JPS61166015A - 高圧トランス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真複写機等に利用する高圧トランスに
関するものである。

従来の技術 従来、低圧用トランスにて磁気シールドを必要とする場
合、第７図のような構造になっていた。

すなわち、コア１とコア１の磁脚に巻装されたコイル２
の外側に銅板３をリング状に取り付けることにより磁気
シールドを行っていた。高圧トランスの場合、第８図に
示すように低圧巻線４と高圧巻線５の絶縁確保のため、
上記巻線間の距離ｌの確保を行う必要が有り、距離確保
を行うと、上記低圧巻線４と高圧巻線５のもれインダク
タンスが大きくなり、そのことによってもれ磁束が大き
くなり、輻射雑音が非常に大きなものとなっていた。

そのためこの様なタイプの高圧トランスの場合輻常にき
びしいものになって来ており磁気シールドを行うことに
より輻射雑音の低減を行わなければ各国の輻射雑音の規
制にクリアすることは、非常に困難となって来ている。

しかし、従来の高圧トランスでは、磁脚に巻装された高
圧コイルが露出しているため高圧コイルの外側に直接、
銅板３を取り付けることが高圧コイルに発生する高電圧
のため非常に困難で有るため第９図に示すような構造に
なっていた。

なお、第９図は、従来の高圧トランスのシールド例であ
り、第９図は、第１０図のたて断面図である。すなわち
コア１とコア１の磁脚に巻装された高圧巻線６を外側に
もつトランスを絶縁性の有るケース６に入れ絶縁物７で
充填し、上記絶縁性の有るケースθの外側を銅板３でシ
ョートリング状に被い高圧トランスの磁気シールドを行
っていた。

発明が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは、磁気シールドに用
いる銅板３が非常に大きなものとなってしまうと共に形
状的にも複雑にな９、作業性も悪くなってしまう。又、
銅板３の成形用の金型等も必要となり非常に高価な高圧
トランスになってしまう。又、コア１及び上記コイル２
と、銅板３との距離かはなれてしまうため磁気シールド
効果が非常に悪くなってしまうなどの問題があった。

本発明は以上のような従来の欠点を除去するものであり
、簡単な構成でシールド効果の優れた安価な高圧トラン
スを提供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため、本発明では、高圧巻線に発
生する電圧以上の耐圧を有する絶縁被覆されたリード線
をコアとコアの一方の磁脚に巻装された外側に高圧巻線
の有るコイルの外周の近傍に直接、上記絶縁被覆された
リード線を巻回する構成としたものである。

作　　　用 上記構成とすることにより、簡単な組立てとなり、しか
もコイル部に直接リード線を巻回するだめ磁気シールド
の効果の優れたものとすることができる。

実施例 以下、本発明の実施例を図面とともに説明する。

第１図において８はコアである。９はコア８の一方の磁
脚に巻装された内側に低圧巻線９ａ外側に高圧巻線９ｂ
を有するコイル及びコイルボビンｓｃ、ｓｄよりなるコ
イル部である。１０は上記高圧巻線９ｂに発生する電圧
以上の耐圧を有する絶縁被覆されたリード線である。上
記のリード線１０を上記コイル部９の高圧巻線９ｂの外
周の近傍に１回巻回し、その端部の絶縁被覆を除去し、
芯線どうしを他方の磁脚の外側で半田付けし、接続して
いるものである。

上記構成による作用は、第２図のようになる。

すなわち第２図Ａに示す方向に磁束が通過した場合、Φ
Ｃ〜Φ」に示すようにもれ磁束が通過し、コア８及びコ
アの磁脚に巻装された高圧巻線９ｂの近傍にジロードル
ープ状に配置した絶縁被覆されたリード線１０を鎖交す
ることにより上記リード線１ｏの導体に電流が流れるこ
とにより磁気エネルギーが電気エネルギーに変換される
ことにより、もれ磁束が減少し、輻射される電磁波が減
少するものである。ただし、極わずかではあるがもれ磁
束が上記リード線１０を鎮交しないものψａ。

Φｂが有るだめ、そのもれ磁束より輻射される電磁波は
、減少させることができない。

さて、従来例との比較であるが、第１１図は従来の高圧
トランスの一実施例である。Ａに示した方向に磁束が通
過した場合２４ａ〜２４ｊに示すようにもれ磁束が通過
する。

この場合、コア１及びコアの磁脚に巻装された高圧巻線
とショートリング状に配置した銅板３との間に絶縁距離
確保のだめの大きなすきまが有るため、もれ磁束のほと
んどが銅板３と鎮交せず電磁波がほとんど減少しない。

もれ磁束が銅板３と鎮交するものは、２４ａ、２４ｉの
みで極めてわずかで有る。

上記説明にてわかるように従来例では、銅板３に鎮交す
るもれ磁束が極めて少ないが本発明では、リード線１０
に鎮交するもれ磁束が非常に多いという差が有り、その
差がもれ磁束の減すいの差となり高圧トランスから輻射
される電磁波の差となって表われてくるものである。

第３図ａ　％　Ｇは、本発明の他の実施例である。

９は、高圧巻線用ボビン１１にリブを設は巻線部を分割
し、高圧巻線９ｂを分割巻し、内側に低圧巻線９ａをも
つコイル部である。１２ａ、１２ｂ。

１２ｃけ、上記の高圧巻線用ボビン１１に設けたリブに
設けたリード線１ｏの固定用リブである。

コア８とコア８の一方の磁脚に巻装されたコイル部９の
外周の近傍に絶縁被覆されたリード線１０を１回巻回す
る時コイル部９にさらに追加されている固定用リブ１２
ａ〜１２ｃにて上記リード線１Ｑを位置規制し、コア８
の他方の外側にて上記リード線１ｏの端部どうしの導体
を半田付けにより接続すると共に上記接続部にリード線
１３の一方を半田付けにより接続しているものであり、
リード線１３ｔＪ）他方をＯＶに接続することにより絶
縁被覆リード線１ｏの電位をＯｖにしている。

この実施例の場合、高圧巻線９ｂを分割しているため、
各分割部に発生する電圧がちがい発生する賦圧の低い部
分の分割用リブに固定用リブ１２ａ〜１２ｃを設け、絶
縁被覆リード線１０を上記固定用リブ１２ａ〜１２ｃに
て位置規制することにより、絶縁被覆リード線１０の耐
圧を低くすることが可能であり、そのことにより絶縁被
覆リード線１０の低価格なものが使用できると共に、固
定用リブ１２ａ〜１２Ｃの追加により絶縁被覆リード線
１０の位置規制が非常に容易なものになる。

又、リード線１０と対向するコイルとリード線間の電位
が低いのでコロナ放電が発生しに＜＜、非常に信頼性の
良いものとなるという効果が有る。

第４図は他の実施例の平面図である。

８ａ、８ｂは、Ｕ字形コアである。９は、コア８ａ　、
ｓｂの一方の磁脚に巻装された低圧巻線９ａを内側にも
ち、高圧巻線９ｂを外側にもつコイル部である。１４は
銅板の固定金具である。１５はコアａａ、ｓｂの闇に設
けたギャップである。１０は、コイル部９の高圧巻線９
ｂに発生する電圧以上の耐圧を有する絶縁被覆されたリ
ード線である。

コア８ａ、８ｂの一方の磁脚にコイル部９を備え、コア
ｓａ、ｓｂの他方の磁脚の外側に固定金具１４をコアｓ
ａ、ｓｂと接触するように備え、上記コイル部９の外周
の近傍を上記絶縁被覆されたリード線１ｏにて巷回し、
その端部を固定金具１４に設けた２個の接続部１６にお
のおの半田付けにより接続しているものである。

本実施例の作用は、以下のようになる。すなわちコアｓ
ａ、ｓｂに１７に示す方向に磁束が通過した場合、ギャ
ップ１５によってその部分の磁気抵抗が上がり１８ａ、
１８ｂ　、１８ａ、１８ｄに示すようにもれ磁束が通過
する。もれ磁束１８ａ。

１８ｂは、固定金具１４を直交し、その時固定金具１４
に、うず電流が流れることにより磁気エネルギーが電気
エネルギーに変換されることによりもれ磁束が減少し、
輻射される電磁波が減少する。

なお、絶縁被覆リード線１０の作用は、本文中の作用と
同一のものである。

尚固定金具１４の作用はコアが高電圧にさらされること
により、コアが、高電圧に帯電し、コアの近傍の部品と
の間でコロナ放電を生じたり絶縁劣化を起こしたりする
が固定金具１４に設けた接続端子１９を任意の電位に接
続することによりコアｓａ、ｓｂ及び絶縁被覆リード線
１０の電位を同時に設定できるものであり上記の問題も
いつきょに解決できる。又、固定金具１４によりコア８
ａ。

８ｂを第３図に示すようにはさむことによりコア８ａ、
８ｂの接着が不要となり作業性が容易になるう 第６図は、Ｅ型コアを用いた本発明の一実施例である。

Ｅ型コア８Ｃと、上記コア８Ｃの中磁脚に巻装された高
圧巻線９ｂの外側の外周の近傍に絶縁被覆されたリード
線１０を巻回し、上記リード線１ｏの端部どうしをＥ型
コア８Ｃの外磁脚の一方の外側の部分で半田付けを行い
接続するものである。

なおこの接続点は、Ｅ型コア８Ｃの外磁脚の他方の外側
の部分にて接続してもよい。又、Ｅ型コア８Ｃの両方の
外磁脚の外側の２点にて接続してもよい。作用について
は、第１図にて説明した作用と同じである。

第６図は、Ｅ型コアを用いた本発明の他の実施例である
。Ｅ型コア８ＣとＥ型コア８ｃｖ中磁脚に巻装された高
圧巻線９ｂの外側の外周の近傍に絶縁被覆されたリード
線１ｏを巻回し、その端部を上記Ｅ型コア８Ｃのそれぞ
れの外側の磁脚の外側に配置した銅板２ｏに半田付けを
行い接続するものである。

作用については、第２図にて説明した作用と同一である
。

発明の効果 本発明は、高圧巻線に発生する電圧以上の耐圧を有する
絶縁被覆リード線を用いて磁気シールドを行うものであ
るので、絶縁被覆リード線を、コア及び高圧コイルの近
傍に配置できるため、磁気シールドのためのスペースが
、従来の磁気シールド方法にくらべ非常に少なくてよい
。又、コア及び高圧コイルの近傍にて磁気シールドを行
なうため輻射ノイズが効果的に低減できその効果は、絶
大なものである。

その他にも絶縁被覆リード線を用いているだめ、入手性
、加工性９作業性共に非常によい。コスト的にも、銅板
、鉄板等の加工金型等を考慮すると十分なメリットがあ
る。さらに、どんなタイプの高圧トランスでも、即座に
対応可能である。

以上のように形状、コスト、作業性、磁気シールド効果
等について十分な効果が認められ工業的価値のきわめて
大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の高圧トランスの一実施例を示す斜視
図、第２図は、本発明の動作を示す説明図、第３図Ｂ　
Ｍ−Ｑは他の実施例の平面図、正面図と側面図、第４図
は、本発明の他の実施例の側面図、第６図は本発明の他
の実施例の平面図、第６図は、本発明のさらに他の実施
例の平面図、第７図は、従来の高圧トランスの斜視図、
第８図は、従来の高圧トランスの要部拡大縦断面図、第
９図は、従来の高圧トランスの半断面斜視図、第１０図
は従来の高圧トランスの斜視図、第１１図は、従来の動
作を示す説明図である。 ８・・・・・・コア、９・・・・・・外側に高圧巻線を
もつコイル部、１ｏ・・・・・・絶縁被覆されたリード
線。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第２
図 第３ｒＭ （の ｔｊ”ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　”’第７図 第８図 第９図 、ｒ１

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）コアとこのコアの磁脚に巻装された高圧巻線を外
   側にもつ、コイルとを備え、かつ上記巻線部の外周に上
   記コイルに発生する電圧以上の耐圧を有する絶縁被覆さ
   れたリード線を巻回し、その端部同志を外側磁脚の外側
   で電気的、機械的に接続してなる高圧トランス。
2. （２）絶縁被覆されたリード線の両端部を上記コアの外
   側の磁脚の外側にエアギャップを覆うように配置した導
   電性の有る金属に電気的、機械的に接続することを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の高圧トランス。