JPH0745464B2 - β―ラクタム化合物類の製造法 - Google Patents

β―ラクタム化合物類の製造法

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JPH0745464B2
JPH0745464B2 JP59060505A JP6050584A JPH0745464B2 JP H0745464 B2 JPH0745464 B2 JP H0745464B2 JP 59060505 A JP59060505 A JP 59060505A JP 6050584 A JP6050584 A JP 6050584A JP H0745464 B2 JPH0745464 B2 JP H0745464B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な単環性β−ラクタム化合物およびその製
造方法に関する。特に、既知の方法によりN−非置換ア
ゼチジノンまたはO−硫酸化N−ヒドロキシ−2−アゼ
チジノンへと変換され得る中間物であるN−ヒドロキシ
−2−アゼチジノンの合成中間体およびその製造法に関
する。
β−ラクタマーゼ阻害剤クラブラン酸、抗生物質ペネム
およびカルバペネム、また単環性ノカルジシンおよびモ
ノバクタム等の最近の発見と構造解明は研究者達にβ−
ラクタム系抗生物質の構造活性相関を再考させるに至ら
しめた。その結果、単環性β−ラクタムについての合成
的および酵素的関連研究が新たに強調されることになつ
た。本発明は、ノカルジシン、モノバクタムおよび新し
いO−硫酸化N−ヒドロキシ−2−アゼチジノン抗生物
質を包含する単環性β−ラクタム製造のための重要な中
間物であるN−ヒドロキシ−2−アゼチジノンの簡便で
経済的に実用性のある製造法を提供するものである。
一般に、β−置換エステルはヒドロキシルアミンと反応
してO−非置換ヒドロキサム酸を与えることができる。
そのヒドロキサム酸はアシル化され、O−アシルヒドロ
キサム酸エステルを生成し、これは環化して1−アシル
オキシ−2−アゼチジノンとなる。N−アシルオキシア
ゼチジノンは加溶媒分解に付されN−ヒドロキシ−2−
アゼチジノンを与える。好ましくは、アミノ保護β−置
換−α−アミノ酸エステルは有用な中間物であるN−ヒ
ドロキシ−3−保護アミノ−2−アゼチジノンへと変換
される。
N−ヒドロキシアゼチジノンは、既知の方法により、ノ
カルジシン型の抗生物質、モノバクタム、O−硫酸化ア
ゼチジノン、ペネムおよびカルバペネム化合物へと変換
され得る。
即ち、本発明は、式: で示されるN−(O−置換)アゼチジノンの製造法であ
って、(I)式: で示されるβ−置換ヒドロキサム酸を式: CH3COOH で示される酢酸でアシル化することにより、式: で示されるO−置換ヒドロキサム酸エステルにし(ここ
に、Rは保護されたアミノ基であり、R1は水素、メチル
または保護されたカルボキシであり、Yはヒドロキシ、
クロロまたはブロモである)、 (II)Yがヒドロキシである場合には、該O−置換ヒド
ロキサム酸エステルを不活性溶媒中無水条件下で、
(a)該ヒドロキサム酸エステルに対して約等モル量の
トリフェニルホスフィン、四塩化炭素およびトリエチル
アミン、または(b)約等モル量のアゾジカルボン酸ジ
アルキル、およびトリフェニルホスフィン、トリフェニ
ルホスファイト、ジフェニルフェニルホスフォナートお
よびフェニルジフェニルホスフィノエートから選択され
る有機リン化合物、と反応させ、Yがヒドロキシ以外で
ある場合には、該O−置換ヒドロキサム酸エステルを、
水素化ナトリウム、リチウムジアルキルアミドおよびア
ルカリ金属炭酸塩から選択される塩基と反応させる、こ
とからなる製造法を提供するものである。
具体的に云うと、式(1): で表わされるβ−置換酸エステルをヒドロキシルアミン
と反応させて式(2): で表わされるヒドロキサム酸誘導体を生成する。
そのヒドロキサム酸(2)はカルボン酸の活性化された
誘導体を用いてアシル化され式(3): で表わされるO−アシルヒドロキサム酸エステルを与え
る。
〔式中、Yはヒドロキシ、クロロまたはブロモである。〕
O−アシルヒドロキサム酸エステルは次いで式(4)で
示されるO−アシルN−ヒドロキシアゼチジノンへと環
化される。Yがヒ ドロキシである場合、環化はアゾジカルボン酸ジアルキ
ルエステルおよびトリフエニルホスフイン、トリフエニ
ルホスフアイト、ジフエニルフエニルホスホナートとフ
エニルジフエニルホスフイノエートから選択される有機
リン化合物を用いて行われる。Yがクロロまたはブロモ
である場合、環化は塩基を用いて行われる。
式1〜3において、Rは保護されたアミノ基、 R1は水素、 R2はC1〜C4アルキルまたはカルボキシの保護基を表わ
す。
「保護されたカルボキシ」は、必要な反応が完了した後
に容易に除去できる基によりふさがれるかまたは保護さ
れたカルボキシ基を指す。そのような基は、酸性で反応
性のあるカルボキシ基を一時的に保護または封鎖するた
めにβ−ラクタムの技術分野において一般に用いられる
よく知られた慣用的なカルボキシ保護基である。これら
の保護基は、カルボキシ基が分子内の他の部位または他
の官能基の反応に関与するのを妨げるように働く。例え
ば、O−アシルヒドロキサム酸エステルをアシル化する
間、RまたはR1のカルボキシ基は保護されることが望ま
しい。そのような保護基の例はt−ブチル、トリハロエ
チル(例えば2,2,2−トリクロロエチル)、2−ヨード
エチル、アリル、ベンジル、p−メトキシベンジル、p
−ニトロベンジルまたはジフエニルメチルである。当業
者には、Protective Groups in Organic Chemistry McO
mie編、Plenum Press,ニユーヨーク(1973年)またはPr
otective Groups in Organic Synthesis,Greene著,John
Wiley & Sons,ニユーヨーク(1981年)に既述されて
いるような他の許容される保護基は自明である。
O−アシルヒドロキサム酸エステル(3)は、カルボン
酸であるCH3COOHの活性化誘導体を用いて、ヒドロキサ
ム酸(2)をアシル化することにより製造される。アシ
ル化において有用なカルボン酸の活性化された誘導体は
酸無水物および酸ハロゲン化物を包含する。酸ハロゲン
化物、例えば酸塩化物および酸臭化物は、第三アミンで
あるトリエチルアミンまたはN,N−ジエチルアニリンの
ような酸結合剤の存在下でアシル化に用いられる。好ま
しくは、O−アシルヒドロキサム酸エステル(3)は酸
無水物を用いて製造される。
アシル化は、不活性溶媒中室温で、ヒドロキサム酸
(2)と過剰のアシル化剤を用いて行われる。その反応
は約15℃と約45℃の間の温度でよく進行し、約20℃から
約25℃で都合の好い速度で進む。
酢酸の酸ハロゲン化物、酸無水物または活性エステルは
化学量論の過剰量加えられ、アシル化過程を最も実用的
に行うためには、一般に2ないし3倍過剰量が望まし
い。
本過程に有用な不活性溶媒は、例えばメチルアルコー
ル、エチルアルコール、テトラヒドロフラン、アセトニ
トリル、塩化メチレンまたはヒドロキサム酸(2)とア
シル化剤が少くとも部分的に可溶な他の一般的な溶媒を
包含する。
アシル化の進行度は、薄層クロマトグラフイーを用いる
かまたは反応混合物の少量についての塩化第二鉄呈色反
応を用いて追跡できる。ヒドロキサム酸(2)は反応し
て塩化第二鉄に対し陽性試験結果(一般に赤色)を示す
のに対し、アシル誘導体は反応しない。従つて、反応完
結時にはその試験は陰性である。
O−アシル誘導体が、環化に先立つて早くも加溶媒分解
を受けるのを防ぐために、アシル化反応混合物は素早く
後処理する。その生成物(3)は慣用法により容易に単
離される。あるそのような手法において、反応混合物は
炭酸ナトリウムもしくはカリウムの稀釈水溶液と酢酸エ
チルのような有機溶媒の混合物中に注がれる。その生成
物を、塩化メチレンまたは酢酸エチルのような有機溶媒
と混合された弱塩基水溶液中で採取し、その混合物はpH
4〜5へと酸性化される。生成物は有機層中に抽出し、
これを分離し、洗浄、乾燥そして溶媒除去してO−アシ
ル生成物(3)を得る。
YがOHである(3)の2−アゼチジノン〔β−ラクタム
(4)〕への環化は、アゾジカルボン酸ジアルキル(DA
AD)およびトリフエニルホスフイン(TPP)、トリフエ
ニルホスフアイト、ジフエニルフエニルホスホナート
〔φ−P(Oφ)2〕、フエニルジフエニルホスフイノ
エート〔(φ)2P−Oφ〕から選択される有機リン化
合物を用いるか、またはTPP−四塩化炭素−トリエチル
アミンを用いて行われる。その環化の段階は、実質的に
無水の条件下、アセトニトリルまたはテトラヒドロフラ
ンのような不活性溶媒中で約15℃と約40℃の間の温度
で、好ましくは約20℃から約25℃で行われる。最良の結
果を得るために、反応は、窒素またはアルゴンのような
乾燥した不活性気体の気流中で行われる。リン化合物お
よびアゾジカルボン酸ジアルキルは各々、化合物(3)
に対し100モルパーセント過剰に用いられる。好ましい
アゾジカルボン酸ジアルキルはアゾジカルボン酸ジイソ
プロピルである。アゾジカルボン酸ジエチルも環化にお
いてよく機能するが、ジイソプロピル試薬の方が低価格
であることから大規模の製造にはこの方が好ましい。好
ましいリン化合物はTPPである。
別法として、(3)から(4)への環化はトリフエニル
ホスフイン、四塩化炭素およびトリエチルアミン(TPP-
CCl4-TEA)を用いて行われる。試薬の各々の成分はO−
アシル誘導体(3)に対して100モルパーセント過剰に
用いられる。
N−アシルオキシ−−2−アゼチジノン(4)は反応混
合物から回収され、クロマトグラフイーまたは再結晶に
より精製し得る。
その反応はTPP-DAAD試薬を用いて次のように行われる。
O−アシルヒドロキサム酸エステル(3)をテトラヒド
ロフランのような不活性乾燥溶媒に溶かし、その溶液を
大気中の湿気から保護しながら、TPPとDAADを加える。
代りに、O−アシルヒドロキサム酸エステル(3)また
はそれらの無水溶液を、TPPおよびDAADの乾燥溶液に加
えてもよい。混合物を室温で攪拌し、薄層クロマトグラ
フイーにより追跡する。反応が完結したならば、混合物
を蒸発により濃縮し、β−ラクタム生成物を含むその濃
縮物または残留物をクロマトグラフイーにより精製す
る。
TPP-CCl4-TEA試薬による(3)の環化は次のように行わ
れる。化合物(3)とCCl4の無水溶液をつくり大気中の
湿気から保護する。TPPおよびTEAを加え、反応混合物を
攪拌または振盪して激しくかきまぜる。反応は薄層クロ
マトグラフイーにより追跡され、反応完結時、生成物
(4)は回収され、クロマトグラフイーまたは再結晶に
より精製される。例えば、環化が完了した時、反応混合
物は蒸発により濃縮され、生成物を含むその濃縮物はシ
リカゲルのクロマトグラフにかけられる。
Rがアシルアミノ基であるO−アシルヒドロキサム酸エ
ステル(3)のN−アシルオキシ−2−アゼチジノンへ
の環化は好ましくはTPP-DAAD試薬を用いて行われる。し
かしながら、アミノ保護基が、エトキシカルボニルまた
はベンジルオキシカルボニルのようなカルバメート形成
型である場合は、好ましい環化試薬はTPP-CCl4-TEAであ
る。
Yがヒドロキシ以外のものである時、O−アシルヒドロ
キサム酸(3)のβ−ラクタム(4)への環化は有機ま
たは無機塩基を用いて行われる。例えば、環化は水素化
ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミドやリチウム
ジ第三ブチルアミドのようなリチウムアルキルアミドま
たは炭酸リチウム、ナトリウムもしくはカリウムのよう
なアルカリ金属炭酸塩を用いて行われる。
環化は無水の条件下、約−15℃と約25℃の間の温度で、
リチウムジアルキルアミドまたは水素化ナトリウムを用
いて行われる。塩基がアルカリ金属炭酸塩である場合
は、幾分高い温度(例えば約15℃と約40℃の間の温度)
を用いるとよい。
O−アシルヒドロキサム酸エステル(3)のN−H水素
が酸性であるため、環化は直ちに起る。
本製造法の例においては、N−フタロイルβ−クロロア
ラニンメチルエステルをヒドロキシルアミンと反応さ
せ、ヒドロキサム酸を無水酢酸でアシル化して、Rがフ
タルイミドで、Yがクロロ、R1が水素である式(3)に
より表わされる化合物を生成する。次いでO−アセチル
ヒドロキサム酸エステルを乾燥テトラヒドロフラン中で
リチウムジイソプロピルアミドで処理して、相当する置
換されたO−アセチルN−ヒドロキシアゼチジノン
(4)とする。別法として、O−アセチルヒドロキサム
酸エステルのTHF溶液を乾燥炭酸ナトリウムと振盪する
ことによつても環化を達成してもよい。
N−アシルオキシアゼチジノン(4)は、本発明で提供
する後続の製法によりN−ヒドロキシアゼチジノンへと
変換される。このN−ヒドロキシ中間物は、モノバクタ
ムおよびノカルジシンの製造に有用である。
本発明の製造法に従つて、N−アシルオキシ−2−アゼ
チジノン(4)は温和な加溶媒分解の条件に付され、式
(5)で示されるN−ヒドロキシ−2−アゼチジノンを
与える。
加溶媒分解は、例えば炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カリ
ウム水溶液、酢酸アンモニウム水溶液、炭酸アンモニウ
ム水溶液、ジメチルスルホキシドおよび炭酸ナトリウム
もしくは炭酸カリウム水溶液を用いるような種々の温和
な加溶媒分解条件の下で行い得る。水と混じり合う有機
溶媒もまた上記の水溶液と共に用い得る。例えば、メチ
ルアルコール、エチルアルコール、テトラヒドロフラ
ン、DMACまたはDMFがN−アシルオキシ−2−アゼチジ
ノン(4)を溶け易くするために用いられる。約3ない
し5%濃度の炭酸ナトリウム水溶液とメチルアルコール
の混合物は便利な加溶媒分解用媒体である。もう一つの
便利な加溶媒分解系は酢酸アンモニウム水溶液(約5
%)およびメチルアルコールまたはテトラヒドロフラン
から成る。一般に、加溶媒分解は水性有機溶媒混合物
中、pH約8ないし約10の間で行われる。
加溶媒分解は約0℃と約45℃の間の温度、好ましくは約
0℃ないし約20℃で行われる。加溶媒分解は便宜的に、
N−アシルオキシ−2−アゼチジノンの溶液または懸濁
液へ激しく攪き混ぜながら固体の炭酸ナトリウムを加え
ることによつて行われる。加溶媒分解の進行度は薄層ク
ロマトグラフイーによつて追跡することができる。加溶
媒分解混合物のpHを約5に調整し、生成物を水と混じり
合わない酢酸エチルのような有機溶媒で抽出することに
よつてN−ヒドロキシ−2−アゼチジノンが回収され
る。その抽出液は洗浄、乾燥および溶媒除去されN−ヒ
ドロキシ−2−アゼチジノンを与える。生成物は、必要
ならば、再結晶によりさらに純粋にすることができる。
加溶媒分解反応を行い、N−ヒドロキシ生成物(5)を
回収するにあたつて、N−ヒドロキシ−2−アゼチジノ
ンはT.Hiroseら,Heterocycles,1982年,19巻,1019頁に既
述されているように熱転位を受け易いことから、生成物
を絶対に加熱しないように注意する必要がある。
本発明の完全なる工程が次の反応図式に例証されてい
る。
本発明の好ましい具体的内容において、上式中のRは保
護されたアミノ基である。保護されたアミノ基Rの保護
基は、その反応過程の条件下で安定ないかなる慣用的な
アミノ保護基であつてもよい。例えば、その保護基はカ
ルボン酸から誘導されるアシル基(アミド生成)である
か、またはアミノ基とカルバメートを生成する基であつ
てよい。アシル保護基に関しては、アシル基はアミノ基
の一時的な保護の目的で選択してもよく、または、N−
ヒドロキシ−2−アゼチジノン(5)から製造される究
極的なβ−ラクタム抗生物質またはβ−ラクタマーゼ阻
害剤の望ましい側鎖であるとの理由から選択してもよ
い。適当なアシル基の例は、ホルミル、アセチルおよび
プロピオニルのようなC1〜C4アルカノイル、ベンゾイル
および置換ベンゾイル(例えば4−メチルベンゾイル、
2,4−ジメチルベンゾイルと4−t−ブチルベンゾイル
のような低級アルキル置換ベンゾイル、4−クロロベン
ゾイル、3,4−ジクロロベンゾイル、3−ブロモベンゾ
イルと4−フルオロベンゾイルのようなハロベンゾイ
ル、4−メトキシベンゾイル、3−エトキシベンゾイル
と2,6−ジメトキシベンゾイルのような低級アルコキシ
置換ベンゾイル)、アリールアルカノイル(例えばフエ
ニルアセチルおよび4−メチルフエニルアセチル、4−
メトキシフエニルアセチル、2,4−ジメトキシフエニル
アセチル、3,4−ジクロロフエニルアセチル、3−ブロ
モフエニルアセチル、2−フルオロフエニルアセチル、
4−シアノフエニルアセチルと4−ヒドロキシフエニル
アセチルのような置換フエニルアセチル)、α−置換ア
リールアルカノイル基(例えばマンデロイル、フエニル
グリシル、マロニルおよびそれらのフエニル環上で低級
アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノまたはヒ
ドロキシ置換されたものおよびそれらのα−アミノ、α
−ヒドロキシとα−カルボキシ基が、本発明の製造過程
で適当に保護されたもの)、アリールオキシアルカノイ
ルおよびアリールチオアルカノイル(例えばフエノキシ
アセチル、4−クロロフエノキシアセチル、フエニルメ
ルカプトアセチル、3,4−ジクロロフエニルメルカプト
アセチルと4−フルオロフエニルメルカプトアセチ
ル)、ヘテロアリールアルカノイル基(例えばチエニル
アセチル、フリルアセチル、チアゾリルアセチル、オキ
サゾリルアセチル、1,3,4−チアジアゾリルアセチル、
1,3,4−オキサジアゾリルアセチル、1,2,4−チアジアゾ
リルアセチル、1,2,4−オキサジアゾリルアセチルおよ
びそれらのヘテロ環がアミノ、ヒドロキシ、ハロゲンま
たはメチルにより置換されたもの)、またはα−置換ヘ
テロアリールアルカノイル(例えばアセチルα−炭素が
アミノ、ヒドロキシ、カルボキシまたはアルコキシイミ
ノ基により置換された上に述べたようなヘテロアリール
アセチル基で、それらのアミノ、ヒドロキシとカルボキ
シ基が本発明の製造過程で適当に保護されているもの)
である。
保護基はジカルボン酸からもまた誘導できる。例えば、
Rはフタルイミド基、コハク酸イミド基または他のシア
シルアミド保護基であつてよい。
特に好ましいアミノ保護基はいわゆる「Ox」保護基、下
に示される4,5−ジフエニル−4−オキサゾリン−2−
オン基であつて、これはアミノ基および1,2−ジフエニ
ルビニレンカーボネートを用いてつくられる〔J.C.Shee
hanら,J.Org.Chem.,18巻,17号,3034〜3040頁(1973
年)〕。
アミノ基Rの保護基がカルバメート形成保護基である場
合、そのような基の例は次の式: 〔式中、R5はC1〜C5アルキル、ハロ置換アルキル、C3
C5アルケニル、C3〜C6シクロアルキル、アダマンチル、
ジフエニルメチル、ベンジルまたはメトキシ、メチル、
ハロゲンもしくはニトロにより置換された置換ベンジル
であるか、またはR5は式 (式中、R6とR7はそれぞれ水素またはC1〜C3アルキルで
あるか、一緒になつてC5〜C7シクロアルキル基を形成す
る。)で表わされる第三アルキニル基である。〕で示さ
れる。そのようなカルバメート形成保護基の例は、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、イソブチルオキ
シカルボニル、t−ブチルオキシカルボニル、t−アミ
ルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル、アリルオキシカルボニル、シクロペンチルオキ
シカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、アダ
マンチルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニ
ル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ニト
ロベンジルオキシカルボニル、ジフエニルメトキシカル
ボニル、ジメチルエチニルカルビニルオキシカルボニ
ル、ジエチルエチニルカルビニルオキシカルボニル、メ
チルエチルエチニルカルビニルオキシカルボニル、1−
エチニルシクロペンチルオキシカルボニルおよび1−エ
チニルシクロヘキシルオキシカルボニルである。
この発明のための好ましいアミノ保護基はカルバメート
形成基である。特に好ましい基はR5がベンジルまたは置
換ベンジルである基である。
モノカルボン酸を用いて生成するアシル保護基はそれほ
ど好ましくない。というのは、そのような基は環化の過
程でβ−ラクタム環生成と拮抗してオキサゾリン副生成
物を与える傾向があるからである。そのような副生成物
は、R′がアシル基の有機残基であり、Zが上に定義さ
れたものである式: によつて表わされる。
Rがアシルアミノ基である場合式(4)により表わされ
るN−アシルオキシ−3−(保護アミノ)−2−アゼチ
ジノンの例は、N−アセトキシ−3−ホルムアミド−2
−アゼチジノン、N−ベンゾイルオキシ−3−アセチル
アミノ−2−アゼチジノン、N−アセトキシ−3−フエ
ニルアセチルアミノ−4−メチル−2−アゼチジノン、
N−アセトキシ−3−フエニルアセチルアミノ−4−メ
チル−2−アゼチジノン、N−ピバロイルオキシ−3−
フエノキシアセチルアミノ−2−アゼチジノン、N−ベ
ンゾイルオキシ−3−フエニルアセチルアミノ−4−エ
トキシカルボニル−2−アゼチジノン、N−(4−クロ
ロベンゾイルオキシ)−3−(2−チエニルアセチルア
ミノ)−2−アゼチジノン、N−ブチリルオキシ−3−
アセチルアミノ−2−アゼチジノン、N−スルホオキシ
−3−フエニルアセチルアミノ−4−メチル−2−アゼ
チジノン、N−クロロアセトキシ−3−フエノキシアセ
チルアミノ−2−アゼチジノン、N−メトキシアセトキ
シ−3−ベンゾイルアミノ−4−メチル−2−アゼチジ
ノン、N−プロピオノキシ−3−(2,6−ジメトキシベ
ンゾイルアミノ)−2−アゼチジノン、N−アセトキシ
−3−(p−メチルベンゾイルアミノ)−2−アゼチジ
ノン、N−フエニルアセトキシ−3−フエノキシアセチ
ルアミノ−4−エチル−2−アゼチジノンおよびN−ア
セトキシ−3−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−メトキシイミノアセトアミド〕−3−メチル
−2−アゼチジノンである。
Rが、ジカルボン酸を用いてつくられる保護されたアミ
ノである化合物の例は、N−アセトキシ−3−フタルイ
ミド−3−エチル−2−アゼチジノンおよびN−アセト
キシ−3−スクシンイミド−2−アゼチジノンである。
RがOx基であるN−アシルオキシ−2−アゼチジノンの
例は、N−アセトキシ−3−(4,5−ジフエニル−4−
オキサゾリン−2−オン−3−イル)−2−アゼチジノ
ン、N−ベンゾイルオキシ−3−(4,5−ジフエニル−
4−オキサゾリン−2−オン−3−イル)−3−メチル
−2−アゼチジノンおよびN−アセトキシ−3−(4,5
−ジフエニル−4−オキサゾリン−2−オン−3−イ
ル)−3−カルボキシ−2−アゼチジノンである。Rが
カルバメートアミノ保護基である場合、化合物(4)の
例はN−アセトキシ−3−ベンジルオキシカルボニルア
ミノ−2−アゼチジノン、N−ベンゾイルオキシ−3−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−アゼチ
ジノン、N−スルホオキシ−3−(第三ブチルオキシカ
ルボニルアミノ)−2−アゼチジノン、N−アセトキシ
−3−シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ−2−ア
ゼチジノン、N−アセトキシ−3−(ジメチルエチニル
カルビニルオキシカルボニルアミノ)−2−アゼチジノ
ンおよびN−アセトキシ−3−アダマンチルオキシカル
ボニルアミノ−4−フエニル−2−アゼチジノンであ
る。
本発明の好ましい具体的内容において、N−ベンジルオ
キシカルボニル−L−セリンメチルエステルをヒドロキ
シルアミンと反応させヒドロキサム酸を生成し、そのヒ
ドロキサム酸を無水酢酸と反応させてO−アセチル−N
−ベンジルオキシカルボニル−L−セリンヒドロキサメ
ートとする。そのO−アセチル誘導体をトリフエニルホ
スフイン、四塩化炭素およびトリエチルアミンと反応さ
せN−アセトキシ−3−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−2−アゼチジノン〔式(4),R=Cbz,R1=H〕を与
える。2−アゼチジノンのN−アセトキシ基の、炭酸ナ
トリウムを用いてのメチルアルコール水溶液中での加溶
媒分解はN−ヒドロキシ−3−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ−2−アゼチジノン(式5,R=Cbz,R1=H)を
供給する。
もう一つの好ましい具体的内容において、N−Cbz−L
−スレオニンメチルエステルはヒドロキサム酸へと変換
され、そのヒドロキサム酸は無水酢酸によりアシル化さ
れる。そしてそのO−アセチルヒドロキサム酸エステル
はTPP-CCl4-TEAにより環化されてN−アセトキシ−3−
Cbz−アミノ−4−メチル−2−アゼチジノンを与え
る。N−アセトキシ−β−ラクタムのアセチル基の加溶
媒分解によりN−ヒドロキシ−3−Cbz−アミノ−4−
メチル−2−アゼチジノンを生成する。
製造法において用いるのに好ましいO−アシルヒドロキ
サム酸エステルは式(3) 〔式中、Rはベンジルオキシカルボニルアミノ、置換ベ
ンジルオキシカルボニルアミノまたは4,5−ジフエニル
−4−オキサゾリン−2−オン−3−イルであり、R1
水素、メチル、または保護されたカルボキシである。〕
により表わされる。
上に指示した立体配置を有する好ましいO−アシルヒド
ロキサム酸エステルは、アミノ酸類のL−セリン、L−
スレオニンとβ−ヒドロキシアスパラギン酸を用い、前
に既述した手法と必要なら封鎖基を用いて製造される。
本発明の製造法により供給されるN−ヒドロキシ−2−
アゼチジノン(5)は既知の抗生物質化合物への有用な
中間物である。例えば、Rがアシルアミノ基であるN−
ヒドロキシ化合物(5)はピリジン・SO3と反応して、
アメリカ合衆国特許番号4,337,197に開示され、一般式 〔式中、R0は、本明細書に既述されている側鎖のアシル
部を形成するために用いられるカルボン酸の残基であ
る。〕で表わされるN−ヒドロキシ−O−硫酸化−2−
アゼチジノンを与える。
別法として、N−ヒドロキシ−2−アゼチジノン(5)
は、P.G.MattinglyとM.J.Miller,J.Org.Chem.,45巻,410
頁(1980年)の方法により、三塩化チタンで還元されN
−非置換アゼチジノンとし得る。得られたN−非置換ア
ゼチジノンは、P.G.MattinglyとM.J.Miller,J.Org.Che
m.,46巻,1557頁(1981年)に記述されているように、ノ
カルジシン抗生物質へと変換することができ、また代り
に、1981年9月23日に発行されたイギリス特許出願第2,
071,650Aに既述されているように式: で表わされるモノバクタム様抗生物質へと変換できる。
本発明の好ましい製造過程はカルバメート保護アミノ基
またはOx保護アミノ基Rを用いており、Zはアセチルま
たはベンゾイルである。その過程が完了した後で、β−
ラクタム(4)は本発明の過程により加溶媒分解に付さ
れ、保護基が除去されて、β−ラクタム核が両性イオン
型である式: により表わされるN−ヒドロキシ−β−ラクタム骨核化
合物を与える。また代りの方法として、アミノ保護カル
バメート基、例えばCbz基は、O−アシル基の加溶媒分
解に先立つて、5%パラジウム−炭素上での水素化によ
り除去されN−アシルオキシ−3−アミノ−2−アゼチ
ジノンを与える。前述の3−アミノ−β−ラクタム化合
物は、望ましいカルボン酸の活性化誘導体を用いてアシ
ル化され抗生物質化合物またはその中間物を生成する。
上に述べたように、Rが保護されたアミノ基である本発
明の製造過程において、その保護基は環化段階後のいか
なる段階でも除去することができ、アミノ基は望ましい
カルボン酸でアシル化することができる。β−ラクタム
のアミノ基をアシル化する非常に有用で便利な方法は、
3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−または3−置換
ベンジルオキシカルボニルアミノ−N−アシルオキシ−
2−アゼチジノンを、望ましい側鎖を形成する酸の無水
物の存在下で接解還元することから成る。例えば、N−
アセトキシ−3−(Cbz−アミノ)−2−アゼチジノン
を、フエニル酢酸無水物を含む不活性溶媒中で担体につ
いたパラジウム触媒の存在下、水素で還元すると、一段
階でN−アセトキシ−3−フエニルアセチルアミノ−2
−アゼチジノンを与える。この方法は、生成物の望まし
いアシルアミノ部がそれ自体、上に述べた水素化分解の
条件下で還元される基を含まない3−アミノ−β−ラク
タム化合物のアシル化に応用可能である。酸は無水物と
して使い得るが、その酸の例は、酢酸、安息香酸、2,6
−ジメトキシ安息香酸、フエノキシ酢酸またはチオフエ
ン−2−酢酸である。
本発明で提供する製造法は、非環状のO−アシルヒドロ
キサム酸エステルの生成と環化に特徴がある。本発明に
先立つて、ヒドロキサム酸エステルを経由するノカルジ
シン〔MattinglyとMiller J.Org.Chem.,46巻,1557頁(1
981年)〕およびモノバクタム〔Floydら、J.Org.Chem.,
47巻,176頁(1982年)とCimarustiら,J.Org.Chem.47巻,
179頁(1982年)〕合成への研究法は、O−ベンジル−
ヒドロキシルアミンのようなO−置換ヒドロキシルアミ
ンの製造とその使用を必要としていた。O−置換ヒドロ
キシルアミンとβ−ヒドロキシ酸との縮合はカルボジイ
ミドの使用を必要とし、そのO−置換ヒドロキサム酸エ
ステルの環化は、水性媒体中、調整されたpHで最も効率
的であるから、高価な水溶性のカルボジイミドの使用が
必要であつた。その上、多段階のクロマトグラフイーが
用いられた。本製造法は、簡便で直接的なヒドロキサム
酸の生成、その容易なアシル化および穏やかな条件下で
のO−アシル誘導体のβ−ラクタムへの環化を特徴とす
る。さらに、N−アシルオキシ−アゼチジノン(4)
は、本発明の製法による容易な加水分解によつて直ちに
有用なN−ヒドロキシ−2−アゼチジノン(5)へと変
換される。
本発明のさらに特徴的なことは、前述の製造法によりつ
くられた式(4)の化合物を提供することである。
Rがアシルアミノであるは場合、好ましい保護されたア
ミノ基Rは、次のようなアシル基類 〔式中、aとa′は独立に水素、ハロゲン、ヒドロキ
シ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシまたはシアノで
あり、R8はフエニル、チエニル、フリル、チアゾリル、
オキサゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,3,4−オキサ
ジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジ
アゾリルおよびアミノ、ヒドロキシ、ハロゲンもしくは
メチルにより置換されたそれらのヘテロ環類であり、Q
は水素、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシまたはメチル
であつて、R9はC1〜C4アルキル、カルボキシメチル、1
−もしくは2−カルボキシエチルまたは2−カルボキシ
プロプ−2−イルである。〕で置換されたアミノ基を包
含する。
Rがジアシルアミノ基である場合、保護されたアミノ基
Rの例はフタルイミドおよびコハク酸イミドを含む。
式(6)により表わされる好ましい化合物の例はN−ア
セトキシ−3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−
アゼチジノン、N−アセトキシ−3−ベンジルオキシカ
ルボニルアミノ−4−メチル−2−アゼチジノン、N−
アセトキシ−3−(4,5−ジフエニル−4−オキサゾリ
ン−2−オン−3−イル)−2−アゼチジノン、N−ア
セトキシ−3−フエニルアセチルアミノ−2−アゼチジ
ノン、N−アセトキシ−3−フエノキシアセチルアミノ
−2−アゼチジノン、N−アセトキシ−3−(2,6−ジ
メトキシベンゾイルアミノ)−2−アゼチジノン、N−
アセトキシ−3−(2−チエニルアセチルアミノ)−2
−アゼチジノン、N−アセトキシ−3−〔2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−シン−2−メトキシイミ
ノアセチルアミノ〕−2−アゼチジノンおよびN−ベン
ゾイルオキシ−3−〔2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−シン−2−メトキシイミノアセチルアミノ〕
−4−メチル−2−アゼチジノンである。
本発明をさらに例証するために次のような範囲を限定す
るものではない実施例を提供する。実施例中、すべての
融点はThomas-Hoover融点装置で測定され、補正はして
いない。赤外線スペクトル(IR)はPerkin-Elmer 727b
分光器で記録した。1H核磁気共鳴(NMR)スペクトルに
は、ppm(δ)で報告され、d−クロロホルム中でテト
ラメチルシランを標準とし、Varian EM-390,XL-100また
はNicolet NB300分光器を用いて記録した。質量(Mas
s)スペクトルはAEI Scientific Apparatus 902またはD
upont DP102分光器により記録した。
実施例−1 O−アセチル−α−N−Cbz−L−セリンヒドロキサメ
ート α−N−Cbz−L−セリンメチルエステル1.27g(約5mmo
le)をメチルアルコール10mlに溶かし、氷浴で冷却し
た。別々のフラスコに、ヒドロキシルアミン・塩酸塩40
0mg(5.76mmole)と水酸化カリウム0.7gを各々メチルア
ルコール10mlに温めて溶かした。両方の溶液を室温に戻
し、水酸化カリウム溶液をヒドロキシルアミン・塩酸塩
の溶液に加えた。混合すると直ちに塩化カリウムの沈殿
を生ずる。その懸濁液を、冷却したセリンメチルエステ
ルの溶液に攪拌しながら加えた。5分後に反応混合物の
一滴を取り出し、1%塩化第二鉄水溶液に加えた。直ち
に暗赤色と呈し、ヒドロキサム酸エステルが生成してい
ることを示した。20分後、薄層クロマトグラフイー(シ
リカゲル上、酢酸エチル)によると、少量の出発原料が
残存していた。反応を通算で45分間行つた後、無水酢酸
1mlを加えた。10分後、反応混合物は塩化第二鉄に対し
まだ陽性であつたので、無水酢酸0.1mlを追加した、塩
化第二鉄試験はその直後に陰性となつた。反応混合物を
直ちに、5%炭酸ナトリウム20mlおよび酢酸エチル50ml
を含む分液ロートに注ぎ、水層を取つた。有機層を5%
炭酸ナトリウム15mlで2回抽出した。水層部をまとめ、
塩化メチレン25mlを含む分液ロートに入れ、かき混ぜな
がら6N塩酸を滴下して加え約pH4〜5へと酸性化した。
二層を分離し、水層を塩化メチレン各々25mlで3回抽出
した。塩化メチレン層をまとめ、食塩水で洗浄、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、過後、溶媒除去してO−アセチ
ル−α−N−Cbz−L−セリンヒドロキサメート915mg
(63%)を白色固体として得た。酢酸エチル−ヘキサン
から再結晶して融点約120〜121℃(110〜119℃で半融す
るように見えた)の分析用試料を得た。
IR(KBr):1700cm-1(幅広い)1 HNMR(90MHz):2.15(s,3H),3.5〜4.1(m,3H,OH+C
H2),4.35(m,1H),5.1(s,2H),6.1(brd,NH),7.33
(s,5H) 元素分析(%,C13H16O6N2として):計算値:C,52.70;
H,5.44;N,9.45,測定値:C,52,56;H,5.71;N,9.51 実施例−2 N−アセトキシ−3−(Cbz−アミノ)−2−アゼチジ
ノン 実施例−1に記述したようにして得たセリンO−アセチ
ルヒドロキサメート1.184g(4mmole)を、四塩化炭素1m
lを含む乾燥アセトニトリル30mlに溶かし、この溶液に
トリフエニルホスフイン(TPP,4.2mmole)およびトリエ
チルアミン(4.4mmole)を同時に加えた。反応混合物を
乾燥管を用いながら室温で攪拌し、薄層クロマトグラフ
イー(シリカゲル上で酢酸エチル、生成物のRf値は約0.
6)により追跡した。8時間後、TPP(Rf値約0.7)がほ
とんど消費されたので、反応混合物を濃縮して2〜3ml
の容量とした。濃縮物をシリカゲル(40〜63μ)の少な
いMichael-Millerカラムにかけ、酢酸エチル−ヘキサン
を用い30ml/minの速度で溶出した。目的物を含む数個の
UV活性画分を得た。その画分をまとめ、蒸発乾固してN
−アセトキシ−3−(Cbz−アミノ)−2−アゼチジノ
ン734mg(66%)を白色固体として得た。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して融点約130〜約131℃の分析用試
料を得た。
IR(KBr):3350(幅広い),1820,1710cm-1 1 H NMR(90MHz):2.13(s,3H),3.53(dd,1H),3.95(d
d,一見t,1H),4.8(m,1H),5.1(s,2H),5.7(d,NH)お
よび7.33(s,5H) 元素分析(%,C13H14N2O5として): 計算値:C,56.11;H,5.07;N,10.06, 測定値:C,55.86;H,5.21;N,10.04 参考例−1 N−ヒドロキシ−3−(Cbz−アミノ)−2−アゼチジ
ノン 実施例−2に記述されたようにして得たN−アセトキシ
アゼチジノン139mg(0.5mmole)をメチルアルコール−
水(容積比2:1)8mlに懸濁し冷却(0℃)して、激しく
攪拌しながらこれに固体の炭酸ナトリウム135mg(1.25m
mole)を加えた。15分後、反応混合物の一部を取り、薄
層クロマトグラフイー(シリカゲル上、酢酸エチル)に
より分析した。クロマトグラム上には二つの点があり、
出発原料(Rf値0.6)および生成物(Rf値0.2〜0.3)で
あつた。30〜45分後にはTLCクロマトグラム上に出発原
料はもはや検出されなかつたので、1.0N塩酸を用いて反
応混合物のpHを5に調整した。その混合物を新しい酢酸
エチルに各々25mlで4回抽出した。抽出液をまとめ、食
塩水で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥した後、過お
よび蒸発乾固してN−ヒドロキシ−3−(Cbz−アミ
ノ)−2−アゼチジノン101mg(85.6%)を融点149〜15
0℃(分解)の白色固体として得た。
IR(KBr):3250(幅広い),1780,1740および1700cm-1 1 H NMR(90MHz,アセトン−D6中):3.3(dd,1H),3.64
(一見t,1H),4.50(m,1H),4.97(s,2H),6.97(m,1
H)および7.33(s,5H)1 H NMR(90MHz,DMSO-D6中):3.35(dd,1H),3.7(一見
t,1H),4.5(m,1H),5.1(s,2H),7.4(s,5H),8.05(b
r.d,NH)および10.3(br,OH) 元素分析(%,C11H12N2O4として): 計算値:C,55.92;H,5.12;N,11.85,測定値:C,55.89;H,5.3
4;N,11.67 実施例−3 N−アセトキシ−3−(Cbz−アミノ)−2−アゼチジ
ノンのN−アセトキシ−3−(フエニルアセチルアミ
ノ)−2−アゼチジノンへの一段階での変換 実施例−2に記述されたようにして製造したN−アセト
キシ−3−(Cbz−アミノ)−2−アゼチジノン28mg
(0.1mmole)を酢酸エチル8mlに溶かし、この溶液に窒
素気流下で5%パラジウム−炭素25mgおよび無水フエニ
ル酢酸25.5mg(0.1mmole)を加えた。溶液を攪拌しなが
ら室温で2時間、水素をゆつくりと通した。触媒を過
し、酢酸エチル20mlで洗浄した。液と洗浄液を合わ
せ、5%炭酸水素ナトリウム25mlで抽出してフエニル酢
酸を除去した。有機層を食塩水20mlで洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥後、過、溶媒除去してN−アセトキ
シ−3−(フエニルアセチルアミノ)−2−アゼチジノ
ン25mgを白色固体として得た。その白色固体を酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して融点約147から約149℃の純
粋な生成物を得た。Rf値〔シリカゲル上、酢酸エチル−
ヘキサン(容積比で8:2)〕=0.5。1 HNMR(CDCl3):2.10(s,3H),3.56(br.s,3H),3.96
(一見t,1H),4.92(m,1H),6.92(br.d,NH)および7.3
3(s,5H) マススペクトル(FD):m/e 263(M+1) 参考例−2 3−(Cbz−アミノ)−2−アゼチジノン 参考例−1に記述したようにして製造したN−ヒドロキ
シ−3−(Cbz−アミノ)−2−アゼチジノン118mg(0.
5mmole)をテトラヒドロフラン10mlに溶かし、マグネチ
ツクスターラー、ビユレツトおよびpH電極を装備したフ
ラスコ中でpH7にて水10mlを加えた。溶液を窒素気流下
に置き20%三塩化チタン溶液0.8mlを注入器から滴下し
て加えた。TiCl3を加える間、必要に応じてビユレツト
から3.0N水酸化ナトリウムを加え、反応混合物のpHを7
に保つた。試薬を付加した後、反応混合物を室温で2時
間攪拌した。反応混合物のpHを8.0に調整して分液ロー
トに注ぎ、酢酸エチル各々25mlで3回抽出した。酢酸エ
チル溶液をまとめ、食塩水10mlで洗浄、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥し、過後、蒸発乾固した。残留物を酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶して3−(Cbz−アミノ)−
2−アゼチジノン69mg(60%)を融点約160から約161℃
の白色固体として得た。
IR(KBr):1740,1700cm-1 1 HNMR(アセトン−d6):2.86(m,H),3.23(dd,1H),3.
46(一見t,1H),4.8(m,1H),5.07(s,2H),7.0(m,1
H),7.36(s,5H) 参考例−3 2−オキソ−3−(Cbz−アミノ)−1−アゼチジニル
サルフエート・テトラ−n−ブチルアンモニウム塩 ピリジン・SO3200mg(0.125mmole)を含むピリジン2ml
にN−ヒドロキシ−3−(Cbz−アミノ)−2−アゼチ
ジノン(参考例−1のようにして製造)100mg(0.423mm
ole)を加え、その懸濁液を室温で6時間攪拌した。ピ
リジンを蒸発して除き、残留物を0.5Mリン酸二水素カリ
ウム50mlに溶かした。その溶液を酢酸エチルに各々20ml
で3回洗浄し、可溶な有機不純物を除去した。硫酸水素
テトラブチルアンモニウム108mg(0.317mmole)を加
え、塩化メチレン各々60mlで4回抽出した。抽出液を合
わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥、過し、溶媒除去し
て表題の化合物150mg(70%)を密な油として得た。1 HNMR(CDCl3):(m,12H),1.53(m,16H),3.23(m,8
H),3.74(dd,1H),4.1(一見t,1H),4.76(m,1H),5.1
(s,2H),6.17(br.d,1H)および7.4(s,5H) 参考例−4 3−アミノ−N−ヒドロキシ−2−アゼチジノン N−ヒドロキシ−3−(Cbz−アミノ)−2−アゼチジ
ノン236mg(1mmole)をテトラヒドロフラン−水(1:1)
15mlに溶かし、この溶液に窒素をかけた後、5%パラジ
ウム−炭素15mgを加えた。その懸濁液中へ水素をバブル
しながら室温で1時間通すと、還元混合物の薄層クロマ
トグラフイーの分析ではUV活性な点は存在しなかつた。
触媒を過して除き、液を蒸発してTHFを除去した。
水性の濃縮物を凍結乾燥して3−アミノ−N−ヒドロキ
シ−2−アゼチジノン99mg(99%)を約250℃以上で分
解する白色固体として得た。その生成物はメチルアルコ
ール中での塩化第二鉄試験に陽性であり、ニンヒドリン
に対しても陽性であつた。滴定からpK値は5.2および7.2
であつた。
IR(KBr):3550(幅広い),1740,1640cm-1 1 HNMR(D2O):3.5(dd,1H),3.87(一見t,1H)および4.
27(m,1H) 参考例−5 2−オキソ−3−フエニルアセチルアミノ−1−アゼチ
ジニルサルフエート・テトラ−n−ブチルアンモニウム
塩 N−フエニルアセチルセリンヒドロキサメート0.31757g
(1.3321mmole)を約8mlの乾燥ピリジンに溶かし、その
溶液を4Aのモレキユラーシーブ約0.5mlと共に攪拌し
た。ピリジン・SO3錯体0.23416g(1.4712mmole)を加
え、混合物を窒素下で24時間攪拌した。反応混合物を溶
媒除去して非環状のO−硫酸化ヒドロキサム酸エステル
を黄色油として得た。その油を大過剰の0.5Mリン酸二水
素カリウム中に注ぎ、その溶液を酢酸エチルで一度洗浄
した。次いで硫酸水素テトラ−n−ブチルアンモニウム
(1.5当量)を攪拌しながら加え、水層を塩化メチレン
で抽出した。抽出液を乾燥、溶媒除去して非環状のO−
硫酸化ヒドロキサメート・テトラ−n−ブチルアンモニ
ウム塩を得た。
その非環状テトラ−n−ブチルアンモニウム塩はアセト
ニトリルまたはTHF中、無水の条件下でTPP−アゾジカル
ボン酸ジエチルにより環化されて表題の化合物を与え
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−113174(JP,A) 特開 昭57−106657(JP,A)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: で示されるN−(O−置換)アゼチジノンの製造法であ
    って、(I)式: で示されるβ−置換ヒドロキサム酸を式: CH3COOH で示される酢酸でアシル化することにより、式: で示されるO−置換ヒドロキサム酸エステルにし(ここ
    に、Rは保護されたアミノ基であり、R1は水素、メチル
    または保護されたカルボキシであり、Yはヒドロキシ、
    クロロまたはブロモである)、 (II)Yがヒドロキシである場合には、該O−置換ヒド
    ロキサム酸エステルを不活性溶媒中無水条件下で、
    (a)該ヒドロキサム酸エステルに対して約等モル量の
    トリフェニルホスフィン、四塩化炭素およびトリエチル
    アミン、または(b)約等モル量のアゾジカルボン酸ジ
    アルキル、およびトリフェニルホスフィン、トリフェニ
    ルホスファイト、ジフェニルフェニルホスフォナートお
    よびフェニルジフェニルホスフィノエートから選択され
    る有機リン化合物、と反応させ、Yがヒドロキシ以外で
    ある場合には、該O−置換ヒドロキサム酸エステルを、
    水素化ナトリウム、リチウムジアルキルアミドおよびア
    ルカリ金属炭酸塩から選択される塩基と反応させる、こ
    とからなる製造法。
  2. 【請求項2】Rがカルボン酸から誘導されるアシルアミ
    ノ基である特許請求の範囲第1項に記載の製造法。
  3. 【請求項3】Rが式: で示される保護されたアミノ基である特許請求の範囲第
    1項に記載の製造法。
  4. 【請求項4】Yがヒドロキシである特許請求の範囲第3
    項に記載の製造法。
  5. 【請求項5】Rがベンジルオキシカルボニルアミノであ
    る特許請求の範囲第1項に記載の製造法。
  6. 【請求項6】式: (ここに、Rは保護されたアミノ基であり、R1は水素、
    メチルまたは保護されたカルボキシである)で示される
    化合物。
  7. 【請求項7】Rがベンジルオキシカルボニルアミノ基で
    ある特許請求の範囲第6項に記載の化合物。
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