JPH0745342Y2 - 隠蔽‐透視用ラベル付き連続はがき - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、単位はがき領域部分を一方向に連続的に連
接してなる連続はがきであって、特に、各単位はがき領
域毎に切離可能な隠蔽‐透視用ラベルを設けておき、単
位はがき領域における秘密情報記載部を必要に応じて隠
蔽し、透視可能にしておく隠蔽‐透視用ラベル付き連続
はがきである。

［従来の技術］ 周知のように、はがきは、単葉構造の情報伝達手段とし
て、種々の面において経済的に安価であるという利点の
もとに広く利用されている。このはがきは、上記するよ
うに単葉の構造体であるため、伝達しようとする構成に
ついては、その全てが外視可能である。しかしながら、
伝達情報の多様化にともない、上記はがきを利用して秘
密情報を伝達する必要性が生じている。従来、このよう
な場合、はがきに記載された内容のうち秘密情報の部分
に隠蔽用ラベルを貼り合せて隠蔽処理を行うようにした
秘密情報隠蔽式のはがきが広く利用されている。

［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、従来の秘密情報隠蔽式のはがきは、秘密
情報記載部をもつはがき本体と、当該はがき本体におけ
る秘密情報記載部を隠蔽するための隠蔽用ラベルとが、
紙質の相違もあって、それぞれ別々に提供されている。
このような従来の秘密情報隠蔽式はがきは、はがき記入
者と、隠蔽用ラベルを貼り付ける者とが、それぞれ異な
る場合、両者間における移動中に、はがきまたは隠蔽用
ラベルのうちのいずれかが紛失してしまう恐れが多いと
いう点、並びに取り扱い作業上の迅速性に欠けるという
点等において欠点を有していた。

そこで、この考案は、はがきと、剥型紙に貼り合せてあ
る隠蔽用ラベルとを、それぞれの紙質の相違を考慮しつ
つ、各単位はがきに対して、隠蔽用ラベルを連続的に一
体化して、取り扱い作業上の迅速化を図り、さらに、は
がきと隠蔽用ラベルの双方を、常に過不足なく供するよ
うにした隠蔽‐透視用ラベル付き連続はがきを提供する
ことにある。

［課題を解決するための手段］ この考案は、上記する目的を達成するにあたって、具体
的には、比較的腰のある厚手のはがき用シート材でな
り、少くともいずれか一方の面に宛先宛名記載部及び一
部に秘密情報記載部を含む伝達情報記載部を備えた単位
はがき領域部分を、一方向に連続的に連接してなる連続
はがきシートと、 前記連続はがきシートに対して、その長さ方向に沿った
一側縁に沿って部分的に重ね合せ、該重ね合せ部に沿っ
て接合してなる離型性シートと、 前記離型性シート上において、前記連続はがきシートに
おける単位はがき領域部分に対応する位置に剥離可能に
それぞれ貼り合せてある隠蔽‐透視用ラベルとからな
り、 前記隠蔽‐透視用ラベルが、不透明なシート部材と透明
な第１のプラスチックフィルムとを、第２のプラスチッ
クフィルム層を介して積層し、前記第１のプラスチック
フィルムの裏側に接着剤層を設けて、前記接着剤層を介
して前記離型性シート上に貼り合せたものからなり、前
記単位はがき領域部分における秘密情報記載部を覆うに
適した大きさでなる隠蔽‐透視用ラベル付き連続はがき
を構成する。

［実施例の説明］ 以下、この考案になる隠蔽‐透視用ラベル付き連続はが
きについて、図面に示す具的な実施例にもとづいて詳細
に説明する。

第１図及び第２図は、この考案になる隠蔽配透視用ラベ
ル付き連続はがき（１）の一例を示す表面図及び裏面図
である。この連続はがき（１）は、連続はがき（２）
と、離型性連続シート（３）及び隠蔽‐透視用ラベル
（４）とによって構成される。前記連続はがきシート
（２）は、比較的腰のある厚手のはがき用シート材から
なっている。前記連続はがきシート（２）は、一方の面
（５）に宛先宛名記載部（８）を備え、他方の面（６）
に伝達情報記載部（９）を備えた単位はがき領域部分
（７）を、一方向に連続的に連接してなる。前記伝達情
報記載部（９）は、秘密にする必要のある情報を記載す
るための秘密情報記載部（9A）と、秘密にする必要のな
い情報を記載するためのその他必要情報記載部（9B）と
を含む。一例になる前記連続はがき（１）は、二枚の帳
票用シート（10）、（11）を備えている。前記二枚の帳
票用シート（10）、（11）は、前記連続はがきシート
（２）の面（６）上に、互いに整合状態のもとに積層さ
れ、前記連続はがきシート（２）の一側縁（2a）に沿っ
て、線条接着剤層（12）を介して互いに接着してある。

一方、前記連続はがきシート（２）と、離型性連続シー
ト（３）は、前記連続はがきシート（２）の一側縁（2
b）と前記離型性連続シート（３）の一側縁（3a）とを
部分的に重ね合せ、線条接着剤層（13）を介して一体的
に接着形成してある。図中、参照符号（14）、（15）
は、当該連続はがき（１）の送り処理のためのマージナ
ルホール例である。前記連続はがきシート（２）には、
前記線条接着剤層（13）に沿って切離用ミシン目（16）
が設けてある。

一方、この考案において、隠蔽‐透視用ラベル（４）
は、以下に示すような構成のものからなっている。前記
隠蔽‐透視用ラベル（４）は、上層側から順に、不透明
なシート部材（17）、ポリエチレンフィルムのような透
明なプラスチックフィルム層（18）、ポリエステルフィ
ルムのような透明なプラスチックフィルム層（19）及び
接着剤層（20）とからなっていて、前記接着剤層（20）
を介して前記離型性連続シート（３）上に、前記連続は
がきシート（２）における単位はがき領域部分（７）に
対応する位置に剥離可能に貼り合せてある。前記隠蔽‐
透視用ラベル（４）は、前記連続はがきシート（２）に
おける秘密情報記載部（9A）を覆うに適した大きさを有
する。

上記構成になる隠蔽‐透視用ラベル（４）は、第３図、
第４図及び第５図に示すように、まず、離型性連続シー
ト（３）上から剥がし取られる際、離型性連続シート
（３）と接着剤層（20）との間で分離する。剥がし取ら
れた隠蔽‐透視用ラベル（４）は、その接着剤層（20）
を介して連続はがきシート（２）における秘密情報記載
部（9A）上に貼り合される。この場合、前記連続はがき
シート（２）は、離型処理されていない紙であるので、
前記隠蔽‐透視用ラベル（４）は、前記連続はがきシー
ト（２）に対し、前記接着剤層（20）を介して強固に貼
り合わされ、秘密情報記載部（9A）を確実に隠蔽する。
一方、前記秘密情報記載部（9A）を前記隠蔽‐透視用ラ
ベル（４）の貼り合せによって隠蔽した後、前記秘密情
報記載部（9A）を外視しようとする場合にあっては、前
記隠蔽‐透視用ラベル（４）を再剥離処理する。この場
合、前記隠蔽‐透視用ラベル（４）は、第１のプラスチ
ックフィルム層（19）と第２のプラスチックフィルム層
（18）との間で分離し、不透明なシート部材（17）が除
去され、透明なプラスチックフィルム層（19）及び接着
剤層（20）を介して、秘密情報記載部（9A）に記載の内
容を再び外視することができるようになっている。

以下、この考案になる隠蔽‐透視用ラベル付き連続はが
きの具体的な使用態様例について説明する。

この考案になる隠蔽‐透視用ラベル付き連続はがきは、
たとえば第６図に示すような、請求人‐支払人‐取引き
金融機関の三者間の口座振替システムに対し効果的に適
合する。この場合、メーカーサイド（21）では、ユーザ
ーサイド（22）の使用態様に適合する連続はがき（１）
を準備し、ユーザーサイド（22）における当該はがき振
出人である請求人（23）に納品する。上記連続はがき
（１）は、一方の面に宛先宛名記載部（８）を、他方の
面に口座番号等の秘密情報記載部（9A）を含む口座振替
受付確認通知書等の表示のある伝達情報記載部（９）を
備えた連続はがきシート（２）と、その一辺に沿って線
条に貼り合せ積層してある口座振替依頼書（10）、口座
振替依頼書控（11）とをもっている。前記請求人（23）
では、当該連続はがき（１）を事務処理した後、それぞ
れ横断切離ライン（T.L）に沿って分離し、支払人（2
4）に送付する。支払人（24）は、伝達情報記載部
（９）に必要事項を記載し、当該はがきを取引き銀行
（25）に持ち込む。取引き銀行（25）では、記入事項を
確認し、離型性シート上の隠蔽‐透視用ラベル（４）を
剥がしとり、当該ラベル（４）を前記秘密情報記載部
（9A）に貼り合せ、当該秘密情報記載部（9A）を隠蔽す
る。さらに、前記取引き銀行（25）では、はがき側に設
けてある切離用ミシン目線（16）に沿って離型性シート
側を除去し、完全な単葉はがきの状態で請求人（23）宛
郵送する。請求人では、受け取ったはがきから隠蔽‐透
視用ラベル（４）を剥がし取る。この場合、前記ラベル
（４）は、上記するように透明なプラスチックフィルム
層（19）及び接着剤層（20）を残して剥がし取られるの
で、郵送過程において隠蔽されていた内容を確認するこ
とができる。

［本考案の効果］ 以上の構成になるこの考案の隠蔽‐透視用ラベル付き連
続はがきは、はがきと、当該はがきにおける秘密情報記
載部を隠蔽するための隠蔽‐透視用ラベルとをそれぞれ
対応させ、一体的に連接形成したことにより、取り扱い
時におけるラベルの紛失を可及的に防止でき、はがきと
ラベルの双方を、常に同数だけ供するものであって、過
不足による不経済性を解消する点において有効に作用す
るものといえる。

さらに、この考案になる隠蔽‐透視用ラベル付き連続は
がきは、はがきに対し、対応してラベルが設けてあるの
で、取り扱い作業上の迅速化を図る上においても極めて
有効に作用するものといえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案になる隠蔽‐透視用ラベル付き連続
はがきの具体的一例を示す表面図、 第２図は、その裏面図、 第３図は、第１図におけるIII−III線に沿った概略的拡
大断面図、 第４図は、隠蔽‐透視用ラベルを離型性連続シートから
剥がし取り、はがきにおける秘密情報記載部に貼り合
せ、切離ラインに沿って離型性シートを切離した状態を
示す概略的拡大断面図、 第５図は、秘密情報記載部に貼り合せた隠蔽‐透視用ラ
ベルの一部を剥がし取り透視可能にする態様を示す概略
的拡大断面図、 第６図は、当該隠蔽‐透視用ラベル付き連続はがきの具
体的使用態様例を示すブロック線図である。 （１）……隠蔽‐透視用ラベル付き連続はがき （２）……連続はがきシート （３）……離型性連続シート （４）……隠蔽‐透視用ラベル （５）……はがきの一方の面 （６）……はがきの他方の面 （７）……単位はがき領域部分 （８）……宛先宛名記載部 （９）……伝達情報記載部 （9A）……秘密情報記載部 （9B）……必要情報記載部 （13）……線条接着剤層 （16）……切離用ミシン目 （17）……不透明シート部材 （18）……第２のプラスチックフィルム層 （19）……第１のプラスチックフィルム層 （20）……接着剤層

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】比較的腰のある厚手のはがき用シート材で
   なり、少くともいずれか一方の面に宛先宛名記載部及び
   一部に秘密情報記載部を含む伝達情報記載部を備えた単
   位はがき領域部分を、一方向に連続的に連接してなる連
   続はがきシートと、 前記連続はがきシートに対して、その長さ方向に沿った
   一側縁に沿って部分的に重ね合せ、該重ね合せ部に沿っ
   て接合してなる離型性シートと、 前記離型性シート上において、前記連続はがきシートに
   おける単位はがき領域部分に対応する位置に剥離可能に
   それぞれ貼り合せてある隠蔽‐透視用ラベルとからな
   り、 前記隠蔽‐透視用ラベルが、不透明なシート部材と透明
   な第１のプラスチックフィルムとを、第２のプラスチッ
   クフィルム層を介して積層し、前記第１のプラスチック
   フィルムの裏側に接着剤層を設けて、前記接着剤層を介
   して前記離型性シート上に貼り合せたものからなり、前
   記単位はがき領域部分における秘密情報記載部を覆うに
   適した大きさでなることを特徴とする隠蔽‐透視用ラベ
   ル付き連続はがき。