JPH0744978A - フロッピーディスク装置 - Google Patents
フロッピーディスク装置Info
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- JPH0744978A JPH0744978A JP20857393A JP20857393A JPH0744978A JP H0744978 A JPH0744978 A JP H0744978A JP 20857393 A JP20857393 A JP 20857393A JP 20857393 A JP20857393 A JP 20857393A JP H0744978 A JPH0744978 A JP H0744978A
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- JP
- Japan
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- head
- head arm
- floppy disk
- disk device
- arm
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Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヘッドチップやヘッドアームの有害振動を
十分確実に抑制しヘッド鳴きを防止したフロッピーディ
スク装置を提供する。 【構成】 ヘッドチップ22を装着したジンバルをヘ
ッドアーム7の先端部に有し、該ヘッドアームの根本部
をバネ材13を介してキャリッジ14側に取り付けたフ
ロッピーディスク装置において、前記バネ材とキャリッ
ジ間に弾性体からなる制振材18を介装させた。また、
ヘッドアームの上下両面に該ヘッドアームの長手方向に
沿ってリブ材19,25を突出させて設けた。さらに前
記ジンバルの両面に弾性体からなる制振材28を装着し
た。
十分確実に抑制しヘッド鳴きを防止したフロッピーディ
スク装置を提供する。 【構成】 ヘッドチップ22を装着したジンバルをヘ
ッドアーム7の先端部に有し、該ヘッドアームの根本部
をバネ材13を介してキャリッジ14側に取り付けたフ
ロッピーディスク装置において、前記バネ材とキャリッ
ジ間に弾性体からなる制振材18を介装させた。また、
ヘッドアームの上下両面に該ヘッドアームの長手方向に
沿ってリブ材19,25を突出させて設けた。さらに前
記ジンバルの両面に弾性体からなる制振材28を装着し
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフロッピーディスク装置
に関し、特に読み取り/書き込み用のヘッドチップを支
持するヘッドアーム部分の構造に関するものである。
に関し、特に読み取り/書き込み用のヘッドチップを支
持するヘッドアーム部分の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フロッピーディスク装置は、データの読
み取りおよび書き込み用のヘッド部を支持しこれをディ
スクの半径方向にシーク動作させるためのヘッドキャリ
ッジを備えている。ヘッド部は対向配置された上下1対
のヘッドチップからなり、各ヘッドチップは上下のヘッ
ドアームの先端部に装着される。下側ヘッドアームはシ
ーク動作用モータに連結されキャリッジを構成する。上
側ヘッドアームの根本部は板バネを介してキャリッジに
対し上下方向に弾性的に揺動可能に取付られる。また、
上側のヘッドチップはディスク面に対し垂直方向に弾性
を有するジンバルを介してヘッドアーム先端部に取り付
けられ、ディスク回転中のディスク面の凹凸やハブ高さ
のバラツキを吸収する。
み取りおよび書き込み用のヘッド部を支持しこれをディ
スクの半径方向にシーク動作させるためのヘッドキャリ
ッジを備えている。ヘッド部は対向配置された上下1対
のヘッドチップからなり、各ヘッドチップは上下のヘッ
ドアームの先端部に装着される。下側ヘッドアームはシ
ーク動作用モータに連結されキャリッジを構成する。上
側ヘッドアームの根本部は板バネを介してキャリッジに
対し上下方向に弾性的に揺動可能に取付られる。また、
上側のヘッドチップはディスク面に対し垂直方向に弾性
を有するジンバルを介してヘッドアーム先端部に取り付
けられ、ディスク回転中のディスク面の凹凸やハブ高さ
のバラツキを吸収する。
【0003】このようなフロッピーディスク装置に挿入
されたディスクは、上下のヘッドアーム間に挟まれて回
転駆動され、ヘッドチップによりデータの読み取りおよ
び書き込みが行われる。
されたディスクは、上下のヘッドアーム間に挟まれて回
転駆動され、ヘッドチップによりデータの読み取りおよ
び書き込みが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フロッピーディスク装置においては、ディスク回転に伴
いヘッドチップおよびヘッドアームが振動し、可聴音を
発生してヘッド鳴きと呼ばれる雑音を発生する場合があ
った。このヘッド鳴きの原因となるヘッドチップやヘッ
ドアームの振動は、ヘッドチップとディスク間の摩擦力
によりディスクの回転方向に沿ってヘッドチップが振動
するスティックスリップに起因するものと、上側ヘッド
アームの固有振動モードに起因するものとがある。ま
た、このヘッドアームの固有振動モードによる振動とし
ては、主としてヘッドアーム根本部の板バネの弾性によ
るヘッドアーム上下方向の振動とヘッドアームの長手方
向軸に関するねじれ振動とが考えられている。
フロッピーディスク装置においては、ディスク回転に伴
いヘッドチップおよびヘッドアームが振動し、可聴音を
発生してヘッド鳴きと呼ばれる雑音を発生する場合があ
った。このヘッド鳴きの原因となるヘッドチップやヘッ
ドアームの振動は、ヘッドチップとディスク間の摩擦力
によりディスクの回転方向に沿ってヘッドチップが振動
するスティックスリップに起因するものと、上側ヘッド
アームの固有振動モードに起因するものとがある。ま
た、このヘッドアームの固有振動モードによる振動とし
ては、主としてヘッドアーム根本部の板バネの弾性によ
るヘッドアーム上下方向の振動とヘッドアームの長手方
向軸に関するねじれ振動とが考えられている。
【0005】このようなヘッドチップやヘッドアームの
振動を抑えヘッド鳴きを防止するため、従来本出願人の
社内技術等において、ジンバル上面に重りや制振材を取
り付けることが行われていた。しかしながら、ヘッドチ
ップの形状やディスクの摩擦特性あるいは使用環境等に
よりヘッドチップやヘッドアームの振動を確実に抑える
ことができずヘッド鳴きの発生を防止するには不十分で
あった。
振動を抑えヘッド鳴きを防止するため、従来本出願人の
社内技術等において、ジンバル上面に重りや制振材を取
り付けることが行われていた。しかしながら、ヘッドチ
ップの形状やディスクの摩擦特性あるいは使用環境等に
よりヘッドチップやヘッドアームの振動を確実に抑える
ことができずヘッド鳴きの発生を防止するには不十分で
あった。
【0006】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたものであって、ヘッドチップやヘッドアームに発生
する有害振動を十分確実に抑制しヘッド鳴きを防止した
フロッピーディスク装置の提供を目的とする。
れたものであって、ヘッドチップやヘッドアームに発生
する有害振動を十分確実に抑制しヘッド鳴きを防止した
フロッピーディスク装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、ヘッドチップを装着したジンバルをヘ
ッドアームの先端部に有し、該ヘッドアームの根本部を
バネ材を介してキャリッジ側に取り付けたフロッピーデ
ィスク装置において、前記バネ材とキャリッジ間に弾性
体からなる制振材を介装させたことを特徴とするフロッ
ピーディスク装置を提供する。
め、本発明では、ヘッドチップを装着したジンバルをヘ
ッドアームの先端部に有し、該ヘッドアームの根本部を
バネ材を介してキャリッジ側に取り付けたフロッピーデ
ィスク装置において、前記バネ材とキャリッジ間に弾性
体からなる制振材を介装させたことを特徴とするフロッ
ピーディスク装置を提供する。
【0008】さらに本発明では、ヘッドチップを装着し
たジンバルをヘッドアームの先端部に有し、該ヘッドア
ームの根本部をバネ材を介してキャリッジ側に取り付け
たフロッピーディスク装置において、前記ヘッドアーム
の上下両面に該ヘッドアームの長手方向に沿ってリブ材
を突出させて設けたことを特徴とするフロッピーディス
ク装置を提供する。
たジンバルをヘッドアームの先端部に有し、該ヘッドア
ームの根本部をバネ材を介してキャリッジ側に取り付け
たフロッピーディスク装置において、前記ヘッドアーム
の上下両面に該ヘッドアームの長手方向に沿ってリブ材
を突出させて設けたことを特徴とするフロッピーディス
ク装置を提供する。
【0009】さらに本発明では、ヘッドチップを装着し
たジンバルをヘッドアームの先端部に有し、該ヘッドア
ームの根本部をバネ材を介してキャリッジ側に取り付け
たフロッピーディスク装置において、前記ジンバルの両
面に弾性体からなる制振材を装着したことを特徴とする
フロッピーディスク装置を提供する。
たジンバルをヘッドアームの先端部に有し、該ヘッドア
ームの根本部をバネ材を介してキャリッジ側に取り付け
たフロッピーディスク装置において、前記ジンバルの両
面に弾性体からなる制振材を装着したことを特徴とする
フロッピーディスク装置を提供する。
【0010】好ましい実施例においては、前記制振材
は、フロッピーディスクの回転接線方向に沿って設けら
れている。
は、フロッピーディスクの回転接線方向に沿って設けら
れている。
【0011】
【作用】ヘッドアームはキャリッジに対しバネ材を介し
て上下方向に弾性揺動運動可能に装着される。このバネ
材に対し制振材を装着することにより、バネ材の厚み方
向(上下方向)の弾性力に対し制振材が反作用の弾性力
を発生し、バネ材の上下方向の振動が抑制される。
て上下方向に弾性揺動運動可能に装着される。このバネ
材に対し制振材を装着することにより、バネ材の厚み方
向(上下方向)の弾性力に対し制振材が反作用の弾性力
を発生し、バネ材の上下方向の振動が抑制される。
【0012】ヘッドアームの上下両面にリブ材を形成す
ることにより、ヘッドアームの重量増加を最小限に抑え
ながらその剛性を高め、ヘッドアームのねじれ方向の振
動を抑制することができる。
ることにより、ヘッドアームの重量増加を最小限に抑え
ながらその剛性を高め、ヘッドアームのねじれ方向の振
動を抑制することができる。
【0013】また、ジンバルの弾性支持部両面に制振材
を設けることにより、ジンバルの自由度が十分確実に抑
えられ、ヘッドチップのスティックスリップによる振動
が確実に防止される。
を設けることにより、ジンバルの自由度が十分確実に抑
えられ、ヘッドチップのスティックスリップによる振動
が確実に防止される。
【0014】この場合、ヘッドの共振は主にディスクの
回転方向に関し起こるため、制振材をディスクの回転接
線方向に沿ってジンバルの両端部の両面側に設けておく
ことにより、ヘッドの共振を効果的に減少させることが
できる。
回転方向に関し起こるため、制振材をディスクの回転接
線方向に沿ってジンバルの両端部の両面側に設けておく
ことにより、ヘッドの共振を効果的に減少させることが
できる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例に係るフロッピーディ
スク装置の外観図である。この実施例に係るフロッピー
ディスク装置1は、前面にディスク挿入口2とイジェク
トボタン3とを有し、内部にディスクカバー開放レバー
4を有する。ディスクカバー開放レバー4は、ディスク
挿入口2から挿入されたフロッピーディスク(図示しな
い)のスライドカバーを挿入動作に連動して開き、ディ
スクはそのトラック面をヘッドキャリッジ5の所定位置
に上下から挟まれてこのフロッピディスク装置1内に装
着される。ヘッドキャリッジ5はシーク動作用のステッ
ピングモータ6に連結され、このモータ6によりディス
クの回転動作中にヘッドキャリッジ5をディスクの半径
方向(装置1の前後方向)に移動させてトラックをシー
クする。
スク装置の外観図である。この実施例に係るフロッピー
ディスク装置1は、前面にディスク挿入口2とイジェク
トボタン3とを有し、内部にディスクカバー開放レバー
4を有する。ディスクカバー開放レバー4は、ディスク
挿入口2から挿入されたフロッピーディスク(図示しな
い)のスライドカバーを挿入動作に連動して開き、ディ
スクはそのトラック面をヘッドキャリッジ5の所定位置
に上下から挟まれてこのフロッピディスク装置1内に装
着される。ヘッドキャリッジ5はシーク動作用のステッ
ピングモータ6に連結され、このモータ6によりディス
クの回転動作中にヘッドキャリッジ5をディスクの半径
方向(装置1の前後方向)に移動させてトラックをシー
クする。
【0016】図2は、図1の実施例に組み込まれたヘッ
ドキャリッジ5の詳細斜視図である。また、図3および
図4はそれぞれ図2のヘッドキャリッジ5の上面図およ
び側面図である。このヘッドキャリッジ5は、上側ヘッ
ドアーム7と下側ヘッドアーム8とを有し、上側ヘッド
アーム7の根本部にはコイル支持片9が設けられコイル
スプリング11が巻回される。コイルスプリング11の
一端部11aは、コイル支持片9と一体の係止片10の
下縁部に係止して保持される。コイルスプリング11の
他端部11bは、上側ヘッドアーム上面に設けた横断リ
ブ20の上面に形成した受け部21内に保持され上側ヘ
ッドアーム7を下側ヘッドアーム8側に弾発的に押圧す
る。
ドキャリッジ5の詳細斜視図である。また、図3および
図4はそれぞれ図2のヘッドキャリッジ5の上面図およ
び側面図である。このヘッドキャリッジ5は、上側ヘッ
ドアーム7と下側ヘッドアーム8とを有し、上側ヘッド
アーム7の根本部にはコイル支持片9が設けられコイル
スプリング11が巻回される。コイルスプリング11の
一端部11aは、コイル支持片9と一体の係止片10の
下縁部に係止して保持される。コイルスプリング11の
他端部11bは、上側ヘッドアーム上面に設けた横断リ
ブ20の上面に形成した受け部21内に保持され上側ヘ
ッドアーム7を下側ヘッドアーム8側に弾発的に押圧す
る。
【0017】上側および下側のヘッドアーム7,8の先
端部にはそれぞれデータの読み取りおよび書き込み用の
ヘッドチップ22,23が装着される。また、上側ヘッ
ドアーム7の先端部上面には電磁シールド板12が装着
され内側に装着したヘッドチップ22,23を電磁障害
から保護する。各ヘッドチップ22,23にはフレキシ
ブルケーブル16(図2)を介して信号線が接続され
る。フレキシブルケーブル16の端部にはコネクタ挿入
片17が形成され図示しないプリント基板のコネクタ受
け側に差し込まれて装着され、ヘッドチップの読み取り
および書き込み信号の伝達を行う。
端部にはそれぞれデータの読み取りおよび書き込み用の
ヘッドチップ22,23が装着される。また、上側ヘッ
ドアーム7の先端部上面には電磁シールド板12が装着
され内側に装着したヘッドチップ22,23を電磁障害
から保護する。各ヘッドチップ22,23にはフレキシ
ブルケーブル16(図2)を介して信号線が接続され
る。フレキシブルケーブル16の端部にはコネクタ挿入
片17が形成され図示しないプリント基板のコネクタ受
け側に差し込まれて装着され、ヘッドチップの読み取り
および書き込み信号の伝達を行う。
【0018】上側ヘッドアーム7の根本部(後端部)に
は板バネ13が固定される。この板バネ13は下側ヘッ
ドアーム8と一体のキャリッジ本体14に対しねじ15
により固定される。この板バネ13により、上側ヘッド
アーム7はキャリッジ本体14に対し上下方向(板バネ
13の板厚方向)、即ちフロッピーディスク面に対し垂
直方向に弾性的に揺動可能な構造となる。この板バネ1
3の下面側には、ゴムあるいはスポンジその他の適当な
弾性体からなる制振材18が装着される。この制振材1
8は、板バネ13の下面全面に設けてもよいしあるいは
両端部のみまたは適当な数に分割して設けてもよい。こ
の制振材18は上下両面に粘着材を貼付した構成とし
て、この粘着材により上側の板バネ13および下側のキ
ャリッジ本体14に対し接着してもよい。
は板バネ13が固定される。この板バネ13は下側ヘッ
ドアーム8と一体のキャリッジ本体14に対しねじ15
により固定される。この板バネ13により、上側ヘッド
アーム7はキャリッジ本体14に対し上下方向(板バネ
13の板厚方向)、即ちフロッピーディスク面に対し垂
直方向に弾性的に揺動可能な構造となる。この板バネ1
3の下面側には、ゴムあるいはスポンジその他の適当な
弾性体からなる制振材18が装着される。この制振材1
8は、板バネ13の下面全面に設けてもよいしあるいは
両端部のみまたは適当な数に分割して設けてもよい。こ
の制振材18は上下両面に粘着材を貼付した構成とし
て、この粘着材により上側の板バネ13および下側のキ
ャリッジ本体14に対し接着してもよい。
【0019】このような制振材18を板バネ13とキャ
リッジ本体14との間に介装することにより、板バネ1
3の上下方向(板厚方向)の弾性作用に対し制振材18
が反作用の弾性力を付与し弾性作用が適度に抑制され、
板バネ13による上側ヘッドアーム7の上下方向の振動
が抑えられる。
リッジ本体14との間に介装することにより、板バネ1
3の上下方向(板厚方向)の弾性作用に対し制振材18
が反作用の弾性力を付与し弾性作用が適度に抑制され、
板バネ13による上側ヘッドアーム7の上下方向の振動
が抑えられる。
【0020】上側ヘッドアーム7の上面中央部の両側縁
部にはヘッドアーム長手方向に沿って、ねじれ防止用リ
ブ19が突出して形成される(図2)。また、このリブ
19に対応して、この上側ヘッドアーム7の下面中央部
の両側縁部にもねじれ防止用リブ25が突出して形成さ
れる(図4、図5)。このようなリブ19,25を設け
ることにより、上側ヘッドアーム7の長手方向中心軸回
りのねじれ動作が抑制され、上側ヘッドアーム7のねじ
れ振動が抑えられる。このようなねじれ防止用リブ1
9,25は上側ヘッドアームの上下両面の側縁部に局部
的に突出させて設けられるため、ヘッドアーム7の全幅
にわたって厚さを増加させることなくヘッドアームの剛
性を高め、ねじれ動作に対する抵抗力を高めることがで
きる。従って、ヘッドアームの重量増加を最小限に抑え
ることができ、重量増加によるタップ寿命の短縮(上側
および下側のヘッドアーム7,8間へのディスク挿入の
ための開閉動作方向の動作機能劣化)という弊害を防止
することができる。
部にはヘッドアーム長手方向に沿って、ねじれ防止用リ
ブ19が突出して形成される(図2)。また、このリブ
19に対応して、この上側ヘッドアーム7の下面中央部
の両側縁部にもねじれ防止用リブ25が突出して形成さ
れる(図4、図5)。このようなリブ19,25を設け
ることにより、上側ヘッドアーム7の長手方向中心軸回
りのねじれ動作が抑制され、上側ヘッドアーム7のねじ
れ振動が抑えられる。このようなねじれ防止用リブ1
9,25は上側ヘッドアームの上下両面の側縁部に局部
的に突出させて設けられるため、ヘッドアーム7の全幅
にわたって厚さを増加させることなくヘッドアームの剛
性を高め、ねじれ動作に対する抵抗力を高めることがで
きる。従って、ヘッドアームの重量増加を最小限に抑え
ることができ、重量増加によるタップ寿命の短縮(上側
および下側のヘッドアーム7,8間へのディスク挿入の
ための開閉動作方向の動作機能劣化)という弊害を防止
することができる。
【0021】図5は上側ヘッドアーム7の下面図であ
り、図6は上側ヘッドアーム7の先端部の電磁シールド
板12(図3)を外した状態の上面図である。上側のヘ
ッドチップ22(図4)は上側ヘッドアーム7に対しジ
ンバル26を介して取り付けられる。このジンバル26
は、例えば銅からなる薄板材に2重のスリット27を形
成し、スリット連結部27aにより中央部板材を周囲に
対し上下方向に弾性をもたせ、上下方向の動きに対する
抵抗力を小さくしてディスク回転中のディスク面の凹凸
への追従性を良好にし、確実なシーク動作を達成させる
ものである。
り、図6は上側ヘッドアーム7の先端部の電磁シールド
板12(図3)を外した状態の上面図である。上側のヘ
ッドチップ22(図4)は上側ヘッドアーム7に対しジ
ンバル26を介して取り付けられる。このジンバル26
は、例えば銅からなる薄板材に2重のスリット27を形
成し、スリット連結部27aにより中央部板材を周囲に
対し上下方向に弾性をもたせ、上下方向の動きに対する
抵抗力を小さくしてディスク回転中のディスク面の凹凸
への追従性を良好にし、確実なシーク動作を達成させる
ものである。
【0022】ヘッドチップ22はジンバル26の下面側
に取り付けられ、その信号取り出し用端子ピン(図示し
ない)がピン孔29(図6)を通して上面に突出し信号
ケーブル24(図5)に接続される。30は位置決め用
の孔である。32はジンバル上面側からヘッドチップ2
2を下方に向けて押える係止突起である。
に取り付けられ、その信号取り出し用端子ピン(図示し
ない)がピン孔29(図6)を通して上面に突出し信号
ケーブル24(図5)に接続される。30は位置決め用
の孔である。32はジンバル上面側からヘッドチップ2
2を下方に向けて押える係止突起である。
【0023】この実施例では、ヘッドアーム7の両側2
か所のジンバルのスリット27およびスリット連結部2
7aをゴムあるいはスポンジその他適当な弾性体からな
る制振材28で挟んでいる。このようにジンバル26の
弾性支持部となるスリット27およびスリット連結部2
7aを上下両側から制振材28で挟むことにより、ジン
バル26の弾性動作の自由度を十分に抑制することがで
き、この結果、ヘッドチップ22のスティックスリップ
による振動を抑えることができる。
か所のジンバルのスリット27およびスリット連結部2
7aをゴムあるいはスポンジその他適当な弾性体からな
る制振材28で挟んでいる。このようにジンバル26の
弾性支持部となるスリット27およびスリット連結部2
7aを上下両側から制振材28で挟むことにより、ジン
バル26の弾性動作の自由度を十分に抑制することがで
き、この結果、ヘッドチップ22のスティックスリップ
による振動を抑えることができる。
【0024】この場合、制振材28は、フロッピーディ
スクの回転接線方向に沿って設けることが望ましい。図
7はこのようなフロッピーディスクに対する制振材の配
置状態の説明図である。先端にジンバル42を有するヘ
ッドアーム40は、(A)図に示すように、ヘッドアー
ム長手方向に沿ってディスク41に対し矢印Dのように
シーク動作を行うか、あるいは(B)図に示すように、
ヘッドアーム長手方向にほぼ直角に矢印Eのようにディ
スク41に対しシーク動作を行う。いずれの場合にも、
フロッピーディスク41の回転方向(矢印C)に沿っ
て、ジンバル42の両端部に制振材28を設けておく。
スクの回転接線方向に沿って設けることが望ましい。図
7はこのようなフロッピーディスクに対する制振材の配
置状態の説明図である。先端にジンバル42を有するヘ
ッドアーム40は、(A)図に示すように、ヘッドアー
ム長手方向に沿ってディスク41に対し矢印Dのように
シーク動作を行うか、あるいは(B)図に示すように、
ヘッドアーム長手方向にほぼ直角に矢印Eのようにディ
スク41に対しシーク動作を行う。いずれの場合にも、
フロッピーディスク41の回転方向(矢印C)に沿っ
て、ジンバル42の両端部に制振材28を設けておく。
【0025】このようにフロッピーディスク41の回転
方向(接線方向)に沿って制振材28を設けることによ
り、この回転方向に沿って発生するヘッドの共振を有効
に抑制することができる。
方向(接線方向)に沿って制振材28を設けることによ
り、この回転方向に沿って発生するヘッドの共振を有効
に抑制することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、ジンバルの両面に弾性体からなる制振材を装着する
ことにより、ヘッドチップのスティックスリップの振動
を十分確実に抑えることができ、またヘッドアームを弾
性的に支持する板バネとヘッドキャリッジ間に制振材を
装着することにより、板バネの板厚方向の振動を十分抑
えることができ、さらにヘッドアームの上下両面にリブ
材を突出させて設けることにより、ヘッドアームのねじ
れ方向の振動を十分確実に抑えることができる。このよ
うに、ヘッドチップのスティックスリップによる振動お
よびヘッドアームの上下方向およびねじれ方向の振動を
十分抑えることにより、このような振動に基づくヘッド
アームからの可聴音の発生が抑制され、ヘッド鳴きを防
止することができる。
は、ジンバルの両面に弾性体からなる制振材を装着する
ことにより、ヘッドチップのスティックスリップの振動
を十分確実に抑えることができ、またヘッドアームを弾
性的に支持する板バネとヘッドキャリッジ間に制振材を
装着することにより、板バネの板厚方向の振動を十分抑
えることができ、さらにヘッドアームの上下両面にリブ
材を突出させて設けることにより、ヘッドアームのねじ
れ方向の振動を十分確実に抑えることができる。このよ
うに、ヘッドチップのスティックスリップによる振動お
よびヘッドアームの上下方向およびねじれ方向の振動を
十分抑えることにより、このような振動に基づくヘッド
アームからの可聴音の発生が抑制され、ヘッド鳴きを防
止することができる。
【図1】 本発明の実施例に係るフロッピーディスク
装置の外観図である。
装置の外観図である。
【図2】 図1の実施例で用いられたヘッドキャリッ
ジの外観図である。
ジの外観図である。
【図3】 図2のヘッドキャリッジの上面図である。
【図4】 図2のヘッドキャリッジの側面図である。
【図5】 図2のヘッドキャリッジの上側ヘッドアー
ムの下面図である。
ムの下面図である。
【図6】 図2のヘッドキャリッジの上側ヘッドアーム
の先端部上面図である。
の先端部上面図である。
【図7】 (A)(B)はそれぞれ異なるヘッドアーム
におけるジンバルの制振材の配置説明図である。
におけるジンバルの制振材の配置説明図である。
1:本発明実施例に係るフロッピーディスク装置 5:ヘッドキャリッジ 7:上側ヘッドアーム 8:下側ヘッドアーム 13:板バネ 14:キャリッジ本体 18,28:制振材 19,25:ねじれ防止用のリブ材 22,23:ヘッドチップ 26:ジンバル
Claims (4)
- 【請求項1】 ヘッドチップを装着したジンバルをヘ
ッドアームの先端部に有し、該ヘッドアームの根本部を
バネ材を介してキャリッジ側に取り付けたフロッピーデ
ィスク装置において、前記バネ材とキャリッジ間に弾性
体からなる制振材を介装させたことを特徴とするフロッ
ピーディスク装置。 - 【請求項2】 ヘッドチップを装着したジンバルをヘ
ッドアームの先端部に有し、該ヘッドアームの根本部を
バネ材を介してキャリッジ側に取り付けたフロッピーデ
ィスク装置において、前記ヘッドアームの上下両面に該
ヘッドアームの長手方向に沿ってリブ材を突出させて設
けたことを特徴とするフロッピーディスク装置。 - 【請求項3】 ヘッドチップを装着したジンバルをヘ
ッドアームの先端部に有し、該ヘッドアームの根本部を
バネ材を介してキャリッジ側に取り付けたフロッピーデ
ィスク装置において、前記ジンバルの両面に弾性体から
なる制振材を装着したことを特徴とするフロッピーディ
スク装置。 - 【請求項4】 前記制振材は、フロッピーディスクの
回転接線方向に沿って設けられたことを特徴とする請求
項3に記載のフロッピーディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20857393A JPH0744978A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | フロッピーディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20857393A JPH0744978A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | フロッピーディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0744978A true JPH0744978A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16558426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20857393A Pending JPH0744978A (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | フロッピーディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0744978A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5786968A (en) * | 1996-01-19 | 1998-07-28 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Magnetic head carriage device having a head load spring guide mechanism |
US7644605B2 (en) | 2005-09-22 | 2010-01-12 | Fujitsu Limited | External force detection method, external force detector and electronic device |
JP2019207374A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 株式会社シグマ | レンズ鏡筒 |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP20857393A patent/JPH0744978A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5786968A (en) * | 1996-01-19 | 1998-07-28 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Magnetic head carriage device having a head load spring guide mechanism |
US7644605B2 (en) | 2005-09-22 | 2010-01-12 | Fujitsu Limited | External force detection method, external force detector and electronic device |
JP2019207374A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 株式会社シグマ | レンズ鏡筒 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020604 |