JP2001202682A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2001202682A
JP2001202682A JP2000008155A JP2000008155A JP2001202682A JP 2001202682 A JP2001202682 A JP 2001202682A JP 2000008155 A JP2000008155 A JP 2000008155A JP 2000008155 A JP2000008155 A JP 2000008155A JP 2001202682 A JP2001202682 A JP 2001202682A
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敬治 有賀
Yoshinori Ogawa
義憲 小川
Yoshiaki Koizumi
義明 小泉
Mitsuhiro Izumi
光洋 泉
Mitsuaki Yoshida
満彰 吉田
Yasuhiro Miura
康宏 三浦
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    • G11B17/022Positioning or locking of single discs
    • G11B17/028Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation
    • G11B17/0287Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation by permanent connections, e.g. screws, rivets
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/02Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon
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  • Moving Of Heads (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドルモータの回転に起因してカバーに
伝達される振動を低減することである。 【解決手段】 磁気ディスク装置であって、ベースに固
定されたスピンドルシャフトと、スピンドルシャフトに
取り付けられたコイルと、スピンドルシャフト回りに回
転可能に取り付けられたスピンドルハブと、スピンドル
ハブに固定された複数のトラックを有する磁気ディスク
と、スピンドルハブに固定された永久磁石と、磁気ディ
スクに対して情報のリード/ライトを行なう磁気ヘッド
と、磁気ヘッドを磁気ディスクのトラックを横切って移
動させるアクチュエータとを含んでいる。磁気ディスク
装置は更に、スピンドルシャフトに対応する位置に穴を
有するベースに固定されたカバーと、穴の周辺のカバー
上に載置された第1の金属ワッシャーと、第1の金属ワ
ッシャーと協働して穴の周辺のカバーを挟みこむ第2の
金属ワッシャーと、第1及び第2の金属ワッシャーをス
ピンドルシャフトに締結するネジとを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般的に磁気ディス
ク装置に関し、特に、磁気ディスク装置立ち上げ時の騒
音を低減したスピンドルシャフトの固定構造に関する。
【0002】近年、コンピュータ用外部記憶装置の一種
である磁気ディスク装置の小型化、薄型化が進んでお
り、更に低消費電力化が求められている。また、大容量
化のために磁気ディスクの記録密度の向上が要求され、
装置に搭載する磁気ディスクの枚数が増加している。
【0003】
【従来の技術】コンピュータ用磁気ディスク装置では、
磁気ヘッドと磁気ディスクとの関係は、コンタクトスタ
ートストップ(CSS)方式が一般的に採用されてい
る。この方式では、磁気ディスク回転中においては、高
速回転により発生する空気流による浮上力とヘッドをデ
ィスクに押しつけるサスペンションとの力のバランス
で、磁気ヘッドは磁気ディスク上を微小な間隙を保って
浮上する。
【0004】磁気ディスクの回転が停止すると、磁気ヘ
ッドは磁気ディスク上の接触可能領域へ移動し、そこで
磁気ヘッドと磁気ディスクが接触する。磁気ディスクが
回転停止中は、磁気ヘッドと磁気ディスクは接触したま
まである。
【0005】磁気ディスクはスピンドルモータにより回
転駆動される。スピンドルモータはハウジングに固定さ
れたスピンドルシャフトと、一対の軸受によりスピンド
ルシャフト回りに回転可能に取り付けられたスピンドル
ハブとを含んでいる。
【0006】スピンドルハブに磁気ディスクと環状スペ
ーサとを交互に挿入し、クランパをスピンドルハブにネ
ジ締結することにより、複数枚の磁気ディスクが所定間
隔離間してスピンドルハブに固定される。
【0007】スピンドルシャフトにはコイルが固定さ
れ、スピンドルハブにはヨーク及び永久磁石が固定され
てロータを構成する。ロータは一対の軸受でスピンドル
シャフト上に回転可能に支持されている。
【0008】従来の磁気ディスク装置では、スピンドル
シャフトはベースに固定されるとともに、その上端が直
接カバーにネジ締結されている。同様に、アクチュエー
タシャフトもベースに固定されるとともに、その上端が
直接カバーにネジ締結されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気ディスク装
置では、スピンドルシャフトとカバーが直接ネジで結合
されていたため、スピンドルモータで発生する振動が直
接カバーに伝達されていた。その結果、カバーに振動が
励起され、騒音が悪化するという問題があった。
【0010】また、モータの弾性変形モードにおいて、
スピンドルシャフトが共振してうねり、このうねりがカ
バーとを連成してカバーが共振する。更に、スピンドル
ハブを回転可能に支持するボールベアリングは回転に比
例する振動周波数を有しており、モータの弾性変形モー
ドの振動とボールベアリングのボール成分の振動はある
周波数(約2.7kHz)で共振を起こし、磁気ディス
ク装置起動時に耳障りな共振音を発生させていた。
【0011】一方、アクチュエータシャフトもカバーに
直接ネジで結合されているため、アクチュエータがシー
ク動作(揺動)をすると、上述したスピンドルモータと
同様にアクチュエータの振動がカバーに伝達され、この
振動による騒音が発生する問題があった。
【0012】米国特許第5,483,397号では、ス
ピンドルシャフトとカバーとの間に粘弾性材料を貼り付
けた1個の金属ワッシャーを配置して、スピンドルシャ
フトの上端部をカバーに固定している。
【0013】この固定構造によると、スピンドルシャフ
トの振動がカバーに伝達されるのが抑制されるが、磁気
ディスク装置に衝撃が印加されると、固定部が変形して
粘弾性材料が剥がれる可能性があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によると、ベース
と;前記ベースに固定されたシャフトと;前記シャフト
に対応する位置に穴を有し、前記ベースに固定されたカ
バーと;該穴の周辺の前記カバー上に載置された第1の
ワッシャーと;前記第1のワッシャーと協働して前記穴
の周辺の前記カバーを挟み込む第2のワッシャーと;前
記第1及び第2のワッシャーを前記シャフトに締結する
ネジと;を具備したことを特徴とする磁気ディスク装置
が提供される。
【0015】好ましくは、第1及び第2のワッシャーは
弾性を有している。更に好ましくは、第1及び第2のワ
ッシャーはカバーの穴の直径よりも小さな内径をそれぞ
れ有しており、ネジはカバーの穴の直径より小さな直径
の頭を有している。
【0016】本発明の他の側面によると、ベースと;前
記ベースに固定されたスピンドルシャフトと;前記スピ
ンドルシャフトに取り付けられたコイルと;前記スピン
ドルシャフト回りに回転可能に取り付けられたスピンド
ルハブと;前記スピンドルハブに固定された複数のトラ
ックを有する磁気ディスクと;前記コイルとの間にギャ
ップを画成するように前記スピンドルハブに固定された
永久磁石と;前記磁気ディスクに対して情報のリード/
ライトを行う磁気ヘッドと;前記磁気ヘッドを磁気ディ
スクのトラックを横切って移動させるアクチュエータ
と;前記スピンドルシャフトに対応する位置に穴を有
し、前記ベースに固定されたカバーと;前記穴の直径よ
りも大きな外径を有し、該穴の周辺の前記カバー上に載
置された第1の金属ワッシャーと;前記穴の直径よりも
大きな外径を有し、前記第1の金属ワッシャーと協働し
て前記穴の周辺の前記カバーを挟み込む第2の金属ワッ
シャーと;前記第1及び第2の金属ワッシャーを前記ス
ピンドルシャフトに締結するネジと;を具備したことを
特徴とする磁気ディスク装置が提供される。
【0017】好ましくは、第1の金属ワッシャーとカバ
ーとの間に第1の環状粘弾性材料が配置され、第2の金
属ワッシャーとカバーとの間に第2の環状粘弾性材料が
配置されている。
【0018】更に好ましくは、ネジの非締結時には第1
及び第2の金属ワッシャーは互いに接触しないように配
置され、ネジが締付けられると第1及び第2の金属ワッ
シャーは互いに密着する。
【0019】本発明の更に他の側面によると、ベース
と;前記ベースに固定されたスピンドルシャフトと;前
記スピンドルシャフトに取り付けられたコイルと;前記
スピンドルシャフト回りに回転可能に取り付けられたス
ピンドルハブと;前記スピンドルハブに固定された複数
のトラックを有する磁気ディスクと;前記コイルとの間
にギャップを画成するように前記スピンドルハブに固定
された永久磁石と;前記磁気ディスクに対して情報のリ
ード/ライトを行う磁気ヘッドと;前記ベースに固定さ
れたアクチュエータシャフトを含み、前記磁気ヘッドを
磁気ディスクのトラックを横切って移動させるアクチュ
エータと;前記アクチュエータシャフトに対応する位置
に穴を有し、前記ベースに固定されたカバーと;前記穴
の直径よりも大きな外径を有し、該穴の周辺の前記カバ
ー上に載置された第1の金属ワッシャーと;前記穴の直
径よりも大きな外径を有し、前記第1の金属ワッシャー
とを協働して前記穴の周辺の前記カバーを挟み込む第2
の金属ワッシャーと;前記第1及び第2の金属ワッシャ
ーを前記アクチュエータシャフトに締結するネジと;を
具備したことを特徴とする磁気ディスク装置が提供され
る。
【0020】本発明の更に他の側面によると、ベース
と;前記ベースに固定されたスピンドルシャフトと;前
記スピンドルシャフトに取り付けられたコイルと;前記
スピンドルシャフト回りに回転可能に取り付けられたス
ピンドルハブと;前記スピンドルハブに固定された複数
のトラックを有する磁気ディスクと;前記コイルとの間
にギャップを画成するように前記スピンドルハブに固定
された永久磁石と;前記磁気ディスクに対して情報のリ
ード/ライトを行う磁気ヘッドと;前記ベースに固定さ
れたアクチュエータシャフトを含み、前記磁気ヘッドを
磁気ディスクのトラックを横切って移動させるアクチュ
エータと;前記スピンドルシャフトに対応する位置に第
1の穴を有し、前記アクチュエータシャフトに対応する
位置に第2の穴を有する前記ベースに固定されたカバー
と;前記第1の穴の直径をよりも大きな外径を有し、該
第1の穴の周辺の前記カバー上に載置された第1の金属
ワッシャーと;前記第1の穴の直径よりも大きな外径を
有し、前記第1の金属ワッシャーと協働して前記第1の
穴の周辺の前記カバーを挟み込む第2の金属ワッシャー
と;前記第1及び第2の金属ワッシャーを前記スピンド
ルシャフトに締結する第1のネジと;前記第2の穴の直
径よりも大きな外径を有し、該第2の穴の周辺の前記カ
バー上に載置された第3の金属ワッシャーと;前記第2
の穴の直径よりも大きな外径を有し、前記第3の金属ワ
ッシャーと協働して前記第2穴の周辺の前記カバーを挟
み込む第4の金属ワッシャーと;前記第3及び第4の金
属ワッシャーを前記アクチュエータシャフトに締結する
第2のネジと;を具備したことを特徴とする磁気ディス
ク装置が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、カバーを外し
た状態の磁気ディスク装置の平面図が示されている。ハ
ウジング2はベース4とこのベース4に固定されたカバ
ー6(図2参照)から構成される。
【0022】ベース4にはスピンドルシャフト8が固定
されており、このスピンドルシャフト8回りにDCモー
タにより回転駆動される図示しないスピンドルハブが設
けられている。
【0023】スピンドルハブには磁気ディスク10とス
ペーサ(図示せず)が交互に挿入され、ディスククラン
プ12を複数のネジ14によりスピンドルハブに締結す
ることにより、複数枚の磁気ディスク10が所定間隔離
間してスピンドルハブに取り付けられる。
【0024】符号16はアクチュエータアームアセンブ
リ18と磁気回路20とから構成されるロータリアクチ
ュエータを示している。アクチュエータアームアセンブ
リ18は、ベース4に固定されたアクチュエータシャフ
ト22回りに回転可能に取り付けられている。
【0025】アクチュエータアームアセンブリ18は一
対の軸受を介してアクチュエータシャフト22回りに回
転可能に取り付けられたアクチュエータブロック24
と、アクチュエータブロック24から一方向に伸長した
複数のアクチュエータアーム26と、各アクチュエータ
アーム26の先端部に固定されたヘッドアセンブリ28
とを含んでいる。
【0026】各ヘッドアセンブリ28は磁気ディスク1
0にデータのライト/リードをする電磁トランスデュー
サを有する磁気ヘッド30と、先端部に磁気ヘッド30
を支持しその基端部がアクチュエータアーム26に固定
されたサスペンション32を含んでいる。
【0027】アクチュエータシャフト22に対してアク
チュエータアーム26と反対側にはコイル34(図2参
照)が支持されており、コイル34が磁気回路20のギ
ャップ中に挿入されて、ボイスコイルモータ(VCM)
36が構成される。
【0028】符号38は電磁トランスデューサに書き込
み信号を供給したり、電磁トランスデューサからの読み
取り信号を取り出すフレキシブルプリント配線板(FP
C)を示しており、その一端がアクチュエータブロック
24の側面に固定されている。
【0029】図2を参照すると、本発明第1実施形態の
磁気ディスク装置の断面図が示されている。ベース4に
形成された円形開口41内にはフランジ42の一部が挿
入され、複数のネジ44によりフランジ42がベース4
に固定されている。フランジ42にはスピンドルシャフ
ト8が圧入固定されている。
【0030】スピンドルシャフト8にはコイル46が接
着により固定されており、一対の軸受50,52を介し
てロータ48が回転可能に取り付けられている。
【0031】即ち、軸受50,52のインナーレースが
スピンドルシャフト8に圧入固定されており、軸受5
0,52のアウターレースにヨークとして作用するスリ
ーブ54及び環状ブッシュ56がそれぞれ接着により固
定されている。
【0032】スリーブ54の内周面には環状永久磁石5
8が接着されている。永久磁石58とコイル46との間
には所定のギャップが形成され、永久磁石58がヨーク
54と協力してコイル46回りに磁気回路を形成する。
【0033】スリーブ54の外周面にはスピンドルハブ
60が接着等により固定されている。スピンドルハブ6
0には磁気ディスク10と環状スペーサ11が交互に挿
入され、ディスククランプ12を複数のネジ14により
スピンドルハブ60に締結することにより、複数枚の磁
気ディスク10が所定間隔離間してスピンドルハブ60
に取り付けられている。
【0034】図3(A)及び図3(B)を参照すると、
図2のP部分の拡大図が示されている。図3(A)はネ
ジ70締結前の状態を、図3(B)はネジ70をスピン
ドルシャフト8に締結した状態をそれぞれ示している。
【0035】図3(A)に示すように、カバー6はベー
ス4に固定されたスピンドルシャフト8の上端に対応す
る部分に穴61と、穴61回りの凹部(リセス)63を
有している。この凹部63に下側に環状の粘弾性両面接
着テープ66を貼り付けた第1の金属ワッシャー62を
貼り付ける。
【0036】上側に粘弾性両面接着テープ68を貼り付
けた第2の金属ワッシャー64をカバー60の内面に貼
り付け、第1の金属ワッシャー62と第2の金属ワッシ
ャー64でカバー62を挟み込む。
【0037】第1及び第2の金属ワッシャー62,64
は例えばステンレス鋼から形成される。第1及び第2の
金属ワッシャー62,64はカバー6の穴61の直径よ
りも小さな内径を有している。
【0038】第1及び第2の金属ワッシャー62,64
はステンレス鋼から形成されるため、弾性を有してい
る。粘弾性材料としては、両面接着テープ、アルファゲ
ル、ブチルゴム、接着剤等を採用可能である。
【0039】第1及び第2の金属ワッシャー62,64
をカバー6に貼り付けた状態では、図4(A)に示すよ
うに第1及び第2の金属ワッシャー62,64の間に約
0.1mmの隙間が形成される。
【0040】図3(B)はネジ70をスピンドルシャフ
ト8に締付けた状態を示しており、ネジ70の締付け力
により環状の粘弾性両面接着テープ66,68はつぶ
れ、第1の金属ワッシャー62と第2の金属ワッシャー
64は密着する。ネジ70はカバー6の穴61の直径よ
りも小さな直径の頭を有している。
【0041】スピンドルシャフト8を省略したネジ70
の締結状態が図4(B)にも示されている。第1の金属
ワッシャー62と第2の金属ワッシャー64は密着して
いるため、両者の隙間は零となっている。
【0042】図5(A)及び図5(B)は図2のQ部分
の拡大図を示している。図5(A)はネジ96を締結す
る前の状態であり、図5(B)はネジ96をアクチュエ
ータシャフト22に締結した状態をそれぞれ示してい
る。
【0043】図5(A)に示されているように、カバー
6はベース4に固定されたアクチュエータシャフト22
の上端に対応する部分に穴87と、穴87回りの凹部
(リセス)89を有している。
【0044】下側に環状の粘弾性両面接着テープ92を
貼り付けた第3の金属ワッシャー88を凹部89に貼り
付け、上側に粘弾性両面接着テープ94を貼り付けた第
4の金属ワッシャー90をカバー6の内側に貼り付け
て、第3及び第4の金属ワッシャー88、90でカバー
6を挟み込む。
【0045】ネジ96をアクチュエータシャフト22に
締付けると、図5(B)に示されるように環状の粘弾性
両面接着テープ92,94はネジ96の締付け力により
押し潰されて、第3の金属ワッシャー88と第4の金属
ワッシャー90は密着する。第3及び第4の金属ワッシ
ャー88,90は例えばステンレス鋼から形成される。
【0046】図4(A)及び図4(B)に示したスピン
ドルシャフト部分の固定と同様に、ネジ96の非締結時
には第3及び第4の金属ワッシャー88,90は両者の
間に約0.1mmの隙間を有するように配置され、ネジ
96をアクチュエータシャフト22に締付けると、第3
及び第4の金属ワッシャー88,90は密着して両者の
隙間は零になる。
【0047】図6を参照すると、本発明第2実施形態の
磁気ディスク装置の断面図が示されている。図7は図6
のR部分の拡大図を示している。本実施形態では、スピ
ンドルシャフト22の上端をカバー6に固定するのに平
座金98付きのネジ96を使用する。本実施形態の他の
構成は図2に示した第1実施形態と同様である。
【0048】即ち、上側に粘弾性両面接着テープを貼り
付けた金属ワッシャー100を穴61部分のカバー6の
内側に貼り付け、平座金98の下側に環状の粘弾性両面
接着テープを貼り付けたネジ99をスピンドルシャフト
8に締付ける。
【0049】ネジ99をスピンドルシャフト8に締付け
ると、環状の粘弾性両面接着テープは押し潰されて平座
金98と金属ワッシャー100とが密着する。平座金9
8及び金属ワッシャー100は例えばステンレス鋼から
形成される。
【0050】本実施形態でも図4(A)及び図4(B)
に示した第1実施形態と同様に、ネジ99の非締結時に
は平座金98と金属ワッシャー100との間には約0.
1mmの隙間があり、ネジ99をスピンドルシャフト8
に締付けると平座金98と金属ワッシャー100は密着
する。
【0051】本実施形態では、ネジ96をアクチュエー
タシャフト22に直接締結してアクチュエータシャフト
22をカバー6に固定しているが、スピンドルシャフト
8のカバー6への固定と同様に、平座金付きネジの平座
金と金属ワッシャーでカバー6を挟み込み、アクチュエ
ータシャフト22をカバー6に固定するようにしても良
い。
【0052】本発明によると、図4(A)に示すよう
に、初期状態では2個の金属ワッシャー62,64が互
いに離れて配置され、ネジ締結時には図4(B)に示す
ように、ネジ70の締付け力により2個の金属ワッシャ
ー62,64が弾性変形して互いに密着する。
【0053】このようにネジをスピンドルシャフト又は
アクチュエータシャフトに締付けると、2個の金属ワッ
シャーが弾性変形して密着しながらカバーをサンドイッ
チして締付ける。これによってネジの弛みは生じ難く、
又粘弾性材料のクリープも金属ワッシャーのバネ効果に
より防止される。
【0054】また、本発明により、スピンドルモータに
起因するカバーの振動が大きく低減された。特に、磁気
ディスク装置起動時における所定の振動周波数でのカバ
ーの共振が顕著に減少された。
【0055】図8は本発明により低減されたカバーの振
動を示すキャンベルチャートであり、横軸がスピンドル
モータの回転速度(rpm)、縦軸が振動周波数(H
z)である。
【0056】丸の大きさが振動の大きさを示している。
図9は従来例のキャンベルチャートである。この従来例
では、金属ワッシャーを使用せずにスピンドルシャフト
の上端を直接ネジでカバーに固定している。
【0057】図8及び図9を比較すると明らかなよう
に、従来例では振動周波数2.7kHzに大きく見られ
たスピンドルモータ起因の振動成分が、本発明により約
20dB改善された。
【0058】表1は従来例と比較した本発明の騒音レベ
ルの効果を示している。
【0059】
【表1】
【0060】本発明では従来例と比較して、騒音レベル
がレディ状態で約2dB改善され、シーク時にも同様に
約2dB改善された。
【0061】本発明の実施の形態を列挙すると以下の通
りである。
【0062】(1) ベースと;前記ベースに固定され
たスピンドルシャフトと;前記スピンドルシャフトに取
り付けられたコイルと;前記スピンドルシャフト回りに
回転可能に取り付けられたスピンドルハブと;前記スピ
ンドルハブに固定された複数のトラックを有する磁気デ
ィスクと;前記コイルとの間にギャップを画成するよう
に前記スピンドルハブに固定された永久磁石と;前記磁
気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘ
ッドと;前記磁気ヘッドを磁気ディスクのトラックを横
切って移動させるアクチュエータと;前記スピンドルシ
ャフトに対応する位置に穴を有し、前記ベースに固定さ
れたカバーと;前記穴の直径よりも大きな外径を有し、
該穴の周辺の前記カバー上に載置された第1の金属ワッ
シャーと;前記穴の直径よりも大きな外径を有し、前記
第1の金属ワッシャーと協働して前記穴の周辺の前記カ
バーを挟み込む第2の金属ワッシャーと;前記第1及び
第2の金属ワッシャーを前記スピンドルシャフトに締結
するネジと;を具備したことを特徴とする磁気ディスク
装置。
【0063】(2) 前記第1の金属ワッシャーと前記
カバーとの間に配置された第1の環状粘弾性材料と、前
記第2の金属ワッシャーと前記カバーとの間に配置され
た第2の環状粘弾性材料とを更に具備した1項記載の磁
気ディスク装置。
【0064】(3) 前記第1及び第2の金属ワッシャ
ーは前記ネジの非締結時には互いに接触しないように配
置され、前記ネジが締付けられると両者が密着する1項
記載の磁気ディスク装置。
【0065】(4) ベースと;前記ベースに固定され
たスピンドルシャフトと;前記スピンドルシャフトに取
り付けられたコイルと;前記スピンドルシャフト回りに
回転可能に取り付けられたスピンドルハブと;前記スピ
ンドルハブに固定された複数のトラックを有する磁気デ
ィスクと;前記コイルとの間にギャップを画成するよう
に前記スピンドルハブに固定された永久磁石と;前記磁
気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘ
ッドと;前記ベースに固定されたアクチュエータシャフ
トを含み、前記磁気ヘッドを磁気ディスクのトラックを
横切って移動させるアクチュエータと;前記アクチュエ
ータシャフトに対応する位置に穴を有し、前記ベースに
固定されたカバーと;前記穴の直径よりも大きな外径を
有し、該穴の周辺の前記カバー上に載置された第1の金
属ワッシャーと;前記穴の直径よりも大きな外径を有
し、前記第1の金属ワッシャーとを協働して前記穴の周
辺の前記カバーを挟み込む第2の金属ワッシャーと;前
記第1及び第2の金属ワッシャーを前記アクチュエータ
シャフトに締結するネジと;を具備したことを特徴とす
る磁気ディスク装置。
【0066】(5) 前記第1の金属ワッシャーと前記
カバーとの間に配置された第1の環状粘弾性材料と、前
記第2の金属ワッシャーと前記カバーとの間に配置され
た第2の環状粘弾性材料とを更に具備した4項記載の磁
気ディスク装置。
【0067】(6) 前記第1及び第2の金属ワッシャ
ーは前記ネジの非締結時には互いに接触しないように配
置され、前記ネジが締付けられると両者が密着する4項
記載の磁気ディスク装置。
【0068】(7) ベースと;前記ベースに固定され
たスピンドルシャフトと;前記スピンドルシャフトに取
り付けられたコイルと;前記スピンドルシャフト回りに
回転可能に取り付けられたスピンドルハブと;前記スピ
ンドルハブに固定された複数のトラックを有する磁気デ
ィスクと;前記コイルとの間にギャップを画成するよう
に前記スピンドルハブに固定された永久磁石と;前記磁
気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘ
ッドと;前記ベースに固定されたアクチュエータシャフ
トを含み、前記磁気ヘッドを磁気ディスクのトラックを
横切って移動させるアクチュエータと;前記スピンドル
シャフトに対応する位置に第1の穴を有し、前記アクチ
ュエータシャフトに対応する位置に第2の穴を有する前
記ベースに固定されたカバーと;前記第1の穴の直径よ
りも大きな外径を有し、該第1の穴の周辺の前記カバー
上に載置された第1の金属ワッシャーと;前記第1の穴
の直径よりも大きな外径を有し、前記第1の金属ワッシ
ャーと協働して前記第1の穴の周辺の前記カバーを挟み
込む第2の金属ワッシャーと;前記第1及び第2の金属
ワッシャーを前記スピンドルシャフトに締結する第1の
ネジと;前記第2の穴の直径よりも大きな外径を有し、
該第2の穴の周辺の前記カバー上に載置された第3の金
属ワッシャーと;前記第2の穴の直径よりも大きな外径
を有し、前記第3の金属ワッシャーと協働して前記第2
穴の周辺の前記カバーを挟み込む第4の金属ワッシャー
と;前記第3及び第4の金属ワッシャーを前記アクチュ
エータシャフトに締結する第2のネジと;を具備したこ
とを特徴とする磁気ディスク装置。
【0069】(8) 前記第1の金属ワッシャーと前記
カバーとの間に配置された第1の環状粘弾性材料と、前
記第2の金属ワッシャーと前記カバーとの間に配置され
た第2の環状粘弾性材料と、前記第3の金属ワッシャー
と前記カバーとの間に配置された第3の環状粘弾性材料
と、前記第4の金属ワッシャーと前記カバーとの間に配
置された第4の環状粘弾性材料と、を更に具備した7項
記載の磁気ディスク装置。
【0070】(9) 前記第1のネジの非締結時には前
記第1及び第2の金属ワッシャーは互いに接触しないよ
うに配置され、前記第1のネジを締付けると両者が互い
に密着し、前記第2のネジの非締結時には前記第3及び
第4の金属ワッシャーが互いに接触しないように配置さ
れ、前記第2のネジを締付けると両者が互いに密着する
7項記載の磁気ディスク装置。
【0071】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように構成したの
で、シャフトをカバーに締結するネジに弛みが生じ難い
ため、カバーと金属ワッシャーとの間に挟んだ粘弾性材
料のクリープを有効に防止することができる。
【0072】また、スピンドルモータに起因するカバー
の振動を抑制することができる。特に、磁気ディスク装
置起動時に従来発生していた特定振動周波数でのカバー
の共振を有効に防止することができる。
【0073】更に、レディ状態での磁気ディスク装置の
騒音レベルも改善することができ、シーク時アクチュエ
ータの揺動運動に起因する騒音も改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カバーを外した状態の磁気ディスク装置の平面
図である。
【図2】本発明第1実施形態の磁気ディスク装置の断面
図である。
【図3】図3(A)はネジを締付ける前の図2のP部分
の拡大図であり、図3(B)はネジ締結時の図2のP部
分拡大図である。
【図4】図4(A)は初期状態又は自由状態の金属ワッ
シャー間の隙間を説明する図であり、図4(B)はネジ
締結時の両金属ワッシャーの密着状態を説明する図であ
る。
【図5】図5(A)はネジを締結する前の図2のQ部分
拡大図であり、図5(B)はネジ締結時の図2のQ部分
拡大図である。
【図6】本発明第2実施形態の磁気ディスク装置の断面
図である。
【図7】図6のR部分拡大図である。
【図8】本発明により低減されたハウジングの振動を示
すキャンベルチャートである。
【図9】従来例のハウジングの振動を示すキャンベルチ
ャートである。
【符号の説明】
2 ハウジング 4 ベース 6 カバー 8 スピンドルシャフト 10 磁気ディスク 16 ロータリアクチュエータ 20 磁気回路 22 アクチュエータシャフト 26 アクチュエータアーム 30 磁気ヘッド 60 スピンドルハブ 62,64,88,90,100 金属ワッシャー 66,68,92,94 環状粘弾性材料 99 平座金付きネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 義憲 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 小泉 義明 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 泉 光洋 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 吉田 満彰 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 三浦 康宏 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5D109 CA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと;前記ベースに固定されたシャ
    フトと;前記シャフトに対応する位置に穴を有し、前記
    ベースに固定されたカバーと;該穴の周辺の前記カバー
    上に載置された第1のワッシャーと;前記第1のワッシ
    ャーと協働して前記穴の周辺の前記カバーを挟み込む第
    2のワッシャーと;前記第1及び第2のワッシャーを前
    記シャフトに締結するネジと;を具備したことを特徴と
    する磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のワッシャーと前記カバーとの
    間に配置された第1の環状粘弾性材料と、 前記第2のワッシャーと前記カバーとの間に配置された
    第2の環状粘弾性材料とを更に具備した請求項1記載の
    磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のワッシャーは前記ネ
    ジの非締結時には互いに接触しないように配置され、前
    記ネジが締付けられると両者が密着する請求項1記載の
    磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2ワッシャーは弾性を有
    している請求項1記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2ワッシャーは前記カバ
    ーの穴の直径より小さな内径をそれぞれ有しており、前
    記ネジは前記カバーの穴の直径より小さな直径の頭を有
    している請求項1記載の磁気ディスク装置。
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