JP2007200426A - 磁気ディスク装置、及び磁気ディスク装置内部のネジを隔離する方法 - Google Patents

磁気ディスク装置、及び磁気ディスク装置内部のネジを隔離する方法 Download PDF

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秀樹 泉田
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Abstract

【課題】磁気ディスク装置内部のネジ周辺から発生する塵埃の飛散を抑制する。
【解決手段】磁気ディスク装置1は、少なくとも1面が開口したベース12と、ベース12の開口した面を覆うトップ・カバー11とを有する。さらに、ベース12とトップ・カバー11によって形成される空間内に、磁気ディスク13、ヘッド15、ベース12にネジ234等によって固定されるエア・スポイラ19等の被締結部材、封止部材30とが配置されている。さらに、磁気ディスク装置1は、封止部材30によって、ネジ234等が磁気ディスク13から隔離される。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気ディスク装置内での塵埃発生を抑制する技術に関するものである。
磁気ディスク装置の筐体内には、磁気ディスク、磁気ディスクを回転駆動するスピンドル・モータ(SPM)、磁気ディスクにアクセスしてデータの記録・再生を行うヘッド、ヘッドを支持するキャリッジ、キャリッジを駆動するボイス・コイル・モータ(VCM)、磁気ディスクの回転によって生じる気流を整流するためのエア・スポイラ、ヘッドの信号を伝達するフレキシブル・プリント配線板(FPC)と筐体外部の回路基板とを接続するためのコネクタ等を収容するFPCブラケット、及び、アンロードしたヘッドの退避場所となるランプ等の部材が配置される。磁気ディスク装置は、これらの部品が配置された筐体の開口面をトップ・カバーで覆うことにより、筐体内の部品が封止された構造を有する。VCM、エア・スポイラ、FPCブラケット、ランプ等(以下、被締結部材と呼ぶ)は、ネジ止めによって筐体内に固定される。通常、被締結部材を固定するネジの頭部は、トップ・カバーによって封止された磁気ディスク装置の内部に直接露出していている。
被締結部材を固定するため、ネジ頭部のリセスにドライバを押し込んで締め付けを行う際は、ネジとドライバが接触する。またこのとき、ネジの座面と被締結部材の摩擦を伴う。このため、磁気ディスク装置の製造工程においてネジや被締結部材を洗浄し、ネジを締め付けた後に塵埃の吸引を行った場合であっても、組み立て後に磁気ディスク装置を運搬する際の振動や磁気ディスク装置に衝撃が加わることによって、ネジ周辺から塵埃が発生する場合がある。このように、組み立て後の磁気ディスク装置において、ネジ周辺が塵埃の発生源となりやすい。
なお、トップ・カバーと筐体とを固定するネジを含め、トップ・カバー全体を覆うように粘着性のフィルム・シールを貼ることにより、磁気ディスク装置内に異物が混入することを防止する構造が知られている(例えば特許文献1を参照)。
また、トップ・カバーの表面のうち、VCMのトップ・ヨークと対向する位置にゴムを貼り付け、トップ・カバーに貼り付けたゴムとトップ・ヨークが接することにより、振動を抑制する構造が知られている。
特開2005−78763号公報
上述したように、磁気ディスク装置内部に露出したネジ周辺が塵埃の発生源となりやすいという問題がある。本発明は、この問題を考慮してなされたものであり、本発明の目的は、磁気ディスク装置内部のネジ周辺から発生する塵埃の飛散を抑制することである。
本発明の第1の態様の磁気ディスク装置は、少なくとも1面が開口した筐体と、前記筐体の開口した面を覆うカバーとを有し、前記筐体と前記カバーによって形成される空間内に、磁気ディスクと、前記磁気ディスクに対するデータの記録又は再生のうち少なくとも一方を行うヘッドと、前記筐体にネジによって固定される少なくとも1つの被締結部材と、封止部材とが配置されている。さらに、前記磁気ディスク装置は、前記ネジの頭部に対向する位置に配置された前記封止部材によって、前記ネジが前記磁気ディスクから隔離されている。
このような構成により、磁気ディスク装置内に配置される被締結部材を固定するネジを磁気ディスク及びヘッドから隔離することができる。このため、ネジ周辺から発生する塵埃が磁気ディスク及びヘッドが存在する空間に飛散することを抑制することができる。
なお、前記磁気ディスク装置は、前記封止部材が前記カバーに固定されており、前記筐体に前記カバーを取り付けた状態で、前記封止部材が前記被締結部材と対向することが望ましい。これにより、磁気ディスク装置の製造時における封止部材の位置決めを容易に行うことができる。
さらに、前記カバーに固定された前記封止部材と前記被締結部材とが間隙をおいて対向し、前記間隙よってラビリンスを構成することが好ましい。これにより、封止部材の押圧力によってカバーが変形することがなく、カバーの変形によってヘッドの浮上信頼性を損なうことがない。
また、前記第1の態様の磁気ディスク装置において、前記被締結部材が座ぐり(counterbore)を有し、前記ネジの頭部は前記座ぐりに位置し、前記封止部材と前記被締結部材とが当接し、前記被締結部材と前記封止部材によって前記ネジの頭部が含まれる閉空間が形成される構造としてもよい。このような構造により、ネジからの塵埃の飛散を防止することができる。
さらに、前記被締結部材に対向する前記封止部材の表面が円錐台形状であり、円錐台形状の前記表面のうちの小径底面の部分が前記座ぐりに位置する前記ネジに対向し、円錐台形状の前記表面のうちの側面部分が前記被締結部材と当接する構造としてもよい。このような構成により、被締結部材と封止部材の相対的な位置関係のばらつきを吸収することができる。
また、前記第1の態様の磁気ディスク装置において、前記被締結部材に対向する前記封止部材の表面が凸曲面形状であり、凸曲面形状の前記表面が前記被締結部材と当接する構造としてもよい。このような構造により、ネジからの塵埃の飛散を防止することができる。
また、前記第1の態様の磁気ディスク装置において、前記封止部材の材質を弾性体とすることが好ましい。これにより、封止部材と当接するカバーや被締結部材の変形を抑制することができる。
さらに、弾性体である前記封止部材の硬さ(ASTM D2240 Shore A)は、30度〜40度であることが望ましい。これにより、被締結部材を樹脂材料とした場合にも、封止部材と接する被締結部材にクリープ変形が生じることを抑制できる。
また、前記第1の態様の磁気ディスク装置において、前記封止部材は、一端の円形底面が開放した中空円筒形状を有するものとし、前記封止部材と前記被締結部材が当接して、前記封止部材の開放端が前記被締結部材によって塞がれることにより、前記被締結部材と前記封止部材によって前記ネジの頭部が含まれる閉空間が形成される構造としてもよい。このような構造により、ネジからの塵埃の飛散を防止することができる。
また、前記第1の態様の磁気ディスク装置において、前記封止部材は、一端の大径底面が開放した中空の円錐台形状を有するものとし、前記封止部材と前記被締結部材が当接して、前記封止部材の開放端が前記被締結部材によって塞がれることにより、前記被締結部材と前記封止部材によって前記ネジの頭部が含まれる閉空間が形成される構造としても良い。このような構造により、ネジからの塵埃の飛散を防止することができる。
一方、本発明の第2の態様にかかる方法は、少なくとも1面が開口した筐体と、前記筐体の開口した面を覆うカバーとを有し、前記筐体と前記カバーによって形成される空間内に、磁気ディスクと、前記磁気ディスクに対するデータの記録又は再生のうち少なくとも一方を行うヘッドと、前記筐体にネジによって固定される少なくとも1つの被締結部材とが配置される磁気ディスク装置において、前記磁気ディスクから前記ネジを隔離する方法である。具体的には、まず、前記被締結部材と対向する前記カバーの表面に封止部材を固定する。次に、前記カバーを前記筐体に取り付けることにより、前記ネジの頭部を前記封止部材によって覆うものである。
このような方法により、封止部材によって、被締結部材を固定するためのネジを磁気ディスク及びヘッドから隔離することができる。このため、ネジ周辺から発生する塵埃が磁気ディスク及びヘッドが存在する空間に飛散することを抑制することができる。また、磁気ディスク装置の製造時に、封止部材を個別に位置決めする必要が無いため、磁気ディスク装置の製造時における封止部材の位置決めを容易に行うことができる。
本発明により、磁気ディスク装置内部のネジ周辺から発生する塵埃の飛散を抑制することができる。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。なお、以下に説明する各実施の形態は、ロード・アンロード方式の磁気ディスク装置に対して本発明を適用したものである。
発明の実施の形態1.
本実施の形態にかかる磁気ディスク装置1の概観を図1に示す。図1は、磁気ディスク装置1のトップ・カバー11を取り除いた状態での正面図を示している。
図1を参照しながら、筐体12に収容された磁気ディスク装置1の構成部品について説明する。磁気ディスク13は、SPM14のハブに固定されている。SPM14は所定の速度で磁気ディスク13を回転する。SPM14は、筐体12の外部に設けられるモータ・ドライブ・ユニット(MDU)によって駆動される。なお、MDUはハード・ディスク・コントローラ(HDC)、MPU、リード・ライト・チャネル(R/Wチャネル)等の他のICとともに回路基板(不図示)搭載される。また、回路基板は、筐体12の底面に固定される。
磁気ディスク13に対してデータの記録及び再生の少なくとも一方を行うヘッド15は、キャリッジ16の先端に保持されている。また、キャリッジ16は、ピボット17に固定されている。ピボット17は、一端を筐体12に固定され、他端をトップ・カバー11に固定されている。
VCM18は、キャリッジ16と一体化したコイル181、マグネット(不図示)、トップ・ヨーク182及びボトム・ヨーク(不図示)により構成されている。コイル181に電流を流すことによりコイル181にマグネット(不図示)の磁界が作用し、キャリッジ16はピボット17を中心として往復回転運動を行う。これにより、ヘッド15が磁気ディスク13上を移動し、データの記録及び再生が行われる。トップ・ヨーク182は、ネジ231乃至233によって筐体12に固定される。
エア・スポイラ19は、磁気ディスク13の間に挿入され、磁気ディスク13の回動によって生じた気流を整流する。エア・スポイラ19は、ネジ234によって筐体12に固定される。
フレキシブル・プリント配線板(FPC)20は、キャリッジ16の側面に取り付けられ、ヘッド15からの信号を回路基板(不図示)に伝送する。FPC20の一端は、FPCブラケット21に固定されている。FPCブラケット21は、筐体12の外部に設けられた回路基板(不図示)とのコネクタ等を収容する。FPCブラケット21は、ネジ235及び236によって筐体12に固定される。
ランプ22は、磁気ディスク装置1の組み立て時及び非動作時、つまり磁気ディスク13が回転していない状態におけるヘッド15の退避場所を与える。磁気ディスク13上から退避したヘッド15は、ランプ22に乗り上げた状態で静止する。ランプ22は、ネジ237によって筐体12に固定されている。
次に、被締結部材(VCM18、エア・スポイラ19、FPCブラケット21及びランプ22)を固定するネジ231乃至237から発生する塵埃の飛散を防止するために磁気ディスク装置1が採用する構造を説明する。
一例として、エア・スポイラ19を固定するネジ234について説明する。図2は、図1のA−A線での断面図である。本実施の形態では、エア・スポイラ19に加工されたネジ穴に座ぐり19aが設けられている。エア・スポイラ19を筐体12に固定するネジ234のネジ頭234aは、座ぐり19aに位置する。より具体的には、ネジ頭234aは、エア・スポイラ19の表面19bと平坦、又は表面19bにより下側に位置している。
一方、エア・スポイラ19と対向するトップ・カバー11の表面には、封止部材30が固定されている。封止部材30は、例えば接着によりトップ・カバー11に固定される。さらに、エア・スポイラ19と対向する封止部材30の表面は、エア・スポイラ19の表面19bの面形状と対称な形状に加工されている。トップ・カバー11と筐体12とが固定されることによって、図2に示すようにエア・スポイラ19の表面19bと封止部材30が間隙を置いて対向した状態となり、当該間隙によってラビリンス31が形成される。なお、エア・スポイラ19、封止部材30等の部材の公差ばらつきにより、エア・スポイラ19と封止部材30が接触しても良い。
封止部材30とエア・スポイラ19とを間隙を置いて対向させることによってラビリンス31を形成することにより、ネジ234を磁気ディスク13が位置する空間から隔離することができる。また、磁気ディスク13の回転によって生じる気流が直接ネジ234に当たることがない。これにより、磁気ディスク13の回転によって生じる風や磁気ディスク装置1の運搬時の振動を原因とするネジ234からの塵埃の飛散を防止することができる。
さらに、本実施の形態の磁気ディスク装置1では、エア・スポイラ19と封止部材30とが離間している。このため、エア・スポイラ19及びトップ・カバー11が、封止部材30によって押圧されることがない。トップ・カバー11はピボット17を支持しているため、封止部材30の押圧力によってトップ・カバー11が変形すると、ヘッド15の姿勢が変化し、ヘッド15の浮上信頼性を損なう可能性がある。しかしながら、磁気ディスク装置1は、エア・スポイラ19と封止部材30とが離間していることから、このようなトップ・カバー11の変形による影響を生じることがない。
また、エア・スポイラ19、FPCブラケット21、ランプ22等の被締結部材には樹脂材料が多く使用される。樹脂材料は荷重が長時間印加されるとクリープ変形を生じるおそれがある。しかし、磁気ディスク装置1では、エア・スポイラ19と封止部材30とが離間しているため、エア・スポイラ19がクリープ変形を生じることがない。
なお、封止部材30の材質は、エチレン・プロピレンゴム等のゴム材料に代表される弾性体であることが望ましい。また、その硬さは、エア・スポイラ19等の被締結部材が樹脂材料であっても、これらにクリープ変形を生じない程度であることが望ましい。具体的には、米国材料試験協会(American Society for Testing and Material)が規定するショア硬さ(ASTM D2240 Shore A)30度〜40度程度が望ましい。これにより、エア・スポイラ19等の部材の公差ばらつきによって封止部材30とエア・スポイラ19が接触した場合にも、エア・スポイラ19がクリープ変形を生じることがない。
さらに、磁気ディスク装置1は、トップ・カバー11に予め封止部材30を貼り付けておく構成である。これにより、VCM19等の被締結部材を筐体12にネジ止めした後にトップ・カバー11を筐体12に被せて固定することによって、ネジ231乃至237を磁気ディスク13から隔離することが可能となる。これにより、磁気ディスク装置1の製造時において、ネジ231乃至237を覆う各々の封止部材30の位置決めを個別に行う必要がなく、封止部材30の位置決めを容易に行うことができる。
また、メンテナンスの際には、トップ・カバー11を外すだけでネジ231乃至237が容易に露出する。このため、粘着性のフィルム・シールによってネジを遮蔽する場合に比べて、シールを剥がす工程及び再びシールを貼る工程が不要であり、作業効率を高めることができる。
なお、図2では、エア・スポイラ19の表面19bを平面としている。しかしながら、表面19bをより複雑な形状に加工し、これと封止部材30によって形成されるラビリンス31をより複雑な形状としてもよい。これにより、ラビリンス31による流路抵抗が増加し、ネジ234の周辺からの塵埃の飛散をさらに効果的に抑制することができる。
また、図2のエア・スポイラ19は、ネジ頭234aを埋め込むための座ぐり19aを有する場合を示しているが、エア・スポイラ19が座ぐり19aを有していない場合にも本実施の形態の封止部材30を適用することができる。
上記の説明は、エア・スポイラ19を例に行ったが、エア・スポイラ19以外の他の被締結部材を固定するネジ部分についても同様の構造を有する。また、本発明を適用する被締結部材としては上記の4種類の部材(VCM18、エア・スポイラ19、FPCブラケット21及びランプ22)に限定されるものではなく、これらの一部又は他の部材でもよい。
発明の実施の形態2.
本実施の形態は、発明の実施の形態1の磁気ディスク装置1において、封止部材30の形状を変更したものである。本実施の形態におけるネジ231乃至237を磁気ディスク13から隔離する構造を説明するため、図2に相当するエア・スポイラ19を含む断面図を図3に示す。
図2と同様に、エア・スポイラ19は座ぐり19bを有し、ネジ頭234aは座ぐり19b内に位置する。封止部材40は、封止部材30と同様に、トップ・カバー11の表面において、エア・スポイラ19の表面19bと対向する位置に固定されている。トップ・カバー11を筐体12に被せて固定することにより、封止部材40がエア・スポイラ19の表面19bに接した状態となる。これにより、ネジ234が磁気ディスク13から隔離される。言い換えると、封止部材40がエア・スポイラ19の表面19bに接することにより、ネジ頭234aが位置する空間は、磁気ディスク13が位置する空間と隔離された閉空間となる。
このような構造により、ネジ234からの塵埃の飛散を防止することができる。また、トップ・カバー11に予め封止部材40を貼り付けておく構成であるため、発明の実施の形態1と同様に、封止部材40の位置決めが容易となる。また、メンテナンス時の作業効率を高めることができる。
また、封止部材40がエア・スポイラ19と接し、エア・スポイラ19及びトップ・カバー11を押圧することにより、ヘッド15の浮上信頼性の低下やエア・スポイラ19のクリープ変形が生じることがないよう、封止部材40の材質は、エチレン・プロピレンゴム等のゴム材料に代表される弾性体であることが望ましい。また、その硬さは、エア・スポイラ19等の被締結部材が樹脂材料であっても、これらにクリープ変形を生じない程度であることが望ましい。具体的には、ショア硬さ(ASTM D2240 Shore A)30度〜40度程度が望ましい。
さらに、図3に示すように本実施の形態の封止部材40の形状は円錐台形である。磁気ディスク1では、構成部品の精度誤差、各構成部品の位置決め誤差が存在するため、被締結物と封止部材40の相対的な位置関係にばらつきが生じる。しかしながら、本実施の形態のように、封止部材40を円錐台形とすることにより、封止部材40の変形が容易となり、相対的な位置関係のばらつきを吸収することができる。
なお、ネジ234の締め付け方向、言い換えると図3の上下方向(以下、Z方向と呼ぶ)における被締結物と封止部材40の相対的な位置関係のばらつきが、Z方向と垂直な方向、言い換えると図3の左右及び奥行き方向(以下、XY方向と呼ぶ)のばらつきより大きい場合は、円錐台形の頂点角度θ1は45度より小さいことが望ましい。
これとは逆に、XY方向のばらつきがZ方向のばらつきより大きい場合は、円錐台形の頂点角度θ1は45度より大きいことが望ましい。また、XY方向のばらつきとZ方向のばらつきが同程度である場合は、円錐台形の頂点角度θ1は約45度であることが望ましい。仮に、円錐台形の頂点角度θ1が45度である場合、XY方向の位置ずれ量をaとすると、封止部材40とエア・スポイラ19の表面19bの間に生じる隙間はa/√2となる。つまり、構成部品の精度や、これらの構成部品の位置決め精度の誤差によって生じる封止部材40とエア・スポイラ19との位置ずれの悪影響を軽減することができる。
発明の実施の形態3.
本実施の形態は、発明の実施の形態2の円錐台形の封止部材40に代えて、図4に示すように、凸曲面の表面形状を有する封止部材50を用いたものである。図4は、図2及び図3に相当するエア・スポイラ19を含む断面図である。封止部材50は、凸曲面の表面でエア・スポイラ19の表面19bと接する。
封止部材50の材質は、エチレン・プロピレンゴム等のゴム材料に代表される弾性体であることが望ましい。また、その硬さは、エア・スポイラ19等の被締結部材が樹脂材料であっても、これらにクリープ変形を生じない程度であることが望ましい。具体的には、ショア硬さ(ASTM D2240 Shore A)30度〜40度程度が望ましい。
発明の実施の形態4.
本実施の形態は、発明の実施の形態1の磁気ディスク装置1において、エア・スポイラ19等の被締結部材及び封止部材30の形状を変更したものである。本実施の形態におけるネジ231乃至237を磁気ディスク13から隔離する構造を説明するため、図2に相当するエア・スポイラ19を含む断面図を図5に示す。
図5のエア・スポイラ19は、ネジ頭234aを埋め込むための座ぐりを有していない。図5に示すように、封止部材60は円筒形状であり、少なくとも軸方向の一端の円形底面が開放した中空構造である。封止部材60は、例えば樹脂フィルムを加熱成型することによって得ることができる。封止部材60は、トップ・カバー11に固定されており、トップ・カバー11を筐体12に被せて固定した状態で、封止部材60がエア・スポイラ19の表面19bに接することにより、ネジ234が磁気ディスク13から隔離される。言い換えると、封止部材60がエア・スポイラ19の表面19bに接することにより、ネジ頭234aが位置する空間は、磁気ディスク13が位置する空間と隔離された閉空間となる。
このような構造により、ネジ234からの塵埃の飛散を防止することができる。また、トップ・カバー11に予め封止部材60を貼り付けておく構成であるため、発明の実施の形態1と同様に、封止部材60の位置決めが容易となる。また、メンテナンス時の作業効率を高めることができる。
なお、図5のエア・スポイラ19は、ネジ頭234aを埋め込むための座ぐりを有していない場合を示しているが、エア・スポイラ19が座ぐり19aを有する場合にも本実施の形態の封止部材60を適用することができる。
発明の実施の形態5.
本実施の形態は、発明の実施の形態4の中空円筒形状の封止部材60に代えて、図6に示すように、少なくとも大径底面が開放した中空の円錐台形の形状を有する封止部材70を用いたものである。このような形状により、磁気ディスク装置1の構成部品の精度誤差や位置決め誤差によって封止部材70がエア・スポイラ19に押圧された場合に、頂点角度θ2が大きくなる方向に封止部材70が容易に変形することができる。これにより、トップ・カバー11及びエア・スポイラ19に作用する押圧力を緩和することができる。
なお、図6のエア・スポイラ19は、ネジ頭234aを埋め込むための座ぐりを有していない場合を示しているが、エア・スポイラ19が座ぐり19aを有する場合にも本実施の形態の封止部材70を適用することができる。
発明の実施の形態6.
本実施の形態は、発明の実施の形態1の磁気ディスク装置1において、エア・スポイラ19等の被締結部材及び封止部材30の形状を変更したものである。本実施の形態におけるネジ231乃至237を磁気ディスク13から隔離する構造を説明するため、図2に相当するエア・スポイラ19を含む断面図を図7に示す。
図7のエア・スポイラ19の表面19bは、ネジ234の周囲において一様ではなく、表面加工の複雑さの異なる領域(図7の表面19c及び表面19d)を有している。封止部材80の表面も動揺である。このように、ネジ234の周囲のエア・スポイラ19及び封止部材80の表面をネジ234の中心軸82に対して非対称な形状とすることにより、エア・スポイラ19と封止部材80との間隙によって形成されるラビリンス81の複雑さを中心軸82に対して非対称とすることができる。
磁気ディスク13の回転によって生じる風の影響が大きい風上側のラビリンス構造を風下側に比べて複雑にすることにより、風による塵埃の飛散を効果的に防止することができる。本実施の形態は、磁気ディスク装置内のスペースの制約等によって、被締結部材の表面にネジを中心に対称な構造のラビリンス隙間を設けることが困難である場合に特に有効である。
また、本発明は上述した実施の形態1乃至6のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明にかかる磁気ディスク装置の構成図である。 本発明にかかる磁気ディスク装置の断面図である。 本発明にかかる磁気ディスク装置の断面図である。 本発明にかかる磁気ディスク装置の断面図である。 本発明にかかる磁気ディスク装置の断面図である。 本発明にかかる磁気ディスク装置の断面図である。 本発明にかかる磁気ディスク装置の断面図である。
符号の説明
1 磁気ディスク装置
11 トップ・カバー
12 筐体
13 磁気ディスク
14 スピンドル・モータ(SPM)
15 ヘッド
16 キャリッジ
17 ピボット
18 ボイス・コイル・モータ(VCM)
181 コイル
182 トップ・ヨーク
19 エア・スポイラ
19a 座ぐり
19b、19c、19d エア・スポイラ表面
20 フレキシブル・プリント配線板(FPC)
21 FPCブラケット
22 ランプ
231〜237 ネジ
30、40、50、60、70、80 封止部材
31、81 ラビリンス

Claims (19)

  1. 少なくとも1面が開口した筐体と、前記筐体の開口した面を覆うカバーとを有し、
    前記筐体と前記カバーによって形成される空間内に、磁気ディスクと、前記磁気ディスクに対するデータの記録又は再生のうち少なくとも一方を行うヘッドと、前記筐体にネジによって固定される少なくとも1つの被締結部材と、封止部材とが配置された磁気ディスク装置であって、
    前記ネジの頭部に対向する位置に配置された前記封止部材によって、前記ネジが前記磁気ディスクから隔離されている磁気ディスク装置。
  2. 前記封止部材が前記カバーに固定されており、前記筐体に前記カバーを取り付けた状態で、前記封止部材が前記被締結部材と対向する請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記封止部材と前記被締結部材とが間隙をおいて対向し、前記間隙よってラビリンスを構成している請求項2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記ラビリンスは、前記ネジの周辺において、前記ネジの中心軸に対して非対称な流路形状を有する請求項3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記被締結部材が座ぐりを有し、
    前記ネジの頭部は前記座ぐりに位置しており、
    前記封止部材と前記被締結部材とが当接し、前記被締結部材と前記封止部材によって前記ネジの頭部が含まれる閉空間が形成されている請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記封止部材が前記カバーに固定されており、前記筐体に前記カバーを取り付けた状態で、前記封止部材が前記被締結部材と対向する請求項5に記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記被締結部材に対向する前記封止部材の表面が円錐台形状であり、
    円錐台形状の前記表面のうちの小径底面の部分が前記座ぐりに位置する前記ネジに対向し、
    円錐台形状の前記表面のうちの側面部分が前記被締結部材と当接している請求項5に記載の磁気ディスク装置。
  8. 前記表面の円錐台形の頂点角度が略45度である請求項7に記載の磁気ディスク装置。
  9. 前記被締結部材に対向する前記封止部材の表面が凸曲面形状であり、
    凸曲面形状の前記表面が前記被締結部材と当接している請求項5に記載の磁気ディスク装置。
  10. 前記封止部材の材質は弾性体である請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  11. 前記封止部材の硬さ(ASTM D2240 Shore A)は、30度〜40度である請求項10に記載の磁気ディスク装置。
  12. 前記封止部材は、一端の円形底面が開放した中空円筒形状を有し、
    前記封止部材と前記被締結部材が当接して、前記封止部材の開放端が前記被締結部材によって塞がれており、前記被締結部材と前記封止部材によって前記ネジの頭部が含まれる閉空間が形成されている請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  13. 前記封止部材が前記カバーに固定されており、前記筐体に前記カバーを取り付けた状態で、前記封止部材が前記被締結部材と対向する請求項12に記載の磁気ディスク装置。
  14. 前記封止部材は、一端の大径底面が開放した中空の円錐台形状を有し、
    前記封止部材と前記被締結部材が当接して、前記封止部材の開放端が前記被締結部材によって塞がれており、前記被締結部材と前記封止部材によって前記ネジの頭部が含まれる閉空間が形成されている請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  15. 前記封止部材が前記カバーに固定されており、前記筐体に前記カバーを取り付けた状態で、前記封止部材が前記被締結部材と対向する請求項14に記載の磁気ディスク装置。
  16. 少なくとも1面が開口した筐体と、前記筐体の開口した面を覆うカバーとを有し、前記筐体と前記カバーによって形成される空間内に、磁気ディスクと、前記磁気ディスクに対するデータの記録又は再生のうち少なくとも一方を行うヘッドと、前記筐体にネジによって固定される少なくとも1つの被締結部材とが配置される磁気ディスク装置において、前記磁気ディスクから前記ネジを隔離する方法であって、
    前記被締結部材と対向する前記カバーの表面に封止部材を固定し、
    前記カバーを前記筐体に取り付けることにより、前記ネジの頭部を前記封止部材によって覆う方法。
  17. 前記カバーを前記筐体に取り付けることによって、前記封止部材と前記被締結部材とを間隙をおいて対向させ、
    前記間隙よってラビリンスを構成する請求項16に記載の方法。
  18. 前記被締結部材が座ぐりを有し、
    前記ネジの頭部は前記座ぐりに位置しており、
    前記カバーを前記筐体に取り付けることによって、前記封止部材と前記被締結部材とを当接させ、
    前記被締結部材と前記封止部材によって前記ネジの頭部が含まれる閉空間を形成する請求項16に記載の方法。
  19. 前記被締結部材と対向する前記封止部材の表面が円錐台形状であり、
    前記被締結部材と前記封止部材の位置決め誤差に応じて、前記表面の円錐台形の頂点角度を決定する請求項18に記載の方法。
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