JPS6339964B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6339964B2
JPS6339964B2 JP14543678A JP14543678A JPS6339964B2 JP S6339964 B2 JPS6339964 B2 JP S6339964B2 JP 14543678 A JP14543678 A JP 14543678A JP 14543678 A JP14543678 A JP 14543678A JP S6339964 B2 JPS6339964 B2 JP S6339964B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
record
plane
brush
attachment
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14543678A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54107704A (en
Inventor
Roojaa Andaason Kaaru
Jatsuku Uerutsudo Jeimuzu
Robaato Hatsupu Roorensu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHUAA BURAZAASU Inc
Original Assignee
SHUAA BURAZAASU Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHUAA BURAZAASU Inc filed Critical SHUAA BURAZAASU Inc
Publication of JPS54107704A publication Critical patent/JPS54107704A/ja
Publication of JPS6339964B2 publication Critical patent/JPS6339964B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、レコード再生システムのピツクアツ
プ・カートリツジ用アタツチメント、特に振動減
衰可能なアタツチメントに関するものである。
ピツクアツプ生産界が、カートリツジ体の不都
合な振動を減衰すると同時にレコード盤表面から
不都合な静電気を除去できる経済的かつ確実な装
置の開発研究に取組んでからすでに久しい。カー
トリツジ又はトーンアーム用のダンパーはすでに
種々案出されたが、その何れもが、適用範囲を著
しく制約するという欠陥を有している。2つのこ
のような装置が米国特許第2754372号明細書及び
米国特許第3301565号明細書に基づいて公知にな
つている。前者の公知明細書には、ピツクアツプ
体に固定的に装着されたブラシが開示されてお
り、該ブラシはレコード盤の音溝に申し分なく係
合するのではなくて、むしろレコード針盤表面に
載設されているにすぎない。また後者の公知明細
書には弾性的なパツドが開示されており、これ
は、旋回アームを介してトーンアームのヘツドに
装着されているので、クツシヨンはレコード盤表
面に対して垂直方向に運動することができる。粘
稠性潤滑剤層がトーンアームと旋回アームとの間
に設けられており、これによつて粘性ダンピング
を生ぜしめる。両公知明細書では何れも、ピツク
アツプカートリツジのレコード針に対する力より
も著しく大きな力がブラシ又はパツドに対してか
けられねばならないことが記載されている。しか
しながら可変ピツチ音溝を有する最近のレコード
盤に使用する場合、前記先行技術が不都合な結果
を惹起することが判つた。ブラシ又はパツドがレ
コード針よりも前方に位置していなければならな
いため、パツド又はブラシに作用する音溝のピツ
チが、レコード針に係合する音溝のピツチとは異
なることがある。従つてブラシ又はパツドは、針
が係合している音溝の中心から該レコード針を偏
心させる傾向がある。この結果トラツキング力が
音溝の一方の側壁に対して過大となりかつ音溝の
反対側の側壁に対しては不十分になる。
またトーンアーム又はカートリツジのダンピン
グ方策が、1975年3月英国ロンドン会議で公開さ
れたA.R.ランゲイブによる論文「新アームカー
トリツジ・ダンピング法」において提案された。
すなわちランゲイブによれば、大きな曲率半径の
底面を有する円筒キヤツプを設け、前記底面を、
ピツクアツプカートリツジのレコード針の近くの
レコード盤上に載せるというのである。この場
合、前記円筒キヤツプには高粘度シリコン液が部
分的に充填されており、かつ前記円筒キヤツプ
は、前記シリコン液中に浸漬されたスピゴツトの
周りに共軸に配置されている。円筒キヤツプとス
ピゴツトには高追従性のゴム膜が結合されてい
る。成程ランゲイブは、円筒キヤツプにかかる力
がレコード針にかかる力より小でなければならな
いことを示してはいるが、レコード盤表面に対し
て平行な振動を減衰させる手段並びにレコード盤
から静電気を除く手段については何ら言表してい
ない。ランゲイブによる機構は固有の振動を発生
せしめ、該振動はレコード針によつて拾い上げら
れ、ひいては1975年3月のランゲイブ論文に関連
したタイプ「ニードル・トーク(針啼き)」を生
ぜしめる。ランゲイブは「ニードル・トーク」を
減少させるために円筒キヤツプの底部に潤滑剤を
使用している。該潤滑剤は周期的に交換されねば
ならないが、それにしても「ニードル・トーク」
は部分的にしか減少されないのである。
従つて本発明の主目的は、カートリツジ体に保
持されたレコード針の係合する音溝を有する回転
レコード盤表面に対して垂直方向及び平行な方向
に発生するカートリツジ体の両振動を減衰させる
ためのアタツチメントを提供することである。
本発明の第2の目的は、レコード針の係合する
音溝の中心からレコード針を偏心させることがな
く、レコード盤表面に対して垂直方向のカートリ
ツジ体の振動を、実質的にコンスタントな機械的
抵抗によつて減衰させ、かつ又、前記ランゲイブ
によるタイプの「ニードル・トーク」を最小限に
抑えることのできるような前記形式のアタツチメ
ントを提供することである。
次に図面につき本発明の実施例を詳説する。
第1図及び第3図に示した本発明の装置と併用
される再生システムは、センタスピンドル17に
支承される回転可能なターンテーブル16を支持
するベース14を備えている。レコード盤20の
センタ孔は前記センタスピンドル17に嵌合され
るので、レコード盤はターンテーブル16上に同
心的に載置されている。レコード盤は、可変ピツ
チの音溝例えば音溝21を保持する扁平面19を
形成している。
トーンアームアツセンブリ23は支点ピボツト
24によつてベース14上に取付けられているの
で、トーンアーム27は垂直軸線25を中心とし
て旋回する。トーンアーム27は支点ピボツトに
装架されている。バランスウエイト28はトーン
アーム27の一端に可動に装着されており、かつ
ヘツド29はトーンアーム27の自由端に配置さ
れている。該ヘツドはトーンアーム27の軸線か
ら角度Oだけオフセツトされている。
図面殊に第6図、第7図及び第8図から判るよ
うにヘツド29は標準カートリツジ体30を支持
し、該標準カートリツジ体は、前面32、下面3
3、左側面34、右側面35、エツジ36及び前
面開口37を有する金属製カートリツジシールド
31を有している。第8図に略示したように前面
開口はコイル38及び39に接近し易くするため
に設けられている。該コイルは、米国特許第
3077521号明細書に開示されている電気変換コイ
ルに相当している。前記コイル38,39は金属
製の端子ピン41〜44と結合されている。カー
トリツジシールド31は金属製のストラツプ45
を介して端子ピン44に結合されている。またカ
ートリツジシールド31は弾性的な金属性のクリ
ツプ46に電気的かつ機械的に結合されている。
カートリツジシールド31の上方部分には取付け
機構50と取付けプレート52が設けられてお
り、該取付けプレートには取付けスロツト54及
び55が形成されている。該取付けスロツト5
4,55は、標準カートリツジ体30をトーンア
ーム27のヘツド29に取付けるために、相応し
たねじと併用される。また取付け機構50は、前
面57と下面58を形成するガードリツプ56を
含んでいる。
以下明細書中で使用した垂直方向とは、レコー
ド盤20の扁平表面に対して直角な方向を意味し
かつ横方向とは、レコード盤20の扁平表面に平
行な方向を意味するものとする。
カートリツジ体30はレコード針62を保持
し、該レコード針は、レコード盤20の音溝に係
合する針先63を有している。レコード針62は
カンチレバー64の自由端に取付けられている。
レコード盤20にカツトされた音溝は可聴周波数
帯域の音波(オーデイオ・ウエイブ)の担体を成
しかつレコード針62は、音溝に記憶された情報
に応じて振動する。カートリツジ体30は、音溝
に接触することによつて発生するレコード針62
の振動をそれ相応の電気信号に変える変換器であ
り、前記電気信号は増幅されて音波に変換され
る。
カートリツジ体のコンプライアンスと、トーン
アーム及びこれに結合されたカートリツジ体の実
効質量は、1つのばねから吊るされている重錘が
自然の共振振動数を示すのと全く同様な関係にあ
る。例えばレコード盤20の歪み、偏心溝及びス
パイラル溝によつて生じるような、共振振動数よ
り低い振動数の場合はカートリツジ及びトーンア
ーム全体がレコード針カートリツジ体との相対運
動なしに運動するのが理想的である。そのような
場合は、いかなる電気的な出力もカートリツジに
よつて発生することはない。また共振振動数より
高い振動数はレコード針を振動させるが、トーン
アーム又はカートリツジを振動させることはな
く、該トーンアーム又はカートリツジは音溝の中
心上方に留まる。従つて再生システムは、音溝に
記録された有用信号を取出しかつ共振振動数を除
く残りの信号を無視する。共振振動数ではカート
リツジ体とトーンアームの運動は著しく増大す
る。第2図及び第4図には、共振振動数における
カートリツジ体の垂直方向振動と横方向振動とに
基づいて生じるレコード針の「スクラツビング運
動」が示されている。このスクラツビング運動
は、あたかもターンテーブル速度が変動した場合
のように音溝の可聴信号のピツチを狂わせる。床
振動及びレコードの歪みのような、共振振動数に
おける典型的な振動源は主として垂直方向の成分
を有しているが、前記振動源はまた実質的に水平
方向の成分をも有していることが判つた。レコー
ドの歪みや床振動から生じる或る衝撃エネルギ
は、トーンアームサスペンシヨン機構を通過する
ことによつて横方向振動に変換されることがあ
る。
第2図から判るように垂直方向振動は、V.tan
Bに等しい、レコード針のスクラツビング運動速
度を生ぜしめる。但しBは、レコード針のカンチ
レバーとレコード盤20の扁平面との成す角度、
またVは、ヘツド29を振動せしめる直線運動速
度とする。第4図には、ヘツド29の横方向振動
に応動するレコード針の受けるスクラツビング速
度が示されている。スクラツビング速度の量はL.
sin Oに等しい。但しLは、ヘツド29を横方向
に振動させる速度、Oはヘツド29のオフセツト
角(第3図参照)とする。
第1図乃至第4図について説明したが垂直方向
振動並びに横方向振動に基づくスクラツビング運
動運動は完全には排除されないとしても、第5図
及至第16図において説明した新規なアタツチメ
ントによつて実質的に減衰される。図面から判る
ようにこのアタツチメントは、レコード針アツセ
ンブリ66とフレーム72とブラシアツセンブリ
104とスタビライザアツセンブリ124を主体
としている。
先ずレコード針アツセンブリ66は、レコード
針62とカンチレバー64とから成り、該カンチ
レバー64とレコード針62とを2等分する平面
が符号65で示されている。前記2等分平面65
に対して直交する別の平面65aはレコード針6
2の針先63を通過している(第6図)。レコー
ド針62から離反した方の、カンチレバー64の
端部は磁石67に結合されている(第11図)。
磁石67とカンチレバー64は、米国特許第
3077522号明細書に開示されているクツシヨンに
類似したエラストマー製のクツシヨン69によつ
て銅製の中空ハウジング68(第11図)の内側
に支承されている。前記クツシヨンは中空ハウジ
ング68の内壁にしつくり嵌り合つているので、
レコード針62、カンチレバー64及び磁石67
は垂直方向と横方向に振動自在である。中空ハウ
ジング68はカートリツジシールド31の前面開
口37内に嵌合するために大体において正方形の
横断面を有している(第5図及び第6図)。レコ
ード針アツセンブリ66がカートリツジシールド
31内に挿入されている場合には、該レコード針
アツセンブリはコイル38,39と協働して、レ
コード盤20の溝に記憶された情報に相応した信
号電圧をピン41及び42に生ぜしめる(第8
図)。
フレーム72は合成樹脂から注型されている
が、この合成樹脂にはカーボン粒子を含有してい
るので導電性である。フレーム72は、上部エツ
ジ80を形成する後方条片部74を有し、該後方
条片部は、継ぎ目75に沿つて中空ハウジング6
8の前部に溶着された下端を有している(第9図
及び第11図)。前方条片部76は後方条片部7
4に対して平行に延在し、かつ前方条片部76の
背壁面78と後方条片部74の前壁面79とによ
つてスロツト77が形成されている。前後の両条
片部76と74は左側壁81と右側壁82を保持
している。左側壁81には係止部84が形成され
ており、該係止部はカム面86、斜面87及びス
トツパ面88から成つている(第9図、第11図
及び第14図)。右側壁82には係止部94が形
成されており、該係止部は、前記カム面86に対
応したカム面(図示せず)、斜面97及びストツ
パ面98から成つている。係止部94は係止部8
4に対して鏡映対称を成している。両係止部8
4,94は後述のスタビライザアツセンブリ12
4と協働する。
ブラシアツセンブリ104は、真鍮製クランプ
107によつて一端の確保されたブラシ106か
ら成つている(第10図)。ブラシ剛毛108の
少なくとも大半の自由端は、レコード盤20の音
溝の内側に申し分なく係合できる小さな直径を有
している。すべての剛毛は約0.3ミル(0.0762mm)
の直径を有しかつカーボン繊維のような導電材料
で製作されるのが有利である。ブラシ106は、
第6図に示した2等分平面65と実質的に整合し
た右縁110と、前記2等分平面65と左側壁8
1との間に位置する左縁112とを有している。
クランプ107には負荷質量体114が接合され
ている(第11図及び第12図)。該負荷質量体
114は垂直方向ブロツク115と、ブラシ10
6の上げ下げに使用されるフインガータブ116
とから成つている。負荷質量体は、約0.5gの力
でレコード盤20にブラシ106を押圧するのに
充分な重さ0.3乃至0.4gを有している。
スタビライザアツセンブリ124は可撓ステン
レス鋼製の導電性U字形レバー126(第5図)
から成つている。該レバー126は横材128を
有し、該横材は左側旋回アーム129と右側旋回
アーム130と共に一体に成形されている(第5
図及び第12図)。前記負荷質量体114はスタ
ツド132,133によつて横材128に装着さ
れており、前記スタツドは横材128に穿設した
対応孔を通つて突出している(第12図)。ブラ
シ106のクランプ107は導電性塗料の使用に
よつて横材128に導電接続されている。横材1
28の上方部分はU字形のクリツプ135に成形
されており、該クリツプ135は上部エツジ80
に係合して上方の不作用位置(第11図)にブラ
シ106を保持している。
左側旋回アーム129はレバー139で終つて
おり、該レバーは前縁140と後縁141を形成
している第9図及び第15図。右側旋回アーム1
30は、レバー139と同じくレバー144で終
つており、該レバーは前縁146と後縁147
(第8図)を形成している。両レバー139,1
44は後述の形式でそれぞれ係止部84,94に
係合する。
支承装置150は、回転軸線155を形成する
トラニオンとして配置された1対の軸受152,
153から成つている(第6図)。両軸受は同一
構成であるので、第13図及び第16図に示した
軸受153についての説明から明かである。フレ
ーム72の右側壁82には注型法によつて中空円
筒状のハブ158が一体成形されており、該ハブ
は、内周支承面159と内側支承面160とを有
している。中空円筒状の真鍮製ブツシユ161が
回転軸線155に共軸に配置されておりかつ外周
支承面162を形成している。このブツシユ16
1は、右側旋回アーム130に前記回転軸線15
5に共軸に穿設された孔に挿嵌められたリベツト
163によつて固定されている。該リベツト16
3は右側旋回アーム130にブツシユ161をク
ランプしているので、右側旋回アーム130とブ
ツシユ161は回転軸線155を中心として一緒
に回転する。リベツト163が貫通する孔は栓1
64によつて塞がれている。ブツシユ161は一
体に成形された外向き鍔166を有し、該外向き
鍔は、内側支承面160と協働する外側支承面1
67を有している。前記ブツシユ161は距離S
だけ回転軸線155に平行移動することができ
る。第13図から判るように内側支承面160と
外側支承面167が当接すると右向きの運動は停
止される。これに対して左向きの運動は軸受15
2のそれ相応の支承面の当接によつて停止され
る。ハブ158の開口はキヤツプ169によつて
被覆されている。軸受内部には、安定した導電性
シリコン液170が充填されており、該シリコン
液は、たとえ軸受が回転軸線155を中心として
回転することがあつても、回転度合の如何を問わ
ず、一定の機械的抵抗を生ぜしめる。また前記シ
リコン液は、外周支承面162が回転軸線155
に平行に内周支承面159に対して相対移動する
場合にも機械的抵抗を生ぜしめる。
軸受152は軸受153と全く同一でありかつ
第5図及び第11図に示したように中空円筒状の
ハブ172、リベツト174及び栓176を有し
ている。
通例のアタツチメントに代えて本発明のアタツ
チメントを使用するためには、ブラシアツセンブ
リ104が、第11図に示した位置から、第15
図に示した位置へおろされてレコード針62を保
護しつつ該アタツチメントがカートリツジ体30
に挿入される。ブラシ106が第15図の位置へ
おろされる際、左側旋回アーム129の前縁14
0はカム面86を経てストツパ面88の当接位置
に達する。右側旋回アーム130も同じように係
止部94と協働する。このような新規な係止部の
構成に基づいて、両側の旋回アーム129,13
0は、レコード盤20の表面に沿つてブラシ10
6をガイドするモーメントアームとしての役目を
掌るばかりでなく、ブラシアツセンブリ104
を、レコード針保護位置に保つための係止機構と
しても役立つ。
ブラシアツセンブリ104をレコード針保護位
置に位置させたのち、アタツチメントの中空ハウ
ジング68が、第8図に示した形式で前面開口3
7内に挿入される。中空ハウジング68が挿入さ
れる際、該中空ハウジングはクリツプ46に係合
し、これによつてブラシ106と接地された端子
ピン44との間に導電路を生ぜしめる。第11図
によれば導電路はブラシ106からクランプ10
7、U字形レバー126、導電性シリコン液17
0を含む軸受152,153、導電性フレーム7
2及び中空ハウジング68を経てクリツプ46に
達している。第8図によれば前記導電路は前記ク
リツプ46からカートリツジシールド31及びス
トラツプ45を介して、接地された端子ピン44
へ続いている。このようにブラシ106がカート
リツジシールド31及び端子ピン44と同じ電位
(通常は大地電位)に接続されていることが1つ
の重要な特徴である。このようにすることによつ
て、レコード盤の表面及びレコード盤音溝の内側
は、コイル38,39を包囲するカートリツジシ
ールド31と同じ電位に放電される。
本発明のアタツチメントをカートリツジ体に挿
入したのちフインガータブ116が、第7図に示
した位置へ手で移動されるので、ブラシ106は
レコード盤20の音溝に係合することができる。
これは、第15図に2点鎖線で示したように前記
の係止操作とは逆の手順で操作することによつて
得られる。すなわち、後縁141が斜面87上で
圧迫されるのでブラシ106は、第7図に示した
ほぼ自由な位置を占める(このほぼ自由な位置は
第15図では符号Aで示されている)。右側旋回
アーム130は同じように係止部94と協働す
る。
次いでトーンアーム27が、第1図及び第3図
に示した位置へ動かされるので、レコード針62
はレコード盤20の音溝に係合する。バランスウ
エイト28が調整されているので、レコード針6
2には、好ましいトラツキング力が与えられる。
図面に示した最近のカートリツジ型式ではトラツ
キング力は0.75乃至1.25gでなければならない。
ブラシ106を第7図に示した位置へ移動する
と、ブラシ106は自動的に負荷質量体114に
よつて負荷されてレコード盤20の音溝と係合す
る。該アタツチメントを前記形式のカートリツジ
と併用する場合、前記負荷質量体114は、ブラ
シ106を0.5gの力でレコード盤20に押しつ
けるのに充分な重量を有している。ブラシ106
がレコード盤20に対してレコード針62よりも
小さな力で負荷されるので、ブラシ106がレコ
ード針62を音溝側壁に圧迫しようとする傾向は
最小限に抑えられかつ、カートリツジの動作に対
する不都合な影響は避けられる。
ブラシ106によつてかかる力を調節するため
に、バランスウエイト28は通常、カートリツジ
体30に1.25乃至1.75gの力がかかるように調整
されている。この力のうち0.75乃至1.25gはレコ
ード針によつて、また0.5gはブラシ106によ
つて与えられる。
ブラシ106の剛毛108は、第7図に示した
ようにレコード盤20の音溝に垂直に係合するこ
とができる。しかし、例えば第11図において平
面Dに対して剛毛108が傾斜しているように、
剛毛をレコード盤20の回転方向に傾斜させるこ
とも可能である。これを達成するためには、第1
1図に示した位置からブラシ106を時計回り方
向に回動させた位置でU字形レバー126にブラ
シ106が固定される。
レコード盤20がターンテーブル16によつて
回転する場合、レコード盤表面及び音溝内部の静
電気が前記導電路を介してカートリツジシールド
31と端子ピン44へ導かれる。このことは、レ
コード盤の電位を信号接地電位の近くに維持する
上で重要である。
ブラシアセンブリ104が第6図及び第11図
に示した不作用位置に維持されている場合でさえ
も、レコード針62が音溝に係合しているあい
だ、静電気が或る程度レコード盤表面から除去さ
れることになる。このことは、プレーヤー操作者
がブラシアツセンブリ104を前記の自由位置A
へ動かすのを失念した場合でさえもレコード盤表
面及び音溝内部の静電気を最小限に維持する上で
重要である。静電気が不作用位置でどうして除か
れるかは物理的に完全には解明されていないが、
新規なカーボンブラシ繊維と接地回路がこの除去
に寄与するものと思われる。
ブラシ106はレコード盤音溝の内部に係合し
かつレコード盤の回転に追従する。レコード盤に
歪みが在る場合ブラシ106はレコード盤に追従
して歪みにより生じた力をカートリツジ体30と
トーンアーム27のヘツド29に、軸受152,
153内のシリコン液170による機械的抵抗を
介して接続する。ブラシ106がレコード盤20
の歪みに追従するにつれて軸受152及び153
は回転軸線155を中心として回転せしめられ
る。この特異な動作により、軸受の回転度合の如
何にかかわらず、等しい機械的抵抗が生じる。
また本発明のアタツチメントが、第4図につい
て説明したがトーンアーム27のヘツド29の横
方向振動を減衰することが判つた。
この新規な顕著な利点が得られる厳密なメカニ
ズムは充分には解明されてはいないが、ブラシ1
06のカーボン剛毛の追従特性、ブラシ剛毛によ
る音溝係合及び距離S(第13図)にわたる軸受
の側方遊びがこの減衰動作を生ぜしめる主要理由
であると考えられる。軸受は、すでに述べたよう
に距離Sにわたつて横方向に移動できるので、横
方向力をカートリツジ体30及びトーンアーム2
7のヘツド29から、シリコン液170による機
械的抵抗を介してブラシ106及びレコード盤音
溝へ伝える。ヘツド29が横方向に振動する場
合、ブツシユ161は回転軸線155に対して平
行に運動するのに対して、右側壁82は前記回転
軸線に関しては相対的に定置である。シリコン液
170が内周支承面159と外周支承面162と
の間に位置しているので、シリコン液は前記の両
支承面の相対運動に対して機械的な抵抗を生ぜし
め、それによりトーンアームのヘツドの横方向振
動を減衰することになる。
本発明は図示の実施例のみに限定されるもので
はなく、本発明の思想を逸脱しない範囲で種種異
なる態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来慣用のレコード再生システムの略
示側面図、第2図はトーンアームヘツドの垂直方
向振動によりレコード針に導入されるスクラツビ
ング運動を示すための第1図のトーンアームヘツ
ドとレコード針部分の拡大略示側面図、第3図は
第1図に示した再生システム部分の略示平面図、
第4図はトーンアームヘツドの横方向振動により
レコード針に導入されるスクラツビング運動を示
すための第3図のトーンアームヘツドとレコード
針部分の拡大略示平面図、第5図は本発明の有利
な1実施例を具体化した新規なアタツチメントを
装備した従来慣用のカートリツジの斜視図、第6
図は第5図に示したカートリツジの正面図、第7
図はアタツチメントのブラシを作用位置へおろし
て示した第5図のカートリツジの右側面図、第8
図は本発明の新規なアタツチメントを第5図のカ
ートリツジから取外して示した側面図、第9図は
第8図に示したアタツチメントの斜視図、第10
図は第8図に示したアタツチメントに含まれてい
るブラシアツセンブリの一部分の斜視図、第11
図は第9図の11―11線に沿つた拡大断面図、
第12図は第11図の12―12線に沿つた断面
図、第13図は第9図の13―13線に沿つた拡
大断面図、第14図は第11図の14―14線に
沿つた係止部の拡大平面図、第15図はブラシア
ツセンブリをレコード針保護位置へ動かして第1
1図の図示部分を示した図、第16図はキヤツプ
を取外して示した第13図の軸受部分の側面図で
ある。 14…ベース、16…ターンテーブル、17…
センタスピンドル、19…扁平面、20…レコー
ド盤、21…音溝、23…トーンアームアツセン
ブリ、24…支点ピボツト、25…垂直軸線、2
7…トーンアーム、28…バランスウエイト、2
9…ヘツド、30…標準カートリツジ体、31…
金属製カートリツジシールド、32…前面、33
…下面、34…左側面、35…右側面、36…エ
ツジ、37…前面開口、38,39…コイル、4
1,42,43,44…端子ピン、45…ストラ
ツプ、46…クリツプ、50…取付け機構、52
…取付けプレート、54,55…取付けスロツ
ト、56…ガードリツプ、57…前面、58…下
面、62…レコード針、63…針先、64…カン
チレバー、65…2等分平面、65a…直交平
面、66…レコード針アツセンブリ、67…磁
石、68…銅製の中空ハウジング、69…エラス
トマー製のクツシヨン、72…フレーム、74…
後方条片部、75…継ぎ目、76…前方条片部、
77…スロツト、78…背壁面、79…前壁面、
80…上部エツジ、81…左側壁、82…右側
壁、84…係止部、86…カム面、87…斜面、
88…ストツパ面、94…係止部、97…斜面、
98…ストツパ面、104…ブラシアツセンブ
リ、106…ブラシ、107…真鍮製のクラン
プ、108…剛毛、110…右縁、112…左
縁、114…負荷質量体、115…垂直方向ブロ
ツク、116…フインガータブ、124…スタビ
ライザアツセンブリ、126…導電性のU字形レ
バー、128…横材、129…左側旋回アーム、
130…右側旋回アーム、132,133…スタ
ツド、135…U字形クリツプ、139…レバ
ー、140…前縁、141…後縁、144…レバ
ー、146…前縁、147…後縁、150…支承
装置、152,153…軸受、155…回転軸
線、158…ハブ、159…内周支承面、160
…内側支承面、161…ブツシユ、162…外周
支承面、163…リベツト、164…栓、166
…外向き鍔、167…外側支承面、S…運動距
離、169…キヤツプ、170…導電性シリコン
液、172…ハブ、174…リベツト、176…
栓。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 旋回可能に支承されたトーンアーム27の一
    方の自由端部に装着された場合のカートリツジ体
    30の運動を安定化させるためのアタツチメント
    において、 (イ) カートリツジ体30内に挿入可能な、レコー
    ド針用中空ハウジング68と、 (ロ) 前記中空ハウジング68の内側によつて支持
    される弾性的なクツシヨン69と、 (ハ) 振動運動のために該クツシヨン69によつて
    支持されたカンチレバー64と、 (ニ) 該カンチレバーに装着されていて該カンチレ
    バーを二等分する第1の平面65内に位置した
    レコード針62、しかも前記第1の平面65に
    対して垂直に直交する第2の平面65a内に位
    置していて回転レコード盤音溝21に係合する
    針先63を有するレコード針と、 (ホ) レコード針62用中空ハウジング68を支持
    しかつ前記第1の平面65の両側で延びるフレ
    ーム72と、 (ヘ) レコード盤音溝21の内部に係合可能な自由
    端を少なくとも一部有している剛毛108から
    成るブラシ106と、 (ト) 前記ブラシ106を所定の力で前記第2の平
    面65aの方に向つて負荷するためにブラシ1
    06に装着された負荷質量体114と、 (チ) 前記第1の平面65の第1の側に配置されて
    いて前記フレーム72に取付けられた第1の回
    転軸受152と、 (リ) 前記第1の平面65の第1の側に対向する第
    2の側に配置されていて前記フレーム72に取
    付けられた第2の回転軸受153と前記第1の
    回転軸受152とが1つの回転軸線155を形
    成し、該回転軸線が、前記第1の平面65に対
    して直交していてかつ前記第2の平面65aか
    らずれて位置しており、前記第1と第2の回転
    軸受152,153が前記第1と第2の平面6
    5,65aに対して平行な相対運動の少なくと
    もベクトル成分を受けることのできる支承面1
    62,167を有していることと、 (ヌ) 前記第1の回転軸受152に前記ブラシ10
    6を結合するために前記回転軸線155を中心
    として回動可能な第1旋回アーム129と、 (ル) 前記第2の回転軸受153に前記ブラシ
    106を結合するために前記回転軸線155を
    中心として回動可能な第2旋回アーム130
    と、 (ヲ) 前記第1と第2の回転軸受152,15
    3の内部に設けられていて前記第1と第2の平
    面65,65aに対して平行な方向でのカート
    リツジ体30の両振動を減衰する粘稠性液体1
    70と から成ることを特徴ととする、レコード針の運動
    を安定化させるためのアタツチメント。 2 第1と第2の回転軸受152,153が前記
    第1の平面65から等距離にある、特許請求の範
    囲第1項記載のアタツチメント。 3 ブラシ106が、前記第1の平面65内に実
    質的に位置する第1の縁部110と、前記第1平
    面65に対して平行に前記第1回転軸受152を
    通つて延びる第3の平面と前記第1平面との間に
    位置する第2の縁部112とを含む、特許請求の
    範囲第1項記載のアタツチメント。 4 第1と第2の回転軸受152,153が
    夫々、互いに相対的に回転しかつ互いに相対的に
    回転軸線155に平行に移動する2つの円筒形支
    承面159,162を有している、特許請求の範
    囲第1項記載のアタツチメント。 5 ブラシ剛毛108の少なくとも自由端の直径
    が0.5ミル(0.127mm)より小である、特許請求の
    範囲第1項記載のアタツチメント。 6 ブラシ剛毛108がカーボンから成る、特許
    請求の範囲第5項記載のアタツチメント。 7 前記負荷質量体114の重量が0.75gより小
    である、特許請求の範囲第1項記載のアタツチメ
    ント。
JP14543678A 1978-02-01 1978-11-27 Attachment for stabilizing movement of record stylus and for eliminating static electricity from record disk Granted JPS54107704A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US87405578A 1978-02-01 1978-02-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54107704A JPS54107704A (en) 1979-08-23
JPS6339964B2 true JPS6339964B2 (ja) 1988-08-09

Family

ID=25362890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14543678A Granted JPS54107704A (en) 1978-02-01 1978-11-27 Attachment for stabilizing movement of record stylus and for eliminating static electricity from record disk

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS54107704A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4184049A (en) * 1978-08-25 1980-01-15 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Transform speech signal coding with pitch controlled adaptive quantizing
JPS56114107A (en) * 1980-02-13 1981-09-08 Nippon Seiki Houseki Kogyo Kk Pickup cartridge with charged static electricity removing mechanism

Also Published As

Publication number Publication date
JPS54107704A (en) 1979-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0427630B2 (ja)
US4202551A (en) Acoustic dampening assembly for record player turntable
JPS6339964B2 (ja)
US2485137A (en) Connection means for phonograph pickups
US2368198A (en) Connection means
US4275888A (en) Stabilizing and static removing attachment for phonograph pickup cartridge
JPS6019562B2 (ja) ピツクアツプ
US3228700A (en) Suspension systems for phonograph pickups
US2500561A (en) Phonograph pickup having elastic drive member
US4661872A (en) Head unit for preventing head oscillation due to disequilibrium between head and recording medium
US2681388A (en) Phonograph pickup
US4368530A (en) Acoustic dampening assembly for record player turntable
US4205856A (en) Pickup cartridge
JPS61211887A (ja) ヘツド装置
JPH0744978A (ja) フロッピーディスク装置
US6549367B1 (en) Uniform loading damped disc clamp
JPS5819682Y2 (ja) ピックアップア−ム装置
US3992016A (en) Simplified phonograph
JPS62154381A (ja) フロツピ−デイスク装置の磁気ヘツド装置
JPS6033675Y2 (ja) ピツクアツプカ−トリツジ
JP2638008B2 (ja) ディスクプレーヤのチャック装置
US4302834A (en) Phonograph pickup arm
US3286043A (en) Phonograph recorder-reproducer cartridge utilizing supersonic and audio frequency inputs
US397280A (en) Phonograph recorder and reproducer
JPS6211401B2 (ja)