JPH0744920Y2 - 冷媒回収装置及び冷媒回収用ボンベ - Google Patents

冷媒回収装置及び冷媒回収用ボンベ

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JPH0744920Y2
JPH0744920Y2 JP6031293U JP6031293U JPH0744920Y2 JP H0744920 Y2 JPH0744920 Y2 JP H0744920Y2 JP 6031293 U JP6031293 U JP 6031293U JP 6031293 U JP6031293 U JP 6031293U JP H0744920 Y2 JPH0744920 Y2 JP H0744920Y2
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cylinder
piston
cock
compressor
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保雄 熊谷
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保雄 熊谷
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は住宅用空調機や自動車
用空調機などの冷凍冷却システム装置に使用されている
フロンなどの冷媒を回収する装置と、その回収した冷媒
を収容するボンベに関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷媒回収装置では、回収した冷媒を収容
するボンベを真空排気した後、そのボンベを冷却しなが
らガス状態の冷媒をボンベに送り込み、ボンベ内で液化
している。そのためボンベを冷却する冷却装置と、ボン
ベを真空排気するための排気装置を必要としている。冷
媒を回収する必要のある冷凍冷却システム装置は、廃棄
物として処理されるものや廃車の空調装置などであり、
保管状態の悪いものが多い。特に廃車は野積みされてい
る場合が多く、冷媒回収のために十分なスペースを確保
することができない場合が多い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の冷媒回収装置
は、冷却装置や排気装置を備えているため大型であり、
廃車置き場や廃棄物処理場で使用することが困難になる
場合が起こる。また、回収した溶媒を収容するボンベを
真空排気しても少量の空気が残留することは避けられな
いため、回収された冷媒は性能が低下する問題がある。
さらに、冷媒回収装置の構造が複雑なため、冷媒回収装
置自体の製造コストが高くなる問題もある。
【0004】本考案の第1の目的は、冷媒回収装置を簡
略化し、小型で軽量化を図ることにより、廃車置き場な
どでの冷媒回収を容易にするとともに、冷媒回収装置の
コストを下げることである。本考案の第2の目的は、回
収した冷媒を収容するボンベとして、冷媒の量の多少に
かかわらず安定した状態で冷媒を保存することができ、
回収した冷媒の性能低下も防ぐことのできるボンベを提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の冷媒回収用ボン
ベは、冷媒の流路を開閉するコックと、ボンベ容器の上
部内面に密着する形状のピストンと、そのピストンを冷
媒が液化状態を維持するのに十分な圧力で上方へ加圧す
る付勢手段と、ピストンより下部のボンベ容器に設けら
れた内部圧力調整用バルブと、ピストンより上部のボン
ベ容器に設けられたエアー抜き用バルブとを備えてい
る。
【0006】本考案の冷媒回収装置は、既設の冷凍冷却
システム装置に着脱可能に接続される接続部と、その接
続部を介して冷媒を冷凍冷却システム装置から引き出し
て加圧するコンプレッサと、そのコンプレッサで加圧さ
れた冷媒を冷却して液化させるコンデンサと、そのコン
デンサにより液化された冷媒を一時的に溜めるレシーバ
と、レシーバに着脱可能に接続される上記のボンベとを
備えている。
【0007】
【作用】既設の冷凍冷却システム装置から冷媒を回収す
るときは、まずボンベを冷媒回収装置に装着し、ボンベ
のコックを開く。次に、冷媒回収装置の接続部を冷凍冷
却システム装置に接続した後、コンプレッサを低速で回
転させてボンベ内のピストンが下がらない程度の圧力で
冷凍冷却システム装置から冷媒を吸引してボンベに注入
する。この状態では冷媒回収装置内に存在していた空気
は、冷媒の流入により加圧されて残留する。ここで、ボ
ンベに設けられたエアー抜き用バルブを数秒間開放する
ことにより、残留空気は冷媒により押し出されて冷媒回
収装置内は完全に冷媒で置換される。
【0008】次に、コンプレッサを高速回転させると、
加圧された冷媒はコンデンサを通る間に冷却され凝縮し
て液化する。液化した冷媒はボンベ内のピストンを押し
下げながらボンベ内に流入する。このとき、ボンベ内の
ピストン下部の空気も同時に圧縮されるが、ボンベの下
部に設けられた圧力調節用バルブによりピストンの圧力
が異常に高くなるのが防止される。
【0009】冷媒を回収するのに十分な時間コンプレッ
サを作動された後、ボンベのコックを閉じ、コンプレッ
サのスイッチを切る。これで冷媒がボンベ内に回収され
る。回収された冷媒はスプリングにより常に加圧されて
いるため、ボンベ内に冷媒が少量しか収容されていない
場合でも気化することなく、安定して液化状態を保つこ
とができる。回収した冷媒を再使用する場合は、ボンベ
を冷媒回収装置から外し、既設の冷媒供給器を経て冷媒
を冷凍冷却システム装置へ供給する。
【0010】
【実施例】この考案の一実施例を図1〜図4に基づいて
説明する。図1は冷媒回収装置の概略構成を示し、図2
はボンベの構成を示し、図3はボンベの断面図を示し、
図4はボンベのコックを示したものである。図1におい
て、10は高圧パイプであり、これは廃車などにおける
既設の冷凍冷却システム装置内の高圧パイプである。高
圧パイプ10には冷媒を供給したり回収したりするため
の冷媒給排ポート部が設けられている。11はこの冷媒
回収装置の接続部であり、高圧パイプ10の冷媒給排ポ
ート部に着脱可能に接続される。4はコンプレッサであ
り、気化冷媒用低圧パイプ7を介して接続部18により
高圧パイプ10に接続される。5はコンプレッサ4の動
力源としてのモータ、6はモータ5の電源バッテリーで
ある。コンプレッサ4には気化冷媒用高圧パイプ8を介
してコンデンサ3が接続され、コンデンサ3は加圧され
た冷媒を冷却して液化する。コンデンサ3には液化冷媒
用高圧パイプ9aを介してリキッドタンク2が接続さ
れ、リキッドタンク2には液化した冷媒が一時蓄えられ
る。リキッドタンク2にはフィルタが設けられており、
ごみなどの異物はそのフィルタで濾過される。リキッド
タンク2には液化冷媒用高圧パイプ9bを介してボンベ
1が着脱可能に接続されるようになっている。12はボ
ンベ1のコックである。
【0011】ボンベの構造を図2と図3により説明す
る。ボンベの外筒1は上部1a、下部1b及び底蓋1c
から構成されており、各部の間はそれぞれに加工された
ねじ部を介して螺合されて一体化されている。螺合面に
はガス漏れを防ぐためにパッキン13,17が挾み込ま
れている。ボンベ外筒の上部1aには液化冷媒が流入す
る高圧パイプ9の接続部に螺合されるねじが切られてお
り、冷媒を回収した後は、ボンベ単体でも利用できるよ
うに冷媒流路開閉用コック12が取りつけられている。
コック12は捩じ込めば冷媒の流路を遮断し、緩めれば
流路を開けるようになっている。また、コック12内に
は後で説明する図4に詳細に示されるように、バルブ1
9が内蔵されており、バルブ19はその頭部を押すこと
によってボンベ1及び流路内の圧力を逃すようになって
いる。
【0012】ボンベ内部にはピストン14が設けられて
おり、冷媒を液化状態に保ち、また再利用時の噴出圧を
得るために、加圧スプリング16により上方へ加圧され
ている。ピストン14の側面には周方向に溝が掘られ、
その溝には冷媒がピストン14の下方へ漏れないように
Oリング15が嵌め込まれている。ピストン上方の形状
はボンベ外筒1の上部内面に密着する形状に加工されて
おり、空気の混入による回収冷媒の性能低下を防いでい
る。底蓋1cには圧力調節用バルブ18が取りつけられ
ており、外気温の上昇などによりボンベ外筒1に異常な
圧力がかかった場合、一定圧まで自動的に圧力を逃す。
【0013】ボンベ1のコック12を図4に詳細に示
す。コック12は冷媒流路を開閉するためにボンベ1の
頭部に捩じ込まれるように、雄ネジが形成されており、
先端が円錐状に加工されている。このコック12をボン
ベ1の頭部の冷媒流路を横切るネジ穴に捩じ込むことに
よって流路を遮断し、このコック12を緩めることによ
って冷媒流路を開けることができる。ボンベ1及び流路
内の圧力を逃すために、コック12の軸心から外れた位
置で先端から基端に通じるリーク穴20が開けられてお
り、そのリーク穴20の途中には径が大きくなったバル
ブ穴22が設けられている。バルブ19はバルブ穴22
内に弁体24を有し、その弁体24の基端側にはパッキ
ン26が設けられている。バルブ19は基端側でコック
12の外側に突出し、コック12の基端部とコック12
の基端面の間にはコイルバネ28が圧縮状態に挿入され
ている。このコイルバネ28と冷媒のガス圧により弁体
24がパッキン26を介してバルブ穴22の弁座に押し
つけられ、ガス漏れを防いでいる。バルブ19を押し込
むと弁体24が弁座から離れてガスの流路が形成され、
ボンベ1内及び流路内の圧力が逃される。
【0014】次に、このボンベ1内に冷媒を回収する使
用方法を説明する。冷媒は例えばフロンである。この冷
媒回収装置にボンベ1を接続し、既設の冷凍冷却システ
ム装置の高圧パイプ10に接続部11により低圧パイプ
7を接続する。コック12は閉じた状態にしておく。そ
してコンプレッサ4を始動させる。コンプレッサ4は冷
媒を既設の冷凍冷却システム装置の高圧パイプ10から
取り出して送り出すので、高圧パイプ8,9a,9b、
コンデンサ3、リキッドタンク2内に残留していた空気
は加圧される。
【0015】次に、コック12のバルブ19を数秒程度
押して開放する。これにより、冷媒回収装置内に残留し
ていた空気は完全に抜き取られる。次に、コック12を
あける。コンプレッサ4により加圧されて送られた冷媒
は高圧パイプ8を通り、コンデンサ3で熱交換され液化
してリキッドタンク2へ送られる。リキッドタンク2で
濾過された冷媒はピストン14を押し下げながらボンベ
1に流入する。冷媒が十分回収された時点でコック12
を閉じてからコンプレッサ4を停止すれば、ボンベ1内
に液化した冷媒が回収される。
【0016】回収した冷媒は加圧スプリング16により
加圧され続け、液化した状態に保たれるため、回収した
冷媒の量が少量の場合でも安定した状態で保存される。
また、ボンベ1はこの冷媒回収装置から取り外して保管
し、冷媒を再使用することができるので、従来の冷媒充
填装置をそのまま利用して冷凍冷却システム装置に供給
すれば再利用が可能になる。
【0017】
【考案の効果】この考案では既設の冷凍冷却サイクル装
置の冷媒を回収する装置として、最小限の部材ですむた
め、冷媒回収装置を小型化し、また低価格化することが
できる。また、排気装置やボンベ冷却装置を必要としな
いため、どこでも手軽に使用できるので、足場の悪い場
所に保管されている廃物などからの冷媒回収も容易に行
なうことができる。本考案のボンベは冷媒回収装置から
取り外し、回収した冷媒を保存することができ、回収し
た冷媒を再使用することができるため、ボンベを多数用
意しておけば冷凍冷却システム装置1台分の冷媒を次々
に回収できる利点がある。また、回収した冷媒の再使用
においては従来の冷媒充填器(フロンチャージャー)を
利用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の冷媒回収装置の構成を示す概略構成
図である。
【図2】一実施例の冷媒回収用ボンベを示す分解斜視図
である。
【図3】一実施例の冷媒回収用ボンベを示す縦断面図で
ある。
【図4】冷媒流路を開閉するコックの一例を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
1 ボンベ 2 リキッドタンク 3 コンデンサ 4 コンプレッサ 7 気化冷媒用低圧パイプ 8 気化冷媒用高圧パイプ 9a,9b 液化冷媒用高圧パイプ 10 既設の冷凍冷却サイクル装置の高圧パイプ 11 接続部 12 コック 14 ピストン 16 加圧スプリング 18 圧力調節バルブ 19 エアー抜きバルブ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の冷凍冷却システム装置に着脱可能
    に接続される接続部と、前記接続部を介して冷媒を前記
    冷凍冷却システム装置から引き出して加圧するコンプレ
    ッサと、前記コンプレッサで加圧された冷媒を冷却して
    液化させるコンデンサと、前記コンデンサにより液化さ
    れた冷媒を一時的に溜めるレシーバと、前記レシーバに
    着脱可能に接続されるボンベとを備え、前記ボンベは冷
    媒の流路を開閉するコックと、ボンベ容器の上部内面に
    密着する形状のピストンと、そのピストンを冷媒が液化
    状態を維持するのに十分な圧力で上方へ加圧する付勢手
    段と、前記ピストンより下部のボンベ容器に設けられた
    内部圧力調整用バルブと、前記ピストンより上部のボン
    ベ容器に設けられたエアー抜き用バルブとを備えている
    ことを特徴とする冷媒回収装置。
  2. 【請求項2】 冷媒の流路を開閉するコックと、ボンベ
    容器の上部内面に密着する形状のピストンと、そのピス
    トンを冷媒が液化状態を維持するのに十分な圧力で上方
    へ加圧する付勢手段と、前記ピストンより下部のボンベ
    容器に設けられた内部圧力調整用バルブと、前記ピスト
    ンより上部のボンベ容器に設けられたエアー抜き用バル
    ブとを備えていることを特徴とする冷媒回収用ボンベ。
JP6031293U 1993-10-13 1993-10-13 冷媒回収装置及び冷媒回収用ボンベ Expired - Lifetime JPH0744920Y2 (ja)

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CN115325426A (zh) * 2022-08-09 2022-11-11 重庆大学 一种新型储氢罐
CN115388318B (zh) * 2022-08-25 2024-02-23 国网浙江省电力有限公司双创中心 一种低温高压储氢罐

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