JPH06117733A - フロン回収方法及びフロン回収装置 - Google Patents

フロン回収方法及びフロン回収装置

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JPH06117733A
JPH06117733A JP28685892A JP28685892A JPH06117733A JP H06117733 A JPH06117733 A JP H06117733A JP 28685892 A JP28685892 A JP 28685892A JP 28685892 A JP28685892 A JP 28685892A JP H06117733 A JPH06117733 A JP H06117733A
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cfc
recovery container
gas
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Genzo Hashimoto
元三 橋本
Kazuma Hashimoto
和馬 橋本
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2345/00Details for charging or discharging refrigerants; Service stations therefor
    • F25B2345/002Collecting refrigerant from a cycle

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、冷却手段を備える簡単な構成
で、設備費用及び運転費を大幅に削減でき、しかも、回
収容器の容積の割に多量のフロンを短時間で回収できる
ようにしたフロン回収方法及びフロン回収装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 この発明は、フロン使用機器のフロン通路に
回収配管を介して回収容器を連通させた後、冷却手段で
回収容器をフロンガスの液化温度以下に冷却して、回収
容器内でフロンガスを液化、回収させることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フロン使用機器から
フロンを効率良く回収するフロン回収方法及びフロン回
収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地球の周囲を取り巻く大気圏にはオゾン
が集中するオゾン層と呼ばれる層があり、このオゾン層
によって適度に紫外線が遮断されることにより地上に好
適な生物環境が維持されている。
【0003】ところで、塩素系有機溶剤であるフロンガ
スは、冷凍サイクルに用いられる冷媒として最適ではあ
るが、このオゾン層を破壊し、地上に放射される紫外線
量を増加させる原因となることから、近い1995年に
はその製造が全面的に禁止されることになっている。
【0004】また、現在使用されている冷凍機、冷蔵
庫、冷房機等のうちフロンガスを使用するものは、その
廃却と同時にフロンガスを大気中に放散されることなく
回収して使用するべきものとされている。
【0005】従来、フロンの回収をする装置としては、
例えば特開昭4−165273号公報、実開平1−12
0066号公報等に開示されているように、フロン通路
に接続されるコンプレッサと、該コンプレッサによりフ
ロン通路から吸引され加圧されたフロンガスを凝縮させ
るコンデンサーと、コンデンサーで液化されたフロンを
回収する回収容器とを備えるものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来のフロン回収
装置は、構成が複雑であるうえ、上記コンプレッサとし
てはフロンガスを常温中で液化可能な程度に圧縮できる
能力があるコンプレッサが必要であり、コンデンサーと
しては、強制通風できるファン付きのものを用いる必要
があり、コンプレッサ、ファン付きコンデンサー及び回
収容器を接続する配管も高圧に耐えられるものを用いる
必要があるので、構成部品の価格が高くなるという難点
がある。
【0007】また、高能力のコンプレッサやファン付き
のコンデンサーを運転するために多量のエネルギーが必
要になり、運転費が高くなるという難点もある。
【0008】更に、回収容器内でフロンが大気温度によ
って気化し、液化したフロンを逆流方向に押し戻そうと
するため、効率が悪く、しかも、回収容器内のかなりの
部分を気化したフロンが占めるようになり、回収容積の
割に回収容量が少なくなるという難点もある。
【0009】この発明は、上記技術的課題に鑑み完成さ
れたものであって、冷却手段を備える簡単な構成で、設
備費用及び運転費を大幅に削減でき、しかも、回収容器
の容積の割に多量のフロンを短時間で回収できるように
したフロン回収方法及びフロン回収装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフロン回
収方法は、上記の目的を達成するため、フロン使用機器
のフロン通路に回収配管を介して回収容器を連通させた
後、冷却手段で回収容器をフロンガスの液化温度以下に
冷却して、回収容器内でフロンガスを液化、回収させる
ことを特徴とする。
【0011】以下、この方法について更に詳細に説明す
れば、以下の通りである。この発明においては、冷却手
段を備えてフロンガスを液化、回収するものであれば特
に限定されるものではないが、フロン回収開始時の回収
効率を高めるため、フロン使用機器のフロン通路に回収
配管を介して回収容器を連通させる前に回収容器内を真
空にすることが推奨される。
【0012】この場合、回収容器を接続切替手段を介し
てフロン通路と真空ポンプとに接続し、予め回収容器を
真空ポンプに接続して回収容器内を真空にした後、接続
切替手段が回収容器を真空ポンプからフロン通路に接続
切替することが挙げられる。
【0013】又、この発明においては、予め回収容器内
を真空にして開閉弁の入口を閉止手段で密封した後、回
収配管の接続時に該開閉弁を強制開弁させることも挙げ
られる。
【0014】また、この発明に係るフロン回収装置は、
上記目的を達成するために、回収容器と、この回収容器
をフロンガスの液化温度以下に冷却する冷却手段と、回
収容器をフロン通路に接続する回収配管とを備えること
を特徴としている。
【0015】以下、この発明のフロン回収装置について
更に詳細に説明すれば、以下の通りである。この発明に
用いられる回収容器は特に限定されないが、回収後のフ
ロン液或いはフロンガスが回収容器外に流出することを
防止するため、回収容器の内外を連通する通路を開閉す
る開閉弁を備えることが好ましい。
【0016】この開閉弁は、回収容器の内外を連通させ
る通路を開閉できるように構成してあればよく、スプー
ル弁、ロータリ弁、シート弁、ダイヤフラム弁等公知の
構造を採用すればよい。
【0017】これらの弁構造の中では、シール作用が確
実なポペット弁或いはダイヤフラム弁を採用することが
好ましく、特に、構成がより簡単なポペット弁を採用す
ることが推奨される。
【0018】又、開閉弁は、特に限定されないが、回収
容器の内側から外側への逆流を禁止する逆止弁で構成す
ることが、開閉弁の開閉操作が不要になるので好まし
い。
【0019】上記回収配管は、回収容器をフロン使用機
器のフロン通路に接続できるように構成してあればよ
く、例えば両端に開閉弁への継手とフロン通路への継手
を有するメーターホース等で構成することができる。
【0020】上記冷却手段は、回収容器をフロンガスの
液化温度以下に冷却するように構成してあればよく、最
も簡単な構造としては、回収容器に近接し、或いは、回
収容器に接触する冷源を設ければよい。
【0021】ここで、冷源としてはフロンガスを液化で
きるものであれば特に限定されるものではないが、具体
的には、例えばドライアイス、液化ガス、液化ガスから
の気化によりフロンガスの液化温度以下に冷却されたガ
ス、フロンガスの液化温度以下に冷却された冷媒が流通
する冷却管、容器外の他のフロンガスの液化温度以下の
冷源に容器内の熱を伝達させるヒートパイプ等が考えら
れる。
【0022】しかしながら、これらの中では、容器の構
成を簡単にするため、ドライアイス、液化ガス、或い
は、液化ガスからの気化によりフロンガスの液化温度以
下に冷却されたガスを採用することが推奨される。
【0023】更に、これらの中でも、ドライアイスは固
体で携帯性が良好であり、しかもアイスクリームショッ
プ等の店頭で販売しているうえ、特別に冷源の供給装置
を設ける必要がなく、フロン回収装置全体としての構成
を最も簡単にできるので有利である。
【0024】上記液化ガスは、フロンガスの気化温度よ
りも低温で気化するものでなければならず、例えば液化
窒素、液化炭酸ガス、液化天然ガス、液体酸素、液体空
気等がその例として挙げられる。これらの中では、液化
状態で輸入される液化天然ガス、最も製造原価が安価な
液体窒素を用いることが推奨される。
【0025】上記冷却手段は、特に限定されないが、冷
源の寒冷が容易の周囲に放散されることを防止するた
め、回収容器と冷源とを収容する容器を備えることが好
ましく、また、冷源の寒冷が容易の周囲に放散されるこ
とを効率良く防止するため、この容器は断熱容器である
ことが好ましい。
【0026】この容器は、ドライアイス、液化ガス、液
化ガスからの気化によりフロンガスの液化温度以下に冷
却されたガス等を冷源として用いる場合には、寒冷を含
んだガスへの大気の拡散を防止するため、できるだけ開
口部分を少なくすることが好ましい。
【0027】しかしながら、冷源としてドライアイスや
液化ガスを用いる場合にはドライアイスの昇華或いは液
化ガスの気化が容器の内圧によって制限されることを防
止するため、完全な密封容器とすることは好ましくな
い。
【0028】また、冷源として液化ガスからの気化によ
りフロンガスの液化温度以下に冷却されたガスを用いる
場合には、回収容器の冷却効率を高めるために、この気
化したガスを容器内に密封するよりも、容器内を通過
し、容器内の熱を外部に運び出すようにする方が好まし
い。
【0029】フロン回収前の回収容器の内圧は、大気圧
と同等にしておいてもよいが、回収開始時に真空であれ
ば回収開始時にフロンガスを急速に回収容器内に吸入す
ることができ、回収開始時の回収効率を高めることがで
きる。
【0030】このため、真空ポンプを設け、回収配管に
回収容器をフロン使用機器のフロン通路と真空ポンプの
吸込口とに接続切り替えする接続切替手段を設けること
が考えられる。
【0031】また、回収容器内を回収開始時に真空にし
ておくため、回収容器内を真空にした後に回収容器の内
外を通過させる通路を密封する閉止手段を回収容器に設
け、回収配管の端末に上記閉止手段を介して回収容器と
回収配管とを接続する継手を設け、この継手に閉止手段
への接続時に該閉止手段を強制開封させる開弁具を設け
ることも可能である。
【0032】
【作用】この発明のフロン回収方法においては、回収容
器を回収配管を介して機器のフロン通路に連通させる
と、フロン通路から回収容器にフロンガスが拡散してく
る。ここで、回収容器を冷却手段でフロンの液化温度以
下に冷却すると、フロンガスが回収容器内で凝縮して液
化する。この凝縮に伴って回収容器の内圧が減圧され、
フロン通路のフロンガスが容器内に吸引され、回収容器
内で凝縮して液化される。このようにしてフロン通路か
ら次々にフロンガスが回収容器内に吸引されて回収され
る作用を有するのである。
【0033】即ち、フロン通路のフロンガスが、回収容
器内でのフロンガスの凝縮に伴って生じる負圧によって
回収容器に吸引されるので、コンプレッサが不要になる
とともに、フロンガスが回収容器内で凝縮して液化され
るので、コンデンサーも不要になる。
【0034】また、回収容器がフロンガスの液化温度以
下に冷却されるので、回収容器内に吸引されて液化した
フロンが気化することはない。
【0035】また、この発明のフロン回収装置において
は、回収容器と、この回収容器をフロンガスの液化温度
以下に冷却する冷却手段と、回収容器をフロン使用機器
のフロン通路に接続する回収配管とを備えるるのであ
り、この回収容器を回収配管を介して機器のフロン通路
に連通させると、フロン通路から回収容器にフロンガス
が拡散してくる。
【0036】ここで、回収容器を冷却手段でフロンの液
化温度以下に冷却すると、フロンガスが回収容器内で凝
縮して液化するのであり、この凝縮に伴って回収容器の
内圧が減圧され、フロン通路のフロンガスが容器内に吸
引され、回収容器内で凝縮して液化される。このように
してフロン通路から次々にフロンガスが回収容器内に吸
引されて回収される作用を有するのである。
【0037】即ち、フロン通路のフロンガスが、回収容
器内でのフロンガスの凝縮に伴って生じる負圧によって
回収容器に吸引されるので、コンプレッサが不要になる
とともに、フロンガスが回収容器内で凝縮して液化され
るので、コンデンサーも不要になり、従って、構造が至
極簡単になる作用を有するのである。
【0038】
【実施例】以下、この発明の一実施例に係るフロン回収
方法及びフロン回収装置を図面に基づいて具体的に説明
する。図1の構成図に示すように、フロン使用機器1の
フロン通路に回収配管2で回収容器3を接続する。
【0039】この回収配管2には、回収容器3を真空ポ
ンプ4の吸込口とフロン通路とに接続切替する三方弁5
と、この三方弁5からフロン通路側の回収配管2の部分
の内圧を計測する圧力計6と、上記三方弁5から真空ポ
ンプ4側に分岐された真空配管7の内圧を計測する圧力
計8とを設けてある。
【0040】回収配管2及び真空配管7には、例えば自
動車のメーターホースが利用され、フロン使用機器1の
フロン通路に接続するための継手を備えている。
【0041】上記回収容器3は、図2の断面図に示すよ
うに、回収後のフロン液或いはフロンガスが回収容器3
外に流出することを防止するため、回収容器3の内外を
連通する通路9を開閉する開閉弁10を備えている。
【0042】この開閉弁10は、回収容器3の内外を連
通させる通路9を開閉できるように構成してあればよ
く、スプール弁、ロータリ弁、シート弁、ダイヤフラム
弁等公知の構造を採用すればよいが、この実施例では、
開閉弁10をシール作用が確実で、しかも構成が簡単な
シート弁で構成している。
【0043】又、この開閉弁10は、開閉弁10の開閉
操作が不要になるように、回収容器3の内側から外側へ
の逆流を禁止する逆止弁で構成している。
【0044】即ち、この開閉弁10は、図3及び図4に
示すように、回収容器3に固定され、中心に通路9を形
成した弁箱10aを有し、この通路9の入口側にはねじ
9aが形成され、中間部には弁座受け面9bが形成されて
いる。
【0045】上記ねじ9aには小判形の座金10bが螺合
され、この座金10bに弁柄10cの一端部が進退可能に
挿通される。また、弁座受け面9bに受けられるように
弁座10eが通路9に内嵌固定され、この弁座10eに通
路9の奥側から接離する弁子10dが上記弁柄10cの他
端部に固定されている。
【0046】この弁柄10cの一端部で弁座10bよりも
他端側に固定されたバネ受け10fと弁座10eとの間に
バネ10gが挿入され、このバネ10gにより、弁子1
0dが弁座10eに押圧されて通路9を遮断する。
【0047】また、回収配管2の端末には、回収配管2
と開閉弁10とを接続する継手11が設けられ、上記開
閉弁10と回収配管2との接続時にこの継手11に設け
た開弁具12で開閉弁10の弁柄10cをバネ10gに抗
して内側に押し込むことにより、開閉弁10を強制開弁
するように構成している。
【0048】そして、回収配管2をフロン通路と回収容
器3とに接続した後、まず、三方弁5で回収容器3を真
空ポンプ4の吸込口に連通させ、真空ポンプ4を運転し
て回収容器3内を真空にする。この後、三方弁5で回収
容器3をフロン通路側に接続切り替えすると、フロン通
路から回収容器3にフロンガスが吸入される。
【0049】上記回収容器3は冷却手段13によってフ
ロンガスの液化温度以下に冷却するようにしてある。
【0050】冷却手段13の構成は、これにより回収容
器3をフロンガスの液化温度以下に冷却できるようにし
てあればよく、構成を最も簡単にするため、回収容器に
近接して設けられ、或いは、回収容器3に接触する冷源
14を設けている。
【0051】この冷源14としては、図1及び図2に示
すように、ドライアイスを用いたり、図5に示すように
液化ガス供給源16から供給される液化ガス14を用い
たり、図6に示すように、液化ガス供給源16から供給
される液化ガスをペーバライザ17で気化させることに
よりフロンガスの液化温度以下に冷却されたガスを用い
たり、図7に示すように、回収容器3に近接して設けら
れ、フロンガスの液化温度以下に冷却された冷媒が流通
する冷却管14を用いたり、図8に示すように、他のフ
ロンガスの液化温度以下の外部冷源14aに回収容器3
ないしその近傍の雰囲気の熱を伝達させるヒートパイプ
14を用いたりすること等が考えられる。
【0052】なお、上記の液化ガスとしては気化温度或
いは液化温度がフロンガスの液化温度以下のものでなけ
ればならず、例えば液化窒素、液化炭酸ガス、液体酸
素、液化天然ガス、液体空気等が使用できる。これらの
中では、液化状態で輸入される液化天然ガス、最も製造
コストが安価な液化窒素を用いることが推奨される。
【0053】また、この場合、液化ガス供給源として
は、設備が簡単にするため、いわゆる、窒素ボンベを用
いることが推奨される。
【0054】しかしながら、この実施例では、冷却手段
13の構成を一層簡単にするとともに、容易にかつ安価
に入手できるドライアイスを冷源14として用いてい
る。ドライアイスはフロンガスの液化温度以下で炭酸ガ
スに昇華するので、十分に回収容器3をフロンガスの液
化温度以下に冷却できる。
【0055】上記冷却手段13は、特に限定されない
が、冷源14の寒冷が容易の周囲に放散されることを効
率良く防止するため、回収容器3と冷源14とを収容す
る断熱容器15を備えている。
【0056】この断熱容器15は、冷源14の昇華等に
より生成し、寒冷を含んだガスへの大気の拡散を防止す
るため、できるだけ開口部分を少なくすることが好まし
いが、冷源14の昇華等によって生成した炭酸ガスが断
熱容器15の内圧によって制限されることを防止するた
め、完全な密封容器とすることは好ましくない。
【0057】フロン通路から回収容器3に吸入されたフ
ロンガスは液化温度以下に冷却されることにより凝縮し
て液化する。これにより回収容器3の内圧は減圧され、
さらにフロン通路からフロンガスが回収容器3に吸引さ
れ、ここで液化される。
【0058】このようにして、フロン使用機器1内のフ
ロンガスは次々と回収容器3に吸引され、液化されて回
収されるので、フロン使用機器1から回収容器3にフロ
ンを回収するためのコンプレッサやコンデンサーが不要
になり、フロン回収装置全体の構成を簡単にでき、設備
費用を大幅に削減できるとともに、コンプレッサやコン
デンサーのファンモータを駆動する電力が不要になり運
転費用も著しく削減することができる。
【0059】また、回収容器3が冷却手段13によって
フロンガスの液化温度以下に冷却されているので、回収
容器3内で液化されたフロンが気化する恐れはなく、回
収容器3内での気化により、フロンガスが逆流方向に押
し戻される恐れはなく、効率良くフロンを回収できると
ともに、回収容器3内で気化したフロンが占める体積を
小さくでき、回収容器3の容積の割りに回収できるフロ
ンの量を多くすることができる。
【0060】なお、フロンの回収は、フロン使用機器1
のフロン通路、回収通路2及び回収容器3の内圧が平衡
状態になったことを圧力計6を確認して終了される。こ
の時の内圧が正圧である場合には、まだフロンがフロン
使用機器1内に残留しているので、回収容器3を空の回
収容器3に取り替えて同様の手順でフロン使用機器1か
らフロンを回収する。
【0061】圧力計6によって平衡状態になった圧力が
大気圧以下になっている場合には、回収配管2からフロ
ン使用機器1を切り離してもフロンが大気中に放散され
る恐れはない。
【0062】また、フロン使用機器1のフロン通路、回
収通路2及び回収容器3の内圧が平衡状態になったこと
を圧力計6で検出する代わりに、回収通路2の三方弁5
よりもフロン通路側の部分の内圧を検出する圧力センサ
を設け、この圧力センサが検出する圧力の変化率を演算
し、この変化率が所定値以上の時には例えば緑色LED
を点灯させて回収中であることを表示し、上記変化率が
所定値を下回る時には例えば赤色LEDを点灯させて回
収の終了を表示させるようにしてもよい。
【0063】この発明の他の実施例では、図9の断面図
に示すように、回収容器3内を真空にした後に回収容器
3の内外を連通する通路9を密封する閉止手段18を備
えた回収容器3が用いられる。
【0064】この閉止手段18は回収容器3の口金19
に螺合されるキャップ18a、キャップ18aの内周面に
口金19から適当な間隔を置いて内嵌されるゴム製の弁
座18b、装着時にこの弁座18bに内嵌されて通路9を
閉塞する弁子18c、及び、弁座18bと口金19との間
に挿入されるバネ18dを備える。
【0065】この閉止手段18は真空室内で回収容器3
の口金19に組付けられ、フロン回収時に回収配管2の
端末の継手11に設けた開弁具12で弁子18cを弁座
18bの奥に押し込んで弁子18cによる通路9の密封を
開封するように構成している。
【0066】そして、回収配管2を解離する時には、バ
ネ18dで弁子18cを弁座18bに押圧して通路9を閉
じることにより、回収容器3内から外部へのフロンの漏
洩が防止される。すなわち、この閉止手段18は回収容
器3の通路9を密封する役目を全うした後に、上記開閉
弁10と同等の機能を果たすことになる。
【0067】この実施例の他の構成、作用ないし効果は
上記の一実施例と同様であるので、これらの詳細な説明
は重複を避けるため省略する。
【0068】図10の構成図は本発明の他の実施例を示
し、フロン回収装置にコンデンサー20を設け、このコ
ンデンサー20によってフロンの液化速度を向上し、こ
れによって、フロンの回収時間を著しく短くしたもので
ある。尚、21はフロンを回収した後、通路9を密封す
るための開閉弁である。
【0069】この実施例の他の構成、作用ないし効果は
上記の一実施例と同様であるので、これらの詳細な説明
は重複を避けるため省略する。
【0070】図11は回収容器3の開口部22を着脱自
在に覆う蓋体23を示し、この蓋体23は回収容器3の
口金19の外周部にネジ止めされ、しかもその頭部23
aは回収容器3の口金19同様の構造に構成されてい
る。
【0071】このように構成すると、回収容器3にフロ
ンガスを回収した後、その口金19に蓋体23を取り付
けると蓋体の頭部23aが回収容器3の口金19と同様
の構造をしているので、従来と同様の方法で、この回収
したフロンガスをフロン使用機器に充填して再利用でき
るので、至極便利である。
【0072】
【発明の効果】この発明のフロン回収方法においては、
回収容器を回収配管を介して機器のフロン通路に連通さ
せると、フロン通路から回収容器にフロンガスが拡散し
てくる。ここで、回収容器を冷却手段でフロンの液化温
度以下に冷却すると、フロンガスが回収容器内で凝縮し
て液化する。この凝縮に伴って回収容器の内圧が減圧さ
れ、フロン通路のフロンガスが容器内に吸引され、回収
容器内で凝縮して液化される。このようにしてフロン通
路から次々にフロンガスが回収容器内に吸引されて回収
されるので、フロンガスの回収効率が著しく高くなる効
果を有するのである。
【0073】また、回収容器がフロンガスの液化温度以
下に冷却されるので、回収容器内に吸引されて液化した
フロンガスが気化することはなく、従って、回収したフ
ロンガスをコンプレッサやコンデンサーを用いることな
く回収できる効果を有するのである。
【0074】また、回収容器内で液化されたフロンが気
化する恐れがないので、効率良くフロンを回収できると
ともに、回収容器の容積の割に回収するフロンの量を多
くできる。
【0075】更に、この発明のフロン回収方法におい
て、特にフロン通路に回収配管を介して回収容器を連通
させる前に回収容器内を真空にするように構成する場合
には、フロン回収開始時にフロン通路から急速にフロン
を回収容器内に吸引でき、フロン回収開始時のフロン回
収効率或いはフロン回収効率の立ち上がり性能を高める
ことができることができる上、フロンガス中への空気の
混入が著しく低下してフロンガスの純度がしごく向上す
る効果を有するのである。
【0076】この発明のフロン回収装置においては、回
収容器と、この回収容器をフロンガスの液化温度以下に
冷却する冷却手段と、回収容器をフロン使用機器のフロ
ン通路に接続する回収配管とを備えるるのであり、この
回収容器を回収配管を介して機器のフロン通路に連通さ
せると、フロン通路から回収容器にフロンガスが拡散し
てくる。
【0077】ここで、回収容器を冷却手段でフロンの液
化温度以下に冷却すると、フロンガスが回収容器内で凝
縮して液化するのであり、この凝縮に伴って回収容器の
内圧が減圧され、フロン通路のフロンガスが容器内に吸
引され、回収容器内で凝縮して液化される。このように
してフロン通路から次々にフロンガスが回収容器内に吸
引されて回収されるのである。
【0078】即ち、フロン通路のフロンガスが、回収容
器内でのフロンガスの凝縮に伴って生じる負圧によって
回収容器に吸引されるので、コンプレッサやコンデンサ
ーも不要になり、従って、構造が至極簡単になり、フロ
ン回収装置の製造コストを著しく廉価にできる上、運転
費用を大幅に削減することができる効果を有するのであ
る。
【0079】また、この発明のフロン回収装置におい
て、特にフロン通路に回収配管を介して回収容器を連通
させ、予め、に回収容器内を真空にするように構成する
場合には、フロン回収開始時にフロン通路から急速にフ
ロンを回収容器内に吸引でき、フロン回収開始時のフロ
ン回収効率或いはフロン回収効率の立ち上がり性能を高
めることができる上、回収したフロンガス中への空気の
混入が著しく抑制されてフロンガスの純度がしごく向上
する効果を有するのである。
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明のフロン回収装置の概略構成図
である。
【図2】図2はこの発明のフロン回収装置の要部の半断
面図である。
【図3】図3はこの発明に好適に用いられる回収容器の
継手を示す半断面図である。
【図4】図4はこの発明に好適に用いられる回収容器の
開閉弁を示す半断面である。
【図5】図5はこの発明の他のフロン回収装置の概略構
成図である。
【図6】図6はこの発明の他のフロン回収装置の概略構
成図である。
【図7】図7はこの発明の他のフロン回収装置の概略構
成図である。
【図8】図8はこの発明の他のフロン回収装置の概略構
成図である。
【図9】図9はこの発明のフロン回収装置の閉止手段の
半断面図である。
【図10】図10はこの発明の他のフロン回収装置の概
略構成図である。
【図11】図11は回収容器の開口部を着脱自在に覆う
蓋体の取り付け状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フロン使用機器 2 回収配管 3 回収容器 4 真空ポンプ 5 三方弁 9 通路 10 開閉弁 13 冷却手段 14 冷源 18 閉止手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロン使用機器のフロン通路に回収配管
    を介して回収容器を連通させた後、冷却手段で回収容器
    をフロンガスの液化温度以下に冷却して、回収容器内で
    フロンガスを液化、回収させることを特徴とするフロン
    回収方法。
  2. 【請求項2】 フロン通路に回収配管を介して回収容器
    を連通させる前に回収容器内を真空にする請求項1に記
    載のフロン回収方法。
  3. 【請求項3】 回収容器を接続切替手段を介してフロン
    通路と真空ポンプとに接続し、予め回収容器を真空ポン
    プに接続して回収容器内を真空にした後、接続切替手段
    が回収容器を真空ポンプからフロン通路に接続切替する
    請求項2に記載のフロン回収方法。
  4. 【請求項4】 予め回収容器内を真空にして回収容器の
    内外を連通する通路を閉止手段で密封した後、回収配管
    の接続時に該閉止弁を強制開弁させる請求項1ないし3
    のいずれかに記載のフロン回収方法。
  5. 【請求項5】 回収容器と、この回収容器をフロンガス
    の液化温度以下に冷却する冷却手段と、回収容器をフロ
    ン使用機器のフロン通路に接続する回収配管とを備える
    ことを特徴とするフロン回収装置。
  6. 【請求項6】 回収容器がこれの内外を連通する通路を
    開閉する開閉弁を備える請求項5に記載のフロン回収装
    置。
  7. 【請求項7】 開閉弁が回収容器の内側から外側への逆
    流を禁止する逆止弁で構成される請求項6に記載のフロ
    ン回収装置。
  8. 【請求項8】 冷却手段が、回収容器に近接または接触
    して設けられる冷源を備える請求項5ないし7のいずれ
    かに記載のフロン回収装置。
  9. 【請求項9】 冷源がドライアイスで構成されている請
    求項5ないし8のいずれかに記載のフロン回収装置。
  10. 【請求項10】 冷源が、液化ガス供給源から供給され
    る液化ガスないし液化ガスを気化させてフロンガスの液
    化温度以下に冷却されたガスで構成されている請求項5
    ないし8のいずれかに記載のフロン回収装置。
  11. 【請求項11】 液化ガス供給源が液化窒素ガスを収容
    した液化窒素ボンベである請求項10に記載のフロン回
    収装置。
  12. 【請求項12】 冷却手段が回収容器と冷源とを収容す
    る容器を備える請求項5ないし11のいずれかに記載の
    フロンガス回収装置。
  13. 【請求項13】 容器が断熱容器で構成されている請求
    項5ないし12のいずれかに記載のフロン回収装置。
  14. 【請求項14】 真空ポンプを設け、回収配管に回収容
    器をフロン使用機器のフロン通路と真空ポンプの吸い込
    み口とに接続切り替えする接続切替手段を設けた請求項
    5ないし13のいずれかに記載のフロン回収装置。
  15. 【請求項15】 回収容器内を真空にしてから回収容器
    の内外を連通する通路を密封する閉止手段を回収容器に
    設け、回収配管の端末に上記閉止手段を介して回収容器
    と回収配管とを接続する継手を設け、この継手に閉止手
    段への接続時に該閉止手段を強制開封させる開弁具を設
    けた請求項5ないし14のいずれかに記載のフロン回収
    装置。
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