JP3000236U - 冷媒レシーバタンク - Google Patents

冷媒レシーバタンク

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JP3000236U
JP3000236U JP10094U JP10094U JP3000236U JP 3000236 U JP3000236 U JP 3000236U JP 10094 U JP10094 U JP 10094U JP 10094 U JP10094 U JP 10094U JP 3000236 U JP3000236 U JP 3000236U
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JP
Japan
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refrigerant
refrigerator
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separator
oil
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JP10094U
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English (en)
Inventor
昭一 坂井
Original Assignee
中部増成機械工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍機の内部からR-11などの冷媒を高い回収
率で回収することができる冷媒レシーバタンクを提供す
る。 【構成】 タンク本体1の上部に、ピストン式圧縮機2
と、冷媒中の油を分離する油分離器3と、冷媒を冷却し
て液化させる冷媒分離器4と、制御盤5とを搭載する。
まずタンク本体1の内部を真空としたうえ、冷凍機の蒸
発器と接続することにより液状の冷媒を吸引し、次に凝
縮器から冷凍機内に残留するガス状の冷媒を吸引する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ターボ冷凍機等の冷媒を大気中に放出することなく回収するために 使用される冷媒レシーバタンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビルの冷房等に使用されているターボ冷凍機には、R-11のようなフロンガスが 冷媒として封入されているが、R-11などは大気中に放出されるとオゾンホールの 原因となるため、有害物質として特定フロンに指定され、モントリオール議定書 により来年末までに生産が全廃されることとなっている。しかし現状ではこれら の特定フロンを冷媒とする冷凍機が多数稼動しているため、その内部から冷媒を 大気中へ逃がすことなく確実に回収することが求められている。
【0003】 このような冷媒回収を目的とする装置としては、ターボ冷凍機に一体に組み込 まれたものが知られている。しかし従来の冷媒回収装置は冷凍機の内部から完全 に冷媒を回収することができず、その回収率は最大でも90%程度であるから、10 %以上の冷媒が大気中に放出されていたこととなる。このような回収ロスは環境 保全のうえで問題となることはもちろん、補充用冷媒の確保のうえからも問題と なっている。またこのような冷媒回収装置は冷凍機と一体化されているため、他 の冷凍機の冷媒回収には使用できないという問題もあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記した従来の問題点を解決して、冷凍機の内部からR-11などの冷媒 をほぼ完全に回収することができる冷媒レシーバタンクを提供するためになされ たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本考案は、液面計を備えたタンク本体の 上部に、冷凍機から冷媒を吸引するピストン式圧縮機と、この圧縮機により吸引 された冷媒中の油を分離する油分離器と、油を分離後の冷媒を冷却して液化させ たうえでタンク本体に流入させる冷媒分離器と、制御盤とを搭載したことを特徴 とするものである。
【0006】
【作用】
このように構成された本考案の冷媒レシーバタンクは、ピストン式圧縮機によ りタンク本体の内部を-650mmHg程度まで減圧したのちに冷凍機から液体状の冷媒 を吸引し、更にピストン式圧縮機により冷凍機内が-650mmHg程度となるまで残留 冷媒ガスを吸引することによって、99%という高い回収率で、しかも短時間で冷 媒の回収が可能である。さらに本考案の冷媒レシーバタンクは、タンク本体の上 部に、ピストン式圧縮機と油分離器と冷媒分離器と制御盤とを搭載したので、大 きい場所を取らない利点があり、またキャスターを付けて可搬式とすれば、冷媒 回収装置を備えていない冷凍機からの冷媒回収にも使用することができるもので ある。
【0007】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例によって更に詳細に説明する。 図1において、1は液面計10を備えたタンク本体であり、例えば内径800mm 、 長さ1000mmのサイズとすれば約500kg の冷媒を収容することができる。タンク本 体1は鋼板製円筒形に製作され、十分な耐圧性を備えたものとしておく。本実施 例ではタンク本体1は固定式とされているが、キャスターや車輪を付けて可搬式 としてもよいことはいうまでもない。
【0008】 このタンク本体1の上部には、ピストン式圧縮機2と、油分離器3と、冷媒分 離器4と、制御盤5とが搭載されている。ピストン式圧縮機2はモータ6により 駆動され、そのサクション側をタンク本体1に接続することによりタンク本体1 の内部を減圧したり、サクション側を冷凍機に接続することにより冷凍機の内部 から冷媒を吸引する役割を持っている。ピストン式圧縮機2はダイヤフラム式の 圧縮機よりも耐久性に優れるうえ、高真空と高圧圧縮が可能であるから冷媒回収 率を向上させるために有効である。
【0009】 油分離器3はピストン式圧縮機2から吐出された冷媒中の油を分離するための ものであり、電気ヒータとフロートバルブを内蔵した形式のものである。冷媒分 離器4は、油分離器3によって油が分離された後の冷媒ガスを冷却水により冷却 し、液化させるためのもので、液化した冷媒はタンク本体1に回収されることと なる。また制御盤5はこれらの各機器および後述するバルブ類の開閉を制御する ためのものである。
【0010】 次に図2に示す実施例の装置の配管系統を参照しつつ、冷凍機の内部から冷媒 を回収する手順を説明する。 まずモータ6によりピストン式圧縮機2を運転して、タンク本体1の内部を例 えば-650mmHg程度まで減圧する。本発明では高圧型のピストン式圧縮機2を使用 しているため、迅速に高度の真空状態を発生させることができる。次に図2のバ ルブ7を開き、冷凍機の蒸発器から液体状の冷媒をタンク本体1の内部に吸引す る。このとき液面計10でタンク本体1の内部への冷媒の吸引状態を監視し、液面 の上昇が停止したらバルブ7を閉じる。
【0011】 ガス冷媒回収は、バルブ8を開いて冷凍機の凝縮器からガス状の冷媒を冷凍機 内が-650mmHg程度となるまで吸引する。するとガス状の冷媒はピストン式圧縮機 2の吐出側から油分離器3に入り、油分を除去される。さらにガス状の冷媒は冷 媒分離器4において冷却水によって冷却され、液化してバルブ11、バルブ12を介 してタンク本体1の内部に収納される。
【0012】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案の冷媒レシーバタンクを用いればターボ冷凍機 等の内部のR-11のような冷媒を迅速に、かつ高効率で回収することができ、また 冷凍機の内部を-650mmHg程度の高真空とすることにより、冷媒の回収率を99%以 上にまで高めることができる。しかも各機器をタンク本体の上部に搭載したため 全体がコンパクトとなり、可搬式とすることも容易である。このように本考案の 冷媒レシーバタンクは有害なフロンガスが大気中に放出されることを防止するう えで効果が大きく、その実用的価値はきわめて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施例の配管系統図である。
【符号の説明】
1 タンク本体 2 ピストン式圧縮機 3 油分離器 4 冷媒分離器 5 制御盤 10 液面計

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液面計(10)を備えたタンク本体(1) の上
    部に、冷凍機から冷媒を吸引するピストン式圧縮機(2)
    と、この圧縮機により吸引された冷媒中の油を分離する
    油分離器(3) と、油を分離後の冷媒を冷却して液化させ
    たうえでタンク本体(1) に流入させる冷媒分離器(4)
    と、制御盤(5) とを搭載したことを特徴とする冷媒レシ
    ーバタンク。
JP10094U 1994-01-18 1994-01-18 冷媒レシーバタンク Expired - Lifetime JP3000236U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016056983A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 株式会社日立ビルシステム ターボ冷凍機の冷媒回収装置

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