JP3016404U - 冷媒回収装置 - Google Patents
冷媒回収装置Info
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- JP3016404U JP3016404U JP1995002637U JP263795U JP3016404U JP 3016404 U JP3016404 U JP 3016404U JP 1995002637 U JP1995002637 U JP 1995002637U JP 263795 U JP263795 U JP 263795U JP 3016404 U JP3016404 U JP 3016404U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 不凝縮ガスとの分離効率を高めることがで
き、しかも水分の凍結によるフロート弁等の作動不良を
招くことのない冷媒回収装置を提供する。 【構成】 冷媒分離器本体1の内部に、冷媒ガスを−20
℃〜−30℃に冷却できる冷却コイル3を設ける。また凝
縮冷媒液面下に熱交換コイル4を設置し、不凝縮ガスを
含む冷媒圧縮ガスが流れる抽気管5と接続し、またこの
熱交換コイル4の先端を凝縮冷媒液面上に向けて開口さ
せる。冷媒圧縮ガスは熱交換コイル4で予冷されるため
不凝縮ガスの分離効率が向上する。また凝縮冷媒液は熱
交換コイル4により0℃以上に維持され、水分の凍結に
よるフロート弁8等の作動不良も防止することができ
る。
き、しかも水分の凍結によるフロート弁等の作動不良を
招くことのない冷媒回収装置を提供する。 【構成】 冷媒分離器本体1の内部に、冷媒ガスを−20
℃〜−30℃に冷却できる冷却コイル3を設ける。また凝
縮冷媒液面下に熱交換コイル4を設置し、不凝縮ガスを
含む冷媒圧縮ガスが流れる抽気管5と接続し、またこの
熱交換コイル4の先端を凝縮冷媒液面上に向けて開口さ
せる。冷媒圧縮ガスは熱交換コイル4で予冷されるため
不凝縮ガスの分離効率が向上する。また凝縮冷媒液は熱
交換コイル4により0℃以上に維持され、水分の凍結に
よるフロート弁8等の作動不良も防止することができ
る。
Description
【0001】
本考案は、R-11、R-123 のような冷媒を使用するターボ冷凍機の内部に侵入す る空気等の不凝縮ガスを抽気したり、冷媒をターボ冷凍機外に回収するために用 いられる冷媒回収装置に関するものである。
【0002】
ビル等の冷房に使用されているターボ冷凍機には、R-11、R-123 のようなフロ ンガスが冷媒として封入されている。そしてターボ冷凍機の運転中は蒸発器は大 気圧以下の圧力となるため、空気が侵入し易い。このように低圧の蒸発器の部分 からの空気の侵入があれば、空気は冷媒ガスとともに圧縮機で圧縮されて凝縮器 に送られ、凝縮器の圧力が異常に高くなって効率の低下を引き起こす。このよう な問題をなくすため、ターボ冷凍機には空気等の不凝縮ガスの抽気装置が装備さ れている。
【0003】 従来の不凝縮ガスの抽気装置には、冷媒ガスを圧縮、冷却して冷媒を凝縮させ て不凝縮ガスと分離し、不凝縮ガスを大気中に放出する方式のものと、潤滑油に 冷媒が溶け込み易い性質を利用して不凝縮ガスを含む冷媒ガスを潤滑油に溶け込 ませ、溶け込まない不凝縮ガスを大気中に放出する方式のものがある。しかしこ のような従来の不凝縮ガスの抽気装置では大気中に放出された不凝縮ガス中に微 量の冷媒ガスが混在し、冷媒ガスの損失を招くとともに、冷媒ガスによる大気汚 染の原因となるという問題がある。
【0004】 この問題を解決するため、冷媒ガスを冷媒分離器本体の内部で−20℃以下に冷 却し、冷媒ガスの凝縮効果を高めて不凝縮ガスとの分離効率を高める工夫もなさ れている。ところが、ターボ冷凍機内に侵入する空気中には関係湿度(RH)で 60〜90%の水分が存在し、この水分が−20℃以下に冷却されると液化凍結し、凝 縮冷媒を回収するフロート弁等に付着して円滑に冷媒の回収が行なえなくなると いう問題が生じている。
【0005】
本考案は上記した従来の問題点を解決し、不凝縮ガスを含む冷媒ガスを−20℃ 以下に冷却して不凝縮ガスとの分離効率を高めることができ、しかも水分の凍結 によるフロート弁等の作動不良を招くことのない冷媒回収装置を提供するために なされたものである。
【0006】
上記の課題を解決するためになされた本考案の冷媒回収装置は、フロート付き の凝縮冷媒戻し管と不凝縮ガス排出管とを備えた冷媒分離器本体の内部に、冷媒 ガスを−20℃〜−30℃に冷却できる冷却コイルを設けるとともに、冷媒分離器本 体の内部の凝縮冷媒液面下に熱交換コイルを設置して不凝縮ガスを含む冷媒圧縮 ガスが流れる抽気管と接続し、またこの熱交換コイルの先端を凝縮冷媒液面上に 向けて開口させたことを特徴とするものである。
【0007】 図1は本考案の冷媒回収装置の構成を示す図であり、1は覗き窓2を備えた冷 媒分離器本体、3は冷媒分離器本体1内の上部に設置された冷却コイルであり、 冷媒ガスを−20℃〜−30℃に冷却することができる能力を有するものである。4 は凝縮冷媒液面下に設置された熱交換コイルであり、その基端は抽気管5に接続 され、その先端は凝縮冷媒液面上に向けて開口されている。6は冷媒分離器本体 1の上部に設けられた不凝縮ガス排出管、7はフロート弁8を備えた凝縮冷媒戻 し管である。
【0008】
本考案によれば、抽気管5を流れる不凝縮ガスを含む冷媒圧縮ガス(通常、圧 力3.0 〜5.0kg/cm2 、温度40〜50℃)は、凝縮冷媒液面下に設けられた熱交換コ イル4を流れる間に凝縮冷媒液との間で熱交換を行い、それ自体は冷却されると ともに凝縮冷媒液を加熱したうえ、凝縮冷媒液面上に吐出される。このため、単 に冷却コイル3を設けただけの従来の装置に比較して、冷媒圧縮ガスは予冷され ることとなるので、冷却コイル3の冷却効果を高めることができ、完全な凝結が 行えるので不凝縮ガスの分離効率が向上する。しかも本考案によれば、冷却コイ ル3により−20℃〜−30℃に冷却されて冷媒分離器本体1の下部に滴下する凝縮 冷媒液を0℃以上に維持することができるので、水分の凍結によるフロート弁8 等の作動不良も防止することができる。
【0009】
図2は、本考案の冷媒回収装置をターボ冷凍機10の冷媒回収等に使用した実施 例を示すものである。この図2において、11は圧縮機、12は油分離器、13は冷媒 タンクである。
【0010】 〔冷媒回収〕 ターボ冷凍機10の冷媒回収を行なうには、まず本考案の冷媒回収装置20を備え た冷媒レシーバタンクにより冷媒タンク13の内部を−650mmHg 以下まで真空引き した後、ターボ冷凍機10より冷媒チャージ弁14、冷媒タンク元弁15を介して液冷 媒を回収する。次に、ターボ冷凍機10内の残留冷媒ガスを吸入、圧縮、凝結し、 冷媒液を冷媒タンク13に回収する。この場合の冷媒回収率は99%以上となる。
【0011】 〔不凝縮ガス抽気〕 ターボ冷凍機10の冷媒中から不凝縮ガスを抽気するには、抽気元弁19から冷媒 ガスを吸入して圧縮機11で圧縮し、本考案の冷媒回収装置20により凝結させて不 凝縮ガスは圧力スイッチ16と電磁弁17により大気中へ放出する。また回収された 冷媒は冷媒戻し弁18からターボ冷凍機10へ戻す。この場合、大気中へ放出される 不凝結ガス中の冷媒ガス分をきわめて小さくすることができる。
【0012】 〔冷媒封入〕 ターボ冷凍機10に冷媒を封入するには、まず本考案の冷媒回収装置20を備えた 冷媒レシーバタンクを運転し、冷媒タンク13の内部を−650mmHg 以下まで真空引 きした後、冷媒チャージ弁14、冷媒タンク元弁15を介して冷媒タンク13内の液冷 媒をターボ冷凍機10内に封入する。この場合、大気中へ放出される冷媒は0%で ある。
【0013】
以上に説明したように本考案の冷媒回収装置によれば、不凝縮ガスを含む冷媒 ガスを−20℃以下に冷却することにより冷媒ガスと不凝縮ガスとの分離効率を高 めることができるから、冷媒ガスの損失がなく、冷媒ガスによる大気汚染を招く おそれがない。しかも本考案の冷媒回収装置によれば、水分の凍結によるフロー ト弁等の作動不良を招くこともない利点がある。
【図1】本考案の冷媒回収装置の断面図である。
【図2】実施例のフローシートである。
1 冷媒分離器本体 2 覗き窓 3 冷却コイル 4 熱交換コイル 5 抽気管 6 不凝縮ガス排出管 7 凝縮冷媒戻し管 8 フロート弁 10 ターボ冷凍機 11 圧縮機 12 油分離器 13 冷媒タンク 14 冷媒チャージ弁 15 冷媒タンク元弁 16 圧力スイッチ 17 電磁弁 18 冷媒戻し弁 19 抽気元弁 20 冷媒回収装置
Claims (1)
- 【請求項1】 フロート弁(8) 付きの凝縮冷媒戻し管
(7) と不凝縮ガス排出管(6) とを備えた冷媒分離器本体
(1) の内部に、冷媒ガスを−20℃〜−30℃に冷却できる
冷却コイル(3) を設けるとともに、冷媒分離器本体(1)
の内部の凝縮冷媒液面下に熱交換コイル(4) を設置して
不凝縮ガスを含む冷媒圧縮ガスが流れる抽気管(5) と接
続し、またこの熱交換コイル(4) の先端を凝縮冷媒液面
上に向けて開口させたことを特徴とする冷媒回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995002637U JP3016404U (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 冷媒回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995002637U JP3016404U (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 冷媒回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3016404U true JP3016404U (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=43151933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995002637U Expired - Lifetime JP3016404U (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 冷媒回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3016404U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016174706A1 (ja) * | 2015-04-27 | 2016-11-03 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | ガス回収システム、圧縮機システム及び冷凍サイクルシステム |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP1995002637U patent/JP3016404U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016174706A1 (ja) * | 2015-04-27 | 2016-11-03 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | ガス回収システム、圧縮機システム及び冷凍サイクルシステム |
JPWO2016174706A1 (ja) * | 2015-04-27 | 2018-02-15 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | ガス回収システム、圧縮機システム及び冷凍サイクルシステム |
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