JP3959409B2 - 冷媒回収装置 - Google Patents
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Description
このような方法によれば、冷媒を液化すると共に冷媒液滴を重力及び振動により下方に移動集合させて冷媒回収タンク54に回収することが可能である。なお、冷媒回収タンク54は、その下部に取り付けられた冷媒取出弁52を開いて回収した液体冷媒64を別の可搬容器に移す構造となっている。
特許文献2に開示された冷媒回収装置は、回収された冷媒に混入している冷凍機油を分離する着脱可能なオイルセパレータと、このオイルセパレータに配管を介して接続された凝縮器と、この配管の途中に設けた三方弁と、凝縮器に接続され冷媒に混入している異物を除去するストレーナと、ストレーナに接続され冷媒に混入している水分を除去するドライヤと、ドライヤを経由して流れてくる冷媒の逆流を防ぐ逆止弁と、ドライヤと開閉弁を介して接続された冷媒回収容器とを備えるものである。
このような冷媒回収装置においては、空気調和機を冷房運転して冷媒を室外機に追い込んだ後、室内機との接続を取り外した室外機に冷媒回収装置を冷媒配管して強制暖房運転し、室外機内部の冷媒を冷媒回収装置に送り込むことにより冷媒を冷凍機油から分離して回収することができる。この方法によれば、内部に圧縮機を設ける必要がないため、冷媒回収装置を軽量化・小型化することが可能であり、使用する冷凍機油が異なる空気調和機に対してもオイルセパレータの交換のみで対応することができる。
特許文献3に開示された冷媒ガス回収装置は、流入口から流入した冷媒ガスを、エアパージボタンを具備した流入管から吸入口バルブに導入する導入ユニットと、導入した冷媒ガスから不純物を除去する分離ユニットと、冷媒ガスの吸引及び圧縮用の圧縮ユニットと、開閉バルブを介して導入した冷媒ガスを凝縮する凝縮ユニットと、凝縮した液体冷媒ガスを回収管と容器用バルブを介して回収容器へ回収する回収容器ユニットとを直列に配管接続するとともに前記凝縮ユニットと前記回収容器ユニットとの間に前記分離ユニットの流入側へ配管接続される再生用戻し管を切換バルブを介して分岐配管させる構造を備えた冷媒ガス回収装置において、前記圧縮ユニットと前記凝縮ユニットの間に開閉バルブを介して解放される排気口を分岐配管し、前記凝縮ユニットと前記切換バルブとの間に液体冷媒ガス流入管を分岐させ、これを前記回収管に配管してこの配管部分に三方切換バルブを介在させ、前記再生用戻し管に連続する回収管の一部を戻し管として、この戻し管と前記再生用戻し管とを気化冷媒ガス戻し専用通路とするとともに液体冷媒ガス流入管を液体冷媒ガス専用通路とする複回路構成に配管したことを特徴とするものである。
このような構造の冷媒ガス回収装置においては、ある程度冷媒ガスを回収容器に回収した時点で回収容器に通じた回収管を戻り管及び再生用戻り管によって形成される気化冷媒ガス専用通路に三方切換バルブを用いて定期的に切り換えることにより、回収容器内の圧力及び温度が上昇して危険な状態になることを防ぐことができる。
上記構成の冷媒回収装置においては、三方弁を用いて圧縮機と高圧ホースとの間に冷媒の流路を形成することにより、冷凍機器の凝縮機、レシーバドライヤー、膨張弁及び蒸発器と冷媒回収装置の圧縮機により新たな冷凍回路が構成される。従って、この状態で冷媒回収装置の圧縮機を作動させて冷凍回路を運転させると冷凍回路内部の温度が上昇する。冷凍回路内部が所望の温度に達した時点で、三方弁の弁体を切り替えて圧縮機と凝縮器の間に冷媒の流路を形成することにより圧縮機から凝縮器へと流入した高温高圧の冷媒は冷却・液化して冷媒回収タンクに圧縮貯蔵されるという作用を有する。また、三方弁を用いて圧縮機又は凝縮器と高圧ホースとの間の冷媒の流路を遮断し、第一バイパス弁を開放した状態で冷媒回収装置の圧縮機を作動させることにより冷凍機器内部の冷媒が低圧側サービスバルブ及び高圧側サービスバルブの両方から吸引されるという作用を有する。
上記構成の冷媒回収装置においては、三方弁を用いて圧縮機又は凝縮器と高圧ホースとの間の冷媒の流路を遮断し、第一バイパス弁及び第二バイパス弁を閉じた状態で冷凍機器の圧縮機を作動させて冷凍回路を運転させると冷凍回路内部の温度が上昇する。冷凍回路内部が所望の温度に達した時点で、第二バイパス弁を開放することにより冷凍機器から吐出された高温高圧の冷媒は凝縮器に流入し、冷却・液化されて冷媒回収タンクに圧縮貯蔵されるという作用を有する。
上記構成の冷媒回収装置においては、冷媒の流路が短時間で確実に切り替わるという作用を有する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る冷媒回収装置7は少なくとも圧縮機8と凝縮器9と冷媒回収タンク10と三方弁11と第一バイパス弁12と第二バイパス弁13とクーリングファン14とを備え、凝縮器9は配管18を介して圧縮機8と接続され、凝縮器9のカプラ16aは冷媒回収タンク10と接続された回収導管19のバルブ20に接合され、配管18の途中部分に介装された三方弁11には高圧ホース23が接続され、低圧ホース17の途中部分と高圧ホース23の途中部分との間は第一バイパス弁12を有する第一バイパス用配管21により接続され、三方弁11と凝縮器9を接続する配管18の途中部分と高圧ホース23の途中部分との間は第二バイパス弁13を有する第二バイパス用配管22により接続され、三方弁11は弁体の切り替えにより圧縮機8と凝縮器9との間若しくは圧縮機8と高圧ホース23との間のいずれかに冷媒の流路を形成し、凝縮器9はクーリングファン14により冷却される構造となっている。また、圧縮機8に接続された低圧ホース17及び配管18の内部の圧力は低圧側圧力計24及び高圧側圧力計25によりそれぞれ測定され、凝縮器9に流入する冷媒の圧力は回収回路圧力計26により測定される。なお、冷凍機器冷凍回路1は圧縮機2と凝縮器3とレシーバドライヤー4と膨張弁5と蒸発器6とを有し、通常、低圧側サービスバルブ15及び高圧側サービスバルブ27を備えている。この場合、低圧側サービスバルブ15及び高圧側サービスバルブ27に低圧ホース17及び高圧ホース23に装着されたカプラ16b及びカプラ16cをそれぞれ接合させ、冷媒回収装置7を取り付ける。
図2(a)の第一の運転状態を2乃至3分間続けると冷凍回路の温度が上昇し、レシーバドライヤー4の温度は約50℃に達した。この時点で第二の運転状態に切り替えた。このとき、外気温は13℃、冷媒回収タンク10の温度は31℃であり、高圧側圧力計26は9kgf/cm2を示していた。しかし、約90秒後には冷媒回収タンク10の温度は23℃に下がっていた。これは冷媒の気化に伴う冷凍回路内部の温度の低下によるものである。また、高圧側圧力計26は0kgf/cm2を示しており、この段階で冷媒の回収が終了したと考えられる。
図4に示すように、冷媒の回収を始めてから約1分30秒後には実施例1における冷媒回収率は95%に達していることが分かる。このとき、従来技術の冷媒回収率は42%である。さらに、回収開始から5分後の冷媒回収率は実施例1では98%であるのに対し、従来技術では80%である。これは、従来技術においては冷媒の気化に伴う冷凍回路内部の温度低下により、冷媒の一部がオイルに溶解し、回収できなかったためと考えられる。
図5に示すように実施例2の冷媒回収装置7においては、第二バイパス弁13を閉じ、三方弁11を用いて圧縮機8又は凝縮器9と高圧ホース23との間の冷媒の流路を遮断し、第一バイパス弁12を開放した状態で冷媒回収装置7の圧縮機8を作動させることにより冷凍機器内部の冷媒が低圧側サービスバルブ15及び高圧側サービスバルブ27の両方から吸引されるという作用を有する。
図6に示すように実施例3の冷媒回収装置7においては、三方弁11を用いて圧縮機8又は凝縮器9と高圧ホース23との間の冷媒の流路を遮断し、第一バイパス弁12及び第二バイパス弁13を閉じた状態で冷凍機器の圧縮機2を作動させて冷凍回路を運転させると回路内部の温度が上昇する。回路内部が所望の温度に達した時点で、第二バイパス弁13を開放することにより図6(b)に示すように冷凍機器から吐出され凝縮器9へと流入した高温高圧の冷媒は冷却・液化されて冷媒回収タンク10に圧縮貯蔵される。
上記構成の冷媒回収装置においては、冷媒の流路の切り替え作業を安全に行うことができる。さらに、冷媒の流路の切り替えを確実に行うことができるので、冷媒の圧力若しくは熱の漏れを抑えてエネルギのロスを少なくすることが可能である。
Claims (3)
- 冷媒の回収を必要とする冷凍機器の低圧側サービスバルブに低圧ホースを介して接続された圧縮機と、この圧縮機に配管を介して接続された凝縮器と、この凝縮器に回収導管を介して接続された冷媒回収タンクと、前記配管の途中部分に介装され冷凍機器の高圧側サービスバルブに高圧ホースを介して接続された三方弁と、前記凝縮器を冷却するクーリングファンと、第一バイパス弁を有する第一バイパス用配管とを備え、この第一バイパス用配管により前記低圧ホースの途中部分と前記高圧ホースの途中部分との間を接続するとともに、前記三方弁の弁体の切り替えにより前記圧縮機と前記凝縮器との間若しくは前記圧縮機と前記高圧ホースとの間のいずれかに冷媒の流路を形成することを特徴とする冷媒回収装置。
- 前記低圧側サービスバルブと前記低圧ホースとの接続を外すとともに、第二バイパス弁を有する第二バイパス用配管により前記三方弁と前記凝縮器を接続する前記配管の途中部分と前記高圧ホースの途中部分との間を接続する構造を備えたことを特徴とする請求項1記載の冷媒回収装置。
- 前記三方弁若しくは前記バイパス弁の少なくとも1つが電磁弁であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷媒回収装置。
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