JPH0744504U - 蓋付き衣類収納用積み重ねケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース本体の下部にキャスターを取り付けた
収納ケースどうしを積み重ねても、上方の収納ケース
が、下方の収納ケース上の定位置に載置されると共に、
移動して落下する虞れのない衣類収納用積み重ねケース
を提供すること。 【構成】 合成樹脂成形により形成したケース本体１と
蓋体２から成り、ケース本体１の下部にキャスター３を
複数個取り付けるとともに、蓋体２の上面11に前記キャ
スター３が嵌まり込む窪み12を形成し、さらにケース本
体１の下面に、板状のリブ８を下方へ突出形成した構造
とした。さらにこのケースは、蓋体２外周の縁部13はケ
ース本体１外周の縁部14をすき間なく被う様にしたり、
蓋体２の縁部13に設けた平坦部15にケース本体１左右両
側の係止具７に設けた係止部16を係止させる様にした
り、さらにはケース本体１の下面には板状のリブ８を設
け、キャスター３を前記リブ８によって囲んで取り付け
た構造として実施することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、衣類を収納して押入れや部屋の片隅に配し、使用する蓋付き衣類 収納用積み重ねケースの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より衣類を収納するケースには様々なものがあるが、ケース本体の下部に キャスターを取り付けたものでは、ケース本体が前後左右に移動できるため便利 に使用できる。しかし、この様なキャスター付ケースは移動範囲が制限されない ため、必要以上に移動して不都合なことも多くある。例えば、キャスター付ケー スどうしを積み重ねようとすると、ケースの蓋体の上面が平らであったため、上 方のケースが下方のケース上から移動して落下し、ケース本体が破損したり使用 者が怪我をすることがある。このため、キャスター付ケースどうしを積み重ねる ことができなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこでこの考案では、ケース本体の下部にキャスターを取り付けた収納ケース どうしを積み重ねても、上方の収納ケースが、下方の収納ケース上の定位置に載 置されるとともに、移動して落下する虞れのない蓋付き衣類収納用積み重ねケー スを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そのためにこの考案の蓋付き衣類収納用積み重ねケースは、合成樹脂成形によ り形成したケース本体１と蓋体２から成り、ケース本体１の下部にキャスター３ を複数個取り付けるとともに、蓋体２の上面11に前記キャスター３が嵌まり込む 窪み12を形成し、さらにケース本体１の下面に、板状のリブ８を下方へ突出形成 した構造とした。

【０００５】 さらにこのケースは、蓋体２外周の縁部13はケース本体１外周の縁部14をすき 間なく被う様にしたり、蓋体２の縁部13に設けた平坦部15にケース本体１左右両 側の係止具７に設けた係止部16を係止させる様にしたり、さらにはケース本体１ の下面には板状のリブ８を設け、キャスター３を前記リブ８によって囲んで取り 付けた構造として実施することができる。

【０００６】

【作用】

上述のような手段を施した結果、この考案の蓋付き衣類収納用積み重ねケース は上記の構成により、収納ケースどうしを積み重ねると、上方のケース本体１下 部のキャスター３が、下方のケースの蓋体２に形成した円弧状の窪み12に嵌まり 込み、上方のケース本体１が下方のケースの蓋体２上の定位置に載置されて前後 左右に移動することがない。

【０００７】

【実施例】

以下この考案の構成を、実施例として示した図面に従って説明する。

【０００８】 図１及び図２に示すように、この考案に係る蓋付き衣類収納用積み重ねケース は、ケース本体１、蓋体２、キャスター３から構成され、ケース本体１の下部に キャスター３を取り付け、ケース本体１の上部に蓋体２を被せるものである。

【０００９】 ケース本体１は、合成樹脂等の一体成形より成り、上部を開口部４にした略長 方形状の箱型で、その左右両側面５・５の上部にそれぞれ２つの突片６・６を設 け、前記突片６・６によりケース本体１左右両側に係止具７をそれぞれ回動自在 に挟持している。また、開口部４に蓋体２を被せ、前記係止具７により、蓋体２ をケース本体１に係止する。

【００１０】 ケース本体１の下面には、図４に示すように板状のリブ８のうちの８ａ・８ｂ を、長手方向の前後面側にそれぞれ１つずつ間隔をあけて下方へ突出形成すると ともに、前記２本のリブ８ａ・８ｂと直交する４つのリブ８ｃ・８ｄ・８ｅ・８ ｆを本体１の左右両側面５・５寄りにそれぞれ２つずつ間隔をあけて形成し、キ ャスター３をリブ８によって囲んで取り付けている。

【００１１】 前記リブ８は、ケース本体１の下面の変形を防止するための補強の役目を果た している。そして、前記リブ８がそれぞれ直交した部分すなわち、８ａ・８ｃ・ ８ｄと、８ｂ・８ｃ・８ｄと、８ａ・８ｅ・８ｆと、８ｂ・８ｅ・８ｆの各リブ ８と、ケース本体１の外壁によって囲まれた部分に、それぞれ突出部９を２つず つ間隔をあけて下方へ突出形成している。前記突出部９には、下部を開放したＵ 字状の挿入溝10を設けている。

【００１２】 蓋体２は、合成樹脂等の一体成形より成る略長方形状な薄い板体で、その上面 11に４つの窪み12を設けている。前記窪み12は、キャスター３の外周形状に合わ せて円弧状に凹ませたものであるが、これに限定することなく四角形状に凹んだ ものや、その他様々な形状として実施することができる。

【００１３】 その場合の窪み12は、キャスター３を嵌めた状態で、キャスター３が移動しな い程度に凹んだものとしなければならない。また、前記窪み12の数を４つに限定 することなくキャスター３の数に合わせて増やすことができる。

【００１４】 前記蓋体２外周の縁部13はケース本体１外周の縁部14をすき間なく被う様にな っている（図５参照）。さらに、蓋体２の縁部13には平坦部15を設けている。こ れは、ケース本体１左右両側の係止具７に設けた係止部16を係止させるものであ る。

【００１５】 キャスター３は、図３及び図４に示すように、軸17の両端に回動自在に車輪18 を取り付けたもので、４個をケース本体１の下部に取り付けている。前記キャス ター３をそれぞれ本体１に取り付けるにはキャスター３の軸14を、ケース本体１ の下面の４ヶ所に形成された２つの突出部９にそれぞれ設けた挿入溝10に、下方 より挿入して取り付けるものである。また、キャスター３は、このような構造に 限定することなく様々な構造のキャスターを実施することができる。このように 、他の構造のキャスターをケース本体１に取り付けて実施する場合は、前記蓋体 ２に設けた窪み12の形状をキャスターの形状に合わせた状態として実施すること が望ましい。

【００１６】 次に、上述のような構造としたこの考案に係る蓋付き衣類収納用積み重ねケー スの使用状態を説明する。

【００１７】 図５に示すように、収納ケースを二段に積み重ねて使用することができる。こ のように二段に収納ケースを積み重ねるには、収納ケースの蓋体２の上面11に設 けた４つの窪み12に、積み上げる方の収納ケースのケース本体１下部に取り付け た４つのキャスター３が嵌まる様にして積み上げる。

【００１８】 そして、二段に積み重ねた収納ケースをそのまま手で押すだけで押入れや部屋 の片隅に設置することができる。このように押入れや部屋の片隅に設置した収納 ケースは、上方のケースが移動したりずれたりせずに下方のケース上の定位置に 安定した状態で載置するので、下方のケースのキャスター３の作用により二段に 積み重ねた状態のままでケースの移動を楽に行うことができる。

【００１９】 また、押入れや部屋の片隅に設置した収納ケースの上方のケースから収納物を 取り出すには、そのまま二段重ねの状態で押入れからケース全体を引き出したり 、移動させたりしてケース本体１の係止具７を外し、蓋体２を取り除いて収納物 を取り出すものである。

【００２０】 さらに、下方の収納ケースから収納物を取り出すには、上方の収納ケースを外 し、前述の様にして収納物を取り出すことができる。また、収納ケースは、二段 に限定することなく三段以上積み重ねて使用することができる。

【００２１】

【考案の効果】 この考案に係る蓋付き衣類収納用積み重ねケースは上述のような構成を有する ものであり、従って、ケース本体の下部にキャスターを取り付けた収納ケースど うしを積み重ねても、上方の収納ケースが、下方の収納ケース上の定位置に載置 され、かつ、移動して落下する虞れのない優れたケースを提供することができた 。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る蓋付き衣類収納用積み重ねケー
スの開蓋状態を示す参考斜視図。

【図２】図１のケースの閉蓋状態を示す正面図。

【図３】図１のケースを下方から見た状態の部分分解斜
視図。

【図４】図２に示したケースの底面図

【図５】図２のケースを二段に積み重ねた使用状態を示
す参考断面図。

【符号の説明】

１ ケース本体 ２ 蓋体 ３ キャスター ７ 係止具７ ８ リブ ９ 突出部 10 挿入溝 11 上面 12 窪み 13 縁部 14 縁部 15 平坦部 16 係止部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂成形により形成したケース本体
   １と蓋体２から成り、ケース本体１の下部にキャスター
   ３を複数個取り付けるとともに、蓋体２の上面11に前記
   キャスター３が嵌まり込む窪み12を形成し、さらにケー
   ス本体１の下面に、板状のリブ８を下方へ突出形成した
   蓋付き衣類収納用積み重ねケース。
2. 【請求項２】 蓋体２外周の縁部13はケース本体１外周
   の縁部14をすき間なく被う様にした請求項１記載の蓋付
   き衣類収納用積み重ねケース。
3. 【請求項３】 蓋体２の縁部13に設けた平坦部15にケー
   ス本体１左右両側の係止具７に設けた係止部16を係止さ
   せる様にした請求項１又は２記載の蓋付き衣類収納用積
   み重ねケース。
4. 【請求項４】 ケース本体１の下面には板状のリブ８を
   設け、キャスター３を前記リブ８によって囲んで取り付
   けている請求項１、２又は３記載の蓋付き衣類収納用積
   み重ねケース。