JPH0744082U - 間接押出プレス用ダイローダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フリーダイスを安定して押出中心に位置させ
る。 【構成】 コンテナとダイステムとの間でマシン幅方向
に揺動自在に設け間接押出プレス用ダイローダにおい
て，シリンダロッド先端に固着してマシン幅方向に前後
進するダイローダを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はダイステム前端部にフリーダイスを供給する間接押出プレス用ダイロ ーダに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

間接押出プレスによる成形法はコンテナにビレットを装填してメインラムによ りその一端部を押え，コンテナの他端側からスイング式ダイローダを用いてダイ スを入れてこれを押出ステムによって加圧移動させることにより所定の押出製品 を製造する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし，従来のスイング式ダイローダを用いた場合，回転中心から半径方向に 伸びるアームの先端にダイスをクランプ保持するダイローダ装置が設けられてお り，ビレットをコンテナに装入する度にダイステムとコンテナ間に配設されたス イング式ダイローダを駆動しているため，長期間使用している間に摺動面等に用 いられているブッシュの摩耗によってスイング動作が一定に行なわれず少しづつ 動きが異なり，芯ずれによってダイスをコンテナ内に装填しにくいといった問題 があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

以上述ベた問題点を解決するために，本考案においては，コンテナとダイステ ムとの間でマシン幅方向に揺動自在に設けた間接押出プレス用ダイローダにおい て，シリンダロッド先端に固着してマシン幅水平方向に前後進する前記ダイロー ダを設けた構成にした。

【０００５】

【作用】

かかる本考案の間接押出プレス用ダイローダにおいては，ダイステムとコンテ ナ間を離間させフリーダイスを載置したダイローダをテレスコシリンダの作動に よってコンテナ，フリーダイスおよびダイステムの軸心を一致させる。続いてダ イローダを作動させフリーダイスを押出中心に位置させる。続いて押出ステムを 前進させ，ダミーブロックを介してコンテナを押圧して前進させフリーダイスを コンテナ内に挿入させる。この後ダイローダを待機位置に後退させる。押出ステ ムをさらに前進させるとビレットはフリーダイスを介して製品として押出される 。

【０００６】

【実施例】

以下，本考案に係る間接押出プレス用ダイローダの具体的実施例を図面を参照 して詳細に説明する。

【０００７】 図１は押出プレス全体の正面図，図２は図１のＩＩ−ＩＩからみた押出プレス 装置の横断面図，図３は図１のＩＩＩ−ＩＩＩからみた要部切断平面図，図４は ダイローダ装置の側面断面図，図５はダイスをコンテナ内に装入する場合の説明 図である。

【０００８】 押出プレス１は，ベッド２上に対向して立設されたシリンダプラテン３とエン ドプラテン４とを備えており，これら両プラテン３，４は，４隅をタイロッド５ で連結されている。シリンダプラテン３には駆動装置としてのメインラム６が固 定されていて，このメインラム６には先端部にダミーブロック７が装着された押 出ステム８が，クロスヘッド９を介して連結されており，これら押出ステム８と クロスヘッド９とは，メインラム６に駆動されて一体的に軸線方向へ進退するよ うに構成されている。

【０００９】 また，エンドプラテン４側に取付けられたダイステム１２を有し，このダイス テム１２に対向して同一軸心上になるように押出ステム８を配置している。そし て，両ステム８，１２の間にはコンテナ１３が配置され，エンドプラテン４側に 取付けられたコンテナシリンダ装置（図示せず）によって軸方向に移動可能とさ れている。１９はディスカードシャーを示す。

【００１０】 図５に示す符号１５はビレットローダであって，金属の押出素材であるビレッ ト１１を載置したまま，マシンの幅方向に待機位置からビレット１１の中心軸と ビレット１１の充填されるコンテナ１３の中心軸とが一致したビレット１１の押 出位置まで移動するようになっている。

【００１１】 図４に示すように符号１６はダイローダであって，コンテナ１３を中心にして 押出ステム８側にビレットローダ１５を，また，ダイステム１２側にダイローダ １６がそれぞれアーム１７，１８を介してビレットローダ１５と同様にマシンの 幅方向に配設されている。ダイローダ１６はピストン２０，台座２１，ブッシュ ２２，シリンダ２３，レール２４，傾転シリンダ２５，傾転シリンダのロッド２ ６，継手２７，支持杆２８およびブラケット２９から構成される。

【００１２】 シリンダ２３の内壁面にブッシュ２２を嵌着させ，ピストン２０をブッシュ２ ２の内壁面に摺動自在に配設されている。ビストン２０の上部にはフリーダイス ３１を載置するための台座２１が固着されている。ピストン２０の上部端には横 方向に伸びる支持杆２８が固着されており，支持杆２８の先端部には継手２７が 枢着されている。一方，ブラケット２９には傾転シリンダ２５が枢着され，傾転 シリンダのロッド２６の先端部は前記継手２７の下端部に固着されている。

【００１３】 また，ダイローダ１６を支持するアーム１８の先端には水平方向に拡がる受台 ３３が固着されている。受台３３上にＴ型レール２４が配設されており，このレ ール２４上に遊嵌状態にて載置されたガイド基部３０が摺動自在に設けられてい る。符号３４はテレスコシリンダであって，大径ロッド３４ａと小径ロッド３４ ｂが同軸状に配され，圧油の給排により大径ロッド３４ａと小径ロッド３４ｂが 収納または伸張自在に配設されている。小径ロッド３４ｂの先端部は前記ガイド 基部３０の側面に固着されており，ガイド基部３０上に固設されたダイローダ１ ６は大径ロッド３４ａと小径ロッド３４ｂが伸張時はダイローダ１６は待機位置 となり，大径ロッド３４ａと小径ロッド３４ｂがシリンダ３４内に収納時にはコ ンテナ１３の中心まで移動可能に配されている。

【００１４】 このような間接押出プレス用ダイローダの作動を図５を用いて説明する。この ような構成において，押出成形作業の開始状態は図５（１）に示される配置とな る。コンテナ１３を前進させてエンドプラテン４に当接させる。これによりダイ ステム１２はコンテナ１３から押出されて後端面から突出するものとなる。この 後，ビレット１１を載置したダイローダ１６をマシンの幅方向に移動して押出中 心に位置させ，押出ステム８の先端より若干離間して対向させる。

【００１５】 図５（２）に示すように，コンテナ１３を後退させる。そして，コンテナ１３ の先端面がダイステム１２から離間した状態でフリーダイス３１をダイローダ１ ６に載置したままで大径ロッド３４ａおよび小径ロッド３４ｂを後退させて平面 からみて押出中心軸とフリーダイス３１の軸線を一致させる。続いてシリンダ２ ３と傾転シリンダ２５のピストンヘッド側に圧油を供給しピストン２０を上昇さ せるとともに傾転シリンダ２５のロッド２６を伸張させ台座２１上に載置された フリーダイス３１をダイステム１２とコンテナ１３の押出中心に位置させる。

【００１６】 このような準備作業の後，図５（３）に示すように，押出ステム８を前進させ ，ダミーブロック７を介してコンテナ１３を押圧するとともにコンテナ１３を前 進させ，もってダイステム１２をコンテナ１３内に挿入させることによりフリー ダイス３１は相対的にダミーブロック７に向かって移動されるとフリーダイス３ １を介して製品３５が押出される。続いてシリンダ２３内の圧油を排出するとと もに傾転シリンダ２５のピストンロッド側に圧油を供給し台座２１を下降させる 。続いてテレスコシリンダ３４の大径ロッド３４ａと小径ロッド３４ｂを伸張さ せてダイローダ１６を待機位置まで後退させる。

【００１７】 続いて図５（４）に示すビレット１１が限度量まで押出された段階で押出ステ ム８の前進を停止する。その後，押出ステム８を後退させるとともに，コンテナ １３を前進させてディスカード３６とフリーダイス３１がコンテナ１３から押出 されて後退面から突出させる。図示しない切断装置を作動させて切断刃が下降し てディスカード３６と製品３５が切断・分離させる。製品３５はエンドプラテン ４側から引抜いて次工程に送られる。フリーダイス３１は押出プレス１の下方の 受器に落下し集積されて次の押出作業時に再使用される。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したことから明らかなように，本考案においては，コンテナとダイス テムとの間でマシン幅方向に揺動自在に設けた間接押出プレス用ダイローダにお いて，シリンダロッド先端に固着してマシン幅水平方向に前後進する前記ダイロ ーダを設けたことにより，長期間使用してもダイスを確実に，安定してコンテナ に装填することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】押出プレス全体の正面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩからみた押出プレス装置の横
断面図である。

【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩからみた要部切断平面図
である。

【図４】ダイローダ装置の側面断面図である。

【図５】ダイスをコンテナ内に装入する場合の説明図で
ある。

【符号の説明】

１ 押出プレス ４ エンドプラテン ８ 押出ステム １１ ビレット １２ ダイステム １３ コンテナ １６ ダイローダ ２０ ピストン ２１ 台座 ２３ シリンダ ２４ Ｔ型レール ２４ａ レール基部 ２５ 傾転シリンダ ２８ 支持杆 ３０ ガイド基部 ３１ フリーダイス ３４ テレスコシリンダ ３５ 製品 ３６ ディスカード

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【手続補正書】

【提出日】平成７年４月２５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】押出プレス全体の正面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩからみた押出プレス装置の横
断面図である。

【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩからみた要部切断平面図
である。

【図４】ダイローダ装置の側面断面図である。

【図５】ダイスをコンテナ内に装入する場合の説明図で
ある。

【図６】ダイスをコンテナ内に装入した後の作動説明図
である。

【符号の説明】 １ 押出プレス ４ エンドプラテン ８ 押出ステム １１ ビレット １２ ダイステム １３ コンテナ １６ ダイローダ ２０ ピストン ２１ 台座 ２３ シリンダ ２４ Ｔ型レール ２４ａレール基部 ２５ 傾転シリンダ ２８ 支持杆 ３０ ガイド基部 ３１ フリーダイス ３４ テレスコシリンダ ３５ 製品 ３６ ディスカード

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図４】

【図３】

【図５】

【図６】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンテナとダイステムとの間でマシン幅
   方向に揺動自在に設けた間接押出プレス用ダイローダに
   おいて，シリンダロッド先端に固着してマシン幅水平方
   向に前後進する前記ダイローダを設けたことを特徴とす
   る間接押出プレス用ダイローダ。