JPH0743A - きのこ栽培用人工培地 - Google Patents

きのこ栽培用人工培地

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JPH0743A
JPH0743A JP4059810A JP5981092A JPH0743A JP H0743 A JPH0743 A JP H0743A JP 4059810 A JP4059810 A JP 4059810A JP 5981092 A JP5981092 A JP 5981092A JP H0743 A JPH0743 A JP H0743A
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JP
Japan
Prior art keywords
medium
culture medium
shells
lignin
mushroom cultivation
Prior art date
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Pending
Application number
JP4059810A
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English (en)
Inventor
Kunihide Inoue
邦▲英▼ 井上
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SHIOME TECHNO PLAN KK
Original Assignee
SHIOME TECHNO PLAN KK
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Publication date
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Mushroom Cultivation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非木質系粉粒体を用いる培地において、しい
たけや、万年茸等の従来栽培できないとされてきたきの
こを栽培し得る新しい培地を提供する。 【構成】 非木質系粉粒体を主体とする培地中に、リグ
ニン含有率が10重量%以上のリグニン含有天然物粉粒
体を混合分散させてなるきのこ栽培用人工培地。前記し
た高リグニン含有率の天然物としては、栗や、ココナッ
ツやし、ドングリ、クルミ、デーツヤシ等の堅い果実の
皮(堅果皮)、マンゴスチンの外皮、ソバガラ、竜舌ら
んの発酵カス(テキーラカス)、綿実の外皮等が挙げら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はきのこ栽培用人工培地に
関するものである。
【0002】これまで、しいたけ等のきのこ栽培用人工
培地としては、シイ、カシ、クリ、ナラ、クヌギ等の広
葉樹のおがくずを含むものが用いられてきたが、地球環
境保全の観点から、これらの広葉樹の伐採は非常に難し
くなり、当然のことながら、そのおがくずの入手にも困
難になってきている。そこで、このようなおがくずに代
るものとして、とうもろこしの芯(コーン・コブ)の粉
砕物、バガス、もみがら等の非木質系の天然物粉粒体を
培地素材として用いることが広く行われるようになって
きた。しかしながら、このような非木質系粉粒体の培地
の場合、栽培し得るきのこの種類に制約があり、ひらた
け類、なめこ、白たもぎ茸等に限られ、しいたけ、万年
茸、まいたけ、さるのこしかけ等は栽培することはでき
なかった。これらのきのこは、非木質系粉粒体を用いて
形成した培地で栽培すると、菌糸の生育はあるものの、
菌糸の集合が起らないため、糸実体が実質上形成され
ず、高品価値のあるきのこを得ることができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非木質系粉
粒体を用いる培地において、前記したしいたけや、万年
茸等の従来栽培できないとされてきたきのこを栽培し得
る新しい培地を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、非木質系粉粒体を含
む培地に対し、栗や、ココナッツやし等の果皮の如きリ
グニン含有率の高い廃棄物の粉砕物を添加混合すること
により、前記した如き従来非木質系培地では栽培できな
いとされてきたきのこ類も容易に栽培し得ることを見出
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれ
ば、非木質系粉粒体を主体とする培地中に、リグニン含
有率が10重量%以上のリグニン含有天然物粉粒体を混
合分散させてなるきのこ栽培用人工培地が提供される。
【0005】本発明で用いる非木質系培地は、パイナッ
プルの皮、バガス、モミガラ、コーン・コブ等の非木質
系材料の粉砕物を主体として含むものであり、必要に応
じ、木質系粉粒体を適量含むことができる。また、この
培地には、慣用の補助成分、例えば、米ぬか、フスマ等
の栄養剤、あるいはミネラルを主成分とする液体肥料等
を含有させる。
【0006】本発明の培地は、前記した非木質系培地に
対し、リグニン含有率の高い天然物の粉粒体を添加混合
する。この場合の高リグニン含有率の天然物としては、
栗や、ココナッツやし、ドングリ、クルミ、デーツヤシ
等の堅い果実の皮(堅果皮)、マンゴスチンの外皮、ソ
バガラ、竜舌らんの発酵カス(テキーラカス)、綿実の
外皮等が挙げられる。これらのものは、高いリグニン含
有率を有し、そのリグニン含有率は、通常、10重量%
以上、特に15重量%以上と高いものである。また、こ
れらのものは、通常、廃棄物として取扱われているもの
でもある。なお、前記の果実において、その皮がむきづ
らいものや果実に利用価値がない場合は、その果実をそ
のまま圧搾し、粉砕して利用することができる。本発明
では、このような高いリグニン含有率の天然物を粉粒体
状で前記培地に対する添加剤として使用する。この粉粒
体の粉径は、通常、0.05〜5mm、好ましくは0.
1〜3mmである。この添加剤の培地に対する添加割合
は、前記した非木質系粉粒体100重量部に対して、通
常、10〜40重量部、好ましくは15〜20重量部で
ある。また、本発明の培地に対しては、金属類を微量添
加することが好ましく、このようなものとしては、銅、
亜鉛、マンガン、マグネシウム、鉄等が挙げられる。そ
の添加量は、金属重量換算量で、培地中、5〜500p
pm、好ましくは10〜100ppmである。
【0007】
【発明の効果】本発明の培地は、リグニン含有率の高い
天然物の粉粒体を添加したことから、従来の広葉樹の粉
粒体培地に似た培地効果を有するものである。本発明の
培地を用いることにより、従来の非木質系培地では栽培
のできなかったきのこ類、例えば、しいたけ、万年茸、
舞いたけ、さるのこしかけ等を栽培することができる。
本発明の培地主体は、非木質系天然物からなるもので、
しかも、従来は殆ど有効利用されていなかったものであ
る。従って、本発明の培地は、地球環境保全の点から見
て、多大の意義を有するものである。
【0008】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例 (1)培地の調製 培地の主体原料として、乾燥したとうもろこしの芯の粉
砕物(粉径:約0.5〜2mm)を用いた。また、添加
剤として、次の添加物A、B、Cを用いた。 (添加物A)乾燥した栗の皮の粉砕物(粒径:約0.2
〜3mm)。 (添加物B)乾燥したココナッツやしの殻の粉砕物(粒
径:約0.2〜3mm)。 (添加物C)ソバガラの粉砕物(粒径:約0.2〜3m
m)。前記したとうもろこしの芯の粉砕物100重量部
に対し、添加剤A、B及びCを重量比で5:4:1の割
合で混合した混合物25重量部、15重量部又は10重
量部を各添加混合し、主培地A′、B′及びC′をそれ
ぞれ得た。次に、この主培地A′、B′、C′のそれぞ
れに対して、ふすま、コーソミル、コーンブラン、大豆
粕及び菜種粕の混合物を10重量%、銅、亜鉛及びマン
ガンからなる金属類を約60ppm添加混合して、それ
ぞれ培地A、B及びCを得た。これらの培地A、B、C
は、前記主培地の水分含量を調節して、その含有率を約
65%にした。
【0009】(2)きのこの栽培実験 前記で得た培地A、B、Cを用い、以下のようにしてま
いたけの栽培実験を行った。 (1) 袋詰め 前記培地A、B、Cをそれぞれ無菌フィルター付きポリ
プロピレン製袋に1.2kgづつ詰めた。 (2) 殺菌 (1)で得た各培地A、B、Cを詰めたそれぞれの袋を、
常圧殺菌ガマを用い、常法により約8時間加熱殺菌処理
を行った。 (3) 菌の接種 市販のまいたけ菌を(2)で殺菌処理したそれぞれの各培
地A、B、Cに接種した。 (4) 培養 (3)において菌を接種した培地A、B、Cの入った各袋
の50個を温度約23℃、相違湿度約65%の条件で約4
0日間培養した。 (5) 発生 前記(4)での培養物を、温度約15℃、相対湿度90%
以上、照度150ルックスの成育室に入れ、発生管理し
た。
【0010】対照例 前記実施例において、添加剤を用いない以外は同様にし
て培地を作り、以下実施例と同様にして栽培実験を行っ
た。この場合には、培地中での菌糸の成育はあるもの
の、80日間の経過しても子実体は得られず、きのこを
栽培するこはできなかった。
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非木質系粉粒体を主体とする培地中に、
    リグニン含有率が10重量%以上のリグニン含有天然物
    粉粒体を混合分散させてなるきのこ栽培用人工培地。
  2. 【請求項2】 リグニン含有天然物粉粒体が、堅果皮の
    粉砕物である請求項1の培地。
JP4059810A 1992-02-14 1992-02-14 きのこ栽培用人工培地 Pending JPH0743A (ja)

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