JPH0743624B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH0743624B2
JPH0743624B2 JP1047802A JP4780289A JPH0743624B2 JP H0743624 B2 JPH0743624 B2 JP H0743624B2 JP 1047802 A JP1047802 A JP 1047802A JP 4780289 A JP4780289 A JP 4780289A JP H0743624 B2 JPH0743624 B2 JP H0743624B2
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一彦 塩野
寿彦 徳田
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、項目間自動計算機能を備えた情報処理装置に
関する。
(ロ) 従来の技術 事務処理のオートメーション化を実現する機器として、
文書作成を行なうワードプロセッサ(以下ワープロとい
う)と、在庫管理・顧客管理・人事管理などのデータ処
理を行なうパーソナルコンピュータ(以下パソコンとい
う)が開発され、殆どの企業や事務所に普及している。
特に、ワープロは手軽に高印字品質の文書を作成できる
ために、価格の低下と相俟って一般家庭にまで普及する
に至ってきた。
その反面パソコンを見ると、処理の対処がデータ処理で
あること、またデータ処理を実行するためにはそれ専用
のプログラムソフトが必要であり、実行しようとするデ
ータ処理に適合したプログラムソフトを購入するか、使
用者自身がプログラム言語を用いてそれを作成しなけれ
ばならないこと、から一般家庭で殆ど使用する機会がな
い。そのために、ワープロは使えてもパソコンを使うの
は難しいという人物が多く、プログラム言語を知らなく
てもワープロ感覚で思いどおりのデータ処理が自由に行
えるシステム、即ちプログラムフリーシステムの開発が
嘱望されている。
一方、ワープロは手軽に文書を作成することができるこ
とから、既にデータ処理の処理対象となるデータを表形
式で作成されていることがある。例えば住所録、電話
帳、スケジュール管理等がこれである。
三洋電機株式会社製日本語ワードプロセッサSWP−340の
取扱説明書によれば文書作成モード、即ちワープロ機能
とデータ処理モード、即ちパソコン機能を備え、住所録
から宛名印刷や表計算等簡単なデータ処理を行えること
が示されている。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 このような従来の情報処理装置によりデータ処理を行う
場合において、ある項目に対し、その項目へ入力するデ
ータを演算式をたてて計算する場合がある。このような
場合、計算は、プログラムして自動計算するが、その項
目に対するプロテクト、つまり計算した結果を変更でき
ないようにするか否かは、操作者が別途選択して行って
いた。
しかし、このように操作者がプロテクトするか否かを設
定するのでは、操作者の不注意等によりプロテクトを掛
けなければならない項目にプロテクトを掛け忘れてしま
う事が起こり、第三者によるデータの変更がされ、デー
タの信頼性が低下するとともにデータが不本意に変更さ
れている事を気が付かないでいると重大な損害を生じる
可能性があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので項目に自
動計算を設定した場合には、自動的にその項目にプロテ
クトが掛かるようにした情報処理装置を提供することを
目的とする。
(ニ) 課題を解決するための手段 項目間自動計算機能を備えた情報処理装置において、デ
ータが入力される項目からなるレコードを記憶する記憶
手段と、前記記憶手段の項目に入力するデータを自動計
算するか否か又は、前記項目をプロテクトするか否か等
の条件を管理する項目管理手段と、ある項目を自動計算
するに設定した時、前記項目管理手段のその項目のプロ
テクト条件をプロテクトするに設定するプロテクト設定
手段と、を具備することを特徴とする。
(ホ) 作用 本発明の情報処理装置によれば、データが入力される項
目を有する文書において、前記項目管理手段の該項目に
自動計算を設定すると、プロテクトするが、プロテクト
設定手段により前記項目管理手段のその項目のプロテク
ト条件として設定されることとなる。
(ヘ) 実施例 本発明の一実施例を以下に図面に従い説明する。同実施
例装置は文書作成モードとソート、セレクト等のデータ
処理モードとを切換えてなし得る情報処理装置で、第1
図に示す如き外観のハード構成と第2図に示す如き機能
的ブロック構成を有している。(1)はデータ、テキス
ト等の入力や種々の機能の選択入力等をなすキーボード
(1A)からなる入力手段で、基本的には市販のワードプ
ロセッサのキー配列をなしていて、第1図にその要部の
配列を示す如く、機能がモードによって変るファンクシ
ョンキー(F1)〜(F10)や特定の機能を指定するファ
ンクションキー(F11)…を有し、こうした多数のファ
ンクションキーを用いることで入力の操作性を向上させ
ている。(2)はCRT(2A)よりなる表示手段、(3)
はレーザービームプリンタ、LEDプリンタ、熱転写プリ
ンタ等のプリンタ(3A)よりなる印字手段、(4)は文
書作成モードで作成したテキストやデータ処理モードで
作成したカードのイメージデータを蓄えるテキストメモ
リ、(5)はデータ処理モードにて入力した複数の項目
(フィールド)からなるレコードを複数件蓄えるデータ
処理レコードメモリ、(6)はデータ処理モードにおけ
る項目を管理する為のデータが記録される項目管理テー
ブル、(7)は文書作成モードで作成した(テキストデ
ータ)をデータ処理用のレコードに変換するデータ変換
するデータ変換処理時において表の位置とレコードの項
目No.を対応づけるデータ変換用対応テーブル、(8)
は同データ変換時に表の枠組みを記憶するデータ変換用
ポジションテーブル、(9)は文書作成モードで作成し
た帳票の原票(文書ファイル)内にデータ処理ファイル
のレコードの項目データを埋め込むべき位置とその項目
No.を記憶する帳票管理テーブルで、これ等(4)〜
(9)は文書作成やデータ処理の処理時にはRAMからな
る主メモリに展開され、処理終了後や適当な時にハード
ディスクからなる補助メモリに蓄えられる。
(10)はテキスト入力や種々編集機能をなすテキスト編
集手段、(11)はテキスト管理手段で、テキストメモリ
(4)へのリード(R)/ライト(W)を管理すべくR/
Wできる行、桁を示すアクセスラインポインタとアクセ
スカラムポインタを有する。(12)はレコード管理手段
で、レコードの項目データのR/Wを管理すべく、R/Wでき
るレコードを指すアクセスポインタを有する。(13)は
データ表示形式管理手段で、データ処理モードにおい
て、レコードを1件1葉のカード形式で表示するか複数
のレコードをまとめた一覧表形式で表示するかの切替を
行う。(14)はセレクト処理手段で、セレクト指定条件
に合わないレコードに対し処理対象から外す処理を行な
うと共に、セレクトを解除すると全レコードを処理対象
に戻す。(15)はデータ変換手段で、文書作成モードで
作成のテキストデータをデータ処理モードで作成のレコ
ードに変換してデータベースとして蓄積する。(16)は
表枠解析手段で、データ変換時にテキスト管理手段(1
1)のカレントラインで指示された行について全表枠の
位置に検出する。(17)は帳票出力手段で、データ処理
モードで作成のレコードを文書作成モードで作成のテキ
ストデータ(原票)に埋め込む機能をなす。(18)は帳
票修飾発生手段で、前記原票において項目名に帳票修飾
の属性をセットする。(19)は入力手段(1)から入力
されるローマ字又はかな文字を漢字に変換する周知のか
な漢字変換手段で、文書作成モード及びデータ処理モー
ド時機能する。(20)はディレクトリテーブルで、文書
選択画面で表示する際必要なデータ及び文書に対して構
成されているファイルの外部メモリ上での位置情報、構
成ファイル数情報、各テーブルの使用状況フラグを含ん
でいる。テーブル中のファイルポジションにはテキスト
ファイル、レコードファイル、項目管理テーブルの順で
位置情報が書かれている。(21)は電源投入直後、外部
メモリより上記ディレクトリテーブル(20)のデータを
読み出し、文書選択を行なわしめる文書選択画面を表示
させるファイル管理部で、文書選択の際既存の文書を選
択した後は、上記ディレクトリテーブル(20)の情報に
基づきファイルを読み出す。文書作成モードのファイル
を選択した場合、外部メモリからテキストファイルをテ
キストメモリ(4)に読み出し、またデータ処理モード
のファイルを選択した場合、外部メモリからテキストフ
ァイルをテキストメモリ(4)に、レコードファイルを
レコードメモリ(5)に、そして項目管理テーブルデー
タを項目管理テーブル(6)に夫々読み出す。更に、既
存の文書ではなく新規文書作成のファイルが選択された
場合、ディレクトリテーブル(20)に所定のデータを登
録する。各処理が終了ると、各メモリ(4)、(5)の
中のデータを外部メモリに書き出すと共に、ディレクト
リテーブル(20)の内容も当該外部メモリに書き込む。
(22)は上記各手段(10)〜(21)を制御し、本実施例
装置の各種機能を実現させる主制御手段で、これら(1
0)〜(22)の各手段によって制御手段(23)が構成さ
れている。この制御手段(21)はハードウェア的には中
央処理装置(図示しない)と上記主メモリ及び補助メモ
リから主構成され、ソフトウェア的には上記主メモリ又
は補助メモリに蓄えられ中央処理装置の制御手順を示す
種々プログラムとして存在する。尚、制御手段(21)を
構成する機能手段は代表的なものを明示しただけであ
る。又、制御手段(21)の機能手段は必要に応じてロジ
ック回路に置換可能である。
上記のメモリ(4)、(5)及び制御手段(23)は、装
置本体(23A)内に収納される。(24)はフロッピーデ
ィスク(図示しない)の挿入口で、本体(23A)にて作
成した文書ファイルやデータ処理ファイルを必要に応じ
て同フロッピーディスクに蓄えたり、後記の如く他の文
書ファイル作成専用機にて作成の文書ファイルを蓄えた
フロッピーディスクをここ(24)から挿入し同ディスク
の文書ファイルを取り込んだり、同文書ファイルのテキ
ストデータから、データ処理用レコードを吸い上げてデ
ータ処理ファイルに蓄える前記データ変換(詳細は後
述)を行えるよう構成している。
次に本実施例装置の動作及び機能を主に第3図〜第4図
に示す制御手段(23)のなすフローチャート及び第5図
の表示画面に従い説明する。
[A] 装置起動及び文書選択 先ず装置の電源を投入すると、文書作成用のプログラム
がロードされ、第5−1図に示す初期画面が表示手段
(2)に表示される。同表示例では左端にナンバリング
された如くNo.1〜5の5つのファイルが既に作成されメ
モリに蓄えられている。5つのファイルのうち用紙の欄
が黒反転しているファイルNo.1,2,4はデータ処理モード
で作成されたデータ処理ファイルで、反転していないも
のNo.3,5は文書作成モードで作成されたファイルである
ことを示している。又、画面の最下段には入力手段
(1)の最上段のファンクションキー(F1)〜(F10)
に対応するファンクションキーが表示されていて、F1が
編集(文書作成)にF6がデータ処理に対応している。
[B] データ処理モード起動 上述の如く、装置が起動せしられると、第5−1図の初
期画面が表示され、その初期状態では横一行のカーソル
(C1)はNo.0の文書新規作成を受け付け可状態であるこ
とを報知すべく、当該No.0の行を黒反転させている。こ
の状態で、第3図のステップS1に基づく文書選択を行な
う。本文書はデータ処理モードにより作成されるよう
に、表示画面下段のメニュー項目からデータ処理を選択
するファンクションキー(F6)が押下されると、S2ステ
ップでデータ処理モードに入る。ステップS3で新規作成
が判断されると、表示画面は第5−2図に変わり右下枠
内に文書名、日付等の入力を求めるウインドウが表示さ
れる。このように、マルチウインドウ表示された画面右
下枠内に、文書名、日付等を入力した後実行キー(SW
1)を押すと、これまでロードされていた文書作成プロ
グラムが無効にされ、替ってデータ処理プログラムがロ
ードされる。その結果データ処理モードが起動して、表
示画面は第5−3図に変り、ステップS5のカード設計ル
ーチンに移行する。
[C] カード設計 第5−3図の画面は文書作成モードの空白1ページに相
当する画面であり、カーソル(C2)は空白1ページ内を
自由に移動可能で、入力手段(1)からの文字入力、ケ
イ線描画により自由な入力画面がテキスト編集手段(1
0)の機能を用い文書作成モード時と同様な操作で設計
可能となる。同表示画面の最下段には入力したい項目の
データの型(文字又は数値等)を指定する為のファンク
ションキーの表示がなされる。
今、第5−4図に従い名前、住所、電話、年齢の4項目
からなる住所録カードの設計を説明する。先ず、カーソ
ル(C2)を画面の適所に移動し、項目名‘名前’をかな
漢字変換で入力する。次いで、名前の右端のデータ入力
開始位置にカーソルを移動させ、文字入力をすべく、文
字項目を指示するファンクションキー(F1)を押した
後、入力手段(1)のカーソル移動キー(SW2)を動か
すと開始位置(P1)からカーソル最終位置(P2)までが
‘電話’の欄の如く黒反転(X)し、仮の項目データ入
力領域が確認できる。この仮領域で良い場合は、実行キ
ー(SW1)を押すと、文字項目であるのでアンダーライ
ンの付いた‘X'が領域を埋め‘名前’項目の定義を行
う。先頭の‘X'は文字の高さを高くすることで、開始位
置(P1)を明確にする。同様に‘住所’‘電話’‘年
齢’の各項目の定義を‘名前’同様に行う。‘年齢’の
項目の如く数値入力する場合には数値項目を指定するフ
ァンクションキー(F2)を押す。この場合はアンダーラ
インの付いた‘N'で入力領域が埋められる(第5−5
図)。
この入力項目の定義において、カーソル(C2)の大きさ
を予め半角にしておくか、全角又は倍角或いは半角にし
ておくかによって、自動的に‘X'又は‘N'の大きさが変
り、カーソルの大きさに応じた文字又は数値でのデータ
入力条件が定義される。入力項目、例えば、‘名前’の
横に予め入力を許容する最大桁数の文字を入力しておい
て、入力済み文字の上をカーソルでなぞると入力文字に
沿った桁数の項目データ入力の定義が行える。この場
合、入力文字の桁数に応じた定義がなされるので、桁数
の設計が容易に行ない得る。
[D] データ入力 こうして、各項目の設定を終え、入力手段(1)の終了
キー(F11)を押すと、第5−6図の画面の如く画面下
に左右に大きい網かけ大字表記の2つのファンクション
キーが表示され、入力手段のキーのうち左半分(F1)〜
(F5)のうちどれかを押すと、第6図のステップS6で1
件1葉のカード形式での項目入力(ステップS7)に移行
する。また、ファンクションキーの右半分(F6)〜(F1
0)のうちどれかを押すとカード定義を中止してステッ
プS1に戻る。ステップS7では表示画面は第5−7図の如
く、カード設計で作成したページイメージで下線の付い
た‘X'や‘N'が除かれ項目名のみの空白カード表示とな
る。画面下右端にはカーソルの位置表示のみならず入力
中のカードが何枚目に当るかが表示される。データ入力
時カーソル(C3)はカード設計で設定した項目領域(X
又はNのあった領域)しか移動できず、カーソルサイズ
も定義した文字の大きさに自動的に変更設定される。
又、文字項目ではかな漢字変換により自由な漢字、かな
文字が入力できるが、数値項目は入力手段(1)の数字
キーのみしか受けつけず数字列のみの入力が可能とな
る。
各項目の入力が終了すると第5−8図の如き表示画面と
なり入力手段(1)の次ページキー(F12)を押すと、
画面は改ページされ第5−9図の如くステップS9に基づ
き空白の新しいカードとなり、カードとしては2枚目の
表示がなされ、ステップS7に戻って第5−10図のように
2枚目のカード形式での項目データ入力がなされる。こ
のようにステップS7〜S9のループを循環することによっ
て、1件1葉のカード型住所録データが任意の件数(枚
数)作成される。この実施例では第5−11図に示す如く
12件のカードが作成された。
[E] 表示フォーマット切替 ステップS8の表示切替キー(F13)を押すと第4図のフ
ローに移りデータ表示形式管理手段(13)は第5−12図
の如くこれまでのカード形式画面から一覧表の表示に自
動的に切替える(ステップS20)。この一覧表表示にお
いては、1枚のカードのデータ(1レコード)が1行に
割り当てられて表示され、この表示順序及び幅はカード
設計において、左上から右下に向って見た場合における
項目の順序が、一覧表の1行の左から右の順序に対応
し、欄幅は定義の際決定されるその項目の桁数に一致し
ている。この1行における順序及び長さはステップS21
の表示フォーマット変更キー(F14)の操作により、ス
テップS26に進み、このステップで任意に変更できる。
また、画面の横方向に対する表示可能文字数よりも一覧
表横一行の表示領域の合計文字数が大きい場合は、左の
項目から表示できる項目の途中までが画面上に現われ、
カーソル(C3)を右方向に移動することで、横スクロー
ルが行われ任意の項目を画面上に表示させることができ
る。例えば第5−12図の画面では電話番号が途中までし
か表示されていないが、この表示フォーマットの変更処
理を利用して名前及び住所の欄に存在する余白部を桁数
の削減により除去することにより、第5−13図の如く変
更できる。更に第5−13図の例では年齢の欄が末尾から
住所の前に移動せしめられている。このように一覧表は
カード形式の既入力に基づいて自動作成されるが、その
フォーマットはカード形式のデータ作成モードに一旦戻
ることなく、一覧表の画面を見乍ら任意のフォーマット
に変更可能である。
次に一覧表表示において、項目データの入力又は修正は
ステップS20で受け付けられる。修正の場合、第5−14
図の如く、カーソル(C3)を項目データの欄に移動させ
ると、画面下に文字入力欄(l1)が表示され、修正した
い項目まで移動させて当該文字入力欄(l1)に正しい項
目データを入力手段(1)よりワープロタッチで入力す
れば良い。このようにして修正された項目は、一覧表表
示であるにも拘らずカード形式において項目データを修
正したことと同じとなる。即ち、ステップS21で表示切
替キー(F13)を押すと第5−15図の如く修正したカー
ドのカード表示形式に画面に戻り、住所項目が正しいデ
ータに変更されていることが分る。
又、ステップS21で次ページキー(F12)を押すとステッ
プS22において図示しないがカードNo.13の欄が自動的に
追加表示されここで、項目データを入力することで、一
覧表表示状態で新レコード(カード)の追加作成が実行
される。
[F] セレクト処理 次に、第3図に戻って、入力された12件のレコードから
なるデータ処理ファイルにおけるデータ処理としてセレ
クト処理について説明する。ステップS7で、セレクトキ
ー(F15)を押すと画面は第5−16図に変り、セレクト
条件を受け付けるステップS10に移行する。すると、カ
ード表示画面の下に条件入力画面が表示され条件入力欄
(l2)に住所が大阪の付くレコードを検索すべく「大阪
*」を入力手段(1)よりワープロタッチで入力する。
「*」は大阪の後の文字は何でも良いことを示す前方一
致の演算子である。条件の入力が終わると実行キー(SW
1)を押すことでステップS11に進みセレクト処理手段
(14)によるセレクト処理が実行される。
上記のセレクト条件に合致するレコードは本実施例では
5件あり、これを一覧表で見るにはステップS8で表示切
替キー(F13)を押すことで、第5−17図の如く表示さ
れるし、表示切替キー(F13)を押さなければカード形
式で1枚ずつ見ることが可能である。
こうした、セレクト処理の結果が必要でなく、入力レコ
ード12件を全て保存したい場合はセレクト解除キー(F1
6)を押すことでセレクトが解除される。次いでステッ
プS8で終了キー(F11)を押すことで、第5−18図の画
面が表示され、ステップ15で再度文書名、著者名、日付
がウインドウに表示される。表示内容で良ければ実行キ
ー(SW1)を押下し、またそれらを修正したい文書名、
日付等の項目を修正入力した後、実行キー(SW1)を押
すことで、「住所録」のデータ処理ファイルがクローズ
され、ステップS1に戻る。最終的に第5−19図において
新データ処理ファイルNo.6がメモリに記録されたことが
表示されている。
このようにしたセレクトの他にデータ処理としてはソー
トやそれ以外にもAND、OR等の論理演算子を用いた条件
式検索も可能である。例えば、条件式[住所=大阪府
*]AND[年齢>30才]による検索である。
[G] データ処理ファイルの構成 こうして、作成された1つのデータ処理ファイルは‘住
所録’のカードイメージがテキストメモリ(4)に蓄え
られ、複数のレコードデータ(各レコードは複数の項目
データからなる)は第12図に示す如くレコードメモリ
(5)に蓄えられる。レコードの各項目をカードイメー
ジのどこに埋込むかの情報は第13図に示す如き項目管理
テーブル(6)に蓄えられる。具体的に、第5−8図の
レコードについて説明すると、テキストメモリ(4)に
蓄えられているカードイメージデータは第5−7図に示
すものであるが、文字データ(L1)…の連続として1行
ずつ当該テキストメモリ(4)に記憶される。例えば名
前の行は第15図に示す如く記憶される。各文字データ
(L1)……は第16図に示す如く文字修飾を表わす16ビッ
トのデータ(D1)とJIS規格にて制定の16ビット文字コ
ード(D2)の組み合せの32ビットからなる。この文字デ
ータ構成は後述する文書作成モードで作成された文書フ
ァイルの文字データ構成と同じ構成である。
尚、第5−8図の如くデータ処理モードで作成された文
書が文書作成モードにて作成される場合には、第17図の
ように全てテキストメモリ(4)に記憶される。この記
憶態様及び文字データの構成は第5−7図のカードイメ
ージデータと同様である。
データ処理モードで作成された各項目データは、第12図
に示す如く、1件目のレコードの処理情報、名前デー
タ、住所データ、電話データ、年齢データ、2件目のレ
コードの処理情報、名前データ、住所データ、電話デー
タ…の順にレコードメモリ(5)に記憶され、更に1件
目のレコードにつき詳細に説明すれば第14図に示すよう
に処理情報‘0'は処理対象でないことを、‘1'は処理対
象であることをそれぞれ意味し(通常は1で、セレクト
処理で対象外となったものは‘0'となりユーザがアクセ
スできなくなる。)、名前データを構成する文字データ
列、住所データの文字データ列…の順に各々文字修飾情
報と共に記憶される。ここでこのレコードメモリ(5)
の文字データは第16図の如く、テキストメモリ(4)の
文字データと同じ構成を採用しており、これにより本実
施例においてはデータ変換処理(文書作成モードで作成
の表形式テキストデータから必要な項目データを吸い上
げレコードメモリ(5)に転送して記憶してデータベー
ス化する)や、その逆のレコードメモリ(5)のレコー
ドを文書ファイルのテキストデータ内に埋め込む帳票出
力処理が容易に行えるようになっている。又、項目管理
テーブル(6)は前述のカード設計時に作成され、例え
ば第5−7図に示すカードイメージ内に項目データを埋
込む際、このテーブル(6)を参照しつつレコードメモ
リ(5)の項目データを読み出して所定の位置に埋め込
むべく機能する。
また、年齢データは数値データであるので、レコードメ
モリ(5)内には他の文字列データ列の16ビットのJIS
コードではなく、4ビット構成のBCDフォーマットによ
るコードにより格納されている。これはデータ処理ファ
イルで扱われるデータの型が通常文字よりも数値が多い
ためであり、もし数値型の数字までも16ビットのJISコ
ードで扱うと、メモリ容量を浪費することとなる。
[H] 帳票出力処理 データ処理モードで作成したデータ処理ファイル(例え
ば、住所録ファイル)のレコードを文書作成モードで作
成した文書ファイルに取込んで帳票を作成する帳票出力
処理について説明する。
<原票作成> 先ず、第3図のステップS1に対応する第5−19図の表示
画面において、横一行のカーソルを新規作成に位置させ
て(初期状態ではこの位置に存在する)ファンクション
キー(F1)を押すと、ステップS2で文書作成モードが選
択されS30〜S33の処理が実行される。即ち、ステップS3
0でYESが判断され、ステップS31に移行し、ここで第5
−20図の画面が表示され文書名、日付等の入力が受付け
られ、実行キー(SW1)を押すと、ステップS32に移行
し、画面は第5−21図に変る。この画面ではカーソルは
自由に動き、入力手段(1)からの文字入力やケイ線描
画、文字修飾等の入力による種々のテキスト編集機能
(所謂ワードプロセッサ機能)がテキスト編集手段(1
0)によって実行される。具体的に第5−22図に示す原
票作成について説明すると、‘電話番号一覧表’の全体
タイトルと‘氏名’‘電話番号’の項目タイトルをかな
漢字変換で入力し、更にケイ線描画により表の枠組を形
成する。次いで、項目データを入力したい箇所の住所録
ファイルの項目名と同じ‘名前’‘電話’をかな漢字変
換機能を用いて入力し表示させ、帳票修飾する項目名の
スタート位置にカーソル(C4)をセットし、帳票修飾設
定キー(F17)を押し、カーソル(C4)を動かして範囲
を指定し、実行キー(SW1)を押すと指定範囲に網かけ
表示された修飾(T)がつけられる。即ち帳票修飾発生
手段(18)により項目名に帳票修飾の属性がセットされ
る。こうした作業の繰り返しでデータを取り込みたい全
ての項目名に修飾を施すと、第5−22図の原票が完成す
る。この修飾は横ケイ線を引く前に横1行の名前、電
話、名前、電話を入力した上で各項目に修飾を施し、こ
の1行を行リピート機能を用いて5行を複写した後、ケ
イ線描写で表枠を作成することで効率的に行える。
ステップS32で終了キー(F11)を押すとステップS33に
移行し、画面は第5−23図の文書名、日付等の修正受付
状態となり、修正を施し(又はそのままでも良い)た
後、実行キー(SW1)を押すと、ステップS1に戻る。画
面は第5−24図に示す如くファイルNo.7として第5−22
図の’電話一覧表の原票がテキストメモリ(4)に記憶
され、文書ファイルとして管理される。
<出力条件設定> 次いで、ステップS1において上記原票に出力したいデー
タ処理ファイルである住所録ファイル(No.6)にカーソ
ルを位置させ、データ処理用のファンクションキー(F
6)を押すと、ステップS2、ステップS3からステップS
7、S8、S20を経て第4図のステップS21に移る。このス
テップS21で帳票出力キー(F18)と奥すと出力条件設定
ステップS23に移行し画面を第5−25図とする。この出
力条件の設定は第6図に示す処理フローで行う。即ち、
ステップS40で‘6住所録’データ処理ファイルのレコ
ードのうち出力したいレコードの範囲を例えば1枚目〜
12枚目とする。(尚、出力範囲初期値は1枚目〜最終枚
目が入っている。)上記第5−25図において‘改ページ
指定’とは係(グループ)の帳票を出力したい場合、実
施例はないが係の項目でソートして、係が変われば帳票
のページを変える機能である。設定した後、実行キー
(SW1)を押すとステップS41へと移行し画面は第5−26
図になり、画面右下のウインドウ(第5−24図の縮小表
示)内でカーソル(C5)を移動し実行キー(SW1)を押
すことで原票を選択する。この場合‘7電話一覧票’が
指定される。この指定により、‘原票指定’の欄には原
票には原票のキャビネット名、ファイル名等が自動的に
表示される。
次いで、ステップS42で出力ファイル名を設定する。こ
の出力ファイル名は初期値として原票の名前が自動的に
セットされているが、本実施例では‘電話一覧票−出
力’と「−出力」を追記している。この追記はカーソル
を追記位置に移動させかな漢字変換で入力することで実
行される。尚、図示していないがステップS42では第5
−26図のウインドウは消えた状態となっている。
こうして、帳票出力条件の設定を終え、条件に間違いな
いことを確認して実行キー(SW1)を押すとステップS43
でYESが判定されステップS24の帳票出力処理(第2デー
タ変換処理)が実行される。この詳細は第7図(イ)、
(ロ)の処理フローにて説明する。
<帳票出力処理> 第7図において、ステップS51において、帳票出力条件
で指定された原票のファイルをオープンし、そのファイ
ル内容をテキストメモリ(4)に入れる。次にステップ
S52で帳票管理テーブル(9)をクリアし、ステップS53
でテキスト管理手段(11)のアクセスラインポインタを
1行目にセットする。ステップS54に移行してアクセス
ラインポインタの指す行に修飾項目があるかどうかが判
断される。第5−22図の実施例では5行目まで修飾項目
がないので、5行目まではアクセス行が文末かどうかの
判断をするステップS58でNOが判断されステップS59で順
次アクセス行を次へ進める。5行目になるとステップS5
4でYESが判断されステップS55でアクセス行の修飾項目
の開始桁位置をチェクし、このチエックが終ったかどう
かの判定をなすステップS56でYESが判断されるまでステ
ップS54、S55、S56、S57から再びS54に戻るループが繰
り返される。ステップS57でアクセス行の帳票修飾の付
いた項目名に対応する項目No.とその位置及びステータ
ス‘1'を帳票管理テーブル(9)にセットする。このテ
ーブル(9)は例えば第8図に示される。ステータス
‘0'は未セットを示す。こうした処理をアクセス行を進
めながら文末を繰り返し、テキスト文末となるとステッ
プS58でYESとなり、ステップS60に移行して、帳票管理
テーブル(9)のステータス欄を全て0にクリアする。
次に、ステップS61でレコード管理手段(12)のアクセ
スポインタを条件で指定されたレコードの開始位置へセ
ットし、ステップS62にてアクセスポインタで指定され
たレコード(複数の項目データからなる)の項目No.と
帳票管理(9)に登録の項目No.とが対応し、かつ帳票
管理テーブル(9)のステータスが‘0'なら、同テーブ
ル(9)が示す開始行・桁に基づいてレコードの当該項
目データを第5−22図の原票テキストに埋込む。埋込み
後はステータスを‘1'にしておく。そしてステップS63
においてアクセスポインタを次へ進めた後、ステップS6
4で指定したレコードの範囲を越えたかどうかが判定さ
れステップS62に戻る。こうして、ステップS62、S63、S
64、S62のループが、アクセスポインタが12番目のレコ
ードを越えるまで続けられ、項目データの埋込みが続行
される。ステップS64でYESが判断されるとステップS65
においてテキストメモリ(4)のテキスト内容を読み出
し、条件で指定した出力ファイル名‘住所録一覧表−出
力’で新ファイルを作成し管理する。その結果、第5−
27図の画面において、‘8電話一覧表−出力’のファイ
ル名が追加される。そして、この画面でカーソル(C1)
をファイルNo.8に位置させて実行キー(SW1)を押す
と、同ファイルがオープンされ、その内容は第5−28図
に示される。即ち原票の修飾項目の部分に12組のレコー
ドの対応項目のデータが埋め込まれている。
このようにして、データ処理ファイルのデータが、文書
ファイルのテキストの内に埋込まれて有効利用される。
尚、本実施例では原票ファイル(No.7)と別に帳票出力
用のファイル(No.8)を作成して処理を行っているが、
帳票出力ファイル(No.8)を作成することなく原票ファ
イル(No.7)上にて直ちにデータ埋め込みを行う様に構
成しても良い。
[I] データ変換処理 自装置又は他装置において文書作成モードで作成した表
があった場合、このテキストデータはデータベースとし
て活用し難いが、このテキストデータをデータベース化
して活用する、即ち文書ファイルのテキストデータをデ
ータ処理ファイルのレコードとして取り込むデータ変換
処理について以下に説明する。
第5−30図に示す如き自装置又は他装置にて作成済み文
書ファイル(ファイル名新入社員一覧表)が補助メモリ
に記憶されているとする。第5−29図の表示画面におい
て(ステップS1)‘6住所録’モードへカーソル(C1)
を移動させデータ変換のファンクションキーF6を押すと
ステップS2、S3でデータ処理ファイルを開く、そしてス
テップS7をパスし、ステップS8でデータ変換キー(F6)
を押すと、ステップS12に移行し取り込みたい文書ファ
イルの指定を受け付ける。この受け付けは第5−31図の
画面で、第5−29図のファイル一覧表をマルチウインド
ウ処理で右下に縮小表示させる。カーソル(C5)を移動
し、‘9新入社員一覧表’を指定し、実行キー(SW1)
を押すと、項目対応付けステップS13に移行し、画面は
第5−32図の如く2分割され、上に指定の文書ファイル
のテキストデータが、下にデータ処理ファイルのカード
イメージが表示される。この時カーソル(C6)は上画面
にあり、カーソルキー(SW2)を操作すること処理対象
の開始行にカーソル(C6)を位置させ(第5−33図)、
実行キー(SW1)を押すと第5−34図の表示画面の如く
縦ケイ線にて仕切られた枠(Y1)〜(Y6)に対応して
…が自動的に付加表示される。そして、カーソル(C
6)をカーソルキー操作で取込みたい項目へ移動させ
(第5−35図)、項目指定キー(ファンクションキーF1
〜F5のどれでも良い)を押すとカーソル(C6)が下画面
に自動的に移動し、画面右下に指定項目名を表示す
る。そして、カーソル(C6)を対応付けたいカードの項
目データ領域に位置させる。この実施例では名前項目で
あるので第5−36図の状態に位置させ対応項目指定キー
(ファンクションキーF1)を押すと、第5−37図の如く
名前の項目データ領域先頭に番号が付加表示される。
同時にカーソル(C6)は上画面の次の枠に移動し、画面
右下の指定項目名も消える(第5−37図)。この状態で
項目指定キーを押し、カーソル(C6)を下画面に移動さ
せた後、年齢項目のデータ領域に位置させて、対応項目
指定キーを押すと年齢項目に番号付される。
この様にカードのデータ項目とテキスト表データの欄と
の対応付けを項目指定キーと対応項目指定キーとカーソ
ルキーの操作で繰り返し、対応付けを完了する(第5−
38図)。そして、終了キー(F11)を押すとステップS14
にてデータ変換処理がなされる。この詳細は第9図の処
理フローにて説明する。
第9図において、ステップS70にてレコード管理手段(1
2)のアクセスラインポインタを最後のレコードへセッ
トし、ステップS71にてテキスト管理手段(11)のアク
セスラインを指定された開始行(第5−37図の番号の付
加された行)にセットする。次いで、ステップ72にて表
枠解析手段(16)により解析された枠の位置と順番とを
データ変換用ポジションテーブル(8)に第11図の如く
セットし、ステップS73にてテキスト管理手段(11)の
アクセスポインタで指示されるアクセス行が横ケイ線の
みかどうかを判断する。最初はNOであるのでステップS7
4に移行し、アクセスラインに対し、表枠解析手段(1
6)で解析された枠の位置とポジションテーブル(8)
にセットされた枠の位置とを比較する。最初は当然一致
するので、YESでステップS75に移行し、レコード管理手
段(12)のアクセスポインタの指すレコードの次に新し
いレコードを追加する。アクセスポインタは自動的に追
加されたレコードへ進む。次いで、ステップS76におい
て、既にステップS13にてセットされている第10図に示
すデータ変換用対応テーブル(7)に従い、アクセス行
中のデータをテキストメモリ(4)から読み出しアクセ
スポインタの指すレコードメモリ(5)のレコードに対
応する項目へ書き込む。この場合、枠内のデータと項目
データの長さが異なる場合は項目データの後へスペース
コードを追加したり(前者が短い場合)、途中でデータ
をカットする(前者が長い場合)、等の手法により、デ
ータ長を自動的に合わせる様構成されている。又、文字
サイズを全角から半角へとまたその逆に自動的に変更し
てデータ長を合わせても良い。
次に、ステップS77でアクセス行を自動的に1行進め同
時にカーソルを次行に移動する。ステップS78で、文末
かどうかが判断され、文末でないとステップS73に戻
り、ステップS78で文末が判断されるまでデータ変換は
自動的に繰り返される。ステップS73でアクセス行が横
ケイ線と判断されるとステップS77に移行する。尚、デ
ータ変換を途中で終了したい場合は終了キー(F11)を
押すことで終了できる。
上記データ変換により、テキストデータからレコードが
取込まれ、第5−39図の画面に示す如く、データ処理フ
ァイル‘6住所録のレコードは12件から17件に増加して
いる。
尚、上記の実施例では説明を省略したが、以下に述べる
如き種々の機能を付与することによって情報処理機能を
向上できる。
[J] 一覧表表示機能 上記において表示フォーマット変更キーの操作で第5−
12図から第5−13図の如く一覧表表示のフォーマット変
更が可能であることを説明したが、変更したフォーマッ
トは例えば10パターン登録可能であり、登録したパター
ンを選択手段によって任意に変更できるよう構成されて
いる。
又、カード表示状態で表示切替手段を操作して最初に表
示される表示パターンは最終登録の表示パターンにして
も良いし、最も新しく使用した表示パターンとしても良
いし、最も使用頻度の高い表示パターンとしても良い。
[K] カード間集計処理機能 上記の実施例ではセレクト機能について説明したが、第
4図のステップS21の後に一覧表表示状態で第18図に示
す如き処理を付加することで、カード間集計処理機能を
付加できる。この機能を‘住所録’データ処理ファイル
において平均年齢を計算する例について第18図及び第19
図に従い説明する。
先ず、ファンクションキーの一つである集計処理キー
(図示しない)を押すと、第19−1図の如く、上下2分
割で、上画面に一覧表が、下画面に集計処理条件設定の
画面が表示される。ステップS80で処理カードの範囲を
カーソル(C7)を移動させて入力する。初期値はカード
1枚目から最終12枚目となっているので、全カードを対
象とするのであればこの入力はパスできる。次いで、ス
テップS81に移行する。これはカーソル(C7)をグルー
プ項目(G1)にあててカーソルキー(SW2)の→を押す
(又は特定の変更キを押す)ことで、先る下画面が消
え、表示画面は全面一覧表となる。この状態でカーソル
を‘グループ項目’に位置させ実行キーを押すことで画
面は再び2分割画面となり〔 〕内に指定のグループ項
目名が表示され、グループ項目指定がなされる。本実施
例では項目にグループ項目として適当なものがないので
カーソルを次の‘挿入される関数’に移動されることで
このステップはパスし、初期設定の‘指定範囲の最後に
追加する’、即ち最終カードの次に集計カードが1枚追
加されることになる。尚、グループ項目指定をした場合
は、グループ項目毎の集計カードがグループ数だけ追加
されることになる。同時にカーソル(C7)は‘挿入され
る関数’に移動し、ステップS82となる。ここでは予め
システムが用意した‘平均’、‘合計’、‘小計’、
‘偏差値’…等の集計処理機能が画面下に一覧表示され
るので、これを選択入力することで、既製の集計カード
が選択指定される。この場合は‘平均’が選択され‘挿
入される関数’の欄に‘平均’が表示され平均の集計が
指定されたことになる。同時にカーソル(C7)が‘演算
対象の項目’に移動し、ステップS83に移行する。ここ
では再び下画面が消え、カーソルが一覧表を左右に移動
できるようになり演算対象とすべき項目へ、ここでは年
齢項目へカーソルを移動し実行キーを押すことで、画面
は2分割画面に戻り‘演算対象項目’に‘年齢’が表示
される。
次いで、表示画面で条件を確認し、それが良ければ実行
キーを押す。するとステップS84にてYESが判断され、ス
テップS85で指定の集計処理が実行され集計カードが追
加されて、画面は第19−2図に変る。この画面からカー
ド12枚目の後に、指定した関数(平均)が追加され、演
算結果が書き込まれていることが分る。尚、平均値表示
において表示幅が狭いので小数点以下は表示されていな
いが、表示幅が広ければ表示幅に合わせて、自動的に小
数点以下の桁を表示させる。
[L] 項目間自動計算 上記実施例で1レコードの項目間の自動計算機能を付加
する場合について以下に説明する。この機能を付加する
には上記実施例の第3図のフローにおいてカード設計の
終了後のステップS7の後に第20図(イ)(ロ)の処理機
能を追加すると共に第3図のステップS8の処理を第20図
(ハ)に変更することで、制御手段(21)に行わせるよ
うにプログラムを追加すれば良い。
第21−1図に示す如く、項目が‘サイズ’、‘単価’、
‘個数’、‘在庫金額’からなるリンゴ入荷管理カード
の設計が終了し、項目間自動計算として在庫金額=単価
×個数を自動計算する例について説明する。
カード設計終了後、登録キー(図示しない)を押すと、
画面第21−2図の如くステップS90にて画面を上下に分
割し、ステップS91にて上側にカードイメージを表示す
ると共にステップS92で下側に項目条件定義表示を表示
する。この表で‘項目名’、‘型’、‘プロテクト’、
‘記入処理’が自動的に表示される。この時カーソルは
下画面にあって移動可能状態にあり、変換キー(図示し
ない)を押すと、ステップS99で押した時のカーソル(C
8)の位置が‘プロテクト’の列にあるかどうかが判断
され、YESであるとステップS103へ移行して‘しない’
であれば‘する’に、‘する’であれば‘しない’に切
替える。尚、初期値は‘しない’が設定されており、プ
ロテクト‘しない’とは当該項目の入力データを受け付
けることを意味し、‘する’とは当該項目のデータ入力
を受け付けないことを意味する。プロテクトされるとカ
ーソルの移動はその項目をパスする(飛び越しする)よ
うに制御される。
ステップS99でカーソル(C8)が‘プロテクト’の列に
ないと、ステップS100に移行し、、カーソル(C8)が
‘記入処理’の列にあるとYESが判断され、ステップS10
1に移行、項目が数値項目であるかどうかが判断され、Y
ESであるとステップS102で‘記入処理’の‘しない’又
は‘自動計算’をそれぞれ‘自動計算’又は‘しない’
に切替える。尚、‘記入処理’の初期値も‘しない’に
設定されている。ステップS100、ステップS101でNOが判
断されるとステップS93に戻る。例えば、最初の条件カ
ーソル設定時カーソル(C8)を在庫金額の‘記入処理’
に位置させた状態で変換キーを押すと、S99、S100、S10
1、S102と処理フローが進み、‘在庫金額’の‘記入処
理’を‘しない’から‘自動計算’に切替え、ステップ
S93に戻る。
ここでカーソルキー(C8)を操作してカーソル(C8)を
‘処理定義’の列に移動させる(第21−3図)と、画面
下に‘演算式登録/変更’‘演算式削除’のファンクシ
ョンキー(F1)〜(f10)の入力受付の表示がなされ
る。処理定義登録をなすべくファンクションキー(F1)
〜(F5)のいずれかを押すと、ファンクションキー(F
1)〜(10)のいずれかが押されたかの判断をなすステ
ップS94で、YESが判断され、ステップS95に移行する。
このステップS95でカーソル(C8)が処理定義の列にあ
るか項目が数値項目であるかの判断がなされる。この場
合YESで、ファンクションキー(F6)〜(F10)のいずれ
かが押されたかどうかを判断するステップS96でNOが判
断されて、ステップS106に移行する。
ステップS106で画面下に式定義(l5)を表示させ、ステ
ップS107でカーソル(C8)をカード側(上画面)に移
し、ステップS108でキー入力待ちとなる。
ここで、カーソルキー(C8)を操作するとステップS111
でカーソル(C8)がカード中の項目間を移動する。カー
ソル(C8)を先ず‘単価’に移動させ、実行キー(SW
1)を押すとステップS109で‘単価’が式定義ラインに
セットされ表示される。次いで演算子(+、−、×、
÷)キーの×キーを押すと、ステップS110で‘単価’の
次に‘×’がセットされ表示される。更にカーソルキー
(C8)を‘個数’項目に移動させ(第21−4図)、実行
キー(SW1)を押すとステップS109で‘×’の次に‘個
数’がセットされ表示される。ここで、表示画面の演算
定義式で良ければ終了キー(F11)を押すとステップS11
2で入力された演算式、即ち単価×個数が項目管理テー
ブル(6)在庫金額の項目に登録され、ステップS112'
で項目管理テーブル(6)のプロテクトの項目を「す
る」に切換え、条件表の在庫額の処理定義に単価×個数
を表示し(第21−5図)、ステップS93に戻る。ここで
終了キー(F11)を押すとステップS104で画面が元に戻
り、ステップSカード画面において‘サイズ’及び‘単
価’の項目にデータを入力する(第21−6図)。このデ
ータ入力の間ステップS114で入力された項目が変化した
ことにより他の項目で変化するものがあるかどうかを判
断しなければステップS7に戻る。更に、第20図(ハ)の
ステップS113で‘個数'5を入力するとステップS114でYE
Sが判断されステップS115で3850×5=19250の定義式計
算が自動的に実行され‘在庫金額’に入力され、セット
される(第21−7図)。
演算式の登録を解除する、即ち演算式削除を行うにはカ
ーソル(C8)を削除した定義式の表示された箇所に位置
させ、ファンクションキー(F6)〜(F10)のいずれか
を押すと、S94、S95、S96を経てステップS97に移行し、
ここでYESが判断され、ステップS98で式を削除する。即
ち項目管理テーブルに蓄えられた当該定義式はクリアさ
れる。
尚、‘記入処理’と‘処理定義’とを別に定義すること
で、‘処理定義’で条件式を定義しておき、‘記入処
理’を必要に応じて‘しない’‘自動計算’に切替え
て、種々の要望に対応できる。‘記入処理’自動計算
で、‘処理定義’を定義しないで定義を終了するとエラ
ー表示する。又、‘プロテクト’の機能としてデータ入
力を受けつけない以外にデータを画面に表示させない機
能を付与してもよい。この場合、表示プロテクトの登
録、変更はパスワード入力によって可能とする。
尚、第21−2図で‘参照検索’とは指定しておいた項目
にデータが入力されれば、予じめユーザーによって指定
された他のデータベースファイルの特定項目と照らし合
わせ、一致するものが見つかればそれを含むレコードの
データを自由に参照し、取り出せることを定義する機能
である。
(ト) 発明の効果 本発明は、以上の説明から明らかな如く、項目間自動計
算時に演算式を設定した項目は自動的にプロテクトが掛
かるので、プロテクトの掛け忘れによる不本意なデータ
の操作を排除できるとともに使用者の労力の低減が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
図は全て本発明の実施例を説明するものであって、第1
図は概略構成図、第2図は構成ブロック図、第3図は全
体のフローチャート、第4図は表示切替のフローチャー
ト、第5−1図乃至第5−39は各状態別の表示画面の模
式図、第6図は出力条件設定のフローチャート、第7図
(イ)及び第7図(ロ)は帳票出力処理のフローチャー
ト、第8図は帳票管理テーブルの模式図、第9図はデー
タ変換処理のフローチャート、第10図はデータ変換用対
応テーブルの模式図、第11図はデータ変換用ポジション
テーブルの模式図、第12図はレコードメモリ内のレコー
ドデータの格納状態を示す模式図、第13図は項目管理テ
ーブルの模式図、第14図はレコードメモリ内の1件のレ
コードデータの格納状態を示す模式図、第15図はカード
イメージの格納状態を示す模式図、第16図は文字データ
のデータフォーマットの模式図、第17図はテキストメモ
リ内のテキストデータの格納状態を示す模式図、第18図
はカード間集計処理のフローチャート、第19−1図及び
第19−2図はカード間集計処理の表示画面の模式図、第
20図(イ)乃至20図(ハ)は項目間自動計算フローチャ
ート、第21−1図乃至第21−7図は項目間自動計算の状
態別表示画面の模式図、を夫々示している。 (1)……入力手段、(2)……表示手段、(3)……
印字手段、(4)……テキストメモリ、(5)……デー
タ処理レコードメモリ、(6)……項目管理テーブル、
(7)……データ変換用対応テーブル、(8)……デー
タ変換用ポジションテーブル、(9)……帳票管理テー
ブル、(10)……テキスト編集手段、(11)……テキス
ト管理手段、(12)……レコード管理手段、(13)……
データ表示形式管理手段、(14)……セレクト手段、
(15)……データ変換手段、(22)……主制御手段、
(23)……制御手段、(C1)〜(C8)……カーソル、
(F1)〜(F18)……ファンクションキー、(SW1)……
実行キー、(SW2)……カーソルキー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】項目間自動計算機能を備えた情報処理装置
    において、 データが入力される項目からなるレコードを記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段の項目に入力するデータを自動計算するか
    否か又は、前記項目をプロテクトするか否か等の条件を
    管理する項目管理手段と、 ある項目を自動計算するに設定した時、前記項目管理手
    段のその項目のプロテクト条件をプロテクトするに設定
    するプロテクト設定手段と、 を具備することを特徴とする情報処理装置。
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