JPH0742979A - ファンフィルタユニットの設置工法 - Google Patents

ファンフィルタユニットの設置工法

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JPH0742979A
JPH0742979A JP5205893A JP20589393A JPH0742979A JP H0742979 A JPH0742979 A JP H0742979A JP 5205893 A JP5205893 A JP 5205893A JP 20589393 A JP20589393 A JP 20589393A JP H0742979 A JPH0742979 A JP H0742979A
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ffu
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直司 加瀬川
Toshito Takenami
敏人 竹浪
Toshio Onodera
敏雄 小野寺
Hiroyuki Ichikawa
裕之 市川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業効率の向上、安全性の改善、設置工期の短
縮を図ることのできるファンフィルタユニットの設置施
工方法を提案する。 【構成】クリーンルーム1の天井を形成すると共に、複
数のファンフィルタユニット4を搭載するための天井枠
5を地上で組立て、該天井枠5にファンフィルタユニッ
ト4を搭載して、天井枠5と複数のファンフィルタユニ
ット4とが一体となったFFU搭載天井枠22を形成
し、FFU搭載天井枠22を天井部まで揚重機20で揚
重して天井部に設けた葡萄棚9にFFU搭載天井枠22
ごと取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファンフィルタユニット
の設置工法に係り、特に、クリーンルームの天井部に設
置するファンフィルタユニット設置工法に関する。
【0002】
【従来の技術】図13にクリーンルームの天井部にファ
ンフィルタユニットを設置した完成図を示す。同図にお
いて、1はクリーンルーム、2はグレーチィング床、3
はクリーンルームを収納する建屋の天井、4はファンフ
ィルタユニット、5はクリーンルームの天井を形成する
と共にファンフィルタユニットを搭載する碁盤目状の天
井枠、6は天井枠を吊るす吊りボルト、7は天井枠に固
定された天井枠用吊りボルト、8は吊りボルトと天井枠
用吊りボルトを接続するターンバックル、9は天井枠を
吊りボルトを介して吊る葡萄棚、10は葡萄棚を建屋の
天井に固定する固定部材、11はフラットバー、12と
13は葡萄棚を構築するH型鋼と各パイプである。
【0003】そして、従来、クリーンルーム1の天井部
へファンフィルタユニット4(以下FFUという)を設
置する工法は以下の手順で行われていた。先ず、建屋の
天井3に固着したフラットバー11に、固定部材10を
介して一対の平行なH型鋼12を溶接固定する。次に、
このH型鋼12の所定箇所に2本ずつ対になった複数の
角パイプ13を交差状に抱き合わせて溶接固定し、葡萄
棚を構築する。この対になった角パイプ13は吊りボル
ト6の直径分の隙間が開いており、この隙間に天井枠5
を吊るための複数の吊りボルト6を挿通し、吊りボルト
6の上端はナットで葡萄棚9に固定し、下端にはターン
バックル8を取り付ける。次に、2〜4人の作業員がク
リーンルーム1の床2に置かれているFFU4を人力で
クリーンルーム1の床2に設置された図示しないテーブ
ルリフタ等の揚重機に持ち上げて載せる。次に、FFU
4を載せた揚重機ごと床2を移動させて、天井枠5のF
FU4搭載位置の真下まできたらFFU4を揚重する。
次に、天井枠5上で待機していた2〜4人の作業員が揚
重機上のFFU4を持ち上げて天井枠5上に仮置きして
から、碁盤目状に形成された天井枠5の所定位置に搭載
する。この揚重及び搭載作業を天井枠5の碁盤目の数だ
け繰り返して、クリーンルーム1の天井部へのFFU4
の設置が完了する。
【0004】尚、前記天井枠5は、碁盤目状に桟が組ま
れており、この碁盤目状の上に一つずつ直方体状のFF
U4が搭載され、この碁盤目からFFU4のクリーンエ
アがクリーンルーム1内に吹き出される。ところで、F
FU4にはガラス繊維でできた破れ易いフィルタが装着
されており、このフィルタ面が天井枠5側にくるように
搭載しなくてはならないため、搭載時のFFU4の取扱
には細心の注意を要する。また、FFU4同志の間隔が
不均一になると、、FFU4からクリーンルーム1内に
吹き出されるクリーンエアの流れは、不均一部分で乱流
や渦流が発生し易いので、塵埃等のコンタミの原因とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た手順で行う従来のファンフィルタユニットの設置工法
は以下の欠点がある。 (1)足場の悪い天井枠5上で作業員がFFU4を一つ
ずつ天井枠5の碁盤目状の桟に搭載する作業は、重労働
であると共に長時間を要し、作業効率が悪いという欠点
がある。 (2)高所作業の比率が多いため、作業員が転落する等
の危険があり、安全面での欠点がある。 (3)クリーンルーム1の天井部には、通常配管、電線
ケーブル等が配設されており、FFU4を天井枠5に搭
載する際に、FFU4のフィルタ等を前記配管や電線ケ
ーブル等にぶつけて破損し易いという欠点がある。 (4)FFU4を揚重する揚重機が、FFU4を設置す
る碁盤目に合わせて床2を移動する為、FFU4の設置
作業中は床2を他の作業に使用できないという欠点があ
る。 (5)クリーンルーム1の床2は、通常グレーチィング
床で形成されている為、揚重機の移動により床2面が破
損しないように床2面全体に養生を行う必要があり、こ
の養生作業に長時間を要するという欠点がある。
【0006】本発明はこのうような事情に鑑みてなされ
たもので、作業効率の向上、安全性の改善、設置工期の
短縮を図ることのできるファンフィルタユニットの設置
工法を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、クリーンルームの天井部に複数のファンフ
ィルタユニットを設置するファンフィルタユニットの設
置工法に於いて、前記クリーンルームの天井面の一部を
形成する天井枠を組立て、該天井枠にファンフィルタユ
ニットを搭載して、天井枠と複数のファンフィルタユニ
ットとが一体となった一体物を予め形成し、前記一体物
を前記天井部まで揚重して天井部に設けた取付部材に前
記一体物ごと取付けることにより、クリーンルームの天
井面の形成及びファンフィルタユニットの設置を一度に
行うことを特徴とする。
【0008】また、本発明は前記目的を達成するため
に、クリーンルームの天井部に設けた取付部材に吊設部
材を介して天井枠を吊設し、揚重手段で揚重したファン
フィルタユニットを前記天井枠に順次搭載いていくファ
ンフィルタユニットの設置工法に於いて、前記吊設部材
に支持されたスライドレールを配設すると共に、前記ス
ライドレールを走行する走行手段を設け、前記ファンフ
ィルタユニットを所定の一か所から揚重した後、前記フ
ァンフィルタユニットを前記走行手段で所定の搭載場所
まで移動させてから前記天井枠に搭載することを特徴と
する。
【0009】
【作用】第1の発明によれば、クリーンルームの天井の
一部を形成する為の天井枠を組立て、該天井枠にファン
フィルタユニットを搭載して、天井枠と複数のファンフ
ィルタユニットとが一体となった一体物を予め形成し、
前記一体物を前記天井部まで揚重して天井部に設けた取
付部材に前記一体物ごと取付けるようにした。これによ
り、クリーンルームの天井面の形成及びファンフィルタ
ユニットの設置を一度に行うことができると共に、高所
作業が削減されるので、作業効率が向上すると共に、作
業員の安全性が改善される。
【0010】また、天井枠を複数個で構成する場合に
は、前記天井枠は、ファンフィルタユニットを等間隔で
搭載する碁盤目状の桟で形成されると共に、各天井枠同
志を隣接させた時の隣接部には前記ファンフィルタユニ
ット1個分の碁盤目が形成される形状を有するように形
成する。そして、前記一体物を前記取付部材に取付けた
後に、ファンフィルタユニットを別途揚重して前記隣接
部に形成される碁盤目に搭載するようにする。これによ
り、天井枠に搭載されるファンフィルタユニットの間隔
が等しくなるので、FFUからクリーンルーム内に吹き
出されるクリーンエアに乱流や渦流が発生しない。
【0011】また、前記取付部材をレール状に形成し、
前記レールを走行する走行手段を設けると共に、所定一
か所から揚重した前記一体物を前記走行手段により所定
の設置場所に移動させるようにした。これにより、前記
一体物を揚重するための揚重機をクリーンルームの床面
の一か所に固定して揚重作業を行うことができるので、
揚重機が固定されていない床面を他の作業に有効利用で
きると共に、揚重機を移動させる必要がないので、床面
全体を養生する必要がない。
【0012】また、第2の発明によれば、クリーンルー
ムの天井部に天井枠を吊設する吊設部材に支持されたス
ライドレールを配設すると共に、前記スライドレールを
走行する走行手段を設け、前記ファンフィルタユニット
を所定の一か所から揚重した後、前記ファンフィルタユ
ニットを前記走行手段で所定の搭載場所まで移動させて
から前記天井枠に搭載するようにした。これにより、従
来のファンフィルタユニットの設置工法のように、天井
枠を取付部材に取り付けた後、ファンフィルタユニット
を揚重して設置する場合にも、作業効率を向上させるこ
とができると共に、揚重機をクリーンルームの床面の一
か所に固定して揚重作業を行うことができるので、揚重
機が固定されていない床面を他の作業に有効利用できる
と共に、揚重機を移動させる必要がないので、床面全体
を養生する必要がない。
【0013】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るファンフ
ィルタユニットの設置施工方法の好ましい実施例を詳述
する。図1は本発明に係るファンフィルタユニットの設
置工法の第1実施例を示す説明図である。尚、図13で
示した同じ部材、類似部材には同符号を付して説明する
と共に、従来のファンフィルタユニットの設置工法と同
じ作業については詳しい説明を省略する。
【0014】建屋の天井部に葡萄棚9を構築し、この葡
萄棚9に吊りボルト6の上端を固定し、その下端にはタ
ーンバックル8を取付けておく作業は従来と同様であ
る。本発明では以上の準備をしてから、クリーンルーム
1の床2に設置したテーブルリフタ等の揚重機20上で
碁盤目状の天井枠5を組立て、この碁盤目状になった天
井枠5の桟に予めFFU4を搭載し、FFU4と天井枠
5とが一体となったFFU搭載天井枠22を形成する。
また、FFU搭載天井枠22の天井枠5四隅には、前記
ターンバックル8に取り付けるための天井枠用吊りボル
ト7を固着しておく。
【0015】次に、揚重機20を伸長動作させてFFU
搭載天井枠22を揚重し、天井枠用吊りボルト7をター
ンバックル8に取り付ける。このように、FFU搭載天
井枠22を揚重機22で順次揚重してターンバックル8
に取り付ける作業を繰り返すことにより、ファンフィル
タユニットの設置を完了させる。尚、天井枠5の組立て
は、揚重機20上に限定されるものではなく、クリーン
ルーム1の床2面上で組立ててもよく、あるいはクリー
ンルーム1床2面以外の作業場等の他所で製作したもの
を使用してもよい。また、FFU搭載天井枠22の揚重
はテーブルリフタ、油圧ジャッキ等の揚重機20の他に
チェーンブロック等の吊上機でもよい。
【0016】また、上述したように天井枠5が複数個で
構成される場合、天井枠5の形状を横桟24、24…と
縦桟26、26…で図2のように形成すると、図3に示
すように、天井枠5同志が隣接する隣接部28に配設さ
れたFFU4同志の間隔が、他のFFU4同志の間隔に
比べて縦桟26一本分広くなる。このように、FFU4
同志の間隔が不均一になると、FFU4からクリーンル
ーム1内に吹き出されるクリーンエア30の流れは、不
均一部分で乱流や渦流が発生し易いので、塵埃等のコン
タミの原因となる。
【0017】このことから、天井枠5を複数個で構成す
る場合には、図4に示す形状とすることが好ましい。即
ち、天井枠5の左右両端には縦桟26を設けずに、FF
U搭載天井枠22を葡萄棚9に吊り下げて天井枠22の
天井枠同志を接続した際に、天井枠5同志が隣接した隣
接部28に、図5に示すように、ファンフィルタユニッ
ト4を1個分を搭載する前記碁盤目状の空間32が形成
されるようにした。そして、前記空間32には、ファン
フィルタユニット4を別途揚重して搭載する。これによ
り、図6に示すように、FFU4同志の間隔は全て均一
になるので、FFU4からクリーンルーム1内に吹き出
されるクリーンエア30の流れに乱流や渦流が発生しな
いようにできる。
【0018】このように、本発明のファンフィルタユニ
ットの設置工法によれば、足場のよい地上で予めFFU
搭載天井枠22を形成し、このFFU搭載天井枠22を
揚重して葡萄棚9に吊り下げるようにした。従って、従
来のファンフィルタユニットの設置工法のように、天井
枠5を葡萄棚9に取付けてからFFU4を揚重して一つ
ずつ天井枠5に搭載していく工法に比べて作業効率が良
くなるので、工期を大幅に短縮することができる。
【0019】また、作業員の高所作業が削減されるの
で、作業員の安全性を改善できる。また、天井枠5への
FFU4の搭載が足場のよい地上で行われるので、FF
U4を天井枠5に搭載する際に、FFU4のフィルタを
破損することがない。従って、従来のファンフィルタユ
ニットの設置工法のように、葡萄棚9に吊り下げられた
天井枠5にFFU4を揚重して搭載する際に、FFU4
のフィルタ等がクリーンルーム1の天井部に配設された
図示しない配管や電線ケーブル等にぶつかって破損する
という欠点を解消できる。
【0020】また、天井枠5の形状を図4に示したよう
に形成すれば、天井枠5を複数個で構成する場合でも、
FFU4からクリーンルーム1内に吹き出されるクリー
ンエア30に乱流や渦流が発生することがない。次に、
図7に従って、本発明のファンフィルタユニットの設置
工法の第2実施例を説明する。
【0021】尚、第1実施例と同じ部材、類似部材につ
いては同符号を付し、詳しい説明は省略する。また、後
述する第3及び第4実施例も同様である。第2実施例
は、建屋の天井3に葡萄棚9を構築し、葡萄棚9に吊り
下げた吊りボルト6の下端にターンバックル8を取付け
ておくまでは、第1実施例と同様である。
【0022】次に、クリーンルーム1の床2に所定間隔
で配置された複数の油圧ジャッキ34、34…の上に天
井枠5を組立てた後、天井枠5にFFU4を搭載して前
記搭載天井枠22を形成する。次に、油圧ジャッキ34
をコントローラ36で制御しながら、FFU搭載天井枠
22を揚重して、FFU搭載天井枠22の天井枠用吊り
ボルト7をターンバックル8に取り付ける。この時、油
圧ジャッキ34の近傍に非接触型の光波距離センサ3
8、38…を設け、この光波距離センサ38でFFU搭
載天井枠22の上昇距離を検知し、検知結果に基づいて
コントローラ36により複数の油圧ジャッキ34の上昇
速度が一定になるように制御する。
【0023】このように、第2実施例では、複数の油圧
ジャッキ34の揚重操作をコントローラ36で精度良く
制御できるようにしたので、例えば、天井枠5をクリー
ンルーム1の天井面と同じ大きさに1個組立て、この天
井枠5に全てのFFU4を搭載したFFU搭載天井枠2
2を形成し、このFFU搭載天井枠22を複数の油圧ジ
ャッキで一度に揚重して葡萄棚に吊り下げることができ
る。これにより、第2実施例の場合は、第1実施例のよ
うに揚重操作を繰り返すことなく一回の揚重操作でファ
ンフィルタユニットを設置できるので、作業効率を大幅
に向上させることができる。
【0024】次に、図8、図9に従って、本発明のファ
ンフィルタユニットの設置工法の第3実施例を説明す
る。第3実施例は、葡萄棚9を構成する一対のH型鋼1
2、12をレールとして利用するものである。このH型
鋼12に、図9に示すように、車輪付き吊り金具40を
複数セットする。そして、車輪付き吊り金具40に吊り
ボルト6を取付け、吊りボルト6の下端にはターンバッ
クル8を取り付けておく。
【0025】次に、クリーンルーム1の床2面に設置し
た揚重機20上で実施例1と同様にFFU搭載天井枠2
2を形成し、揚重機20でFFU搭載天井枠22を揚重
させて、天井枠用吊りボルト7をターンバックル8に取
り付ける。次に、FFU搭載天井枠22に予め取り付け
ておいたロープ42を床2面にいる作業員44が引っ張
ってFFU搭載天井枠22を所定の設置場所まで移動さ
せる。この操作を繰り返すことにより、ファンフィルタ
ユニット4の設置を行うことができる。
【0026】第3実施例の場合は、クリーンルーム1の
床2面に設置する揚重機20の設置場所が一か所でよい
為、揚重機20を設置していない床2面では他の作業を
行うことができる。これにより、第1実施例と同様の効
果を得ることができる上に、床2面を有効利用すること
ができる。また、揚重機20の設置による床2面の損傷
を防止するための養生を床2面全体に施す必要がなくな
り、養生資材の節約になると共に、養生するための作業
時間を削減できる。また、揚重箇所が一か所なため、足
場のよい床2面に揚重機20を設置して揚重作業をでき
るので、揚重機20が転倒する等の危険を防止できる。
【0027】尚、FFU搭載天井枠22に取付けたロー
プ42を作業員44が引っ張ってFFU搭載天井枠22
を移動させることには限定されず、後から揚重したFF
U搭載天井枠22で前に揚重したFFU搭載天井枠22
を押すようにして移動させてもよい。次に、図11、図
12、図13に従って、本発明のファンフィルタユニッ
トの設置工法の第4実施例を説明する。
【0028】第4実施例は、葡萄棚9に、吊りボルト
6、ターンバックル8及び天井枠用吊りボルト7を介し
て予め天井枠5を吊り下げておく。次に、天井枠用吊り
ボルト7の略中間高さ位置に、スライドレール46を固
定治具48を用いて固定し、一対の対抗するレール軌道
を形成する。そして、対抗するスライドレール46に、
図11に示すL字状のスライドプレート50を夫々スラ
イド自在に嵌合させる。
【0029】以上の準備をしてから、クリーンルーム1
の床2面に置かれているFFU4を揚重機20で揚重
し、図12に示すようにスライドプレート50にFFU
4の両側に形成された突起部52を載せる。次に、天井
枠5上に待機していた作業員がFFU4を人力で押すか
引くかしてスライドレール46に沿ってスライドプレー
ト50をスライドさせてFFU4を所定の設置場所まで
移動させる。次に、FFU4を所定の設置場所に移動さ
せたら、前記突起部52にFFU吊上治具54を掛けて
FFU4をスライドプレート50から持ち上げ、天井枠
5の碁盤目を形成する桟に搭載する。
【0030】尚、FFU4を天井枠5に全て搭載した
ら、天井枠用吊りボルト7からスライドレール46を取
り外して、次の施工場所で使用してもよく、また、その
まま取り付けておいて、FFU4を修理したり更新した
りする時に使用してもよい。第4の発明によれば、従来
のファンフィルタユニットの設置工法のように、葡萄棚
9に予め天井枠5を吊るしてから、FFU4を揚重して
天井枠5に設置する場合にも、クリーンルーム1の床2
面に設置する揚重機20の設置場所が一か所でよい。従
って、第3実施例と同様の効果を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るファン
フィルタユニットの設置工法によれば、以下の効果を奏
することができる。 クリーンルームの天井面の形成と、複数のファンフィ
ルタユニットの設置とが一度の作業で完了するため、フ
ァンフィルタユニットの設置工期が短縮できる。
【0032】天井枠上での高所作業量が削減されるの
で、作業員の安全性を向上できる。 設置工期が短縮され、工数低減が図れるので、コスト
的に低価格のクリーンルームを提供できる。 複数のFFUからクリーンルームに吹き出されるクリ
ーンエアの流れが一定となり、変流や渦流が発生しない
ようにできる。
【0033】揚重操作をクリーンルーム床面の一か所
でできるので、床面を有効に利用することができると共
に、揚重機の設置による床面の損傷を防止するための養
生を床面全体に施す必要がなくなり、養生資材の節約に
なると共に、養生するための作業時間を削減できる。ま
た、揚重箇所が一か所なため、足場のよい箇所で揚重で
きるので、揚重機が転倒する等の危険を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るファンフィルタユニットの
設置工法の第1実施例を説明する説明図
【図2】ファンフィルタユニットから吹き出すクリーン
エアに乱流や渦流ができやすい天井枠の形状を示した平
面図
【図3】図2の天井枠を使用した場合のファンフィルタ
ユニット同志の間隔を説明する説明図
【図4】ファンフィルタユニットから吹き出すクリーン
エアに乱流や渦流ができにくい天井枠の形状を示した平
面図
【図5】図4の天井枠を使用して本発明のファンフィル
タユニットの設置工法を行った場合の施工途中の斜視図
【図6】図4の天井枠を使用した場合のファンフィルタ
ユニット同志の間隔を説明する説明図
【図7】本発明に係るファンフィルタユニットの設置工
法の第2実施例を説明する説明図
【図8】本発明に係るファンフィルタユニットの設置工
法の第3実施例を説明する説明図
【図9】第3実施例の走行手段の構造を説明する説明図
【図10】本発明に係るファンフィルタユニットの設置
工法の第4実施例を説明する説明図
【図11】第4実施例のスライドレールとスライドプレ
ートの嵌合状態を説明する斜視図
【図12】第4実施例の設置工法を説明する説明図
【図13】クリーンルームの天井部にファンフィルタユ
ニットの設置を完成した断面図
【符号の説明】
1…クリーンルーム 2…グレーチィング床 3…建屋の天井 4…ファンフィルタユニット 5…天井枠 6…吊りボルト 7…天井枠用吊りボルト 8…ターンバックル 9…葡萄棚 12…葡萄棚を構成するH形鋼 13…葡萄棚を構成する各パイプ 20…揚重機 22…FFU搭載天井枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 裕之 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クリーンルームの天井部に複数のファンフ
    ィルタユニットを設置するファンフィルタユニットの設
    置工法に於いて、 前記クリーンルームの天井面の一部を形成する天井枠を
    組立て、 該天井枠にファンフィルタユニットを搭載して、天井枠
    と複数のファンフィルタユニットとが一体となった一体
    物を予め形成し、 前記一体物を前記天井部まで揚重して天井部に設けた取
    付部材に前記一体物ごと取付けることにより、クリーン
    ルームの天井面の形成及びファンフィルタユニットの設
    置を一度に行うことを特徴とするファンフィルタユニッ
    トの設置工法。
  2. 【請求項2】前記天井枠は、ファンフィルタユニットを
    等間隔で搭載する碁盤目状の桟で形成されると共に、各
    天井枠同志を隣接させた時の隣接部には前記ファンフィ
    ルタユニット1個分の碁盤目が形成される形状を有して
    成り、 前記一体物を前記取付部材に取付けた後に、ファンフィ
    ルタユニットを別途揚重して前記隣接部に形成される碁
    盤目に搭載することを特徴とする請求項1のファンフィ
    ルタユニットの設置工法。
  3. 【請求項3】前記取付部材をレール状に形成し、前記レ
    ールを走行する走行手段を設けると共に、所定一か所か
    ら揚重した前記一体物を前記走行手段により所定の設置
    場所に移動させることを特徴とする請求項1のファンフ
    ィルタユニットの設置工法。
  4. 【請求項4】クリーンルームの天井部に設けた取付部材
    に吊設部材を介して天井枠を吊設し、揚重手段で揚重し
    たファンフィルタユニットを前記天井枠に順次搭載いて
    いくファンフィルタユニットの設置工法に於いて、 前記吊設部材に支持されたスライドレールを配設すると
    共に、前記スライドレールを走行する走行手段を設け、 前記ファンフィルタユニットを所定の一か所から揚重し
    た後、前記ファンフィルタユニットを前記走行手段で所
    定の搭載場所まで移動させてから前記天井枠に搭載する
    ことを特徴とするファンフィルタユニットの設置工法。
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