JPH0742873U - 箱体の蓋部用クリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 略垂直状に連設したガイド片の一端縁に第一
挟持部材を連設するとともにその他端縁に第二挟持部材
を連設し、これらの挟持部材を前記ガイド片に連なる支
持片とこの支持片の上端縁外側に連設された挟持片とか
ら構成し、この挟持片を前記支持片に沿って下方向に延
ばし、その下端縁部を外側に向かって拡開した箱体の蓋
部用クリップである。 【効果】 四角状の開口を有し各辺に開閉蓋が連設され
ている箱体において、隣りあう開閉蓋を箱体に折り曲げ
重ねた状態で、同時にその側面に挟持固定することがで
きるため、このクリップを使用すれば、ダンボール箱の
開閉蓋（観音開き状の）を箱体の外側に折り重ねた状態
で固定しやすく、この結果、かかるダンボール箱への箱
詰め作業の作業能率が促進されるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、箱体の蓋部用クリップに関し、ダンボール箱の開閉蓋（観音開き 状の）を箱体の外側に折り重ねた状態で固定するために使用されるものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ダンボール箱に物品を箱詰する場合、揺動する開閉蓋（観音開き状の） をガムテープ等によって箱体の外側に折り重ねた状態を固定し、箱詰め作業を容 易にしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、かかる従来の箱詰作業においては、ダンボール箱の開閉蓋（観 音開き状の）をガムテープ等によって固定していたため、開閉蓋の固定および解 放に手間がかかり、この結果、箱詰め作業を作業能率を向上させにくいという不 都合を有した。

【０００４】 この考案の課題はかかる不都合を解消することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を達成するために、この考案に係る箱体の蓋部用クリップにおいては 、折り曲げ状態に形成されたガイド片の一端縁に第一挟持部材を連設するととも にその他端縁に第二挟持部材を連設し、これらの挟持部材を前記ガイド片に連な る支持片とこの支持片の上端縁外側に連設された挟持片とから構成し、この挟持 片を前記支持片に沿って下方向に延ばし、その下端縁部を外側に向かって拡開し たものである。

【０００６】 また、前記ガイド片の上端縁外側に係止片を連設し、この係止片を前記ガイド 片に沿って下方向に延ばし、この係止片を前記適宜部材に掛け止め可能とするこ ともできる。

【０００７】 また、前記挟持片の内側に滑り止めを設けることもできる。

【０００８】

【作用】

この考案に係る建築物における箱体の蓋部用クリップは上記のように構成され ているため、四角状の開口を有し各辺に開閉蓋が連設されている箱体において、 隣りあう開閉蓋を箱体に折り曲げ重ねた状態で、同時にその側面に挟持固定する ことができる。

【０００９】 なお、前記ガイド片の上端縁外側に略垂直状の係止片を連設し、この係止片を 前記ガイド片に沿って下方に延ばし、この係止片を前記適宜部材に掛け止め可能 とすれば、作業中において、一対の開閉蓋の端縁が傷害物等に引っ掛かるのを防 止することができる。

【００１０】 さらに、前記挟持片の内側に滑り止めを設ければ、開閉蓋の表面を堅固に挟む ことができる。

【００１１】

【実施例】

図４において、１はダンボール箱であり、四角状の開口を有している。11は観 音開き状の開閉蓋であり、ダンボール箱１の開口辺に各々連設されている。図に おいて、この開閉蓋11は各々箱１の外側面に折り畳みされている。

【００１２】 Ｃはこの考案に係る合成樹脂製クリップであり、前記ダンボール箱１の四隅に 設置され、隣り合う一対の開閉蓋11,11 を箱１の外側面に折り畳んだ状態で挟持 固定している。このクリップＣの構造および機能は後記する。

【００１３】 図１〜図３において、２はクリップＣのガイド片であり、略垂直状に形成され ている。このガイド片２はダンボール箱１の内側門部に沿って配置される。３は 第一挟持部材であり、前記ガイド片２の一端縁に一体成形されている。また、５ は第二挟持部材であり、前記ガイド片２の他端縁に一体成形されている。そして 、これらの挟持部材３，５は、前記ガイド片２に連なる支持片31,51 とこの支持 片31,51 の上端縁外側に連設された挟持片32,52 とから構成されている。この挟 持片32,52 は相応する前記支持片31,51 に沿って下方向に延び、その下端縁部は 外側に向かって拡開している。

【００１４】 次に、６は係止片であり、前記ガイド片２の上端縁外側に一体形成され、この ガイド片２に沿って下方向に延びている。この係止片６は前記ガイド片２に余裕 空間Ｓを介した垂直状をしており、この余裕空間Ｓに前記ダンボール箱１の開閉 蓋11を挿入することによってダンポール箱１の角部に係止可能としている。

【００１５】 なお、321,521 は係止突起であり、前記挟持片32,52 の内側に一体形成されて いる。この係止突起321,521 は開閉蓋11,11 の表面に係止され、挟持片32,52 、 ひいては、クリップＣの抜け止めを困難にして鋳る。

【００１６】 また、ガイド片２は箱２の角部の角度に応じて適宜角度に折り曲げた状態に形 成することができる。この考案における折り曲げた状態に成形するとは樹脂によ る一体成形を意味している。

【００１７】 なお、図５は開閉蓋11,11,…を垂直に立てた状態で、この考案に係るクリップ Ｃを使用したものである。

【００１８】

【考案の効果】

この考案に係る箱体の蓋部用クリップは、略垂直状に連設したガイド片の一端 縁に第一挟持部材を連設するとともにその他端縁に第二挟持部材を連設し、これ らの挟持部材を前記ガイド片に連なる支持片とこの支持片の上端縁外側に連設さ れた挟持片とから構成し、この挟持片を前記支持片に沿って下方向に延ばし、そ の下端縁部を外側に向かって拡開したため、

【００１９】 四角状の開口を有し各辺に開閉蓋が連設されている箱体において、隣りあう開 閉蓋を箱体に折り曲げ重ねた状態で、同時にその側面に挟持固定することができ る。

【００２０】 よって、この箱体の蓋部用クリップを使用すれば、ダンボール箱の開閉蓋（観 音開き状の）を箱体の外側に折り重ねた状態で固定しやすく、この結果、かかる ダンボール箱への箱詰め作業の作業能率が促進されるものである。

【００２１】 なお、前記ガイド片の上端縁外側に略垂直状の係止片を連設し、この係止片を 前記ガイド片に沿って下方に延ばし、この係止片を前記適宜部材に掛け止め可能 とすれば、作業中において、一対の開閉蓋の端縁が傷害物等に引っ掛かるのを防 止することができる。

【００２２】 さらに、前記挟持片の内側に滑り止めを設ければ、開閉蓋の表面を堅固に挟む ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る箱体の蓋部用クリップの斜視図
である。

【図２】図１におけるII-II 線断面図である。

【図３】図２における1II-III 線断面図である。

【図４】この考案に係る箱体の蓋部用クリップの使用状
態平面図である。

【図５】この考案に係る箱体の蓋部用クリップの他の使
用状態の斜視図である。

【符号の説明】

１ … ダンボール箱 ２ … ガイド片 ３ … 第一挟持部材 31 … 支持片 32 … 挟持片 321 … 係止突起（滑り止め） ５ … 第二挟持部材 51 … 支持片 52 … 挟持片 521 … 係止突起（滑り止め） ６ … 係止片 Ｃ … クリップ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 折り曲げ状態に形成されたガイド片の一
   端縁に第一挟持部材を連設するとともにその他端縁に第
   二挟持部材を連設し、これらの挟持部材を前記ガイド片
   に連なる支持片とこの支持片の上端縁外側に連設された
   挟持片とから構成し、この挟持片を前記支持片に沿って
   下方向に延ばし、その下端縁部を外側に向かって拡開し
   たことを特徴とする箱体の蓋部用クリップ。
2. 【請求項２】 前記ガイド片の上端縁外側に係止片を連
   設し、この係止片を前記ガイド片に沿って下方向に延ば
   し、この係止片を前記適宜部材に掛け止め可能としたこ
   とを特徴とする請求項１の箱体の蓋部用クリップ。
3. 【請求項３】 前記挟持片の内側に滑り止めを設けたこ
   とを特徴とする請求項１または請求項２の箱体の蓋部用
   クリップ。