JPH0738124Y2 - 展示包装箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は電気カミソリ、ヘアードライヤー等の重量の軽
い商品を収納して展示する展示包装箱に関する。

（ロ）従来の技術 電気カミソリ、ヘアドライヤーの様な比較的重量の軽い
商品は、展頭効果及び展示スペースの面から包装箱に収
納した状態でその箱を展示パネルのフックに引掛けてい
る。又、包装箱の側面に窓孔を設けて外部から商品を確
認できるようにしている。この様な先行技術は特公昭57
−33218号公報に開示されている。

しかしながら、前記包装箱を吊り下げる引掛部を背板に
設けているが、この背板は紙により形成されているため
に破れやすいと共に強度を保つために折り返して２重に
しているが成形が面倒であった。さらに、包装箱の上部
の開講を覆う蓋は窓孔を有した前板に連続して設けてい
るために前板の強度が弱くなると共に蓋の開閉時に指が
背板の引掛部に当りその操作が面倒であった。

（ハ）考案が解決しようとする問題点 本考案は、包装箱の強度を高めると共に蓋の開閉を簡単
にしたものである。

（ニ）問題点を解決するための手段 本考案は、窓孔を有した前板と左右側板と背板と底板と
を備えた紙製の箱体と、前板の内壁面に固着して窓孔を
覆いその上部を前板の上端縁よりも上方に突出して引掛
部を設けた透明板により構成する。

（ホ）作用 本考案は、透明板に引掛部を設けたため紙により形成し
た箱体が変形したり破損することがないと共に透明板を
箱体の前板に設けたために引掛状態では箱体の前面が上
方に向いた状態となり商品が見易くなる。

（ヘ）実施例 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。（１）は紙
製の箱体で、以下の部材により構成している。即ち窓孔
（２）を有した前板（３）と、上部に折り曲げ自在なフ
ラップ（４）、（４）を設けた左右側板（５）、（５）
と、上部に折り曲げ自在に設けられ差し込み片（６）を
有した蓋（７）を備えた背板（８）と、前記背板（８）
に連設する底板（９）とからなる。

（10）は前記前板（３）の内壁面に接着剤或は封止針等
にて固着したプラスチックよりなる透明板で、前記窓孔
（２）を覆うと共に上部を前記前板の上端縁よりも上方
に突出して凸形孔（11）よりなる引掛部（12）を設けて
いる。

而して、商品（Ａ）を収納した状態で保管或は輸送する
場合は、第３図に示す様に透明板（10）の上部を折り曲
げて箱体（１）内に収納しフラップ（４）（４）を内側
に折り曲げて蓋（７）の差し込み片（６）を透明板（1
0）と前板（３）間に差し込み箱体（１）の上部の開口
（13）を覆う。この時、差し込み片（６）は透明板（1
0）の復元力によって確実に挾持され抜け止めがなされ
る。

一方、店頭でパネルに引掛けて展示する場合は、第３図
の状態から蓋（７）を起して引掛部（12）を第２図の様
に垂直状態にして凸形状（11）をパネルのフック（図示
せず）に引掛ける。この引掛状態では引掛部（12）が箱
体（１）の前側に設けられるために第２図破線に示す様
に窓孔（２）が上方を向いた状態となる。

第４図から第６図は他の実施例を示すもので、第１図か
ら第３図に示す番号と同一のものは同じ部材を示してい
る。この実施例では窓孔（２）が前板（３）と左右側板
（５）、（５）に跨って設けられている。

（ト）考案の効果 以上の様に本考案は、引掛部を透明板に設けたため箱体
に局部的な力が加わわらず箱体が変形することがない。
又、透明板は箱体の前板に設けたため、箱体の前面が上
方に向き外部からの商品の確認が容易に出来る。さら
に、蓋は強度のある背板に設けたためその開閉が簡単と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の展示包装箱の外観斜視図、第２図は展
示状態を示す断面図、第３図は保管、輸送状態を示す断
面図、第４図から第６図は他の実施例を示す外観斜視図
である。 （１）…箱体、（２）…窓孔、（３）…前板、（４）、
（４）…フラップ、（５）、（５）…左右側板、（７）
…蓋、（８）…背板、（９）…底板、（10）…透明板、
（12）…引掛部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】窓孔を有した前板と、上部にフラップを設
   けた左右側板と上部に蓋を設けた背板と底板とを備えた
   紙製の箱体と前記前板の内壁面に固着して前記窓孔を覆
   いその上部を前記前板の上端縁よりも上方に突出して引
   掛部を設けた透明板よりなる展示包装箱。