JP3621206B2 - 吊下げ用包装箱 - Google Patents

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D5/00Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
    • B65D5/42Details of containers or of foldable or erectable container blanks
    • B65D5/4208Means facilitating suspending, lifting, handling, or the like of containers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cartons (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧品、家庭用品や衛生用品、文房具、電気製品等の商品を包装し、そのまま吊り下げて展示、販売することのできる吊下げ用包装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
販売形式が、従来の対面式販売から消費者自身で商品を選択するセルフ販売形式に移るにしたがって、近年、吊下げ販売される商品が増加してきた。
例えば、コンビニエンスストアやドラッグストアなどでは、口紅、マスカラ等の化粧品、救急絆創膏、歯ブラシ等の家庭用品や衛生用品、ペン、糊等の文房具、コード、電池等の電気製品等が吊下げて販売されていることが多い。
【0003】
このような商品を展示、販売するための吊下げ用包装箱としては、次のようなものが知られていた。 すなわち、▲1▼ 箱の背面や上蓋等に吊下げ用の別のパーツを加えたもの(特開昭58−30937号、特開平6−329150号、実開昭62−110124号、実開昭63−169443号等)、▲2▼ 箱の背面や蓋の一部を延長させ、吊下げ部としたもの(実開昭55−47918号、実開昭55−142421号、実開昭63−99822号、実開昭63−111421号、実開平4−35517号、実開平5−10233号等)、▲3▼ 箱の背面の一部にミシン線等の切り込みを入れ、それを起こして吊下げ部としたもの(実開昭60−161033号、実開平7−32421号、実公平7−52013号等)などが知られていた。
【0004】
また、これらとは別のタイプのものとして、図1に示すような、吊下げ用包装箱が実際に使用されている。 このタイプの吊下げ用包装箱では、その上蓋の背面側にミシン線あるいは切り取り線部分で他の部分と区分けした吊下げ穴を有するU字型の吊下げ片を設け、使用時に図1の如くこの吊下げ片を引き起こすものである。
【0005】
しかし、▲1▼ の吊下げ用包装箱は、吊下げ片を別途設置することによる部品点数の増加や、貼付け工数の増加等、コスト増につながるという問題があった。
また、▲2▼ の吊下げ用包装箱では、一つの箱に必要な紙が増え、コストが高くなる他、吊下げ部が突出したままのものの場合は、輸送時や倉庫での保管時に邪魔になるという問題があり、また逆に吊下げ部が内蔵できるタイプのものは、展示する時に蓋を一度開けて中から吊下げ部を引き出す作業が必要であり、煩雑で、時間や手間を要するとともに作業中に誤って箱を破損しやすいという問題があった。
【0006】
更に、▲3▼ の吊下げ用包装箱も、吊下げ部を引き起こす作業がしにくく、箱の肉厚、大きさ、コーティングの程度により破損するという欠点があり、また、吊下げ部の引き起こしに伴なって生じる開口部からホコリが入ったり、強い照明により変色し、商品価値が下がるという欠点もあった。後者の欠点を解決するためには開口部を塞ぐための別パーツを設ければ良いが、この場合は、部品や製造工程が増えるという別の問題が生じる。
【0007】
更にまた、最後のU字型の吊下げ片を設けた吊下げ用包装箱も、吊下げ部を引き起こしにくく、引き起こす際に箱を破損することもあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、簡単に作成することができ、しかも輸送時や保管時に邪魔にならず、吊下げ部を容易に引き起こすことができ、その際に箱を破損しにくいような吊下げ用包装箱の提供が求められていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、使用勝手の良い吊下げ用包装箱について鋭意検討を行った結果、最後に説明した吊下げ用包装箱において上蓋の背面側に設けたU字型の吊下げ片に代えて、箱の側面側から背面側に至るミシン線あるいは切り取り線等の切り離し線で区画された吊下げ片を用いれば、吊下げ部が引き起こしにくいという欠点が解消され、上記課題が解消することを見出し、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明は複数の側板、差込み片を有する上蓋、下蓋およびフラップ片より形成される包装箱において、上蓋の一方の側縁から背面側にかけて、切り離し線で吊下げ穴を有する吊下げ片を設けたことを特徴とする吊下げ用包装箱を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を示す図面と共に、本発明を更に詳しく説明する。
【0012】
図2は、本発明の吊下げ用包装箱の使用状態を示す図面である。 図中、1は上蓋であり、2a〜2dは側板である。 この図では、1からすでに吊下げ片3が切り離し線に沿って引き起こされている。 引き起こされた3には、吊下げ穴4が設けられ、この穴を利用して商品を吊下げ展示する。 吊下げ部3の大きさは、材質も関係するが、吊下げ時に内容物(商品)の重さに耐えうる大きさとすれば良い。 また吊下げ穴4は、吊下げ時にバランスが取れる位置(通常は中央)で、吊下げ部の強度を保てる程度の大きさであることが必要であり、更に吊下げ用棒に応じた形で吊下げ易いことが好ましい。 この吊下げ穴は、後記図5や図6に示すような初めから開けられた穴であっても良いが、図3や図7に示すような、吊下げ部と同様切り離し線で区画された穴で、吊下げ時にその部分を切り取るものであっても良い。 なお、前記の切り離し線は、切り取り線、ミシン線等の、吊下げ部を指先で容易に引き起こすことのできる線であれば、線の間隔、深さ、ライン取り等には特に制限はない。
【0013】
図3は、本発明の吊下げ用包装箱の上蓋を開けた状態の構造を示すものである。 図に示すように、上蓋1は、側板2c(背面側)と差込み片6につながっており、更に側縁側(2dの辺と接する側)から背面側(2c側)にかけて、切り離し可能に、かつほぼ上蓋の中央にある吊下げ穴4を含むように切り離し線で吊下げ片3が区画されている。 なお、側板2bおよび2dには、それぞれフラップ片7が設けられ、これが重なり合って上蓋の代わりに商品を覆っているため、図2のように3が引き起こされ、開口部が生じても、商品の露出や変色の問題は起こらない。
【0014】
図4は、本発明の吊下げ用包装箱の展開図である。 側板2a〜2dを一点鎖線に沿って内側(図面上側)に折曲げ、接着剤を塗布したのりしろ8で接着し、更に各フラップ片7、上蓋1および差込み片6a、下蓋5および差込み片6bをそれぞれ一点鎖線に沿って折曲げ、6aを2aの上辺に、6bを2cの下辺にそれぞれ差し込むことにより、吊下げ用包装箱を作成することができる。 なおこの実施例では、下蓋5も上蓋1と同様フラップ片7と差込片6bで閉じられているが、下蓋(底蓋)はこれのみに限られるわけではなく、単に接着しても、また、4枚の片を組み合わせて形成しても良い(例えば、特開平3−56234号等)。
【0015】
図5および図6は、吊下げ片の吊下げ穴の形状が異なる本発明の吊下げ用包装箱の他の実施例を示す図面である。 図5に示す実施例では吊下げ片上の吊下げ穴4は初めから開けられており、更に吊下げを容易にする切り込み線9が設けられている。 この切り込み線は、引き起こした吊下げ片を吊下げ棒に装着しやすくするものである。 切り込み線の引き方は吊下げに耐え得れば良く、図5のように穴から切り離し線Aに通ずるものでも、逆に上蓋の側縁に通ずるものでも良い。
【0016】
また、図6に示す実施例では、吊下げ片上に吊下げ穴4と一体となった切り欠き部10が設けられており、この部分は最初から開けられている。この切り欠き部も吊下げを容易にするものである。 切り欠き部も切り込み線同様、切り離し線Aに通ずるものでも、また上蓋の側縁に通ずるように設けられたものでも良い。
【0017】
図7は、吊下げ片の形状が異なる本発明の吊下げ用包装箱の別の実施例を示す図面である。 この実施例においては、吊下げ穴4が凸字状であり、また上蓋の側縁部に切り離し線につながるくさび型の切り欠き11が存在し、切り離しがより容易とされている。
【0018】
本発明の吊下げ用包装箱を形成する材料としては、その材質や厚み等には特に制限はなく、商品の包装状態での吊下げに耐えるものであれば問題なく利用することができる。 また、図面では、四角柱で示されているが、これに限られず、三角柱、直方体、半円柱等適切な形状とすることができる。 更に、材料として紙等を利用した場合は、その表面を適当なコーティング剤を用いてコーティングしても良い。
【0019】
なお、本発明の吊下げ用包装箱を利用した商品は、その展示にあたって背面側および表面側のいずれを手前に向けても良いが、やや手前側に前傾した吊下げ棒を用いた場合は、背面側を手前に向けることにより重心の関係で手前側への力が働き、最前列の商品が取り外されたとき次の列の商品が自動的に最前列に移動し、また、商品の手前面が斜め上方を向くことになるので、商品のディスプレイとしてより好ましい。
【0020】
【発明の効果】
かくして作成された本発明の吊下げ用包装箱は、別パーツの吊下げ部や、複雑な製函工程を必要とせず、一般の包装箱の製造方法により製造できる簡単な構造のものである。
そして、吊下げ片は指先で容易に引き離せるものであるため、簡単に吊下げ展示することができ、しかも誤って包装箱を破損する危険の少ないものである。
従って、吊下げ販売されることの多い商品、例えば、口紅、マスカラ等の化粧品、救急絆創膏、歯ブラシ等の家庭用品や衛生用品、ペン、糊等の文房具、コード、電池等の電気製品等の包装箱として有利に使用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の吊下げ用包装箱の使用状態を示す図面。
【図2】本発明の吊下げ用包装箱の一実施例の使用状態を示す図面。
【図3】本発明の吊下げ用包装箱の一実施例の構造を示す図面。
【図4】本発明の吊下げ用包装箱の一実施例の展開図を示す図面。
【図5】本発明の吊下げ用包装箱の、吊下げ穴の形状が異なる別の実施例を示す図面。
【図6】本発明の吊下げ用包装箱の、吊下げ穴の形状が異なる他の実施例を示す図面。
【図7】本発明の吊下げ用包装箱の、吊下げ片および吊下げ穴の形状が異なる他の別の実施例を示す図面。
【符号の説明】
1. 上 蓋 7. フラップ片
2. 側 板 8. のりしろ
3. 吊下げ片 9. 切り込み線
4. 吊下げ穴 10. 切り欠き部
5. 下 蓋 11.切り欠き
6. 差込み片 A. 切り離し線
以 上

Claims (3)

  1. 複数の側板、差込み片を有する上蓋、下蓋およびフラップ片より形成される包装箱において、上蓋の一方の側縁から背面側にかけて、切り離し線で吊下げ穴を有する吊下げ片と、上蓋の下に相互に重なり合うフラップ片を設けたことを特徴とする吊下げ用包装箱。
  2. 吊下げ片を引き起こしたときに吊下げ棒に装着しやすくするための切り込み線または切り欠き部を、吊下げ穴と連絡するように設けた請求項第1項記載の吊下げ用包装箱。
  3. 上蓋の側縁に、切り離し線につながる切り欠きを設けた請求項第1項または第2項記載の吊下げ用包装箱。
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