JPH0742820A - 車両の自動変速装置 - Google Patents
車両の自動変速装置Info
- Publication number
- JPH0742820A JPH0742820A JP5194829A JP19482993A JPH0742820A JP H0742820 A JPH0742820 A JP H0742820A JP 5194829 A JP5194829 A JP 5194829A JP 19482993 A JP19482993 A JP 19482993A JP H0742820 A JPH0742820 A JP H0742820A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shift
- speed
- vehicle
- overrun
- set value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 シフトダウンに原因するエンジンなどのオー
バランを防止できるようにする。また、登坂で速やかに
再加速状態へ移行できるようにする。 【構成】 変速要求の発生手段ａ、ギヤシフトアクチュ
エータｂ、その制御手段ｃ、走行速度を検出する手段
ｄ、アクセル開度を検出する手段ｅ、シフト位置を検出
する手段ｆ、オーバラン判定回転速度として平坦路で規
定される設定値を記憶する手段ｇ、変速要求の発生時に
走行速度とギヤ比から変速後のエンジン回転速度を計算
する手段ｈ、この計算値がオーバラン判定の設定値より
高いときに要求シフト段へのギヤチェンジを禁止する手
段ｉ、走行速度とアクセル開度から走行状況を判定する
手段ｊ、その判定信号に基づいて降坂走行時にオーバラ
ン判定の設定値を所定値だけ下げる手段ｋを設ける。ま
た、走行状況の判定信号に基づいて登坂走行時にオーバ
ラン判定の設定値を所定値だけ上げる手段ｍを設ける。
バランを防止できるようにする。また、登坂で速やかに
再加速状態へ移行できるようにする。 【構成】 変速要求の発生手段ａ、ギヤシフトアクチュ
エータｂ、その制御手段ｃ、走行速度を検出する手段
ｄ、アクセル開度を検出する手段ｅ、シフト位置を検出
する手段ｆ、オーバラン判定回転速度として平坦路で規
定される設定値を記憶する手段ｇ、変速要求の発生時に
走行速度とギヤ比から変速後のエンジン回転速度を計算
する手段ｈ、この計算値がオーバラン判定の設定値より
高いときに要求シフト段へのギヤチェンジを禁止する手
段ｉ、走行速度とアクセル開度から走行状況を判定する
手段ｊ、その判定信号に基づいて降坂走行時にオーバラ
ン判定の設定値を所定値だけ下げる手段ｋを設ける。ま
た、走行状況の判定信号に基づいて登坂走行時にオーバ
ラン判定の設定値を所定値だけ上げる手段ｍを設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は車両の自動変速装置に
関する。
関する。
【０００２】
【従来の技術】運転室での人為的な変速操作に基づく変
速要求を発生する手段と、その変速要求に応じてトラン
スミッションのギヤシフトアクチュエータを制御する手
段を備える車両の自動変速装置において、エンジンおよ
びトランスミッションのオーバランを防止するため、変
速要求の発生時に変速後のシフト段が現在のシフト段に
対して変速差が２段以上のときに警報を発生させるもの
が知られている（実開平２ー６７１５８号公報）。
速要求を発生する手段と、その変速要求に応じてトラン
スミッションのギヤシフトアクチュエータを制御する手
段を備える車両の自動変速装置において、エンジンおよ
びトランスミッションのオーバランを防止するため、変
速要求の発生時に変速後のシフト段が現在のシフト段に
対して変速差が２段以上のときに警報を発生させるもの
が知られている（実開平２ー６７１５８号公報）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来例では車両の走行速度（車速）に関係なく、単に変速
要求時の段差に拠ってのみ警報の発生を制御する構成の
ため、不必要な警報が頻発するという問題点があった。
そのため、変速後のエンジン回転速度が規定値以上にな
るのを判定すると、要求シフト段へのギヤチェンジを禁
止するように構成する対策が考えられる。その場合、平
坦路で規制される回転速度で一律にオーバランを判定す
ると、登坂走行時にシフトダウン要求を発生させてもギ
ヤチェンジの禁止が解除されず、その間に車速が大きく
低下するため、再加速状態へ速やかに復帰できないとい
う不具合が生じる。また、同じく降坂走行のシフトダウ
ン時にギヤチェンジが行われると、その後に車速が降坂
で上昇することでオーバランに至る可能性も懸念され
る。
来例では車両の走行速度（車速）に関係なく、単に変速
要求時の段差に拠ってのみ警報の発生を制御する構成の
ため、不必要な警報が頻発するという問題点があった。
そのため、変速後のエンジン回転速度が規定値以上にな
るのを判定すると、要求シフト段へのギヤチェンジを禁
止するように構成する対策が考えられる。その場合、平
坦路で規制される回転速度で一律にオーバランを判定す
ると、登坂走行時にシフトダウン要求を発生させてもギ
ヤチェンジの禁止が解除されず、その間に車速が大きく
低下するため、再加速状態へ速やかに復帰できないとい
う不具合が生じる。また、同じく降坂走行のシフトダウ
ン時にギヤチェンジが行われると、その後に車速が降坂
で上昇することでオーバランに至る可能性も懸念され
る。
【０００４】この発明はこのような問題点を有効に解決
することを目的とする。
することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのため、この発明は図
４（Ａ）のように運転室での人為的な変速操作に基づく
変速要求を発生する手段ａと、その変速要求に応じてト
ランスミッションのギヤシフトアクチュエータｂを制御
する手段ｃを備える車両の自動変速装置において、車両
の走行速度を検出する手段ｄと、エンジンのアクセル開
度を検出する手段ｅと、トランスミッションのシフト位
置を検出する手段ｆと、オーバラン判定回転速度として
平坦路で規定される設定値を記憶する手段ｇと、変速要
求の発生時に車両の走行速度とトランスミッションのギ
ヤ比から変速後のエンジン回転速度を計算する手段ｈ
と、この計算値がオーバラン判定の設定値より高いとき
に要求シフト段へのギヤチェンジを禁止する手段ｉと、
車両の走行速度とエンジンのアクセル開度から走行状況
を判定する手段ｊと、その判定信号に基づいて降坂走行
時にオーバラン判定の設定値を所定値だけ下げる手段ｋ
を設ける。
４（Ａ）のように運転室での人為的な変速操作に基づく
変速要求を発生する手段ａと、その変速要求に応じてト
ランスミッションのギヤシフトアクチュエータｂを制御
する手段ｃを備える車両の自動変速装置において、車両
の走行速度を検出する手段ｄと、エンジンのアクセル開
度を検出する手段ｅと、トランスミッションのシフト位
置を検出する手段ｆと、オーバラン判定回転速度として
平坦路で規定される設定値を記憶する手段ｇと、変速要
求の発生時に車両の走行速度とトランスミッションのギ
ヤ比から変速後のエンジン回転速度を計算する手段ｈ
と、この計算値がオーバラン判定の設定値より高いとき
に要求シフト段へのギヤチェンジを禁止する手段ｉと、
車両の走行速度とエンジンのアクセル開度から走行状況
を判定する手段ｊと、その判定信号に基づいて降坂走行
時にオーバラン判定の設定値を所定値だけ下げる手段ｋ
を設ける。
【０００６】また、図４（Ｂ）のように運転室での人為
的な変速操作に基づく変速要求を発生する手段ａと、そ
の変速要求に応じてトランスミッションのギヤシフトア
クチュエータｂを制御する手段ｃを備える車両の自動変
速装置において、車両の走行速度を検出する手段ｄと、
エンジンのアクセル開度を検出する手段ｅと、トランス
ミッションのシフト位置を検出する手段ｆと、オーバラ
ン判定回転速度として平坦路で規定される設定値を記憶
する手段ｇと、変速要求の発生時に車両の走行速度とト
ランスミッションのギヤ比から変速後のエンジン回転速
度を計算する手段ｈと、この計算値がオーバラン判定の
設定値より高いときに要求シフト段へのギヤチェンジを
禁止する手段ｉと、車両の走行速度とエンジンのアクセ
ル開度から走行状況を判定する手段ｊと、その判定信号
に基づいて登坂走行時にオーバラン判定の設定値を所定
値だけ上げる手段ｍを設ける。
的な変速操作に基づく変速要求を発生する手段ａと、そ
の変速要求に応じてトランスミッションのギヤシフトア
クチュエータｂを制御する手段ｃを備える車両の自動変
速装置において、車両の走行速度を検出する手段ｄと、
エンジンのアクセル開度を検出する手段ｅと、トランス
ミッションのシフト位置を検出する手段ｆと、オーバラ
ン判定回転速度として平坦路で規定される設定値を記憶
する手段ｇと、変速要求の発生時に車両の走行速度とト
ランスミッションのギヤ比から変速後のエンジン回転速
度を計算する手段ｈと、この計算値がオーバラン判定の
設定値より高いときに要求シフト段へのギヤチェンジを
禁止する手段ｉと、車両の走行速度とエンジンのアクセ
ル開度から走行状況を判定する手段ｊと、その判定信号
に基づいて登坂走行時にオーバラン判定の設定値を所定
値だけ上げる手段ｍを設ける。
【０００７】
【作用】図４（Ａ）の構成によると、変速要求の発生時
に車両の走行速度（車速）とトランスミッションのギヤ
比から変速後のエンジン回転速度を計算すると共に、こ
の計算値がオーバラン判定の設定値より高いときに要求
シフト段へのギヤチェンジを禁止するので、エンジンな
どのオーバランを適確に防止することができる。オーバ
ラン判定の設定値は常に一定でなく、車両の走行速度と
エンジンのアクセル開度から降坂走行を判定すると所定
値だけ下げられるため、車速に対するギヤチェンジの禁
止領域が拡大され、低速でないとシフトダウンができな
いので、降坂の車速上昇に原因するオーバランの防止も
有効に図れる。
に車両の走行速度（車速）とトランスミッションのギヤ
比から変速後のエンジン回転速度を計算すると共に、こ
の計算値がオーバラン判定の設定値より高いときに要求
シフト段へのギヤチェンジを禁止するので、エンジンな
どのオーバランを適確に防止することができる。オーバ
ラン判定の設定値は常に一定でなく、車両の走行速度と
エンジンのアクセル開度から降坂走行を判定すると所定
値だけ下げられるため、車速に対するギヤチェンジの禁
止領域が拡大され、低速でないとシフトダウンができな
いので、降坂の車速上昇に原因するオーバランの防止も
有効に図れる。
【０００８】図４（Ｂ）の構成によると、変速要求の発
生時に前記の場合と同じく変速後のエンジン回転速度が
オーバラン判定の設定値より高いときに要求シフト段へ
のギヤチェンジを禁止するので、オーバランを適確に防
止することができる。オーバラン判定の設定値はこの場
合、車両の走行速度とエンジンのアクセル開度から登坂
走行を判定すると所定値だけ上げられるため、車速の低
下を待たずにシフトダウンが容易に行えるので、登坂で
速やかに再加速状態へ移行することができる。
生時に前記の場合と同じく変速後のエンジン回転速度が
オーバラン判定の設定値より高いときに要求シフト段へ
のギヤチェンジを禁止するので、オーバランを適確に防
止することができる。オーバラン判定の設定値はこの場
合、車両の走行速度とエンジンのアクセル開度から登坂
走行を判定すると所定値だけ上げられるため、車速の低
下を待たずにシフトダウンが容易に行えるので、登坂で
速やかに再加速状態へ移行することができる。
【０００９】
【実施例】図１はディーゼルエンジン車両への適用例を
示す装置全体の構成図で、燃料噴射ポンプ１にはコント
ロールレバーを要求開度に制御するスロットルアクチュ
エータ２が、機械式クラッチ３にはクラッチの断続操作
を行うクラッチアクチュエータとしてのクラッチブース
タ４が、トランスミッション５にはメインギヤのギヤシ
フト機構を駆動するギヤシフトアクチュエータ６のほ
か、メインギヤ前後のスプリットギヤとレンジギヤをそ
れぞれハイ・ローに切り替えるスプリットアクチュエー
タ７とレンジアクチュエータ８が設けられる。
示す装置全体の構成図で、燃料噴射ポンプ１にはコント
ロールレバーを要求開度に制御するスロットルアクチュ
エータ２が、機械式クラッチ３にはクラッチの断続操作
を行うクラッチアクチュエータとしてのクラッチブース
タ４が、トランスミッション５にはメインギヤのギヤシ
フト機構を駆動するギヤシフトアクチュエータ６のほ
か、メインギヤ前後のスプリットギヤとレンジギヤをそ
れぞれハイ・ローに切り替えるスプリットアクチュエー
タ７とレンジアクチュエータ８が設けられる。
【００１０】これらアクチュエータの制御に必要な運転
状態の検出手段として、アクセルペダル９にはペダル踏
み角を検出するアクセルセンサ１０が、クラッチ３には
フライホイールからエンジンの回転速度を検出するエン
ジン回転センサ１１と、クラッチ３のストローク位置を
検出するクラッチストロークセンサ１２が、トランスミ
ッション５には実際のシフト位置を検出するギヤポジシ
ョンセンサ１６と、プロペラシャフトに連結するメイン
シャフトの回転速度を検出する車速センサ１７と、メイ
ンシャフト上を遊転するメインギヤの回転速度を検出す
るギヤ回転センサ１８が取り付けられる。
状態の検出手段として、アクセルペダル９にはペダル踏
み角を検出するアクセルセンサ１０が、クラッチ３には
フライホイールからエンジンの回転速度を検出するエン
ジン回転センサ１１と、クラッチ３のストローク位置を
検出するクラッチストロークセンサ１２が、トランスミ
ッション５には実際のシフト位置を検出するギヤポジシ
ョンセンサ１６と、プロペラシャフトに連結するメイン
シャフトの回転速度を検出する車速センサ１７と、メイ
ンシャフト上を遊転するメインギヤの回転速度を検出す
るギヤ回転センサ１８が取り付けられる。
【００１１】クラッチペダル１３にはクラッチ３の手動
制御と自動制御の切り替えを図るため、ペダルの初期位
置と作動位置を検出するペダルスイッチ１４，１５が設
けられる。運転室にはトランスミッション５のシフトレ
バー装置１９（シフタ）に加えて、トランスミッション
５のシフト位置などを表示するモニタ２０が配設され
る。シフタ１９はその動作パターンがシフトアップ，シ
フトダウン，ホールド（現シフト段を保持する）、リバ
ース，ニュートラルの５ポジションを持つｈ型に単純化
される。
制御と自動制御の切り替えを図るため、ペダルの初期位
置と作動位置を検出するペダルスイッチ１４，１５が設
けられる。運転室にはトランスミッション５のシフトレ
バー装置１９（シフタ）に加えて、トランスミッション
５のシフト位置などを表示するモニタ２０が配設され
る。シフタ１９はその動作パターンがシフトアップ，シ
フトダウン，ホールド（現シフト段を保持する）、リバ
ース，ニュートラルの５ポジションを持つｈ型に単純化
される。
【００１２】これらの出力信号に基づいてアクチュエー
タの駆動を制御するのがエンジンコントロールユニット
２１とトランスミッションコントロールユニット２２
で、これらはシフタ１９のレバー位置に対応するシフト
要求が発生すると、シフトアップ要求およびシフトダウ
ン要求に対してエンジンのアクセル開度を無負荷位置へ
戻すと同時にクラッチ３を切断し、トランスミッション
５を要求シフト段へギヤシフトさせると共に、そのギヤ
セットが完了するとクラッチ３を接続してエンジンのア
クセル開度を復帰させる一連の変速制御を実行する。
タの駆動を制御するのがエンジンコントロールユニット
２１とトランスミッションコントロールユニット２２
で、これらはシフタ１９のレバー位置に対応するシフト
要求が発生すると、シフトアップ要求およびシフトダウ
ン要求に対してエンジンのアクセル開度を無負荷位置へ
戻すと同時にクラッチ３を切断し、トランスミッション
５を要求シフト段へギヤシフトさせると共に、そのギヤ
セットが完了するとクラッチ３を接続してエンジンのア
クセル開度を復帰させる一連の変速制御を実行する。
【００１３】トランスミッションコントロールユニット
２２はシフトダウンに原因するエンジンなどのオーバラ
ンを防止する機能を備え、図２のようにシフトダウン要
求の発生時にギヤポジションセンサ１６と車速センサ１
７の検出信号に基づいて次段のギヤ比と現在の車速から
変速後のギヤ回転速度ＧＮＶ（エンジン回転速度）を計
算すると共に、この計算値ＧＮＶをオーバラン判定の回
転速度ＯＮＳと比較してＧＮＶ≦ＯＮＳのときにシフト
ダウン制御を開始すると共に、ＧＮＶ＞ＯＮＳのときに
シフトダウン制御を禁止する（１．０１〜１．０５）。
２２はシフトダウンに原因するエンジンなどのオーバラ
ンを防止する機能を備え、図２のようにシフトダウン要
求の発生時にギヤポジションセンサ１６と車速センサ１
７の検出信号に基づいて次段のギヤ比と現在の車速から
変速後のギヤ回転速度ＧＮＶ（エンジン回転速度）を計
算すると共に、この計算値ＧＮＶをオーバラン判定の回
転速度ＯＮＳと比較してＧＮＶ≦ＯＮＳのときにシフト
ダウン制御を開始すると共に、ＧＮＶ＞ＯＮＳのときに
シフトダウン制御を禁止する（１．０１〜１．０５）。
【００１４】コントロールユニット２２はオーバラン判
定の回転速度ＯＮＳを車両の走行状況に応じて加減する
ため、平坦路で規定されるオーバラン判定の回転速度Ａ
と、後述する降坂走行時の減算データαならびに登坂走
行時の加算データβがメモリに格納され、図３のように
アクセルセンサ１０と車速センサ１８の検出信号に基づ
いて、アクセル開度が所定値ａ（アクセル全閉の判定基
準）以下で車両が加速状態（加速度＞０）のときに、そ
の状態で所定時間が経過すると降坂走行を判定してオー
バラン判定回転速度ＯＮＳにＡ−αを、アクセル開度が
所定値ｂ（アクセル全開の判定基準）以上で車両が減速
状態（加速度＜０）のときに、その状態で所定時間を経
過すると登坂走行を判定してオーバラン判定回転速度Ｏ
ＮＳにＡ＋βを、アクセル開度の通常範囲（所定値ａ以
下でもなく、所定値ｂ以上でもない）を判定すると、オ
ーバラン判定回転速度ＯＮＳに平坦路で規定される回転
速度Ａを付与する制御を実行する（２．０１〜２．０
４、２．０５〜２．０８、２．０９）。
定の回転速度ＯＮＳを車両の走行状況に応じて加減する
ため、平坦路で規定されるオーバラン判定の回転速度Ａ
と、後述する降坂走行時の減算データαならびに登坂走
行時の加算データβがメモリに格納され、図３のように
アクセルセンサ１０と車速センサ１８の検出信号に基づ
いて、アクセル開度が所定値ａ（アクセル全閉の判定基
準）以下で車両が加速状態（加速度＞０）のときに、そ
の状態で所定時間が経過すると降坂走行を判定してオー
バラン判定回転速度ＯＮＳにＡ−αを、アクセル開度が
所定値ｂ（アクセル全開の判定基準）以上で車両が減速
状態（加速度＜０）のときに、その状態で所定時間を経
過すると登坂走行を判定してオーバラン判定回転速度Ｏ
ＮＳにＡ＋βを、アクセル開度の通常範囲（所定値ａ以
下でもなく、所定値ｂ以上でもない）を判定すると、オ
ーバラン判定回転速度ＯＮＳに平坦路で規定される回転
速度Ａを付与する制御を実行する（２．０１〜２．０
４、２．０５〜２．０８、２．０９）。
【００１５】このように構成すると、シフトダウン要求
の発生時に現在の車速と次段のギヤ比から変速後のエン
ジン回転速度ＧＮＶを計算すると共に、この計算値ＧＮ
Ｖがオーバラン判定の回転速度ＯＮＳより高いときに要
求シフト段へのギヤチェンジを禁止するので、エンジン
などのオーバランを適確に防止することができる。
の発生時に現在の車速と次段のギヤ比から変速後のエン
ジン回転速度ＧＮＶを計算すると共に、この計算値ＧＮ
Ｖがオーバラン判定の回転速度ＯＮＳより高いときに要
求シフト段へのギヤチェンジを禁止するので、エンジン
などのオーバランを適確に防止することができる。
【００１６】オーバラン判定の回転速度ＯＮＳは平坦路
で規定される回転速度Ａに一定でなく、車両の加速度と
アクセル開度から降坂走行を判定するとＡ−αに下げら
れるので、車速に対するギヤチェンジの禁止領域が拡大
され、低速でないとシフトダウンができないため、降坂
の車速上昇に原因するオーバランの防止が有効に図れ
る。また、同じく車両の加速度とアクセル開度から登坂
走行を判定するとオーバラン判定の回転速度ＯＮＳはＡ
＋βに上げられるので、車速の低下を待たずにシフトダ
ウンが容易に行えるため、登坂で速やかに再加速状態へ
移行することができる。
で規定される回転速度Ａに一定でなく、車両の加速度と
アクセル開度から降坂走行を判定するとＡ−αに下げら
れるので、車速に対するギヤチェンジの禁止領域が拡大
され、低速でないとシフトダウンができないため、降坂
の車速上昇に原因するオーバランの防止が有効に図れ
る。また、同じく車両の加速度とアクセル開度から登坂
走行を判定するとオーバラン判定の回転速度ＯＮＳはＡ
＋βに上げられるので、車速の低下を待たずにシフトダ
ウンが容易に行えるため、登坂で速やかに再加速状態へ
移行することができる。
【００１７】なお、オーバラン判定の回転速度ＯＮＳと
して、平坦路で規定される設定値Ａに対して降坂走行時
や登坂走行時に所定値α，βの加減処理を行うのでな
く、コントロールユニットのメモリに平坦路での回転速
度Ａのほかに、降坂路での回転速度Ａ−αと登坂路での
回転速度Ａ＋βを予め設定し、これら設定値を車両の走
行状況に応じたオーバラン判定の回転速度ＯＮＳとして
選択するようにしても良い。
して、平坦路で規定される設定値Ａに対して降坂走行時
や登坂走行時に所定値α，βの加減処理を行うのでな
く、コントロールユニットのメモリに平坦路での回転速
度Ａのほかに、降坂路での回転速度Ａ−αと登坂路での
回転速度Ａ＋βを予め設定し、これら設定値を車両の走
行状況に応じたオーバラン判定の回転速度ＯＮＳとして
選択するようにしても良い。
【００１８】
【発明の効果】以上要するにこの発明によれば、変速要
求の発生時に変速後のエンジン回転速度がオーバラン判
定の設定値より高いときに要求シフト段へのギヤチェン
ジを禁止するので、エンジンなどのオーバランを適確に
防止することができる。オーバラン判定の設定値は常に
一定でなく、請求項１において車両の走行速度とエンジ
ンのアクセル開度から降坂走行を判定すると所定値だけ
下げられるため、車速に対するギヤチェンジの禁止領域
が拡大され、低速でないとシフトダウンができないの
で、降坂の車速上昇に原因するオーバランの防止が有効
に図れる。
求の発生時に変速後のエンジン回転速度がオーバラン判
定の設定値より高いときに要求シフト段へのギヤチェン
ジを禁止するので、エンジンなどのオーバランを適確に
防止することができる。オーバラン判定の設定値は常に
一定でなく、請求項１において車両の走行速度とエンジ
ンのアクセル開度から降坂走行を判定すると所定値だけ
下げられるため、車速に対するギヤチェンジの禁止領域
が拡大され、低速でないとシフトダウンができないの
で、降坂の車速上昇に原因するオーバランの防止が有効
に図れる。
【００１９】また、請求項２において車両の走行速度と
エンジンのアクセル開度から登坂走行を判定するとオー
バラン判定の設定値は所定値だけ上げられるため、車速
の低下を待たずにシフトダウンが容易に行えるので、登
坂で速やかに再加速状態へ移行できるという効果も得ら
れる。
エンジンのアクセル開度から登坂走行を判定するとオー
バラン判定の設定値は所定値だけ上げられるため、車速
の低下を待たずにシフトダウンが容易に行えるので、登
坂で速やかに再加速状態へ移行できるという効果も得ら
れる。
【図１】この発明の実施例を示す装置全体の構成図であ
る。
る。
【図２】オーバランの判定制御を説明するフローチャー
トである。
トである。
【図３】オーバラン判定回転速度の加減制御を説明する
フローチャートである。
フローチャートである。
【図４】この発明の構成を請求項ごとに表すクレーム対
応図である。
応図である。
１ 燃料噴射ポンプ ２ スロットルアクチュエータ ３ クラッチ ４ クラッチブースタ ５ トランスミッション ６ ギヤシフトアクチュエータ ７ スプリットアクチュエータ ８ レンジアクチュエータ １０ アクセルセンサ １１ エンジン回転センサ １２ クラッチストロークセンサ １４，１５ クラッチペダルスイッチ １６ ギヤポジションセンサ １７ 車速センサ １８ ギヤ回転センサ １９ シフタ ２１ エンジンコントロールユニット ２２ トランスミッションコントロールユニット
Claims (2)
- 【請求項１】 運転室での人為的な変速操作に基づく変
速要求を発生する手段と、その変速要求に応じてトラン
スミッションのギヤシフトアクチュエータを制御する手
段を備える車両の自動変速装置において、車両の走行速
度を検出する手段と、エンジンのアクセル開度を検出す
る手段と、トランスミッションのシフト位置を検出する
手段と、オーバラン判定回転速度として平坦路で規定さ
れる設定値を記憶する手段と、変速要求の発生時に車両
の走行速度とトランスミッションのギヤ比から変速後の
エンジン回転速度を計算する手段と、この計算値がオー
バラン判定の設定値より高いときに要求シフト段へのギ
ヤチェンジを禁止する手段と、車両の走行速度とエンジ
ンのアクセル開度から走行状況を判定する手段と、その
判定信号に基づいて降坂走行時にオーバラン判定の設定
値を所定値だけ下げる手段を設けたことを特徴とする車
両の自動変速装置。 - 【請求項２】 運転室での人為的な変速操作に基づく変
速要求を発生する手段と、その変速要求に応じてトラン
スミッションのギヤシフトアクチュエータを制御する手
段を備える車両の自動変速装置において、車両の走行速
度を検出する手段と、エンジンのアクセル開度を検出す
る手段と、トランスミッションのシフト位置を検出する
手段と、オーバラン判定回転速度として平坦路で規定さ
れる設定値を記憶する手段と、変速要求の発生時に車両
の走行速度とトランスミッションのギヤ比から変速後の
エンジン回転速度を計算する手段と、この計算値がオー
バラン判定の設定値より高いときに要求シフト段へのギ
ヤチェンジを禁止する手段と、車両の走行速度とエンジ
ンのアクセル開度から走行状況を判定する手段と、その
判定信号に基づいて登坂走行時にオーバラン判定の設定
値を所定値だけ上げる手段を設けたことを特徴とする車
両の自動変速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5194829A JPH0742820A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 車両の自動変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5194829A JPH0742820A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 車両の自動変速装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0742820A true JPH0742820A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16330956
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5194829A Pending JPH0742820A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 車両の自動変速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0742820A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006258125A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Toyota Motor Corp | 変速機の制御装置 |
| JP2006336703A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Isuzu Motors Ltd | 自動変速制御装置 |
| WO2014097826A1 (ja) * | 2012-12-19 | 2014-06-26 | ボルボ ラストバグナー アクチエボラグ | 車両のシフト操作装置 |
| WO2016152749A1 (ja) * | 2015-03-26 | 2016-09-29 | いすゞ自動車株式会社 | 走行制御装置、及び、走行制御方法 |
| JP2021032390A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | 株式会社Ｓｕｂａｒｕ | 自動変速機の変速制御装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02133244A (ja) * | 1988-11-14 | 1990-05-22 | Mitsubishi Motors Corp | 車両用自動走行制御装置 |
| JPH02229953A (ja) * | 1989-02-28 | 1990-09-12 | Isuzu Motors Ltd | 自動変速機制御装置 |
-
1993
- 1993-08-05 JP JP5194829A patent/JPH0742820A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02133244A (ja) * | 1988-11-14 | 1990-05-22 | Mitsubishi Motors Corp | 車両用自動走行制御装置 |
| JPH02229953A (ja) * | 1989-02-28 | 1990-09-12 | Isuzu Motors Ltd | 自動変速機制御装置 |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4687164B2 (ja) * | 2005-03-15 | 2011-05-25 | トヨタ自動車株式会社 | 変速機の制御装置 |
| JP2006258125A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Toyota Motor Corp | 変速機の制御装置 |
| JP2006336703A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Isuzu Motors Ltd | 自動変速制御装置 |
| JP4696692B2 (ja) * | 2005-05-31 | 2011-06-08 | いすゞ自動車株式会社 | 自動変速制御装置 |
| JPWO2014097826A1 (ja) * | 2012-12-19 | 2017-01-12 | ボルボトラックコーポレーション | 車両のシフト操作装置 |
| WO2014097826A1 (ja) * | 2012-12-19 | 2014-06-26 | ボルボ ラストバグナー アクチエボラグ | 車両のシフト操作装置 |
| CN105008169A (zh) * | 2012-12-19 | 2015-10-28 | 沃尔沃卡车公司 | 车辆的换档操作装置 |
| US9890854B2 (en) | 2012-12-19 | 2018-02-13 | Volvo Truck Corporation | Vehicular shift operation apparatus |
| WO2016152749A1 (ja) * | 2015-03-26 | 2016-09-29 | いすゞ自動車株式会社 | 走行制御装置、及び、走行制御方法 |
| CN107429829A (zh) * | 2015-03-26 | 2017-12-01 | 五十铃自动车株式会社 | 行驶控制装置及行驶控制方法 |
| JP2016183727A (ja) * | 2015-03-26 | 2016-10-20 | いすゞ自動車株式会社 | 走行制御装置、及び、走行制御方法 |
| CN107429829B (zh) * | 2015-03-26 | 2019-11-15 | 五十铃自动车株式会社 | 行驶控制装置及行驶控制方法 |
| US10539228B2 (en) | 2015-03-26 | 2020-01-21 | Isuzu Motors Limited | Travel control device, and travel control method |
| JP2021032390A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | 株式会社Ｓｕｂａｒｕ | 自動変速機の変速制御装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4429528B2 (ja) | アクセルペダルの自然復帰の際における自動車の自動変速機の制御方法 | |
| JPH0425665A (ja) | 車両用自動変速機の制御装置 | |
| JPH07239021A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
| JP3492844B2 (ja) | 車両の自動変速装置 | |
| JPH0742820A (ja) | 車両の自動変速装置 | |
| JP3492843B2 (ja) | 車両の自動変速装置 | |
| JP2910581B2 (ja) | 車両用定速走行制御装置 | |
| JPS63101549A (ja) | 車両の自動変速制御方法 | |
| JP2674166B2 (ja) | 自動変速機のクラッチ制御装置 | |
| JPH05296335A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
| JP3623368B2 (ja) | 車両の変速装置 | |
| JPH11321386A (ja) | 自動変速機の変速制御装置及び自動変速機のキックダウン推定方法 | |
| JP3101247B2 (ja) | 車両の変速制御装置 | |
| JP2899511B2 (ja) | 車両の自動変速装置 | |
| US20020049117A1 (en) | Control system for an automatic transmission of a vehicle | |
| JP3237395B2 (ja) | 自動変速機のシフトハンチング防止装置 | |
| JPH11107784A (ja) | 車両のエンジンブレーキ制御装置 | |
| JP2814755B2 (ja) | 自動変速機のシフトパターン切換制御装置 | |
| JP3480796B2 (ja) | 自動変速機付き車両の制御装置 | |
| JP3441839B2 (ja) | 自動変速機の制御装置及び制御方法 | |
| JPH1044833A (ja) | 原動機および自動変速機の複合制御装置 | |
| JP2967447B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
| JP3380113B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
| JP3177810B2 (ja) | 車両用自動変速機の変速制御装置 | |
| JPH07116958B2 (ja) | エンジンの制御装置 |