JPH02133244A - 車両用自動走行制御装置 - Google Patents

車両用自動走行制御装置

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Publication number
JPH02133244A
JPH02133244A JP28844888A JP28844888A JPH02133244A JP H02133244 A JPH02133244 A JP H02133244A JP 28844888 A JP28844888 A JP 28844888A JP 28844888 A JP28844888 A JP 28844888A JP H02133244 A JPH02133244 A JP H02133244A
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JP
Japan
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control
acceleration
value
vehicle speed
target
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Pending
Application number
JP28844888A
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English (en)
Inventor
Katsuo Akishino
秋篠 捷雄
Tadashi Hirako
平子 廉
Makoto Shimada
誠 島田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野コ 本発明は、自動車に用いて好適な車両用自動走行制御装
置に関する。
[従来の技術] 従来より、車両の走行速度を自動的に制御すべく車両用
エンジンを制御する装置が考えられており、この種の制
御には、定車速走行制御や加速又は減速走行制御等があ
り、通常時には設定した車速に応じた定車速走行制御を
行ない、設定車速を変更した際や加速又は減速走行をし
たい際に加速又は減速走行制御を行なうことが考えられ
る。
[発明が解決しようとする課題] ところで、車両を自動制御制御するには、スロットル弁
開度の調整等のエンジン制御が主体となるが、エンジン
制御だけでは車速の制御を十分に行なえない場合が考え
られる。例えば登り坂では。
変速機が高速段に設定されていると、登り坂の傾斜度や
目標車速の大きさによっては、エンジンを制御してもト
ルク不足となり車速が低下して目標車速を維持して定車
速走行することが困難な場合がある。逆に、下り坂では
、変速機が高速段に設定されていると、エンジンブレー
キが十分に働がなくなり、車速が増大してしまう場合が
ある。
本発明は、上述の課題に鑑み案出されたもので、変速機
(自動変速機)を適宜シフト変更制御することにより、
坂道などでも確実に目標車速を維持できるようにした。
車両用自動走行制御装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このため、本発明の車両用自動走行制御装置は、車両の
定速走行すべき速度を設定する目標車速設定手段と、上
記車両の実車速を検出しうる車速検出手段と、上記車両
の加減速時に目標とする加速度を設定する目標加速度設
定手段と、上記車両の実加速度を検出しうる加速度検出
手段と、上記実車速が上記目標車速に一致するように適
宜加減速を行ないながら定車速走行制御を行なう定車速
制御手段と、上記の定車速制御手段からの制御信号に基
づきエンジンの出力を調整しうるエンジン出力調整手段
と、上記の定車速制御手段からの制御信号に基づき変速
段を切り替えうる自動変速機とをそなえると共に、上記
実車速と上記目標車速とを比較する車速比較判定手段と
、上記実加速度と予め設定された基準加速度とを比較す
る加速度比較判定手段と、実出力トルクと現エンジン回
転数での最大トルクとを比較するトルク比較判定手段と
、現変速段からシフト変更後のエンジン回転数を算出し
て所定値と比較するエンジン回転数比較判定手段と、上
記車両の定速走行制御時に上記自動変速機ヘシフト変更
指令を行なうシフト変更指令手段とからなる自動変速機
制御装置をそなえ、上記車速比較判定手段により実車速
が上記目標車速から所定量以上ずれていると判定され且
つ上記加速度比較判定手段により実加速度の大きさが上
記基準加速度よりも小さいと判定された状態が所定時間
以上継続し、且つ、上記自動変速機が高速段に設定され
ていると共に、上記トルク比較判定手段により現エンジ
ン回転数での最大トルクに近いトルクを所定時間以上出
力していると判断された時であって、上記エンジン回転
数比較判定手段によりシフト変更後のエンジン回転数が
所定値を越えないと判断された時に、上記シフト変更指
令手段から上記自動変速機ヘシフト変更指令が発せられ
るように構成されたことを特徴としている。
[作 用コ 上述の車両用自動走行制御装置では、自動変速機制御装
置において、■定車速制御手段により車両が定車速走行
制御されていて、■車速比較判定手段により実車速が目
標車速から所定量以上ずれていると判定され且つ■加速
度比較判定手段により実加速度の大きさが基準加速度よ
りも小さいと判定された状態が所定時間以上継続し、且
つ、■自動変速機が高速段に設定されていて、■トルク
比較判定手段により現エンジン回転数での最大トルクに
近いトルクを所定時間以上出力していると判断された時
であって、■エンジン回転数比較判定手段によりシフト
変更後のエンジン回転数が所定値を越えないと判断され
た時には、シフト変更指令手段から自動変速機ヘシフト
変更指令が発せられ、変速機制御が行なわれる。
[実施例] 以下、図面により本発明の実施例について説明すると、
第1〜28図は本発明の一実施例としての車両用自動走
行制御装置を示すものである。
本発明の自動走行制御装置は、車両用エンジン制御装置
1と自動変速機制御装置101とがらなり、第1〜28
図のうち、第1〜7図は、本装置の構成を示すものであ
る。
はじめに、第1,2図に基づいて本装置の全体構成を説
明するが、第1図は本装置の主要部分を概念的に示す構
成図、第2図は本装置の車両用エンジン制御装置1の具
体的な全体構成図である。
第1図から説明すると、第1図において、1は車両用エ
ンジン制御装置である。
2は車両室内に設けられ手動操作される手動操作手段で
あり、第2図に示すアクセルペダル27゜ブレーキペダ
ル28.シフトセレクタ29及びオートクルーズスイッ
チ18等がこれに相当する。
3は走行状態指定手段であり、具体的には第2図に示す
制御部25の走行状態指定部がこれに相当する。この走
行状態指定手段3は、変速機(第2図の自動変速機32
が対応する)がエンジン13の出力を駆動輪33.34
 (第2図参照)に伝達しうる状態であって、且つ、ア
クセルペダル27(第2図参照)とアクセルペダル28
(第2図参照)とが共に解放状態にある時に手動操作手
段2を操作することで、定車速走行状態と加速走行状態
と減速走行状態との何れかを指定しうるものである。つ
まり、手動操作手段2が定車速走行すべき条件に一致す
ると定車速走行状態を指定し、手動操作手段2が加速走
行すべき条件に一致すると加速走行状態を指定し、手動
操作手段2が減速走行すべき条件に一致すると減速走行
状態を指定する。なお、自動変速機32は、トルクコン
バータを用いた一般的な流体変速機とする。
4は目標加速度設定手段であって、第2図に示す制御部
25の目標加速度設定部が相当する。この目標加速度設
定手段4は、走行状態指定手段3での指定が加速走行の
時にこの加速走行時の加速度の目標値を設定し、指定が
減速走行であったらこの減速走行時の減速度の目標値を
設定する。
5は車両の走行速度を検出する車速検出手段であり、具
体的には車両の変速機等に設けられた車速センサー(図
示省略)などが相当する。
6は到達目標車速設定手段(目標車速設定手段)であり
、第2図に示す制御部25の到達目標車速設定部がこれ
に相当する。この到達目標車速設定手段6では、走行状
態指定手段3での指定が加速走行に切換ねると加速後に
車両が走行すべき走行速度を設定し、指定が減速走行に
切換ねると減速後に車両が走行すべき走行速度を設定す
るようになっている。この目標加速度設定手段4での設
定は、目標加速度が車速の変化に対応して変化するよう
に行なわれる。
7は可変の制御量に基づいてエンジン13の出力を調整
するエンジン出力調整手段であって、具体的には第2図
に示すスロットル弁回動部26及びスロットル弁31が
これに相当する。なお、可変の制御量には、具体的には
第2図に示す制御部から送られる制御量が相当する。
8は定車速制御手段であって、具体的には第2図に示す
定車速制御部がこれに相当する。この定車速制御手段8
は、走行状態指定手段3での指定が定車速走行である時
、車両が所定の速度による定車速走行を維持できるよう
に、これに必要なエンジン13の出力を調整するための
エンジン出力調整手段7の制御量を設定する。
9は加速制御手段であって、第2図に示す加速制御部等
がこれに相当する。この加速制御手段9は、走行状態指
定手段3での指定が加速走行になっている時に車両が目
標加速度設定手段4で設定された加速度での加速走行を
維持できるように、これに必要なエンジン13の出力を
調整するためのエンジン出力調整手段7の制御量を設定
する。
10は減速制御手段であって、第2図に示す減速制御部
がこれに相当する。この減速制御手段10では、走行状
態指定手段3での指定が減速走行になっている時に、車
両が目標加速度設定手段4で設定された減速度による加
速走行を維持できるなエンジン13の出力を得られるよ
うにエンジン出力調整手段7による所要の制御量を設定
する。
11は到達検出手段であって、具体的には第2図に示す
到達検出部がこれに相当する。到達検出手段11は、走
行状態指定手段3での指定が加速走行または減速走行で
ある時に、車速検出手段5で検出された車両の走行速度
が、到達目標車速に到達したことを検出する。
12は走行状態切換手段であって、具体的には第2図に
示す走行状態切換部がこれに相当する。
到達検出手段11で車速が到達目標車速に到達したこと
が検出されると、この走行状態切換手段12により、走
行状態設定手段3での走行状態の指定が切換えられる。
また、101はエンジン制御装置1の制御状態に応じて
自動変速機32を制御する自動変速機゛制御装置であっ
て、実車速と目標車速とを比較する車速比較判定手段1
02と、実加速度と予め設定された基準加速度とを比較
する加速度比較判定手段103と、実出力トルクを算出
して現エンジン回転数での最大トルクと比較するトルク
比較判定手段104と、現変速段からダウンシフトした
時のエンジン回転数を算出して所定値と比較するエンジ
ン回転数比較判定手段105と、これらの判定手段10
2〜105からの情報に基づき自動変速機32へ適宜シ
フト変更指令を行なうシフト変更制御手段106とから
なる。
次に、第2図に基づいて、車両用エンジン制御装置1を
中心に具体的に説明する。
本車両用自動走行制御装置の車両用エンジン制御装置1
は、踏込量検出部14と、アクセルスイッチ15と、ブ
レーキスイッチ16と、シフトセレクタスイッチ17と
、オートクルーズスイッチ18と、車重検出部19と、
吸入空気量検出部20と、エンジン回転数検出部21と
、出力軸回転数検出部22と、変速段検出部23と、車
速・加速度検出部24と、各検出部及びスイッチ14〜
24からの入力信号に基づいた制御信号を出力する制御
部25と、この制御部25からの制御信号を受けてスロ
ットル弁31を駆動するスロットル弁回動部26と、車
体の前後方向の加速度を直接検出する車体前後方向加速
度センサ(Gセンサ)51とから構成されている。
以下、これらの各構成部分について説明する。
踏込量検出部14は、エンジンの出力を人為的に調整す
るためのアクセルペダル27の踏込量を検出するもので
あって、第3図に示すように、アクセルペダル27に連
動してアクセルペダル27の踏込量に比例する電圧を出
力するポテンショメータ37と、このポテンショメータ
37の出力電圧値をデジタル値のアクセルペダル踏込量
APSに変換するA−D変換部38とから構成される。
アクセルスイッチ15は、アクセルペダル27に連動し
て0N−OFFして、アクセルペダル27が踏み込まれ
ていない時にON状態となり、踏み込まれている時にO
FF状態となる。
ブレーキスイッチ16は、車両を制動するブレーキ(図
示せず)を人為的に操作するブレーキペダル28に連動
して0N−OFFL、ブレーキペダル28の踏込時にO
N状態、ブレーキペダル28の踏み込まれていない時に
OFF状態となる。
シフトセレクタスイッチ17は、シフトセレクタ29に
よって人為的に指定された自動変速機32の作動状態を
デジタル信号で出力するが、このシフトセレクタスイッ
チ17の示す作動状態には。
ニュートラル時のNレンジと、駐車時のPレンジと、自
動変速走行時のDレンジと、自動変速機32の変速段が
第1速にホールドされている時のLレンジと、後進時の
Nレンジとがある。
オートクルーズスイッチ18は、車両の走行状態を人為
的に指定するためのもので、車両に加減速指令を与える
加速指令手段としても機能し、第6図に示すように、ス
テアリングゴラム49の側方に突設され加速スイッチ4
5及び切換スイッチ46として機能するメインレバー1
8aと、このメインレバー18aに左右へスライド可能
に取り付けられたスロットルスイッチ47と、メインレ
バー18aを軸に回転可能に取り付けられた目標車速変
更スイッチ48とをそなえる。このオートクルーズスイ
ッチ18の詳細は、後述する。
また、車重検出部19は、車輪と車体との相対位置、即
ち車高の変化によって検出し、この検出値をデジタル値
で出力するものである。
吸入空気量検出部20は、吸入通路30を通じてエンジ
ン13に吸入される空気量を検出し、この検出値をデジ
タル値で出力するものである。
エンジン回転数検出部21は、エンジン13のカム軸(
図示省略)に設けられており、エンジン13の回転数を
検出して、この検出値をデジタル値で出力するものであ
る。
出力軸回転数検出部22は、自動変速機32ののトルク
コンバータ(図示省略)の出力軸(図示省略)に設けら
れており、出力軸の回転数を検出して、この検出値をデ
ジタル値で出力する。なお。
33.34は、自動変速機32を介してエンジン13で
駆動される左前車輪、右前車輪である。
変速段検出部23は、自動変速機32に設けられた変速
指令部(図示省略)から出力される変速指令信号に基づ
いて使用中の変速段を検出し、この検出値をデジタル値
で出力するものである。
車速・加速度検出部24は、車両の実車速(実際の走行
速度)と車両の実加速度(実際の加速度)とを検出して
、この検出値をデジタル値で出力するものである。この
車速・加速度検出部24は。
第5図に示すように、右後車輪36の車輪速を検出して
この検出値をデジタル値で出力する右後車輪速検出部4
2と、左後車輪35の車輪速を検出してこの検出値をデ
ジタル値で出力する左後車輪速検出部43と、これらの
右後車輪速検出部42及び左後車輪速検出部43から出
力されるデジタル値に基づき車両の実車速及び実加速度
を算出する車速・加速度算出部44とから構成される。
制御部25は、走行状態指定部3と、到達目標車速設定
部6と、到達目標車速変更制御部6aと、定車速制御部
8と、加速制御部9と、減速制御部10と、到達検出部
11と、走行状態切換部(走行状態切換制御部)12と
をそなえており、走行状態指定部3による指定に従って
、各制御部で適切なスロットル開度が設定される。
つまり、制御部25では、走行状態指定部3で定車速走
行が指定されると、定車速制御部8により所要の定車速
走行に必要なスロットル開度が設定され、加速走行に指
定されると、加速制御部9により所要の加速走行に必要
なスロットル開度が設定され、減速走行に指定されると
、減速制御部1oにより所要の減速走行に必要なスロッ
トル開度が設定される。このように設定されたスロット
ル開度の大きさは、デジタル信号としてスロットル弁回
動部26へ出力される。
スロットル弁回動部26は、スロットル弁31が制御部
25で設定されたスロットル開度をとるように、このス
ロットル弁31を回動させるものであって、第4図に示
すように、制御部25からの信号に基づきスロットル弁
31を設定開度まで回動させるための駆動信号を出力す
るアクチュエータ駆動部39と、このアクチュエータ駆
動部39からの信号を受けてスロットル弁31を回動す
るスロットル弁アクチユエータ40と、このスロットル
弁アクチユエータ40により回動されたスロットル弁3
1の開度を検出してこの検出値をデジタル値でアクチュ
エータ駆動部39にフィードバックするスロットル弁開
度検出部41とから構成されている。なお、スロットル
弁アクチユエータ40はステッパモータ等の電動モータ
である。
また、スロットル弁31は、吸気通路30に回動可能に
設けられ、適度な角度に調整されることで吸気通路30
の開閉(開度調整)を行ない、エンジン13への吸気量
を調整するものである。
車体前後方向加速度センサ51は、いわゆるGセンサで
あって、車体の前後方向の加速度に変化があったか否か
を検出しうるちのであり、詳細な加速度値を検出するの
でなく、車速・加速度検出部24での検出加速度に変化
があった場合に、この変化を車速・加速度検出部24と
は別個に検出して、車速・加速度検出部24における外
乱や検出誤差等による誤ったデータが不必要に制御部2
5のデータとして取り込まれないようにするために設け
られている。
ここで、オートクルーズスイッチ18について詳細に説
明する。
加速スイッチ45は、メインレバー18aをステアリン
グゴラム49の回りに旋回動させることによって切り換
えられ、ここでは、第6図中に示すロ、旧2回および団
の4つの位置に切り換わって、これらの各位置でそれぞ
れON状態をとる。
この加速スイッチ45が同の位置にあると、指定された
速度での定車速走行となり、圓〜団の位置にあると、そ
れぞれの目標加速度での加速走行となる。特に、同→回
→団と切り換えるに従い目標加速度が大きくなり、同の
位置では緩加速走行、回の位置では中加速走行、団の位
置では急加速走行に設定される。
切換スイッチ46は、走行状態切替操作手段であって、
メインレバー18aを手前に引くことでON状態になっ
て加速スイッチ45の位置に応じて走行状態が切り換え
られ、切り換えられた後にメインレバー18aから手を
離すと、このレバー18aは自動的に元の位置に復帰す
る。
例えば、加速スイッチ45が口の位置にある時には、切
換スイッチ46で定車速走行と減速走行とが切り換えら
れる。つまり、加速スイッチ45が口の位置にあって定
車速走行している時にこの切換スイッチを操作すると、
定車速走行から減速走行へと切り換わり、この切換によ
って加速スイッチ45が固の位置にあって減速走行して
いる時にこの切換スイッチを操作すると、減速走行から
定車速走行へと切り換わる。
一方、加速スイッチ45が同9回または団の位置にある
時には、切換スイッチ46で加速走行と定車速走行とが
切り換えられる。つまり、加速スイッチ45が旧9回ま
たは団の位置にあって加速走行している時にこの切換ス
イッチを操作すると、加速走行から定車速走行に切り換
わり、この切換によって加速スイッチ45が同9回また
は団の位置にあって定車速走行している時にこの切換ス
イッチを操作すると、定車速走行から加速走行に切り換
わる。
さらに、この切換スイッチ46によって到達目標車速を
変更でき、定車速走行から加速走行に切り換えるために
切換スイッチ46のON状態を継続させつづけると、こ
の継続時間に比例して到達目標車速が増加し、定車速走
行から減速走行に切り換えるために切換スイッチ46の
ON状態を継続させつづけると、この継続時間に比例し
て到達目標車速が減少する。
スロットルスイッチ47は、スロットル弁31に対する
アクセルペダル27またはブレーキペダル28の状態に
応じた制御内容を変更するものであり、口9国および(
3)の3つの位置に切り換わって、これらの各位置でそ
れぞれON状態をとる。
このスロットルスイッチ47が回の位置にある時には、
アクセルペダル27とスロットル弁31とが機械的に直
結したのと同様な関係に制御が行なわれ、アクセルペダ
ル27の動きに応じてスロットル弁31が調整される。
また、スロットルスイッチ47が口または図の位置にあ
る時には、アクセルペダル27とスロットル弁31とは
機械的直結関係にはならず、以下のような制御となる。
つまり、スロットルスイッチ47が国の位置にある時に
は、ブレーキペダル28を踏み込んで減速を行なった後
このブレーキペダル28を開放すると、次にアクセルペ
ダル27を踏み込むまでの間、スロットル弁31が常に
アイドル位置である最小開度を保持するような制御が行
なわれる。
スロットルスイッチ47が図の位置にある時は、ブレー
キペダル28を踏み込んで減速を行なった後このブレー
キペダル28を開放すると、走行中の車両を停車させる
場合を除いて1次にアクセルペダル27を踏み込むか、
加速スイッチ45または切換スイッチ46の操作により
加速走行または減速走行が指定されるまでの間、ブレー
キペダル28の開放時の車速を維持して定車速走行すべ
く、スロットル弁31の開度制御が行なわれる。
目標車速切換スイッチ48は、定車速走行の際の目標車
速の設定値を変更するためのものであり、上方[第6図
中の(+)方向]または下方[第6図中の(−)方向]
に回動させるとそれぞれON状態となり、切り換えられ
た後にスイッチ48から手を離すと、このスイッチ48
は自動的に元の位置(第6図中に示す中立状態)に復帰
してOFF状態となる。そして、この目標車速切換スイ
ッチ48を(+)側の○N状態に操作すると、このON
状態の継続時間に比例して到達目標車速が増加し、(−
)側のON状態に操作すると、このON状態の継続時間
に比例して到達目標車速が減少する。
したがって、この目標車速切換スイッチ48を回動させ
て到達目標車速を増減させた後にスイッチ48から手を
離すと、到達目標車速は、この手を離した時点の値に設
定される。
なお、オートクルーズスイッチ18と制御部25との接
続部分の回路は、第7図に示すように構成されている。
制御部25側には、制御部25の信号入力用に設けられ
たバッファBUI〜BUIOと、これらのバッファBU
1〜BUIOの各入力側に設けられたプルアップ抵抗R
1〜RIOとがそなえられている。なお、これらのプル
アップ抵抗R1〜R10は、バッファBUI〜BUIO
の電源50と並列に設けられている。
そして、オートクルーズスイッチ18を構成する、加速
スイッチ45.切換スイッチ46.スロットルスイッチ
47及び目標車速変更スイッチ48のそれぞれの接点が
、制御部25のバッファBU1〜BUIOの各入力側に
接続されている。
なお、この第7図中の加速スイッチ45の各接点に付し
た符号口〜(8)は、第6図中の位置固〜団に対応して
おり、切換スイッチ46の接点(ON)は、メインレバ
ー18aを手前に引いてON状態にした時に接触する。
また、スロットルスイッチ47の各接点に付した符号回
〜区は、第6図中の位置回〜区に対応しており、目標車
速変更スイッチ48の各接点に付した(+)、 (−)
は、それぞれ目標車速変更スイッチ48を第6図中の(
+)側又は(−)側に回転操作すると接触する接点であ
る。
そして、これらの各スイッチの接点のうち、ON状態と
なった接点に接続されたバッファの入力側では、この入
力側に接続されたプルアップ抵抗にバッファBUI〜B
UIOの電源50から電流が流れて、この結果、ON状
態となった接点に接続されたバッファにはローレベルデ
ジタル信号が与えられる。また、他のOFF状態の接点
に接続されたバッファにはハイレベルデジタル信号が与
えられる。
例えば、各接点が第7図に示すような接続状態にある時
には、制御部25のバッファBUI及びBO2の入力側
にローレベルデジタル信号が与えられ、BO2〜BU6
及びBU8〜BU1oの入力側にハイレベルデジタル信
号が与えられる。
次に、このエンジン制御装置1による制御内容を説明す
る。
第8〜18図は、いずれもこのエンジン制御装置による
制御内容を示すフローチャートであり、このうち、第8
図(i)が、本制御の主要内容を示す主フローチャート
であって、制御はこの主フローチャートに従って一定の
制御周期(制御サイクル)で行なわれる。
この制御周期は、車両のトルクコンバータやトランスミ
ッション等の慣性により発生する制御の遅れに応じた時
間(ロスタイム)Tdを所定時間Taに加えた時間(T
a+Td)として設定する。
なお、各変速段毎に慣性による制御の遅れが異なるので
、ロスタイムTdは各変速段毎に定められる。また、こ
の場合の所定時間Taは、一定時間、又は、エンジン回
転数に対応した値とする。
そして、この主フローチャートに定期的に割り込んで、
第8図(i)〜(iv )にそれぞれ示すような割込制
御が行なわれる。
第8図(ii)は、第8図(i)に示す主制御が行なわ
れている時に、この制御に50ミリ秒毎に割込んで優先
的に行なわれる割込制御(以下、第1の割込制御という
)であって、カウンタCAPCNGに対してなされる制
御の内容を示すフローチャートである。
第8図(iii)は、同様に第8図(i)に示す制御に
10ミリ秒毎に割込んで優先的に行なわれる割込制御(
以下、第2の割込制御という)であって、踏込量検出部
11によって検出されたアクセルペダル踏込量APSに
基づきこの踏込量APSの変化速度DAPSを求める制
御の内容を示すフローチャートである。
さらに、第8図(iv)は、同様に第8図(i)に示す
制御に65ミリ秒毎に割込んで優先的に行なわれる割込
制御(以下、第3の割込制御という)であって、車速・
加速度検出部24の右後車輪速検出部42によって検出
された右後車輪速VARRと左後車輪速検出部43によ
って検出された左後車輪速VARLとから、車両の実車
速VAと実加速度DVAとを求める制御の内容を示すフ
ローチャートである。この制御は、車速・加速度算出部
44において行なわれる。
また、第8図(V)は、第8図(iv)に示す第3の割
込制御によって求められる実加速度DVAの誤差を補償
するためのフェールセイフ制御の内容を示すフローチャ
ートである。
つまり、第3の割込制御では、車速・加速度検出部24
による検出値を用いて実加速度DVAを算出するが、車
速・加速度検出部24が車輪速によって車両の速度を検
出するため、路面の凹凸等によって車輪35,36にバ
ンプやリバウンド等が生じると、瞬間的に実車速VAと
は異なる値を車速として検出するおそれがある。このフ
ェールセイフ制御は、このように誤った車速値に基づい
て実加速度DVAが算出されるのを防止するためのもの
である。
ここでは、車重検出部19の−っとして設けられている
エアサスペンションの空気圧検出装置(図示省略)の検
出値に基づいて、フェールセイフ制御を行なっている。
これは、バンプやリバウンド等で車輪速に誤差が生じる
時には、これと同時に、エアサスペンションの空気圧も
変化するので、実車速VAとしての測定値の信頼性の尺
度として、空気圧の変化を採用しているのである。
なお、第8図(i)に示す主制御では、種々の内容の制
御が行なわれるが、これらの制御内容は、第9〜18図
に示されている。
第9図は、第8図(i)のステップA117で行なわれ
るスロットル直動制御の詳細を示すフローチャートであ
って、このスロットル直動制御とは、アクセルペダル2
7とスロットル弁31とが機械的に直結したのと同等な
関係でアクセルペダル27に対してスロットル弁31を
制御を行ないエンジン13の制御を行なうものである。
第10図は、第8図(i)のステップA116で行なわ
れるスロットル非直動制御の詳細を示すフローチャート
であって、このスロットル非直動制御とは、アクセルペ
ダル27とスロットル弁31とが必ずしも機械的直結関
係のようにはならないスロットル弁31の制御でエンジ
ン13の制御を行なうものである。
第11図は、第10図のステップC137で行なわれる
アクセルモード制御の詳細を示すフローチャートであっ
て、このアクセルモード制御とは。
踏込量検出部14によって検出されたアクセルペダル踏
込量APSと、この踏込量APSに基づき制御部22に
よって求められたアクセルペダル踏込量変化速度DAP
Sと、カウンタCAPCNGの値とに基づいて車両の目
標加速度を決定し、この目標加速度を得るエンジン出力
となるようにスロットル弁31を回動制御してエンジン
13の制御を行なうものである。
第12図は、第10図のステップC144で行なわれる
オートクルーズモード制御の詳細を示すフローチャート
であって、このオートクルーズモード制御とは、アクセ
ルペダル27およびブレーキペダル28の踏込みが解除
された状態にある時に、第2図中の各検出部および各ス
イッチ14〜24の情報に基づき、制御部25の加速制
御部9、減速制御部10、あるいは定車速制御部8でス
ロットル弁31の開度を設定し、スロットル弁回動部2
6によりスロットル弁31を回動することによりエンジ
ン13の制御を行なって、車両の走行状態を加速走行、
減速走行、あるいは定車速走行とするものである。
第13図は、第12図のステップE128で行なわれる
切換スイッチ制御の詳細を示すフローチャートであって
、この切換スイッチ制御とは、制御部25の走行状態指
定部3による車両の走行状態の指定と、切換スイッチ4
6および制御部25の走行状態切換部12による切換え
と、制御部25の到達目標車速設定部6による到達目標
車速の設定と、制御部25の到達目標車速変更制御部6
aによる到達目標車速の変更とに関して行なわれるもの
である。
第14図は、第12図のステップE121で行なわれる
加速スイッチ制御の詳細を示すフローチャートである。
この加速スイッチ制御とは、加速スイッチ45を第6図
中の旧〜団の位置に切換えた時に、制御部25の目標加
速度設定部4においてこの切換位置に応じて行なわれる
目標加速度D■S2の設定の制御である。この目標加速
度DVS2は、加速スイッチ45または切換スイッチ4
6の操作によって制御部25の走行状態指定部3の指定
が加速走行となって車両が加速を開始した後に一定とな
る加速度の目標値のことである。
第15図は、第12図のステップE131で行なわれる
減速制御の詳細を示すフローチャートである。この減速
制御は、加速スイッチ45および切換スイッチ46の操
作による制御部25の走行状態指定部3の指定が減速走
行となまた時に、制御部25の目標加速度設定部4によ
り設定された負の目標加速度(即ち目標減速度)に最も
近く且つ実現可能な減速度で減速走行を行なうような制
御であり、主として制御部25の減速制御部10及び目
標加速度設定部4において行なわれるものである。
第16図は、第12図のステップE133で行なわれる
目標車速制御の詳細を示すフローチャートであって、こ
の目標車速制御は、加速スイッチ45あるいは切換スイ
ッチ46の操作等により制御部25の走行状態指定部3
の指定が定車速走行となった時に車両の走行速度を、こ
の指定が定車速走行となった時の走行速度に一致させて
維持する定車速走行を行なうためのもの、および定車速
走行時の目標車速走行速度の目標値を目標車速変更スイ
ッチ48により変更するためのものであり。
主として制御部25の定車速制御部8において行なわれ
るものである。
第17図は、第12図のステップE122で行なわれる
加速制御の詳細を示すフローチャートである。この加速
制御とは、加速度の変化(増減)を滑らかに行なうよう
にする制御である。例えば、加速スイッチ45あるいは
切換スイッチ46の操作により制御部25の走行状態指
定部3の指定が加速走行となった時に、加速スイッチ4
5の位置に対応して制御部25の目標加速度設定部6で
設定された目標加速度への車両の加速度の増加および減
少を滑らかに行なうようにしたり、加速走行により制御
部25の到達目標車速設定部6および到達目標車速変更
制御部6aで設定された到達目標車速に車両の走行速度
が到達する際の加速度の変化を滑らかに行なうようにす
るものである。
第18図は、第16図のステップJ115で行なわれる
目標加速度DVS4の決定の制御の詳細を示すフローチ
ャートである。この目標加速度D■S4は、制御部25
の走行状態指定部3による指定が定車速走行である時に
、車両の走行速度を目標車速に一致させて維持するため
の車両の加速度の目標値である。
第19〜26図は、いずれも本車両用自動走行制御装置
におけるエンジン制御装置1の制御に使用されるマツプ
のパラメータとこのパラメータに対応して読み出される
変量との対応関係を示すグラフである。
第27図は加速スイッチ45を切換えて制御部25の走
行状態指定部3の指定を加速走行とした時の、切換後の
時間経過に対応した目標加速度および走行速度の変化の
一例を示したものである。
第28図(i)〜(iii)は、自動変速機制御装置1
01による自動変速機32の制御内容を示すフローチャ
ートであり、第28図(i)、 (ii)の手順を連続
することで、一つのサイクルのダウンシフト制御が行な
われる。この制御は、オートクルーズモード制御での定
速度制御中において、例えば登板時や降板時(下り坂の
時)にエンジン制御のみでは車速の維持が不可能な時に
行なわれる。
このダウンシフト制御は2oms毎の割込制御であって
、第28図(i)が主として登板時の制御に相当し、第
28図(ii)が主として降板時の制御に相当する。ま
た、第28図(iii)は、第28図(ii)の降板時
の制御の変形例を示す。
なお、このダウンシフト制御は、車速・加速度検出部2
4で検出された実車速VA及び実加速度DVA、到達目
標車速設定部6で設定された目標車速vS、エンジン回
転数検出部21で検出された現エンジン回転数DRPM
、変速段検出部23で検出された現在使用中の変速段等
のデータに基づいて、ダウンシフト制御101で行なわ
れる。
以上のような構成による本制御装置の作用を第1〜28
図に基づき説明する。
まず初めに、エンジン13を始動するために車両のイグ
ニッションスイッチ(図示省略)をONにすると、スタ
ータモータ(図示省略)によりエンジン13のクランク
軸(図示省略)が回転を始め、燃料制御装置(図示省略
)により決定されたエンジン始動に必要な量の燃料が、
燃料噴射装置(図示省略)によってエンジン13に供給
される。
これとともに、点火時期制御装置(図示省略)によって
決定されたタイミングで点火装置(図示省略)により燃
料に点火が行なわれて、エンジン13が自刃で運転を開
始する。
この時、同時にエンジン制御装置1に電源が接続されて
、第8〜18図に示すフローチャートに従ってエンジン
の制御が開始される。
以下、この制御について説明する。
初めに第8図(i)のステップA101において、制御
で使用する変数、フラグ、タイマ、およびカウンタを全
て値がOになるようにリセットして、次のステップAl
O2へ進む。
この時、第8図(i)のステップA101〜A117に
示す主フローの制御に優先して、第8図(11)のステ
ップA118〜Al2Oのフローチャートに従って50
ミリ秒毎に行なわれる第1の割込制御と、第8図(ii
i)のステップA121〜A122のフローチャートに
従って10ミリ秒毎に行なわれる第2の割込制御と、第
8図(iv)のステップA123〜A128のフローチ
ャートに従って65ミリ秒毎に行なわれる第3の割込制
御とが実行される。
これらの割込制御のうち、第1の割込制御は、制御部2
5において行なわれるものであり、前述のようにカウン
タCAPCNGに関する割込制御である。
つまり、エンジン制御装置1による制御が開始された直
後は、ステップA101においてカウンタの値CAPC
NGがリセットされて、CAPCNGの値はOと設定さ
れているので、ステップA118でCAPCNGに1を
加算した値を新たなCAPCNGにすると、ここでのC
APCNGの値は1となる。従って、次のステップA1
19ではCAPCNG=1の条件を満足することになり
、ステップAl2Oへ進む。そして、このステップAl
2Oで、CAPCNGから1を減算した値(つまりO)
が新たなCAPCNGの値となる。
これから50ミリ秒経過後に再びこの第1の割込制御が
始まる際には、CAPCNGの値は上述のように前回の
第1の割込制御開始時と同様に0となっている。したが
って、今回の第1の割込制御の内容は前回の第1の割込
制御と全く同一となって、今回の第1の割込制御の終了
後には、CAPCNGの値は再び0となる。つまり、主
フローの制御のいずれかのステップにおいてCAPCN
Gの値が0以外に設定されない限り、この50ミリ秒毎
に行なわれる第1の割込制御は全く同一の内容で繰り返
され、この結果得られるC A P CNGの値は常に
0となる。
第2の割込制御は、制御部25において行なわれる制御
であって、ここでは、踏込量検出部14によって検出さ
れたアクセルペダル踏込量AI’sに基づいて、この踏
込量APSの変化速度DAPSが求められる。
なお、アクセルペダル踏込量APSの値は、アクセルペ
ダル27と連動する踏込量検出部14のポテンショメー
タ37からアクセルペダル27の踏込量に比例した電圧
が出力され、この出力電圧が踏込量検出部14のA−D
変換部38でデジタル値に変換されることにより得られ
る値である。
この第2の割込制御においては、ステップA121でア
クセルペダル踏込量APSが入力されて、この次のステ
ップA122でこの入力されたAPSの値と、これと同
様にして100ミリ秒前に入力され記憶されているアク
セルペダル踏込量APS′との差I APS−APS 
’ lがDAPSの値として算出される。この割込制御
は10ミリ秒毎に繰返されるので、APS、APS ’
およびDAPSの値は10ミリ秒毎に更新される。
第3の割込制御は、実車速VAおよび実加速度DAVを
算出するために車速・加速度検出部24において行なわ
れる制御である。
この第3の割込制御が開始されると、まず初めにステッ
プA123において、右後車輪速検出部42により検出
された右後車輪36の車輪速がVARRとして入力され
、ついでステップA124で、左後車輪速検出部43に
より検出された左後車輪35の車輪速がVARLとして
入力される。
次に、ステップA125においてVARRとVARLの
平均値が車両の実車速VAとして算出され記憶される。
次のステップA126では、ステップA125で算出さ
れた実車速VAと今回の割込制御から390ミリ秒前の
割込制御で同様に算出されて記憶された実車速VA’と
の変化量VA−VA ’が実加速度D V AG、とし
て算出される。
そして、ステップA127においては、VAとVA’と
の平均値VAAと、VAが算出された割込制御から更に
65ミリ秒前の割込制御で同様に算出され記憶されてい
た実車速VA”とVA”’(VA”よりも390ミリ秒
前に算出・記憶されたもの)との平均値VAA’との変
化量VAA−VAA’が、実加速度DVA1.。とじて
算出され記憶される。
更に、ステップA128においては、ステップAl27
で算出された実加速度D V A13.と前回までの割
込制御によって同様にして算出されたDVA 13 (
Hのうち最新の4つのD V A1.、どの平均値が、
実加速度D V A、、。とじて算出される。
以上のようにして算出されるVA、VA’、VA”、V
A”’、VAA、VAA’、DVAG、。
DVAz:loおよびD V A、、oの各値は、この
第3の割込制御が65ミリ秒毎に行なわれるので、65
ミリ秒毎に更新される。
これらの実加速度のうち、D A V6.は上述のよう
に2つの実車速(VA、VA’)に基づいて算出される
ので、実際の車両の加速度の変化に対し最も追従性が高
い反面、外乱等により1つの実車速の誤差が増大した時
にうける影響が大きく安定性が低い。一方、D A V
、soは、上述のように4つの実車速(VA、VA’、
VA”、VA”’)に基づいて算出される実加速度D 
A V、、、を5つ用いて求められるので、DVAいと
は逆に外乱による影響は少なく安定性が高い反面、追従
性が低い。また、D A V、30はD A V、、と
DAVssoとの中間の安定性および追従性を有するも
のである。
なお、ここで、第3の割込制御によって求められる実加
速度DVAの誤差を補償するために行なうフェールセイ
フ制御の内容を説明すると、第8図(v)に示すように
、まず、ステップNl0Iで、車重検出部19の一つと
して設けられているエアサスペンション(エアサス)の
空気圧検出装置で検出した検出値の変化(空気圧の変化
度合〕が、予め設定された基準値よりも大きいか否かが
判断される。
検出値の変化が基準値よりも大きくない場合には、実車
速VAとしての測定値には誤差が生じていないと判断し
て、ステップN108へ進んでフラグI工、の値をOと
した後、ステップN109に進んで、タイマ(TMA’
)をリセットし、ステップN110に進む。このステッ
プN110では、各実加速度(DVA、、、DVA、3
゜、DVAoo)を通常通り、つまり、上述のようにス
テップA126〜A128にしたがって算出する。
ただし、このフェールセイフ制御時以前の段階から検出
値の変化がル準値よりも大きくない状態が続いている場
合には、フラグIi4の値ははじめからOであって、タ
イマ(TMA’)も既にリセット状態になっている。
なお、フラグエ□、は、既にエアサスの空気圧の変化が
基準値よりも大きい状態となっていることを値が1であ
ることにより示す。また、タイマTMA’は、エアサス
の空気圧の変化が大きい状態が連続している場合の連続
時間をカウントするものである。
一方、検出値の変化が基準値よりも大きい場合には、ス
テップN101で、実車速VAとしての測定値に誤差が
生じたと判断できる。この場合は、まずステップN10
2へ進んでフラグIi4の値が1であるか否かを判断す
る。
今、初めてエアサスの空気圧の変化が基準値よりも大き
くなったとすると、フラグエ□、の値はまだOの状態な
ので、ステップN103へ進んでフラグ114の値を1
とした後、ステップN104でタイマTMA ’のカウ
ントをスタートさせる。ついで、ステップN105で、
各実加速度(DVA@st DVA、、。、DVA、、
、)(7)算出IF止り、て−直前に算出された各算出
値(最終算出値)を出力データとして記憶する。
続いて、ステップN106に進んで、制御周期を再設定
する。この制御周期の再設定とは、後述する第8図(i
)の主フローに示す制御を、初期状態つまりステップA
101の段階に戻して、新たに制御を開始することであ
る。そして、この後は、ステップN107に進む。
また、前回の制御でもエアサスの空気圧の変化が基準値
よりも大きいと判断されている場合には。
フラグI 14は1になっているので、ステップN10
2で、フラグIi。の値が1であると判断される。
この場合、ステップN103〜N106をジャンプして
、直接ステップN107に進む。
ステップN107に進むと、タイマTMA ’のカウン
ト値tTMA′が所定値tcよりも大きいか否かが判断
される。ここで、カウント値t TM八へとは、エアサ
スの空気圧の変化が基準値よりも大きくなった状態の連
続している時間である。また、所定値tQとは基準時間
であって、車両のサスペンションの固有振動周期等より
適当に大きい値として例えば750m5程度に設定され
る。
このステップN107で行なう判断は、エアサスの空気
圧の変化が、車輪のバンプ・リバウンド等に起因したも
のか、実際に車速が変化したためのものかの判断である
。つまり、エアサスの空気圧の変化が車輪のバンプ・リ
バウンド等に起因していれば、基準時間tc程度経過し
てバンプ・リバウンド等が収まればその変化も解消され
る。従って、逆に、空気圧の変化が基準値よりも大きい
状態が基準時間tcよりも長く続いていれば、実際に車
速が変化したためにエアサスの空気圧が変化が続いてい
ると判断できる。
即ち、タイマTMA’のカウント値t TMA′が所定
値tcよりも大きいならば、空気圧の変化は実際に車速
が変化したためであり、算出した現実加速度データを採
用できると判断でき、タイマTMA’のカウント値t 
TMA′が所定値1cよりも大きくなければ、空気圧の
変化が車輪のバンプ・リバウンド等に起因している可能
性があり、現実加速度データを採用できないと判断でき
る。
ステップN107で、カウント値t TMA ’が所定
値tcよりも大きくないと判断すると、この制御を終了
し、逆に、カウント値t TMA′が所定値tcよりも
大きいと判断すると、ステップNIO3へ進み、フラグ
114の値をOとした後、ステップN109でタイマ(
TMA’)をリセットして。
ステップNll0に進んで、各実加速度(DVA、、、
DVA13゜、 n v Aa−o )を通常通りステ
ップA126〜A128に従って算出する。
なお、この第8図(v)に示す実加速度DVAの誤差を
補償するために行なうフェールセイフ制御は、所定時間
(ただし基準時間tQよりも適当に短い時間)ごとに繰
り返される。
このように、実加速度データが信頼できると判断できる
場合には、所定通りに実加速度を算出して、はぼ現在の
実加速度データを採用する一方、実加速度DVAに誤差
が生じたと判断できる場合には、各実加速度DVA (
DVA、、、DVAi、。。
D V A、、。)のデータとして、既に算出した適正
なデータの中から最も新しいもの(最終算出値)を採用
するのである。
一方、第8図(i)のステップA101〜A117の主
フローでは、ステップA101に引続きステップAlO
2において、スロットル弁31の開閉を行なうタイミン
グを決定するためのタイマTMBが時間のカウントを開
始して次のステップAlO3へ進む。
ステップAlO3では、車速・加速度検出部24でのス
テップA123〜A128の第3の割込制御によって算
出された実車速VA、実加速度DVA、、、DVA、、
、、DVA、、、、踏込量検出部14によって検出され
たアクセルペダル踏込量APS、ステップA121〜A
122による割込制御により制御部25で算出されたA
PSの変化速度DAPS、吸入空気量検出部20によっ
て検出された吸入空気量AE、エンジン回転数検出部2
1によって検出されたエンジン回転数NE、車重検出部
19によって検出された車重W、出力軸回転数検出部2
2によって検出された自動変速機32のトルクコンバー
タ出力軸(図示省略)の回転数NDがそれぞれ入力され
る。これとともに、アクセルスイッチ15、ブレーキス
イッチ16、シフトセレクタスイッチ17およびオート
クルーズスイッチ18の加速スイッチ45.切換スイッ
チ46、スロットルスイッチ47.目標車速変更スイッ
チ48の各スイッチの接点情報と、変速段検出部23で
検出された自動変速機32の使用変速段情報とが取込ま
れる。
そして、次のステップAlO4で、フラグエ。
の値が1であるが否かが判断される。このフラグエ、は
、制御部25の走行状態指定部3によって定車速走行が
指定されるべきことを、値が0であることによって示す
ものである。このステップAlO4では、定車速走行状
態が指定されていると■4=1ではないと判断して、ス
テップAlO3へ進む。逆に、定車速走行状態が指定さ
れていないと14=1であると判断して、ステップAl
O7へ進む。
ステップAlO3へ進んだ場合は、フラグI8の値が1
であるか否かが判断される。このフラグ■8は、後述す
る第12図のステップE133で行なわれる目標車速制
御の中で、車速が定車速走行の目標車速にほぼ一致した
後の制御が行なわれることを値がOであることによって
示すものである。そして、ステップAlO3において、
■。=1であると判断した場合にはステップA107へ
進み、■、=1ではないと判断した場合にはステップA
106へ進む。
ステップA106では、スロットル弁31の開閉を行な
うタイミングの周期TK2が予め設定された一定値TK
として指定される。
ステップA107では、周期Tに2がステップAlO3
で入力されたエンジン回転数NEの逆数と予め設定され
た一定値の係数αとの積によって指定される。したがっ
て、制御部25の走行状態指定部3により定車速走行が
指定されると、目標車速制御の中で車速が目標車速に到
達するまでは、スロットル弁31の開閉はエンジン13
の回転数の増加とともに短縮する周期で行なわれ、車速
が目標車速にほぼ一致した後に制御が行なわれる場合に
は、スロットル弁31は一定の周期で開閉が行なわれる
ステップA106あるいはステップA107からステッ
プAlO3へ進むと、タイマTMBによってカウントさ
れた時間t TMBとjKzとが比較されて、t TM
B > t KZであるか否かが判断される。
そして、tTMB>tに2であると判断した場合にはス
テップA109へ進み−jTMB>jKzではないと判
断した場合にはステップA112へ進む。
t TMB> t K2の場合は、今回の制御サイクル
がスロットル弁31の開閉を行なうタイミングに該当し
、ステップA109でスロットル弁31の次の開閉のタ
イミングを求めるためにタイマTMBをリセットしてし
TMBの値をOとし、ステップA110でタイマTMB
による時間のカウントを再びスタートさせ、ステップA
111でフラグI工□を1とするにのフラグエ□、は、
ステップA11OでタイマTMBによる時間のカウント
を再びスタートさせた後、スロットル弁31の開閉を行
なう制御サイクルであることを、値が1であることによ
って示すものである。
また、tTMB>tに2ではない場合は、今回の制御サ
イクルがスロットル弁31の開閉(エンジン出力の調整
)を行なうタイミングに該当しないので、ステップA1
12でフラグ■、□の値を0とする。
ステップA111あるいはステップA112からステッ
プA113へ進むと、ステップA103で入力されたシ
フトセレクタスイッチ17の接点情報により、シフトセ
レクタ29がDレンジの位置にあるか否かが判断される
。Dレンジの位置にあると判断した場合には、ステップ
A114へ進み、Dレンジの位置にないと判断した場合
には、Dレンジ以外では車両の走行状態等に基づく複雑
な制御は不要であるとしてステップA117へ進んでス
ロットル直動制御が行なわれる。
ステップA114へ進んだ場合には、オートクルーズス
イッチ18のスロットルスイッチ47が第6図中の回の
位置にあるか否かが判断される。
スロットルスイッチ47が回の位置にある場合には、ア
クセルペダル27とスロットル弁31とが機械的に直結
されたのと同等にスロットル弁31が操作される状態と
なるので、ステップA117へ進んでスロットル直動制
御が行なわれる。
逆に、ステップA114においてスロットルスイッチ4
7の位置が回ではないと判断するとステップA115へ
進む。ステップA115では、ステップAlO3で入力
されたエンジン回転数NEが、エンジン13の暖気運転
完了後のアイドル回転数より若干低めに予め設定された
基準値NKに対して、N E < N Kであるかどう
かが判断される。
そして、N E < N Kであると判断した場合には
、ステップA117へ進んでスロットル直動制御が行な
われ、NE<NKではないと判断した場合には、ステッ
プA116へ進んでスロットル非直動制御が行なわれる
したがって、エンジン始動時にエンジン13の回転数が
エンジン停止状態から定常状態の回転数に立上がるまで
の間、あるいは何らかの原因でエンジン13の運転状態
が不安定となってエンジン回転数が低下した時には、ス
ロットル弁31がアクセルペダル27の動きのみに対応
して作動しエンジン13が制御される。
ステップA116のスロットル非直動制御あるいはステ
ップA117のスロットル直動制御が終了すると1回の
制御サイクルが終了し、再びステップAlO3へ戻って
以上に述べたステップAlO3−ステップA11Gまた
はA117の制御が繰返される。したがって、1回の制
御サイクル毎にステップAlO3で各検出値および各接
点情報が更新して入力され、この検出値および接点情報
に基づいて以上に述べた制御が行なわれる。
次に、第8図(i)のステップA117のスロットル直
動制御について説明する。このスロットル直動制御は、
第9図に示すフローチャートに従って行なわれる。
つまり、初めに第9図中のステップBIOIにおいてア
クセルペダル踏込1APsをパラメータとして、第19
図に示すマツプ#MAPSから、第8図(i)のステッ
プAlO3で入力されたアクセルペダル踏込1APsに
対応するスロットル弁開度OTHDが読出されて設定さ
れ、ステップB1−02へ進む。
ステップB102では、前述のフラグエ、□の値が1で
あるか否かが判断される。■、1=1であると判断した
場合には、今回の制御サイクルがスロットル弁31の開
閉を行なうタイミングに該当するので、ステップB10
3へ進んでスロットル弁31の開閉を行なった後、今回
の制御サイクルにおけるスロットル直動制御を終了する
。■、□=1ではないと判断した場合には、今回の制御
サイクルがスロットル弁31の開閉を行なうタイミング
に該当しないので、何も行なわずに今回の制御サイクル
におけるスロットル直動制御を終了する。
ステップB103においては、制御部25からスロット
ル弁回動部26に対し、ステップBIO1で設定された
スロットル弁開度θTHDを指示する信号を送出する。
スロットル弁回動部26は、アクチュエータ州動部39
でこの信号を受けてスロットル弁アクチユエータ40に
対しスロットル弁開度がθTHDとなる位置までスロッ
トル弁31を回動するように即動信号を送出する。これ
に基づき、スロットル弁アクチユエータ40がスロット
ル弁31の回動を行なう。
この時、スロットル弁31の開度がスロットル弁開度検
出部41によって検出され、この検出結果がアクチュエ
ータ駆動部39にフィードバックされるので、この検出
結果に基づき、アクチュエ−タ廓動部39では、スロッ
トル弁開度がθTHDとなるようにするスロットル弁3
1の回動駆動信号を引続き送出する。スロットル弁31
がこのような位置まで回動されたことが、スロットル弁
開度検出部41によって検出されると、この検出結果に
対応して、アクチュエータ暉動部39は駆動信号を送出
しなくなり、スロットル弁31がスロットル弁開度をθ
THDとする位置で停止する。
上述のように、スロットル直動制御においては、スロッ
トル弁開度θTHDがアクセルペダル27の踏込量のみ
に基づいて決定される。また、スロットル弁開度θTH
Dとアクセルペダル踏込量APSとは、第19図に示す
ように比例関係にある。したがって、アクセルペダル2
7とスロットル弁31とが機械的に直結されたような状
態で、アクセルペダル27の動きに応じてスロットル弁
31が作動する。
なお、スロットル弁31がこのように作動して吸気通路
30の開閉を行なうと、エンジン13に吸入される空気
量が変化し、これに応じて、吸入空気量検出部20によ
って検出された空気量とエンジン13の運転状態とに基
づいて燃料制御装置(図示省略)が決定するエンジン1
3への燃料供給量が変化する。この結果、燃焼噴射装置
(図示省略)が吸気通路30へ実際に噴射する燃料の量
が変化し、エンジン13の出力が変化する。
次に、第8図(i)のステップA116のスロットル非
直動制御について説明する。このスロットル非直動制御
は、第10図に示すフローチャートに従って行なわれる
つまり、初めにステップCl0Lにおいて、第8図(i
)のステップAlO3で入力された接点情報に基づき、
ブレーキスイッチ16の接点がON状態にあるか否かが
判断される。
この時、車両の制動を行なうためにブレーキペダル28
を踏込んでいる場合には、ステップC101においてブ
レーキスイッチ16の接点がON状態になっているので
ステップClO2へ進み、ブレーキペダル28を踏込ん
でいない場合には、ブレーキスイッチ16の接点がON
状態になっていないので、ステップC113へ進む。し
たがって、ブレーキペダル28が踏込まれている時と、
踏込まれていない時とでは、内容の異なる制御が行なわ
れる。
ブレーキペダル28が踏込まれてステップClO2へ進
んだ場合には、このステップClO2において、フラグ
I7の値が0に設定される。このフラグエフは、値がO
であることにより前回の制御サイクルでブレーキペダル
28が踏込まれていたことを示すものである。そして、
次いでステップClO3においてフラグエ2の値が1で
あるが否かが判断される。
このフラグI2は、後述するように、ブレーキペダル2
8を踏込んでブレーキ(図示省略)による車両の減速を
行なった際に、減速度が基準値より大きい急制動状態が
基準時間より長く継続したことを、値が1であることに
より示すものである。
なお、この基準値および基準時間は、予め設定される。
ステップClO3で12=1であると判断した場合には
、後述のステップC112へ直接進み、■2=1ではな
いと判断した場合はステップClO4へ進む。
ステップClO3からステップClO4へ進むと、第8
図(i)のステップAlO3で入力された実加速度DV
A□、。が予め設定された負の基準値に2に対し、DV
Aよ、。<K2であるか否かが判断される。実加速度D
VA13oは車両の加速が行なわれている時に正の値と
なって、負の値となるのは車両の減速が行なわれている
時なので、負の基準値に2に対しD V A、3゜<K
2であるか否かの判断は、車両の減速度が予め設定され
た基準値より大きいか否かの判断と同一となる。
ブレーキ(図示省略)による減速度の大きい急制動が行
なわれていると、ステップClO4でDVA□、。<K
2であると判断され、ステップClO7へ進む。急制動
が行なわれていないと、ステップClO4でDVAよ、
。<K2ではないと判断されて、ステップClO3へ進
む。
ステップC107へ進むと、フラグ■□の値が1である
か否かが判断される。このフラグエ□は、実加速度DV
A1.。が基準値に2より小さい状態(即ち減速度が基
準値より大きい状態)の継続時間を計測するタイマTM
Aが時間を、カウント中であることを値が1であること
によって示すものである。タイマTMAが既に時間をカ
ウントしていると、■□=1であると判断され、ステッ
プC110へ進む。タイマTMAが時間のカウントを行
なっていないと、■□=1ではないと判断され、ステッ
プClO3へ進みフラグエ、の値を1とし、ステップC
109でタイマTMAによる時間のカウントを開始した
後ステップC110へ進む。
ステップC110では、タイマTMAによってカウント
された時間t TMAが予め設定された基準時間しに1
に対して−t TMA> tに1であるか否かが判断さ
れる。tTMA> t K工であると判断した場合には
、ステップC111へ進み、前記フラグ■2の値を1と
した後ステップC112へ進む。一方、tTMA>tに
、ではないと判断した場合には、直接ステップC112
へ進み前記フラグエ2の値はOのままとなる。
一方、ステップClO4において、DvA13゜< K
 2ではないと判断してステップClO3へ進んだ場合
には、ブレーキ(図示省略)による減速度が基準値以下
でありタイマTMAによる時間のカウントが不要となる
。そこで、タイマTMAによるカウントが必要となる場
合にそなえ、ステップClO3でフラグ■1の値を0と
し、ステップC106でタイマTMAをリセットして時
間のカウントを中止するとともに、カウント時間t T
MAの値を0とした後、ステップC112へ進む。
なお、このようなステップ0103〜C111の制御に
よって、ブレーキ(図示省略)による減速度が基準値よ
り大きい状態が基準時間より長く継続するとフラグ■2
の値が1とされるが、このフラグI2の値は、1度1に
設定されると、ステップClO3−C111以外のいず
れかのステップで値をOとされない限り、たとえ減速度
が基準値以下となっても変化することがない。
ステップC112においては、制御部25からスロット
ル弁回動部26に対して、エンジンアイドル位置となる
最小開度のスロットル弁開度を指定する信号が送出され
る。スロットル弁回動部26では上記の信号を受けて、
そのアクチュエータ駆動部39で、スロットル弁アクチ
ユエータ4゜に対しスロットル弁31を最小開度のスロ
ットル弁開度まで回動する駆動信号を送出し、これを受
けたスロットル弁アクチユエータ40がスロットル弁3
1を回動する。
この時、スロットル弁31の開度がスロットル弁開度検
出部41によって検出され、この検出結果がアクチュエ
ータ駆動部39にフィードバックされてフィードバック
制御が行なわれる。つまり、アクチュエータ叩動部39
では、スロットル弁開度の検出結果に基づき、スロット
ル弁31が所定の位置まで回動されたことが確認される
まで、スロットル弁31の回動に必要な駆動信号を引続
き送出する。そして、スロットル弁31が所定の位置ま
で回動されたことがスロットル弁開度検出部41によっ
て検出されると、アクチュエータ駆動部39からの駆動
信号の送出が終わって、スロットル弁31が所定位置に
停止し、エンジンブレーキによる制動力が発生する。
以上述べたように、ブレーキペダル28を踏込んだ場合
には、車両の減速が目的であるから、ステップClO3
〜C111の制御を経た後、常にスロットル弁31をエ
ンジンアイドル位置となる最小開度に保持することによ
り、エンジンブレーキによる車両の制動が、ブレーキ(
図示省略)による制動とともに行なわれるのである。
ブレーキペダル28が踏込まれず、ステップC101か
らステップC113へ進んだ場合には、フラグエ、の値
が1であるか否かが判断される。
このフラグエ、は、前述のようにブレーキペダル28が
前回の制御サイクルで踏込まれていたか否かを示すが、
踏込まれていなければその値は1となっており、踏込ま
れていればその値が0となっている。したがって、この
ステップC113においては、ブレーキペダル28が踏
込まれていない状態となってから最初の制御サイクルで
あるか否かが判断されることになる。
このステップC113において、工、=1である、即ち
ブレーキペダル28が踏込まれていない状態となってか
ら最初の制御サイクルではないと判断した場合には、ス
テップC133へ進む。逆に、エフ=1ではない、即ち
ブレーキペダル28が踏込まれていない状態となってか
ら最初の制御サイクルであると判断した場合には、ステ
ップC114へ進む。
ステップC113からステップC114へ進んだ場合に
は、ステップC114〜0118に従って、種々の設定
および判断がなされる。
まず、ステップC114では、既にブレーキペダル28
は踏込まれていないので、前述のようなタイマTMAに
よる時間のカウントを行なう必要がなくなる。そこで、
次回以降の制御サイクルで、再び上記カウントを行なう
時にそなえ、前記フラグエ、の値をOとする。
そして1次のステップC115では、ブレーキペダル2
8が踏込まれていないのでフラグI7の値を1とし、ス
テップ0116で、ステップC114と同様の理由によ
りタイマTMAをリセットして時間のカウントを停止し
カウント時間tTMAの値を0とする。
ついで、ステップC117でフラグI工2の値をOとす
る。このフラグ■1□は、各制御サイクルでステップC
144のオートクルーズモード制御を行なうようになっ
てから最初に訪れるスロットル弁31開閉のタイミング
に該当する制御サイクル(開閉タイミングサイクル)に
おいて、スロットル弁31の開閉をまだ行なっていない
こと、あるいはこの開閉は既に行なったが、オートクル
ーズモード制御において加速スイッチ45または切換ス
イッチ46の操作により車両の走行状態の指定が変更さ
れた後に最初に訪れる開閉タイミングサイクルにおいて
、スロットル弁31の開閉をまだ行なっていないことを
、値がOであることによって示すものである。
ステップC118では、第8図(i)のステップAlO
3で入力された接点情報からアクセルスイッチ15の接
点がON状態にあるか否かが判断される。アクセルペダ
ル27が踏込まれてアクセルスイッチ1°5の接点がO
FF状態にある場合には、ステップC135へ進んでフ
ラグI2の値を0とし、ステップC136でフラグI3
の値を1とした後、ステップC137へ進む。このフラ
グ■、は、スロットル弁31をエンジンアイドル位置と
なる最小開度に保持すべきことを、値がOであることに
よって示すものである。
なお、フラグエ2の値がステップC111で1と設定さ
れた場合には、このステップC135の制御が行われる
までは■2の値が1のままとなる。
即ちフラグエ2の値は、アクセルペダル27が踏込まれ
た時に0となるのである。
ステップC137では、前述したように、踏込量検出部
14によって検出されたアクセルペダル踏込量APSと
、この踏込量APSから制御部25において求められた
踏込量APSの変化速度DAPSと、カウンタCAPC
NGの値とに基づき、目標加速度を決定して、アクセル
モード制御を行なう。このアクセルモード制御とは、車
両が目標加速度になるようにスロットル弁31を回動さ
せてエンジン13の出力を制御するものである。このア
クセルモード制御を行なったところで、今回の制御サイ
クルにおけるスロットル非直動制御を終了する。
アクセルペダル27が踏込まれておらず、アクセルスイ
ッチ15の接点がON状態となり、ステップ0118か
らステップC119へ進むと、DAPMXQの値をOと
する。このDAPMXQは。
アクセルペダル27の踏込量の増大時におけるアクセル
ペダル踏込量APSの変化速度DAPSの最大値を示し
ている。
そして、次のステップCl2OにおいてD A、 PM
XSの値をOとする。このDAPMXSは、踏込量減少
時における変化速度DAPSの最小値を示している。
更に、ステップC121において、第8図(iν)のス
テップA123〜A128の割込制御で算出された最新
の実車速VA工が入力される。
次いで、ステップC122において、ブレーキペダル2
8を解放した直後の実車速を示すv oFFの値として
ステップC121で入力された実車速vAIの値が代入
される。
次に、ステップC123において、第8図(i)のステ
ップAlO3で入力された接点情報から。
オートクルーズスイッチ18のスロットルスイッチ47
の位置が第6図中の田になっているか否かが判断される
。なお、スロットルスイッチ47が国の位置にある場合
には、前述のようにブレーキペダル28を踏み込んで車
両の減速を行なった後、ブレーキペダル28を解放する
と、アクセルペダル27を踏込まない限りスロットル弁
31をエンジンアイドル位置である最小開度に保持する
ことが指定されている。
ステップC123において、スロットルスイッチ47の
位置がlであると判断した場合には、ステップC126
へ進み、フラグ■、の値をOとした後ステップC112
で前述のようにスロットル弁31を最小開度となるスロ
ットルアイドル位置へ回動する。
一方、ステップC123において、スロットルスイッチ
47の位置が■ではないと判断した場合は、ステップC
124へ進み、このステップC124でVOFFが予め
設定された基準値に1に対し、VOFF<K工であるか
否かが判断される。
ステップC124において、VOFF<K□であると判
断した場合には、ステップC125へ進み。
フラグエ2の値が1であるか否かが判断される。
l2=1であると判断すると、ステップC126へ進ん
でフラグエ、の値をOとした後、ステップC112で前
述のようにスロットル弁31を最小開度となる位置へ回
動する。
一方、ステップC1241’、vOFF<K□ではない
と判断した場合、あるいはステップC125で12=1
ではないと判断した場合は、ステップC145へ進む。
従って、ブレーキペダル28が踏込まれて車両の制動が
行なわれた時に、減速度が基準値より大きい状態が基準
時間より長く継続し、且つ、制動が中止された時の車速
が基準値より小さい場合は、アクセルペダル27が踏込
まれていなければ、車両の制動を優先して、ブレーキペ
ダル28の解放後しこおいても引続きスロットル弁31
を最小開度に保持しエンジンブレーキによる制動を行な
う。
例えば、交差点等において停止のためにブレーキによる
減速を行なう場合には、停止直前に、停止時の衝撃を緩
和すべくブレーキペダル28を一旦解放するが、この時
には、上述のようにスロットル弁31が最小開度に保持
されてエンジンブレーキによる制動が自動的に行なわれ
るのである。
ステップC124あるいはステップC125からステッ
プC145へ進んだ場合は、フラグエ。
の値を0として、ステップC127へ進む。なお、フラ
グ■、は、制御部25の走行状態指定部3によって定車
速走行が指定されるべきことを値が0であることによっ
て示すものである。
ステップC127では、スロットル弁31を最小開度に
保持する必要がないので、フラグエ□の値を1とし、次
のステップC128に進んで前記フラグエ、の値を1と
した後、ステップC129において、定車速走行の際の
目標車速vSにステップC121で入力された実車速V
A、が代入される。
次に、ステップC130において、目標車速VSでの走
行を維持するために必要な目標トルクT○M□が、下式
(1)によって算出される。
T OMi = [((W−r/g)−ks+ki)−
(DVS3−DVSGS)+TQ−TEMコ/TQ・・
・・・ (1) なお、上式(1)において、Wは車両検出部19によっ
て検出されて第8図(i)のステップAlO3で入力さ
れた車両の重量、rは予め記憶されている左前車輪33
あるいは右前車a34のタイヤ有効半径、gは重力加速
度である。
また、ksは自動変速機32において使用する変速段を
第1速とした状態に換算するために予め設定された係数
であって、変速段検出部23によって検出されステップ
AlO3で入力された現在使用中の自動変速機32の変
速段に対応して値が設定されているものである。そして
、kiは車両のドライブ軸まわりのエンジン13および
自動変速機32の慣性に関する補正量である。
さらに、TQは自動変速機32のトルク比であって、こ
のトルク比TQは、出力軸回転数検出部22によって検
出され、速度比eをパラメータとして自動変速機32の
特性に基づき予め設定されたマツプ#MTRATQ (
図示省略)によって決定されるものである。なお、速度
比eは、ステップAlO3で入力された自動変速機32
内のトルクコンバータ(図示省略)の出力軸回転数ND
を、エンジン回転数検出部21によって検出されステッ
プAlO3で入力されたエンジン回転数NEで除すこと
により得られる。
そして、DVS3は、車速を目標車速vSに等しくして
これを維持するための目標加速度であって、目標車速V
Sと実車速VAとの差VS−VAをパラメータとし、第
23図に示すように予め設定されたマツプ#MDVS3
によって決定される。
なお、ステップC130では目標車速■Sが前述のよう
にブレーキペダル28を解放した直後の実車速であるの
で、上式(1)において差VS−VAの値をOとして目
標加速度DVS、の決定を行なう、この結果、第23図
に示す対応関係から目標加速度DVS3の値も0となる
また、D V A、、は前述のように第8図(iv)の
ステップA123〜A128の割込制御で算出されステ
ップAlO3で入力された実加速度である。
TEMは、エンジン13の現在出力中の実トルクであり
、吸入空気量検出部20で検出されステップAlO3で
入力された吸入空気量A、を、エンジン回転数NEで除
した値AE/NEと、エンジン回転数NEとをパラメー
タとして、エンジン13の特性に基づき予め設定された
マツプ#TEMAP(図示省略)によって決定できるが
、ここでは、この実トルクTEMを自動変速機(トルク
コンバータ)32の特性に基づいて、以下のように求め
る。
トルクコンバータ32の吸収トルクTtiは、トルクコ
ンバータ32のトルク容量係数をC,エンジン回転数を
上述のとと<NEとすると、Tti=C−NE2・ ・
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ (1−1)となる
なお、トルク容量係数Cは、上述の速度比eをパラメー
タとしてトルクコンバータ32の特性によって決まるも
のであって、ここでは、速度比eをパラメータとしたマ
ツプ#MTRATQC(図示省略)を予め設けて、この
マツプ#MTRATQCに基づいて決定する。また、速
度比eは、NE > N oとなる通常のIII動時(
加速中等)には、上述のごとく、トルクコンバータ32
の出力軸回転数NDをエンジン回転数NEで除した値(
つまり、e = No/ Ni:)となるが、N E 
< N o トなる逆駆動時(惰性走行中等)には、エ
ンジン回転数NEをトルクコンバータ32の出力軸回転
数NDで除した値(つまり、e=NE/No)となる。
また、実トルクTEMに相当するトルクコンバータ32
の出力トルクTtoは、上述のトルクコンバータ32の
吸収トルクTtiと、マツプ#MTRATQによって決
定されるトルク比TQとの積であるから、 TEM=Tto:TQ−Tti=TQ−C−NE2・ 
・ ・(1−2)となって、実トルクTEMは、この出
力トルクTし0として、トルクコンバータ32のトルク
比TQ及びトルク容量係数Cとエンジンの回転数NEと
から求められる。
なお、マツプ#MTRATQによって決定されるトルク
比TQの逆数(1/TQ)の値を、パラメータとして用
いる場合には、マツプ#MTRATQから求めたトルク
比TQに基づいて、(1/TQ)を使用する都度にTQ
の逆数として計算で求める手段もあるが、制御遅れを抑
えるために、マツプ#MTRATQとは別に、(1/T
Q)専用のマツプ#MTRATTQ (図示省略)を、
速度比eをパラメータとして自動変速V!i32の特性
に基づき予め設定しておき、このマツプ#MTRATT
Qに基づいて(1/TQ)の値を求めるようにする。
このようにしてステップC130で目標トルりTOMl
が算出されると、次のステップC131で、マツプ#M
TH(図示省略)からスロットル弁開度(’TH□を読
出す。このマツプ#MTHは。
目標トルクTOMとエンジン13の回転数NEとをパラ
メータとしてエンジン13の特性に基づき予め設定され
たものであって、エンジン13から出力されるトルクを
上記目標トルクTOMに等しくするために必要なスロッ
トル弁開度θTHの決定を目的として使用されるのもの
である。したがって読み出されるスロットル弁開度eT
H□の値は、ステップC130で算出された目標トルク
TOM□と、エンジン回転数検出部21で検出されステ
ップAlO3で人力されたエンジン回転数NEとに対応
するものである。
ステップC132では、ステップC131で読み出され
たスロットル弁開度OTHxに基づきスロットル弁31
を即動する。つまり、スロットル弁開度OTH工を指示
する信号が制御部25からスロットル弁回動部26に送
出され、スロットル弁回動部26ではアクチュエータ鄭
動部39がこの信号を受けて、スロットル弁アクチユエ
ータ40に対しスロットル弁31をスロットル弁開度(
J Tl(1となる位置まで回動するように駆動信号を
送出する。これにより、スロットル弁アクチユエータ4
0がスロットル弁31の回動を行なう。
この時にも、スロットル弁31の開度調整は、スロット
ル弁開度検出部41を通じたフィードバック制御で行な
われ、スロットル弁31が所定の位置まで回動されると
アクチュエータ即動部39は信号を送出しなくなり、ス
ロットル弁31が所定位置に停止する。
スロットル弁のこのような調整で吸気通路30が開閉さ
れて、前述したようにエンジン13に吸入される空気量
が変化し、燃料制御装置(図示省略)でこの空気量の検
出結果に基づきエンジン13へ供給する燃料量の決定さ
れて、燃料量も変化する。この結果、エンジン出力が調
整されて、目標トルクTOM1にほぼ等しいトルクがエ
ンジン13から出力されるようになる。
このエンジン13から出力されるトルクは、前述のよう
に、ブレーキペダル28解放直後の実ヰ(速を目標車速
として、この目標車速を一定に維持するために必要なト
ルクにほぼ等しくなる。
上述のステップ0129〜C132の制御によって、ブ
レーキペダル28の解放直後には、基準時間jKzによ
り決定される開閉タイミングサイクルでなくても、ブレ
ーキペダル28を解放した直後の車速を維持しうると推
測されるスロットル弁開度の位置へ、スロットル弁31
を暫定的に回動して、目標車速による定車速走行への移
行のための準僅を行なう。
前回の制御サイクルでステップC113からステップC
114へ進んで上述のような制御が行なわれ、今回の制
御サイクルでもブレーキペダル28が解放されたままで
ある場合には、前回の制御サイクルの際にステップC1
15でフラグエフの値が1とされているので、ステップ
C113ではl7=1であると判断してステップC13
3へ進み、ステップAlO3で入力された接点情報から
アクセルスイッチ15の接点がON状態にあるか否かが
判断される。
アクセルペダル27が踏込まれていると、ステップC1
33でアクセルスイッチ15の接点が○N状態にないと
判断されて、ステップC134へ進んでフラグエ、□の
値をOとした後、ステップC135へ進みフラグエ2の
値を0とし、さらに、ステップC136でフラグエ、の
値を1としてステップC137へ進む。
なお、フラグ■2は、前述したように、ステップC11
1で値を1とされるとステップC135の制御が行われ
るまで値が変化することはない。
また、ステップC135へは、ステップC118から進
む場合と、ステップC133からステップC134を経
て進む場合とがあるが、いずれの場合もアクセルペダル
27を踏込んでアクセルスイッチ15の接点がOFF状
態となった場合である。
したがって、アクセルペダル27を踏込んで車両の再加
速を行なうことにより、ステップC135でフラグ■2
の値は0となる。
また、ステップC137ではアクセルモード制御が行な
われるが、ステップC135と同様に、アクセルペダル
27を踏込むと常にアクセルモード制御が行なわれる。
アクセルペダル27が踏込まれていないと、ステップC
133においてアクセルスイッチ15の接点がON状態
にあると判断されて、ステップC138で最大値DAP
MX○の値を0とし、ステップC139で最小値DAP
MXSの値をOとした後、ステップC140でフラグ■
3の値が1であるか否かを判断する。
なお、ここでアクセルスイッチ15がONとなるのは、
ブレーキ(図示省略)により減速を行なって、ブレーキ
ペダル28を解放して減速を終了した後にアクセルペダ
ル27を踏込まない場合であって、前回の制御サイクル
で前述のステップC113〜C132の制御が行なわれ
た場合に相当する。
フラグI3は前述したように値がOであることによって
、スロットル弁31をエンジンアイドル位置となる最小
開度の位置に保持すべきことを示すものであり、ステッ
プC140で工、=1であると判断した場合には、ステ
ップC141へ進み、■、=1ではないと判断した場合
には、ステップC112へ進んで前述のようにスロット
ル弁31の開度をエンジンアイドル位置となる最小開度
とする。
なお、フラグI3の値がOとなるのは、前述したように
、ステップc126へ進んだ場合である。
したがって、スロットルスイッチ47が第6図中の口の
位置にある時、又は、ブレーキ(図示省略)による減速
の際に減速度が基準値より大きい状態が基準時間より長
く継続し且つ減速終了時の車速が基準値より小さい時に
は、アクセルペダル27およびブレーキペダル28が共
に解放されている間は、常にスロットル弁31が最小開
度に保持され、エンジンブレーキによる制動が行なわれ
る。
また、ステップC140からステップC141へ進んだ
場合は、フラグI 12の値が1であるか否かが判断さ
れ、1.2=1であると判断した時は、ステップC14
3へ進み、■1□=1でないと判断した時はステップC
142へ進む。
フラグI工2の値が0であるのは、前述したように、各
制御サイクルでステップC144のオートクルーズモー
ド制御を行なうようになってから最初に訪れるスロット
ル弁31開閉のタイミングに該当する制御サイクルでの
スロットル弁31の開閉をまだ行なっていなか、あるい
は、この開閉は既に行なったがオートクルーズモード制
御において加速スイッチ45または切換スイッチ46の
操作により車両の走行状態の指定が変更された後に最初
に訪れるスロットル弁31開閉のタイミングに該当する
制御サイクルでのスロットル弁31の開閉をまだ行なっ
ていないことを示す。
したがって、フラグエ□2の値がOである場合には、オ
ートクルーズモード制御による車両走行状態への移行あ
るいはこの移行の後の加速スイッチ45または切換スイ
ッチ46の操作による車両走行状態の変更に際して、ス
ロットル弁31の開度が大きく変化する可能性がある。
このため、スロットル弁31の必要な開度へのより正確
な開閉を行ない、迅速な移行あるいは変更を実施するた
めには、開閉の直前までの実際の値の変化に最も良く追
従し、この値に最も近い値を有するデータが必要である
そこで、ステップC142へ進んで、オートクルーズモ
ード制御で使用する実加速度DVAの値として前述した
ように実際の車両の加速度に最も近い値を有し、この加
速度の変化に最も高い追従性を有するD V A6.を
採用する。
一方、フラグ■1□の値が1である場合には、上記の移
行あるいは変更に際しての開閉がすでに行なわれていて
、スロットル弁31の開度の変化は大きくならない。し
たがって、追従性がいくぶん低下しても実際の値と計測
データとの差は小さく、むしろ制御の安定性を重視すべ
きである。そこで、ステップC143へ進み、実加速度
DVAの値としてDvAGoよりも追従性は低下するが
安定性の高いDVAよ、。を採用する。
ステップC142あるいはステップC143で加速度D
VAの値を設定した後1次のステップC144へ進むと
、後述するオートクルーズモード制御を行ない、今回の
制御サイクルにおけるスロットル非直動制御を終了する
以上のように、第10図のステップCl0I〜C144
に示すスロットル非直動制御を行なうことにより、ブレ
ーキペダル28を踏込んでブレーキ(図示省略)による
制動を行なっている時には、スロットル弁31をエンジ
ンアイドル位置となる最小開度に保持して、エンジンブ
レーキによる制動をブレーキ制動に並行して行なう。一
方、ブレーキペダル28を解放してアクセルペダル27
を踏込んだ時には、後述するアクセルモード制御が行な
われる。
また、ブレーキペダル28による車両の減速度が基準値
よりも大きい状態が基準時間より長く継続し、且つ、ブ
レーキペダル28を解放した直後の車速が基準値より小
さい場合には、ブレーキペダル28を解放しても、アク
セルペダル27を踏込むまでスロットル弁31が最小開
度に保持されて、エンジンブレーキによる制動が引続い
て行なわれる。
減速度が基準値以下である場合、または、減速度が基準
値よりも大きい状態の継続時間が基準時間以下である場
合、または、ブレーキペダル解放後の車速が基準値以上
である場合には、アクセルペダル27を踏込まない限り
、ブレーキペダル28解放直後の車速を維持する定車速
走行をするようなスロットル弁開度に、スロットル弁3
1が暫定的に回動されて、その後、オートクルーズモー
ド制御が行なわれる。
このオードクルーズモード制御では、ブレーキペダル2
8解放後にオートクルーズスイッチ18の接点情報に変
化がない場合には、後述するように定車速走行が行なわ
れるが、この時、ブレーキペダル28の解放のタイミン
グとスロットル弁31の開閉のタイミングとは全く関連
性がなく、必ずしもブレーキペダル28が解放された時
が開閉のタイミングに一致するわけではない。
このため、ブレーキペダル28解放直後には、スロット
ル弁31を、暫定的に上記のスロットル弁開度(ブレー
キペダル解放直後の車速での定車速走行を維持しうるス
ロットル弁開度)となる位置へ回動しておいて、次の制
御サイクル以降のスロットル弁開閉タイミングサイクル
で、オートクルーズモード制御によるスロットル弁31
の回動を行なう。
このように車速を制御することにより、ブレーキペダル
28解放直後から車速の変動があまりない状態で、滑ら
かに、定車速走行への移行が行なわれる。
また、ブレーキペダル28を解放し、アクセルペダル2
7を踏込んで後述のアクセルモード制御が行なわれた後
、アクセルペダル27を解放した場合にも、このような
オートクルーズモード制御が行なわれる。
スロットル非直動制御のステップC137(第10図)
において行なわれるアクセルモード制御について詳細に
説明すると、このアクセルモード制御は、制御部25に
おいて、第11図に示すステップD101〜D126の
フローチャートに従って行なわれる。
つまり、初めに、ステップD101において、前回の制
御サイクルで目標加速度DVS、を求めるだめにマツプ
#MDVS6Sが使用されたか否かが判断される。この
マツプ#MDVS6Sは、第20図に示すように、アク
セルペダル踏込量APSをパラメータとして、目標加速
度DVS、を求めるためのものであり、アクセルペダル
27の踏込量が減少する場合に使用される。なお、アク
セルペダル踏込量APSは、踏込量検出部14によって
検出されて、第8図(i)のステップA]03で入力さ
れたものである。
ステップD101において、前回の制御サイクルでマツ
プ#MDVS6Sが使用されたと判断した場合には、前
回は踏込量減少時の制御を行なったとしてステップD1
12へ進む。一方、前回の制御サイクルでマツプ#MD
VS6Sが使用されなかったと判断した場合は、前回は
踏込量減少時の制御を行なわなかった、即ち、前回は踏
込量増大時の制御を行なったとしてステップD102へ
進む。
ステップD102へ進んだ場合には、アクセルペダル踏
込量APSの変化速度DAPSが、予め設定された負の
基準値KGに対して、DAPS<K、であるか否かが判
断される。なお、このアクセルペダル踏込量APSの変
化速度DAPSは、第8図(iii)のステップA12
1〜A122の割込制御で算出され第8図(i)のステ
ップAlO3で入力されたものである。
ステップD102において、DAPS<K、であると判
断した場合には、アクセルペダル27の踏込量が現在減
少中であるとしてステップDIO3へ進み、DAPS<
K6ではないと判断した場合は、アクセルペダル27の
踏込量が増大中であるとしてステップD105へ進む。
ステップD103へ進んだ場合には、前回の制御サイク
ルでの制御が踏込量増大時のものであって今回は逆に踏
込量減少中である。そこで、ステップD103で踏込量
増大時の変化速度DAPSの最大値DAPMXOの値を
0とし、次のステップD104で踏込量減少時の変化速
度の最小値DAPMXSの値を0として、ステップD1
15へ進む。なお、DAPMXOはアクセルペダル27
の踏込量増大時のものであるので常に0以上の値となり
、DAPMXSはアクセルペダル27の踏込量減少時の
ものであるので常にO以下の値となる。
一方、ステップD101からステップD112へ進んだ
場合には、変化速度DAPSが予め設定された正の基準
値に7に対して、DAPS>K、であるか否かが判断さ
れる。このステップD112で、DAPS)K、である
と判断した場合には、アクセルペダル27の踏込量が増
大中であるとしてステップD113へ進み、DAPS>
K、ではないと判断した場合には、アクセルペダル27
の踏込量が減少中であるとしてステップD115へ進む
ステップD113へ進んだ場合には、前回の制御サイク
ルでの制御が踏込量減少時のものであって今回は逆に踏
込量が増大中である。そこで、ステップD113でDA
PMXo(7)値をOとし、次のステップD114でD
APMXSの値を0とした後、ステップD105へ進む
したがって、アクセルペダル27の踏込量が増大中(継
続して増大中)であると判断した時には、ステップD1
05〜D111の制御を経た後、ステップD122〜D
130、更にステップD123〜D126の制御が行な
われる。一方、アクセルペダル27の踏込量が減少中(
継続して減少中)であると判断した時には、ステップD
115〜D121の制御を経た後、ステップD131〜
D133、更にステップD123〜D126の制御が行
なわれる。
ステップD105に進んだ場合には、踏込量検出部14
で検出されて第8図(i)のステップAlO3で入力さ
れたアクセルペダル踏込mAPsに対応する目標加速度
DVS、が、マツプ#MDVS60から読出される。こ
のマツプ#MDVS60は、アクセルペダル踏込1AP
sをパラメータとして、アクセルペダル27の踏込量増
大中の時の目標加速度DVS6を求めるためのものであ
って、APSの値とDVSGの値とは第20図中の3M
DVS60に示す対応関係を有する。
次のステップD106では、前回の制御サイクルにおい
て記憶されたDAPMXOの値と今回の制御サイクルに
おけるDAPSの値とが比較される。そして、DAPM
XO<DAPSであると判断した場合には、ステップC
107で、DAPSが新たなりAPMXOの値としてD
APMXOに代入されて記憶され、ステップD108へ
進む。
また、DAPMXO<DAPSではないと判断した場合
には、前回の制御セイクルにおいて記憶されたDAPM
XOがそのまま記憶され残り、ステップD108へ進む
ステップD108では、上述のようにしてDAPMXO
に対応する目標加速度DVS7がマツプ#MDVS70
から読出される。このマツプ#MDVS70は、DAP
MXOをパラメータとしてアクセルペダル27の踏込量
が増大中の時の目標加速度DVS□を求めるためのもの
であって、DAPMXOとDVS、とは第21図中(7
)#MDVS70に示す対応関係を有する。
この第21図中の#MDVS70に示す対応関係から明
らかなように、ステップD106〜D108の制御によ
って、アクセルペダル27の踏込量の増大を速く行なう
ほど目標加速度DVS7の値は増大する。ただし、DA
PMXOがある値を超えると目標加速度DVS、の値は
一定となるので、安全性の低下を招くような過激な急加
速は行なわれないようになっている。
次のステップD109では、アクセルペダル踏込量AP
Sの変化速度DAPSが予め設定された基準値に3に対
して、DAPS)K、であるか否かが判断される。DA
PS>K、であると判断した場合には、アクセルペダル
27の踏込量増大時の変化が大きいとしてステップD1
10へ進み、DAPS>K、ではないと判断した場合に
は、その変化が大きくないとしてステップD111へ進
む。
そして、ステップD109からステップD110へ進ん
だ場合には、カウンタCAPCNGの値を1とした後、
ステップD111へ進む。
ステップD111では、カウンタCAPCNGの値に対
応する目標加速度DVS、がマツプ#MDVS80から
読出される。マツプ#MDVS80は、カウンタCAP
CNGの値をパラメータとして、アクセルペダル27の
踏込量が増大中の時の目標加速度DVS、を求めるため
のものであって、カウンタCAPCNGの値とDVS8
の値とは、第22図中の#MDVS80に示す対応関係
を有する。
ステップD111で用いられるカウンタCAPCNGの
値は、前述のように第8図(ji)のステップA118
〜Al2Oの割込制御によって設定され、0以外の値を
代入されない限り常にOである。この値がOであると、
ステップD111でマツプ#MDVS80から読出され
る目標加速度DVSeも、第22図中(7)#MDVS
80から明らかなように、Oとなる。また、変化速度D
APSが基準値に、より大である場合には、上述のよう
にステップD110においてカウンタCAPCNGの値
を1とするので、変化速度DAPSが基準値に、より大
である間は常にカウンタCAPCNGの値は1となる。
したがって、この時には、ステップD111でマツプ#
MDVS80から読出される目標加速度DVS、は、第
22図中の#MDVS80から明らかなように、マツプ
#MDVS80における最大のものとなる。
ステップD110においてカウンタCAPCNGの値が
1とされた後、次の制御サイクルで再びステップD10
2を経てステップD109に至ると、アクセルペダル2
7の踏込量の増大が緩和あるいは中止されたので、今度
のステップD11゜ではDAPS>K、ではないと判断
して、ステップD110を経由しないで、ステップD1
11へ進む。このステップD111で、カウンタCAP
CNGの値が第8図(ii)のステップA118〜Al
2Oの割込制御によって決定される値となる。
この割込制御では、ステップA118において、カウン
タCAPCNGのそれまでの値に1を加えた値がカウン
タCAPCNGの新たな値として指定される。
次のステップA119では、カウンタCAPCNGの値
が1であるか否かが判断されるが、上述のようにステッ
プD110でカウンタCAPCNGの値を1とすると、
ステップA118でカウンタCAPCNGの新たな値が
2となるので、ステップA119における判断によって
ステップAl2Oへは進まずに、今回の割込制御終了時
点でのカウンタCAPCNGのイ直は2となる。
更に、次の制御サイクル以降もステップDIO9による
制御が行なわれ、DAPS>K、ではない状態が継続す
ると、割込制御によって上述のようにカウンタCAPC
NGの値が1ずつ増加していく。
ステップD109へステップD102からステップD1
05を経て進んだ場合には、ステップD102の判断に
より、変化速度DAPSは基準値に6に対し、DAPS
<KGではなく、DAPS≧KGである。したがって、
ステップD109からステップD111へ直接進むのは
変化速度DAPSが、Kr、≦DAPS≦に、となる値
を有する時であって、前述のように基準値に6は負の値
を、また、基準値に、lは正の値をそれぞれ有する。こ
のためアクセルペダル27の踏込量を一定に保持すると
、上述したようにカウンタCAPCNGの値が1ずつ増
加していく。
この時、ステップD111においてマツプ#MDVS8
0から読出される目標加速度DVS、は、第22図中の
#MDVS80から明らかなように、カウンタCAPC
NGの値の増加と共に減少し、最終的にはOとなる。し
たがって、アクセルペダル27の踏込量の増大を行なっ
た後、この踏込量をほぼ一定に保持すると、正の値を有
する目標加速度DVS、の値は、保持後の時間の経過と
ともに徐々に0に接近する。
一方、ステップD104あるいはD112からステップ
D115へ進んだ場合には、踏込量検出部14によって
検出され、第8図(i)のステップAlO3で入力され
たアクセルペダル踏込量APSに対応する目標加速度D
vSGが、マツプ#MDVS6Sから読出される。なお
、マツプ#MDVS6Sは、アクセルペダル踏込量AP
Sをパラメータとして、アクセルペダル27の踏込量が
減少中の時の目標加速度DvSGを求めるためのもので
あって、APSとDVSGとは第20図中の#MDVS
6Sに示す対応関係を有する。
次のステップD116では、前回の制御サイクルにおい
て記憶されたDAPMXSと今回の制御サイクルにおけ
るDAPSとが比較される。DAPMXS>DAPSで
あると判断した場合には、DAPSの値が新たなりAP
MXSの値としてステップD117において前記DAP
MXSに代入されて記憶され、ステップD118へ進む
。また、DAPMXS>DAPSではないと判断した場
合には、前回の制御サイクルにおいて記憶されたDAP
MXSがそのまま記憶されて残り、ステップD118へ
進む。
ステップD118では、上述のようにして定められたD
APMXSに対応する目標加速度DVS7がマツプ#M
DVS7Sから読出される。このマツプ#MDVS7 
Sは、DAPMXSをパラメータとしてアクセルペダル
27の踏込量が減少中の時の目標加速度DVS、を求め
るためのものであッテ、DAPMXSとDVS7とは第
21図中の#MDVS7Sに示す対応関係を有する。な
お、DAPMXSは、アクセルペダル27の踏込量が減
少している時のこの踏込量の変化速度であるので前述の
ように0あるいは負の値となり、目標加速度DVS、も
第21図中(7)#MDVS7Sに示すように負の値と
なる。したがって、目標加速度DVS、の絶対値は減速
度となる。
このように、ステップD116〜D118の制御では、
第21図中に示す対応関係から明らかなように、アクセ
ルペダル27の踏込量の減少を速く行なうほど目標加速
度DVS7の値はより小さい負の値となる。
次のステップD119では、アクセルペダル踏込量AP
Sの変化速度DAPSが予め設定された負の基準値に、
に対して、DAPS<K、であるか否かが判断される。
DAPS<K、であると判断した場合には、アクセルペ
ダル27の踏込量減少時の変化が大きいとしてステップ
D120へ進み。
D A P S < K sではないと判断した場合は
変化が大きくないとしてステップD121へ進む。また
、ステップD119からステップD120へ進んだ場合
には、カウンタCAPCNGの値を1とした後、ステッ
プD121へ進む。
ステップD121では、カウンタCAPCNGの値に対
応する目標加速度DVSaがマツプ#MDVS8Sから
読出される。マツプ#MDVS8Sは、カウンタCAP
CNGの値をパラメータとして、アクセルペダル27の
踏込量が減少中の時の目標加速度DVS9を求めるため
のものである。
カウンタCAPCNGの値とDVS8の値とは第22図
中の#MDVS8Sに示す対応関係を有する。なお、こ
の目標加速度DvS11は、第22図中の#MDVS8
Sに示すように、○あるいは負の値となるので、この目
標加速度DVS8は言い替えれば減速度となる。
ステップD121で用いられるカウンタCAPCNGの
値は、前述のように、第8図(ii)のステップA11
8〜Al 20の割込制御によって設定され、0以外の
値を代入されない限り常に0である、よって、このCA
PCNGの値がOであると、ステップD121でマツプ
#MDVS8Sから読出される目標加速度DVS、も、
第22図中の#MDVS8Sから明らかなように0とな
る。
また、変化速度DAPSが基準値に9より小である場合
には、上述のようにステップD120において、カウン
タCAPCNGの値は0とされる。
したがって、変化速度DAPSが基準値Kgより小であ
る間は常にカウンタCAPCNGの値は1となり、この
時ステップD121でマツプ#MDVS8Sから読出さ
れる目標加速度DVS、は、第22図中の#MDVS8
Sから明らかなように、マツプ#MDVS8Sにおいて
最小の負の値を有し、このDvSllは最大の減速度と
なる。
例えば、ステップD120においてカウンタCAPCN
Gの値が1とされた後、次の制御サイクルで再びステッ
プD112を経てステップDl19に至って、この時、
アクセルペダル27の踏込量の減少を緩和あるいは中止
したために、DAPS<K、ではないと判断されると、
ステップD119からステップD121へ進む。この場
合には、ステップD120を経由しないので、カウンタ
CAPCNGの値は第8図(ii)のステップAl18
〜Al 20の割込制御によって決定される値となる。
この割込制御では、ステップA118において、カウン
タCAPCNGのそれまでのイ直に1を加えた値がこの
カウンタCAPCNGの新たな値として指定される。
次のステップA119では、カウンタCAPCNGの値
が1であるか否かが判断されるが、上述のようにステッ
プD120でカウンタCAPCNGの新たな値は2とな
るので、ステップA119における判断によってステッ
プAl2Oへは進まない。これにより、今回の割込制御
終了時点でのカウンタCAPCNGの値は2となる。そ
して、更に次の制御サイクル以降でも、ステップDl1
9による制御が行なわれ、DAPS<K、ではない状態
が継続すると、割込制御によって上述のようにカウンタ
CAPCNGの値が1ずつ増加していく。
ステップD119ヘステップD112からステップD1
15を経て進んだ場合には、ステップD112の判断に
より変化速度DAPSは、基準値に7に対し、DAPS
>K、ではなくなり、DAPS≦に7である。したがっ
て、ステップD119からステップD121へ直接進む
のは、変化速度DAPSが、K、≦DAPS≦に7とな
る値を有する時であり、また、前述のように基準値に7
は正の値を、基準値に、は負の値をそれぞれ有するので
、アクセルペダル27の踏込量を一定に保持すると、上
述のようにカウンタC,APCNGの値が1ずつ増加し
ていくのである。
この時、ステップD121においてマツプ#MDVS8
Sから読出される目標加速度DVS、は、第22図中の
#MDVS8Sから明らかなように、カウンタCAPC
NGの値の増加とともに増大し、最終的にはOとなる。
したがって、アクセルペダル27の踏込量の減少を行な
った後、この踏込量をほぼ一定に保持すると、負の値を
有する目標加速度DVS、の値は、この踏込量の保持後
の時間経過とともに徐々にOに接近する。
ステップD111からステップD122へ進むと、ステ
ップD105〜D111の制御によって求められた目標
加速度DVS、、DVS7およびDVSIlの総和が、
アクセルモード制御における総合の目標加速度D V 
S APとして計算される。
そして、続くステップD127で、このアクセルペダル
27の踏込に基づく目標加速度DVSAPが、オートク
ルーズスイッチ18で指定された目標加速度D V S
 ACよりも大きいか否かが判定される。なお、オー1
−クル−ズスイッチ18での目標加速度D V S A
Cの指定については後述するが、オートクルーズスイッ
チ18において目標加速度DvsAcが指定されない場
合や目標加速度の指定が解除された場合には、目標加速
度D V S Acの値はOとされる。
目標加速度DvSAPが、目標加速度DVSACよりも
大きければ、ステップD129へ進んで、目標加速度D
VSとして、このアクセルペダル27の踏込に基づく目
標加速度D V S APを採用する。
そして、続くステップD130で目標加速度DVSAC
の値を0として、ステップD123へ進む。
目標加速度D V S APが、目標加速度D V S
 ACよりも大きくなければ、ステップD128へ進ん
で。
目標加速度DVSとして、オートクルーズスイッチ18
で指定された目標加速度D V S ACを採用して、
ステップD123へ進む。
一方、ステップ121からD131へ進むと、ステップ
D115〜D121の制御によって求められた目標加速
度DVS、、DVS、およびDVS8の総和が、アクセ
ルモード制御における総合の目標加速度D V S A
Pとして計算される。
そして、続くステップD132で、オートクルーズスイ
ッチ18で指定された目標加速度DVSACの値をOと
した後、ステップD133に進んで、目標加速度DVS
として、このアクセルペダル27の踏込に基づく目標加
速度D V S APを採用し、ステップD123へ進
む。
なお、このように、アクセルペダル27の踏込時に、こ
のアクセルペダル27の踏込に基づく目標加速度D V
 S APがオートクルーズスイッチ18で指定された
目標加速度D V S ACよりも大きくなるまでの間
、目標車速としてオートクルーズスイッチ18で指定さ
れた目標加速度DVSACを採用するのは、以下の理由
による。
つまり、アクセルペダル27の踏込量や踏込速度が小さ
いうちは、アクセルペダル27の踏込に基づく目標加速
度D V S APの成分である目標加速度DVSG、
DVS、およびDVS8の各値も小さくなるので、目標
加速度DVS6.DVS7およびDVS、の総和である
目標加速度D V S APの値も小さくなる。アクセ
ルペダル27の踏込開始時にはペダル27の踏込量や踏
込速度がまだ僅かであるため、この時の目標加速度D 
V S APの値も小さなものとなり、目標加速度DV
SAPの値がオートクルーズスイッチ18で指定された
目標加速度DvsAcの値以下となることがある。
従って、目標加速度DVSAcに基づいて車両の走行を
制御している時(オートクルーズ制御時)に、アクセル
ペダル27を踏み込んでアクセルモード制御に変更する
と、その変更初期の時に、−時的に、目標加速度が低下
するおそれがある。アクセルモード制御に変更するのは
、通常、現在以上の加速を得たい場合であるから、−時
的にせよ目標加速度が低下するのは、速やかに加速する
ためや滑らかに加速するためには好ましくない6ぞこで
、このような期間に゛は、目標加速度DVSACの方を
採用しているのである。
なお、目標加速度DVS、、DVS7およびDVS8の
特性については後述する。
次に、ステップD123において、目標加速度DVSを
車両の実際の加速度として得るために必要な目標トルク
TOMAが下式(2)によって算出される。
ToMA=[((lll−r/g)・ks十ki)・D
vS+R′・r]/TQ・・・・・ (2) なお、上式(2)において、Wtrtg+ks。
ki、Tgは、前述のスロットル非直動制御の説明の際
に示した式(1)で使用したものと同一であり、また、
R′は下式(3)によって算出される車両走行時の走行
抵抗である。
R′=μr−W+μair−A−VA2 ・・・ (3
)なお、上式(3)において、μrは、車両のころがり
抵抗係数、Wは上式(2)で用いられたものと同一の車
重、μairは車両の空気抵抗係数、Aは車両の前面投
影面積、VAは第8図(iv)のステップA123〜A
128の割込制御で算出され第8図(i)のステップA
lO3で入力された実車速である。
ステップD123からステップD124へ進むと、ステ
ップD123で算出された目標トルクT○MAと、エン
ジン回転数検出部21によって検出されて第8図(i)
のステップAlO3で入力されたエンジン13の回転数
NEとに対応するスロットル弁開度B THAが、マツ
プ# M T Hから読出される。マツプ#MTHは、
前述のスロットル非直動制御の際に、第10図のステッ
プC131で使用するものと同一のものである。
次のステップD125では、フラグ■□1が1であるが
否かが判断されるが、このフラグエ□1は、前述のよう
に、値が1であることで、今回の制御サイクルがスロッ
トル弁31の開閉を行なう制御サイクルであることを示
すものである。
このように、フラグI工□の値が1である場合には開閉
を行なう制御サイクルであるので、ステップD126へ
進み、フラグIllの値が1でない場合には、開閉を行
なう制御サイクルではないのでステップD126へは進
まず、今回の制御サイクルにおけるアクセルモード制御
を終了する。
ステップD126では、ステップD124で読出された
スロットル弁開度θTl(Aを指示する信号を、制御部
25からスロットル弁口動部26に送出する。このスロ
ットル弁口動部26では、アクチュエータ駆動部39が
上記の信号を受けて、スロットル弁アクチユエータ40
に対し所要の(スロットル弁開度θTHAとなる位置ま
でスロットル弁31を回動するための)駆動信号を送出
して、スロットル弁アクチユエータ40がスロットル弁
31の回動を行なう。
この時、スロットル弁31の開度がスロットル弁開度検
出部41によって検出され、この検出結果がアクチュエ
ータ北動部39に送られてフィードバック制御がなされ
る。
スロットル弁31が所定位置まで回動されると、アクチ
ュエータ駆動部39は駆動信号を送出しなくなって、ス
ロットル弁31が所定位置に停止して、今回の制御サイ
クルにおけるアクセルモード制御を終了する。
このようにスロットル弁31を通じた吸気通路30の開
閉によって、前述したように、エンジン13に吸入され
る空気量および燃料量が変化して、エンジン13の出力
が調整され、この結果、目標加速度DVSにほぼ等しい
加速度で車両の加速が行なわれるのである。
以上述べたように、アクセルモード制御は、アクセルペ
ダル27の踏込量と、この踏込量の変化速度と、同踏込
量の変化の方向とに基づいて目標加速度を決定して、こ
の目標加速度に対応してスロットル弁31の開閉を行な
いエンジン13を制御するものである。
即ち、アクセルペダル27の踏込量APSを増加させた
場合には、目標加速度DVSを構成するDVSG、DV
S7およびDVS、(7)3−)(7)目標加速度の値
は、それぞれ次のように変化する。
まず、DVSGの値は、踏込量APSの値に対して、第
20図の#MDVS60に示す対応関係に基づいて決定
されるので、踏込量APSの増大とともに値が増大して
、特に、踏込量APSの増大を速く行なうほど、DVS
sの増大の割合は大きくなる。
また、DVS、の値は、踏込量APSの増大が継続して
いる間における踏込量の変化速度の最大値D A P 
M X Oニ対シテ、第21図(7):tMDVs7o
に示す対応関係に基づいて決定されるので、踏込量AP
Sの増大を速く行なうほど、DVS。
の値は大きい値となる。
さらに、DVS、(7)値は、カラン)) CA P 
CNGの値に対して、第22図の#MDVS80に示す
対応関係に基づき決定されるので、踏込量APSの増大
が基準を超える速さの時には、CAPCNG=1となっ
て、DVS8は、最も大きい値となる。
このように各目標加速度DVS、、DVS7.DvS、
が変化するので、アクセルペダル27の踏込量の増大を
速く行なうほど車両は急加速を行なうことになる。
また、踏込量の増大を中止しアクセルペダル27の踏込
量を一定保持した場合には、各目標加速度DVS、、D
VS7.DVS8の値は、それぞれ以下のようになる。
DVSGの値は、踏込量APSに対して第20図の#M
DVS60に示す対応関係に基づいて決定されるので、
一定の値となる。
また、DVS7の値は、踏込量APSが一定に保持され
る前の踏込量の増大時に上述と同様に第21図の#MD
VS70に示す対応関係に基づいて決定された値をその
まま保持するので、一定となる。
さらに、DVS、の値は、踏込量APSの増大速度が基
準以下になった時からの経過時間に応じてCAPCNG
の値が増加するので、第22図の#MDVS80に示す
ように、時間の経過とともに徐々に減少し最終的には0
となる。
したがって、踏込量の増大を中止しアクセルペダル27
の踏込量を一定保持した場合には、目標加速度DVSが
、次第に一定値に近づくことになるのである。
つまり、アクセルペダル27の踏込量APSを適当な量
まで増大させると、急加速状態から滑らかに加速度が変
化し緩加速状態へと移行する。
一方、アクセルペダル27の踏込量APSを減少させた
場合には、各目標加速度DVSs、、DVS、、DVS
、の値は次のようになる。
DVS、の値は、踏込量APSに対して、第20図の#
MDVS6Sに示す対応関係に基づいて決定される。こ
のため、踏込量APSの減少とともに値が減少すること
になる。このDVS、の減少の割合は、踏込量APSの
減少を速く行なうほど大きくなる。
また、DVS、の値は、踏込量APSの減少が継続して
いる間の踏込量の変化速度の最小値(即ち、減少速度の
最大値)DAPMXSに対して第21図の#MDVS7
Sに示す対応関係に基づいて決定されるので、踏込量A
PSの減少を速く行なうほどDVS、の値は小さい値(
負で絶対値の小さな値)となる。
さらに、DVS、の値は、踏込量APSの減少が基準値
を超える速さの時には、CAPCNG==1となって、
第22図の#MDVS8Sに示すように、最も小さな値
(負で絶対値が最大の値)となる。
したがって、アクセルペダル27の踏込量APSの減少
を速く行なうほど車両の加速はより速く緩くなり、さら
には車両は減速状態となる。
なお、第20図+7)#MDVS60および#MDVS
6Sに示すように、踏込量が増大中の時と減少中の時と
で、同じ踏込量に対応するDvSGの値を比較すると、
踏込量が増大中の時の方が大きく設定される。
したがって、踏込量が同じであっても、踏込量を増大さ
せている時の方が、踏込量を減少させている時より急な
加速が行なわれる。
また、DVS、は、第20図+7MDVS 6 Sに示
すように、踏込量を減少させて値を0とした後も引き続
いて上記踏込量を減少させると、負の値となる。このた
め、各目標加速度DVS、、DvS7およびDVS、を
加えた目標加速度DVSも負の値となり、この結果、負
の目標加速度に基づいて車両の減速が行なわれることに
なる。
また、踏込量APSの減少を中止しアクセルペダル27
の踏込量を一定に保持した場合には、各目標加速度DV
S、、DVS、、DVS、の値は次のようになる。
DVSGの値は、踏込量APSに対して第20図の#M
DVS6Sに示す対応関係に基づいて決定されるので、
ここでは一定の値となる。
また、DVS7の値は、踏込量APSが一定に保持され
る前の踏込量の減少の際の踏込量の変化速度の最小値(
即ち減少速度の最大値)にDAPM X S 4m対し
て第21図の#MDVS7Sに示す対応関係に基づいて
決定された値をそのまま保持するので一定となる。
さらに、DVS、の値は、踏込量APSの減少速度が基
準以下になった時から経過する時間に応じてCAPCN
Gの値が増加するので、第22図の#MDVS8Sによ
って示すように、時間の経過とともに徐々に増加し最終
的にOとなる。
このようにして、アクセルペダル27の踏込量を減少さ
せると、加速度の減少状態あるいは減速状態から滑らか
に加速度が減少し一定の加速度による加速状態へと移行
するのである。
さて、スロットル非直動制御において行なわれる第10
図のステップC144のオートクルーズモード制御は、
第12図のステップE101〜E133のフローチャー
トに従って行なわれる。
このオートクルーズモード制御は、前述のスロットル非
直動制御において、アクセルペダル27およびブレーキ
ペダル28が共に踏込まれていない時に行なわれるもの
である。
まず、初めにステップEIOIにおいて、前回の制御サ
イクルでアクセルペダル27が踏込まれておらずにアク
セルスイッチ15の接点が○N状態にあったか否かが判
断される。アクセルペダル27が解放されアクセルスイ
ッチ15の接点がON状態となってから最初の制御サイ
クルであれば。
ここでの判断によってステップE102へ進み、前回の
制御サイクルですでにアクセルペダル27が解放されア
クセルスイッチ15の接点がON状態となっている場合
には、ここでの判断によってステップEIIOへ進む。
したがって、アクセルペダル27を踏込んで車両の加速
を行なった後、このアクセルペダル27を解放してから
最初の制御サイクルは、この最初の制御サイクル以降の
制御サイクル、あるいは、アクセルペダル27を踏込ま
ない状態でブレーキペダル28を解放してオートクルー
ズモード制御が行なわれるようになってからの各制御サ
イクルとは異なった制御となる。
アクセルペダル27の踏込を解除してから最初の制御サ
イクルで、ステップE102へ進んだ場合には、フラグ
I4の値を0としステップEIO3へ進む。このフラグ
エ、は、制御部25の走行状態指定部3によって定車速
走行が指定されるべきことを値が0であることによって
示すものである。
ステップE103では、フラグ■、の値をOとして、ス
テップE104へ進む。このフラグI6は、切換スイッ
チ46の接点がON状態となってから最初の制御サイク
ルであることを値が1であることによって示すものであ
る。
ステップE104では、第8図(iv)のステップA1
23〜A128の割込制御で算出された最新の実車速V
A、がアクセルペダル27解放直後の実車速として入力
され、次のステップE105で、目標車速■Sにこの実
車速VAIが代入される。
そして、ステップE106では、フラグ1.の値をOと
する。なお、このフラグエ、は、値がOであることによ
ってオートクルーズモード制御により車速がほぼ一定に
保たれていることを示すものである。
ついで、ステップE107で、車速を目標車速vSに維
持するために必要なエンジン13の目標トルクTOM、
を下式(4)によって、算出し、ステップE108へ進
む。
T OM3− [((fur/g) ・ks+ki) 
・(DVS、−DVS、s )+TQ−TEMI/ T
・・・・・ (4) なお、上式(4)は、前述のスロットル非直動制御を示
す第10図のフローチャート中のステップC130で使
用される式(1)と実質的に全く同一である。
ステップE108では、ステップE107で算出した目
標トルクTOM3と、エンジン回転数検出部18で検出
され第8図(i)のステップAlO3で入力されたエン
ジン回転数NEとに対応するスロットル弁開度e TH
aを、前記のマツプ#MTHから読出す。
次に、ステップE109において、スロットル弁開度θ
THaを指示する信号を制御部25がらスロットル弁回
動部26のアクチュエータ駆動部39に送出する。そし
て、このアクチュエータ駆動部39からスロットル弁ア
クチユエータ40に対し所要の駆動信号が送出され、ス
ロットル弁アクチユエータ4oがスロットル弁31の回
動を行なうにの時、スロットル弁31の開度は、スロッ
トル弁開度検出部41を通じてアクチュエータ駆動部3
9によりフィードバック制御される。
そして、スロットル弁31が所定位置まで回動されると
、アクチュエータ駆動部39は駆動信号を送出しなくな
り、スロットル弁31が所定位置に停止して、今回の制
御サイクルにおけるオートクルーズモード制御を終了す
る。
スロットル弁がこのように作動して吸気通路30の開閉
を行なうことによって、前に述べたように、エンジン1
3に吸入される空気量が変化し、燃料量が変化して目標
トルクTOM、にほぼ等しいトルクがエンジン13から
出力される。
このように、エンジン13から出力されたトルクは、前
述のようにアクセルペダル17解放直後の実車速を目標
車速として車速を一定に維持するために必要なトルクに
ほぼ等しくなる。そして。
上述のステップE104〜E109の制御によって、ア
クセルペダルの解放直後には、スロットル弁31の開閉
を行なうタイミングに該当する制御サイクルでなくでも
、アクセルペダルの解放直後の車速を維持するようなス
ロットル弁開度の位置へスロットル弁31を暫定的に回
動し、目標車速による定車速走行状態への移行のための
準備が行なわれる。
上述のステップE104〜E109の制御によるスロッ
トル弁31の回動は、前述のスロットル非直動制御のう
ちの第10図のステップC121およびステップC12
9〜C132の制御によるスロットル弁31の回動と実
質的に同一であって、制御を開始する条件が異なるだけ
である。
アクセルペダル27を解放してから最初の制御サイクル
において、上述のような制御を行なった後の制御サイク
ル、あるいは、ブレーキペダル28の踏込を解除してス
テップC121およびステップ0129〜C132の制
御を行なった後にオートクルーズモード制御へ移行した
時の制御サイクルにおいて、ステップE101へ進んだ
場合には、前回の制御サイクルにおいてもアクセルスイ
ッチ18の接点はON状態にあったので、ステップE1
10へ進む。このステップE110では、加速スイッチ
45の位置が前回の制御サイクルと今回の制御サイクル
とで異なっているか否かが判断される。
加速スイッチ45の切換を行なわない場合の制御の内容
について説明すると、前回の制御サイクルから加速スイ
ッチ45の位置は変更となっていないので、ステップE
110からステップE128へ進み、切換スイッチ46
に関連する切換スイッチ制御を行なう。
ステップE128の切換スイッチ制御は、第13図のス
テップF101〜F121に示すフローチャートに従っ
て、主として制御部25の走行状態切換部12と到達目
標車速設定部6と同到達目櫻車速変更制御部6aとによ
って行なわれ、切換スイッチ44の操作に対応する車両
走行状態の切換と、切換スイッチ44の操作の結果指定
された車両走行状態が加速走行あるいは減速走行である
時の到達目標車速の変更等を行なうものである。
切換スイッチ46の操作を行なわない場合を説明すると
、第13図のステップF101において、切換スイッチ
46の接点がON状態にあるか否かが、第8図(i)の
ステップAlO3で入力された接点情報に基づいて判断
され、切換スイッチ46の操作を行なっていない場合に
は、この切換スイッチ46の接点はON状態にないので
ステップF111へ進む。
ステップF111では、フラグエ、の値をOとして、ス
テップF112へ進む。なお、このフラグエ、は、前回
の制御サイクルにおいて切換スイッチ46の接点がON
状態にあったことを、値が1であることによって示すも
のである。
そして、ステップF112では、フラグI、の値をOと
する。
切換スイッチ46の操作を行なわない場合には、以上で
今回の制御サイクルの切換スイッチ制御を終了し、第1
2図のステップE129へ進んで、フラグI4の値が1
であるか否かが判断される。
フラグエ、の値は、第10図のステップC145あるい
は第12図のステップE102で0とされており、後述
するように、ステップE128の切換スイッチ制御にお
いて、切換スイッチ46の接点がON状態にある時の制
御が行なわれた時、あるいは加速スイッチ45の位置が
前回の制御サイクルから変更になっている場合の制御が
行なわれた時に1となる。したがって、切換スイッチ4
6および加速スイッチ45の操作をともに行なわない場
合には、フラグエ、の値はOであり、ステップE129
の判断によって、ステップE132へ進む。なお、この
時、制御部25の走行状態指定部3による指定が定車速
走行となっている。
そして、ステップE132では、フラグ■6の値が1で
あるか否かによって、切換スイッチ46の接点がON状
態となってから最初の制御サイクルであるか否かを判断
する。切換スイッチ46の操作を行なっていない場合に
は、接点がON状態になっておらず、フラグIGの値は
0であるため、ステップE133へ進み目標車速制御を
行なう。
この目標車速制御は、前述のように、走行状態指定部3
によって、定車速走行が指定されている時に、車速を目
標車速に近づける制御と、目標車速変更スイッチ46に
よる目標車速の設定値変更の制御とを行なうものであっ
て、第16図のステップJ1o1〜J116のフローチ
ャートに従い、主として制御部25の定車速制御部8に
よって行なわれる。
つまり、この目標車速制御では、初めに、ステップJ1
01において、前記フラグ■8の値が1であるか否かが
判断されるが、フラグエ、の値は、ブレーキペダル28
の踏込を解除することによってオートクルーズモード制
御による車両走行状態に移行した場合には、第10図の
ステップC128で1となり、アクセルペダル27の踏
込を解除することによって車両走行状態に移行した場合
には、第12図のステップE108で1となる。したが
って、オートクルーズモード制御による車両走行状態へ
の移行後、加速スイッチ45および切換スイッチ46の
操作を行なわずに、ステップJ101へ進んだ場合には
、このステップJ101の判断によってステップJ10
2へ進む。
ステップJ102では、今回の制御サイクルがスロット
ル弁31の開閉を行なうタイミングに該当するか否かを
、前記フラグエ、1の値が1であるか否かによって判断
する。フラグエ、□の値が1である場合にはステップJ
103へ進みスロットル弁31の開閉に必要な制御を行
ない、フラグエ、□の値が1でない場合には今回の制御
サイクルにおけるオートクルーズモード制御を終了する
フラグIt1の値が1であることによって次のステップ
J103へ進むと、定車速走行の目標車速vSには、仮
の値として、第8図(i)のステップAlO3で入力さ
れた実車速VAを代入する。
この目標車速vSの仮の設定は、車速がほぼ一定の値と
なった後の制御に備えるもので、車速がほぼ一定となる
前から行なわれる。この設定値は、車速がほぼ一定とな
るまで、開閉のタイミングに該当する制御サイクル毎に
更新される。
次に、ステップJ104において、前述のように第10
図のステップC141〜C143の制御によってD V
 A、sあるいはD V A、2゜の値を指定された実
加速度DVAの絶対値が、予め設定された基準値にαに
対して、l DVA l <Kαであるか否かが判断さ
れる。目標車速制御により車速がほぼ一定になって車両
の加速度が減少した結果、ステップJ104において、
l DVA l <Kαであると判断した場合は、ステ
ップJ108で前記フラグI8の値をOとした後、ステ
ップJ109へ進む。また、車速がほぼ一定とはなって
おらず、車両の加速度が減少せずに、ステップJ104
において、l DVA l <Kαではないと判断した
場合は、ステップJ105へ進む。
ステップJ105では、実加速度DVAが正の値である
か否かによって、現在車両が加速状態にあるのか減速状
態にあるのかを判断する。実加速度DVAが正の値であ
る場合には、車両が加速状態にあるので定車速走行状態
とするために、ステップJ107へ進んで実加速度DV
Aから予め設定された補正量ΔDv2を減じた値を目標
加速度DVSとする。一方、実加速度DVAが負の値で
ある場合には、車両が減速状態にあるので定車速走行状
態とするために、ステップJ106へ進んで実加速度D
VAに上記補正量ΔDv2を加えた値を目標加速度DV
Sとする。これにより、今回の制御サイクルにおける目
標車速制御を終了し、第12図のステップE123へ進
む。
第12図のステップE123〜E127では、後述する
ように、車両の加速度を上記目標加速度DVSに一致さ
せるための制御が行なわれる。したがって、車速がほぼ
一定の値とならない状態で、第16図のステップJ10
1〜J107による上述の制御が繰返されると、目標加
速度DVSが徐々に0に接近するのに伴って実加速度D
VAの絶対値が減少し、車速か徐々に一定値に近づく。
そして、第16図のステップJ104において、DVA
 l <Kαであると判断すると、上述したようにステ
ップJ108を経てステップJ109へ進み、この時の
制御サイクルにおいてステップJ103で値を設定され
た目標車速vSが次に述゛べるステップJ109〜J1
16の定車速走行のための制御における目標車速となる
また、ステップ5108を経てステップJ109へ進ん
だ制御サイクルの次の制御サイクル以降においては、引
続きオートクルーズモード制御を行なう。そして、加速
スイッチ45および切換スイッチ46の操作を行なわな
い限りフラグエ、の値がOのままであるので、ステップ
J101の判断によってステップJ109へ直接進んで
制御が行なわれる。
ステップJ109では、オートクルーズスイッチ18の
目標車速変更スイッチ48が第6図中の(+)方向に回
動されているか否かが、第8図(i)のステップAlO
3で入力された接点情報に基づいて判断される。(+)
側接点がON状態にあると判断した場合は、ステップJ
11oへ進んで前回の制御サイクルにおける目標車速v
Sに予め設定された補正量VT、を加えた値を新たな目
標車速vSとして設定した後、ステップJ113へ進む
一方、(+)側接点がON状態にないと判断した場合に
は、ステップJ111へ進む。
ステップJ111では、目標車速変更スイッチ48が第
6図中の(−)方向に回動されているか否かが判断され
る。(−)側接点がON状態にあると判断した場合は、
ステップJ112へ進んで前回の制御サイクルにおける
目標車速vSから補正量VT、を減じた値を新たな目標
車速vsとして設定した後、ステップJ113へ進む。
一方、(−)側接点がON状態にないと判断した場合に
は、直接ステップJ113へ進む。
このようなステップJ109〜J112の制御によって
、目標車速変更スイッチ48による目標車速VSの変更
が行なわれ、目標車速変更スイッチ48の(+)側接点
のON状態を継続すると、制御サイクル毎にステップJ
110の制御によって目標車速VSが増加する。また、
目標車速変更スイッチ48の(−)側接点のON状態を
継続すると、制御サイクル毎にステップJ112の制御
によって目標車速vSが減少する。
そして、目標車速変更スイッチ4,8による上述のよう
な目標車速vSの変更を行なった後、第6図中の(+)
方向あるいは(−)方向への回動を中止し、中間の停止
位置へ目標車速変更スイッチ48を戻すと、直前の制御
サイクルにおいて変更設定された目標車速vSが次の制
御サイクル以降の目標車速となる。したがって、ステッ
プJ104からステップJ108を経てステップJ10
9へ進んだ後、目標車速変更スイッチ48の操作を全く
行なわない場合は、ステップJ103で値を設定された
目標車速vSが次回以降の各制御サイクルにおける目標
車速となる。
ステップJ109〜J112の制御による以上のような
目標車速vSの変更は、上述のように実加速度DVAの
絶対値が減少し、基準値にαより小さくなった後に行な
われるので、車速がほぼ一定となった定車速走行状態に
ある時にのみ目標車速変更スイッチ48による目標車速
vsの変更が可能となる。
次に、ステップJ113では、目標車速■sと、第8図
(i)のステップAlO3で入力された実車速VAとの
差VS−VAを計算し、ステップJ114へ進む。
ステップJ114では、既に車速がほぼ一定となってい
ることから、応答性の高い制御よりも安定性の高い制御
が必要である。このため、後述する第12図のステップ
E123で使用する実加速度DVAの値として、第8図
(iv)のステップA123〜A128の割込制御によ
って算出され第8図(i)のステップAlO3で入力さ
れた3種の実加速度DVA、s、DVA、3゜およびD
vAllsI。
のうち前述したように安定性の最も高い実加速度D V
 A e s oを指定する。
次に、ステップJ115において、ステップJ113で
算出された目標車速vSと実車速VAとの差VS−VA
に対応する目標加速度DvS4を、第18図のステップ
MIOI〜M106のフローチャートに従って行なう制
御によって求める。そして、ステップJ116において
、後述する第12図のステップE123で使用する目標
加速度D■Sの値として目標加速度DvS4を代入して
今回の目標車速制御を終了し、第12図のステップE1
23へ進む。
ステップJ115における目標加速度DvS4の決定は
、上述のように、第18図に示すフローチャートに従い
ながら制御部25の定車速制御部8で行なわれるが、初
めのステップM101では、第16図のステップJ11
3で算出された差vS−VAに対応する目標加速度DV
S3をマツプ#MDVS3から読出す。このマツプ#M
DVS3は、前述のように、差VS−VAをパラメータ
として目標加速度DVS、を求めるためのものであって
、差VS−VAと目標加速度DVS□とは第23図に示
す対応関係を有する。
次に、ステップM102において、差VS−VAに対応
する加速度許容差DVMAXをマツプ#MDVMAXか
ら読出す。このマツプ#MDVMAXは、差VS−VA
をパラメータとして加速度許容差DVMAXを求めるた
めのものであって、差VS−VAと加速度許容差DVM
AXとは第24図に示す対応関係を有する。
さらに、次のステップM103では、目標加速度DVS
、から、第16図のステップJ114で値をDVS□。
と指定された実加速度DVAを減じた値(つまりDVS
□−DVA)を加速度差DvXとして算出する。そして
、次のステップM104において、加速度差DVXが加
速度許容差DV M A X ニ対して、DVX<DV
MAXであるか否かが判断される。
ステップMl 04でDVX<DVMAXであると判断
した場合には、ステップM 105へ進んで、目標加速
度DVS、として目標加速度DVS3を指定する。また
、DVX<DVMAXではないと判断した場合には、ス
テップM106へ進んで、目標加速度DVS4として、
実加速度DVAと上記加速度許容差DVMAXとを加え
た値(DVA+DVMAX)を指定する。
以上のようなステップM101〜M106の制御により
目標加速度DVS4の決定を行なうことで、目標加速度
DvS4の変動量が加速度許容差DVMAX以下に規制
される。したがって、定車速走行中に何らかの原因で急
変した車速を元に戻すために行なわれる車両の加速度の
変化は緩やかになるものになる。
このように、ステップM101〜M106の制御により
値を決定された目標加速度DvS4を、第16図のステ
ップ5116で目標加速度DVSに代入した後に、ある
いは、ステップ5106またはステップJ107の制御
によって目標加速度DVSの値を設定した後に、第12
図のステップE123に進んだ場合には、車両の加速度
を目標加速度DVSに等しくするために必要なエンジン
13の目標トルクTOM2を下式(5)によって算出す
る。
T OM、 = [((W’r/g) ・ks+ki)
 ・(DVS−DVA)+TQ−TEM] / T Q
・・・・・ (5) なお、上式(5)は、前記の式(1)あるいは式(4)
と実質的に同一であるが、上式(5)中のDVAは、第
16図のステップJ106あるいはJ107からステッ
プE123へ進んだ場合には、第10図のステップC1
41〜C143の制御により指定された値となり、第1
6図のステップJ116からステップE123へ進んだ
場合には、第16図のステップJ114で指定きれたD
VA□。どなる。
次に、ステップE124へ進むと、ステップE123で
算出された目標トルクTOM、と、エンジン回転数検出
部21で検出されて第8図(i)のステップAlO3で
入力されたエンジン回転数NEとに対応するスロットル
弁開度θTHzを、前記マツプ#MTH(図示省略)か
ら読出し、ステップE125へ進む。
ステップE123およびステップE124の制御は、制
御部25の定車速制御部8、加速制御部9および減速制
御部10のそれぞれにより、共通して行なわれるもので
あって、上述のように、ステップE133からステップ
E123へ進んだ場合には、定車速制御部によりステッ
プE123およびステップE124に従って制御が行な
われ、スロットル弁開度θTl(2が設定される。
次に、ステップE125では、前記フラグ■2、の値が
1であるか否かが判断される。エエ、=1であると判断
した場合は、今回の制御サイクルがスロットル弁31の
開閉を行なうタイミングに該当するのでステップE12
6へ進み、I、1=1ではないと判断した場合は、今回
の制御サイクルが上記タイミングに該当しないので、ス
ロットル弁31の開閉を行なわずに今回の制御サイクル
におけるオートクルーズモード制御を終了する。
ステップE126へ進んだ場合は、ステップE124で
決定したスロットル弁開度θτH2となる位置まで、前
記ステップE109と同様にしてスロットル弁31の回
動が行なわれ、上記目標トルクTOM、にほぼ等しいト
ルクがエンジン13から出力される。また、今回の制御
サイクルのスロットル弁31の開閉は、開閉すべきタイ
ミングにおけるものなので、次のステップE127にお
いて前記フラグエ、□の値を1として、今回の制御サイ
クルにおけるオートクルーズモード制御を終了する。
以上のように、ブレーキペダル28の解放状態でアクセ
ルペダル27の踏込を解除するか、またはアクセルペダ
ル27の解放状態でブレーキペダル28の踏込を解除し
た結果、オートクルーズモード制御による車両走行状態
へ移行し、この時、加速スイッチ45および切換スイッ
チ46の操作を行なわない場合には、まず、アクセルペ
ダル27およびブレーキペダル28の踏込解除直後の車
速を維持するように、この踏込解除直後にスロットル弁
31を暫定的に回動しておく。ついで、オートクルーズ
モード制御に移行した後、スロットル弁31の開閉タイ
ミング毎に、車速の維持を引続き行なうために制御部2
5の定車速制御部8によって設定されたスロットル弁開
度に基づきスロットル弁31の回動を行なう。
即ち、踏込解除後、スロットル弁31の開閉タイミング
に該当する制御サイクルを待たずに、暫定的に各ペダル
27.28の解除直後の車速を維持しうるスロットル弁
31の回動を行なった場合でも、この後、ある程度車速
が変動するので、その開閉タイミングに該当する制御サ
イクル毎に、スロットル弁31の回動を行ない、車速の
変動を低減させて最終的にほぼ一定の車速とする。
したがって、ペダルの踏込解除後に、加速スイッチ45
および切換スイッチ46を操作しない場合には、ブレー
キ(図示省略)による基準より急な制動が基準時間より
長く続き、かつ、この制動の終了時の車速が基準値より
低下した時を除いて、以下のようになる。
つまり、制御部25の走行状態指定部3の指定が定車速
走行となり、この指定が定車速走行となった時(ペダル
の踏込解除の瞬間)の車速にほぼ等しい車速を維持しう
るだけの出力をエンジン13から得られるように、スロ
ットル弁開度が制御部25の定車速制御部(図示省略)
によって設定されるのである。そして、スロットル弁開
度に基づきスロットル弁31が開閉タイミング毎に回動
され、この結果、車両が所定車速で定車速走行を行なう
このようなスロットル弁31の回動によって車速がほぼ
一定となった後は、目標車速変更スイッチ48の操作に
より定車速走行時の目標車速の変更が可能となり、目標
車速変更スイッチ48を第6図中の(+)方向あるいは
(−)方向に回動した状態の継続時間に比例した目標車
速の変化量が得られる。
オードクルーズモード制御による車両走行状態に移行後
、加速スイッチ45および切換スイッチ46のいずれに
ついても操作しない場合は以上のとおりであるが、上記
移行後加速スイッチ45あるいは切換スイッチ46を操
作した場合について以下に説明する。
オートクルーズモード制御による車両走行状態への移行
を行ない上述の制御によって車速がほぼ一定となった後
、加速スイッチ45を操作して、第6図中の同一印のい
ずれかの位置に切換えた場合には、第12図のステップ
EIOIを経てステップE110へ進み、前述のように
、加速スイッチ45の位置が前回の制御サイクルから変
更になっているか否かが判断される。
加速スイッチ45の位置を変更してから最初の制御サイ
クルでステップE11oへ進んだ場合には、ここでの判
断によってステップE111へ進んでフラグエ、の値を
1とし、次のステップE112でフラグエ、の値を0と
し、さらに、次のステップE113でフラグエ、の値を
0とした後、ステップE114へ進む。
なお、このフラグエ、は、加速スイッチ45あるいは切
換スイッチへの操作により制御部25の走行状態指定部
3の指定が加速走行となった時に、加速スイッチ45の
位置に対応して設定された目標加速度まで車両の加速度
を滑らかに上昇させるための制御が、既に前回の制御サ
イクルにおいて行なわれたことを、値が1であることに
よって示すものである。
ステップE114では、今回の制御サイクルにおいて第
8図(i)のステップAlO3で入力された接点情報に
基づき、加速スイッチ45の位置が第6図中の固である
か否かが判断される。この位置が同であると判断した場
合には、ステップE115へ進み、口ではないと判断し
た場合には、ステップE116へ進む。
ステップE116へ進んだ場合には、制御部25の走行
状態指定部3の指定が加速走行に切換わり、フラグエ、
の値を1とする。そして、次のステップE117でフラ
グエ、の値を0とした後、ステップE118へ進む。
なお、この時の制御サイクルは、加速スイッチ45の位
置を変更してから最初のものであって、この変更後はま
だスロットル弁31の開閉を行なっていない。このため
、ステップE118でフラグ■□2の値をOとし、つい
で、ステップE119で、ステップE118と同様の理
由から今回の制御サイクルで使用する実加速度DVAの
値として、第8図(i)のステップAlO3で入力され
たDVA、、を採用する。そして、ステップE120へ
進む。
このステップE120は、制御部25の到達目標車速設
定部6における加速後の車速の目標値である到達目標車
速vSの設定であって、この■Sの値は、今回の制御サ
イクルにおいて車速・加速度検出部24により検出され
て制御部25に入力された実車速VA[第8図(i)の
ステップA1o3参照コと、予め設定された補正量vK
8との和に設定される。
次にステップE121へ進むと、第14図に示すステッ
プ0101〜G105のフローチャートに従って制御部
25の目標加速度設定部4が、加速スイッチ制御を行な
う。この加速スイッチ制御は、第6図中に示す加速スイ
ッチ45の同、回。
あるいは団の各位置に対応して、目標加速度DVS2の
値を設定するものである。
つまり、第14図のステップG101およびステップG
103によって、加速スイッチ45の位置が同1回、団
のうちのいずれの位置にあるかが判断され、各位置ごと
に、ステップG102、G104およびG105で加速
度DvS2の値の設定が行なわれる。
即ち、第14図に示すように、初めにステップG101
において、加速スイッチ45の位置が第6図中の旧の位
置にあるか否かの判断を行なって、同の位置にあると判
断した場合には、ステップG102へ進んで、■の位置
に対応して予め設定された加速度の値DVSbを目標加
速度DvS2に代入する。
また、ステップG101において、加速スイッチ45の
位置が上記旧の位置にないと判断した場合には、ステッ
プG103へ進み、加速スイッチ45の位置が第6図中
の回の位置にあるか否かの判断を行なう。加速スイッチ
45の位置が回の位置にあると判断した場合は、ステッ
プG104へ進んで1回の位置に対応して予め設定され
た値DVScを目標加速度DvS2に代入する。
一方、加速スイッチ45の位置が回の位置にないと判断
した場合は、残された団の位置にあることになり、Iの
位置に対応して予め設定された値DVSdを目標加速度
DVS、に代入する。なお、ここで団の位置にあると判
断できるのは、加速スイッチ制御を行なう前の第12図
のステップE114で加速スイッチ45の位置は固でな
こと、さらに、ステップG101およびG103で、同
でも回でもないことが、既に判断されているからでであ
る。
以上のようにして、加速スイッチ45の位置に対応する
目標加速度DVS、の値の設定を行なうが、この目標加
速度DVS、は、制御部25の走行状態指定部3によっ
て、加速走行が指定され加速を開始した後に一定となる
車両の加速度の目標値であるので、同一印の位置に対応
して3種類の車両の加速状態(DVSb、DVScおよ
びDVSd)が選択される。このようなりVSb、DV
ScおよびDVSd(7)値は、DVSb<DVSc<
DVSdとなッテおり、DVSbが緩加速、DVScが
中加速、DVSdが急加速にそれぞれ対応する値となっ
ている。
こうして加速スイッチ制御が終了すると、次に第12図
のステップE122へ進み、主として制御部25の加速
制御部9が加速制御を行なう。
この加速制御は、前述のように、制御部25の走行状態
指定部3により加速走行が指定された時に、加速スイッ
チ45の位置に対応して行なわれる制御であって、制御
部25の目標加速度設定部4で各位置(El、回または
団)に対応して設定された目標加速度DVS、まで、車
両の加速度を滑らかに上昇させて、このような加速走行
により、制御部25の到達目標車速設定部6および到達
目標車速変更制御部6aで設定された到達目標車速まで
車速が到達する際の加速度の変化を滑らかにしている。
このような加速制御は、第17図のステップL101〜
120に示すフローチャートに従って行なわれる。
つまり、最初のステップL101では、第8図(i)の
ステップAlO3で入力された実車速VAが予め設定さ
れた基準値に、に対して、VA>Ksであるか否かが判
断される。VA)K、であると判断した場合には、ステ
ップL104へ直接進み、VA>K、ではないと判断し
た場合には、ステップL102およびL103を経てス
テップL104へ進む。
ステップL101からステップL102へ進んだ場合に
は、実車速VAと第8図(i)のステップAlO3で入
力された接点情報による加速スイッチ45の位置とに対
応する目標加速度DVSACをマツプ#MDVSACか
ら読出す。
このマツプ#MDVSACは、実車速VAと加速スイッ
チ45の位置とをパラメータとして目標加速度DVSA
Cを求めるためのものであって、実車速VAおよび加速
スイッチ45の位置と目標加速度DVSACとは、第2
6図に示す対応関係を有する。
即ち、実車速VAが0から基準値に、までの間は、第6
図中に示す加速スイッチ45の同一印の各位置別に実車
速VAの増加に対応して上記目標加速度DVSACが増
加し、実車速VAが基準値に、となった時には、目標加
速度DVSACの値は、第12図のステップE121の
加速スイッチ制御(第14図参照)により、同一印の各
位置別に設定された目標加速度DvS2の値と等しくな
る。
次にステップL103へ進むと、加速スイッチ制御によ
り設定された目標加速度DVS2の値をステップL10
2で読出したDVSACに変更し、ステップL104へ
進む。
つまり、車速が基準値に、より大きい時は、目標加速度
DVS、の値は上記加速スイッチ制御によって設定され
た値のままとなり、発進直後のように車速が基準値に5
以下の時は、車速の増加に対応して増加し、スイッチ制
御によって設定された値より小さい値が目標加速度DV
S、の値となる。
そして、ステップL104では、フラグエ□□の値が1
であるか否かが判断される。このフラグI8、は、前述
のように、値が1であることによって、今回の制御サイ
クルがスロットル弁31の開閉を行なうタイミングに該
当すること(スロットル弁開閉タイミングサイクルであ
ること)を示すのである。ステップL104でフラグI
工□の値が1ではないと判断した場合は、今回の制御サ
イクルがスロットル弁開閉タイミングサイクルに該当し
ないので、直ちに今回の制御サイクルにおける加速制御
を終了する。
また、ステップL104でフラグエ□1の値が1である
と判断した場合には、今回の制御サイクルが開閉のタイ
ミングに該当し、ステップL105へ進んで加速制御が
引続き行なわれる。
ステップL105では、フラグエ、の値が1であるか否
かが判断される。フラグエ、は、前回の制御サイクルに
おいて、後述するステップLIO8あるいはステップL
110の制御が行なわれたことを、値が1であることに
よって示すものである。加速スイッチ45の切換を行な
ってから最初にステップL105へ進んだ場合には、前
述のように第12図のステップE113においてフラグ
■9の値をOとしているので、ステップL105でフラ
グ■、の値が1ではないと判断して、ステップL106
へ進む。
ステップL106では、フラグIi3をOとして、Li
O2へ進む6なお、このフラグ113は、後述するステ
ップL108あるいはステップL110で値を指定され
た目標加速度DVS、と加速スイッチ制御により設定さ
れた目標加速度DVS2とが、DVS工<DVS、の関
係にないことを、値が1であることによって示すもので
ある。
次のステップL107では、フラグ■、の値を1として
、ステップL108へ進む。
ステップL108では、目標加速度DVS□の値として
、第12図のステップE119でDVA5、を入力され
た実加速度DVAと、予め設定された補正量ΔDVえと
を加えたも(DVA+ΔDV工)を指定し、ステップL
111へ進む。
ステップL111では、このように設定された2つの目
標加速度DVS□およびDVS2が、DVS工<DVS
、の関係にあるか否かが判断される。
実加速度DVAと目標加速度DvS2とにあまり差がな
く、これらの目標加速度DVS、と目標加速度DVS、
とが、DVS、<DVS2(7)関係にないと判断した
場合には、ステップL113へ進んでフラグI。の値を
1とした後、ステップLl14へ進む。
一方、ステップL111におイテ、DVSl<DVS、
の関係にあると判断した場合には、ステップL112へ
進み、今回の制御サイクルにおけるオートクルーズモー
ド制御で車両の加速走行のために使用する目標加速度D
VSの値として上記目標加速度DVS工を指定して今回
の制御サイクルにおける加速制御を終了する。
なお、上述のように、今回の制御サイクルが加速スイッ
チ45を第6図中の同一印のいずれかの位置に切換えて
から最初にステップL105へ進む制御サイクルであっ
て、次回の制御サイクル以降において加速スイッチ45
の切換が行なわれず引続き加速制御が行なわれる場合に
は、今回の制御サイクルのステップL107でフラグエ
、の値が1となっているので、次回の制御サイクル以降
においては、ステップL105の判断によってステップ
L109へ進む。
このステップL109では、フラグ113の値が1であ
るか否かが判断されるが、1サイクル前までの制御サイ
クルでステップL111からステップL113へ進んで
フラグIiaの値を1とした場合には、ステップL10
9からステップL114へ進む。1サイクル前までの制
御サイクルでステップL111からステップL113へ
進んだことがない場合には、■□、は1でないので、ス
テップL110へ進む。
このステップL110では、1サイクル前の制御サイク
ルまでの目標加速度DVS工の値に補正量ΔDviを加
えたものを新たな目標加速度DVS工として指定してス
テップL111へ進む。
したがって、目標加速度DVS工の値は、ステップL1
09でフラグI工、の値が1であると判断されるまで、
ステップし110に繰り返し進むことによって、時間の
経過とともに増大する。
そして、ステップL111において、DvSl<DVS
、ではないと判断されるまで目標加速度DVS工が増大
すると、ステップL111からステップL113へ進ん
で、上述のようにフラグエ1、の値を1とするので、次
の制御サイクル以降では、ステップL109からステッ
プL114へ進み、目標加速度DVS工の値は増大しな
くなる。
また、ステップL111で、DVS、<DVS2ではな
いと判断されるまでは、上述のようにして値の増大する
目標加速度DVS工を、ステップL112において、目
標加速度(オートクルーズスイッチによって指示された
目標加速度)DVSAcの値として指定して、続くステ
ップL120で、この目標加速度D V S Acを現
在採用する目標加速度DVSとして設定して、加速制御
を終了する。
しかし、ステップLlllt−1DVS1<DVS。
ではないと判断されると、この判断の行なわれた制御サ
イクル以降においては、上述のようにステップL114
へ進むので、DVSAc=DVS、(7)指定は行なわ
れなくなる。
ステップL114へ進むと、第12図のステップE12
0で値の設定された到達目標車速VSと、第8図(i)
のステップAlO3で入力された実車速VAとの差VS
−VAを計算する。次のステップL115で、差VA−
VAに対応する目標加速度DVS、をマツプ#MDVS
3から読出す。
このマツプ#MDVS3は、前述したように、差VS−
VAをパラメータとして目標加速度DVS3を求めるた
めのものであって、差VS−VAと目標加速度DVS、
とは第23図に示す対応関係を有する。
次に、ステップL116へ進むと、目標加速度DVS、
と、目標加速度DVS、とか、DVS2〈DVS、の関
係にあるか否かが判断される。ここで、DVS2<DV
S、の関係にあると判断した場合には、ステップL11
7へ進んで、目標加速度DVSACの値として目標加速
度DVS2を指定して、続くステップr)120で、こ
の目標加速度DvSAcを現在採用する目標加速度DV
Sとして設定し、加速制御を終了する。また、ステップ
L116において、DVS2<DVS、の関係にないと
判断した場合には、ステップL118へ進み、制御部2
5の到達検出部11により、差V 5−VAの絶対値I
Vs−VAIが予め設定された基準値に4より小さいか
否かの判断が行なわれる。
第23図に示すように、差VS−VAの値が、補正量v
K□(第12図のステップE120で到達目標車速VS
を設定するために実車速VAに加えた補正量)に等しい
ときには、マツプ#MDVS3に従って決定する目標加
速度DVS、は、目標加速度DvS2より大きい値を有
する。
したがって、加速スイッチ43を切換えた後、最初にス
テップL105へ進んだ制御サイクルにおいて、ステッ
プL116へ進んだ場合には、差VS−VAは補正量v
K□にほぼ等しくなっている。
このため、ステップL116において、DVS。
<DVS、であると判断されて、ステップLl17に進
む。
また、この制御サイクルより後の制御サイクルにおいて
、加速スイッチ45の切換が行なわれず引続き加速制御
が行なわれ、後述するような車両の加速が行なわれると
、実車速VAが到達目標車速vSに近づいて、差VS−
VAの値が減少するが、第23図に示すように、この差
VS−VAの減少に対応して目標加速度DVS、が減少
する。
そして、差VS−VAが第23図中に示す■α以下とな
って目標加速度DVS3が、目標加速度DVS2以下と
なると、ステップL116の判断によってステップL1
18に進む。
ココテ、l VS−VA l <K4ではないと判断し
た場合は直接、またl VS−VA l <K4である
と判断した場合は車速が到達目標車速に到達したとして
ステップL120を経た後、ステップL119へ進む。
このステップL119では、目標加速度D V S A
cの値として目標加速度DVS、を指定し、ステップL
120で、この目標加速度DvsAcを現在採用する目
標加速度DVSとして設定して、加速制御を終了する。
したがって、目標加速度DVS、が目標加速度DVS、
より小さくなってから後の制御サイクルにおいては、目
標加速度DVSの値として目標加速度DVS、が指定さ
れる。目標加速度DVSは。
加速走行時の加速度の目標値であるので、目標加速度D
VS、が指定された後は、実車速VAが到達目標車速v
Sに近づくにつれて実加速度も減少する。
実車速VAが到達目標車速VSにほぼ等しくなると、ス
テップL118t−1IVS−VA l <K4である
と判断し、上述のようにステップL120へ進む。
この判断は、加速走行によって車速が到達目標車速vS
に到達したことを検出するものであって、この到達の検
出が行なわれた後は、制御部25の走行状態指定部3の
指定を、到達目標車速VSの定車速走行とするために、
ステップL120で制御部25の走行状態切換部12に
よりフラグエ。
の値がOとされる。なお、このフラグI4は、前述のよ
うに、値が0であることによって、走行状態指定部3の
指定を定車速走行とすべきことを示すものである。
以上述べたようにして、第12図のステップE122の
加速制御を終了すると、ステップE123へ進み、前述
のように、車両の加速度を目標加速度DVSに等しくす
るために必要なエンジン13の目標トルクTOM、を前
記の式(5)によって算出する。
さらに、次のステップE124で目標トルクTOM2を
エンジン13から得られるようなスロットル弁開度θT
H2を決定しステップE125へ進む。なお、制御部2
5の走行状態指定部3の指定が加速走行であると、ステ
ップE123およびステップE124の制御は前述のよ
うに制御部25の加速制御部9によって行なわれる。
ステップE122からステップE123.E124を経
てステップE125へ進むのは、第17図のステップL
104でフラグItxの値が1であると判断された場合
である。したがって、ステップE125では、l11=
1であると判断してステップE126へ進み、前述のよ
うにしてスロットル弁31をスロットル弁開度θTHz
となる位置まで北動する。
そして、次のステップE127でフラグ112の値を1
として、今回の制御サイクルにおけるオートクルーズモ
ード制御を終了する。
スロットル弁31をこのように駆動することで、前述の
ように、目標トルクTOM2にほぼ等しいトルクがエン
ジン13から出力されるため、車両は目標加速度DVS
にほぼ等しい加速度で加速走行を行なう。
加速スイッチ45を第6図中の同一印の位置に切換える
ことにより、以上のようなステップE110−E114
を経てステップE116へ進む一つの制御サイクルが行
なわれるが、この後、加速スイッチ45および切換スイ
ッチ46のいずれも操作されないと、この次の制御サイ
クル以降において引続きオートクルーズモード制御が行
なわれることになる。この場合、初めに第12図のステ
ップE101で、アクセルスイッチ15の接点はON状
態であったと判断してステップE110へ進む。これは
、サイクル前の制御サイクルにおいてもアクセルペダル
27が踏込まれずにオートクルーズモード制御が行なわ
れているためである。
ステップE110では、前述のように、加速スイッチ4
5の位置が1サイクル前の制御サイクルの時から変更に
なっているか否かの判断が行なわれる。ここでは、加速
スイッチ45の操作は行なっていないので、否定されて
ステップE128へ進み、切換スイッチ46に関連する
切換スイッチ制御を行なう。
この切換スイッチ制御は、前に述べたように、第13図
のステップF101〜F121に示すフローチャートに
従って行なわれる。
まず初めに、ステップF101において、切換スイッチ
46の接点がON状態にあるか否かの判断が行なわれる
。ここでは、切換スイッチ46の操作は行なわないので
、この接点はON状態とはならず、否定されてステップ
F111へ進み、フラグI5の値を0とする。
さらに、次のステップF112でフラグ■6の値をOと
して、今回の制御サイクルにおける切換スイッチ制御を
終了する。
なお、前に述べたが、フラグ■5は、前回の制御サイク
ルで切換スイッチ46の接点がON状態にあったことを
値が1であることによって示すものであり、また、フラ
グエ、は、切換スイッチ46の接点がON状態となって
から最初の制御サイクルであることを値が1であること
によって示すものである。
次に、第12図のステップE129へ進むと、フラグエ
、の値が1であるか否かが判断される。
このフラグ■、は、前述のように、制御部25の走行状
態指定部3の指定を定車速走行とすべきであることを、
値が0であることによって示すものであるが、加速スイ
ッチ45を第6図中の同一印のいずれかの位置に切換え
てから最初の制御サイクルにおいて、ステップE116
でフラグI4の値を1としているので、車両の加速走行
が行なわれている間は、ステップE129の判断で肯定
されてステップE130へ進む。
また、前述のように、車両の加速が行なわれて、走行速
度が到達目標車速VSに達すると、第17図のステップ
L120で、制御部25の走行状態切換部12がフラグ
I4の値を0とする。これによって、ステップE129
の判断で否定されてステップE132に進む。なお、こ
の時、制御部25の走行状態指定部3の指定が定車速走
行に切換わる。
一方、ステップE129からステップE130へ進んだ
場合には、このステップE130で加速スイッチ45の
位置が口の位置であるか否かが判断されるが、加速スイ
ッチ45は同一印の位置にあるので、否定されてステッ
プE121へ進み、加速スイッチ制御が行なわれる。
この加速スイッチ制御は、前に述べたように、第14図
のステップ0101〜G105に示すフローチャートに
従って制御部25の目標加速度設定部4により行なわれ
、加速スイッチ45の位置に対応する目標加速度DvS
2の設定を行なうものである。
次に、ステップE122へ進むと、加速制御が、前に述
べたように、第17図のステップLLOI〜L120に
示すフローチャートに従って、主として制御部25の加
速制御部9により行なわれ、車両の加速走行時の目標加
速度DVSの設定を行なうものである。今回の制御サイ
クルがスロットル弁31の開閉を行なうタイミングに該
当した時にこの目標加速度の設定を行なうと、次にステ
ップE123〜E127に従い前述のようにスロットル
弁31の開閉が行なわれ、車両が目標加速度DVSにほ
ぼ等しい加速度で加速走行を行なう。
車両の加速走行により、走行速度が到達目標車速vSに
達すると、上述のように制御部25の走行状態指定部3
の指定が定車速走行に切換ねり、ステップE129から
ステップE132へ進む。
そして、ステップE132でフラグエ、の値が1である
か否かが判断される。このフラグI6は。
第13図のステップF112で値をOとされているので
、ステップE132からステップE133へ進み、目標
車速制御が行なわれる。
この目標車速制御は、前に述べたように、第16図のス
テップJ101〜5116に示すフローチャートに従っ
て、主として制御部25の定車速制御部8により行なわ
れる。
つまり、加速スイッチ45の切換を行なってから最初の
制御サイクルでフラグ■8の値をOとしている(第12
図のステップE117参照)ので、ステップJ101で
は、1.=1ではないと判断して、加速スイッチ45あ
るいは切換スイッチ46を操作しない限りは、常にステ
ップJ109へ進む。
ついで、ステップJ109〜J116に従って行なわれ
る制御は、前述のとおりであって、車両の走行速度を目
標車速vSに一致させて、これを一定に維持するための
目標加速度DVSの値の設定が行なわれる。
この目標車速制御を終了すると、第12図のステップE
123〜E127に従って、前に述べたように、スロッ
トル弁31の開閉が行なわれ、車両は目標車速VSにほ
ぼ等しい走行速度定車速走行を行なう。
したがって、加速スイッチ45を第6図中の同一印のい
ずれかの位置に切換えることにより車両の加速を行ない
、走行速度が到達目標車速vsに達した後は、この到達
目標車速vSが目標車速となって、車両の走行速度が一
定に維持される。
以上述べたように、加速スイッチ45を切換えて、制御
部25の走行状態指定部3の指定を加速走行とし、ステ
ップE122の加速制御により指定された目標加速度D
VSで車両の加速を行なった時には、その目標加速度D
VSおよび走行速度の変化は、例えば第27図(i、)
、 (ii)に示すようになる。なお、第27図(i)
は、切換後の時間の経過に対応する目標加速度DVSの
値を示し、第27図(ii)は、同じく切換後の時間経
過に対する車両の走行速度の変化を示す。
つまり、この第27図(i) 、  (ii)に示すよ
うに、はじめに車両が一定の走行速度V□で定速走行し
ていて、ある時刻t。に、加速スイッチ45が同一印の
いずれかの位置に切換えられると、加速走行が指定され
る。そして、第17図のステップL108で設定された
値の目標加速度をもって加速を開始する。この時、スロ
ットル弁31の開閉を行なうタイミングに該当する制御
サイクル毎に、第17図のステップL110で設定され
る目標加速度DVS□が加速走行の際の目標加速度DV
Sとなるので、第27図(i)に階段状に示すように、
この制御サイクル毎に目標加速度DVSが増加していく
一方、このような目標加速度DVSの増加に伴い、車両
の走行速度が時刻t。から滑らかに増加を開始する。
この結果、時刻t1において、目標加速度DVS工が、
加速スイッチ45の位置に対応して制御部25の目標加
速度設定部4で設定された目標加速度DVS、より大き
くなると1時刻ヒエ以降の制御サイクルでは、この目標
加速度DvS2が目標加速度DVSの値となる。これに
より目標加速度DVSは、第27図(i)に示すように
一定値となる。したがって、この時の車両の走行速度は
、第27図(ii)に示すようにほぼ一定の割合で増加
していくことになる。
そして、時刻t2において、走行速度が、第12図のス
テップE120で設定された到達目標車速vSよりも、
第23図中に示すVαだけ低い値に達すると、第23図
に示すように、第17図のステップL115でマツプ#
 M D V S−3から読出される目標加速度DVS
、の方が、目標加速度DvS2よりも、小さくなる。そ
して、時刻t2以降の制御サイクルでは、目標加速度D
VS、が目標加速度DVSの値となる。
この目標加速度DVS、は、第23図に示すように、到
達目標車速VSと実車速VAとの差VS−VAが減少す
るのに対応して減少するので、走行速度の上昇に伴って
目標加速度DVSは、第27図(i)に階段状に示すよ
うに、制御サイクル毎に次第に減少していく。
このような目標加速度DVSの減少によって。
走行速度は、第27図(ii)に示すように、徐々に上
昇の度合を緩やかにする。
そして、時刻t3以降において、走行速度と到達目標車
速vSとの差が、基準値に4より小さいことが制御部2
5の到達検出部11により検出されると、この制御部2
5の走行状態切換部12で。
走行状態指定部3が指定する定車速走行への切換が行な
われて、車両の加速走行は終了する。この時刻t、より
後の制御サイクルでは、制御部25の定車速制御部8で
の第12図のステップE133の目標車速制御によって
設定された目標加速度DVSに基づき車両の定車速走行
が行なわれる。
この結果、第27図(ii)に示すように、走行速度は
、滑らかに到達目標車速vSに近づき1時刻t3におい
て到達目標車速vSとほぼ等しい値となって、この時刻
し3より後では到達目標車速vSにほぼ一致した値とな
る。また、目標加速度DVSは時刻t□において、0に
近い値となり、時刻t、より後では、走行速度を到達目
標車速VSに一致させて一定に維持するための値となる
加速スイッチ45を第6図中の同一印のいずれかの位置
に切換え、切換スイッチ46の操作は行なわない場合は
以上のとおりであるが、次に、以上に述べたような車両
の加速走行がまだ行なわれている時に、切換スイッチ4
6を操作した場合について説明する。
切換スイッチ46を第6図中の手前側に引いてON状態
にすると、前述の場合と同様にして第12図に示すステ
ップE101からステップEll0へ進む。加速スイッ
チ45の位置は前回の制御サイクルから変更になってい
ないので、このステップE110で否定されて、ステッ
プE128へ進む。ステップE128では、前述のよう
に、第13図に示すステップF101〜F121のフロ
ーチャートに従って切換スイッチ制御が行なわれる。
この切換スイッチ制御は、初めにステップF101にお
いて、第8図(i)のステップAlO3で入力された接
点情報に基づき、切換スイッチ46の接点がON状態に
あるか否かが判断されるが、この場合、オートクルーズ
スイッチ18の操作部18を第6図中の手前側に引いて
いるので、接点がON状態にあると判断してステップF
102へ進む。
ステップF102でフラグI3の値を1として、次のス
テップF103ではフラグエ、の値が1であるか否かが
判断される。なお、フラグエ、は、前述のように、前回
の制御サイクルで切換スイッチ46の接点がON状態で
あったことを、値が1であることによって示すものであ
る。
切換スイッチ46の接点をON状態にしてから最初の制
御サイクルにおいてステップF103へ進んだ場合には
、切換スイッチ46の接点をON状態とする前の制御サ
イクルのステップF111でフラグI5の値を0として
いるので、このステップF103の判断によってステッ
プF104へ進む。そして、このステップF104でフ
ラグ■5の値を1とした後、ステップF105へ進む。
一方、前回の制御サイクルでも切換スイッチ46の接点
がON状態となっていた場合には、前回の制御サイクル
のステップF104でフラグエ。
の値を1としている。したがって、ステップF103の
判断によってステップF113へ進む。
上述のように、ステップF104からステップF105
へ進むと、フラグI6を1とする。なお、このフラグI
Gは、前述のように、切換スイッチ46の接点がON状
態となってから最初の制御サイクルであることを、値が
1であることによって示すものである。
次のステップF106では、フラグI12の値を0とし
て、ステップF107へ進む。なお、フラグI工2は、
前述したが、各制御サイクルでオートクルーズモード制
御を行なうようになってから最初に訪れるスロットル弁
31開閉のタイミングに該当する制御サイクルでの開閉
をまだ行なっていないこと、あるいは、この開閉は既に
行なったが、オートクルーズモード制御において、加速
スイッチ45あるいは切換スイッチ46の操作により制
御部25の走行状態指定部3の指定が変更された後に最
初に訪れるスロットル弁31開閉のタイミングに該当す
る制御サイクルでの開閉をまだ行なっていないことを、
値がOであることによって示すものである。
ステップF107では、今回の制御サイクルが切換スイ
ッチ46の接点をON状態としてから最初の制御サイク
ルであるので、前回の制御サイクルまで走行状態指定部
(図示省略)によって指定されていた車両の走行状態と
は異なる走行状態が指定される。このため、前述したよ
うに、実際の値に対する追従性の高さを優先して、実加
速度DVAの値を第8図(i)のステップAlO3で入
力されたD V A、、とする。
次のステップF108では、フラグエ、の値が1である
か否かの判断が行なわれる。なお、このフラグI4は、
値がOであることによって、走行状態指定部(図示省略
)により定車速走行が指定されるべきことを示すもので
ある。
ここでは、加速スイッチ45の切換によって指定された
車両の加速走行がまだ行なわれている間に切換スイッチ
46の接点がON状態となっているので、今回の制御サ
イクルは接点がON状態となってから最初のものであっ
て、フラグ■4の値は、第12図のステップE116で
1とされた後、変化しておらず、l4F1であると判断
されてステップF109へ進む。
ステップF109で、制御部25の走行状態切換部12
がフラグI4の値を0としてステップF110へ進む。
このステップF110では、第8図(iv)のステップ
A123−A128による割込制御で求められた最新の
実車速VAxを入力し。
今回の制御サイクルにおける切換スイッチ制御を終了す
る。
第12図のステップE128の切換スイッチ制御を上述
のようにして行なうと、次のステップE129へ進んで
、フラグI4の値が1であるか否かの判断が行なわれた
時には、フラグ■4は、第13図のステップF109に
おいて値を0とされているので、l4=1でないと判断
されて、ステップE132へ進み、制御部25の走行状
態指定部3の指定が定車速走行に切換わる。
ステップE132では、フラグエ、の値が1であるか否
かが判断されるが、フラグエ、の値は、第13図のステ
ップF105において1としているので、■、=1であ
るとしてステップE105へ進む。
ステップE105およびこのステップE105に続くス
テップE106〜E109による制御は、前に述べたア
クセルペダル27解放後最初の制御サイクルにおいてス
テップE105〜E109によって行なわれる制御と全
く同一である。したがッテ、コノ制御(E 105〜E
 109) テは、今回の制御サイクルがスロットル弁
31開閉のタイミングに該当するか否かにかかわらず、
切換スイッチ46による切換時の実車速VAIを目標車
速として、定車速走行を行ないうると推測されるスロッ
トル弁開度までスロットル弁31の回動が行なわれる。
そして、この結果、エンジン13から所要の(定車速走
行に要する大きさの)トルクにほぼ等しいトルクが出力
され、車両の走行状態は加速走行から定車速走行へと変
化を開始する。
切換スイッチ46の接点をON状態としてから最初の制
御サイクルでは以上に述べたような制御が行なわれるが
、次の制御サイクル以降も引続きオートクルーズモード
制御が行なわれて、加速スイッチ45の操作は行なわな
い場合には、上述の場合と同様にして、第12図のステ
ップEIOIおよびステップE110を経てステップE
128へ進んで切換スイッチ制御が行なわれる。
この切換スイッチ制御も、上述のように、第13図のス
テップF101〜F121に示すフローチャートに従っ
て行なわれるが、ステップFIO1からステップF10
2へ進んだ場合、ここでは、切換スイッチ46の接点が
ON状態を継続しており、この接点がON状態となって
から最初の制御サイクルのステップF104でフラグエ
、の値が1となったままなので、ステップF103での
フラグエ、の値が1であるか否かの判断によって、ステ
ップF113へ進む。
ステップF113では、フラグエ、の値が1であるか否
かが判断される。フラグI4は、切換スイッチ46の接
点がON状態となってから最初の制御サイクルのステッ
プF109で値をOとされているので、■、=1でない
として、ステップF112へ進む。そして、ステップF
112で、フラグエ、の値をOとして今回の制御サイク
ルにおける切換スイッチ制御を終了する。
一方、ステップF101からステップF111へ進んだ
場合には、このステップF111でフラグエ、の値を0
とした後、ステップF112でフラグエ、の値をOとし
て今回の制御サイクルにおける切換スイッチ制御を終了
する。
したがって、切換スイッチ46の接点が、1サイクル前
の制御サイクルから引き続いてON状態にある場合と、
今回の制御サイクルで接点がON状態でなくなった場合
とでは、切換スイッチ制御において、フラグI、の値の
設定のみが異なる。
次に、切換スイッチ制御終了後、第12図のステップE
129へ進むと、フラグエ。の値が1であるか否かが判
断されるが、上述のように、フラグI4の値は第13図
のステップF109でOとなったままなので、ステップ
E129の判断によってステップE132へ進み、制御
部25の走行状態指定部3の指定は定車速走行のままと
なる。
ステップE132では、フラグエ、の値が1であるか否
かが判断される。ここでは、フラグIGの値は第13図
のステップF112でOとされているので、ステップE
132からステップE133へ進み、目標車速制御が行
なわれる。
この目標車速制御は、前に述べたように、第16図のス
テップJ101〜J116に示すフローチャートに従っ
て行なわれる。
最初のステップJ101では、フラグ■8の値が1であ
るか否かの判断が行なわれる。このフラグT9は、オー
トクルーズモード制御によってほぼ一定の車速で車両が
走行していることを値が0であることにより示すもので
ある。ここでは、フラグエ、の値は、前述したように、
切換スイッチ46の接点をON状態にしてから最初の制
御サイクルで、第12図のステップE132からステッ
プE105を経てステップE106へ進んだ際に1とさ
れているので、ステップJ101の判断によってステッ
プJ102へ進む。
ステップJ102〜J107に従って行なわれる制御は
、アクセルペダル27解放後の最初の制御サイクルで第
12図のステップE101〜E109に従って制御を行
なった後の第2回目以後の制御サイクルにおいて、ステ
ップE133の目標車速制御で行なわれるものと全く同
一である。
即ち、実加速度DVSを徐々に減少させるために必要な
目標加速度DVSの設定が、スロットル弁開閉タイミン
グサイクル毎に行なわれる。
この目標車速制御終了後に行なわれるステップE123
〜E127の制御は、これまでの各場合において述べた
ものと同様であって、スロットル弁開閉タイミングサイ
クル毎に、目標加速度DVSに等しい車両の加速度が得
られるようなスロットル弁開度へ、スロットル弁31の
開閉(開度調整)を行なう。
この結果、車両の加速度が徐々に減少し、走行速度は、
切換スイッチ46の接点をONL、て定車速走行となっ
た時の実車速VA、に徐々に接近し、やがてほぼ一定と
なる。
そして、第16図のステップJ104において、実加速
度DVAの絶対値l DVA lが予め設定された基準
値にαより小さいと判断すると、ステップJ108でフ
ラグI8の値をOとした後、ステップJ109〜J11
6に従って制御を行なう。
このステップJ109〜J116に従う制御も、ステッ
プJ1o1〜J107の制御と同様に、アクセルペダル
27解放によってオートクルーズモード制御が行なわれ
る際に第12図のステップE133の目標車速制御で行
なわれる制御と全く同一である。また、ステップJ10
4の判断が行なわれた制御サイクルの次の制御サイクル
以降は、ステップJ108でフラグエ、の値がOとされ
ているので、ステップJ101からステップJIO9へ
進み、同様の制御が行なわれる。
即ち、車両の走行速度がほぼ一定となってから後は、走
行速度を引続き一定に維持するために必要な目標加速度
DVSの設定が行なわれ、目標車速変更スイッチ48を
第6図中の(+)側あるいは(−)側に切換えた時には
、この切換に従って、走行速度を一定に維持するための
目標車速vSの設定値の増減が行なわれる。
さらに、目標車速制御の終了後に行なわれるステップE
123〜E127の制御によって、上述のように、スロ
ットル弁31が、所要のスロットル弁開度(目標加速度
DVSに等しい車両の加速度を得るスロットル弁開度)
に開閉され、この結果、車両は目標車速にほぼ一致して
一定した走行速度で定車速走行を行なう。
以上述べたように、車両の加速走行が行なわれている時
に切換スイッチ46の接点をON状態とすると、制御部
25の走行状態指定部3の指定が定車速走行に切換わり
、この切換が行なわれた時の実車速VA、が、定車速走
行時の目標車速となる。
そして、アクセルペダル27の解放によって定車速走行
状態へ移行した場合と同様にして、車両の走行速度がほ
ぼ一定に維持される。
次に、加速スイッチ45が第6図中の同一印のいずれか
の位置にあって、オートクルーズモード制御が行なわれ
、走行状態指定部3の指定が定車速走行になっている時
に、オートクルーズスイッチ18の操作部18aを手前
側に引いて切換スイッチ46の接点をON状態とした場
合について説明する。
この場合、切換スイッチ46の接点がON状態となると
、前述の場合と同様にして、第12図のステップEIO
IからステップE110へ進む。
このステップE110では、加速スイッチ45の操作が
行なわれていないので、加速スイッチ45の位置が前回
の制御サイクルから変更になっていないと判断してステ
ップE128へ進む。
ステップE128では、前述のように、第13図のステ
ップF101〜F121に示すフローチャートに従って
切換スイッチ制御が行なわれる。
つまり、初めに、ステップF101において、第8図(
i)のステップAlO3で入力された接点情報に基づき
、切換スイッチ46の接点がON状態にあるか否かが判
断され、この判断によってステップF102へ進む。
ステップF102では、フラグエ3の値を1として、ス
テップF103へ進み、このステップF103で、フラ
グ■、の値が1であるか否かの判断を行なう。前回まで
の制御サイクルでは、加速スイッチ45および切換スイ
ッチ46をともに操作しない状態でオートクルーズモー
ド制御が行なわれており、フラグエ、の値はステップF
111でOとされている。したがって、切換スイッチ4
6の接点をON状態としてから最初の制御サイクルでは
、ステップF103での判断によってステップF104
へ進み、このステップF104で、フラグI、の値を1
とした後、ステップ105へ進む。
なお、次回以降の制御サイクルでも切換スイッチ46の
接点がON状態にあって引続きオートクルーズモード制
御が行なわれてステップF103へ進んだ場合には、上
述のように切換スイッチ46の接点をON状態としてか
ら最初の制御サイクルのステップF104でフラグI、
の値は1とされているので、ステップF103での判断
によってステップF113へ進む。
次に、ステップF103からステップF104を経てス
テップF105へ進んだ場合、ステップF105でフラ
グエ、の値を1とし、次のステップF106でフラグエ
、□の値をOとした後、ステップF107へ進む。
ステップF107では、今回の制御サイクルが切換スイ
ッチ46の接点をON状態としてから最初の制御サイク
ルであるので、前回の制御サイクルまで指定されていた
車両の走行状態と異なる走行状態が制御部25の走行状
態指定部3によって指定される。このため、ここでは、
前述のように、実際の加速度値に対する追従性の高さを
優先して、実加速度DVAの値を第8図(i)のステッ
プAlO3で入力されたD V A 6sとする。
次のステップF108では、フラグ■4の値が1である
か否かの判断が行なわれる。
ここで、加速スイッチ45を切換えて車両の加速走行を
行なった後、前述のようにして、走行速度が到達目標車
速に定車速走行状態となった場合には、フラグI4の値
は第17図のステップL120でOとされる。
アクセルペダル27の解放によってオートクルーズモー
ド制御が行なわれて定車速走行状態となった場合には、
フラグI4の値は第12図のステップE102でOとさ
れる。また、ブレーキペダル28の解放によってオート
クルーズモード制御が行なわれて定車速走行状態となっ
た場合には、フラグI4の値は第10図のステップC1
45で0とされる。
さらに、切換スイッチ46の接点をON状態にすること
によって定車速走行状態となった場合には、前述のよう
に、フラグI4の値は第13図のステップF109でO
とされている。
したがって、ステップF108では、■、=1でないと
判断して、ステップF117へ進む。
ステップF117で、フラグ■4の値を1とし、次のス
テップF118でフラグエ、の値を0とした後、ステッ
プF119で、第8図(i)のステップAlO3で入力
された接点情報から加速スイッチ45が第6図中の固の
位置しこあるか否かが判断される。
加速スイッチ45の位置は第6図の同一量のいずれかの
位置にあるので、ステップF 11 ’7の判断によっ
てステップF121に進み、制御部25の走行状態指定
部3による指定が加速走行に切換ねる。
ステップF121では、制御部25の到達目標車速設定
部6で、今回の制御サイクルにおいて車速・加速度検出
部24により検出され第8図(i)のステップAlO3
で入力された実車速VAと、前述の第12図のステップ
E120で使用するものと同一の予め設定された補正量
VK工とを加えた値(VA+VK工)が、加速走行時の
到達目標車速VSとして設定される。
これにより、今回の制御サイクルにおける切換スイッチ
制御を終了する。
このように、切換スイッチ制御では、定車速走行状態に
ある際に加速スイッチ45を第6図中のE−団のいずれ
かの位置に切換えた時と、同様に加速走行時の到達目標
車速vSが設定される。
第12図のステップE128の切換スイッチ制御を上述
のようにして行なうと、次にステップE129へ進み、
フラグI、の値が1であるか否かが判断されるが、上述
のようにフラグエ、は第13図のステップF117で値
を1とされているので、ステップE129の判断でステ
ップE130へ進む。
ステップE130では、加速スイッチ45の位置が第6
図中の同の位置にあるか否かが、第8図(i)のステッ
プAlO3で入力された接点情報に基づいて判断される
。ここでは、加速スイッチ45の位置は第6図中の同〜
(6)のいずれかの位置にあるので、ステップE130
で(4)の位置にないとして、ステップE121へ進む
このステップE121で、制御部25の目標加速度設定
部4による加速スイッチ制御が行なわれ、続くステップ
E122で、主として制御部25の加速制御部9による
加速制御が行なわれる。
このような切換スイッチ46の入力による加速スイッチ
制御および加速制御は、加速スイッチ45を切換えて車
両の加速走行状態を指定した時に行なわれる加速スイッ
チ制御および加速制御と同一であり、また、切換スイッ
チ46の入力後最初の制御サイクルで行なわれる制御は
、上記の加速スイッチ45を切換えて車両の加速走行状
態を指定した時に加速スイッチ45切換後最初の制御サ
イクルで行なわれる制御と同一である。さらに、切換ス
イッチ46を入力してから最初に訪れるスロットル弁3
1開閉のタイミングに該当する制御サイクルでの制御は
、上記の加速スイッチ45を切換えて車両の加速走行状
態を指定した時に加速スイッチ45切換後最初に訪れる
タイミングに該当する制御サイクルの制御と同一である
即ち、切換スイッチ46の入力後、最初の制御サイクル
では、加速スイッチ制御によって、加速スイッチ45の
位置に対応する、一定加速度走行状態の際の目標加速度
DVS2の設定が行なわれ、次の加速制御によって、実
車速VAが予め設定された基準値に5より低い時には、
目標加速度DVS2の値が実車速に対応する値に変更さ
れる。
また、制御サイクルがスロットル弁31開閉のタイミン
グに該当する場合には、さらに加速制御によって、実加
速度DVAに予め設定された補正量ΔDV工が加えられ
て、このDVA+ΔDV□の値が車両の加速走行開始を
滑らかに行なうための目標加速度DVSとして設定され
る。
切換スイッチ46の接点をON状態としてから最初の制
御サイクルが開閉のタイミングに該当する場合には、加
速制御を終了するとステップE123〜ステップE12
7に従って、これまでに述べたようにしてスロットル弁
31が開閉され、目標加速度DVSにほぼ等しい加速度
で車両の加速が開始される。
また、この制御サイクルが開閉のタイミングに該当しな
い場合には、この制御サイクルでの加速制御による目標
加速度DVSの設定およびステップE123〜E127
によるスロットル弁31の開閉を行なわずに、制御サイ
クルでのオートクルーズモード制御を終了する。
以上述べたようにして、切換スイッチ46の接点をON
状態としてから最初の制御サイクルにおける制御が行な
われるが、次の制御サイクル以降もアクセルペダル27
およびブレーキペダル28が踏込まれず、引続きオート
クルーズモード制御が行なわれて、加速スイッチ45の
切換も行なわれない場合には、再び上述の場合と同様に
して、第12図のステップE101およびステップE1
10を経て、第13図のステップF101へ進み、切換
スイッチ46の接点がON状態にあるか否かが判断され
る。
また、切換スイッチ46の接点を前の制御サイクルから
引き続いてON状態としている場合には、ステップF1
01の判断によってステップFIO2へ進み、オートク
ルーズモード18の操作部18aを解放して元の位置に
戻す。一方、切換スイッチ46の接点をOFF状態とし
ている場合には、ステップF101の判断によってステ
ップFi11へ進む。
ステップF101からステップF102へ進んだ場合に
は、ステップF102でフラグエ□の値を1とした後、
ステップF103へ進み、ステップF103でフラグエ
、の値が1であるか否かが判断される。フラグエ、の値
は、前に述べたように、切換スイッチ46の接点をON
状態としてから最初の制御サイクルのステップF104
で1とされており、接点は引続き○N状態のままである
ので、ステップF101の判断によってステップF11
3へ進む。
ステップF113では、フラグ■、の値が1であるか否
かが判断されるが、フラグエ、の値は、この制御サイク
ルのステップF117で1とされているので、ステップ
F113の判断によってステップF114に進む。
ステップF114では、第8図(i)のステップAlO
3で入力された接点情報に基づき、加速スイッチ45が
第6図中の口の位置にあるか否かが判断される。いま、
加速スイッチ45は第6図中の(6)〜団のいずれかの
位置にあるので、ステップF114の判断によってステ
ップF116へ進む。
このステップF116では、制御部25の到達目標車速
変更制御部6aで、前回の制御サイクルにおける到達目
標車速vSに、予め設定された補正量VT工を加えた値
(VS+VT□)を、今回の制御サイクルにおける加速
走行の到達目標車速VSとして指定する。
なお、前回の制御サイクルにおける到達目標車速■Sは
、この制御サイクルが切換スイッチ46の接点をON状
態としてから最初の制御サイクルである場合には、ステ
ップF121で値を指定されたものであり、一方、最初
の制御サイクルではない場合には、ステップF116で
値を指定されたものである。
したがって、切換スイッチ46の接点をON状態とする
と、最初の制御サイクルで実車速VAに予め設定された
補正JfE V K xを加えた値が加速走行の際の到
達目標車速VSとして指定される。切換スイッチ46の
ON状態を継続すると、この継続の時間の増大に伴い制
御サイクル毎に予め設定された補正量VT□ずつ到達目
標車速VSが増加する。つまり、VS=VA+VT1+
VK1となる。
次に、ステップF116からステップF112へ進むと
、フラグ■6の値を0として今回の制御サイクルにおけ
る切換スイッチ制御を終了する。
今回の制御サイクルで切換スイッチ46の接点がON状
態となっておらず、ステップF101の判断によってス
テップF111八進んだ場合には。
このステップF111においてフラグ■5の値をOとし
てステップF112へ進む。ステップF112では、上
述のようにフラグ■6の値を0として、今回の制御サイ
クルにおける切換スイッチ制御を終了する。
以上のようにして切換スイッチ制御を終了し、次に、第
12図のステップE129へ進む。このステップE12
9では、フラグI4の値が1であるか否かの判断が行な
われるが、上述したように、フラグエ、の値は、第13
図のステップF117で1とされているので、ステップ
G129の判断によってステップE130へ進む。
ステップE130では、加速スイッチ45が第6図中の
固の位置にあるか否かの判断が行なわれる。ここでは、
加速スイッチ45は同図中のU〜団の位置にあるので、
ステップE130からステップE121へ進む。
ステップE121及びこれに続くステップE122〜E
127の制御は、前述のように、加速スイッチ45を切
換えてから2番目の制御サイクル以降に行なわれる制御
と同一である。
即ち、ステップE121の加速スイッチ制御では、加速
スイッチ45の位置の変更がないので、切換スイッチ4
6の接点をON状態としてから最初の制御サイクルで設
定された値が、引続き一定加速度走行の際の目標加速度
DvS2として設定される。
また、ステップE122の加速制御によって、加速開始
の際には車両の加速度を滑らかに目標加速度DVS、ま
で上昇させ、この後、目標加速度DVS、で車両の加速
を行なって、車両の走行速度を到達目標車速vSに到達
させる際には到達目標車速VSの到達前に加速度を徐々
に減少させるように目標加速度DVSの設定が行なわれ
る。
さらに、この時、実車速VAが予め設定された基準値に
、より低ければ、目標加速度DvS2が実車速VAに対
応する値に変更される。そして、スロットル弁開閉タイ
ミングサイクル毎に、目標加速度DVSに基づいてスロ
ットル弁31の開閉を行なう。これにより、車両が目標
加速度DVSにほぼ等しい加速度で加速される。
このような加速によって、車両の走行速度が到達目標車
速vSにほぼ等しくなった場合も、加速スイッチ45の
切換によって加速制御が行なわれた時と同様に、ステッ
プE122の加速制御においてフラグI4の値が0とさ
れる。したがって、次の制御サイクル以降では、ステッ
プE129からステップE132を経てステップE13
3へ進んで、到達目標車速vSを目標車速とする目標車
速制御で、車両の定車速走行が行なわれる。
以上述べたように、加速スイッチ45が第6図中の同一
部の位置に保持され、オートクルーズモード制御が行な
われて、車両が定車速走行状態にある時には、オートク
ルーズスイッチ18の操作部18aを第6図中の手前側
に引いて切換スイッチ46の接点を入力すると、制御部
25の走行状態指定部3の指定が加速走行となり、加速
スィッチ45切換時と同様にして、加速スイッチ45の
位置に応じた加速度、車両の加速走行が滑らかに行なわ
れる。
また、この時、加速走行時の到達目標車速が、定車速走
行状態の際の車両の走行速度より一定量だけ高い値に設
定され、この到達目標車速は切換スイッチ46を第6図
中の手前側に引いている時間を長くすることによって増
加する。
そして、加速走行によって車両の走行速度が到達目標車
速に達した後は、走行状態指定部3の指定が定車速走行
に切換ねり、到達目標車速を目標車速とする車両の定車
速走行が行なわれる。
以上、加速スイッチ45を旧〜団の位置に切換えた場合
、および、加速スイッチ45が(5)〜団の位置にある
時にオートクルーズスイッチ18の操作部18aを手前
側に引いて切換スイッチ46の接点をON状態とした場
合について述べたが、次に、加速スイッチ45を口の位
置に切換えた場合、および、加速スイッチ45が同の位
置にある時に操作部18aを手前側に引いて切換スイッ
チ46の接点をON状態にした場合について述べる。
加速スイッチ45を第6図中の同の位置に切換ることに
より、あるいは、加速スイッチ45が同の位置にあって
車両が定車速走行状態にある時に切換スイッチ46の接
点をON状態とすることにより、車両の加速走行状態が
指定される。そして、車両の加速が行なわれている時に
、加速スッチ45を日の位置に切換えた場合には、前回
の制御サイクルにおいてもアクセルペダル27は踏込ま
れていないので、第12図のステップE101で、アク
セルスイッチ12の接点が前回の制御サイクルでON状
態にあったと判断してステップEllOへ進む。
ステップE110では、前述のように、加速スイッチ4
5の位置が前回の制御サイクルから変更になっているか
否かの判断が第8図(i)のステップAlO3で入力さ
れた接点情報に基づいて行なわれる。加速スイッチ45
は、前回の制御サイクルでは旧の位置にあり、今回の制
御サイクルでは同の位置になるので、ステップEIIO
の判断によりステップE111へ進む。
このステップE111およびそれに続くステンプE11
2〜E113において、前述のようにフラグエ、の値を
1に、またフラグ■5およびフラグエ、の値をOにする
。ついで、ステップE114において、加速スイッチ4
5が口の位置にあるか否かの判断を、第8図(i)のス
テップAlO3で入力された接点情報に基づいて行なう
加速スイッチ45は、今回の制御サイクルにおいて、口
の位置にあるので、ステップE114からステップE1
15へ進み、フラグエ、の値を0とした後、ステップE
104へ進む。
このステップE104およびこれに続くステップE10
5〜E109の制御は、前述したアクセルペダル27解
放後最初の制御サイクルにおいて行なわれるステップE
104〜E109の制御と全く同一である。
この制御により、今回の制御サイクルがスロットル弁3
1開閉のタイミングに該当するか否かにかかわらず、加
速スイッチ45を同の位置に切換えた直後の実車速VA
、を目標車速として定車速走行を行なうよう制御される
。具体的には、この定車速走行に必要なトルクをエンジ
ン13から得られるように、スロットル弁31を適度な
スロットル弁開度に調整する。そして、この結果、エン
ジン13からほぼ所望の大きさのトルクが出力されて、
車両の走行状態は加速走行から定車速走行へと変化を開
始する。
加速スイッチ45を固の位置に切換えてから最初の制御
サイクルでは、以上に述べたような制御が行なわれるが
、次の制御サイクル以降も引続きオートクルーズモード
制御が行なわれる。そして、加速スイッチ45が固の位
置に保持されるとともに、切換スイッチ46の操作も行
なわれない場合には、上述の場合と同様にして第12図
のステップE101からステップEIIOへ進み、加速
スイッチ45の位置が前回の制御サイクルから変更にな
っているか否かが判断される。
上述のように、加速スイッチ45は同に保持されて、前
回の制御サイクルから位置は変更されていないので、ス
テップE110からステップE128へ進み、切換スイ
ッチ制御が行なわれる。
この切換スイッチ制御は、前述のように、第13図のス
テップFIOI〜F121に示すフローチャートに従っ
て行なわれる。
最初のステップF101では、切換スイッチ46が操作
されていないので、前述のように、切換スイッチ46の
接点はON状態ではないと判断され、ステップF111
へ進む。
そして、ステップF111でフラグ■5の値を0とし、
次にステップF112でフラグ■6の値をOとして、今
回の制御サイクルにおける切換スイッチ制御を終了する
次に、第12図のステップE129へ進むと、フラグ■
、の値が1であるか否かの判断が行なわれるが、フラグ
■4は、上述のように、加速スイッチ45を同の位置に
切換えてから最初の制御サイクルのステップE115で
値をOとされているので、ステップE129の判断によ
ってステップE132へ進み、制御部25の走行状態指
定部3の指定が定車速走行に切換わる。
ステップE132では、フラグエ、の値が1であるか否
かの判断が行なわれ、このフラグ■、は第13図のステ
ップF112で値をOとされているので、ステップE1
32の判断によってステップE133へ進んで、目標車
速制御が行なわれる。
この目標車速制御は、前述のように、第16図のステッ
プJ101〜J116に示すフローチャートに従って行
なわれる。
つまり、最初のステップJ101では、フラグエ。の値
が1であるか否かの判断が行なわれる。
このフラグI9は、加速スイッチ45を日の位置に切換
えてから最初の制御サイクルの第12図のステップE1
06で値を1とされているので、ステップJ101から
ステップJ102へ進む。
このステップJ102およびそれに続くステップJ10
3〜J107の制御は、アクセルペダル27の解放後の
最初の制御サイクルで第12図のステップEIOI〜E
109に従って制御を行なって、これ以降の制御サイク
ルでステップE133へ進んで、この結果、ステップJ
102〜J107に従って行なわれる目標車速制御と全
く同一である。即ち、実加速度DVAを徐々に減少させ
るために必要な目標加速度VDSの設定が、スロットル
弁31の開閉を行なうタイミングに該当する制御サイク
ル毎に行なわれる。
以上にようにして、目標車速制御を終了すると、次に、
第12図のステップE123〜E127に従い、これま
での各場合において述べたようにして制御が行なわれ、
目標加速度DVSに等しい車両の加速度を得られるよう
なスロットル弁開度へのスロットル弁31の開閉が、開
閉するタイミングに該当する制御サイクル毎に行なわれ
る。そして、この結果、車両の加速度が徐々に減少し、
走行速度が、加速スイッチ45切換直後の実車速VAr
に徐々に接近してほぼ一定となる。
このようにして、車両の加速度が減少し、第16図のス
テップJ104において、実加速度DVAの絶対値l 
DVA lが予め設定された基準値にαより小さいと判
断されると、ステップJ108でフラグエ、の値をOと
した後、ステップJIO9へ進む。そして、このステッ
プJ109およびこれに続くステップJ110〜J11
6に従って制御が行なわれる。また、ステップJ104
の判断が行なわれた後の各制御サイクルでは、ステップ
J108でフラグI8の値をOとしているので、ステッ
プJ101からステップJ109へ進み、同様に制御が
行なわれる。
このステップJ109〜J116に従って行なわれる制
御は、アクセルペダル27解放後のオートクルーズモー
ド制御において上述のようにステップJ101〜J10
8に従って制御が行なわれ、特にステップJ104の判
断によって、ステップJ108に進んだ後、ステップJ
109〜Jl16に従って行なわれる制御と全く同一で
ある。
そして、次に第12図のステップE]23〜E127に
従って制御が行なわれる。これによって、目標加速度D
VSに等しい車両の加速度を得るスロットル弁開度への
スロットル弁31の開閉が、スロットル開閉タイミング
サイクル毎に行なわれる。この結果、車両が目標車速v
Sにほぼ一致して一定した走行速度で定車速走行を行な
う。
以上述べたように、加速スイッチ45を切換えること、
または、切換スイッチ46の接点をON状態とすること
により、車両の加速走行が行なわれている時に加速スイ
ッチ45を口の位置に切換えた場合には、制御部25の
走行状態指定部3の指定が定車速走行に切換わり、加速
スイッチ45切換直後の実車速VA、、即ち、走行状態
の指定が定車速走行に切換わった時の車速を、目標車速
として一定の速度で走行するための制御が行なわれる。
この制御は、アクセルペダル27の解放により定車速走
行状態へ移行した場合、あるいは車両が加速走行を行な
っている際に切換スイッチ46の接点をON状態にした
場合と同様の制御である。
そして、この結果、車両の走行速度が目標車速にほぼ一
致して一定に維持される。
なお、加速スイッチ45が同の位置にあって、制御部2
5の走行状態指定部3の指定が定車速走行になっている
ので、車両が定車速走行状態にある時に加速スイッチ4
5を同の位置に切換えると、上述と同様の制御が行なわ
れる。この場合には、切換前から既に指定が定車速走行
となっているので、同一の目標車速で引続き定車速走行
が行なわれ、車両の走行状態に変化は発生しない。
次に、加速スイッチ45が四の位置に保持され、且つ、
オートクルーズモード制御が行なわれるとともに、制御
部25の走行状態指定部3の指定が定車速走行であるた
め車両が定車速走行状態にある時に、オートクルーズス
イッチ18の操作部18aを第6図中の手前側に引いて
切換スイッチ46の接点をON状態とした場合について
以下に説明する。
この場合、切換スイッチ46の接点をON状態とすると
、前述の場合と同様にして、第12図のステップE10
1〜ステップE110へ進み、さらに、ステップE11
0では、加速スイッチ45の操作が行なわれていないの
で、加速スイッチ45の位置が前回の制御サイクルから
変更になっていないと判断してステップE128へ進む
このステップE128では、前に述べたように、切換ス
イッチ制御が行なわれ、初めに、第13図のステップF
101において、第8図(i)のステップAlO3で入
力された接点情報に基づき。
切換スイッチ46の接点がON状態にあるか否かの判断
が行なわれる。
いま、切換スイッチ46の接点はON状態にあるので、
ステップF101からステップF102へ進み、フラグ
エ3の値が1とされ、次のステップF103で、フラグ
I、の値が1であるか否かの判断が行なわれる。
切換スイッチ46の接点がON状態となってから最初の
制御サイクルでは、前回までの制御サイクルにおいて加
速スイッチ45および切換スイッチ46を共に操作しな
い状態でオートクルーズモード制御が行なわれているの
で、フラグエ、の値はステップF111で0とされてい
る。したがってF2O3の判断によって、ステップF1
04へ進む。
このステップF104でフラグI、の値を1とし、次の
ステップF105でフラグエ、の値を1とし、さらに、
ステップF106でフラグ112の値を0として、ステ
ップF107へ進む。
このステップF107では、今回の制御サイクルが切換
スイッチ46の接点をON状態としてから最初の制御サ
イクルであるので、前回の制御サイクルまで指定されて
いた車両の走行状態と異なる走行状態が制御部25の走
行状態指定部3によって指定される。このため、前に述
べたように、実際の値に対する追従性の高さを優先して
、実加速度DVAの値を第8図(i)のステップAlO
3で入力されたD V A a sとする。
次のステップF108では、フラグ■、の値が1である
か否かの判断が行なわれるが、前に述べたように、フラ
グエ、の値は0となっている。
つまり、切換スイッチ44の接点をON状態とする前の
定車速走行状態が、加速スイッチ44の切換によるもの
である場合には、第12図のステップE115で、フラ
グエ、の値はOとなる。
また、アクセルペダル27解放によって移行したもので
ある場合には、第12図のステップE102で、フラグ
エ、の値はOとなる。
さらに、ブレーキペダル28解放によって移行したもの
である場合には、第10図のステップC145で、フラ
グ■4の値は0となる。
そして、切換スイッチ46の接点をON状態とすること
による場合には、第13図のステップF109で、フラ
グI4の値は0となる。
したがって、ステップF108の判断によってステップ
F117へ進むのである。
そして、ステップF117でフラグエ、の値を1とし、
次のステップF118でフラグ■9の値をOとした後、
ステップF119へ進むと、第8図(i)のステップA
lO3で入力された接点情報から加速スイッチ45が口
の位置にあるか否かの判断を行なう。
この場合、加速スイッチ43は口の位置にあるので、ス
テップF119の判断によってステップF120へ進み
、制御部25の走行状態指定部3の指定が減速走行に切
換わる。
このステップF120では、第8図(i)のステップA
lO3で入力された実車速VAから予め設定された補正
量VK2を減じた値が、制御部25の到達目標車速設定
部6によって減速走行時の到達目標車速として定められ
る。これにより、今回の制御サイクルにおける切換スイ
ッチ制御を終了する。
次に、第12図のステップE129へ進むと、フラグI
4の値が1であるか否かの判断が行なわれるが、このフ
ラグエ、の値は、上述のように、第13図のステップF
117で1とされているので、ステップE129からス
テップE130へ進む。
ステップE130では、第8図(i)のステップAlO
3で入力された接点情報に基づき、加速スイッチ45が
四の位置にあるか否かの判断が行なわれるが、いま、加
速スイッチ45は四の位置にあるので、ステップE13
0からステップE131へ進み、このステップE131
で減速制御が行なわれる。
この減速制御は、到達目標車速vSまで車両の走行速度
を減少させる減速走行を行なうための負の値の目標加速
度(つまり目標減速度)DVSの設定を行なうものであ
って、第15図のステップH101〜HIIOに示すフ
ローチャートに従い主として制御部25の減速制御部1
0および目標加速度設定部4により行なわれる。
つまり、初めに、ステップH101において、到達目標
車速vSと第8図(i)のステップAlO3で入力され
た実車速VAとの差の絶対値1vS−VAIが、予め設
定された基準値に4より小さいか否かの判断が行なわれ
る。
切換スイッチ46の接点をON状態としてから最初の制
御サイクルでステップHIOIに進んだ場合には、上述
したように到達目標車速vSが実車速VAから補正量V
K2を減じたものであるので、絶対値I VS−VA 
lは補正量vK2に等しい。そして、補正量VKzは基
準値に4より大きく設定されているノテ、l VS−V
A l>K4となッテ、ステップH102へ進む。
このステップH102で、到達目標車速vSと実車速V
Aとの差VS−VAを算出した後、次のステップH10
3で、差VS−VAに対応する目標加速度DVS、をマ
ツプ#MDVS5から読出す。そして1次のステップH
104で、減速走行時の目標加速度DVSの値として目
標加速度DVS5を指定して、今回の制御サイクルにお
ける減速制御を終了する。
上記ツマツブ#MDVS5は、差VS−VAをパラメー
タとして、減速走行時の目標減速度に対応する目標加速
度DVS、を求めるためのものであって、差VS−VA
と目標加速度DvS5とは、第25図に示す対応関係を
有する。したがって、目標加速度DVS、は、差VS−
VAが正の値である限り負の値であり、実質的に減速度
となる。
以上のようにして減速制御により目標加速度DvSの設
定を行なった後、第12図のステップE123へ進む。
そして、前述のように、車両の加速度を目標加速度DV
Sに等しくするために必要なエンジン13の目標トルク
ToM2の算出を前記の式(5)を使用して行なう。
この切換スイッチ46の接点をON状態としてから最初
の制御サイクルの場合では、目標加速度DVSとして負
の値を有する目標加速度DVS。
を指定しており、制御サイクルの前までの車両走行状態
が定車速走行であるため、実加速度DVAはほぼOにな
っている。したがって、この場合、式(5)によって算
出される目標トルクTOM2は、エンジン13が出力し
ている実トルクTEMより小さい値となる。
次にステップE124へ進むと、ステップE123で算
出された目標トルクTOM2と、第8図(i)のステッ
プAlO3で入力されたエンジン回転数NEとに対応す
るスロットル弁開度0TI(2を。
マツプ#MTH(図示省略)から読出し、ステップE1
25へ進む。
なお、ステップE123およびステップE124の制御
は、制御部25の走行状態指定部3の指定が減速走行で
あるので、制御部25の減速制御部10によって行なわ
れる。
マツプ#MTH(図示省略)におけるスロットル弁開度
OTH2の最小値は、エンジンアイドル位置となる最小
開度に対応するものであって、目標トルクTOM2がエ
ンジン13から出力可能な最小のトルクより小さい値と
なった場合には、スロットル弁開度θTI+2には最小
開度が指定される。
そして、ステップE125およびそれに続くステップE
126〜E127の制御は、これまでに述べた各場合に
おいて行なわれるものと同一であって、今回の制御サイ
クルがスロットル弁31の開閉のタイミングに該当する
場合には、ステップE124で指定されたスロットル弁
開度θTH2へのスロットル弁31の開閉が行なわれる
とともに、フラグ11□の値が1とされる。
そして、この結果、目標トルクTOM2がエンジン13
から出力可能な最小のトルクより大きい時には、この目
標トルクTOM2にほぼ等しいトルクがエンジン13か
ら出力され、逆に、目標トルクTOM2がエンジン13
からの最小の1〜ルクより小さい時には、スロットル弁
31がエンジンアイドル位置となる最小開度に保持され
て、エンジンブレーキによる減速を開始し、車両の走行
状態が定車速走行から減速走行へと移行する。
また、今回の制御サイクルが、開閉のタイミングに該当
しない場合には、スロットル弁の開閉が行なわれずに今
回の制御サイクルにおけるオートクルーズモード制御を
終了する。
以上のようにして、切換スイッチ46の接点をON状態
としてから最初の制御サイクルにおける制御をおこなっ
た後、次の制御サイクル以降においても引続きオートク
ルーズモード制御が行なわれる。加速スイッチ45の切
換が行なわれない場合には、再び上述の場合と同様にし
て、第12図のステップE101およびステップEII
Oを経て、第13図のステップH101八進み、切換ス
イッチ46の接点がON状態にあるか否かが判断される
切換スイッチ46の接点を前の制御サイクルから引き続
いてON状態としている場合には、ステップF102へ
進み、オートクルーズスイッチ18の操作部18aを解
放して切換スイッチ46の接点をOFF状態としている
場合には、ステップF111へ進む。
ステップF101からステップF102へ進んだ場合に
は、前述したように、加速スイッチ45が同一量の位置
にある時に切換スイッチ46の接点をON状態にして車
両の加速走行状態を指定した際の2回目以降の制御サイ
クルで接点がON状態を継続している場合と同様にして
、ステップF102からステップF103およびステッ
プF113を経てステップF114に進む。
ステップF114では、第8図(i)のステップAlO
3で入力された接点情報に裁づき、加速スイッチ45が
同の位置にあるか否かが判断されるが、ここでは、加速
スイッチ45は、口の位置にあるので、ステップF11
5へ進む。
そして、ステップF115では、制御部25の到達目標
車速変更制御部6aで前回の制御サイクルにおける到達
目標車速vSから予め設定された補正量VT2を減じた
値(VS−VT2)を、今回の制御サイクルにおける到
達目標車速vSとして設定する。
なお、前回の制御サイクルにおける到達目標車速vSは
、前回の制御サイクルが切換スイッチ46の接点を○N
状態としてから最初の制御サイクルである場合には、ス
テップF120で値を設定されたものであり、一方、最
初の制御サイクルではない場合には、ステップF115
で値を設定されたものである。
従って、切換スイッチ46の接点をON状態とすると、
最初の制御サイクルで実車速VAから予め設定された補
正量vK2を減じた値(VA−VK2)が減速走行の際
の到達目標車速vSとして指定され、接点のON状態を
継続すると、この継続の時間の増大に伴い、制御サイク
ル毎に予め設定された補正量vT2ずつ到達目標車速V
Sが減少する。
つまり、VS=VA−VT2−VK2となる。
次に、ステップF115からステップF112へ進み、
フラグエ、の値を0として、今回の制御サイクルにおけ
る切換スイッチ制御を終了する。
今回の制御サイクルで切換スイッチ46の接点がON状
態となってないため、ステップF101からステップF
111へ進んだ場合には、このステップF111におい
てフラグI、の値を0とし、次のステップF112でフ
ラグ■、の値を0として、今回の制御サイクルにおける
切換スイッチ制御を終了する。
以上のようにして切換スイッチ制御を終了し、次に、第
12図のステップE129へ進む。そして、前述のよう
に、フラグ■4の値が1であるか否かの判断が行なわれ
る。ここでは、フラグ■4の値が第13図のステップF
117で1とされているので、ステップE129からス
テップE130へ進む。
ステップE130では、加速スイッチ45の位置が第6
図中の四の位置にあるか否かの判断が行なわれるが、こ
こでは、加速スイッチ45は回の位置にあるため、ステ
ップE131へ進んで、引続いて前述の減速制御が行な
われる。
なお、この時の車両の減速度は目標加速度DVSの絶対
値にほぼ等しい値となるが、ステップE123で算出さ
れた目標トルクTOM、がエンジン13から出力可能な
最小トルクより小さい値となった場合には、前述のよう
にスロットル弁31がエンジンアイドル位置となる最小
開度に閉動されるので、エンジンブレーキにより得られ
る最大の減速度となり必ずしも目標加速度DVSの絶対
値とは等しくならない。
この目標加速度DVSの値として設定される目標加速度
DVS、は、第25図に示すように、到達目標車速vS
と実車速VAとの差V 5−VAが同図中に示すVβよ
り大きい場合には一定の値を有するが、このVβより小
さくなると、差vS−VAの減少に伴って値がOに近づ
く。したがって、減速走行によって、実車速VAが到達
目標車速VSに近い値となった後は、実車速VAの減少
に伴って車両の減速の度合が緩やかになり、車両の走行
速度は滑らかに到達目標車速に接近する。
以上のようにして、車両の減速走行が行なわれ、実車速
VAが減少して絶対値l VS−VA lが基準値に4
より小さくなると、制御部25の到達検出部11により
、車両の走行速度が到達目標車速■Sに到達したことが
検出され、ステップHIO1の判断によってステップH
105に進む。
このステップH105では、到達目標車速■Sと実車速
VAとの差VS−VAの計算を行なう。
次のステップH106では、前述の定車速走行状態への
移行の制御と同様に、車両の走行速度がほぼ一定となっ
て走行状態の急変がないので、追従性の高さよりも安定
性の高さを優先して、第12図のステップE123で使
用する実加速度DVAの値として、第8図(iv)の割
込制御で算出され第8人図(i)のステップAlO3で
入力された実加速度DvA、l、。を指定する。
次に、ステップH108に進むと、上述のように実車速
VAと到達目標車速■Sとがほぼ等しくなり、制御部2
5の到達検出部11により車両の走行速度が到達目標車
速VSに到達したとする検出が行なわれているので、目
標加速度DVS、の代わりに、目標加速度DvS4を、
第18図のステップMIOI〜M106のフローチャー
トに従って行なわれる制御により求める。
この制御の内容は、アクセルペダル27を解放してオー
トクルーズモード制御による定車速走行状態へ移行した
時の第16図のステップJ115の制御と全く同一であ
る。
さらに、次のステップH108では、第12図のステッ
プE123で使用する目標加速度DVSの値として目標
加速度DvS4を指定してステップH109へ進む。
この目標加速度DvS4は、前に述べたように、定車速
走行時の目標車速vSと第8図(i)のステップAlO
3で入力された実車速VAとの差VS−VAに対し、第
23図あるいは第24図に示す対応関係をもって設定さ
れるが、いずれの図においても差VS−VAの増大に伴
って、増大する対応関係にある。したがって、目標加速
度DVSは、それまで、減少していた車両の走行速度を
目標車速vS、即ち減速走行状態にあった時の到達目標
車速vSにとどめるためのものとなる。
ステップH109では、制御部25の走行状態切換部1
2がフラグ■4の値を0とし、次のステップH110で
はフラグエ8の値をOとして、今回の制御サイクルにお
ける減速制御を終了し、次に第12図のステップE12
3〜E127に従って制御を行なう。
この制御は、これまでに述べた各場合におけるステップ
E123〜E127の制御と同一であり、ステップE1
23およびステップE124の制御は、制御部25の走
行状態指定部3の指定が減速走行であるので、制御部2
5の減速制御部10によって行なわれる。
即ち、減速制御によって値が指定された目標加速度DV
Sに基づいてスロットル弁開度’j THzが設定され
、今回の制御サイクルがスロットル弁31の開閉タイミ
ングに該当する場合には、スロットル弁31がこのスロ
ットル弁開度θT)Izまで開閉される。そして、この
結果、車両の走行速度目標車速vSにほぼ等しい値にと
どまる。
以上のようにして、第15図のステップHIO3〜H1
10に従って制御サイクルの次の制御すイクル以降にお
いても、引続きオートクルーズモード制御が行なわれる
。さらに、加速スイッチ45および切換スイッチ46が
共に操作されない場合には、再び上述の場合と同様にし
て、第12図のステップE101およびステップE11
0を経て、第13図のステップF101へ進む。
ここでは、切換スッチ46の接点は既にOFF状態とな
っているので、前に述べたように、ステップFIOIの
判断によってステップF111へ進み、フラグ■5の値
を0とした後、ステップF112でフラグエ、の値をO
として、今回の制御サイクルにおける切換スイッチ制御
を終了する。
次に、第12図のステップE129へ進むと。
フラグI4の値が1であるか否かの判断が行なわれるが
、フラグエ、の値は前述のように第15図のステップH
109でOとされているので、ステップE132に進み
、制御部25の走行状態指定部3の指定が定車速走行に
切換ねる。
このステップE132では、フラグエ、の値が1である
か否かの判断が行なわれるが、このフラグI6の値は、
上述のように第13図のステップF112でOとされて
いるので、ステップE132からステップE133へ進
み、目標車速制御が行なわれる。
この目標車速制御は、第16図のステップJ101〜5
116に示すフローチャートに従って行なわれるが、最
初のステップJ101で判断されるフラグ■8の値は、
前述のように、第15図のステップHIIOでOとされ
ているので、加速走行状態から定車速走行状態へ移行し
た後と同様にしてステップJ109〜5116に従って
、前述の制御が行なわれる。
目標車速制御を終了すると、第12図のステップE12
3〜E127に従って制御が行なわれ、これまでに述べ
た場合と同様にして、上記目標加速度DVSに対応して
スロットル弁31が開閉タイミングに該当する制御サイ
クル毎に開閉される。
この結果、車両は目標車速VSにほぼ等しく一定の走行
速度で走行する。
以上述べたように、加速スイッチ45が回の位置に保持
されて、オートクルーズモード制御が行なわれて車両が
定車速走行状態にある時に、オートクルーズスイッチ1
8の操作部18aを手前側に引いて切換スイッチ46の
接点をON状態とした場合には、制御部25の走行状態
指定部3によって減速走行が指定され、接点のON状態
の継続時間の増大に伴って値が減少する到達目標車速V
Sまで、車両の走行速度が減少する。そして、走行速度
が到達目標車速vSに到達したことが、制御部25の到
達検出部11によって検出されると、制御部25の走行
状態切換部12が走行状態指定部3の指定を定車速走行
に切換え、到達目標車速■Sを目標車速とする定車速走
行へ滑らかに移行する。これにより、車両は、到達目標
車速vSにほぼ等しい走行速度、即ち、走行状態指定部
3の指定が定車速走行に切換ねった時の走行速度を維持
して走行する。
次に、以上に述べたような車両の減速走行がまだ行なわ
れている時に、再度オートクルーズスイッチ18の操作
部18aを第6図中の手前側に引いて切換スイッチ46
の接点をON状態とした場合について以下に説明する。
この場合、切換スイッチ46の接点をON状態とすると
、前述の場合と同様にして、第12図のステップEIO
IおよびステップEll○を経て第13図のステップF
101へ進む。
このステップFIOIでは、第8図(i)のステップA
lO3で入力された接点情報に基づき、切換スイッチ4
6の接点がON状態にあるか否かの判断が行なわれる。
いま、接点はON状態にあるのでステップF102へ進
む。
ステップF102では、フラグエ、の値を0とし、次の
ステップF103では、フラグI、の値が1であるか否
かの判断を行なう。
切換スイッチ46の接点をON状態としてから最初の制
御サイクルでこのステップF103へ進んだ場合には、
前回の制御サイクルのステップF111でフラグ■5の
値をOとしているので、ステップF103の判断によっ
てステップF104へ進む。
ステップF104およびそれに続くステップF105〜
F106では、フラグエ、およびフラグエ、の値を1に
、またフラグ■□2の値を0として、次のステップF1
07に進む。このステップF107では、前述のように
、切換スイッチ46の接点をON状態にする。
そして、制御部25の走行状態指定部3の指定を異なる
走行状態とした最初の制御サイクルであるので、高追従
性を優先して実加速度DVAの値を第8図(i)のステ
ップAlO3で入力されたD V A6.とする。
次のステップF108では、フラグエ。の値が1である
か否かの判断が行なわれるが、上述のように、車両の減
速走行がまだ行なわれている時に切換スイッチ46の接
点をON状態としており、今回の制御サイクルが接点を
ON状態としてから最初のものなので、この切換スイッ
チ46の入力が行なわれた時に、第13図の切換スイッ
チ制御のステップF117においてフラグエ、の値が1
とされている。したがって、ステップF108の判断に
よってステップF109へ進む。
ステップF109では、制御部25の走行状態切換部1
2でフラグエ、の値が0とされ、次のステップF110
では、第8図(iv)のステップA123〜A128に
よる割込制御で求められた最新の実車速VA工を、切換
スイッチ46をON状態とした直後の実車速として入力
し、今回の制御サイクルにおける切換スイッチ制御を終
了する。
以上のような切換スイッチ制御は、前述の、車両加速走
行時に切換スイッチ46の接点をON状態とした際の最
初の制御サイクルにおける切換スイッチ制御と同一のも
のとなる。従って、切換スイッチ制御終了後のフラグI
4およびフラグエ、の値も同一となり、この切換スイッ
チ制御終了後は、第12図のステップ129及びステッ
プE132を経てステップE105へ進み、制御部25
の走行状態指定部3の指定が定車速走行に切換ねる。
ステップE105〜E109による制御は、アクセルペ
ダル27解放後最初の制御サイクルあるいは、車両加速
走行時に切換スイッチ46の接点を○N状態としてから
最初の制御サイクルで、ステップE105〜E109に
従って行なわれる制御と全く同一である。即ち、今回の
制御サイクルがスロットル弁31開閉のタイミングに該
当するか否かにかかわらず、切換スイッチ46の接点を
ON状態とした直後の実車速VA、を目標車速として定
車速走行を行なうようスロットル弁開度を調整する。
この結果、エンジン13から所要のトルクが出力されて
、車両の走行状態が減速走行から定車速走行へと変化を
開始する。
切換スイッチ46の接点をON状態としてから最初の制
御サイクルでは以上のような制御が行なわれるが、次の
制御サイクル以降も引続きオートクルーズモード制御が
行なわれて加速スイッチ45の操作は行なわない場合に
は、上述の場合と同様にして第12図のステップE10
1およびステップE110を経てステップE128へ進
み、切換スイッチ制御が行なわれる。
上述のように、切換スイッチ46の接点を○N状態とし
てから最初の制御サイクルにおける制御は、加速走行時
に接点をON状態としてから最初の制御サイクルと同一
であるので、各フラグの値は同一となり、切換スイッチ
制御も同様に行なわれる。そして、ステップE129お
よびステップE132を経て、ステップE133へ進む
と、目標車速制御が第16図のステップJ101〜J1
16に示すフローチャートに従って行なわれる。
この目標車速制御では、初めに、ステップJ101にお
いて、フラグr8の値が1であるか否かの判断が行なわ
れるが、このフラグ■6の値は、切換スイッチ46の接
点をON状態としてから最初の制御サイクルにおける第
12図のステップE106で○とされているので、ステ
ップJ101からステップJ102へ進む。
ステップJ102では、フラグr□□の値が1であるか
否かの判断が行なわれる。なお、フラグI、1は、今回
の制御サイクルがスロットル弁31開閉のタイミングに
該当することを、値が1であることによって示すもので
ある。
このフラグILLの値が1ではない場合には、今回の制
御サイクルが開閉のタイミングに該当しないので、直ち
に今回の制御サイクルにおけるオートクルーズモード制
御を終了する。一方、フラグエ□、の値が1である場合
には、今回の制御サイクルが開閉のタイミングに該当す
るので、ステップJ103へ進み、ここで引き続いて目
標車速制御を行なう。
ステップJ103へ進んだ場合には、定車速走行におけ
る目標車速■Sに、仮の値として、第8図(i)のステ
ップAlO3で入力された実車速VAを代入する。目標
車速■Sは、このようにして、車両の走行速度がほぼ一
定となった後の制御にそなえ、走行速度がほぼ一定とな
るまで開閉のタイミングに該当する制御サイクル毎に値
が更新される。
次に、ステップJ104において、前述のようにしてD
 V As、またはDVA工3゜の値に指定された実加
速度DVAの絶対値が、予め設定された基準値にαより
小さいか否かの判断が行なわれる。
目標車速制御が行なわれることによって車両の走行速度
がほぼ一定となり車両の減速度がOに近づいていて、こ
のステップJ104において実加速度DVAの絶対値が
基準値にαより小さいと判断した場合、ステップJ 1
08に進みフラグ■8の値を0とした後ステップJ10
9へ進む。また。
走行速度がまだ一定とはなっておらず、車両の減速度が
0に近づかずに、ステップ、J 104において、実加
速度DVAの絶対値が上記基準値にαより小さくないと
判断した場合には、ステップJ1o5へ進む。
ステップJ105では、実加速度DVAがOより大きい
か否かの判断が行なわれる。ここでは、切換スイッチ4
6の接点をON状態にするまでは車両が減速走行状態に
あり実加速度DVAが負の値を有しているので、ステッ
プJ106へ進む。
ステップJ106では、実加速度DVAに予め設定され
た補正量ΔDv2を加えた値を目標加速度DVSとして
今回の制御サイクルにおける目標車速制御を終了する。
以上のような目標車速制御を終了すると、次に第12図
のステップE123〜E127に従って、これまでに述
べた各場合と同様にして制御が行なわれ、スロットル弁
31の開閉タイミングに該当する制御サイクル毎に、目
標加速度DVSに対応するスロットル弁開度D THz
へのスロットル弁31の開閉が行なわれる。
この結果、車両は目標加速度DVSにほぼ等しい負の加
速度、即ち減速度で減速走行を行なう。
目標加速度DVSは、上述したように、その制御サイク
ルの実加速度DVAに補正量ΔDV2を加えたものであ
るから、上述の制御が繰り返し行なわれることによって
徐々に負の値がOに近づく。
したがって、これに伴い、車両の減速度も徐々に0に近
づいていく。
以上のようにして、実加速度DVAがOに近づいていく
が、第16図のステップJ104で、実加速度DVAの
絶対値が予め設定された基準値にαより小さいと判断さ
れると、上述のようにステップJ108を経てステップ
J、LO9へ進む。
このステップJ109及び続くステップJllO〜J1
16に従って行なわれる制御は、前述の定車速走行状態
へ移行した時にステップ5109〜J116に従って行
なわれる制御と同一である。
したがって、ステップJ104からステップJIO8を
経てステップJ109へ進んでステップJ116に至る
制御サイクルでは、ステップJIO3で値を設定された
目標車速vSに車両の走行速度が一致して定車速走行を
行なうように、所要の目標加速度DVSの設定が行なわ
れるのである。
また、目標車速変更スイッチ48が第6図の(+)側あ
るいは(−)側に切換えられた時には、この切換に対応
して目標車速vSの設定値の変更が行なわれる。
上述のような目標車速制御が行なわれた後も、同様にし
て、第12図のステップE123〜E127の制御によ
ってスロットル弁31の開閉が行なわれ、車両が目標車
速■Sにほぼ一致した一定の走行速度で走行する。
なお、ステップJ104からステップJ108を経てス
テップJ109へ進んで行なわれた制御サイクル以降の
制御サイクルでは、ステップJ108でフラグI8の値
が0とされているので、目標車速制御の際にはステップ
J101から直接ステップJ109へ進んで上述のよう
な制御が行なわれる。
したがって、上述のように、加速スイッチ45が固の位
置にある時に、まず、切換スイッチ46の接点をON状
態として車両の減速走行状態を指定して、ついで、−旦
この接点をOFF状態とし、この後、まだ車両が減速走
行状態にある時に、再び切換スイッチ46の接点をON
状態とした場合には、制御部25の走行状態指定部3の
指定が減速走行から定車速走行へと切換ねり、車両は減
速走行を中止して接点をON状態とした直後の走行速度
にほぼ等しい走行速度、即ち指定が定車速走行に切換わ
った時の走行速度を維持して走行するようになる。
以上述べたようにして、オートクルーズモード制御が行
なわれることにより、アクセルペダル27解放の状態で
ブレーキペダル28の踏込を解除した場合、あるいはブ
レーキペダル28解放の状態でアクセルペダル27の踏
込を解除した場合には、踏込解除直後の走行速度を維持
して車両が定車速走行を行なう。
そして、車両が定車速走行状態にある時に、加速スイッ
チ45を第6図の同一印のいずれかの位置に切換えた場
合、あるいは加速スイッチ45が同一印の位置にあって
切換スイッチ46の接点をON状態とした場合には、(
5)〜団の各位置に対応する加速度で車両が加速走行を
行なって走行速度が到達目標車速に達すると、この到達
目標車速にほぼ一致した一定の走行速度で定車速走行を
行なう。なお、切換スイッチ46の接点を○N状態とし
て加速走行を行なった場合には、到達目標車速はON状
態の継続時間を長くすることによって設定値が増加する
また、車両が定車速走行状態にある時に、加速スイッチ
45を図の位置に切換えた場合、又は、加速スイッチ4
5が同の位置にあって切換スイッチ46の接点をON状
態とした場合には、車両の減速走行を行ない、車速が到
達目標車速に達すると、この到達目標車速にほぼ一致し
た一定車速での定車速走行が行なわれる。なお、切換ス
イッチ46の接点を○N状態としてかかる減速走行を行
なった場合には、到達目標車速はON状態の継続時間を
長くすることによって設定値が減少する。
更に、加速走行状態又は減速走行状態のいずれかの走行
状態にある時に、切換スイッチ46の接点を再度ON状
態とした場合には、接点をON状態とした直後の走行速
度にほぼ等しい速度を維持して、車両が定車速走行を行
なうようになる。
例えば、加速スイッチ45が同の位置にあって車両の加
速走行が行なわれている時に、加速スイッチ45を口の
位置に切換えた場合には、この切換直後の走行速度にほ
ぼ等しい走行速度を維持して、車両が定車速走行を行な
う。また、車両が定車速走行状態にある時に、目標車速
変更スイッチ48を第6図中の(+)側あるいは(−)
側に切換えると、この切換に対応して定車速走行におけ
る目標車速の設定値が増減され、この切換の継続時間を
長くすると、目標車速の設定値の増減量が増加する。
以上で、エンジン制御装置1によるエンジン制御の動作
を説明したが、登板時や下り坂の時であってエンジン制
御のみでは車速の維持が不可能な時には、自動変速機制
御装置101により、自動変速機32のダウンシフト制
御を行なう。
以下、このダウンシフト制御を説明する。
このダウンシフト制御は、第28図(i)、 (ii)
に示すような手順で、20 ms毎の割込制御として、
行なわれる。
なお、第28図(i)は主として登板時のダウンシフト
制御に関し、第28図(n)は主として下り坂の時のダ
ウンシフト制御にする。
このダウンシフト制御は、オートクルーズモード制御で
の定速度制御中において実施されるものであるから、ま
ず、ステップP101で、オートクルーズモード制御で
の定速度制御中であるか否かが判定される。オートクル
ーズモード制御での定速度制御中でないと判断された場
合には、ステップP113に進み、ダウンシフトにかか
る特別な制御を行なわな状態にする。つまり、アップシ
フト禁止用フラグ等を解除してアップシフト禁止を解除
する。
一方、オートクルーズモード制御での定速度制御中であ
ると判断された場合には、所定の条件のもとに、ダウン
シフト制御を行なう。
つまり、例えば、登板時に、エンジン出力が最大になる
ように制御しても、目標車速を保持するだけのトルクが
得られない時には、実車速VAが目標車速vSを下回る
ようになるが、これは車速比較判定手段102によって
ステップP102及びP2O3で判断される。
ステップP102では、実車速VAが目標車速vSに対
して一定の割合以下に低下しているかどうか判断され、
ここでは、車速VAが、目標車速vSのに□倍より小さ
いか判断している。なお、このに工は、k工〈1.0の
定数であって、例えば0.95に設定する。従って、車
速VAが目標車速vSの95%に達していなければ実車
速VAが低下していると判断する。
また、ステップP103では、実車速VAが目標車速v
Sをどれだけの大きさ(つまり、何h)だけ下回ってい
るかを判断する。ここでは、車速VAが、目標車速vS
よりもに2(lao)以上小さいかどうか判断している
。なお、このに2は、ここでは3.0(km)に設定す
る。従って、車速VAが目標車速VSよりも3.0(k
m)以上小さければ、実車速VAが大きく低下している
と判断する。
このようにして実車速VAが大きく低下していると判断
されたら、続く、ステップP104で現在加速中(速力
増加中)であるか否かを加速度比較判定手段103によ
って判断する。ここでは、実加速度DVAが一定の加速
度値k 3(m/s2)に達していないか否か、つまり
、DVA<k3であるか否かを判定する。なお、k、の
値としてはO又はOに近い正の値を設定しうるが、ここ
では、k、の値をO、O(m/s2)又は0 、2 (
m/s”)とする。
ステップP104で現在加速中と判断されれば、実車速
が目標車速に近づきつつあるので、変速機のシフトチェ
ンジは不要であるが、現在加速中でないと判断されれば
、このままエンジンの制御を行なっても実車速が目標車
速に近づく見込がないので、変速機のシフトチェンジが
必要となる。
ここでは、自動変速機32の変速段がオーバードライブ
(4速)を含めて4段あって、4速→3速へのダウンシ
フトと3速→2速へのダウンシフトとの2種類のダウン
シフト制御を行なうようにしている。従って、自動変速
機32の変速段が現在何速に設定されているかを判断し
てこれに基づいて制御を行なう必要がある。
そこで、ステップP105で現在3速であるか否か、ス
テップP114で現在4速であるか否か、が判断される
。現在3速であれば、ステップP106で3速→2速へ
のダウンシフト後のエンジン回転数DRPM32を現在
のエンジン回転数DRPMに基づいて算出する。また、
現在4速であれば、ステップP115で4速→3速への
ダウンシフト後のエンジン回転数DRPM43を現在の
エンジン回転数DRPMに基づいて算出する。なお、こ
こでは、オートクルーズモード制御での定速度制御中は
、一般に、3速又は4速を使用しているため、変速段が
現在2速である場合についてはダウンシフト制御の対象
にしておらず、変速段が現在1速又は2速ならば、ステ
ップP114からステップP117に進む。
ステップP106で、ダウンシフト後のエンジン回転数
DRPM32を算出したら、続くステップP107で、
このエンジン回転数DRPM32が所定の回転数XDR
PM3 (例えば3500rpm)よりも小さいか否か
がエンジン回転数比較判定手段105によって判断され
る。また、ステップP115で、ダウンシフト後のエン
ジン回転数DRPM43を算出した場合も、続くステッ
プP116で、このエンジン回転数D RP M 43
が所定の回転数XDRPM4 (例えば3500ppm
)よりも小さいか否かが判断される。
そして、エンジン回転数DRPM32又はDRPM43
が所定の回転数XDRPM3又はXDRPM4以上であ
れば、ダウンシフト制御の対象とされずに、それぞれス
テップP117に進む。−方、エンジン回転数DRPM
32又はDRPM43が所定の回転数XDRPM3又は
XDRPM4よりも小さければ、それぞれステップP1
08に進む。
ステップP108では、現エンジン回転数DRPMをパ
ラメータとして一次元マツブ#MTORMXに基づいて
現エンジン回転数で出力できる最大トルクTORMAX
を決定する。
そして、続くステップP109で、現エンジン出力トル
クTEMが出力可能な最大トルク域にあるか否かをトル
ク比較判定手段104によって判断する。この判断は、
現エンジン出力トルクTEMを、最大トルクTORMA
Xに係数に4(ここでは、k4=0.97とする)を掛
けたものと比較して、TEMがTORMAXXk4より
も大きくなければ、現在まだ最大トルクを出力していな
いのでエンジン制御による速度増加の見込があると判断
して、ステップP117に進む。一方、TEMがTOR
MAXXk4よりも大きければ、現在はぼ最大トルクを
出力しているとして、ダウンシフト制御によるトルク減
で速力増加を図るべく。
ステップP110に進む。
ステップPIIOでは、ダウンシフト判定用第1カウン
タCD5ASIでのカウントダウンを開始する。カウン
トダウンの開始時には、前回の制御のステップP117
 (このステップP117については後述する)で、カ
ウンタCD5AS1の値がダウンシフト判定期間の値X
DSAS 1になっている。ダウンシフト判定期間の値
XDSAS1を、ここでは50とする。
そして、次のステップP111で、CD5AS1が0に
なったか否かが判断されるが、CD5AS1が0になる
には、ステップP110を50サイクル連続して通過し
て50だけカウントダウンされなければならない。つま
り、■実車速が低下しすぎている。■実加速度が所定値
よりも低い。
■変速段が3速又は4速である。■現エンジン回転数で
ほぼ最大トルクを出力している。■ダウンシフト後のエ
ンジン回転数が所定値を越えいない。
これらの条件が、50回の制御サイクルの期間、続くこ
とによって、はじめて、CD5AS1がOになるのであ
る。このダウンシフト制御は20m5毎の割込制御であ
るから、50回の制御サイクルの期間とは、1秒間に相
当する。
そして、CD5AS1が0になっていなければ。
まだ、ダウンシフトは行なわずに、ステップP118へ
進み、CD5ASIがOになったらば、ステップP11
2へ進んで、シフト変更制御手段106によってダウン
シフトを行なう。
ステップP112では、変速段の3速→2速へのダウン
シフト又は4速→3速へのダウンシフトを指示すると共
に、アップシフトを禁止する。
このアップシフトの禁止には、2速→3速へのアップシ
フト禁止フラグFLG23と、3速→4速へのアップシ
フト禁止フラグFLG34とを用いて、例えば各アップ
シフト禁止フラグFLG23、FLG34が0の時にの
みアップシフトを可能となるように設定する。従って、
ステップP112で、3速→2速へのダウンシフトを行
なったら、アップシフト禁止フラグFLG23をFLG
23≠0とし、4速→3速へのダウンシフトを行なった
ら、アップシフト禁止フラグFLG34をFLG34≠
0とする。
このようにダウンシフトを行なったら、続くステップP
117で、ダウンシフト判定用第1カウンタCD5AS
 1の値として予め設定されたダウンシフト判定期間の
値XDSAS 1を代入する。
なお、ステップP102.P103.P104゜P2O
3,P114.P116又はP1091’、ダウンシフ
トを行なう条件を満たさないと判断した場合(Noルー
トの場合)には、いずれの制御サイクルでも、このステ
ップP117で、CD5ASIの値をXDSASIに設
定し直す。
また、ステップP102.P103.P104゜P2O
3,P114.P116及びP2O3で、ダウンシフト
を行なう条件をすべて満たした状態が継続したら、ステ
ップP110でのカウントダウンによりCD5ASIが
0になるまでは、このステップP117を飛び越えて、
直接、ステップP118に進むことになる。
ステップP118では、現在アップシフト禁止中である
か否かが判断される。今回又は以前の制御サイクルのス
テップP112でアップシフトを禁止してこの状態が継
続していれば、ステップP119へ進んで、アップシフ
トの禁止解除のための制御が行なわれる。アップシフト
禁止が解除された状態ならば、ステップP141へ進み
、登板時でのダウンシフト制御を終える。
ステップP119では、ダウンシフト後に、現在の車速
VAが目標車速vSに近づいたか否がが車速比較判定手
段102によって判断される。ここでは、この判断を、
現在の車速VAが目標車速vSに近づいて、その差が所
定値に、 (−= 1−0−)以内となったか否か、つ
まり、VA≧vS−ksであるか否かにより行なう。現
在の車速VAが目標車速vSに近づいていれば続くステ
ップP120へ進んで、変速段に応じたアップシフトの
禁止解除の制御に入るが、目標車速vSに近づいていな
ければステップP141へ進んで、登板時でのダウンシ
フト制御を終える。
アップシフトの禁止解除には、2速→3速へのアップシ
フト禁止フラグFLG23と、3速→4速へのアップシ
フト禁止フラグFLG34とがあるので、現在どの禁止
フラグFLG34が作用しているかを判断する必要があ
る。これは、現在の変速段に基づいて検知でき、現在2
速であれば、禁止フラグFLG23がFLG23≠0と
なっており、現在3速であれば、禁止フラグFLG34
3がFLG34≠0となっている。
そこで、ステップP120で、変速機の変速段が現在2
速であるか否かが判断され、ステップP128で、変速
機の変速段が現在3速であるか否かが判断される。現在
2速であれば、ステップP121に進み、現在3速であ
れば、ステップP129に進む。また、いずれでもなけ
れば(1速又は4速の場合)、アップシフトの禁止を解
除する必要はなく、ステップP141へ進んで、登板時
でのダウンシフト制御を終える。
ステップP121に進むと、変速段を2速から3速に変
えた場合のエンジン回転数DRPM23を計算する。そ
して、続くステップP122で、このエンジン回転数D
RPM23をパラメータとして一次元マツブ#MTOR
MXに基づき、エンジン回転数DRPM23においてア
ップシフト後に出力できる最大トルクTORMAXを決
定する。
次に、ステップP123に進み、最大トルクT。
RMAXと3速及び2速の各変速比とに基づいてアップ
シフト後のドライブ軸トルクTORUPを算出しする。
一方、ステップP129に進むと、変速段を3速から4
速に変えた場合のエンジン回転数DRPM34を計算す
る。そして、続くステップP130で、このエンジン回
転数DRPM34をパラメータとして一次元マツブ#M
TORMXに基づき、エンジン回転数DRPM34にお
いてアップシフト後に出力できる最大トルクTORMA
Xを決定する。次に、ステップP140に進み、最大ト
ルクTORMAXと4速及び3速の各変速比とに基づい
てアップシフト後のドライブ軸トルクTORUPを算出
する。
ステップP123又はステップP140でアップシフト
後のドライブ軸トルクTORUPを算出したら、ステッ
プP124に進み、現在のエンジントルクTEMが、ス
テップP123又はステップP140で算出したドライ
ブ軸トルクTORUP以下であるか否かをトルク比較判
定手段104によって判断する。現在のエンジントルク
TEMがTORUPJ′J下でないのは、現在まだエン
ジントルクに余裕がないということであり、アップシフ
トの禁止解除はまだできず、P141へ進む。
現在のエンジントルクTEMがTORUP以下であれば
、エンジントルクに余裕があると判断でき、アップシフ
トした後に現ドライブ軸出力トルクよりも大きいトルク
を出力できるとして、ステップP125へ進み、アップ
シフト禁止解除の判定期間に入る。
ステップP125では、アップシフト判定用第1カウン
タCUSAS1でのカウントダウンを開始する。カウン
トダウンの開始時には、前回の制御のステップP141
 (このステップP141については後述する)で、カ
ウンタCUSASIの値がダウンシフト判定期間の値X
USASIになっている。ダウンシフト判定期間の値X
USAS1を、ここでは5とする。
そして、次のステップP126で、CUSASlが0に
なったか否かが判断されるが、CUSASlがOになる
には、ステップP125を5サイクル連続して通過して
5だけカウントダウンされなければならない。つまり、
■アップシフト禁止中に、■実速度が目標速度に接近し
、■変速段が2速又は3速であって、■現在エンジンの
出力トルクに余裕がある状態が、5回の制御サイクルの
期間だけ続くことによって、CUSASIが0になるの
である。特に、アップシフト後に確実に所定のトルクを
得られるための条件として、現在エンジンの出力トルク
に余裕があり、アップシフトした後に現ドライブ軸出力
トルクよりも大きいトルクを出力できる状態が、一定時
間(ここでは5回の制御サイクル)以上続くことが必要
となる。
なお、このダウンシフト制御は2 Oms毎の割込制御
であるから、5回の制御サイクルの期間とは、0.1秒
間に相当する。
ステップP1261’、CUSASIがoになっていな
ければ、登板時でのダウンシフト制御を終えて、第28
図(ii)のステップP142へ進む。
一方、CUSAS 1が0になっていれば、ステップP
127へ進んで、このステップP127で、シフト変更
制御手段106によって、アップシフト禁止用フラグ等
を解除してアップシフト禁止を解除する。なお、アップ
シフト禁止用フラグの解除は、アップシフト禁止フラグ
FLG23及びFLG34をFLG23=O及びFLG
34=Oとすることである。
このようにダウンシフトの禁止解除を行なったら、続く
ステップP141は、アップシフト判定用第1カウンタ
CUSASIの値として、予め設定されたダウンシフト
判定期間の値XUSAS 1を代入する。
なお、ステップP118.P119.PL28又はP1
24で、ダウンシフト禁止解除を行なう必要なしと判断
した場合(Noルートの場合)には、いずれの制御サイ
クルでも、このステップP141で、CUSAS 1の
値をXUSASIに設定し直す。
また、ステップP118.P119.P128及びP1
24で、ダウンシフト禁止解除を行なう必要ありという
状態が継続したら、ステップP125でのカウントダウ
ンによりCUSASIが0になるまでは、このステップ
P141を飛び越えて、直接、第28図(ii)のステ
ップP142に進むことになる。
続いて、第28図(ii)に示す下り坂の時のダウンシ
フト制御の説明に入ると、この下り坂の制御は、下り坂
で車速VAが増加して目標車速vSよりも速すぎるよう
になって、エンジン出力を最小になるように制御しても
、目標車速を上回ってしまう時に行なう制御であっる。
まず、ステップP142及びP143で5現在の実車速
VAが、オートクルーズスイッチ等で指定されたオート
クルーズモード制御での目標速度vSに一致するように
速度を抑えられているか否かが車速比較判定手段102
により判断される。
ステップP142では、実車速VAが目標車速vSに対
して一定の割合以上に低下しているがどうか判断され、
具体的には、実車速VAが目標速度vSに定数に8を掛
けたものよりも大きいか否かの判断が行なわれる。なお
、定数kGの値を、ここでは1.05とする。
ステップP142で、実車速VAが(VSXk、)の値
よりも大きく車速が高いと判断されたら、続くステップ
P143に進んで、実車速VAが目標車速vSをどれだ
けの大きさ(つまり、何km)だけ上回っているかを判
断する。ここでは、実車速VAと目標速度VSとの差(
VS −VA)が所定値に7(ここでは、k、=3.0
)よりも大きいか否かで判断される。
差(VS−VA)が所定値に7よりも大きければ、車速
か増加しすぎていると判断されて、ステツブP144に
進む。ここでは、実加速度DVAが一定の加速度値に−
(a+/s2)を越えているかどうか、つまり、D V
A> kllであるが否かを、加速度比較判定手段10
3によって判定する。なお、k、の値としては0又は0
に近い負の値を設定しうるが、ここでは、k、の値をO
、O(m′/s”)又は−0、2(+a/s”)とする
実加速度DVAがksよりも大きければ、今後エンジン
の制御によって実速度VAが目標速度VSに近づきうる
見込がないと判断して、ステップP145に進む。
一方、ステップP142.P143又はP144で、そ
れぞれNoと判断されたら、車速VAが増加し過ぎては
いない、又は今後エンジンの制御によって実速度VAを
目標速度vsに近づけられると判断して、ダウンシフト
の制御から除外され、ステップP153に進む。
ここでは、4速の場合のみダウンシフトの制御を行なう
ように設定されており、ステップP145では、変速機
32の変速段が現在4速であるが否かが判断される。現
在4速でないと、ダウンシフトの制御対象から除外され
、ステップP153へ進む。
現在4速であれば、ステップP146に進んで、変速段
を4速から3速に変えた場合のエンジン回転数DRPM
43を計算する。さらに、続くステップP147で、こ
のエンジン回転数DRPM43が所定の回転数XDRP
M5 (例えば3500ppm)よりも小さいか否かが
、エンジン回転数比較判定手段105によって判断され
る。
そして、エンジン回転数DRPM43が所定の回転数X
DRPM3よりも小さくなければ、ダウンシフト制御の
対象とされず、ステップP153に進む。一方、エンジ
ン回転数DRPM43が所定の回転数XDRPM5より
も小さければ、ステップP148に進む。
ステップP148では、現エンジン回転数DRPMをパ
ラメータとして一次元マツブ#MTORMNに基づいて
現エンジン回転数で出力できる最小トルクTORMIN
を決定する。
そして、続くステップP149で、現エンジン出力トル
クTEMが出力可能な最小トルク域にあるか否かをトル
ク比較判定手段104によって判断する。この判断は、
現エンジン出力1−ルクTEMを、最小トルクTORM
INに係数に、(ここでは、kg=1.03とする)を
掛けたものと比較して、TEMがTORMINXk、よ
りも小さくなければ、現在まだ最小トルクになっていな
いのでエンジン制御によりトルクを減少できるとして、
ステップP153に進み、TEMがTORMI N X
 k、よりも大きければ、現在はぼ最小トルクを出力し
ているので、ダウンシフト制御によるトルク減で速力低
減を図るべく、ステップP150に進む。
ステップP150では、ダウンシフト判定用第2カウン
タCD5AS2でのカウントダウンを開始する。カウン
トダウンの開始時には、前回の制御のステップP153
 (このステップP153については後述する)で、カ
ウンタCD5AS2の値がダウンシフト判定期間の値X
DSAS2になっている。ダウンシフト判定期間の値X
DSAS2を、ここでは50とする。
そして、次のステップP151で、CD5AS2がOに
なったか否かが判断されるが、CD5AS2がOになる
には、ステップP150を50サイクル連続して通過し
て50だけカウントダウンされなければならない。つま
り、■実車速が増加しすぎている。■実加速度が所定値
よりも高い。
■変速段が4速である。■現エンジン回転数でほぼ最小
トルクを出力している。■ダウンシフト後のエンジン回
転数が所定値を越えてない。これらの条件が、50回の
制御サイクルの期間、続くことによって、はじめて、C
D5AS2がOになるのである。このダウンシフト制御
は20m5毎の割込制御であるから、50回の制御サイ
クルの期間とは、1秒間に相当する。
そして、CD5AS2が0になっていなければ。
まだ、ダウンシフトは行なわずに、ステップP154へ
進み、CD5AS2がOになったらば、ステップP15
2へ進んでダウンシフトを行なう。
ステップP152では、シフト変更制御手段106によ
って、変速段の4速→3速へのダウンシフトを指示する
と共に、アップシフトを禁止する。
このアップシフトの禁止は、3速→4速へのアップシフ
ト禁止フラグFLG34を、FLG34≠Oとする。
このようにダウンシフトを行なったら、続くステップP
153で、ダウンシフト判定用第2カウンタCD5AS
2の値として予め設定されたダウンシフト判定期間の値
XDSAS2を代入する。
なお、ステップP142.P143.P144゜P14
7又はP149で、ダウンシフ1〜を行なう条件を満た
さないと判断した場合(Noルートの場合)には、いず
れの制御サイクルでも、このステップP153で、CD
5AS2の値をXDSAS2に設定し直す。
また、ステップP142.P143.P144゜P14
7及びP149で、ダウンシフトを行なう条件をすべて
満たした状態が継続したら、ステップP150でのカウ
ントダウンによりCD5AS2がOになるまでの間、こ
のステップP153を飛び越えて、直接、ステップP1
54に進む。
ステップP154では、現在アップシフト禁止中である
か否かが判断される。今回又は以前の制御サイクルのス
テップP152でアップシフトを禁止してこの状態が継
続していれば、ステップP155へ進んで、アップシフ
トの禁止解除のための制御が行なわれる。アップシフト
禁止が解除された状態ならば、ステップP164へ進み
、下り坂でのダウンシフト制御を終える。
ステップP155では、ダウンシフト後に、現在の車速
VAが目標車速■Sに近づいたか否かが、車速比較判定
手段102によって判断される。ここでは、この判断を
、現在の車速VAが目標車速vSに近づいて、その差が
所定値に1. (=1.0−)以内となったか否か、つ
まり、VA−VS2に1゜であるか否かにより行なう。
現在の車速VAが目標車速vSに近づいていれば続くス
テップP156へ進んで、変速段に応じたアップシフト
の禁止解除の制御に入るが、目標車速VSに近づいてい
なければステップP164へ進んで、登板時でのダウン
シフト制御を終える。
アップシフトの禁止解除は、3速→4速へのアップシフ
ト禁止フラグFLG34が作用しているので、現在3速
であれば、禁止フラグFLG343がFLG34≠Oと
なっている。
そこで、ステップP156で、変速機の変速段が現在3
速であるか否かが判断され、現在3速であれば、ステッ
プP157に進む。また、3速でなければ(1速、2速
又は4速の場合)、アップシフトの禁止解除の必要はな
く、ステップP164へ進み、登板時でのダウンシフト
制御を終える。
ステップP157に進むと、変速段を3速から4速に変
えた場合のエンジン回転数DRPM34を計算する。そ
して、続くステップP158で、このエンジン回転数D
RPM34をパラメータとして一次元マツブ#MTOR
Nに基づき、エンジン回転数D RP M 34におい
てアップシフト後に出力できる最小トルクTORMIN
を決定する。
次に、ステップP159に進み、最小トルクT0RMI
Nと4速及び3速の各変速比とに基づいてアップシフト
後のドライブ軸トルクTORUPを算出する。
続くステップP160では、現在のエンジントルクTE
Mが、ステップP159で算出したドライブ軸トルクT
ORUP以上であるか否かをトルク比較判定手段104
によって判断する。現在のエンジントルクTEMがTO
RUP以上でないのは、現在まだほぼ最小トルクを発生
している状態であり、アップシフトの禁止解除はまだで
きず、P164へ進む。現在のエンジントルクT E 
MがTORUP以上であれば、トルクの下限側に余裕が
あると判断でき、アップシフトした後に現ドライブ軸出
力トルクよりも小さいトルクを出力できるとして、ステ
ップP161へ進み、アップシフト禁止解除の判定期間
に入る。
ステップP161では、アップシフト判定用第2カウン
タCUSAS2でのカウントダウンを開始する。カウン
トダウンの開始時には、前回の制御のステップP164
 (このステップP164については後述する)で、カ
ウンタCUSAS2の値がダウンシフト判定期間の値X
USAS2になっている。ダウンシフト判定期間の値X
USAS2を、ここでは5とする。
そして、次のステップP162で、CUSAS2が0に
なったか否かが判断されるが、CUSAS2が0になる
には、ステップP161を5サイクル連続して通過して
5だけカウントダウンされなければならない。つまり、
■アップシフト禁止中に、■実速度が目標速度に接近し
、■変速段が3速であって、■現在エンジンの出力トル
クが下限側に余裕がある状態が、5回の制御サイクルの
期間だけ続くことによって、CUSAS2が0になるの
である。特に、アップシフト後に確実に所定のトルクを
得られるための条件として、現在エンジンの出力トルク
が対応回転数で下限側に余裕があり、アップシフトした
後に現ドライブ軸出力トルクよりも小さいトルクを出力
できる状態が、一定時間(ここでは5回の制御サイクル
)以上続くことが必要となる。なお、このダウンシフト
制御は20 ms毎の割込制御であるから、5回の制御
サイクルの期間とは、0.1秒間に相当する。
ステップP162で、CUSAS2がoになっていなけ
れば、今回の下り坂時でのダウンシフト制御を終えて、
所定時間(20ms)後に次の制御サイクルへ進む。一
方、CUSAS2が0になっていれば、ステップP16
3へ進み、シフト変更制御手段106により、アップシ
フト禁止用フラグ等を解除してアップシフト禁止を解除
する。なお、アップシフト禁止用フラグの解除は、アッ
プシフト禁止フラグFLG34を0とすることである。
このようにダウンシフトの禁止解除を行なったら、続く
ステップP164で、アップシフト判定用第2カウンタ
CUSAS2の値として、予め設定されたダウンシフト
判定期間の値XUSAS2を代入する。
なお、ステップP154.P’155.P156又はP
2S5で、ダウンシフト禁止解除を行なう必要なしと判
断した場合(Noルートの場合)には、いずれの制御サ
イクルでも、このステップP164で、CUSAS2(
7)値をXUSAS2に設定し直す。
また、ステップP154.P155.P156及びP2
S5で、ダウンシフト禁止解除を行なうが必要あると判
断する状態が継続したら、ステップP161でのカウン
トダウンによりCUSAS2がOになるまでは、このス
テップP164を飛び越えて、所定時間(20+ur)
後に次の制御サイクルへ進む。
このようにして、登板時や下り坂の時であってエンジン
制御のみでは車速の維持が不可能な時には、自動変速機
32のダウンシフト制御をエンジン制御に追加して行な
う。
なお、この下り坂の時のダウンシフト制御についても、
登板時と同様に、4速→3速へのダウンシフトと3速→
2速へのダウンシフトとの2種類のダウンシフト制御を
行なうようにしてもよい。
これについては、第28図(市)に示すが、この第28
図(iti)では、第28図(ii)と同様の符号を付
したステップは、いずれも同様な制御内容を示している
この場合の下り坂時のダウンシフト制御は、第28図(
ni)に示すように、ステップP144で。
現在減速中でないと判断されれば、このままエンジンの
制御を行なっても実車速が目標車速に近づく見込がない
ので、変速機のシフトチェンジが必要となる。
そこで、ステップP145で現在4速であるか否か、ス
テップP165で現在3速であるが否が、が判断される
。現在4速であれば、ステップP146で4速→3速へ
のダウンシフト後のエンジン回転数DRPM43を現在
のエンジン回転数DRPMに基づいて算出し、現在3速
であれば、ステップP166で3速→2速へのダウンシ
フト後のエンジン回転数DRPM32を現在のエンジン
回転数DRPMに基づいて算出する。
ステップP146で、ダウンシフト後のエンジン回転数
DRPM43を算出したら、続くステップP147で、
このエンジン回転数DRPM43が所定ノ回転数XDR
PM5 (例えば3500rpm)よりも小さいか否か
が判断される。また、ステップP166で、ダウンシフ
ト後のエンジン回転数DRPM32を算出した場合も、
続くステップP167で、このエンジン回転数DRPM
32が所定ノ回転数XDRPM6 (例えば3500p
pm)よりも小さいか否かが判断される。
そして、エンジン回転数DRPM34又はDRPM32
が所定の回転数XDRPM5又はXDRPM6以上であ
れば、ダウンシフトの制御対象とされずに、それぞれス
テップP153に進み、エンジン回転数DRPM34又
はDRPM32が所定の回転数XDRPM5又はXDR
PM6よりも小さければ、それぞれステップP148に
進む。
なお、この後のステップP152 ’では、変速段の4
速→3速へのダウンシフト又は3速→2速へのダウンシ
フトを指示すると共に、アップシフトを禁止する。この
アップシフトの禁止は、3速→4速へのアップシフト禁
止フラグFLG34を、FLG34≠0とするか、2速
→3速へのアップシフト禁止フラグFLG23を、FL
G34≠Oとする。
このようにして、4速→3速へのダウンシフトと3速→
2速へのダウンシフトとの2種類のダウンシフト制御を
行なった場合には、アップシフトの禁止解除についても
、2速→3速へのアップシフト禁止フラグFLG23.
又は、3速→4速へのアップシフト禁止フラグFLG3
4を変更することになる。従って、まず、現在どの禁止
フラグが作用しているかを判断する必要がある。
そこで、ステップP156で、変速機の変速段が現在3
速であるか否がが判断され、ステップP168で、変速
機の変速段が現在2速であるか否かが判断される。現在
3速であれば、ステップP157に進み、現在2速であ
れば、ステップP169に進む。また、いずれでもなけ
れば(1速又は4速の場合)、アップシフトの禁止を解
除する必要はなく、ステップP164へ進んで、今回の
ダウンシフト制御を終える。
ステップP157に進むと、変速段を3速から4速に変
えた場合のエンジン回転数DRPM34を計算する。そ
して、続くステップP158で、このエンジン回転数D
RPM34をパラメータとして一次元マツブ# M T
 ORM Nに基づき、エンジン回転数DRPM34に
おいてアップシフト後に出力できる最小トルクTORM
INを決定する。
次に、ステップP159に進み、最小トルクT○RMI
Nと4速及び3速の各変速比とに基づいてアップシフト
後のドライブ軸トルクTORUPを算出しする。
一方、ステップP169に進むと、変速段を2速から3
速に変えた場合のエンジン回転数DRPM23を計算す
る。そして、続くステップP170で、このエンジン回
転数DRPM゛23をパラメータとして一次元マツブ#
MTORMNに基づき、エンジン回転数DRPM23に
おいてアップシフト後に出力できる最小トルクTORM
INを決定する。次に、ステップP171に進み、最小
トルクTORMINと3速及び2速の各変速比とに基づ
いてアンプシフト後のドライブ軸トルクTORUPを算
出する。
ステップP159又はステップP171でアップシフト
後のドライブ軸トルクTORUPを算出したら、ステッ
プP160に進む。
以下は、第28図(ii)に示した場合とほぼ同様に制
御が進められるが、ステップP163でのアップシフト
禁止用フラグ等の解除は、アップシフト禁止フラグFL
G23をOとするか又はFLG34をOとする。
以上のようにして、下り坂の時のダウンシフト制御を2
種類設けることで、車両のエンジン特性や自動変速機3
2の特性等によっては、より適切にシフトダウンを行な
えるのである。
なお、4速→3速のシフト変更を行なった後に、続いて
、3速→2速のシフト変更を行なう場合には、判定時間
を1秒から3秒に延長して、シフト変更直後(この場合
、4速→3速のシフト変更直後)に車両の走行状態が安
定するのを待って、次の3速→2速のシフト変更を行な
うようにするのが望ましい。この場合、ダウンシフト判
定用カウンタCD5ASを150に設定すればよい。ま
た。
2速→3速のシフト変更を行なった後に、続いて、3速
→4速のシフト変更を行なう場合も、同様の制御をする
のが望ましい。
以上説明したような本発明の一実施例としての自動走行
制御制御装置における利点及び効果をまとめると、以下
のようになる。
まず、エンジン制御装置1によるエンジン13の制御を
通じて、以下のような効果が得られる。
エンジン始動直後にエンジン13の回転数が定常状態の
回転数に立ち上がるまでの間や、なんらかの原因でエン
ジン13の運転状態が不安定となってエンジン回転数が
低下した時には、アクセルペダル27の動きに対して、
アクセルペダル27とスロットル弁31とが機械的に直
結された状態と同等にスロットル弁31が作動する。
従って、この場合、アクセルペダル27の踏込量の変化
速度や車両の運転状態等に基づいたスロットル弁31の
制御は行なわれなくなり、スロットル弁31が安定して
制御され、エンジン13の運転状態が更に不安定になる
ことが防止される。
また、ブレーキペダル28が踏込まれた車両のブレーキ
(図示省略)による制動が行なわれた場合には、以下の
ような効果がある。
第1に、この制動が行なわれている時には、オートクル
ーズスイッチ18やアクセルペダル27等の他の操作指
令に優先して、常に、スロットル弁31がエンジンアイ
ドル位置となる最小開度に保持されるので、ブレーキに
よる制動に加え、エンジンブレーキによる制動効果が得
られる。
第2に、ブレーキによる制動において、基準より大きい
減速度となった状態の継続時間が基準値より長く、且つ
、ブレーキペダル28の踏込解除時の車速が基準値より
低い場合には、アクセルペダル27が踏込まれるまでス
ロットル弁31が最小開度位置に保持される。したがっ
て、交差点等で停止するために、ブレーキ(図示省略)
により減速を行なった後、停止直前しこ一旦ブレーキペ
ダル28を解放すると、エンジンブレーキによる制動が
行なわれ、車両が滑らかに停止して、停止時の衝撃が防
止されるという効果がある。
また、第3に、ブレーキによる制動において、減速度が
基準より大きくならないか、上記継続時間が基準値より
長くないか、あるいは上記踏込解除時の車速が基準値よ
り低くないかのいずれかの場合には、アクセルペダル2
7が踏込まれるまでの間、ブレーキペダル28踏込解除
直後の車速を目標車速として車速が一定に維持される。
従って、車速を維持するために、アクセルペダル27を
踏み込んだり、従来の定車速走行装置のようにブレーキ
ペダル28踏込の度に解除される定車速走行制御を手動
で再始動する必要がなくなり、運転者の負担が軽減され
る上、比較的交通量の多い道路でも定車速走行が容易に
可能となる効果がある。
更に、第4に、このような定車速走行状態への移行に際
して、ブレーキペダル28の踏込解除直後からこの解除
後最初に訪れるスロットル弁31開閉タイミングまでの
間は、解除直後の実車速を維持すると推測されるスロッ
トル弁開度に暫定的にスロットル弁31が開閉される。
したがって、解除直後から定車速走行状態への移行が迅
速かつ滑らかに行なわれるという効果がある。
また、第5に、オートクルーズスイッチ18に設けられ
たスロットルスイッチ47を■の位置にすることにより
、ブレーキペダル28解放時はアクセルペダル27が踏
込まれるまで常にエンジンアイドル位置となる最小開度
に保持される。したがって、緩やかな下り坂等の走行時
にはスロットルスイッチ47を国の位置に切換えること
によって、エンジンブレーキを併用して走行することが
可能となる。
次に、アクセルペダル27を踏み込んだ場合には、以下
のような効果がある。
第1に、アクセルペダル27の踏込時に、このアクセル
ペダル27の踏込に基づく目標加速度DvsApがオー
トクルーズスイッチ18で指定された目標加速度D V
 S ACよりも大きくなるまでの間。
目標車速としてオートクルーズスイッチ18で指定され
た目標加速度D V S ACを採用しているので、目
標加速度DVSACに基づいて車両の走行を制御してい
る時(オートクルーズ制御時)に、アクセルペダル27
を踏み込んでアクセルモード制御に変更した場合、その
変更初期の時に、アクセルペダル27を踏込量が足りな
いからといって、−時的に、目標加速度が低下すること
もなくなる。したがって、アクセルペダル27を踏み込
んで加速しようとする時に、速やかに且つ滑らかに加速
するという利点がある。
第2に、車両の加速度は、アクセルペダル27の踏込量
と、この踏込量の変化速度と、この変化速度が基準値よ
り小さくなってから経過した時間とに対応して設定され
るにのため、アクセルペダル27をより速く踏込めばよ
り急激な加速が行なわれ、より緩やかに踏込めればより
緩やかな加速が実現して、運転者の意志を的確に反映し
た応答性の良い加速を行なうことができる。また、急激
な踏込量を緩和あるいは中止すると加速度が滑らかに変
化して、加速度の急変による衝撃の発生が防止されると
いう効果もある。
第3に、アクセルペダル27の踏込が解除されると、こ
の解除直後の車速を目標車速として車速が一定に維持さ
れる。従って、車速を一定に維持するために、アクセル
ペダル27を再度踏込んだり、従来の定車速走行装置の
ようにアクセルペダル27による車速変更の度に目標車
速を再設定する必要がない。このため、運転者の負担が
軽減される上、比較的交通量の多い道路でも定車速走行
が容易に可能となる効果があり、この効果は前述のブレ
ーキペダル28踏込解除時の定車速走行と組合せること
によって一段と顕著なものとなる。
また、第4に、定車速走行状態への移行に際して、アク
セルペダル27の踏込解除直後からこの解除後最初に訪
れるスロットル弁31開閉タイミングまでの間は、解除
直後の実車速を維持すると推測されるスロットル弁開度
に暫定的にスロットル弁31が開閉される。これにより
、解除直後から定車速走行状態への移行が迅速かつ滑ら
かに行なわれるという効果がある。
更に、第5に、シフトセレクタ29がDレンジ以外の位
置にある時あるいはスロットルスイッチ47が回の位置
にある時には、アクセルペダル27の動きに対して、ア
クセルペダル27とスロットル弁31とが機械的に直結
された状態と同等にスロットル弁31が作動する。した
がって、アクセルペダル27の踏込を緩和あるいは中止
することによりスロットル弁31が閉動されるため、例
えば坂道走行の際に、シフトセレクタ29をLレンジと
するかスロットルスイッチ47を回の位置とすることに
よりエンジンブレーキを併用した走行が可能となる。
第6に、アクセルペダル27踏込時に設定される目標加
速度のうち、アクセルペダル27の踏込量に対応して設
定される目標加速度は、第20図に示すように、同一の
踏込量に対し、踏込量増大時の方が踏込量減少時よりも
大きい値となっている。これにより、アクセルペダル2
7の、踏込量増大から減少あるいは減少から増大の動き
に対応し、迅速に車両の加速度が増減し、運転フィーリ
ングが向上するという効果がある。
また、上述のように;アクセルペダル27の踏込解除あ
るいはブレーキペダル28の踏込解除によって定車速走
行状態へと移行する場合には、車両の加速度を踏込解除
後の時間の経過に伴って徐々に減少させて0に近づける
ように目標加速度が設定される。したがって、定車速走
行状態への移行時の加速度の急変による衝撃の発生が防
止されるという効果がある。
更に、アクセルペダル27およびブレーキペダル28が
共に解放状態にあって上述のように定車速走行状態にあ
る場合には、以下のような効果がある。
第1に、加速スイッチ45あるいは切換スイッチ46の
操作によって、加速走行、減速走行、定車速走行の3つ
の走行状態の選択が可能であって、1度の操作のみで到
達目標車速への加減速および同到達目標車速への到達後
の定車速走行への移行が自動的に行なわれる。このため
、高速道路等で定車速走行を行なう際に状況に応じた車
速の変更が容易になり、運転者の負担が軽減されるとい
う効果がある。
第2に、切換スイッチ46の接点をON状態とすること
により加速あるいは減速走行を指定した時は、目標速度
VSが、実車速VAと補正量VKtとON状態の継続時
間に応じた補正量VT□との和(つまり、V S = 
V A + V K、十V T、)、又は、実車速VA
から補正量VKzとON状態の継続時間に応じた補正量
VT、とを除いたもの(つまり、VS=vA−vK2−
vT2)になるので、ON状態の継続時間を長くするこ
とにより、指定前の車速と到達目標車速との差が拡大す
る。このため、到達目標車速を超えて加減速を行ないた
い時には、切換スイッチ46の接点を再度ON状態とし
て加速あるいは減速走行を再指定し、このON状態を必
要に応じて継続するだけで良い。更に、加速あるいは減
速走行状態にある時に切換スイッチ46の接点をON状
態とすると、このON状態とした直後の車速を目標車速
とする定車速走行状態へ移行する。したがって、到達目
標車速へ達する前に希望する車速となった時には切換ス
イッチ46を一度操作するだけで良い。また、加速走行
については、加速スイッチ45により緩加速、中加速、
急加速の3種類の選択が可能であるので、これらの操作
を組合せることにより、上記の効果をより一層高めるこ
とができる。
第3に、定車速走行状態にある時に、例えば、坂道等で
車速が急変すると、車速を元に戻すための目標加速度は
、目標車速と車速検出手段で検出した実車速との差に対
応した値で、且つ、現車両の加速度との差が予め設定さ
れた値を超えないように、所定値を越えない範囲内に設
定される。従って、急激な加速度の変化がなくなり、衝
撃の発生が防止されるという効果がある。
加速スイッチ45あるいは切換スイッチ46を操作して
、上に述べたように加速走行状態を指定した場合には、
以下のような効果がある。
第1に、指定後直ちに加速スイッチ45の位置に対応す
る一定値の目標加速度が指定されるのではなく、目標加
速度の立上がり時に傾斜が設けてあり(第27図参照)
、この指定後の時間の経過に対応して目標加速度に接近
し最終的に等しくなる目標加速度が指定される。これに
より、定車速走行状態から加速走行状態に移行した時の
加速度の急変による衝撃やハンチングの発生が防止され
るという効果がある。
また、第2に、加速走行により車速が到達目標車速に近
づくと、加速スイッチ45の位置に対応する一定値の目
標加速度に代わって、到達目標車速への車速の接近に伴
って減少する目標加速度が指定される。このため、車速
が到達目標車速に達する際には滑らかに車両の加速度が
変化して定車速走行状態へ移行するため、加速度の急変
による衝撃の発生が防止されるという効果がある。
更に、第3に、車速が基準値より低い時には、加速スイ
ッチ45の位置に対応して設定された一定値の目標加速
度に代わって、車速の上昇に伴って増加し目標加速度に
近づく値を有する目標加速度が新たに設定される。した
がって、車両が徐行中に加速スイッチ45あるいは切換
スイッチ46を操作して加速走行状態を指定すると、よ
り緩やかに車両の加速が行なわれて乗車フィーリングが
向上するという効果がある。
また、切換スイッチ46の操作により、上述のごとく減
速走行状態を指定した場合には、減速走行により車速が
到達目標車速に近づくと、それまでの一定値の目標減速
度に代わって、到達目標車速への車速の接近に伴って徐
々に0に近づく目標減速度が指定される。このため、車
速が到達目標車速に達する際には滑らかに車両の加速度
が変化して定車速走行状態へ移行するため、加速度の急
変による衝撃の発生が防止され、乗車及び運転のフィー
リングが向上するという効果がある。
なお、例えば加速走行中や減速走行中のような定車速走
行以外の時には、目標車速変更スイッチ48を入力させ
ても、この指示は無視するようになっている(第16図
のステップJ104→J108)ので、制御時の混乱が
防止されて1本装置によるエンジン制御が確実になる。
更に、定車速走行中に車速変更を行なうと加減速走行を
行なうが、この場合、新たな目標車速VSと実車速VA
との差VS−VAに対応して目標加速度を設定しく第2
3.25図参照)この目標加速度に基づいてエンジン制
御を行ない、車速変更を実行するようになっているので
、上述と同様に、定車速走行状態から加速走行状態に移
行した時の加速度の急変による衝撃などの発生が防止さ
れるという効果がある。
特に、差VS−VAが一定値以下になる(つまり、実車
速VAが目標車速vSに近づく)と、それまで一定値で
あった目標加速度が、差VS−VAの減少に伴って減少
するように設定されている(第23.25図ツマツブ#
MDVS3.#MDVS5参照)ので、目標車速への収
束が安定する。
一方、加速走行状態あるいは減速走行状態にある時に、
加速スイッチ45あるいは切換スイッチ46の操作によ
って定車速走行状態を指定した場合には、以下の効果が
ある。
第1に、定車速走行状態への移行に際して、操作直後か
ら最初に訪れるスロットル弁31開閉のタイミングまで
の間は、この操作直後の実車速を維持すると推測される
スロットル弁開度に暫定的にスロットル弁31が開閉さ
れる。これにより、操作直後から定車速走行状態への移
行が迅速かつ滑らかに行なわれるという効果がある。
また、第2に、定車速走行状態への移行に際して、スロ
ットル弁の開閉タイミングサイクル毎に目標加速度を徐
々に減少(または増加)するように設定しているので、
この目標加速度に基づいて行なわれるスロットル弁31
の駆動によって、操作後の時間の経過に伴って実加速度
が徐々に減少(増加)する。そして、実加速度が基準値
より小さく(大きく)なると、このときの車速を新たな
目標車速VSとして、目標加速度は差VS−VAの減少
(増加)に伴い減少(増加)して、はぼ目標車速VSに
等しい速度での定車速走行に入る。このため、定車速走
行状態への移行時の加速度の急変による衝撃の発生が防
止されるという効果がある。
アクセルペダル27およびブレーキペダル28が共に解
放状層にあり、オートクルーズモード制御が行なわれて
いる場合は、以下の効果がある。
第1に、オートクルーズモード制御で使用する実加速度
の数値として、車両の加速度の実際の変化に対する追従
性が高く応答性の高い制御に適するD V A、、と、
瞬間的な外乱による影響が少なく安定性の高い制御に適
するD V A、Goと、上記両数値の中位にあるDV
A工、。の互いに精度特性の異なる3つデータを、走行
状態変更開始時と、走行状態変更中間時と、走行状態変
更完了後とにより、適宜選択して用いているので、常に
最適な制御を行なえる。
例えば、アクセルペダル27の踏込解除あるいはブレー
キペダル28の踏込解除によって定車速走行状態へ移行
する際、および加速スイッチ45あるいは切換スイッチ
46の操作により指定された異なる走行状態への移行の
際には、移行開始後最初のスロットル弁31の開閉タイ
ミングまでの制御でD V A s sの値を用いるこ
とによって、移行開始が迅速かつ的確に行なわれるとい
う効果がある。また、移行の後、定車速走行状態となっ
てからは、D V A、、0を用いることによって、外
乱による誤動作の発生の無い安定した制御が可能となる
という効果がある。
第2に、スロットル弁31の開閉を行なうタイミングは
、アクセルペダル27.ブレーキペダル28、加速スイ
ッチ45又は切換スイッチ46といった走行状態変更手
段の各操作により加減速走行中にある時などの車速が変
動している場合には。
車速の変化に反比例する周期をもって設定される。
このため、車速か上昇するのに伴いスロットル弁31の
単位時間当りの開閉回数が増え、応答性の高い運転が可
能となるという効果がある。
更に、第3に、車重検出部19のエアサスペンション(
エアサス)の空気圧検出装置で検出された空気圧(車重
に対応したデータ)が急変した場合には、実加速度デー
タとして急変前のものを採用すると共に、装置の制御を
初期段階に設定し直すように構成されたフェールセイフ
制御によって。
第3の割込制御によって求められる実加速度DVAに誤
差が生じたと判断できる場合には、各実加速度DVA 
(DVA、、、DVAl、、、DVA、s、)のデータ
として、既に算出した適正なデータの中から最も新しい
もの(最終算出値)を採用している。したがって、例え
ば路面の凹凸によって車輪がバンプ・リバウンド等を起
こして車速データに誤差が生じても、実加速度データと
して誤ったものが参入しないようになる。このため、車
両の走行制御が外乱に影響されない円滑なものになり、
且つ、可能なかぎり最新の加速度データが用いられるの
で、速やかに望みの制御を行なえ、乗車フィーリング及
び運転フィーリング等の向上に大きく貢献しうる利点が
ある。
そして、定車速走行状態となった後は、車速かほぼ一定
となって大幅なスロットル弁開度の変動がないため、車
速に無関係な一定の周期で上記のタイミングが設定され
る。これにより、高速走行の割合が増加しても、スロッ
トル弁31およびスロットル弁回動部26の寿命の低下
が防止されるという効果がある。
また、各制御は、主として第8図(i)に示す主フロー
チャートに従って一定の制御周期(制御サイクル)で行
なわれるが、この制御周期が、車両のトルクコンバータ
やトランスミッション等の慣性により発生する制御の遅
れに応じた時間(ロスタイム)Tdを所定時間Taに加
えた時間(Ta+Td)として設定されるので、制御に
対する応答遅れが1次の制御サイクルに影響することは
なく、常に的確な制御を実現できる効果がある。
そして、アクセルペダルの操作に対応する目標トルクc
式(2)参照]や定車速走行時の目標トルク[式(1)
参照]等のエンジン制御の際の目標トルクを、自動変速
機32において使用する変速段を第1速とした状態に換
算して、第1速の時の値として求めている。この第1速
時のトルク値は他の変速段の時のトルク値に比べて最も
大きくなるため、目標トルクとエンジン回転数とから目
標スロットル開度を求める際に、その分解能が良くなる
と共に、相対的な誤差が小さくなるという利点がある。
また、目標トルりTOM、、TOM、、TOM。
[式(1)、(4)、(5)参照]を算出するための実
トルクTEMを、例えば、吸入空気量をパラメータとし
て求める場合にはスロットル弁の動作に対して吸入空気
量の検出値が遅れるため制御遅れが大きくなるが、これ
に対して、本装置では、実トルクTEMを自動変速機(
トルクコンバータ)32の特性に基づいて求めているの
で、制御遅れが抑えられて、制御の応答性が向上すると
いう利点がある。
以上、エンジン制御装置1によるエンジン13の制御に
かかる利点及び効果を述べたが、急坂を登ったり下った
りする際には、このようなエンジン13の制御だけでは
、オートクルーズモード制御時の定車速走行を維持する
のが困難な場合があり、このような場合には、自動変速
機制御装置101の動作によって、自動変速機32の変
速段を適宜ダウンシフトすることで、登り坂ではトルク
アップを図り下り坂ではエンジンブレーキの効きの向上
を図って、確実に、定車速走行を維持できるようになる
利点がある。
特に、この自動変速機制御装置101による制御は、ダ
ウンシフトを行なうのに、■実車速が低下しすぎている
。■実加速度が所定値よりも低い状態が所定時間継続し
ている。■変速段が3速又は4速である。■現エンジン
回転数でほぼ最大トルクを出力している状態が所定時間
継続している。
■ダウンシフト後のエンジン回転数が所定値を越えいな
い。という各条件を共に満たすことを必要としているの
で、エンジン13の制御で車速を維持できる範囲では、
不必要にダウンシフトすることがなく、また、ダウンシ
フトによるエンジンの回転数が増加し過ぎることもない
そして、このダウンシフト時には、これと同時に、アッ
プシフトを禁止するように構成され、このアップシフト
禁止の解除に、■アップシフト禁・正中であって、■実
速度が目標速度に接近し、■変速段が2速又は3速であ
って、■現在エンジンの出力トルクに余裕がある状態が
所定時間継続していることを条件としているので、アッ
プシフト後にエンジン13の制御のみで車速を維持でき
る場合になったときだけアップシフトが可能となるので
、不必要なシフト切替が防止されると共に、定車速走行
の維持が一層確実になるのである。
なお、本実施例では、オートクルーズモードル■御によ
る定車速走行状態への移行の際に、車速を目標車速■S
に近づける手段として、目標加速度DVSを徐々に0に
近づけるようにしているが、これを以下のように、第1
目標車速VS工(これが実施例中の目標車速VSにほぼ
相当する)及び第2目標車速■S2を用いて行なっても
よい。
例えば、アクセルペダル27を踏込んで車両の加速を行
なった後に、アクセルペダル27を踏込解除した場合に
は、まず、解除した直後の実車速VA、を第1目標車速
■S1に設定し、車速がこの第1目標車速■S1を維持
しうると推測される開度位置にスロットル弁31を暫定
的に回動する。
次いで、次の制御サイクル以降で最初のスロットル弁開
閉タイミングサイクルになった時に、実車速VAを第2
目標車速■S2にして、この第2目標車速■S2に近づ
くようにスロットル弁31の開度調整を行なってエンジ
ン13を制御すると共に、第2目標加速度vS2を第1
目標加速度VS工に徐々に近づけていく。
そして、最終的には、車速がほぼ第1目標車速■S工に
一致した一定状態に維持される。
このように車速を目標車速VSに近づけることにより、
定車速状態における車速かアクセルペダル27の踏込解
除直後の車速により正確に一致する効果がある。
また、アクセルペダル27の踏込解除後最初のスロット
ル弁開閉タイミングサイクルから直ちに定車速走行の目
標車速として第1目標車速VS□を採用せずに、第2目
標車速vS□を採用して、このスロットル弁開閉タイミ
ングサイクルにおけるスロットル弁31が開閉される直
前の車速と目標車速との差を小さくすることで、スロッ
トル弁開閉タイミングサイクルでのスロットル弁31の
開閉を行なった時の車速及び加速度の急変が解消されて
、不快な衝撃の発生が防止されて極めて滑らかな速度変
化を実現できる効果がある。
更に、ブレーキペダル28を踏込んで車両の減速を行な
った後、ブレーキペダル28の踏込を解除した場合には
、減速時の減速度が基準値以上の状態が基準時間を超え
て継続し且つブレーキペダル踏込解除時の車速が基準値
よりも低い時を除き、アクセルペダル28の踏込解除時
と同様にして第1目標車速VS工及び第2目標車速■S
2を設定してスロットル弁31の開閉が行なうようにす
ることで、定車速走行状態における車速かブレーキペダ
ル28の踏込解除直後の車速により正確に一致する効果
がある。
また、ブレーキペダル28の踏込解除後最初のスロット
ル弁開閉タイミングサイクルから直ちに定車速走行の目
標車速として第2目標車速vS工を採用することで、こ
のスロットル弁開閉タイミングサイクルにおけるスロッ
トル弁31の開閉直前の実車速と目標車速との差が小さ
くなり、このスロットル弁開閉タイミングサイクルでス
ロットル弁31の開閉を行なった時の車速及び加速度の
急変が解消され、不快な衝撃が発生せずに極めて滑らか
な速度変化を実現できる効果がある。
なお、上述のスロットル弁開閉タイミングサイクルとは
エンジン出力調整周期に相当する。
一方1本エンジン制御装置1については、自動変速機3
2を有する車両に限らず、手動変速機を有する車両に装
備することも考えられるため、以下に、手動変速機を有
する車両に、本エンジン制御装置1を装備した場合につ
いて説明する。
この場合には、第2図に示すエンジン制御装置1の構成
のうち、次の点を変更する。
つまり、出力回転数検出部22を省略し、自動変速機3
2に代わって手動変速機(図示省略)を設けると共に、
シフトセレクタ29に代わって手動変速機の変速段を手
動で選択するためのシフトレバ−(図示省略)を設ける
。また、シフトセレクタ17に代わってシフトレバ−が
ニュートラルまたは後進を選択する位置にある時、或は
、クラッチペダル(図示省略)が踏み込まれている時に
、ON状態となる接点を有するシフトポジションスイッ
チ(図示省略)を設ける。
また、このように手動変速機のものに変更されたエンジ
ン制御装置1により行なわれる制御の内容は1本実施例
に対して、次の点を変更する。
つまり、第8図(i)のA113で行なわれる制御では
、シフトポジションスイッチ(図示省略)の接点がON
状態にあるか否かの判断とする。そして、接点がON状
態にあると判断するとステップA117へ進み、OFF
状態にあると判断するとステップA114へ進むものと
する。
また、第10図のステップC130で使用する式(1)
、第11図のステップD123で使用する式(2)、第
12図のステップE107で使用する式(4)、及び、
第12図のステップE123で使用する式(5)におけ
る、トルク比TQを求めるための速度比eの値は1とな
る。
以上のようなエンジン制御装置1における作用は、上述
のように変更したステップA113の部分のみ異なる。
即ち、シフトレバ−がニュートラルまたは後進を選択す
る位置にある時、あるいは、クラッチペダル(図示省略
)が踏み込まれている時には、シフトポジションスイッ
チの接点がON状態となるので、ステップA113での
判断により、ステップA117へ進み、本実施例とほぼ
同様にして。
スロットル直間制御が行なわれる。
また、シフトレバ−がニュートラル及び後進を選択する
位置以外にあって、クラッチペダルが踏み込まれていな
い時には、シフトポジションスイッチの接点がOFF状
態となり、ステップAl13での判断により、ステップ
A114へ進んで、本実施例と同様にして制御が行なわ
れる。
これにより、本エンジン制御装W1を手動変速機を有す
る車両に装備した場合にも、自動変速機32を有する車
両に装備した場合とほぼ同様の効果を得ることができる
のである。
また、このようなるエンジン制御装置において、シフト
ポジションスイッチがON状態となる条件であるシフト
レバ−の位置に、ローギヤとして使用する第1速を加え
てもよく、また、この第1速とセカンドギヤとしての第
2速とを加えてもよく、さらに、これらの第1速と第2
速とサードギヤとしての第3速とを加えてもよい。
以上で、エンジン制御装置1を手動変速機を有する車両
に装備した場合の説明を終える。
さらに、上述の実施例の制御装置において、以下のよう
な変更を行なうこともできる。
各制御サイクルでオートクルーズモード制御が行なわれ
、車両が定車速状態にある時に、加速スイッチ45また
は切換スイッチ46を操作して加速走行状態あるいは減
速走行状態を指定すると、制御部25の到達目標車速設
定部6で、到達目標車速の設定値を変更してもよい。
つまり、この時の到達目標車速の設定値は、加速走行状
態が指定されている時には、車速・加速度検出部24に
よって検出された実車速VAに補正量vK工を加えたも
のであり、減速走行状態が指定されている時には、車速
・加速度検出部24によって検出された実車速VAに補
正量VKzを減じたものであるが、実車速VAに予め設
定された係数を乗じることにより、到達目標車速を設定
するようにしてもよい。
また、ここでの実車速VAに代えて、定車速走行状態に
あった時の目標車速vSを用いてもよい。
又は、補正Fi V K□1VK2を同一の値としても
、上記の各実施例とほぼ同様な効果が得られる。
つぎに、定車速走行状態にある時に、切換スイッチ46
を操作して減速走行状態を指定した場合、加速走行状態
を指定した場合と同様に、指定後の各制御サイクル毎に
、徐々に目標加速度を増加させるようにしてもよい。こ
の場合、各実施例で得られる効果に加えて、減速走行へ
の移動がより滑らかに行なわれるという効果がある。
また、スロットルスイッチ47を、国の位置とした場合
には、ブレーキペダル28の踏込解除後は常にスロット
ル弁31がエンジンアイドル位置となる最小開度位置に
保持されるが、この場合には、アクセルペダル27の踏
込解除後も常にスロットル弁31が最小開度位置に保持
されるようにしてもよい。
さらに、加速スイッチ45の位置は、第6図中の四〜団
の4つがあって、切換スイッチ46の操作は行なわずに
加速スイッチ45の切換を行なった場合には、加速スイ
ッチ45の位置を同にすると定車速走行、また、■〜団
にすると加速走行がそれぞれ制御部25の走行状態指定
部3でによって指定されるようになっているが、固〜団
の各位置に対応する走行状態は、このようなものに限定
されず、必要に応じて任意に設定することができる。
また、各実施例では、加速スイッチ45の切換だけでは
減速走行は指定されないが、加速スイッチ45の切換だ
けで減速走行を指定できるように、加速スイッチ45の
何れかの位置に「減速走行」を設定し、これを選択しう
るようにしてもよい。
また、加速スイッチ45の選択は、口〜団の4つに限定
されるものではなく、必要に応じて選択位置の数を増減
させてもよい。
さらに、切換スイッチ46の操作に対応する走行状態の
切換についても、各実施例に示すものに限定されず、加
速スイッチ45の各位置毎に任意の走行状態を組み合わ
せて設定し、切換スイッチ46の操作に対応して切り換
えられるようにしてもよい。
次に、ブレーキ(図示省略)により車両の減速を行なっ
た時に、減速度が基準よりも大きい状態の継続時間が基
準時間よりも長く且つ減速減速時の車速が基準より低い
場合には、ブレーキペダル28の踏込解除後も引き続き
スロットル弁31をエンジンアイドル位置となる最小開
度に保持するようになっているが、これらの条件を車両
の特性。
使用目的等に応じて変更してもよい。
このスロットル弁31をエンジンアイドル位置に保持す
る条件としては、例えば、以下のようなものが考えられ
る。
つまり、■ブレーキペダル踏込時の減速度が基準値より
も大きい場合、あるいは、■ブレーキペダル踏込状態継
続時間が基準値よりも長い場合、あるいは、■ブレーキ
ペダル踏込解除時の車速が基準値よりも小さい場合が考
えられるほか、更に、これらの各条件■、■、■を適宜
組み合わせた条件として、■ブレーキペダル踏込時の減
速度が基準値よりも大きく且つ減速時の車速(ブレーキ
ペダル踏込解除時の車速)が基準値より小さい場合、あ
るいは、■ブレーキペダル踏込時の減速度が基準値より
も大きい状態の継続時間が基準値よりも長い場合等を条
件とすることができる。
また、減速の程度の判断を減速度で行なっているが、ブ
レーキを駆動するブレーキオイルの圧力の大小によって
行なってもよい。
さらに、各制御サイクルにおいて、オートクルーズモー
ド制御が行なわれる。車両の走行状態として定車速走行
が指定されている時には定車速走行の目的車速を、加速
走行あるいは減速走行を指定されている時には加速走行
あるいは減速走行の到達目標車速を表示する機能を追加
してもよく。
この場合、目標車速あるいは到達目標車速の設定値の変
更を目で確認しながら行なうことができるようになる。
また、本実施例のエンジン制御装置1は、アクセルペダ
ル27とブレーキペダル28とがともに解放状態にある
時には、特定の場合を除いて常に車両の走行状態を定車
速走行とするものであるが、従来のように定車速走行を
人為的に指定した時のみ、定車速走行が行なわれるよう
にしてもよい。
この場合、人為的に走行状態の指定が行なわれるので車
両が定車速走行を行なっている時に、エンジン制御装置
1を作動させることにより、同等の効果が得られる。
また、本実施例のエンジン制御装置1において、アクセ
ルペダル27とブレーキペダル28とを共に解放状態と
しただけでは車両の走行状態を定車速走行とはせずに、
加速スイッチ45または切換スイッチ46を操作して予
め設定された状態に切換えた時、即ち各実施例では加速
スイッチ45を同の位置に切換えた時に定車速走行が指
定されるようにしてもよい。
さらに、自動変速機制御装置101によって行なう自動
変速機32のダウンシフト制御[第28図(i)〜(n
i)参照]において使用した各定数に工〜に□。や設定
回転数XDRPMI〜XDRPM6等については、本実
施例で設定した値に限るものではなく、エンジンや変速
機の特性に応じてそれぞれ適宜設定しうるものである。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の車両用自動走行制御装置
によれば、自動変速機制御装置において。
車速比較判定手段により実車速が目標車速から所定量以
上ずれていると判定され且つ加速度比較判定手段により
実加速度の大きさが基準加速度よりも小さいと判定され
た状態が所定時間以上継続し、且つ、自動変速機が高速
段に設定されていると共に、トルク比較判定手段により
現エンジン回転数での最大トルクに近いトルクを所定時
間以上出力していると判断された時であって、エンジン
回転数比較判定手段によりシフト変更後のエンジン回転
数が所定値を越えないと判断された時に、シフト変更指
令手段から上記自動変速機ヘシフト変更指令が発せられ
るように構成されているので、急坂を登ったり下ったり
する際にエンジンの制御だけでは所定の速度での定車速
走行を維持するのが困難な場合には、自動変速機制御装
置が働いて、自動変速機の変速段を適宜シフト変更する
ことで、登り坂ではトルクアップを図り下り坂ではエン
ジンブレーキの効きの向上を図って、確実に、定車速走
行を維持できるようになる効果がある。また。
変速機をシフト変更するにあたって、上述のように、各
条件を共に満たすことを必要としているので、エンジン
の制御で車速を維持できる範囲では。
不必要にシフト変更することがなく、シフト変更によっ
てエンジンの回転数が増加し過ぎることもないという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜28図は本発明の一実施例としての車両用自動走
行制御装置を示すもので、第1図は本装置の主要部分を
概念的に示した構成図、第2図はそのエンジン制御装置
の具体的な全体構成図、第3図はその踏込量検出部の構
成図、第4図はそのスロットル弁回動部の構成図、第5
図はその車速・加速度検出部の構成図、第6図はそのオ
ートクルーズスイッチの正面図、第7図はそのオートク
ルーズスイッチと制御部との接続部分の回路図、第8図
(i)は本制御の主要内容を示す主フローチャート、第
8図(i)〜(iv)はそれぞれ主フローチャートに優
先して割り込まれる割込制御の内容を示すフローチャー
ト、第8図(V)は第8図(jv)に示す第3の割込制
御によって求められる実加速度の誤差を補償するための
フェールセイフ制御の内容を示すフローチャート、第9
図は第8図(i)のステップA117で行なわれるスロ
ットル直動制御の詳細を示すフローチャート、第10図
は第8図(i)のステップA116で行なわれるスロッ
トル非直動制御の詳細を示すフローチャート、第11図
は第10図のステップC137で行なわれるアクセルモ
ード制御の詳細を示すフローチャート、第12図は第1
0図のステップC144で行なわれるオートクルーズモ
ード制御の詳細を示すフローチャート、第13図は第1
2図のステップE128で行なわれる切換スイッチ制御
の詳細を示すフローチャート、第14図は第12図のス
テップE121で行なわれる加速スイッチ制御の詳細を
示すフローチャート、第15図は第12図のステップE
131で行なわれる減速制御の詳細を示すフローチャー
ト、第16図は第12図のステップE133で行なわれ
る目標車速制御の詳細を示すフローチャート、第17図
は第12図のステップE122で行なわれる加速制御の
詳細を示すフローチャート、第18図は第16図のステ
ップJ115で行なわれる目標加速度DVS4の決定の
制御の詳細を示すフローチャート。 第19〜26図はいずれもこのエンジン制御装置での制
御に使用されるマツプのパラメータとどのパラメータに
対応して読み出される変量との対応関係を示すグラフ、
第27図は加速スイッチ45を切換えて制御部の走行状
態指定部の指定を加速走行とした時の、切換後の時間経
過に対応した目標加速度および走行速度の変化の一例を
示したグラフ、第28図(i)は自動変速機制御装置に
よる自動変速機の制御内容のうちの主として登板時の制
御内容を示すフローチャート、第28図(ii)は自動
変速機制御装置による自動変速機の制御内容のうちの主
として降板時の制御内容を示すフローチャート、第28
図(iti)は、第28図(ii)の降板時の制御の変
形例としての制御内容を示すフローチャートを示す。 1−車両用エンジン制御装置、2・−手動操作手段、3
−走行状態指定手段としての走行状態指定部、4−・−
目標加速度設定手段としての目標加速度設定部、5・−
車速検出手段、6・−到達目標車速設定手段としての到
達目標車速設定部(目標車速設定部)、7−エンジン出
力調整手段、8・・・定車速制御手段としての定車速制
御部、9−・−加速制御手段としての加速制御部、10
−・−減速制御手段としての減速制御部、11−・−到
達検出手段としての到達検出部、12−・−走行状態切
換手段としての走行状態切換部、13・−・エンジン、
14・・−踏込量検出部、15−アクセルスイッチ、1
6.−ブレーキスイッチ、17−ジッドセレクタスイッ
チ、18オートクルーズスイツチ(加速指令手段)、1
8a・・−メインレバー、19−車重検出部(エアサス
ペンションの空気圧検出装置を含む)、20・−・吸入
空気量検出部、21−エンジン回転数検出部、22・・
−出力軸回転数検出部、23〜・変速段検出部、24・
・−車速・加速度検出部、25−・・制御部、26・・
・スロットル弁回動部、27−アクセルペダル(走行状
態変更手段)、28−・・ブレーキペダル(走行状態変
更手段)、30・−吸入通路、31・−・スロッ1〜ル
弁、32−・自動変速機、33−左前車輪、33・・・
・右前車輪、35−・左後車輪、36・・・右後車輪、
37・−ポテンショメータ、38・・−A−D変換部、
39−・−アクチュエータ邸動部、40−・・スロット
ル弁アクチユエータ、41−・・スロットル弁開度検出
部、42・−右後車輪速検出部、43・・・左後車輪速
検出部、44−車速・加速度算出部、45・・−加速ス
イッチ(走行状態変更手段)、46−・−切換スイッチ
(走行状態切換操作手段及び走行状態変更手段)、47
−スロツドルスイツチ、48−目標車速変更スイッチ、
49−ステアリングゴラム、50・・・電源、51・・
・車体前後方向加速度センサ(Gセンサ)、101・−
自動変速機制御装置、102−・−車速比較判定手段、
103−・・加速度比較判定手段、104・・・トルク
比較判定手段、105エンジン回転数比較判定手段、1
06−シフト変更制御手段。 第3図 第4図 第5図 \43 第6図 第7図 第9図 第 3図 第16図 第14図 第15図 第旧図 第19図 第2 図 第20図 第22図 第23図 第25図 第24図 第26図 第27図(

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  車両の定速走行すべき速度を設定する目標車速設定手
    段と、上記車両の実車速を検出しうる車速検出手段と、
    上記車両の加減速時に目標とする加速度を設定する目標
    加速度設定手段と、上記車両の実加速度を検出しうる加
    速度検出手段と、上記実車速が上記目標車速に一致する
    ように適宜加減速を行ないながら定車速走行制御を行な
    う定車速制御手段と、上記の定車速制御手段からの制御
    信号に基づきエンジンの出力を調整しうるエンジン出力
    調整手段と、上記の定車速制御手段からの制御信号に基
    づき変速段を切り替えうる自動変速機とをそなえると共
    に、上記実車速と上記目標車速とを比較する車速比較判
    定手段と、上記実加速度と予め設定された基準加速度と
    を比較する加速度比較判定手段と、実出力トルクと現エ
    ンジン回転数での最大トルクとを比較するトルク比較判
    定手段と、現変速段からシフト変更後のエンジン回転数
    を算出して所定値と比較するエンジン回転数比較判定手
    段と、上記車両の定速走行制御時に上記自動変速機ヘシ
    フト変更指令を行なうシフト変更指令手段とからなる自
    動変速機制御装置をそなえ、上記車速比較判定手段によ
    り実車速が上記目標車速から所定量以上ずれていると判
    定され且つ上記加速度比較判定手段により実加速度の大
    きさが上記基準加速度よりも小さいと判定された状態が
    所定時間以上継続し、且つ、上記自動変速機が高速段に
    設定されていると共に、上記トルク比較判定手段により
    現エンジン回転数での最大トルクに近いトルクを所定時
    間以上出力していると判断された時であって、上記エン
    ジン回転数比較判定手段によりシフト変更後のエンジン
    回転数が所定値を越えないと判断された時に、上記シフ
    ト変更指令手段から上記自動変速機ヘシフト変更指令が
    発せられるように構成されたことを特徴とする、車両用
    自動走行制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0742820A (ja) * 1993-08-05 1995-02-10 Nissan Diesel Motor Co Ltd 車両の自動変速装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61235222A (ja) * 1985-04-11 1986-10-20 Mazda Motor Corp 自動車の定速走行装置

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