JPH0742620B2 - 紡機用トラベラ - Google Patents
紡機用トラベラInfo
- Publication number
- JPH0742620B2 JPH0742620B2 JP14037987A JP14037987A JPH0742620B2 JP H0742620 B2 JPH0742620 B2 JP H0742620B2 JP 14037987 A JP14037987 A JP 14037987A JP 14037987 A JP14037987 A JP 14037987A JP H0742620 B2 JPH0742620 B2 JP H0742620B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- traveler
- spinning
- spinning machine
- present
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H7/00—Spinning or twisting arrangements
- D01H7/02—Spinning or twisting arrangements for imparting permanent twist
- D01H7/52—Ring-and-traveller arrangements
- D01H7/60—Rings or travellers; Manufacture thereof not otherwise provided for ; Cleaning means for rings
- D01H7/604—Travellers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高速精紡に適用され、耐熱、耐酸化性に優れ
た特徴をもつ紡機用トラベラに関するものである。
た特徴をもつ紡機用トラベラに関するものである。
従来技術とその問題点 今日、スピンドル回転数が18.000r.p.m.以上という高速
精紡が要求されているが、従来のトラベラのように素材
として硬鋼線材が用いられているものでは、寿命が短く
使用に耐えないという問題点があった。これは精紡機の
スピンドル回転数が16,000r.p.m.までの通常の紡出条件
に対し、高速条件下においては、相手リングの表面と摺
接するトラベラ表面は高温，高圧の負荷がかかり、さら
に酸化反応の激しい状況となり、母材表面層にFe酸化皮
膜が生成されるが、耐熱、耐酸化保護皮膜としては不十
分で、皮膜の成長に伴ない早期に剥離・脱落が進行しト
ラベラの寿命となるためである。
精紡が要求されているが、従来のトラベラのように素材
として硬鋼線材が用いられているものでは、寿命が短く
使用に耐えないという問題点があった。これは精紡機の
スピンドル回転数が16,000r.p.m.までの通常の紡出条件
に対し、高速条件下においては、相手リングの表面と摺
接するトラベラ表面は高温，高圧の負荷がかかり、さら
に酸化反応の激しい状況となり、母材表面層にFe酸化皮
膜が生成されるが、耐熱、耐酸化保護皮膜としては不十
分で、皮膜の成長に伴ない早期に剥離・脱落が進行しト
ラベラの寿命となるためである。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記問題点を除去するためになされたもので
あり、Al:1〜７重量％,Si:1〜７重量％およびCr:13〜25
重量％の１種又は２種以上を含む合金鋼より構成され、
耐熱，耐酸化保護皮膜として優れたAl2O3,SiO2あるいは
Cr2O3の酸化皮膜を選択的に形成せしめることを特徴と
した紡機用トラベラを提供するものである。
あり、Al:1〜７重量％,Si:1〜７重量％およびCr:13〜25
重量％の１種又は２種以上を含む合金鋼より構成され、
耐熱，耐酸化保護皮膜として優れたAl2O3,SiO2あるいは
Cr2O3の酸化皮膜を選択的に形成せしめることを特徴と
した紡機用トラベラを提供するものである。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明する。
第１図に示すようにSi:1重量％、Cr:18重量％の組成を
有するマルテンサイト系ステンレス鋼を素材として、所
定のトラベラ形状に成形し、その後真空焼入れ、焼戻し
を行うことにより、母材表面層にSiO2或いはCr2O3の酸
化皮膜を生成させた紡機用トラベラ（１）を構成した。
有するマルテンサイト系ステンレス鋼を素材として、所
定のトラベラ形状に成形し、その後真空焼入れ、焼戻し
を行うことにより、母材表面層にSiO2或いはCr2O3の酸
化皮膜を生成させた紡機用トラベラ（１）を構成した。
上記本発明の紡機用トラベラと従来の紡機用トラベラと
の耐摩耗性比較テストを以下の紡出条件で実施した。
の耐摩耗性比較テストを以下の紡出条件で実施した。
（紡出条件） 糸 ：綿コーマ40′ｓ リング：フランジ巾3.2mm 内径41mmφ トラベラ:Ys−2/hf 10/0 スピンドル回転数:20,000r.p.m. テスト時間:30時間 上記紡出テストの結果は第２図に示すように摩耗減量を
比較すると、本発明の紡機用トラベラの方が従来の紡機
用トラベラに比べ約50％以上の摩耗減量となり、大巾な
寿命向上が認められた。又、摩耗サンプルの摩耗部表面
をSEMにて拡大観察並びに定性元素分析した結果、従来
のトラベラでは、Fe酸化皮膜の剥離、脱落痕が顕著であ
り、本発明のトラベラでは主にCr酸化皮膜が形成され、
剥離，脱落痕がわずかであり、耐摩耗性の効果が認めら
れた。
比較すると、本発明の紡機用トラベラの方が従来の紡機
用トラベラに比べ約50％以上の摩耗減量となり、大巾な
寿命向上が認められた。又、摩耗サンプルの摩耗部表面
をSEMにて拡大観察並びに定性元素分析した結果、従来
のトラベラでは、Fe酸化皮膜の剥離、脱落痕が顕著であ
り、本発明のトラベラでは主にCr酸化皮膜が形成され、
剥離，脱落痕がわずかであり、耐摩耗性の効果が認めら
れた。
なお、合金元素としてはAl:1〜７重量％,Si:1〜７重量
％およびCr:13〜25重量％の範囲で含まれていることが
望ましく、これら元素の含有量が上記範囲より少ないと
十分な保護酸化皮膜の形成が行なわれなくなり、又、上
記範囲を超えると加工性が著しく困難となる。
％およびCr:13〜25重量％の範囲で含まれていることが
望ましく、これら元素の含有量が上記範囲より少ないと
十分な保護酸化皮膜の形成が行なわれなくなり、又、上
記範囲を超えると加工性が著しく困難となる。
さらに、本発明のトラベラの表面に、メッキ又はコーテ
ィング等の表面処理を組合せることにより、紡出初期の
摩擦抵抗の軽減および酸化反応の抑制効果となり、トラ
ベラ寿命の延長が更に期待できるものである。
ィング等の表面処理を組合せることにより、紡出初期の
摩擦抵抗の軽減および酸化反応の抑制効果となり、トラ
ベラ寿命の延長が更に期待できるものである。
発明の効果 本発明の紡機用トラベラは上記構成であるため、トラベ
ラ表面に耐熱，耐酸化保護皮膜が形成され、高速域にお
ける耐摩耗性が大巾に向上し、トラベラ寿命が延長でき
るという優れた効果を有するものである。
ラ表面に耐熱，耐酸化保護皮膜が形成され、高速域にお
ける耐摩耗性が大巾に向上し、トラベラ寿命が延長でき
るという優れた効果を有するものである。
第１図（イ），（ロ）は夫々本発明の紡機用トラベラの
一実施例を示し、（イ）は横形トラベラの正面図、
（ロ）はコニカル形トラベラの正面図、第２図は本発明
の紡機用トラベラと従来の紡機用トラベラの摩耗減量の
比較を示す棒グラフである。 （１）……紡機用トラベラ
一実施例を示し、（イ）は横形トラベラの正面図、
（ロ）はコニカル形トラベラの正面図、第２図は本発明
の紡機用トラベラと従来の紡機用トラベラの摩耗減量の
比較を示す棒グラフである。 （１）……紡機用トラベラ
Claims (1)
- 【請求項１】Al:1〜７重量％,Si:1〜７重量％およびCr:
13〜25重量％の少なくとも１種又は２種以上を含む合金
鋼より構成し、その表面層にAl2O3,SiO2あるいはCr2O3
の酸化皮膜を選択的に形成することを特徴とする紡機用
トラベラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14037987A JPH0742620B2 (ja) | 1987-06-04 | 1987-06-04 | 紡機用トラベラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14037987A JPH0742620B2 (ja) | 1987-06-04 | 1987-06-04 | 紡機用トラベラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63309629A JPS63309629A (ja) | 1988-12-16 |
| JPH0742620B2 true JPH0742620B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=15267448
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14037987A Expired - Lifetime JPH0742620B2 (ja) | 1987-06-04 | 1987-06-04 | 紡機用トラベラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0742620B2 (ja) |
-
1987
- 1987-06-04 JP JP14037987A patent/JPH0742620B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63309629A (ja) | 1988-12-16 |
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