JPS62167857A

JPS62167857A - 紡機用金属トラベラ

Info

Publication number: JPS62167857A
Application number: JP1072386A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Kanai; 宏之金井
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1986-01-20
Filing date: 1986-01-20
Publication date: 1987-07-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は精紡機、撚糸機等に使用する紡機用金属トラベ
ラに関するものである。

従来の技術従来、精紡機や撚糸機に用いられている紡機用金属トラ
ベラには一般に硬鋼線材が用いられ、横形、縦形、コニ
カル形等各種の形状に成形され、焼入れ、焼戻しによる
硬化処理やニッケルメッキやクロムメッキ等の表面処理
が施され、それぞれの用途に応じて使用されている。

発明が解決しようとする問題点しかるに、最近の高生産、高速紡出が行われる厳しい紡
出条件と操業能率の向上が要求される紡績業界に於ては
安定操業と経済的な観点から耐摩耗性に優れ、長寿命で
トラベラ焼けが少なく、更トこは糸切れ、糸毛羽の少な
いトラベラが要求されている。

従って上記従来のトラベラでは高速運転時の耐摩耗性、
耐熱性が不十分で、トラベラ焼けが発生し、硬度が低下
し、寿命の点で上記要件を満足させるに至らないという
問題点があった。

問題点を解決するための手段本発明の紡機用金属トラベラは上記従来の問題点を解消
するものであり、少くともＣ００８〜１．５％、　ｓｉ
　ｏ、　ｓ〜１．５％、ｍ　０．４〜１．０％、Ｃｒｏ
、８〜５．５％、Ｍｏ　０．１〜１．０％を含有し、と
きにＷｋよｒＪＶｆ）］ｆＡｉたＦｉ２ｆｌｌｌＩＯ合
計カ０．１〜１．５％を含有してなる合金鋼から形成し
、高生産、高速紡出の条件下に於て糸切れ、糸毛羽が少
なく、靭性、耐摩耗性並びに耐熱性に優れた長寿命の紡
機用金属トラベラを提供するものである。

なお、Ｃは焼入れ、焼戻し硬度を高め、耐摩耗性向上に
有効な元素であるが、０．８％未満であると耐摩耗性の
効果が低下し、また、１．５％を超えると巨大炭化物の
周辺にフェライト等の異常組織の出現頻度が大きく、硬
度むらを起しやすく、靭性が低下し、加工性が悪くなる
。

Ｓｌは従来より溶鋼の脱酸を目的として添加されていた
もので焼戻し硬度が向上するが、１．５％を超えると靭
性が低下し、０．８％未満では上記の効果がない。

血はトラベラに有害な介在物の形態を変化させ、より無
害な形態のものにするので０．４％は必要であるが、焼
入において残留オーステナイトが増加し、硬さが低下す
るので１．０％以下がよい。

Ｃｒは炭化物形成元素で耐摩耗性、耐熱性、焼入ｎ性等
を向上し、更に窒化処理をした場合硬い窒化Ｉ―を形成
するが、０．８％未満では特にその耐熱性の効果が低下
し、耐食性も劣り、また５、５％を超えると巨大炭化物
が発生し、靭性が低下し、塑性加工性が低下し更に経済
的にも好ましくない。

Ｍｏは炭化物を微細均一分布とし靭性を向上するが、０
．１％未満であるとその効果が低下し、また、１．０％
を超えると経済的に好ましくない。

更にＷｌｖは炭化物形成元素で耐摩耗性、耐熱性、靭性
を向上し、これら１ｆｌｔたは２種を含有できるが、合
計で０．１％未満でちるとその効果が低下し、また１、
５％を超えるとかえって４性を低下し、経済的にも好ま
しくない。

実施例以下本発明の紡機用金属トラベラの１実施例を図面に基
づいて説明する。

０１、３０％、８１１．００％、　Ｍｎ　０．６５％、
Ｃｒｌ、０５％、Ｍｏ　０．３０％、残部Ｆａおよび通
常含まれる不純物（Ｐ、Ｂ％Ｏｕ　、　’Ｎｉ等）を含
む合金ｍ線を素材として第１図（イ）（ロ）（ハ）に示
すように成形壁により所定の横形トラベラ（１）、コニ
カル形トラベラ（２）、縦形トラベラ（３）等に成形し
、焼入れ後、焼戻しを行つてＩＩマロ００〜７５０の硬
度を有する紡機用金属トラベラを形成した。

上記トラベラの断面金属組織は第２図に示す如く、トラ
ベラのマルテンサイト基Ｍ（４；中に球状の硬い炭化物
（５）が均一微細に分布し、この炭化物がトラベラ走行
時、リング接触表面で有効に働いて減ｊ３！特性を発揮
する。

なお、トラベラ形成素材として用いる合金鋼中には、ａ
０．Ｓ〜１．５％、Ｓｉ０．８〜１．５％、励０、４〜
１．０％、Ｃｒ　０．８〜５．５％、　ＭＬ）　０．１
〜１．０％の範囲含まれることが望ましく、さらに上記
成分にＷおよりｖの１　ｆｆ［または２種の合計を０．
１〜１．　ｓ％金含有ればトラベラの耐摩耗性、耐熱性
、ｆ刃性においてよ）向上する。

また、上記トラベラに窒化処理をし、５〜５０μの窒化
層を形成すると摩擦係数が低く、耐食性が向上すると共
に耐摩耗性が著しく向上し、また、上記成分を含有する
ので硬度の低下がなく高温短時間で経済的窒化をするこ
とができる。

また、トラベラ表面はニッケルメッキ、分散ノツギ、樹
脂コーティング等の被キｊをすると耐摩耗性、なじみ性
がより向上する。

上記本発明の紡機用命（礪トツペツを以下に示す条注で
紡出テストを行った。

糸：エステル／綿　４５′日リング＝８．２朋フランジ４１　ｍｍ’トラベラ：　Ｙ
Ｂ２　　應１２１０スピンドル回転数：２７０００ｒ、ｐ、ｍ。

紡出テストの結果は第８図ｔこ示す如く本発明品囚は従
来品（９）に比べ１０日経過時に於て摩耗量が約４０％
も減少し、潤滑特性も向上し、トラベラ焼は発生の頻度
が減少して寿命も格段に向上した。

また、糸切れ数については第４図に示す如く使用初期に
於て従来品（５）に比べ若干少ないが、日数経過に従っ
て安定状態を持続し、寿命が約３倍延長された。

発明の効果本発明の紡機用金属トラベラは少くともＣ０．Ｓ〜１．
５％、８１０．８〜１．５％、Ｍｎ　０．４〜１．０％
、Ｃｒｏ、　３〜５．５％、Ｍｏ　０．１〜１．０％を
含有する合金鋼より均一微細な炭化物を分布する金属組
織の金匡トラベ２を形成したので、従来品に比べ耐摩耗
性、耐熱性がすぐれ、トラベラ焼は発生の頻度を著るし
く減少し、長寿命を図ることが可能となった。

また、均一な金属組織をしているのでト２ぺ２のリング
への表金時、あるいはリングに高速で摺接回転する際の
折損等の発生がなく、靭性を著るしく向上することがで
きるものである。

また、従来品に比べ初期糸切れは余り変りないが安定操
業が持続でき、特にスピンドル回転数２５０００　ｒ、
ｐ、ｍ、以上の高速精紡分野に於ける安定操業を図るこ
とができる等、優れた効果を有する発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）、（ロ）、ビ１は夫々本発明の１実施例を
示す紡機用金属トラベラの正面図、第２図は同断面金属
組織図、第８図は同使用日数とトラベラ摩耗減量との関
係を示す曲線図、第４図は同使用日数と糸切れ数との関
係を示す曲線図である。（凰）・・・償形トラベラ（２）・・・コニカル形トラヘラ（３）・・・縦形トラベラ（４）・・・マルテンサイト基地（５）・・・炭化物第１図（イ）　　　　　　　（ロ）　　　　　　　　　（ム）
第２図第３図イ吏　１１　日４３（

Claims

【特許請求の範囲】

（１）Ｃ０．８〜１．５％、Ｓｉ０．８〜１．５％、Ｍ
ｎ０．４〜１．０％、Ｃｒ０．３〜５．５％、Ｍｏ０．
１〜１．０％、残部Ｆｅおよび不純物からなることを特
徴とする紡機用金属トラベラ。
（２）Ｃ０．８〜１．５％、Ｓｉ０．８〜１．５％、Ｍ
ｎ０．４〜１．０％、Ｃｒ０．３〜５．５％、Ｍｏ０．
１〜１．０％、ＷおよびＶの１種または２種の合計が０
．１〜１．５％、残部Ｆｅおよび不純物からなることを
特徴とする紡機用金属トラベラ。
（３）表面に窒化層を形成したことを特徴とする特許請
求の範囲第１項、および第２項記載の紡機用金属トラベ
ラ。