JPH0390635A - 紡機用リング - Google Patents
紡機用リングInfo
- Publication number
- JPH0390635A JPH0390635A JP22337889A JP22337889A JPH0390635A JP H0390635 A JPH0390635 A JP H0390635A JP 22337889 A JP22337889 A JP 22337889A JP 22337889 A JP22337889 A JP 22337889A JP H0390635 A JPH0390635 A JP H0390635A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- layer
- alloy steel
- traveller
- spinning machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000009987 spinning Methods 0.000 title claims abstract description 22
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 claims description 2
- 229910000851 Alloy steel Inorganic materials 0.000 abstract description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 4
- 239000012535 impurity Substances 0.000 abstract description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 abstract description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 abstract 2
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract 1
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 17
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 4
- 206010010904 Convulsion Diseases 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 229910001209 Low-carbon steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 2
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 2
- 229920000742 Cotton Polymers 0.000 description 1
- 238000005255 carburizing Methods 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 150000002148 esters Chemical class 0.000 description 1
- 239000003292 glue Substances 0.000 description 1
- 150000004820 halides Chemical class 0.000 description 1
- 150000001247 metal acetylides Chemical class 0.000 description 1
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 1
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は高速精紡に於て優れた性能を発揮する紡機用リ
ングに関するものである。
ングに関するものである。
(従来の技術およびその課題)
従来の紡機用リングは、一般に低炭素鋼を用い、表面硬
化処理として浸炭焼入れ処理を行なっている。然るに上
記のリングでは、スピンドル回転数が20.0OOr、
p、m、以上となると、リングとトラベラの摩擦抵抗の
増大と摩擦熱の急激な上昇のため、トラベラが早期に焼
き付き、磨耗飛散し、連続運転が出来ないという欠点が
あった。また、スピンドル回転が、現在の高速条件であ
る17,000〜18.00Or、p、m、の範囲に於
いては、連続運転は可能なものの、トラベラの摺動によ
り転勤疲労現象が生じ、ピッチング磨耗が発生し、早期
に寿命に至るという問題がある。
化処理として浸炭焼入れ処理を行なっている。然るに上
記のリングでは、スピンドル回転数が20.0OOr、
p、m、以上となると、リングとトラベラの摩擦抵抗の
増大と摩擦熱の急激な上昇のため、トラベラが早期に焼
き付き、磨耗飛散し、連続運転が出来ないという欠点が
あった。また、スピンドル回転が、現在の高速条件であ
る17,000〜18.00Or、p、m、の範囲に於
いては、連続運転は可能なものの、トラベラの摺動によ
り転勤疲労現象が生じ、ピッチング磨耗が発生し、早期
に寿命に至るという問題がある。
(課題を解決するための手段)
本発明は、上記課題を解決するものであり、CO,6〜
1.5%、CrO,6〜3.0%を含み、残部をFeお
よび不可避な不純物よりなる合金鋼を素材とし、表面層
に厚さ5〜150μmのFe、B層を形成し、その下層
に、炭化物リッチな再分布層を設けることによって本発
明の紡機用リングを提供するものである。
1.5%、CrO,6〜3.0%を含み、残部をFeお
よび不可避な不純物よりなる合金鋼を素材とし、表面層
に厚さ5〜150μmのFe、B層を形成し、その下層
に、炭化物リッチな再分布層を設けることによって本発
明の紡機用リングを提供するものである。
即ち、表面に高硬度で耐焼付性に優れるFe。
B層を設けることにより、スピンドル回転の高速条件下
においてもトラベラとの摩擦抵抗を充分に抑制すること
が可能となり、トラベラの早期焼き付き、磨耗飛散を解
消した。また、C0,6〜1.5%、Cr0.6〜3.
0%を含む合金鋼を素材として表面層にほう化物層を形
成させる事により、C・Crが内部に押しこまれ、はう
化物層直下に炭化物リッチな再分布層を生じさせた事に
より、表層部の耐疲労強度が向上し、耐ピツチング性に
優れ、寿命が一段と延長されるものである。
においてもトラベラとの摩擦抵抗を充分に抑制すること
が可能となり、トラベラの早期焼き付き、磨耗飛散を解
消した。また、C0,6〜1.5%、Cr0.6〜3.
0%を含む合金鋼を素材として表面層にほう化物層を形
成させる事により、C・Crが内部に押しこまれ、はう
化物層直下に炭化物リッチな再分布層を生じさせた事に
より、表層部の耐疲労強度が向上し、耐ピツチング性に
優れ、寿命が一段と延長されるものである。
なお、素材C量を0.6〜1.5%、Cr量を0.6〜
3.0%としたが、これより少いと再分布層に生じる炭
化物量が少なくなるため、寿命延長等の効果が得られな
い。また、上記の値を超えると加工性が悪くなるので好
ましくない。
3.0%としたが、これより少いと再分布層に生じる炭
化物量が少なくなるため、寿命延長等の効果が得られな
い。また、上記の値を超えると加工性が悪くなるので好
ましくない。
また、はう化物層厚さを5μm以上150μm以下とし
たが、5μm未満では、充分な耐磨耗性が得られず、1
50μmを超えると、処理コストが高くなり、好ましく
ない。また、はう化物層および再分布層を含めた層の厚
さは8μm = 180μmが望ましい。
たが、5μm未満では、充分な耐磨耗性が得られず、1
50μmを超えると、処理コストが高くなり、好ましく
ない。また、はう化物層および再分布層を含めた層の厚
さは8μm = 180μmが望ましい。
さらに、リング表面の表面粗さは中心線平均粗さRa0
.2μm以下が適切である。
.2μm以下が適切である。
(実施例)
以下本発明の1実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の1実施例を示す紡機用リングの断面図
であり、第2図は、その裏面部拡大図である。
であり、第2図は、その裏面部拡大図である。
r、 Cを1.0%、Crを1.5%含有する合金鋼
の素材を用いて所定の形状に切削加工により形成したリ
ング(1)を、950°Cに加熱した、B、Cを主成分
とする固体処理剤中に保持することにより、表面に厚さ
75μmのFezB層(2)を形成するとともに、上記
FezB層直下に炭化物リッチな再分布層(3)を形成
して本発明の紡機用リングを構成する。
の素材を用いて所定の形状に切削加工により形成したリ
ング(1)を、950°Cに加熱した、B、Cを主成分
とする固体処理剤中に保持することにより、表面に厚さ
75μmのFezB層(2)を形成するとともに、上記
FezB層直下に炭化物リッチな再分布層(3)を形成
して本発明の紡機用リングを構成する。
次に上記本発明の紡機用リング(A)と従来の低炭素鋼
に浸炭焼入れを行なったリングCB)の断面の硬度分布
を第3図に示す。
に浸炭焼入れを行なったリングCB)の断面の硬度分布
を第3図に示す。
従来品(B)は、表面硬度がHv800程度であるのに
対し、本発明品(A)は表面硬度Hv1500程度と非
常に高硬度を示していることがわかる。
対し、本発明品(A)は表面硬度Hv1500程度と非
常に高硬度を示していることがわかる。
また、次の条件で紡出テストを行ない、リングとトラベ
ラの摩擦抵抗を測定した結果を第4図に示す。
ラの摩擦抵抗を測定した結果を第4図に示す。
テスト条件
糸:エステル/綿 459S
リング:3.2皿F×41肋φ
トラベラ:YS−27’hf 1110スピンドル回
転: 16. OOO〜26.00Or、p、n+。
転: 16. OOO〜26.00Or、p、n+。
本発明リング(A)と従来リング(B)は、スピンドル
回転数が16.0OO=18.0OOr、p、m、まで
は大きな差はない。しかし、スピンドル回転数が18,
000r、p、m、を超えると、従来リング(B)の摩
擦抵抗指数は、上昇し始めるが本発明品(A)はゆるや
かに上昇する。また、20,0OOr、p、m、を超え
ると、従来品(B)の摩擦抵抗指数は大きく上昇し始め
、22.0OOr、p、n+、以上になると上昇が著し
くなり、連続紡出が不可能となる。これに対し本発明品
(A)はスピンドル回転22,000〜26.00Or
、p、m、の高速域においても急激な上昇は見られず、
安定した摩擦抵抗指数を示し、26.OOO〜28,0
00r、p、m、でも連続紡出が可能である。
回転数が16.0OO=18.0OOr、p、m、まで
は大きな差はない。しかし、スピンドル回転数が18,
000r、p、m、を超えると、従来リング(B)の摩
擦抵抗指数は、上昇し始めるが本発明品(A)はゆるや
かに上昇する。また、20,0OOr、p、m、を超え
ると、従来品(B)の摩擦抵抗指数は大きく上昇し始め
、22.0OOr、p、n+、以上になると上昇が著し
くなり、連続紡出が不可能となる。これに対し本発明品
(A)はスピンドル回転22,000〜26.00Or
、p、m、の高速域においても急激な上昇は見られず、
安定した摩擦抵抗指数を示し、26.OOO〜28,0
00r、p、m、でも連続紡出が可能である。
(発明の効果)
本発明の紡機用リングは、上記の構成よりなるため、ト
ラベラとの摩擦抵抗を著しく軽減し、高速紡出時に於け
るトラヘラ焼付によるトラベラ飛散がなくなり、連続紡
出が可能となる。また、耐ピツチング性に優れるため、
寿命が一段と延長される。
ラベラとの摩擦抵抗を著しく軽減し、高速紡出時に於け
るトラヘラ焼付によるトラベラ飛散がなくなり、連続紡
出が可能となる。また、耐ピツチング性に優れるため、
寿命が一段と延長される。
さらに、表面層のFe2B層は耐蝕性に優れているので
錆の発生しやすい糸の紡出においても発錆することがな
い等の優れた効果を有する発明である。
錆の発生しやすい糸の紡出においても発錆することがな
い等の優れた効果を有する発明である。
第1図は本発明の1実施例を示す紡機用リングの一部破
断面図、第2図は同表面部拡大断面図、第3図は本発明
の紡機用リングと従来リングの硬度分布曲線図、第4図
は同スピンドル回転と摩擦抵抗指数の関係線図である。 (1)・・・・・・リング、(2)・・・・・・はう化
物層、(3)・・・・・・再分布粥 図 0.1 0.20.30.40.50.6 表面〃)うのゑ己と (mm)
断面図、第2図は同表面部拡大断面図、第3図は本発明
の紡機用リングと従来リングの硬度分布曲線図、第4図
は同スピンドル回転と摩擦抵抗指数の関係線図である。 (1)・・・・・・リング、(2)・・・・・・はう化
物層、(3)・・・・・・再分布粥 図 0.1 0.20.30.40.50.6 表面〃)うのゑ己と (mm)
Claims (3)
- (1)C:0.6〜1.5%、Cr:0.6〜3.0%
を含み、残部をFeおよび不可避な不純物よりなる合金
鋼素材を所定の形状に形成し、少なくともトラベラとの
接触表面に、厚さ5μm以上150μm以下のほう化物
層を形成すると共に、リング表面の中心線表面粗さRa
を0.2μm以下に形成してなることを特徴とする紡機
用リング。 - (2)表面のほう化物層がFe_2Bより形成されてい
ることを特徴とする請求項1記載の紡機用リング。 - (3)上記ほう化物層直下に、炭化物リッチな再分布層
を形成したことを特徴とする請求項1記載の紡機用リン
グ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22337889A JPH0390635A (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 紡機用リング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22337889A JPH0390635A (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 紡機用リング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0390635A true JPH0390635A (ja) | 1991-04-16 |
Family
ID=16797210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22337889A Pending JPH0390635A (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 紡機用リング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0390635A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5829240A (en) * | 1997-03-17 | 1998-11-03 | A. B. Carter, Inc. | Spinning ring having improved traveler bearing surface |
US6360520B2 (en) | 2000-01-14 | 2002-03-26 | Ab Carter, Inc. | Spinning ring having amorphous chromium bearing surface |
-
1989
- 1989-08-30 JP JP22337889A patent/JPH0390635A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5829240A (en) * | 1997-03-17 | 1998-11-03 | A. B. Carter, Inc. | Spinning ring having improved traveler bearing surface |
US6360520B2 (en) | 2000-01-14 | 2002-03-26 | Ab Carter, Inc. | Spinning ring having amorphous chromium bearing surface |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN112743064A (zh) | 一种高氮高速钢离心复合轧辊及其制备工艺 | |
JPH0390635A (ja) | 紡機用リング | |
JPH01174621A (ja) | 紡機用リング | |
JPS62161940A (ja) | 紡機用金属トラベラ | |
KR930001462B1 (ko) | 방적기용 금속 트래블러 | |
JPH02259048A (ja) | 摺動部材 | |
JP2873349B2 (ja) | 紡機用リング | |
JPH0516228Y2 (ja) | ||
JPH05306426A (ja) | 遠心鋳造製スリーブロールとその製造方法 | |
JPS62167857A (ja) | 紡機用金属トラベラ | |
JPS6352138B2 (ja) | ||
JPS62180035A (ja) | 紡機用金属トラベラ | |
JPH05186917A (ja) | 紡機用リング | |
CN1044155A (zh) | 提高预负荷轴承精度寿命的工艺方法 | |
JPH06200430A (ja) | 紡機用リング | |
KR950003371B1 (ko) | 방적기용 링 | |
JPS62174347A (ja) | 紡機用金属トラペラ | |
JPH0547648B2 (ja) | ||
JPH07118941A (ja) | 紡機用リング | |
JPS62222045A (ja) | 紡機用トラベラ | |
JPH0547645B2 (ja) | ||
JPS62174348A (ja) | 紡機用金属トラペラ | |
JPS6289841A (ja) | 紡機用金属トラベラ | |
JPS6328921A (ja) | 紡績用リング | |
JPH03199433A (ja) | 紡機用リング |