JPH0742602B2 - 成形ブラジヤ−カツプ用基材 - Google Patents
成形ブラジヤ−カツプ用基材Info
- Publication number
- JPH0742602B2 JPH0742602B2 JP61188994A JP18899486A JPH0742602B2 JP H0742602 B2 JPH0742602 B2 JP H0742602B2 JP 61188994 A JP61188994 A JP 61188994A JP 18899486 A JP18899486 A JP 18899486A JP H0742602 B2 JPH0742602 B2 JP H0742602B2
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- Japan
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- fiber
- brassiere cup
- heat
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱融着性繊維を用いた繊維層からなる成形ブラ
ジャーカップ用基材に関する。
ジャーカップ用基材に関する。
一般にブラジャーカップ用基材にはポリウレタンフォー
ムが使用されているが、このポリウレタンフォームは黄
変し易く、成形に用いると硬化するという欠点があるた
め、従来、熱融着性繊維を含む繊維層を成形ブラジャー
カップ用の基材に使用することが検討されていた。
ムが使用されているが、このポリウレタンフォームは黄
変し易く、成形に用いると硬化するという欠点があるた
め、従来、熱融着性繊維を含む繊維層を成形ブラジャー
カップ用の基材に使用することが検討されていた。
ところが、この基材は成形に寄与する熱融着性繊維が、
成形時に溶融して金型に付着し、ブラジャーカップが金
型から剥れにくいため、生産性が悪いうえに、ブラジャ
ーカップ表面が破損したり、著しい毛羽立ちを生じたり
する問題があった。
成形時に溶融して金型に付着し、ブラジャーカップが金
型から剥れにくいため、生産性が悪いうえに、ブラジャ
ーカップ表面が破損したり、著しい毛羽立ちを生じたり
する問題があった。
このため、熱融着性繊維を含む繊維層の両面に熱融着性
繊維を含まない繊維層を設けることにより、ブラジャー
カップが金型へ付着するのを防止することが提案された
が、このようにすると表面に位置する繊維が繊維層に実
質的に固着されていないので、洗濯をした場合などに毛
羽立ちを生じ易く、耐性が劣るため実用に供することが
できなかった。また、上記3層構造の繊維層の上下繊維
層に、成形時に熱融着性を持たない架橋性結合剤を付着
せしめることにより金型への付着防止と洗濯などに対す
る耐性の向上を両立させたブラジャー基材が特開昭56-1
34251号公報に記載されているが、このものは架橋性結
合剤を付着させることにより繊維交点が固定されてしま
っているため成形性が悪く、しかも得られるブラジャー
カップの表面部の風合が固くなるという欠点があった。
繊維を含まない繊維層を設けることにより、ブラジャー
カップが金型へ付着するのを防止することが提案された
が、このようにすると表面に位置する繊維が繊維層に実
質的に固着されていないので、洗濯をした場合などに毛
羽立ちを生じ易く、耐性が劣るため実用に供することが
できなかった。また、上記3層構造の繊維層の上下繊維
層に、成形時に熱融着性を持たない架橋性結合剤を付着
せしめることにより金型への付着防止と洗濯などに対す
る耐性の向上を両立させたブラジャー基材が特開昭56-1
34251号公報に記載されているが、このものは架橋性結
合剤を付着させることにより繊維交点が固定されてしま
っているため成形性が悪く、しかも得られるブラジャー
カップの表面部の風合が固くなるという欠点があった。
本発明は上記従来技術の欠点を解消すべくなされたもの
であり、金型との離形性がよく、簡便にブラジャーカッ
プを生産でき、しかも、得られるブラジャーカップが、
表面部の風合がソフトで、洗濯耐性に優れたものとなる
ブラジャーカップ用基材を提供することを目的とする。
であり、金型との離形性がよく、簡便にブラジャーカッ
プを生産でき、しかも、得られるブラジャーカップが、
表面部の風合がソフトで、洗濯耐性に優れたものとなる
ブラジャーカップ用基材を提供することを目的とする。
本発明は熱融着性繊維を含む中間繊維層と、該熱融着性
繊維が熱融着する温度より融点が高く、かつブラジャー
カップの成形温度で捲縮発現させたときの捲縮数が20〜
70山/25mmの高潜在捲縮性繊維20〜100重量%を含む上下
繊維層とからなる成形ブラジャーカップ用基材である。
繊維が熱融着する温度より融点が高く、かつブラジャー
カップの成形温度で捲縮発現させたときの捲縮数が20〜
70山/25mmの高潜在捲縮性繊維20〜100重量%を含む上下
繊維層とからなる成形ブラジャーカップ用基材である。
すなわち、本発明の成形ブラジャーカップ用基材は中間
層に熱融着性繊維を含み、上下繊維層には実質的に熱融
着性繊維を含まないので、成形時に基材が金型へ付着す
ることなく安定した生産が行えるうえに、成形時の加熱
によって上下繊維層に含まれる高潜在捲縮性繊維が捲縮
発現するために金型への沿いがよく、成形性が向上する
のである。また、本発明の基材を成形したブラジャーカ
ップは、上下層が高度に捲縮した繊維により繊維の絡合
点の増加した層となるので、ソフトであるにもかかわら
ず、毛羽立ちなどがなく、洗濯耐性や反発弾性に優れた
ものとなるのである。
層に熱融着性繊維を含み、上下繊維層には実質的に熱融
着性繊維を含まないので、成形時に基材が金型へ付着す
ることなく安定した生産が行えるうえに、成形時の加熱
によって上下繊維層に含まれる高潜在捲縮性繊維が捲縮
発現するために金型への沿いがよく、成形性が向上する
のである。また、本発明の基材を成形したブラジャーカ
ップは、上下層が高度に捲縮した繊維により繊維の絡合
点の増加した層となるので、ソフトであるにもかかわら
ず、毛羽立ちなどがなく、洗濯耐性や反発弾性に優れた
ものとなるのである。
本発明の成形ブラジャーカップ用基材の中間繊維層は、
熱融着性繊維を含む層からなるが、ここで熱融着性繊維
とは、この基材を成形してブラジャーカップを製造する
際の成形温度において熱融着性を示す繊維をいう。この
熱融着性繊維にはポリエチレン樹脂,エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体,ポリアミド系共重合体、ポリエステル系
共重合体などの融点80〜220℃の熱融着性の樹脂からな
る繊維や、これらの熱融着性樹脂を一成分とし、これら
より融点の高い樹脂と組合わせた複合繊維が好適に用い
られる。上記熱融着性繊維は成形時の加熱により繊維の
一部または全部が溶融し、成形後に冷却されることで固
化し、構成繊維間及び各繊維層間の結合に寄与してブラ
ジャーカップの成形後の形状を保つ働きをする。このた
め中間繊維層には少なくとも15重量%、好ましくは25重
量%の熱融着性繊維が含まれている方がよく、とくに熱
融着性繊維として複合繊維を用いる場合には、中間繊維
層全部を熱融着性繊維で構成してもよい。一方、中間繊
維層を構成する熱融着性繊維以外の繊維、すなわち非熱
融着性繊維としては、成形時の加熱により融着性を示さ
ないものであればどの様な繊維を用いてもよく、例えば
上記熱融着性繊維の融着成分の融点よりも少なくとも20
℃以上融点が高いか、もしくは実質的に融点のないポリ
プロピレン系,ポリアミド系,ポリエステル系,アクリ
ル系などの合成繊維や、レーヨン系の再生繊維、あるい
は綿,羊毛などの天然繊維が使用される。なお、非熱融
着性繊維にはブラジャーカップを作成した時に良好な反
発弾性が得られるように捲縮の多い繊維を用いると良
く、例えば上下繊維層に用いられる高潜在捲縮性繊維を
用いても良い。
熱融着性繊維を含む層からなるが、ここで熱融着性繊維
とは、この基材を成形してブラジャーカップを製造する
際の成形温度において熱融着性を示す繊維をいう。この
熱融着性繊維にはポリエチレン樹脂,エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体,ポリアミド系共重合体、ポリエステル系
共重合体などの融点80〜220℃の熱融着性の樹脂からな
る繊維や、これらの熱融着性樹脂を一成分とし、これら
より融点の高い樹脂と組合わせた複合繊維が好適に用い
られる。上記熱融着性繊維は成形時の加熱により繊維の
一部または全部が溶融し、成形後に冷却されることで固
化し、構成繊維間及び各繊維層間の結合に寄与してブラ
ジャーカップの成形後の形状を保つ働きをする。このた
め中間繊維層には少なくとも15重量%、好ましくは25重
量%の熱融着性繊維が含まれている方がよく、とくに熱
融着性繊維として複合繊維を用いる場合には、中間繊維
層全部を熱融着性繊維で構成してもよい。一方、中間繊
維層を構成する熱融着性繊維以外の繊維、すなわち非熱
融着性繊維としては、成形時の加熱により融着性を示さ
ないものであればどの様な繊維を用いてもよく、例えば
上記熱融着性繊維の融着成分の融点よりも少なくとも20
℃以上融点が高いか、もしくは実質的に融点のないポリ
プロピレン系,ポリアミド系,ポリエステル系,アクリ
ル系などの合成繊維や、レーヨン系の再生繊維、あるい
は綿,羊毛などの天然繊維が使用される。なお、非熱融
着性繊維にはブラジャーカップを作成した時に良好な反
発弾性が得られるように捲縮の多い繊維を用いると良
く、例えば上下繊維層に用いられる高潜在捲縮性繊維を
用いても良い。
本発明のブラジャーカップ用基材の上下繊維層は実質的
に成形時の温度で熱融着性を示す成分を含まず、非熱融
着性繊維から構成され、このうち少なくとも20重量%は
高潜在捲縮繊維からなる。この高潜在捲縮性繊維はブラ
ジャーカップが成形される温度で捲縮を発現せしめたと
き、その捲縮数が20〜70山/25mmであることが必要で、
捲縮数が20山/25mm未満であると成形した際に上下繊維
層を構成する繊維の絡みが不十分なものとなり、得られ
るブラジャーカップは洗濯耐性に劣り、反発弾性の乏し
いものとなってしまい、一方、捲縮数が70山/25mmを超
えると捲縮を発現するときに生じる収縮が大きくなりす
ぎて所望の形状に成形することが困難となる。また、高
潜在捲縮性繊維の捲縮形状は、とくに3次元的なコイル
状、またはスパイラル状であるのが望ましく、この様な
形状であれば得られるブラジャーカップは反発弾性に優
れ、しかも繊維の端部がブラジャーカップ表面に突出し
にくくなるので毛羽立ちが生じにくくなる。成形時の加
熱により高潜在捲縮性繊維はその捲縮数を著しく増加さ
せるので、上下繊維の構成繊維間の絡合点を増すととも
に、捲縮に伴う収縮によって繊維層が緻密化し、結果と
して、融着成分を含まなくても上下繊維層は強度,耐
性,反発弾性に優れ、しかもソフトな層となる。ただ
し、ブラジャーカップを製造する際にこの様な作用効果
を奏するためには基材の上下繊維層に各々少なくとも20
重量%,通常40重量%以上の高潜在捲縮性繊維が含まれ
ていた方がよく、場合によっては上下繊維層全部が高潜
在捲縮性繊維で構成されていてもよい。
に成形時の温度で熱融着性を示す成分を含まず、非熱融
着性繊維から構成され、このうち少なくとも20重量%は
高潜在捲縮繊維からなる。この高潜在捲縮性繊維はブラ
ジャーカップが成形される温度で捲縮を発現せしめたと
き、その捲縮数が20〜70山/25mmであることが必要で、
捲縮数が20山/25mm未満であると成形した際に上下繊維
層を構成する繊維の絡みが不十分なものとなり、得られ
るブラジャーカップは洗濯耐性に劣り、反発弾性の乏し
いものとなってしまい、一方、捲縮数が70山/25mmを超
えると捲縮を発現するときに生じる収縮が大きくなりす
ぎて所望の形状に成形することが困難となる。また、高
潜在捲縮性繊維の捲縮形状は、とくに3次元的なコイル
状、またはスパイラル状であるのが望ましく、この様な
形状であれば得られるブラジャーカップは反発弾性に優
れ、しかも繊維の端部がブラジャーカップ表面に突出し
にくくなるので毛羽立ちが生じにくくなる。成形時の加
熱により高潜在捲縮性繊維はその捲縮数を著しく増加さ
せるので、上下繊維の構成繊維間の絡合点を増すととも
に、捲縮に伴う収縮によって繊維層が緻密化し、結果と
して、融着成分を含まなくても上下繊維層は強度,耐
性,反発弾性に優れ、しかもソフトな層となる。ただ
し、ブラジャーカップを製造する際にこの様な作用効果
を奏するためには基材の上下繊維層に各々少なくとも20
重量%,通常40重量%以上の高潜在捲縮性繊維が含まれ
ていた方がよく、場合によっては上下繊維層全部が高潜
在捲縮性繊維で構成されていてもよい。
上記の高潜在捲縮性繊維には例えば、互いに熱挙動の異
った2成分以上の樹脂からなるサイドバイサイド型もし
くは偏心型の複合繊維や、強撚状態で熱セットを施した
後より低い温度で開撚処理を行うことにより熱履歴を与
えた熱可塑性繊維や、繊維をナイフエッジ上などで擦過
することにより繊維の片側の分子配向を乱すことにより
潜在捲縮性を与えた繊維や、繊維を紡糸する際に片側を
冷却しながら紡糸した繊維などが好適に用いられる。上
述の繊維のうち2成分以上の樹脂からなる複合繊維を用
いると高潜在捲縮性が得られるだけでなく、2成分以上
の樹脂のうちの低融点の樹脂が、成形温度で融着性は示
さないが熱セット性をもつため、ブラジャーカップに成
形した後の保形性に優れるので好ましく、その中でもと
くに熱挙動の異なる2成分のポリエステル樹脂からなる
複合繊維が適している。
った2成分以上の樹脂からなるサイドバイサイド型もし
くは偏心型の複合繊維や、強撚状態で熱セットを施した
後より低い温度で開撚処理を行うことにより熱履歴を与
えた熱可塑性繊維や、繊維をナイフエッジ上などで擦過
することにより繊維の片側の分子配向を乱すことにより
潜在捲縮性を与えた繊維や、繊維を紡糸する際に片側を
冷却しながら紡糸した繊維などが好適に用いられる。上
述の繊維のうち2成分以上の樹脂からなる複合繊維を用
いると高潜在捲縮性が得られるだけでなく、2成分以上
の樹脂のうちの低融点の樹脂が、成形温度で融着性は示
さないが熱セット性をもつため、ブラジャーカップに成
形した後の保形性に優れるので好ましく、その中でもと
くに熱挙動の異なる2成分のポリエステル樹脂からなる
複合繊維が適している。
本発明の成形ブラジャーカップ用基材は、上述の中間繊
維層及び上下繊維層を積層した後、一体化することによ
り得られるが、この一体化は通常ニードルパンチなどに
より繊維間を絡合することにより行われる。このため中
間繊維層に含まれる熱融着性繊維が上下繊維層に移行す
ることが考えられるが、成形時に金型に基材が付着しな
い程度の量であれば上下繊維層に熱融着性繊維が含まれ
てもかわまない。
維層及び上下繊維層を積層した後、一体化することによ
り得られるが、この一体化は通常ニードルパンチなどに
より繊維間を絡合することにより行われる。このため中
間繊維層に含まれる熱融着性繊維が上下繊維層に移行す
ることが考えられるが、成形時に金型に基材が付着しな
い程度の量であれば上下繊維層に熱融着性繊維が含まれ
てもかわまない。
また中間繊維層には目付30〜150g/m2のものが、上下繊
維層には各々目付30〜100g/m2のものが使用されるが、
成形性に寄与する熱融着性繊維は中間繊維層に含まれる
ため、中間繊維層の基材全体に占める重量は少なくとも
20%はあった方がよく、一方、熱融着成分を金型へ付着
させないために、上下繊維層の基材全体に占める重量は
各々少なくとも15%はあった方がよい。
維層には各々目付30〜100g/m2のものが使用されるが、
成形性に寄与する熱融着性繊維は中間繊維層に含まれる
ため、中間繊維層の基材全体に占める重量は少なくとも
20%はあった方がよく、一方、熱融着成分を金型へ付着
させないために、上下繊維層の基材全体に占める重量は
各々少なくとも15%はあった方がよい。
(実施例1) 捲縮数10山/25mmのポリエステル繊維(繊度6デニー
ル,繊維長51mm)75重量%と、融点130℃の低融点成分
と融点250℃の高融点成分とからなる熱融着性ポリエス
テル系複合繊維(繊度4デニール,繊維長51mm)25重量
%とをカードによりウエブ形成した中間繊維層100g/m2
に、捲縮数10山/25mmのポリエステル繊維(繊度6デニ
ール,繊維長51mm)60重量%と、180℃で捲縮発現させ
たときの捲縮数が45〜65山/25mmの高潜在捲縮性ポリエ
ステル系複合繊維(繊度3デニール,繊維長51mm)40重
量%とをカードによりウエブ形成した上下繊維層40g/m2
を各々積層し、これを両面からニードルパンチ処理し
て、目付180g/m2,厚さ8.0mmの成形ブラジャーカップ用
基材を作成した。
ル,繊維長51mm)75重量%と、融点130℃の低融点成分
と融点250℃の高融点成分とからなる熱融着性ポリエス
テル系複合繊維(繊度4デニール,繊維長51mm)25重量
%とをカードによりウエブ形成した中間繊維層100g/m2
に、捲縮数10山/25mmのポリエステル繊維(繊度6デニ
ール,繊維長51mm)60重量%と、180℃で捲縮発現させ
たときの捲縮数が45〜65山/25mmの高潜在捲縮性ポリエ
ステル系複合繊維(繊度3デニール,繊維長51mm)40重
量%とをカードによりウエブ形成した上下繊維層40g/m2
を各々積層し、これを両面からニードルパンチ処理し
て、目付180g/m2,厚さ8.0mmの成形ブラジャーカップ用
基材を作成した。
この成形ブラジャーカップ用基材を金型により、温度18
0℃,40秒間の条件で成形したところ、基材と金型との付
着が生じることもなく、成形性の良い、表面部がソフト
なブラジャーカップが製造できた。
0℃,40秒間の条件で成形したところ、基材と金型との付
着が生じることもなく、成形性の良い、表面部がソフト
なブラジャーカップが製造できた。
得られたブラジャーカップの反発弾性と洗濯耐性とを以
下に示す試験方法により測定したところ、反発弾性は78
gと大きく、また、洗濯前後での外観の変化はほとんど
なく、その等級はいずれも5級であった。
下に示す試験方法により測定したところ、反発弾性は78
gと大きく、また、洗濯前後での外観の変化はほとんど
なく、その等級はいずれも5級であった。
(反発弾性) インストロン形引張試験機の移動クロスヘッドにブラジ
ャーカップを固定し、このブラジャーカップの頂点に中
心が位置するように直径1cの鉄棒を固定クロスヘッドに
設置し、移動クロスヘッドを上昇、下降速度30±2cm/分
で往復させ、鉄棒がブラジャーカップを2cm圧縮したと
きの反発力(単位:g)を測定する。
ャーカップを固定し、このブラジャーカップの頂点に中
心が位置するように直径1cの鉄棒を固定クロスヘッドに
設置し、移動クロスヘッドを上昇、下降速度30±2cm/分
で往復させ、鉄棒がブラジャーカップを2cm圧縮したと
きの反発力(単位:g)を測定する。
(洗濯耐性) ブラジャーカップの表裏にトリコットを縫い合せて、JI
S L0217-104法にて45分間洗濯を行い、その外観の変化
を下記の判定規準により評価した。
S L0217-104法にて45分間洗濯を行い、その外観の変化
を下記の判定規準により評価した。
判定規準 5級 毛羽立ちがない。
4級 毛羽立ちがわずかに見られる。
3級 毛羽立ちが見られる。
2級 毛羽立ちがやや著しい。
1級 毛羽立ちが著しい。
(比較例1) 上,下繊維層に捲縮数10山/25mmのポリエステル繊維
(繊度6デニール,繊維長51mm)100重量%をカードに
よりウエブ形成したものを用いたこと以外は、実施例1
と全く同様にして成形ブラジャーカップ用基材を作成し
た。
(繊度6デニール,繊維長51mm)100重量%をカードに
よりウエブ形成したものを用いたこと以外は、実施例1
と全く同様にして成形ブラジャーカップ用基材を作成し
た。
この基材を用いて実施例1と同条件で成形を施し、ブラ
ジャーカップを製造した。このブラジャーカップの反発
弾性と洗濯耐性とを測定したところ、反発弾性は56gと
小さく実施例1よりも劣り、洗濯耐性は洗濯前が4級で
あるのに対し洗濯後は2級と極めて悪かった。
ジャーカップを製造した。このブラジャーカップの反発
弾性と洗濯耐性とを測定したところ、反発弾性は56gと
小さく実施例1よりも劣り、洗濯耐性は洗濯前が4級で
あるのに対し洗濯後は2級と極めて悪かった。
本発明のブラジャーカップ用基材は、実質的にその上下
繊維層には熱融着性成分が含まれておらず、成形には主
に中間繊維層に含まれる熱融着性繊維が働くので、成形
時に基材が金型へ付着するなどのトラブルがなく、しか
も表面部のソフトな風合のブラジャーカップが得られ
る。また、上下繊維層には高潜在捲縮性繊維が含まれる
ので、成形性がよく、しかも得られるブラジャーカップ
は耐洗濯性と反発弾性に優れたものになる。
繊維層には熱融着性成分が含まれておらず、成形には主
に中間繊維層に含まれる熱融着性繊維が働くので、成形
時に基材が金型へ付着するなどのトラブルがなく、しか
も表面部のソフトな風合のブラジャーカップが得られ
る。また、上下繊維層には高潜在捲縮性繊維が含まれる
ので、成形性がよく、しかも得られるブラジャーカップ
は耐洗濯性と反発弾性に優れたものになる。
この様に本発明の成形ブラジャーカップ用基材は、生産
性よく、優れた品質のブラジャーカップが製造できる極
めて有用なものである。
性よく、優れた品質のブラジャーカップが製造できる極
めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/46 C 7199−3B 1/48 D 7199−3B
Claims (2)
- 【請求項1】熱融着性繊維を含む中間繊維層と、該熱融
着性繊維が熱融着する温度より融点が高く、かつブラジ
ャーカップの成形温度で捲縮数が20〜70山/25mmの高潜
在捲縮性繊維20〜100重量%を含む上下繊維層とからな
る成形ブラジャーカップ用基材。 - 【請求項2】高潜在捲縮性繊維が融点の異なる2成分の
ポリエステル樹脂からなる複合繊維である特許請求の範
囲第1項記載の成形ブラジャーカップ用基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61188994A JPH0742602B2 (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 成形ブラジヤ−カツプ用基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61188994A JPH0742602B2 (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 成形ブラジヤ−カツプ用基材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6342903A JPS6342903A (ja) | 1988-02-24 |
JPH0742602B2 true JPH0742602B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=16233513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61188994A Expired - Fee Related JPH0742602B2 (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 成形ブラジヤ−カツプ用基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742602B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01229856A (ja) * | 1988-03-04 | 1989-09-13 | Toyobo Co Ltd | 成形硬わたの製造方法 |
JP4511123B2 (ja) * | 2003-03-28 | 2010-07-28 | 日本バイリーン株式会社 | ブラジャーカップ用基材およびブラジャーカップ用成形体、並びにその製造方法 |
JP5575612B2 (ja) * | 2010-11-11 | 2014-08-20 | 日本バイリーン株式会社 | 熱成形用表皮基材、熱成形用表皮材及び成形体 |
-
1986
- 1986-08-11 JP JP61188994A patent/JPH0742602B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6342903A (ja) | 1988-02-24 |
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