JPH0742320A - 二重葺き屋根構造 - Google Patents

二重葺き屋根構造

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JPH0742320A
JPH0742320A JP20996493A JP20996493A JPH0742320A JP H0742320 A JPH0742320 A JP H0742320A JP 20996493 A JP20996493 A JP 20996493A JP 20996493 A JP20996493 A JP 20996493A JP H0742320 A JPH0742320 A JP H0742320A
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Noboru Yamasaka
昇 山坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイルブロック等の雨仕舞い性能の十分でな
い屋根材を用いても室内側への漏水を確実に防止できる
二重葺き屋根構造を提供する。 【構成】 下地上に左右両側縁を立ち上げると共にこの
立ち上げ部18の上端から外側に重合部18Aを延出さ
せた防水用の下葺き屋根材13を敷設し、左右に隣接す
る下葺き屋根材13の前記重合部18上に押さえ部材1
4を配し、この押さえ部材14に支持部材15を係合
し、この支持部材15に表面材16を固定する二重葺き
屋根構造において、前記押さえ部材14として、前記下
葺き屋根材重合部18上に重合する固定部20と支持部
材15に係合する被係合部22とを備える一方、前記支
持部材15として、これを流れ方向に長尺な通し材から
形成し、前記押さえ部材被係合部22と係合する係合部
27と、この係合部27の上方にて前記押さえ部材14
上を覆うように延出する被覆部23と、前記表面材16
を固定する取付部28とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上葺き屋根材として
タイルブロック等の化粧用の表面材を適用すると共に、
その裏面側に防水用の下葺き屋根材を形成した二重葺き
屋根に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来日本では、金属板からなる屋根材の
平葺き、瓦棒葺き、あるいは瓦葺きの屋根が一般に用い
られている。また、欧米では天然スレートのような石材
系の屋根材およびタイルブロックのような洋瓦のシンプ
ルな屋根材も屋根に用いられている。しかし、日本など
の雨の多い地域では、石材系、タイルブロックなどの屋
根材を用いた屋根は雨仕舞い性能が低いので適していな
いとされていた。ところが、近年屋根材は多様化の傾向
が強く、石材系、タイルブロックなどの屋根材が意匠上
の理由などから要望されている。
【0003】前述した要望に応えるため、発明者は先に
特開昭63-265050 号公報に示す二重葺き屋根を提案して
いる。この二重葺き屋根は、図6および図7に示すよう
に、タイルブロックからなる多数の表面化粧用の上葺き
屋根材1と防水用の下葺き屋根材2とを備え、下葺き屋
根材2を母屋材などの屋根支持部材3上に固定し、下葺
き屋根材2に流れ方向に沿う突条部4を左右方向に所要
間隔で形成し、これらの突条部4上面に設けた係合孔4
aに突条部4上面に設けた係止部材5の係止爪5aを係
合させることで、突条部4上に係止部材5を固定し、こ
れらの係止部材5に前記上葺き屋根材1の下面を係止
し、軒側の上葺き屋根材1の棟側縁部に棟側の上葺き屋
根材1の軒側部を重ね合わせて、軒側から棟側にかけて
積層したものである。
【0004】この二重葺き屋根は、タイルブロックから
なる上葺き屋根材1の重ね合わせ部の雨仕舞い性能が必
ずしも十分でなく、これらの下方つまり室内側に雨水な
どが入り込んだ場合にも、下葺き屋根材2の突条部4間
の凹部6に導き、これらの軒側に流下させて軒先から排
出するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の二重葺き屋根
は、前述のように構成され、下葺き屋根材2の突条部4
上面には係合孔4aが設けてあるため、暴風雨時の雨水
などが上葺き屋根材1の下面(裏面)を伝ってこれらの
下面と突条部4上面との間に入り込み、前記係合孔4a
から室内側にわずかながら漏水する場合もあり、特に左
右方向隣接する下葺き屋根材2の両側縁部を前記突条部
4上で連結すると、連結部からの室内側へと漏水する場
合もあるという問題点があった。そして、タイルブロッ
クや天然スレートのような上葺き屋根材をビスなどの固
定具によって下葺き屋根材の突条部上に締め付け固定し
ても、ビスなどがねじ嵌合するねじ孔部から室内側への
漏水を防止することは困難であった。
【0006】この発明は、前述した従来の問題点を解消
して、タイルブロックや天然スレートのように雨仕舞い
性能の十分でない上葺き屋根材を用いても、下葺き屋根
材より室内側へ漏水するのを確実に防止できる二重葺き
屋根構造を提供することを目的としている。また、この
発明は、上葺き屋根材を屋根支持部材上に強固に支持固
定できる二重葺き屋根構造を提供することをも目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段とその作用】この発明に係
る二重葺き屋根構造は、下地上に左右両側縁を立ち上げ
ると共にこの立ち上げ部の上端から外側に重合部を延出
させた防水用の下葺き屋根材を敷設し、左右に隣接する
下葺き屋根材の前記重合部上に押さえ部材を配し、この
押さえ部材に支持部材を係合し、この支持部材に表面材
を固定する二重葺き屋根構造において、前記押さえ部材
として、前記下葺き屋根材の重合部上に重合する固定部
と支持部材に係合する被係合部とを備えたものを設ける
一方、前記支持部材として、流れ方向に長尺な通し材か
らなると共に前記押さえ部材の被係合部と係合する係合
部と、この係合部の上方にて前記押さえ部材上を覆うよ
うに延出する被覆部と、前記表面材を固定する取付部と
を備えたものを設け、下葺き屋根材の重合部上に配され
る押さえ部材を下葺き屋根材を介して下地に固定し、支
持部材を押さえ部材に係合し、支持部材の取付部に表面
材を取り付けるものとした。
【0008】前記二重葺き屋根構造によれば、左右方向
に隣接する下葺き屋根材の重合部に位置してこれら屋根
材を固定する押さえ部材の上部に流れ方向に長尺な支持
部材が位置し、しかもこの支持部材の被覆部が押さえ部
材及び下葺き屋根材の重合部を被覆した態様となる。そ
して、前記取付部に取り付けられた表面材と支持部材取
付部との間の隙間から雨水が入り込んだとしても、この
雨水は押さえ部材と下葺き屋根材との接合部分から室内
側へと侵入するようなことはなく、下葺き屋根材の屋根
面上に滴下する。したがって、雨水は下葺き屋根材の表
面を軒方向に流れて軒側端部から外部へと確実に排出さ
れる。
【0009】なお、前記二重葺き屋根構造において、支
持部材として下葺き屋根材に上方から当接する脚部を備
えるものを設けることにより、該脚部が押さえ部材の固
定部ないし下地材に上方から当接して表面材を支持する
ことになるので、表面材の上方から作用する荷重に対し
て屋根強度を向上させることができる。
【0010】また、支持部材の被覆部と該被覆部の両端
から立ち上げた側壁部との間に樋状の空間部を形成する
とともに、前記側壁部上端に略水平な取付部を延設した
構造とすることにより、表面材の裏面側に侵入した雨水
を前記空間部を介して軒方向へと逃がすことができるの
で、下葺き屋根材の屋根面上へと滴下する水量を減じて
雨仕舞い性能を改善することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1および図2はこの発明による二重葺き
屋根構造の第1実施例を示したものである。図におい
て、11は母屋材、12は下地材、13は下葺き屋根
材、14は押さえ部材、15は支持部材、16は表面材
である。
【0013】母屋材11はC型鋼からなり屋根の基礎構
造をなす。下地材12は板状の防音材ないし断熱材等か
らなり、母屋材11の上面に屋根勾配に沿って隙間なく
敷設され、要所にて公知の手段で立設されたスタッドボ
ルト17等を介して固定されている。
【0014】下葺き屋根材13は、塗装鋼板などの金属
板からなり、図2に示したように左右方向両側縁部に立
ち上げ部18及びこの立ち上げ部18の上端から外側に
伸びる重合部18Aが、また左右の各立ち上げ部18の
間に位置するように台形状の中間支持部19が、それぞ
れ曲げ加工により形成されている。
【0015】押さえ部材14は、図2に示したように、
この実施例ではアルミの押出型材等、又は金属板のプレ
ス加工等からなる流れ方向に長尺の通し材として形成さ
れており、すなわち下葺き屋根材重合部18Aの上面に
着座する平坦な固定部20の左右両端から立ち上げ部1
8に沿って下方に伸びる側面部21が形成されている。
さらに、前記固定部20の端部付近に位置するように、
側面部21の基部には下向き鉤状の被係合部22が長手
方向の要所に切り起こし形成されている。前記側面部2
1はその下端部から側方に段部21Aが延設されると共
に、この段部21の端部には取付状態で下葺き屋根材1
3の上面に当接する側壁部21Bが形成されている。
【0016】前記押さえ部材14は、この場合図示した
ようにスタッドボルト17を介して下地材12及び下葺
き屋根材13の重合部18Aと共締めで母屋材11に固
定されている。なおこの押さえ部材14は、前述したよ
うに流れ方向に長尺の通し材として形成してあるが、こ
れを短寸のピース状に形成して複数のものを流れ方向の
要所に配設するようにしてもよい。
【0017】支持部材15は、流れ方向に長尺の通し材
として、樹脂あるいは軽金属の押し出し成型等により形
成されている。この支持部材15は、断面形状としては
図2に示した通り前記押さえ部材14の左右側面部21
とその段部21A及び側壁部21Bに被さる形状の幅広
の脚部33を有すると共に、この脚部33の上端に水平
な被覆部23を形成した構成となっている。前記被覆部
23の左右には同一面上に位置するように取付部28が
延設されると共に、前記脚部33の途中には押さえ部材
14の被係合部22と係合する上向き鉤状の係合部27
が形成されている。
【0018】前記取付部28には、タップネジやビス等
の固定具29を介して表面材16の棟側端部を固定する
ことにより表面材16の固定が行われる。この場合、取
付部28は長尺材である支持部材15の長手方向に沿っ
て形成されているため、固定具29を介して流れ方向の
どの部分にも表面材16を固定することができ、したが
って作業性が良く、表面材16の寸法上の選択自由度も
高い。また、この取付部28の外側端部には長手方向の
全域にわたりリブ31が垂下するように形成されてお
り、このリブ31により取付部28の曲げ剛性を強化し
ている。
【0019】表面材16は、タイルブロック、天然スレ
ート、ソーラパネル等からなる矩形板状の上葺き屋根材
であり、複数のものを図1に示したようにその棟側端部
を前記固定具29により支持部材15に固定して軒側か
ら棟側へと葺いてゆくことにより横葺き形式の屋根を形
成する。母屋方向については、この場合図2に示したよ
うに隣接する他の表面材16の側縁部との継ぎ目が中間
支持部19上に位置するように敷設される。
【0020】次に、図示した二重葺き屋根を構築する手
順につき説明すると、まず母屋材11上に敷設した下地
材12の上に、母屋方向に必要枚数の下葺き屋根材13
をそれぞれの隣接する重合部18A同士を重合させて配
設し、各重合部18A上に押さえ部材14を位置させて
その固定部20にスタッドボルト17を通して下地材1
2に固定する。この押さえ部材14の下地材12上への
固定を順次母屋方向へと行なって複数の下葺き屋根材1
3を下地材12上に縦葺き状に葺いて行く。
【0021】このようにして下葺き屋根材13を保持さ
せた押さえ部材14に、次に上方から長尺の支持部材1
5をあてがい、それぞれの被係合部22と係合部27が
図示したようにかみ合う位置まで支持部材15の脚部3
3を外側に弾性変形させながら押し込むようにする。か
み合い状態では係合部27と被係合部22とが弾性的に
係合して、支持部材15はしっかりと押さえ部材14に
固定される。
【0022】次に、タイルブロック等からなる表面材1
6を、支持部材取付部28および中間支持部19の上端
部に載置したうえで、その後端部に固定具29を貫通し
て前記取付部28に締め付けて支持部材15上に固定す
る。この表面材16は、流れ方向については棟側端部が
軒側に位置する他の表面材16の棟側端部の上に重畳す
るように、左右方向(母屋方向)については隣接する各
表面材16の側縁部が中間支持部19上にて隣接して対
向するように、複数のものを順次葺いて行く。なお、図
示しないが下葺き屋根材13および表面材16の棟側、
軒側の端部は従来の縦葺き屋根と同様に仕上げるものと
する。
【0023】このようにして構築した二重葺き屋根構造
によれば、左右方向に隣接する下葺き屋根材13の間に
位置する押さえ部材14の上部に流れ方向に長尺な支持
部材15が位置し、しかもこの支持部材15の上面部2
3が押さえ部材14と下葺き屋根材13との連結部分を
上方から覆っているので、前記取付部28に取り付けら
れた表面材16と取付部28との間の隙間にビス穴等を
介して雨水が入り込んだとしても、この雨水は押さえ部
材14と下葺き屋根材立ち上げ部18との連結部分から
室内側へと侵入するようなことはなく、取付部28の外
側端部から下葺き屋根材13の両側縁部間すなわち屋根
面上に滴下し、そのまま屋根面に沿って軒先方向に流れ
て軒先端から外部に排出され、すなわち室内側への漏水
がなく、かつ屋根面での排水が確実という優れた雨仕舞
い性能が発揮される。
【0024】次に、押さえ部材14および支持部材15
に関する他の実施例につき、図3ないし図5の記載に基
づいて説明する。なお、各図につき図1ないし図2と対
応する部分には相互に同一の符号を付して示すことにす
る。
【0025】図3に示した実施例は、主に押さえ部材1
4と支持部材15との係合構造および支持部材15が樋
構造を有する点で前述の第1実施例とは異なるものであ
る。すなわち、押さえ部材14はその左右側面部21の
頂部外側に鉤状の被係合部22を形成すると共に、これ
に係合する支持部材15の係合部27をその一対の脚部
33の上端部内側に段付状に形成し、被係合部22の上
端部が支持部材被覆部23の裏面に当接した状態で前記
係合部27および被係合部22が相互に弾性的にかみ合
って押さえ部材14に支持部材15を固定するようにし
てある。
【0026】一方、支持部材15の被覆部23には、そ
の左右端部の脚部33をそのまま上方に延長した態様で
側壁部30が形成されており、この左右側壁部30の上
端部を相互に連結する態様で水平な取付部28が形成さ
れ、これら被覆部23,側壁部30、取付部28により
樋状の空間部Sを画成している。
【0027】また、この実施例の被覆部23は、その中
央部から左右に下り勾配を形成すると共に、その側壁部
30の下端部に下葺き屋根材13に臨むように排水孔3
5を形成してある。
【0028】この実施例によれば、表面材16のビス穴
等から侵入した雨水の一部は第1の実施例と同様にし
て、固定部28の上面に沿って下葺き屋根材13上へと
滴下して外部に排出される。また、一部の雨水は取付部
28のビス穴から空間部Sへと入り込むが、空間部Sは
樋状となっているためこの雨水は被覆部23に沿って軒
先方向へと流されて排出される。また、この実施例では
空間部Sへと侵入した雨水の一部が排水孔35を介して
下葺き屋根材13の屋根面上へと排出されるので、大量
の雨水が空間部Sに侵入した場合でもこれを確実に排出
して、適切な排水機能を維持させられる。
【0029】図4と図5は、それぞれ下葺き屋根材13
の重合部18Aの上に重合する押さえ部材14の固定部
20の両端から側面部21を下方向きに形成し、この側
面部21の下端部を被係合部22として支持部材15を
係合支持するようにしたものである。ただし、図4のも
のでは、前記側面部21は下葺き屋根材13の立ち上げ
部18に沿って台形状に形成されているのに対して、図
5のものでは、固定部20を比較的広幅に形成し、その
両端部から垂下する態様で側面部21が形成されてい
る。
【0030】支持部材15は、前記側面部21に沿って
形成された脚部33の下端部に押さえ部材14の被係合
部22と係合する上向きの係合部27が形成され、なお
かつこの脚部33ないし係合部27の下端部が下葺き屋
根材13の上面に当接するように各部の寸法設定がなさ
れている。
【0031】図5の実施例では、前記構成に加えて、下
葺き屋根材13の立ち上げ部18および重合部18Aに
裏面側から当接するようにこれらと同様の断面形状に形
成された支持材36を設け、この支持材36の上面部に
スタッドボルト17を介して屋根材重合部18Aおよび
押さえ部材14を共締めしている。前記支持材36は、
流れ方向については、長い長尺材またはピース材として
形成されており、その下端部両側方に延設されたフラン
ジ部37にビス38を通して下地材12に固定されてい
る。
【0032】支持材36の高さは下葺き屋根材13の立
ち上げ部18よりも若干高く形成されており、これによ
りフランジ部37およびビス38のための上下方向の逃
げを得ると共に、下地材12と下葺き屋根材13との間
に断熱および防音等に利用可能な空間部39を確保して
いる。
【0033】ところで、図2,4,5に示した各実施例
は、支持部材15の被覆部23の両端部から下方に向け
て、下葺き屋根材13上にその下端部が当接する脚部3
3を延設した構造となっている。こうすることにより、
脚部33が下葺き屋根材13を介して下地材12上に表
面材16を支持することになるので、表面材16の上方
から作用する荷重に対して屋根強度を一層向上させるこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の二重葺き
屋根構造によれば、左右方向に隣接する下葺き屋根材の
重合部に位置してこれら屋根材を固定する押さえ部材の
上部に流れ方向に長尺な支持部材が位置し、しかもこの
支持部材の被覆部が押さえ部材及び下葺き屋根材の重合
部を被覆した態様となる。そして、前記取付部に取り付
けられた表面材と支持部材取付部との間の隙間から雨水
が入り込んだとしても、この雨水は押さえ部材と下葺き
屋根材との接合部分から室内側へと侵入するようなこと
はなく、下葺き屋根材の屋根面上に滴下する。したがっ
て、雨水は下葺き屋根材の表面を軒方向に流れて軒側端
部から外部へと確実に排出される。
【0035】なお、前記二重葺き屋根構造において、支
持部材として下葺き屋根材に上方から当接する脚部を備
えるものを設けることにより、該脚部が押さえ部材の固
定部ないし下地材に上方から当接して表面材を支持する
ことになるので、表面材の上方から作用する荷重に対し
て屋根強度を一層向上させることができる。
【0036】また、支持部材の被覆部と該被覆部の両端
から立ち上げた側壁部との間に樋状の空間部を形成する
とともに、前記側壁部上端に略水平な取付部を延設した
構造とすることにより、表面材の裏面側に侵入した雨水
を前記空間部を介して軒方向へと逃がすことができるの
で、下葺き屋根材の屋根面上へと滴下する水量を減じて
雨仕舞い性能を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による二重葺き屋根構造の第1実施例
の側面断面図。
【図2】図1の正面断面図。
【図3】この発明による二重葺き屋根構造の第2実施例
の正面断面図。
【図4】この発明による二重葺き屋根構造の第3実施例
の正面断面図。
【図5】この発明による二重葺き屋根構造の第4実施例
の正面断面図。
【図6】従来の二重葺き屋根構造の斜視図。
【図7】従来の二重葺き屋根構造の側面断面図。
【符号の説明】
11 母屋材 12 下地材 13 下葺き屋根材 14 押さえ部材 15 支持部材 16 表面材 17 スタッドボルト 18 下葺き屋根材の立ち上げ部 18A 下葺き屋根材の重合部 19 中間支持部 20 押さえ部材の固定部 21 押さえ部材の側面部 22 押さえ部材の被係合部 23 支持部材の被覆部 27 支持部材の係合部 28 支持部材の取付部 30 支持部材の側壁部 S 支持部材の空間部 33 支持部材の脚部 35 排水孔 36 支持材 39 空間部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】前述した要望に応えるため、発明者は先に
特開昭63−265056号公報に示す二重葺き屋根を
提案している。この二重葺き屋根は、図6および図7に
示すように、タイルブロックからなる多数の表面化粧用
の上葺き屋根材1と防水用の下葺き屋根材2とを備え、
下葺き屋根材2を母屋材などの屋根支持部材3上に固定
し、下葺き屋根材2に流れ方向に沿う突条部4を左右方
向に所要間隔で形成し、これらの突条部4上面に設けた
係合孔4aに突条部4上面に設けた係止部材5の係止爪
5aを係合させることで、突条部4上に係止部材5を固
定し、これらの係止部材5に前記上葺き屋根材1の下面
を係止し、軒側の上葺き屋根材1の棟側縁部に棟側の上
葺き屋根材1の軒側部を重ね合わせて、軒側から棟側に
かけて積層したものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地上に左右両側縁を立ち上げると共にこ
    の立ち上げ部の上端から外側に重合部を延出させた防水
    用の下葺き屋根材を敷設し、左右に隣接する下葺き屋根
    材の前記重合部上に押さえ部材を配し、この押さえ部材
    に支持部材を係合し、この支持部材に表面材を固定する
    二重葺き屋根構造において、 前記押さえ部材は、前記下葺き屋根材の重合部上に重合
    する固定部と支持部材に係合する被係合部とを備え、 前記支持部材は、流れ方向に長尺な通し材からなると共
    に、前記押さえ部材の被係合部と係合する係合部と、こ
    の係合部の上方にて前記押さえ部材上を覆うように延出
    する被覆部と、前記表面材を固定する取付部とを備え、 下葺き屋根材の重合部上に配される押さえ部材を下葺き
    屋根材を介して下地に固定し、支持部材を押さえ部材に
    係合し、支持部材の取付部に表面材を取り付けるものと
    したことを特徴とする二重葺き屋根構造。
  2. 【請求項2】支持部材は、下葺き屋根材に上方から当接
    する脚部を備えることを特徴とする請求項1記載の二重
    葺き屋根構造。
  3. 【請求項3】支持部材は、その被覆部と該被覆部の両端
    から立ち上げた側壁部との間に樋状の空間部を形成する
    とともに、前記側壁部上端に略水平な取付部が延設され
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の二重葺
    き屋根構造。
JP5209964A 1993-08-03 1993-08-03 二重葺き屋根構造 Expired - Fee Related JP2520846B2 (ja)

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