JPH0742205Y2 - 巻線ガイド絶縁部材付き突極形回転子 - Google Patents

巻線ガイド絶縁部材付き突極形回転子

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JPH0742205Y2
JPH0742205Y2 JP7410192U JP7410192U JPH0742205Y2 JP H0742205 Y2 JPH0742205 Y2 JP H0742205Y2 JP 7410192 U JP7410192 U JP 7410192U JP 7410192 U JP7410192 U JP 7410192U JP H0742205 Y2 JPH0742205 Y2 JP H0742205Y2
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JP
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winding
winding guide
pole
coil
magnetic pole
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JP7410192U
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JPH0641363U (ja
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田 仁 志 安
森 誠 一 三
沢 英 彦 深
原 一 良 市
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デンヨー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、突極形交流発電機に係
り、詳しくは突極形回転子の界磁コイルの冷却構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転界磁形同期発電機の界磁巻
線の巻線方式には、磁極鉄心にコイルボビンを設ける
か、磁極鉄心に絶縁を施し巻回する方式が採用されてい
る。しかし、このような方式では、励磁電流による界磁
巻線自体の発熱と磁極鉄心の温度上昇の両方が作用し
て、回転子全体が加熱されて界磁巻線の限界温度以上に
加熱されることになるので、この加熱を防ぐために、い
かにして温度上昇を抑えるか、従来より各種の冷却構造
が提案されてきた。
【0003】例えば、図8及び図9に示すように、磁極
鉄心21の両端面に湾曲したガイド板22をあてがって
界磁巻線23を巻回することにより磁極鉄心21の端面
とガイド板22の内周面との間に冷却用通風路24を形
成して、界磁巻線23及び磁極鉄心21の加熱を防止す
る方式もある。また、図10に示すように、磁極鉄心3
1に絶縁電線を巻回して線輪32を形成し、該線輪間あ
るいは該線輪と磁極鉄心31との間にスペーサ33を装
着して、線輪間あるいは該線輪と磁極鉄心との間に冷却
用通風路34を形成した加熱防止方式もある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なガイド板やスペーサを用いて冷却用通風路を形成する
方式では、巻線間に数箇所の通風路を形成し、冷却効率
を向上するには優れているが、ガイド板やスペーサを固
定する方法に問題があった。そのため、巻線束を糸やテ
ープ等で結束処理して強度的安定性を補う必要があっ
た。
【0005】そこで、本考案は、簡単な部材により複数
の冷却用通風路を形成しかつ機械的強度の向上を図るよ
うに構成し、もって上述した課題を解決した巻線ガイド
部材付き突極形回転子を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述事情に鑑
みなされたものであって、突極形回転子の各極の磁極鉄
心の頭部と、これに対応する磁極鉄心の軸近傍部に貫通
孔を設け、該貫通孔にコイル支持バーを貫通固定し、該
コイル支持バーを案内にして側面コ字形の巻線ガイド絶
縁部材を装着し、前記巻線ガイド絶縁部材に界磁コイル
を巻回した後、さらに前記巻線ガイド絶縁部材を積み重
ね、界磁コイルに所定の間隔をもたせて分割巻を可能と
したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上述構成に基づき、突極形回転子が回転する
と、巻線ガイド絶縁部材及び界磁コイル束のファン作用
により、磁極鉄心端面と界磁コイル束との間に形成され
た冷却用通風路、及び界磁コイル束間に形成された冷却
用通風路に径方向に通風され、界磁コイル及び磁極鉄心
が効率よく冷却される。また、巻線ガイド絶縁部材はコ
イル支持バーに案内され固定されているので、組付が容
易であり、かつ突極形回転子の回転による遠心力等に対
する機械的強度も大きい。
【0008】
【実施例】以下、図面に沿って、本考案による一実施例
について説明する。回転界磁形同期発電機の突極形回転
子1は、図1に示すように、鋼板を積層してブロック化
してなる回転子鉄心2を有している。該回転子鉄心2
は、軸近傍部3、該軸近傍部3から等間隔で放射状に突
出した4個の磁極部5とから一体に形成されている。ま
た、図2に示すように、各磁極部5の左側には外周側に
コイル支持バー7aが、軸近傍部3側にコイル支持バー
7bが所定間隔で一対となって突設されている。更に、
各磁極部5の右側には外周側にコイル支持バー8aが、
軸近傍部3側にコイル支持バー8bが所定間隔で一対と
なって突設されている。そして、各磁極部5にはコイル
支持バー7a,7b,8a,8bが1組となって配置さ
れている。
【0009】また、コイル支持バー7a,7bには巻線
ガイド絶縁物9がその両端部に設けられた貫通孔を介し
て嵌挿され、コイル支持バー8a,8bには巻線ガイド
絶縁物10がその両端部に設けられた貫通孔を介して嵌
挿されている。巻線ガイド絶縁物9のコイル巻装部は左
側のコーナが円弧状になっており、かつ第1層目を整列
巻きにするための溝が刻設されており、巻線ガイド絶縁
物10のコイル巻装部は右側のコーナが円弧状になって
おり、かつ第1層目を整列巻きにするための溝が刻設さ
れており、巻線ガイド絶縁物9と巻線ガイド絶縁物10
は左右に対象となって1組となっている。巻線ガイド絶
縁物9,10は耐絶縁性、耐熱性及び経年変化に優れた
材料で一体にモールド成形されている。
【0010】また、図5及び図6に示すように、巻線ガ
イド絶縁物9の軸近傍部3側には渡り線クランプ溝9
a,9bが磁極部5側から順に刻設され、巻線ガイド絶
縁物10にも同様に渡り線用クランプ溝10a,10b
が刻設されている。そして、図2に示すように、コイル
支持バー7a,7bには巻線ガイド絶縁物9が挿入さ
れ、更に同一形状の巻線ガイド絶縁物9′が挿入され、
一方、コイル支持バー8a,8bには巻線ガイド絶縁物
10が挿入され、更に同一形状の巻線ガイド絶縁物1
0′が挿入される。巻線ガイド絶縁物9,9′,10,
10′は単にコイル支持バー7a,7b,8a,8bに
挿入するだけでよく、特別な取付工具及び補助部品は一
切必要としない。コイル支持バー7a,7b,8a,8
b、及び巻線ガイド絶縁物9,9′,10,10′によ
り1極の片側のコイルエンドが形成されている。
【0011】そして、図3及び図4に示すように、界磁
巻線13は巻線ガイド絶縁物9,10をコーナーにして
磁極部5の周囲に巻回されおり、磁極部5の長手方向の
界磁巻線13はコイルサポータ12,12…によって保
持されている(図1参照)。この際、界磁巻線13の束
の内周面と磁極部5の端面との間には第1通風路15が
形成され、更に、界磁巻線13は巻線ガイド絶縁物
9′,10′をコーナーにして磁極部5の周囲に巻回さ
れ、内側の界磁巻線13の束の外周面と外側の界磁巻線
13の束の内周面との間には第2通風路16が形成され
ている。従って、コイルエンドの巻線の側壁に2か所の
通風路15,16を設けたため、磁極が回転中に、図3
で示すように、第1通風路15の冷却風F1及び第2通
風路16の冷却風F2はいずれも遠心力で放射状に吹き
抜ける風となり、回転子鉄心2及び界磁巻線13は極め
て効果的に冷却される。
【0012】次に、各磁極の渡り線の処理と巻線の作業
性について説明する。図7は渡り線クランプ溝9a,9
b,9′a,9′b,10a,10b,10′a,1
0′bについて説明した図で、N1・N2極とS1・S
2極とをそれぞれ1対として2分割して巻回した例であ
り、界磁巻線13の初めと終りはそれぞれN1・N2極
側はA,B、S1・S2極側はC,Dと付されている。
先ず、巻線ガイド絶縁物9,10をコイル支持バー7
a,7b,8a,8bに挿入し、N1・N2極の巻初め
Aは右側のクランプ溝10aにてクランプした後、N1
極の左下隅より巻回され、約半分巻かれたところで巻線
ガイド絶縁物9′,10′を挿入し、外側巻線が巻回さ
れ、左側のクランプ溝9′aでクランプされ、渡り線1
8はS1極のクランプ溝10b,9bを通ってクランプ
され、N2極のクランプ溝10aへと中継クランプされ
ていく。
【0013】そして、N2極に移動した渡り線18は、
N1極と同様な手順で、N2極の左下隅より巻回され、
約半分巻かれたところで巻線ガイド絶縁物9′,10′
を挿入し、外側巻線が巻回され、左側のクランプ溝9′
aでクランプされ、クランプ溝10b,9bを通って、
図中点線で示すように仮クランプされ、端末は巻終りB
にて1対の巻線が完了する。次に、S1・S2極の巻初
めはCより初まり、渡り線19はN1・N2極とほぼ同
様な手順でクランプしながら巻終りDにて完了する。こ
のようにして、巻回された2組の界磁巻線は回転子の回
転整流器(図示せず)へ接続される。この渡り線のクラ
ンプ作業は、渡り線をクランプ溝9a,9b,9′a,
9′b,10a,10b,10′a,10′bに単に嵌
め込んでゆくだけで行えるため、極めて簡単な作業であ
る。従って、クランプ溝により簡単かつ安定して渡り線
処理をすることができ、従来一般に行われているよう
に、1極の界磁コイルの巻回が終わり、次の極に移る時
の渡り線部分は切断することなく、また渡り線の半田付
け作業、及び糸やテープによる結束作業等、細かい手作
業を省略できる。
【0014】なお、上述実施例では、突極形回転子とし
て4極突極形回転子を用いたが、これに限らず、2極突
極形回転子や6極突極形回転子等他の極数の突極形回転
子を用いてもよいことは勿論である。更に、上述実施例
では、巻線ガイド絶縁物を2段としたが、これに限らず
3段、4段等多段としてもよい。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
巻線ガイド絶縁部材を積み重ねて装着し、磁極鉄心端面
と界磁コイル束との間及び界磁コイル束間に冷却用通風
路を形成したので、界磁コイル及び磁極鉄心を極めて効
果的に冷却することができる。また、巻線ガイド絶縁部
材はコイル支持バーに案内され固定されているので、組
付が容易となり、かつ突極形回転子の回転による遠心力
等に対する機械的強度も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による突極形回転子の斜視図である。
【図2】突極形回転子に巻線ガイド絶縁物を取り付けた
状態を示す斜視図である。
【図3】コイルエンドの冷却用通風路を示す斜視図であ
る。
【図4】コイルエンドの冷却用通風路を示す平面図であ
る。
【図5】本考案による巻線ガイド絶縁物の渡り線用クラ
ンプ溝を示す斜視図である。
【図6】本考案による巻線ガイド絶縁物の渡り線用クラ
ンプ溝を示す断面図である。
【図7】本考案による渡り線のクランプ状態を示す平面
図である。
【図8】従来のガイド板を示す斜視図である。
【図9】従来のガイド板を取り付けた突極形回転子の部
分平断面図である。
【図10】従来のスペーサを取り付けた突極形回転子の
部分平面図である。
【符号の説明】
1 突極形回転子 2 回転子鉄心 3 軸近傍部 5 磁極部 7a,7b,8a,8b コイル支持バー 9,9′,10,10′ 巻線ガイド絶縁物 9a,9b,9′a,9′b,10a,10b,10′
a,10′b渡り線クランプ溝 12 コイルサポータ 13 界磁巻線 15 第1通風路 16 第2通風路 18,19 渡り線 F1 第1通風路の冷却風 F2 第2通風路の冷却風

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突極形回転子の各極の磁極鉄心の頭部
    と、これに対応する磁極鉄心の軸近傍部に貫通孔を設
    け、該貫通孔にコイル支持バーを貫通固定し、該コイル
    支持バーを案内にして側面コ字形の巻線ガイド絶縁部材
    を装着し、 前記巻線ガイド絶縁部材に界磁コイルを巻回した後、さ
    らに前記巻線ガイド絶縁部材を積み重ね、界磁コイルに
    所定の間隔をもたせて分割巻を可能としたことを特徴と
    する巻線ガイド絶縁部材付き突極形回転子。
JP7410192U 1992-10-23 1992-10-23 巻線ガイド絶縁部材付き突極形回転子 Expired - Lifetime JPH0742205Y2 (ja)

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JP7410192U JPH0742205Y2 (ja) 1992-10-23 1992-10-23 巻線ガイド絶縁部材付き突極形回転子

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JP7410192U JPH0742205Y2 (ja) 1992-10-23 1992-10-23 巻線ガイド絶縁部材付き突極形回転子

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Publication Number Publication Date
JPH0641363U JPH0641363U (ja) 1994-05-31
JPH0742205Y2 true JPH0742205Y2 (ja) 1995-09-27

Family

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JP7410192U Expired - Lifetime JPH0742205Y2 (ja) 1992-10-23 1992-10-23 巻線ガイド絶縁部材付き突極形回転子

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JP2009254060A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の固定子
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US10680492B2 (en) * 2018-09-11 2020-06-09 Hamilton Sundstrand Corporation Variable frequency generator rotor winding support structure

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