JP3339382B2 - インナーロータ型モータの固定子 - Google Patents

インナーロータ型モータの固定子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインナーロータ型モ
ータの固定子、特に巻線密度向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種産業用機器の駆動源にサーボ
モータが多用され、小型化・高性能化(高応答性)が求
められており、このため、固定子の巻線密度を高め、さ
らに、ロータマグネットに高磁束密度の磁石を用いるこ
とでイナーシャを小さくして、小型化・高性能化に対応
している。
【0003】上記の巻線密度を高める方法に、固定子を
構成する極歯毎に円周方向に分割・絶縁し、電線を巻装
した後、所定数量を環状に接合して固定子を形成する製
造方法がある。
【0004】以下、従来の固定子について、図面を用い
て説明する。図2において、21は極歯単位毎に円周方
向に分割・積層した積層鉄心、22は積層鉄心21の両
端部に装着したエンドインシュレータ、23はエンドイ
ンシュレータ22を介して積層鉄心21の極歯部24に
直交するように巻装した電線、25は積層鉄心片完成品
である。そして、図3に示すように、この積層鉄心片完
成品25は所定数量環状に配設され、積層鉄心21の分
割接合部26をそれぞれ溶接して固定子となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、以下のような問題点があった。
【0006】図2(b)においては、積層鉄心21の極
歯部24のスロット部の勾配によって、電線が内周側に
滑り易く、巻線機にて電線にトラバースをかけながら巻
線をしても、整列巻装するための条件設定が難しく、安
定して高密度の巻線状態を得ることが難しかった。
【0007】この対策として、図2(c)のように、エ
ンドインシュレータ22cの極歯部24の上面又は側面
に、巻装する電線23の線径に応じた凹部を形成すれ
ば、トラバースをかけなくても電線はエンドインシュレ
ータ22cの凹部に沿って巻装されるので、スロット部
の勾配によって滑ることがなくなり、整列巻装が可能に
なる。
【0008】しかしながら、モータの巻線仕様は、入力
電圧や出力トルクに対応して種々の異なる線径の電線が
使用されており、エンドインシュレータ22cの極歯部
24に巻装する電線の線径に応じた凹部を形成する方法
では、個々の線径に応じたエンドインシュレータが必要
になる。
【0009】また、凹部を形成して絶縁と強度の両面を
維持しようとすると、エンドインシュレータ22cの肉
厚を厚くする必要があり、その結果、電線が納まる極歯
部のスロット断面積が小さくなり高密度巻線を阻害する
要因になる。
【0010】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、高密度で安定した巻線が可能な固定子を安価に
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、珪素鋼板を積層した積層鉄心と、前記積層
鉄心の極歯単位毎に巻装した電線と、前記積層鉄心の積
層方向の両端部に位置して極歯部を覆い前記電線と前記
積層鉄心とを絶縁するエンドインシュレータとを備え、
前記エンドインシュレータに、前記積層鉄心の両端部の
上面に外周側から内周側に向けて厚くなる勾配を設けた
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】この課題を解決するために本発明
は、珪素鋼板を積層した積層鉄心と、前記積層鉄心の極
歯単位毎に巻装した電線と、前記積層鉄心の積層方向の
両端部に位置して極歯部を覆い前記電線と前記積層鉄心
とを絶縁するエンドインシュレータとを備え、前記エン
ドインシュレータに、前記積層鉄心の両端部の上面に外
周側から内周側に向けて厚くなる勾配を設けたことを特
徴とするインナーロータ型モータの固定子である。
【0013】また、極歯部に外周側から内周側に向けて
狭くなる勾配を有する積層鉄心の勾配とエンドインシュ
レータの勾配とを同等の勾配にした請求項1記載のイン
ナーロータ型モータの固定子である。
【0014】このように、エンドインシュレータの極歯
部上面を、外周側から内周側に向けて厚くなる勾配を設
けたので、巻線機により電線にトラバースをかけなくて
も、電線には極歯部の外周側に向けて滑ろうとする力が
発生して、整列巻装がしやすくなる。
【0015】また、積層鉄心の極歯部に勾配があるとき
に、エンドインシュレータの勾配と極歯部の勾配とを同
等の勾配にしたものでは、極歯部の勾配により電線が内
周部側に滑り落ちようとする力に対して、エンドインシ
ュレータの勾配で発生する極歯部の外周側に向けて滑ろ
うとする力が打ち勝って、整列巻装がしやすくなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0017】図1において、1は極歯単位毎に円周方向
に分割・積層した積層鉄心、2は積層鉄心1の両端部に
装着したエンドインシュレータ、3はエンドインシュレ
ータ2を介して積層鉄心1の極歯部1aに直交するよう
に巻装した電線、5は積層鉄心片完成品である。1bは
極歯部1aが有する勾配、2aはエンドインシュレータ
2の極歯部で、2bは極歯部2a上面に設けた勾配であ
る。
【0018】電線3はエンドインシュレータ2の外周側
から内周側に、つまり極歯部2aの幅の広い方から狭い
方へ順次、極歯部に直交するように巻回して巻装され
る。
【0019】このとき、極歯部1aが有する勾配1bに
相当する勾配2bをエンドインシュレータ2に設けたの
で、電線3にはエンドインシュレータ2の外周側から内
周側方向に安定した負荷が発生する。このため電線3は
エンドインシュレータ2の勾配部を滑らずに密着した状
態で巻回され、整列巻装できるので安定した巻線の形成
が可能になる。
【0020】なお、積層鉄心1の極歯部1aの勾配1b
とエンドインシュレータ2の勾配2bの関係は、勾配2
bを勾配1bより少し大きくする程度(同等の勾配)に
すればよく、また、積層鉄心1の極歯部1aが平行な場
合に設けても有効である。
【0021】
【発明の効果】上記の実施例から明らかなように本発明
によれば、エンドインシュレータの極歯部面に外周側か
ら内周側に向けて厚くなる勾配を設けるだけで、巻回さ
れる電線に安定した向きの力を発生させることができ
る。
【0022】特に、積層鉄心の極歯部に勾配がある場合
に、積層鉄心の極歯部の勾配より少し大きい同等の勾配
をエンドインシュレータに設けるだけで、巻回される電
線に安定した向きの力を発生させることができ、電線は
積層鉄心の極歯部の勾配に沿って滑りおちることがなく
なる。
【0023】これにより電線どうしが密着した整列巻装
を安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例の積層鉄心片完成品の部
分断面図 (b)本発明の実施例の巻線部の断面図
【図2】(a)従来の積層鉄心片完成品の部分断面図 (b)従来の巻線部の断面図 (c)従来の高密度巻線のエンドインシュレータの上面
【図3】固定子の平面断面図
【符号の説明】
1 積層鉄心 1a 極歯部 1b 勾配 2 エンドインシュレータ 2b 勾配 3 電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 一則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−35954(JP,A) 特開 平9−74028(JP,A) 実開 昭60−86047(JP,U) 実開 昭57−27749(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 3/34 H02K 21/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】珪素鋼板を積層した積層鉄心と、前記積層
    鉄心の極歯単位毎に巻装した電線と、前記積層鉄心の積
    層方向の両端部に位置して極歯部を覆い前記電線と前記
    積層鉄心とを絶縁するエンドインシュレータとを備え、
    前記エンドインシュレータに、前記積層鉄心の両端部の
    上面に外周側から内周側に向けて厚くなる勾配を設けた
    ことを特徴とするインナーロータ型モータの固定子。
  2. 【請求項2】極歯部に外周側から内周側に向けて狭くな
    る勾配を有する積層鉄心の勾配とエンドインシュレータ
    の勾配とを同等の勾配にした請求項1記載のインナーロ
    ータ型モータの固定子。
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