JPH074215Y2 - 定量注出栓 - Google Patents

定量注出栓

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JPH074215Y2
JPH074215Y2 JP1989043638U JP4363889U JPH074215Y2 JP H074215 Y2 JPH074215 Y2 JP H074215Y2 JP 1989043638 U JP1989043638 U JP 1989043638U JP 4363889 U JP4363889 U JP 4363889U JP H074215 Y2 JPH074215 Y2 JP H074215Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は液体洗剤、シャンプー等の内容液の定量注出栓
に係るものであって、容器本体の開口部に接続して形成
するとともに容器本体の傾斜状態等に影響される事な
く、常に定量の内容液を注出し得るようにしようとする
ものである。
従来の技術 従来、液体洗剤、シャンプー、水歯磨き等の、内溶液の
定量注出を目的とした定量注出栓には、実開昭60-18815
8号公報記載の考案のごとく、内容液の導入口と第1排
出口とを、筒状装着体の外周壁に形成したものが存在す
る。
また、実開昭60-188159号公報記載の考案の如く、導入
室内の空気の第1排出口と内容液の導入口とを、縦軸線
上に於いてずらして位置するようにしたものが存在す
る。
また、内容液の定量注出を目的とした定量注出栓として
は、更に実開昭60-193045号公報記載の考案および特開
昭62-52059号公報記載の発明等が提案されている。
また、内容液の定量注出を目的とした定量注出栓には、
本願出願時には未公開の、実願昭63-28512号公報記載の
考案が存在する。この考案は、液体洗剤、シャンプー等
の内容液の定量注出栓に於いて、容器本体の傾斜角度、
傾斜方向等の状態に影響される事なく、常に定量の内容
液を注出し、また内容液の迅速な計量を可能にする優れ
た技術効果を有している。
考案が解決しようとする課題 そして、実開昭60-188158号公報記載の考案では、容器
本体が迅速かつ正しい位置関係で、正立、倒立を繰り返
す場合には問題を生じない。しかしながら、そのような
使用が成される事は希なものであり、正しい使用が成さ
れないと、実開昭60-188159号公報の第9図、第10図に
示すごとく、内容液の不均一な注出を行うものとなる欠
点を有していた。
また、この欠点を除去する目的で、上記実開昭60-18815
9号公報記載の考案が提案されている。そして、この考
案は、導入室内の空気の第1排出口と内溶液の導入口と
を、縦軸線上に於いてずらして位置するようにしてい
る。しかし、この場合も空気の第1排出口が、縦軸線に
対して傾斜する内容液面の中央に位置する場合には良い
が、このような傾斜位置関係で容器本体が傾斜使用され
るのは希なものである。そして、この傾斜方向は、使用
者の意思で極めて不特定な扱いが成されるのが通常であ
り、この考案の場合にも常に均一量の内容液の注出を行
うことは出来ないものであった。
また、実開昭60-193045号公報記載の考案および特開昭6
2-52059号公報記載の発明等に於いても、容器本体が迅
速かつ正しい位置関係で、正立、倒立を繰り返す場合に
は問題を生じない。しかしながら、そのような使用が成
される事は希なものであり、使用者の意思で極めて不特
定な扱いが成されるのが通常であり、この考案の場合に
も常に均一量の内容液の注出を行うことは出来ないもの
である。
また、更に上記の欠点を除去する目的で、本願考案者が
提案した実願昭63-28512号考案は、上記課題を解決し、
液体洗剤、シャンプー等の内容液の定量注出栓に於い
て、容器本体の傾斜角度、傾斜方向等の状態に影響され
る事なく、常に定量の内容液を注出し、また内容液の迅
速な計量を可能にする優れた技術効果を有している。
しかしながら、上記考案を図面化した第9図により説明
すれば、運搬時、収納時等に容器本体(1)が横倒しに
転倒した状態が継続すると、導入口(16)から流入した
内容液(11)が、注出口(19)部分まで充満する。そし
て、これを正立状態に戻しても、密閉用のキャップをし
ている場合には、注出口(19)部分まで充満した内容液
(11)はそのままとなる。また、この状態でキャップを
解放しても、容器本体(1)内に外気を導入する口が開
口されていないため、容器本体(1)内の上部空間の内
圧とバランスの取れる位置まで、液面(27)は低下する
ものの装着体(3)の排出路(21)部分に残留してしま
う。この残留分が、定量測定された内容液とともに排出
されるため、正確な定量注出が出来ない問題点を有して
いる。
本考案は上述のごとき課題を解決しようとするものであ
って、液体洗剤、シャンプー、水歯磨き等の内容液の定
量注出栓に於いて、容器本体の傾斜角度、傾斜方向、転
倒放置後の内容液注出等の状態に影響される事なく、常
に定量の内容液を注出し、また内容液の迅速な計量を可
能にしようとするものである。
課題を解決するための手段 本考案は上述のごとき課題を解決するため、容器本体の
開口部に、有底筒状の装着体を固定し、この装着体の内
部を底部方向を残して隔壁により二室に分割するととも
にこの隔壁の天板を装着体の内面に液密に接触して内容
液の導入室を形成し、この導入部分の装着体の外周壁
に、内容液導入用の導入口を開口するとともに隔壁と装
着体の外周壁間の導入室内に、導入室内の空気を排出す
る第1排出口を底壁から立上げた立上壁に開口し、また
注出口側と連通するとともに導入口と第1排出口を結ぶ
面よりも底壁側の導入室内に第2排出口を開口し、この
第1、第2の排出口を開口した導入室と隔壁を介して排
出路を隣接形成し、この排出路と導入室とを、隔壁下端
と底壁間に形成する連通間隔を介して、連通するととも
に排出路を、内容液の注出口に接続して成るものであ
る。
また、第1排出口は、隔壁と装着体の外周壁との直径の
中間部に設けても良い。
また、第1排出口は、底壁から筒状に立上げた立上壁の
先端に開口しても良い。
また、第1排出口は、装着体の外周壁に立上壁を接続し
て設けた凹溝の導入口側に形成しても良い。
また、第1排出口は、導入口の下端と隔壁の下端を結ぶ
面よりも導入口側に設けても良い。
また、第2排出口は、天板に一端を連結開口した排気管
の先端に開口しても良い。
また、第2排出口は、隔壁の一部を分割し、隔壁から導
入室側に突出した、隔壁凹溝の先端に開口しても良い。
また、第2排出口は、導入口と第1排出口を結ぶ面より
も底壁側であるとともに第1排出口よりも天板側に開口
しても良い。
また、第2排出口は、外周壁および底壁に沿って、導入
室から注出口の近くまで形成した排気管の導入室内に開
口しても良い。
また、装着体の上方には、液体導出用の嘴片を接続突出
し、この嘴片の外周基部に、環状段部を天板上面まで形
成し、嘴片外面に付着する内容液を環状段部から天板に
誘導して回収するものでも良い。
作用 本考案は上述のごとく構成したものであるから、内容液
を充填した容器本体を傾斜状態で倒立すれば、容器本体
内の内容液は、導入口から導入室内に導入されると共に
導入室内の空気は第1排出口から容器本体内に排出され
る。内容液の導入が空気の第1排出口まで行われ、内容
液によって空気の第1排出口が閉止されると、液の導入
は停止し一定量が計量される。
次に、容器本体を正立状態とすれば、隔壁下端と底壁間
に形成する連通間隔方向に計量された内容液が移動し、
装着体の底壁上面に溜められて位置し、容器本体の開口
部からの内容液の排出準備状態となる。この状態で容器
本体を、排出路を下方に位置して傾斜状態で倒立すれ
ば、計量された内容液は、排出路を介して容器本体の開
口部から外部に排出される。この排出のための傾斜倒立
状態に於いて、前述と同一の作用により、導入室には容
器本体内の内容液が一定量だけ計量される。
そして、この計量に於いては、導入室内の空気の第1排
出口が、隔壁と装着体の外周壁間の導入室内で底壁から
立上げた立上壁に開口したものである。そのため、従来
の装着体の外周壁に空気の第1排出口と内容液の導入口
を設けたもののごとく、第1排出口を閉止する液面が、
倒立状態の液面に比べ第1排出口から内容液を減量する
方向にのみ形成されたり、第1排出口から内容液を増量
する方向にのみ形成されたりすることがない。そして、
外周壁と隔壁間に設けた第1排出口を閉止する液面は、
第1排出口を中心として減量する方向と増量する方向の
双方に形成されるものとなるから、増減の和がゼロ若し
くゼロに近いものとなり、容器本体の傾斜状態がどのよ
うな場合にも内容液の定量注出を可能にすることができ
る。
また、運搬時、収納時等に容器本体が横倒しに転倒した
状態が継続すると、導入口から流入した内容液が、注出
口部分まで充満し、これを正立状態に戻しても、密閉用
のキャップをしている場合には、注出口部分まで充満し
た内容液はそのまま残留する。しかし、注出口を密閉し
ているキャップを解放すれば、外気が第2排出口から導
入室に導入され、容器本体内外に圧力差を生じることが
無い。そのため、第1排出口よりも上部に位置する内容
液は、第1排出口から容器本体内に排出され、予定され
た定量の内容液のみが導入室内に残留するものとなり、
確実な定量注出を可能とする。
実施例 以下本考案の一実施例を図面に於いて説明するが、本明
細書中で上下等の位置関係を示す言葉は、特別に断りの
無い限り、容器本体が正立状態に位置している場合を基
準としている。
(1)は容器本体で、開口部(2)に、有底筒状の装着
体(3)を固定し、この装着体(3)の内部を底部方向
を残して隔壁(4)により二室に分割している。この隔
壁(4)は第1図に示すごとく、装着体(3)とは別個
の略断面コ字型に形成し、開口縁(6)の外側を装着体
(3)の外周壁(7)の内面に密接する密接面(8)と
する。また、この隔壁(4)の一部を延長方向に突出し
て設けた天板(10)を、装着体(3)の外周壁(7)内
面に液密に接触して内容液(11)の導入室(12)を形成
している。
また、天板(10)と装着体(3)の内面との液密接触
は、天板(10)を環状壁(13)の一部に固定し、この環
状壁(13)の外周に設けた環状突条(14)を、装着体
(3)の内面に設けた環状凹溝(15)に、嵌合すること
により行う。
また、導入室(12)部分の装着体(3)の外周壁(7)
の上部には、内容液(11)の導入用の導入口(16)を開
口するとともに隔壁(4)と、装着体(3)の外周壁
(7)との中間部、即ち導入室(12)の直径方向の中央
部には、導入室(12)内の空気を排出する第1排出口
(17)を形成する。この第1排出口(17)は、装着体
(3)の底壁(18)から筒状に立上げた立上壁(20)の
先端またはその側面に開口する。そして、導入口(16)
の下端と隔壁(4)の下端を結ぶ面よりも上部に第1排
出口(17)を位置するのが好ましいものである。
そして、この第1排出口(17)を開口した導入室(12)
と隔壁(4)を介して排出路(21)を隣接形成し、この
排出路(21)と導入室(12)とを、隔壁(4)下端と底
壁(18)間に形成する連通間隔(22)を介して連通して
いる。
また、天板(10)に一端を連結開口して注出口(19)側
と連通する排気管(35)の先端に第2排出口(36)を開
口し、この第2排出口(36)を、導入口(16)と第1排
出口(17)を結ぶ面よりも底壁(18)側であるとともに
第1排出口(17)よりも天板(10)方向の導入室(12)
内に位置している。
また、前記の連通間隔(22)を介して、導入室(12)と
連通する排出路(21)を、装着体(3)上端の内容液
(11)の注出口(19)に接続する。そして、この注出口
(19)の一側に、上記環状壁(13)から液体導出用の嘴
片(23)を突出する。この嘴片(23)の外周基部には、
環状段部(24)を形成し、粘性の高い液体洗剤、シャン
プー等が、注出時に第5図に示すごとく、嘴片(23)の
外面に回り込んで、付着することが有っても、この内容
液(11)を環状段部(24)から天板(10)に誘導して回
収することにより、内容液(11)による容器本体(1)
外周の汚染を防止することが出来る。また嘴片(23)の
先端外周には、折返し部(25)を形成し、内容液(11)
注出時の、液切れを良好なものとしている。
上述のごとく構成したものに於いて、内容液の定量注出
を行うには、内容液(11)を充填した容器本体(1)を
第2図に示すごとく傾斜状態に倒立すれば、容器本体
(1)内の内容液(11)は導入口(16)から、導入室
(12)内に導入される。また、同時に導入室(12)内の
空気は、筒状の立上壁(20)の上端または側面に設けた
第1排出口(17)から、容器本体(1)内に排出され
る。
また、容器本体(1)の傾斜の初期過程では、筒状の立
上壁(20)の下端に設けた、立上壁開口(26)から、第
1排出口(17)を介して導入室(12)に内容液(11)を
導入するとともに導入口(16)から空気を排気する状態
が生じても良いが、最終的には導入口(16)から内容液
(11)を導入し、第1排出口(17)から空気を排出する
状態と成る。
次に、内容液(11)の導入室(12)への導入が、第2図
又は第4図に示すごとく、空気の第1排出口(17)まで
行われ、内容液(11)によって空気の第1排出口(17)
が閉止されると、内容液(11)の導入は停止し、導入室
(12)内に一定量が計量される。この時、導入口(16)
と第1排出口(17)は結ぶ面よりも底壁(18)側である
とともに第1排出口(17)よりも、天板(10)方向の導
入室(12)内に位置している第2排出口(36)は、液面
(27)と接触することの無いように位置されている。
次に、容器本体(1)を、第3図に示すごとく正立状態
とすれば、内容液(11)は隔壁(4)下端と底壁(18)
間に形成する、連通間隔(22)方向に移動し、装着体
(3)の底壁(18)上面に溜られて位置し、容器本体
(1)の開口部(2)からの排出準備状態となる。この
状態で容器本体(1)を、排出路(21)を下方に位置し
て傾斜状態で倒立すれば、計量された内容液(11)は、
第2図に示すごとく排出路(21)を通り、環状壁(13)
から突出した液体導出用の注出口(19)より嘴片(23)
を介して外部に排出される。
この嘴片(23)は、先端に外方への折返し部(25)を設
けているから、粘性の高い液体洗剤、シャンプー等が内
容液(11)で有っても比較的液切れの良いものとなる。
また、粘性の高い内容液(11)が排出にともなって、第
5図に示すごとく嘴片(23)の外周に付着しても、この
嘴片(23)の外周基部には、環状段部(24)を形成して
いるから、粘性の高い内容液(11)は環状段部(24)か
ら天板(10)に誘導され、容器本体(1)内に回収する
ことができ、内容液(11)による容器本体(1)外周の
汚染を防止することが可能となる。
また、この計量された内容液(11)排出のための、容器
本体(1)の傾斜倒立状態に於いて、前述と同一の作用
により、導入室(12)には容器本体(1)内の内容液
(11)が一定量だけ、排出と同時に導入されて計量され
る。
そして、この計量に於いては、導入室(12)内の空気の
第1排出口(17)が、隔壁(4)と装着体(3)の外周
壁(7)間の導入室(12)内で、底壁(18)から立上げ
た立上壁(20)に開口したものである。
そのため、第4図に示すごとく、第1排出口(17)は導
入室(12)の直径方向の中央部に位置する事により、従
来の装着体(3)の外周壁(7)に、空気の第1排出口
(17)を設けたもののごとく、第1排出口(17)を閉止
する液面(27)が、第1排出口(17)から内容液(11)
を減量する方向にのみ形成されたり、第1排出口(17)
から内溶液(11)を増量する方向にのみ形成されたりす
ることがない。また、第4図に示すごとく外周壁(7)
と隔壁(4)間に設けた第1排出口(17)を閉止する液
面(27)は、第1排出口(17)を中心として、減量する
方向の減量液面(28)と、増量する方向の増量液面(2
9)の双方が、同時に形成されるものとなるから、増減
の和がゼロ若しくはゼロに近いものとなり、容器本体
(1)の傾斜状態がどのような場合にも、内溶液(11)
の定量注出を可能にすることができる。
また、第1排出口(17)を上述のごとく、立上壁(20)
の上端に設ければ、導入室(12)内の空気が垂直方向に
抜ける事ができ、装着体(3)の外周壁(7)や立上壁
(20)の側面に設けた場合のごとく、空気が横方向に抜
けるものに比較し、迅速な排気が可能となり、導入室
(12)への、内容液(11)の導入が、高粘度の内容液
(11)で有っても迅速に行うことが可能となる。
また、上記実施例において、第1排出口(17)は、底壁
(18)から筒状に立上げた立上壁(20)の先端に開口
し、底壁(18)の立上壁開口(26)と内容液(11)の導
入口(16)との距離を大きく取り、導入過程における第
1排出口(17)と導入口(16)の同時閉止を防止し、内
容液(11)の迅速な導入を可能にしている。
しかし、この方向は必ずしも必須の条件ではなく、他の
異なる実施例において第1排出口(17)は、第6図、第
7図に示すごとく立上壁(20)を筒状に形成すること無
く、装着体(3)の外周壁(7)に、立上壁(20)をコ
字型に接続して、凹溝(31)を形成し、この凹溝(31)
の導入口(16)側の端部に第1排出口(17)を形成する
もので有っても良い。
この実施例では、空気の第1排出口(17)と上記実施例
の立上壁開口(26)とが同一となり、第1排出口(17)
と導入口(16)の距離が近いものとなるが、装着体
(3)の成型を容易とする利点を有している。この凹溝
(31)はコ字型でなく半円状で有ってもよいが、立上壁
(20)を筒状とすることなく凹溝(31)とすれば、内容
液(11)が高粘度物の場合にも、内容液(11)導入に於
ける抵抗が少なくなり、迅速な内容液(11)導入を可能
とする。
また、第2排出口(36)は、第6図、第7図に示すごと
く、隔壁(4)の一部を分割し、隔壁(4)からコ字型
に導入室(12)側に突出した、隔壁凹溝(37)の先端に
開口しても良い。この実施例では、第2排出口(36)を
排気管(35)の先端に形成する場合よりも、装着体
(3)の成型を容易とする利点を有している。
また、第2排出口(36)は、第8図に示すごとく外周壁
(7)および底壁(18)に沿って、導入室(12)から注
出口(19)の近くまで排気管(38)を形成し、この排気
管(38)の先端を導入室(12)内に開口することにより
形成しても良い。しかしながら、本実施例に於ける排気
管(35)に内容液(11)が入ると、排気管(35)として
の空気流通機能を失うものとなるので、液抜き用の小孔
(39)を底壁(18)に開口している。
考案の効果 本考案は上述のごとく構成したものであるから、液体洗
剤、シャンプー等の内容液の定量注出栓に於いて、容器
本体の傾斜角度、方向、容器本体の転倒放置の後等の状
態に影響される事なく、常に定量の内容液を注出するこ
とを可能とする。
そして運搬時、収納時等に容器本体が転倒した状態が継
続すると、導入口から流入した内容液が、注出口部分ま
で充満するが、これを正立状態に戻してキャップを解放
すれば、外気が第2排出口から導入室に導入され、容器
本体内外に圧力差を生じることが無いから、第1排出口
よりも上部に位置する内容液は、第1排出口から容器本
体内に排出され、予定された定量の内容液のみが導入室
内に残留するものとなり、確実な定量注出を可能とす
る。
また第1排出口は、隔壁と装着体の外周壁との直径の中
間部に設ける事によって、容器本体の傾斜計量時に減量
分と増量分が一致し、常に確実な定量測定を可能とす
る。
また第1排出口を、底壁から筒状に立上げた立上壁の先
端に開口すれば、導入室内の空気の排出が垂直方向に行
われ、高粘度の内容液を導入する場合にも、排気が迅速
に行われ、内容液の導入を迅速に行う事ができる。
また第1排出口を、装着体の外周壁に立上壁を接続して
設けた凹溝の導入口側の先端に形成することにより、成
型を容易にするとともに高粘度の内容液の導入において
抵抗が少なくなり、迅速な内容液の導入ができる。
また第1排出口は、導入口の下端と隔壁の下端を結ぶ面
よりも導入口側に設ける事により、導入口の下端と第1
排出口を結ぶ面に、内容液の液面が一致した場合でも、
内容液の連続注出等の事故を生じる事なく、確実な定量
測定を可能にする。
また装着体の上方には、液体導出用の嘴片を接続突出
し、この嘴片の外周基部に、環状段部を天板上面まで形
成し、嘴片外面に付着する内容液を環状段部から天板に
誘導して回収することもできるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであって、第1図は分
解斜視図、第2図は容器本体の傾斜倒立状態を示す断面
図、第3図は容器本体の正立状態の断面図、第4図は容
器本体の傾斜倒立状態の断面図、第5図は嘴片の外面に
付着した内容液の回収状態を示す断面図、第6図は他の
異なる実施例を示す分解斜視図、第7図は第6図の実施
例の組立状態を示す断面図、第8図は更に異なる実施例
を示す断面図、第9図は第2排出口を設けない場合に於
ける容器本体の転倒から正立復元状態の断面図である。 (1)……容器本体 (2)……開口部 (3)……装着体 (4)……隔壁 (7)……外周壁 (10)……天板 (11)……内容液 (12)……導入室 (16)……導入口 (17)……第1排出口 (18)……底壁 (19)……注出口 (20)……立上壁 (21)……排出路 (22)……連通間隔 (23)……嘴片 (24)……環状段部 (31)……凹溝 (35)……排気管 (36)……第2排出口 (37)……隔壁凹溝 (38)……排気管

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体の開口部に、有底筒状の装着体を
    固定し、この装着体の内部を底部方向を残して隔壁によ
    り二室に分割するとともにこの隔壁の天板を装着体の内
    面に液密に接触して内容液の導入室を形成し、この導入
    室部分の装着体の外周壁に、内容液導入用の導入口を開
    口するとともに隔壁と装着体の外周壁間の導入室内に、
    導入室内の空気を排出する第1排出口を底壁から立上げ
    た立上壁に開口し、また注出口側と連通するとともに導
    入口と第1排出口を結ぶ面よりも底壁側の導入室内に第
    2排出口を開口し、この第1、第2の排出口を開口した
    導入室と隔壁を介して排出路を隣接形成し、この排出路
    と導入室とを、隔壁下端と底壁間に形成する連通間隔を
    介して、連通するとともに排出路を、内容液の注出口に
    接続して成るものであることを特徴とする定量注出栓。
  2. 【請求項2】第1排出口は、隔壁と装着体の外周壁との
    直径の中間部に設けたことを特徴とする請求項1記載の
    定量注出栓。
  3. 【請求項3】第1排出口は、底壁から筒状に立上げた立
    上壁の先端に開口したことを特徴とする請求項1または
    2記載の定量注出栓。
  4. 【請求項4】第1排出口は、装着体の外周壁に立上壁を
    接続して設けた凹溝の、導入口側に形成したことを特徴
    とする請求項1または2記載の定量注出栓。
  5. 【請求項5】第1排出口は、導入口の下端と隔壁の下端
    を結ぶ面よりも導入口側に設けたことを特徴とする請求
    項1または2または3または4記載の定量注出栓。
  6. 【請求項6】第2排出口は、天板に一端を連結開口した
    排気管の先端に開口したことを特徴とする請求項1また
    は2または3または4または5記載の定量注出栓。
  7. 【請求項7】第2排出口は、隔壁の一部を分割し、隔壁
    から導入室側に突出した、隔壁凹溝の先端に開口したこ
    とを特徴とする請求項1または2または3または4また
    は5記載の定量注出栓。
  8. 【請求項8】第2排出口は、導入口と第1排出口を結ぶ
    面よりも底壁側であるとともに第1排出口よりも天板側
    に開口したことを特徴とする請求項1または2または3
    または4または5または6または7記載の定量注出栓。
  9. 【請求項9】第2排出口は、外周壁および底壁に沿っ
    て、導入室から注出口の近くまで形成した排気管の導入
    室内に開口したことを特徴とする請求項1または2また
    は3または4または5または8記載の定量注出栓。
  10. 【請求項10】装着体の上方には、液体導出用の嘴片を
    接続突出し、この嘴片の外周基部に、環状段部を天板上
    面まで形成し、嘴片外面に付着する内容液を環状段部か
    ら天板に誘導して回収することを特徴とする請求項1記
    載の定量注出栓。
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