JPH0742060Y2

JPH0742060Y2 - 浴槽用給湯装置

Info

Publication number: JPH0742060Y2
Application number: JP1989032845U
Authority: JP
Inventors: 博之大西
Original assignee: 株式会社イナックス
Priority date: 1989-03-23
Filing date: 1989-03-23
Publication date: 1995-09-27
Anticipated expiration: 2004-03-23
Also published as: JPH02124438U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は浴槽に給湯するための浴槽用給湯装置に関する
ものである。詳しくは、給水圧を利用して直接に浴槽に
給湯する装置に関する。

［従来の技術］従来より、水道水を加熱して浴槽に給湯を行なうように
した給湯機が用いられている。また、浴槽内の湯（又は
水）を循環往口から抜き出して追焚装置にて加熱し、循
環戻口を経て浴槽に戻すようにした装置も用いられてい
る。

さらに、循環往口から抜き出した湯を循環往口に戻す際
に空気を混入させ、気泡含有水を浴槽に噴出させるよう
にした気泡噴出装置も用いられている。

［考案が解決しようとする課題］従来の給湯装置では、給湯機からの湯を湯水混合弁で水
道水と混合して適温の混合水とし、これを一旦レシーバ
タンクに受け、このタンクからポンプにて浴槽に供給す
るようにしており、余分な部品（レシーバタンク、ポン
プ等）が必要であった。

また、一般に、浴槽にはなるべく急速に湯を供給し、湯
張りに要する時間を短縮したいという需要者の要求があ
る。

［課題を解決するための手段］本考案は、上記課題を解決するために、追焚装置に接続
される循環往口と循環戻口とを有する浴槽に給湯する装
置であって、給水を加熱して浴槽に湯を供給する給湯機
を備え、この給湯機は、水の導入口が給水源に接続さ
れ、給水圧により出湯させる浴槽用給湯装置において、
該給湯機の出湯口30を湯水混合弁34に接続し、この湯水
混合弁の混合水流出口に１本の共通給湯管46が接続さ
れ、該共通給湯管46から２本の分岐給湯管46A,46Bが分
岐し、これら分岐給湯管の一方46Bが循環往口54に直接
に接続され、他方46Aが循環戻口52に直接に接続され、
共通給湯管46と各分岐給湯管46A,46Bにそれぞれ逆止弁4
2,48A,48Bが設けられ、該分岐給湯管46A,46Bにあっては
逆止弁48A,48Bよりも浴槽側の箇所が追焚装置に接続さ
れていることを特徴とするものである。

［作用］かかる本考案の浴槽用給湯装置においては、給水管から
供給される水道水が給湯機で加熱された後、レシーバタ
ンクやポンプを経ずして、給水圧により直接的に浴槽に
供給される。従って、部品点数が少ない。

また、給湯機からの湯が循環往口及び循環戻口から浴槽
に供給されるので、湯張り時など浴槽に給湯する際の給
湯速度が大きい。

本考案にあっては、追焚ラインの一端が分岐給湯管46A
に接続され、他端が分岐給湯管46Bに接続されており、
該追焚ラインと分岐給湯管46Aとの接続箇所及び追焚ラ
インと分岐給湯管46Bとの接続箇所における給湯圧（湯
張り時、差し湯時における給湯圧）が等しい。従って、
追焚ラインに逆止弁を設けなくても湯張り時や差し湯時
に該追焚ラインに湯が流れることがない。

本考案では、混合弁と浴槽とを接続する２系統の給湯ラ
インに、それぞれ逆止弁が直列に２個設置されており、
逆流が確実に防止される。

［実施例］以下図面を参照して実施例について説明する。第１図は
本考案の一実施例装置を示す系統図である。

第１図において、符号10は浴槽であり、符号12は給湯機
を示す。水は給水口14、給水管16、該給水管の途中に設
けられた安全弁一体減圧逆止弁17、分岐口18、給水管20
を介して給湯機12内の加熱タンク22内に導入され、バー
ナ及びファン等よりなる加熱手段24により加熱され高温
の湯となる。この湯の一部は出湯口28から浴室シャワ
ー、キッチンなどの需要箇所に供給可能とされている。
また、加熱タンク22の湯は、出湯口30、出湯管32を介し
て混合弁34へ送られ、給水管36を介して送られてくる水
と適温（例えば40℃）に混合された後、電磁弁38、逆止
弁42、流量センサ40が介設された給湯管（共通給湯管）
46により送り出される。

給湯管46は途中から給湯管（分岐給湯管）46A、46Bに分
岐している。分岐給湯管46Aは、逆止弁48A及び三方継手
50Aを介して浴槽10の循環戻口52に接続されている。分
岐給湯管46Bは逆止弁46B及び三方継手50Bを介して循環
往口54に接続されている。

三方継手50Bには配管58が接続され、この配管58は加熱
タンク22内に配設された加熱チューブ60の流入口60aに
接続されている。加熱チューブ60の流出口60bは配管62
を介して循環ポンプ64の吸込側に接続されている。循環
ポンプ64の吐出側は配管66により三方継手50Aに接続さ
れている。

浴室内には、コントローラ68が設けられている。該コン
トローラ68には湯張りスイッチ70と追焚スイッチ72とが
設けられており、その操作信号は給湯装置ケーシング78
内の制御装置74に入力される。なお、流量センサ40及び
前記三方継手50Bに設けられた浴槽湯温検出用の温度検
出器76の検出信号も制御装置74に入力されている。制御
装置74は制御信号を前記電磁弁38及びポンプ64に出力し
ている。

このように構成された気泡浴槽装置において、湯張りス
イッチ70を押すと、電磁弁38が開放作動される。これに
より、給湯機12からの湯を混合弁34で適温の湯とした
後、２系統の給湯管46A、46Bにより浴槽10に供給して湯
張りができる。なお、本実施例では、給湯管46を通って
浴槽10に供給される湯の量が流量センサ40で検出されて
いる。制御装置74においては、総給湯量が所定量（例え
ば浴槽10の水位が８分目にまで達する量）に達すると、
電磁弁38を閉弁作動させ、給湯が停止される。

また、追焚スイッチ72を押すと、ポンプ64が作動され、
浴槽10内の湯は循環往口54、配管58、チューブ60、配管
62、ポンプ64、配管66、循環戻口52を通過して循環さ
れ、その途中のチューブ60において加温される。従っ
て、浴槽10内の湯を暖める追焚が行なえる。なお、この
追焚は、温度検出器76の検出温度が所定の上限温度に達
したら自動的に停止するようにしても良い。

このように、本実施例では、水道水の給水圧を利用して
給湯機12の湯を直接的に浴槽10に給湯するようにしてお
り、従来の如く給湯用のポンプやレシーバタンクが不要
である。このように、２系統の給湯管46A、46Bにて給湯
を行なうところから、流路長が大きくても多量の湯を急
速に供給することができる。従って、湯張りやさし湯を
急速に行なうことができる。なお、湯張り時及び差し湯
時には、三方継手50A,50B内の湯圧が等しいため、追焚
ライン（配管58,62,66、加熱チューブ60、ポンプ64）に
湯が流れない。この結果、混合弁34からの適温の湯が浴
槽10に供給されるようになる。

上記実施例では逆止弁42、48A、48Bが設けられているの
で、該逆止弁48A、48Bよりも下流側の湯が水道管に向っ
て逆流することがない。特に、本実施例では、逆止弁42
と46Aが直列に配置され、逆止弁42、46Bも直列に配置さ
れているので、逆流は確実に防止される。

上記実施例では流量センサ40により浴槽10への給湯量を
検出しているが、本考案では浴槽10内の水位を例えば圧
力スイッチ等の適宜のセンサで検知しても良い。

第２図は本考案の別の実施例を示すものであり、コント
ローラ68には気泡スイッチ80が設けられている。浴槽10
には気泡噴出用ノズル82が設けられ、該ノズル82の先端
開口が循環戻口52となっている。該ノズル82には空気配
管84が接続され、該空気配管84には電磁弁86が設けられ
ている。

第２図の装置において、気泡スイッチ80を押すとポンプ
64が回転すると共に、電磁弁86が開弁する。そうする
と、浴槽10内の湯は循環往口54、配管58、加熱チューブ
60、配管62、ポンプ64、配管66、ノズル82の順に流れ、
途中のチューブ60において加熱される。また、ノズル82
においては空気配管84から空気が湯に混入され、循環戻
口52からは湯が気泡と共に噴出される。

このように、第２図では気泡浴槽としての使用も行なえ
る。第２図のその他の符号は第１図と同一部分を示して
いる。

なお、第２図の装置においては、配管58と配管62とを短
絡するバイパス配管を設け、気泡噴出作動時には多量の
湯を循環させるようにしても良い。

本考案では、上記湯水混合弁34を混合水温度可変機構付
のものとしても良い。

［考案の効果］以上の通り、本考案の浴槽用給湯装置によれば、給水圧
により浴槽に給湯でき、給湯用ポンプやレシーバタンク
が不要であり、構成が簡易である。また、２系統の給湯
配管が設けられており、湯張りや差し湯を迅速に行なえ
る。

本考案の浴槽用給湯装置にあっては、追焚ラインに逆止
弁を設けなくても湯張り時及び差し湯時に追焚ラインに
湯が流れることがなく、混合弁からの適温の湯が浴槽に
供給される。

本考案の浴槽用給湯装置によると、逆止弁が直列に２個
設置されており、逆流が確実に防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の実施例装置を示す系統図で
ある。 10…浴槽、12…給湯機、34…混合弁、40…湯張りタン
ク、46、46A、46B…給湯用の配管、42、48A、48B…逆止
弁、52…循環戻口、54…循環往口、68…コントローラ、
70…湯張りスイッチ、72…追焚スイッチ、74…制御装
置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】追焚装置に接続される循環往口と循環戻口
とを有する浴槽に給湯する装置であって、給水を加熱し
て浴槽に湯を供給する給湯機を備え、該給湯機は、水の
導入口が給水源に接続され、給水圧により出湯させるも
のである浴槽用給湯装置において、該給湯機の出湯口30を湯水混合弁34に接続し、この湯水
混合弁の混合水流出口に１本の共通給湯管46が接続さ
れ、該共通給湯管46から２本の分岐給湯管46A,46Bが分
岐し、これら分岐給湯管の一方46Bが循環往口54に直接
に接続され、他方46Aが循環戻口52に直接に接続され、
共通給湯管46と各分岐給湯管46A,46Bにそれぞれ逆止弁4
2,48A,48Bが設けられ、該分岐給湯管46A,46Bにあっては
逆止弁48A,48Bよりも浴槽側の箇所が追焚装置に接続さ
れていることを特徴とする浴槽用給湯装置。