JPH074198U - 自動車用成形天井 - Google Patents

自動車用成形天井

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JPH074198U
JPH074198U JP3808393U JP3808393U JPH074198U JP H074198 U JPH074198 U JP H074198U JP 3808393 U JP3808393 U JP 3808393U JP 3808393 U JP3808393 U JP 3808393U JP H074198 U JPH074198 U JP H074198U
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reinforcing
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corrugated
ceiling
molded
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貴志 森
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池田物産株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補強紙構成を改良して、筋または段差の発生
を構造的に防止し、必要部分のみに最適剛性を付与でき
るようにした自動車用成形天井を提供する。 【構成】 波形中芯3の両面にライナー4を接着した段
ボール基材2が用いられ、段ボール基材2を成形型によ
り天井形状にプレス成形するとともに、段ボール基材2
の表面側に表皮材5を接合一体化してなる自動車用成形
天井において、段ボール基材2は、その周囲部分にあっ
て中芯3と片側ライナー4との間に介装されるととも
に、幅寸法の異なる平板状をした複数枚の補強紙8,
9,10からなる補強層6を有し、補強層6が各補強紙
8,9,10を幅が大きい順番に階段状にずらせて積層
し、かつ、その階段状の側が段ボール基材の周囲端末か
ら離れる中央側に向けて介装されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のルーフ内側に取り付ける自動車用成形天井に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の天井には、成形天井と呼ばれている平板状天井が多く用いられ、その 成形基材として比較的軽量な段ボール基材が使用される。段ボール基材は、波形 中芯の両面にライナーを接着した構成であり、成形型によって所定条件でプレス 成形した後、表面側のライナーに表皮材が接合一体化される。
【0003】 ところで、車体設計上、成形天井は車体のルーフ側にサンバイザーやアシスト グリップ等とともに共締めされて取り付けられる関係から、天井周囲部分には他 の部分よりも剛性が要求され、必要な剛性を確保するため補強部材を別途に付着 することもある。また、最近は段ボール基材をプレス成形する前に中芯と片側ラ イナーとの間に補強紙を介装することも行われており、補強部材を取り付ける作 業工数を削減し、一体化を図っている。この場合、補強紙はその部分に必要とさ れる剛性に応じた目付量のものが使用され、その厚みも目付け量に比例して厚く なると言うように、その介装される部分によって異る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、成形天井は天井メイン部に対して車幅方向の両側周囲部分が略コ字 形に湾曲するとともに前後周囲部分も比較的大きな湾曲を持つ形状であり、段ボ ール基材を天井形状にプレス成形する場合にその両側周囲部分や前後周囲部分で 特に深絞りされる。このため、前述のようにプレス成形前に中芯と片側ライナー との間に補強紙を介装すると、プレス後に補強紙の境目が筋としてライナーに形 成されたり、段差が発生する。この片側ライナーに形成される筋または段差は、 表皮材を接合一体化した状態において表皮材に完全に吸収されず、表皮材にも形 成されて外観を損ねる虞がある。このような問題は、剛性をより大きくするため 補強紙として目付け量の大きい、すなわち厚紙になるほど顕著となる。
【0005】 なお、この筋または段差を生じ難くする方法としては、補強紙の裁断部分を刃 形のテーパを付けてカットしたり、補強紙の大きさを天井湾曲形状に合わせて、 筋等が発生したとしても目だちにくい位置に形成されるようにすることが考えら れる。しかしながら、前者の場合は量産的に限界があり、後者の場合は必要以外 の天井部分にも補強することとなり、その分だけ天井重量が増大し、何れの方法 も完全に解消できない。
【0006】 本考案の目的は、以上のような補強紙構成を改良して、筋または段差の発生を 構造的に防止して、必要部分のみに最適剛性を付与できるようにした自動車用成 形天井を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、波形中芯の両面に熱可塑性接着材を介して ライナーを接着した段ボール基材が用いられ、前記段ボール基材を成形型により 天井形状にプレス成形するとともに、段ボール基材の表面側に表皮材を接合一体 化してなる自動車用成形天井において、前記段ボール基材は、その周囲部分にあ って中芯と片側ライナーとの間に介装されるとともに、幅寸法の異なる平板状を した複数枚の補強紙からなる補強層を有し、前記補強層が各補強紙をその幅の大 きい順番に階段状にずらせて積層し、かつ、その階段状の側が段ボール基材の周 囲端末から離れる中央側に向けて介装させていることを要旨としている。
【0008】
【作用】
以上の補強紙構成によれば、補強層は必要枚数の補強紙を幅が大きい順番に階 段状にずらせて積層されている。この積層構成を採用することにより、所定の剛 性を得るために必要とする補強紙は、1枚であっても、複数枚であっても目付け 量的にはぼ同じであり、また複数枚構成の場合、その全体の厚さは1枚のときと 同程度になるが、各補強紙の厚さは使用枚数に比例して薄くできる。また階段状 構成により、段差が相対的に小さくなるので、筋または段差発生要因になり難く 従来のような筋または段差の形成を防止できる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を用いて説明する。 図1は図2のA−A線に沿う拡大断面図、図2は本考案の一実施例である自動 車用成形天井の半分を示す概略図、図3は図2のB−B線に沿う拡大断面図、4 は補強層単品の構成を示す断面図、図5は他の補強層単品の構成を示す断面図で ある。
【0010】 同図の自動車用成形天井1は、段ボール基材2を成形型によりプレス成形して 天井形状に形成した後、段ボール基材2の表面側に表皮材5を一体化している点 、段ボール基材2が波形中芯3の両面に熱可塑性接着材を介してライナー4を接 合一体化している点、中芯3は波形進行方向が車幅方向となるよう設けられてい るでは従来と同じくしている。異なる点は、表皮材5側のライナー4と中芯3と の間に介装される補強紙構成であり、以下、この要部構成について段ボール基材 2の成形手順を含めて詳述する。
【0011】 段ボール基材2の原反製造においては、ロール巻された中芯3用の紙に所定ピ ッチの波形を形成しつつ、形成された波形の両面にライナー4を熱可塑性接着材 を塗布しながら、連続に一体化される。前記熱可塑性接着材は、従来と同じく所 定温度に加熱される前状態では少なくとも片側ライナー4が波形中芯3から容易 に剥離可能なものを用いている。この段ボール基材2は、略天井大の1個分のプ ランクに裁断されて、基材成形および表皮圧着工程に供給される。基材成形では 成形型に段ボール基材2が型内にセットされる。
【0012】 そして、成形型内にセットされた状態から、剛性補強箇所として指定されてい る両側周囲部分aや前後周囲部分bなどに対応して、上側に位置するライナー4 を剥して別途用意された補強層6,7等を中芯3との間に挿入して挟み込む。な お、挟み込み操作しつつ補強層6,7を形成することも可能である。
【0013】 補強層6は、図4に示す如く両側周囲部分に用いられるべく設計されて、幅寸 法の異なる平板状をした3枚の補強紙8,9,10からなり、表皮材5側に幅の 一番大きな補強紙8を位置させて差し込み操作される。補強層7は、図5に示す 如く前後周囲部分bに用いられるべく設計されて、幅寸法の異なる平板状をした 2枚の補強紙11,12からなり、表皮材5側に幅の一番大きな補強紙11を位 置させて差し込み操作される。差し込み操作においては必要に応じてオレフィン 系フイルム13あるいは塗布タイプの熱可塑性接着材を用いて位置ずれが起きな いように処理される。
【0014】 補強層6のセットを完了した後、段ボール基材2は従来と同様、加熱しながら プレス成形されて、成形型面に対応した天井形状に成形される。また、表皮圧着 工程では、段ボール基材2の表面側に表皮材3を配置し、この表皮材3を段ボー ル基材2に接着材14等を必要に応じて介在して圧接させ、表皮材3を接合一体 化すると、成形天井1が完成する。
【0015】 以上のようにして形成される成形天井1は、補強層6,7が挿入されている部 分において、その補強層6,7に相当する分だけ剛性が補強されており、この補 強された部分を自動車のルーフ部側に固定して取り付けられる。
【0016】 また、以上の補強層6を構成する補強紙8,9,10や補強層7を構成する補 強紙11,12は、設計上、補強部分の補強剛性度合を目付け量等に換算してど の様な紙を用いるかが選定されている。例えば、補強層6としては補強剛性度合 が目付け量300g/cm3で、3層の厚さを0.6mmに抑えたい場合、補強紙 8,9,10に同じ紙を使用するときは厚さが0.2mm、目付け量100g/ cm3のものが用意される。異なる紙で構成してもよい。この場合、幅の一番大き な補強紙は厚さの一番薄いものに設定し、補強紙8側に配置することが好ましい 。 また、補強層7としては補強剛性度合が目付け量250g/cm3で、2層の 厚さを0.5mmに抑えたい場合、補強紙11,12に同じ紙を使用するときは 厚さが0.25mm、目付け量125g/cm3のものが用意される。
【0017】 つまり、これら補強層を何層にするかは、補強剛性度合、使用紙質などを前提 として決定される。この決定に際しては、段差に起因する筋または段差が表皮材 3の表面にできない程度の厚さ内にあることであり、この実施例では表皮材3側 に幅の一番大きな補強紙8または11を配置しているので、補強紙8,11が筋 または段差を発生させない程度の厚さになっている。これにより表皮材3には従 来のような筋または段差の発生がなく、外観を向上できる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したとおり、本考案に係る自動車用成形天井にあっては、補強層が複 数枚構成および階段構成により、段差発生要因をなくし、部分的に大きな剛性を 付与する場合にも、従来の筋または段差発生を構造的に防止できる。すなわち、 筋または段差を生じることなく、重量増を最小にとどめつつ必要部分のみに最適 剛性を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図2】本考案の一実施例である自動車用成形天井の半
分を示す概略図である。
【図3】図2のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図4】補強層単品の構成を示す要部断面図である。
【図5】他の補強層単品の構成を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 成形天井 2 段ボール基材 3 中芯 4 ライナー 5 表皮材 6,7 補強層 8,9,10 補強紙 11,12 補強紙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波形中芯の両面に熱可塑性接着材を介し
    てライナーを接着した段ボール基材が用いられ、前記段
    ボール基材を成形型により天井形状にプレス成形すると
    ともに、段ボール基材の表面側に表皮材を接合一体化し
    てなる自動車用成形天井において、 前記段ボール基材は、その周囲部分にあって中芯と片側
    ライナーとの間に介装されるとともに、幅寸法の異なる
    平板状をした複数枚の補強紙からなる補強層を有し、前
    記補強層が各補強紙をその幅の大きい順番に階段状にず
    らせて積層し、かつ、その階段状の側が段ボール基材の
    周囲端末から離れる中央側に向けて介装されていること
    を特徴とする自動車用成形天井。
JP3808393U 1993-06-21 1993-06-21 自動車用成形天井 Expired - Lifetime JP2559307Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190085126A (ko) * 2017-02-24 2019-07-17 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 차체의 보강 부재의 형상 최적화 방법 및 형상 최적화 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190085126A (ko) * 2017-02-24 2019-07-17 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 차체의 보강 부재의 형상 최적화 방법 및 형상 최적화 장치

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