JP2002254114A - 2枚重ね製品の成形用ブランク材 - Google Patents
2枚重ね製品の成形用ブランク材Info
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Abstract
製品を張出し成形する際、製品本体に皺が発生すること
を防止できるようにする。 【解決手段】 製品本体2の段付き溝2aの内面に板状
部品3を重ね合わせる場合、第2の板材3’が全長に亘
って等幅であると、溝2aの段差部2bに合致する第2
の板材3’の部分が絞り成形されることになって、この
部分の成形反力が大きくなる。そして、この部分の外縁
外側に位置する第1の板材2’の部分が成形中に過剰に
伸び、この伸びが余肉となって製品本体2に段差部2b
の側面部分において皺が発生する。そこで、皺の発生が
予測される部分(段差部2bの側面)に重なる第2の板
材3’の部分を切欠いた形状に第2の板材3’を形成す
る。
Description
に金属製の板状部品を重ね合わせた2枚重ね製品を成形
するためのブランク材に関する。
体と板状部品とを別々にプレス成形した後、製品本体に
板状部品を溶接等で結合して製造している。然し、この
方法では、製品本体用と板状部品用の各別のプレス型が
必要になり、製品の製造コストが高くなる不具合があ
る。
状部品となる第2の板材を接合して成るブランク材を用
い、単一のプレス型で製品をプレス成形することが望ま
れる。この場合、第1の板材の外縁部を拘束した状態で
第1の板材を製品本体の形状に張出し成形しつつ、第2
の板材を非拘束で製品本体に重なる板状部品の形状に成
形することが考えられる。
を非拘束にして第1の板材を張出し成形すると、第1の
板材が第2の板材の成形反力(成形に対する抵抗力)を
受けて、第2の板材にオーバーラップする第1の板材の
部分の変形が規制される。そのため、第1の板材の伸び
を生ずる成形初期段階において、第1の板材に、第2の
板材にオーバーラップしない部分で局部的に大きな伸び
を生じ易くなる。
付き溝2aに板状部品3が重ね合わされている場合、段
付き溝2aの段差部2bは第2の板材が絞り成形される
領域になり、段差部2bに合致する第2の板材の部分の
成形反力が大きくなる。そのため、成形初期段階におい
て、段差部に合致する第2の板材の部分の外縁外側に位
置する第1の板材の部分が大きく伸び、この伸びが余肉
となって製品本体2に段差部2bの側面部分において皺
が発生する。
を皺を生ずることなく良好に成形し得るようにしたブラ
ンク材を提供することを課題としている。
本発明は、金属製の製品本体に金属製の板状部品を重ね
合わせた2枚重ね製品を成形するためのブランク材であ
って、製品本体となる第1の板材に板状部品となる第2
板材を接合して成り、第1の板材の外縁部を拘束した状
態で第1の板材を張出し成形しつつ、第2の板材を非拘
束で成形することにより2枚重ね製品に成形されるもの
において、製品本体の皺の発生が予測される部分に合致
する第1の板材の部位に重なる第2の板材の部位を切り
欠いた形状に第2の板材を形成している。
分での第1の板材の伸びが第2の板材を切欠くことで小
さく抑えられ、製品本体に皺が発生しなくなる。
2と、製品本体2の段付き溝2aの内面に重ね合わせた
補強用の板状部品3とから成る2枚重ね製品1を示して
いる。この製品1は、図1(B)に示す如く、製品本体
2となる比較的薄い第1の板材2’に板状部品3となる
比較的厚い第2の板材3’をその幅方向中央部において
接着剤やスポット溶接等で接合して成るブランク材1’
を用いて成形される。図中、仮想線は溝部2aの底面に
重なる第2の板材3’の部分の輪郭を示している。
製品1をプレス成形するプレス型を示している。このプ
レス型は、下側のパンチ10と、上側のダイ11と、ピ
ン12aを介して上方に付勢されるブランクホルダ12
とを備えている。製品1の成形に際しては、先ず、図3
(A)に示す如く、ブランク材1’を第2の板材3’を
下にした状態で第1の板材2’の成形領域の外縁部がブ
ランクホルダ12に着座するようにセットし、次に、ダ
イ11をパンチ10に向けて下降させる。これによれ
ば、第1の板材2’の外縁部がダイ11とブランクホル
ダ12との間に挟まれて拘束され、この状態でブランク
材1’がダイ11によりブランクホルダ12と共に押し
下げられる。そして、第2の板材3’がパンチ10に当
接したところで第1の板材3’の張出し成形が開始され
る。
2’の第2の板材3’にオーバーラップする部分におけ
る変形が規制され、図3(B)に示す如く、主として第
1の板材2’の第2の板材3’にオーバーラップしない
部分が伸びを生じつつ変形する。その後、図3(C)に
示す如く、第2の板材3’も変形し、最終的に、図3
(D)に示す如く、ブランク材1’がパンチ10とダイ
11との間に挟まれて、第1と第2の両板材2’,3’
が夫々パンチ10とダイ11に合致する所要の形状に成
形される。
クホルダ12とダイ11との間に挟まれておらず、第2
の板材3’は非拘束で材料の伸びを生ずることなく成形
される。そして、段付き溝2aの段差部2b以外の部分
では、第2の板材3’が単純に曲げ成形されるだけであ
るため、第2の板材3’の成形反力が小さく、第2の板
材3’の変形が早期に開始されて、第2の板材3’の外
縁外側に位置する第1の板材2’の部分の伸びが抑制さ
れる。一方、第2の板材3’に図4の仮想線で示す如く
段付き溝2aの段差部2bの側面に重なる部分が存在す
る場合、第2の板材3’が段差部2bの部分で絞り成形
されることになって成形反力が大きくなり、第2の板材
3’の外縁外側に位置する第1の板材2’の部分に過剰
な伸びを生ずる。そして、この伸びが余肉となって製品
本体2に段付き溝2aの段差部2bの側面部分において
図6に示す如く皺が発生する。
を、図1(B)に示す如く、段付き溝2aの段差部2b
の側面に重なる部分を切欠いた形状、即ち、前記部分に
切欠き3’aを有する形状に形成している。これによれ
ば、第1の板材2’の伸びが図4に実線で示す如く最小
限に抑えられ、製品本体2に皺が発生することを防止で
きる。
なる部分を全部切欠かなくても、この部分の幅を狭くす
ることで皺の発生を防止できる。そのため、図5に示す
如く、等幅の板材を段付き溝2aの段差部2bの側面に
重なる部分と段付き溝2aの深溝部の側面に重なる部分
とが幅狭に残るように切欠いて、第2の板材3’を形成
しても良い。
用ブランク材1’について説明したが、他の製品の成形
用ブランク材でも、試し打ちで製品本体に皺が発生した
場合、皺の発生部分に重なる第2の板材の部分を切欠く
ことで皺の発生を防止できる。
によれば、第1の板材の伸びを小さく抑えて、製品本体
に皺が発生することを防止でき、2枚重ね製品を良好に
成形できる。
(B)この製品の成形に用いる本発明に係るブランク材
の一例の要部の斜視図
のブランク材セット時における断面図、(B)成形初期
段階の断面図、(C)成形中間段階の断面図、(D)成
形最終段階の断面図
間段階の拡大断面図
した製品の斜視図
Claims (1)
- 【請求項1】 金属製の製品本体に金属製の板状部品を
重ね合わせた2枚重ね製品を成形するためのブランク材
であって、 製品本体となる第1の板材に板状部品となる第2板材を
接合して成り、 第1の板材の外縁部を拘束した状態で第1の板材を張出
し成形しつつ、第2の板材を非拘束で成形することによ
り2枚重ね製品に成形されるものにおいて、 製品本体の皺の発生が予測される部分に合致する第1の
板材の部位に重なる第2の板材の部位を切り欠いた形状
に第2の板材を形成する、 ことを特徴とする2枚重ね製品の成形用ブランク材。
Priority Applications (1)
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JP2001058270A JP4497736B2 (ja) | 2001-03-02 | 2001-03-02 | 2枚重ね製品の成形用ブランク材 |
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- 2001-03-02 JP JP2001058270A patent/JP4497736B2/ja not_active Expired - Fee Related
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