JP2002192245A - 2枚重ね製品の成形方法 - Google Patents

2枚重ね製品の成形方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】製品本体2に板状部品3を重ね合わせた2枚重
ね製品を低コストで製造できるようにする。 【解決手段】製品本体2となる第1の板材2’に板状部
品3となる第2の板材3’を接合して成るブランク材
1’をプレス型のパンチ10とダイ11との間にセット
する。第1の板材2’の外縁部をブランクホルダ12と
ダイ11との間に挟んで拘束し、第1の板材2’を張出
し成形しつつ、第2の板材3’を非拘束で成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製の製品本体
に金属製の板状部品を重ね合わせた2枚重ね製品を成形
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の2枚重ね製品は、製品本
体と板状部品とを別々にプレス成形した後、製品本体に
板状部品を溶接等で結合して製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のもので
は、製品本体用と板材部品用の各別のプレス型が必要に
なり、製品の製造コストが高くなる。そのため、製品本
体となる第1の板材に板状部品となる第2の板材を接合
して成るブランク材を用い、単一のプレス型で製品をプ
レス成形することが望まれる。この場合、第1と第2の
両板材の外縁部を拘束した状態で両板材を張出し成型す
ることが考えられるが、この方法では、図3(B)に示
す如く、製品本体2と板状部品3との間にスプリングバ
ック量の差に起因して隙間を生ずる。これを詳述する
に、張出し成型した板材のスプリングバック量Sbは、
板材のヤング率をE、曲率半径をr、板厚をh、降伏強
さをyp、加工硬化指数をNとして、次式、 Sb=3(yp・r/h・E)/(2+N) で表され、板厚が薄く、成形アール部laにおける曲率
半径が板状部品3よりも大きくなる製品本体2のスプリ
ングバック量αの方が板状部品3のスプリングバック量
βより大きくなり、製品本体2と板状部品3との間に隙
間を生ずる。この隙間には塗装工程で塗料が入りにく
く、耐食性が悪くなる。
【0004】本発明は、以上の点に鑑み、製品本体と板
状部品との間の隙間を生ずることなく、2枚重ね製品を
単一のプレス型で成形し得るようにした方法を提供する
ことを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、金属製の製品本体に金属製の板状部品を重ね
合わせた2枚重ね製品を成形する方法であって、製品本
体となる第1の板材に板状部品となる第2の板材を接合
して成るブランク材を用い、第1の板材の外縁部を拘束
した状態で第1の板材を張出し成形しつつ、第2の板材
を非拘束で成形している。
【0006】板材を非拘束で成形すると、張出し成形の
ような材料の伸びを生じないため、成形アール部におけ
る成形時の曲げモーメントが大きくなり、その分スプリ
ングバック量も大きくなる。ここで、本発明では、第2
の板材、即ち、板状部品を非拘束で成形しているため、
板状部品単独でのスプリングバック量は製品本体のスプ
リングバック量と同等以上になり、製品本体と板状部品
との間の隙間の発生が防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1(A)は、自動車のフードの
アウタパネルの裏面に取付けるフードインナ1を示して
いる。フードインナ1は、金属製の製品本体2の左右両
側部に、フードヒンジの取付部を補強する板状部品3を
重ね合わせた2枚重ね製品であり、図1(B)に示す如
く、製品本体2となる比較的薄い第1の板状部材2’に
板状部品3となる比較的厚い第2の板材3’を接合して
成るブランク材1’を用いて成形される。
【0008】その詳細は図2に示す通りであり、先ず、
図2(A)に示す如く、下側のパンチ10と上側のダイ
11とピン12aを介して上方に付勢されるブランクホ
ルダ12とを有するプレス型に、第2の板材3’を下に
した状態で第1の板材2’の成形領域の外縁部(スクラ
ップ部)がブランクホルダ12に着座するようにブラン
ク材1’をセットし、次に、ダイ11をパンチ10に向
けて下降させる。これによれば、第1の板材2’の外縁
部がダイ11とブランクホルダ12との間に挟まれて拘
束され、この状態でブランク材1’がダイ11によりブ
ランクホルダ12と共に押し下げられる。そして、第2
の板材3’がパンチ10に当接したところで第1の板材
3’の張出し成形が開始される。
【0009】張出し成形の初期段階では、第1の板材
2’の第2の板材3’にオーバーラップする部分におけ
る変形が規制され、図2(B)に示す如く、主として第
1の板材2’の第2の板材3’にオーバーラップしない
部分が変形する。その後、図2(C)に示す如く、第2
の板材3’も変形し、最終的に、図2(D)に示す如
く、ブランク材1’がパンチ10とダイ11との間に挟
まれて、第1と第2の両板材2’,3’が夫々パンチ1
0とダイ11に合致する所要の形状に成形される。そし
て、成形後、第1の板材2’の外縁部(スクラップ部)
をトリミング加工で除去し、フードインナ1を得る。
【0010】ここで、第2の板材3’の外縁部はブラン
クホルダ12とダイ11との間に挟まれておらず、第2
の板材3’は非拘束で材料の伸びを生ずることなく成形
される。そのため、製品の成形アール部laにおける板
状部品3の成形時の曲げモーメントが大きくなり、その
分スプリングバック量も大きくなる。ところで、第2の
板材3’を第1の板材2’の外縁部に達する幅広のもの
とし、第2の板材3’もその外縁部を拘束した状態で張
出し成形した場合、図3(B)に示す如く、板厚が薄
く、且つ、成形アール部laにおける曲率半径が大きく
なる製品本体2のスプリングバック量αの方が板状部品
3のスプリングバック量βより大きくなり、製品本体2
と板状部品3との間に隙間を生ずる。これに対し、本実
施形態では、板状部品3単独でのスプリングバック量が
製品本体2のスプリングバック量αと同等以上になり、
図3(A)に示す如く板状部品3が製品本体2と同等に
スプリングバックし、製品本体2と板状部品3との間の
隙間の発生が防止される。
【0011】また、ブランク材1’の製造に際し、第2
の板材3’の一部分を第1の板材2’にスポット溶接で
接合することも考えられるが、本実施形態では、図4に
示す如く、第2の板材3’の一部分を接着テープ4で第
1の板材2’に接着し、第2の板材3’の残りの部分と
第1の板材2’との間に0.05〜0.1mm程度の隙
間が形成されるようにしている。また、図5に示すよう
に、第2の板材3’をコイル材から打抜くせん断工程で
第2の板材3’に生ずるバリ3’aの発生面とは反対側
の面を第1の板材2’に対する接着面としている。ここ
で、第2の板材3’のバリ3’aの発生面とは反対側の
面の外縁部はダレ3’bを生じている。そのため、第1
の板材2’の張出し成形の初期段階で第1の板材2’の
第2の板材3’にオーバーラップしない部分が変形する
際に、第1の板材2’が図5に示す如くダレ3’bの部
分で緩やかに湾曲し、第1の板材2’の第2の板材3’
の外縁に合致する部分における応力集中が緩和される。
従って、この応力集中に起因する第1の板材2’の傷や
亀裂の発生が効果的に防止される。
【0012】また、第1の板材2’は最終的に第2の板
材3’に密着するが、成形途中までは接着テープ4と第
2の板材3’の外縁との間の範囲で第1と第2の両板材
2’,3’間に隙間が残っている。そのため、第1の板
材2’の第2の板材3’にオーバーラップする部分に第
2の板材3’との接触で作用する張出し成形時の摩擦力
が減少し、オーバーラップ部分での伸びを生じ易くな
る。かくて、第1の板材2’が第2の板材3’にオーバ
ーラップしない部分からオーバーラップする部分に亘っ
て均等に伸びるようになる。従って、第1の板材2’が
第2の板材3’にオーバーラップしない部分で過度に伸
びることはなく、製品本体2の強度低下が防止される。
【0013】以上、フードインナ1の成形に本発明を適
用した実施形態について説明したが、フードインナ以外
の2枚重ね製品の成形にも同様に本発明を適用できる。
尚、フードインナ1では、製品本体2と板状部品3との
重ね合わせ部に後加工でヒンジ取付ボルトを挿通する穴
を明け、板状部品3側からヒンジ取付ボルトにナットを
締め込むため、製品本体2に板状部品3を強固に結合し
ておく必要はないが、製品本体に対する板状部品の結合
強度を必要とする製品については、第2の板材を第1の
板材に部分接着したブランク材を用いて製品を成形した
後、板状部品を製品本体にスポット溶接すれば良い。ま
た、上記実施形態では、第2の板材3’として厚板を用
いたが、第2の板材を第1の板材と同じ薄板とする場合
にも同様に本発明を適用できる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、2枚重ね製品を製品本体と板状部品との間の
隙間を生ずることなく単一のプレス型で成形でき、コス
トダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明方法で成形する2枚重ね製品の一
例を示す斜視図、(B)この製品の成形に用いるブラン
ク材を示す斜視図。
【図2】(A)プレス型へのブランク材のセット状態を
示す要部の断面図、(B)成形初期段階の要部の断面
図、(C)成形中間段階の要部の断面図、(D)成形最
終段階の要部の断面図。
【図3】(A)本発明方法による成形後の製品の要部の
断面図、(B)第2の板材も張出し成形したときの製品
の要部の断面図。
【図4】成形前のブランク材の要部の断面図。
【図5】成形中のブランク材の要部の拡大断面図。
【符号の説明】
1…フードインナ(2枚重ね製品) 1’…ブランク材 2…製品本体 2’…第1の板材 3…板状部品 3’…第2の板材 10…パンチ 11…ダイ 12…ブランクホルダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の製品本体に金属製の板状部品を
    重ね合わせた2枚重ね製品を成形する方法であって、 製品本体となる第1の板材に板状部品となる第2の板材
    を接合して成るブランク材を用い、 第1の板材の外縁部を拘束した状態で第1の板材を張出
    し成形しつつ、第2の板材を非拘束で成形する、 ことを特徴とする2枚重ね製品の成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021049551A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 ダイハツ工業株式会社 プレス成形方法及びプレス成形品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102380534A (zh) * 2010-09-02 2012-03-21 丰田纺织株式会社 成形体的制造方法
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