JP2006142905A - エネルギー吸収部材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストの低減を実現することができると共に、外観形状に影響を及ぼすことなく良好なエネルギー吸収性能を得ることができるエネルギー吸収部材を提供する。
【解決手段】歪時効特性を有する鋼板Bを材料とし、歪を付与する加工とその後の歪時効処理により形成した強化部Fを軸線方向に所定間隔で備えている中空状のエネルギー吸収部材A1とし、強化部Fの成形を容易にして製造コストの低減を実現すると共に、軸線方向の衝撃に対し、強化部Fの間の部分を優先的に変形させて衝撃エネルギーを良好に吸収する。
【選択図】 図1
【解決手段】歪時効特性を有する鋼板Bを材料とし、歪を付与する加工とその後の歪時効処理により形成した強化部Fを軸線方向に所定間隔で備えている中空状のエネルギー吸収部材A1とし、強化部Fの成形を容易にして製造コストの低減を実現すると共に、軸線方向の衝撃に対し、強化部Fの間の部分を優先的に変形させて衝撃エネルギーを良好に吸収する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、フロントサイドメンバーやクラッシュボックスなどの自動車用構造部材に用いられるエネルギー吸収部材及びその製造方法に関するものである。
従来におけるエネルギー吸収部材としては、例えば特開昭64−67482号公報に記載されているように、軸線に直交する断面が中空状を成すと共に、軸線方向に所定間隔で溶接ビードとコーナーの切欠部を設けたものがあった。
このエネルギー吸収部材は、軸線方向に衝撃を受けると、溶接ビード及び切欠部が優先的に変形し、全体として蛇腹状に収縮変形することで衝撃エネルギーを吸収する。
特開昭64−67482号公報
しかしながら、上記したような従来のエネルギー吸収部材にあっては、複数の位置に溶接ビード及び切欠部を設ける必要があることから、これらを形成する作業が煩雑であり、製造コストの低下などを阻む原因になっていた。
また、この種のエネルギー吸収部材が適用される自動車用構造部材には、耐食性を確保するために溶融Znめっき鋼板が用いられるが、このような材料から成るエネルギー吸収部材に対して溶接ビードを形成すると、溶接部分においてZnが気化し、これにより溶接部分の耐食性が低下するという問題点があった。
さらに、軸線方向の衝撃に対して蛇腹状に収縮変形するエネルギー吸収部材としては、軸線方向において中空状の断面形状を変化させたものもあったが、この場合には、外観が凹凸等を有するものとなるので、設計自由度が低下するという欠点があった。
本発明は、上記従来の状況に鑑みて成されたもので、製造コストの低減を実現することができると共に、外観形状に影響を及ぼすことなく良好なエネルギー吸収性能を得ることができるエネルギー吸収部材及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明のエネルギー吸収部材は、軸線に直交する断面が中空状を成すとともに軸線方向に作用する衝撃エネルギーを吸収する部材であって、歪時効特性を有する鋼板を材料としている。そして、歪を付与する加工とその後の歪時効処理により形成した強化部を軸線方向に所定間隔で備えている構成としており、上記構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
このエネルギー吸収部材は、歪時効特性を有する鋼板に、歪を付与する加工とその後の歪時効処理により形成した強化部を備えたものとしているので、溶接や切断等の作業を行う必要がないと共に、軸線方向における断面形状を変化させる必要もなく、軸線方向の衝撃を受けた場合には、強化部の間の部分が優先的に変形して全体として蛇腹状に収縮変形し、これにより衝撃エネルギーを吸収する。
また、本発明のエネルギー吸収部材の製造方法は、軸線に直交する断面が中空状を成すとともに軸線方向に作用する衝撃エネルギーを吸収する部材を製造するに際し、歪時効特性を有する鋼板に対して上記軸線方向に直交する線に沿って歪を付与する工程と、歪付与部に歪時効処理を施して強化部を形成する工程を備え、強化部を軸線方向に所定間隔で形成する。そして、強化部を形成する工程の前又は後において、鋼板に塑性加工を施して中空状に仕上げる工程を経ることにより、軸線方向に所定間隔で強化部を有するエネルギー吸収部材を得るものとしている。
ここで、歪を付与する工程としては、曲げ加工した部分を曲げ戻す加工を採用することができ、また、歪付与部に歪時効処理を施して強化部を形成する工程としては、熱処理が挙げられる。さらに、鋼板に塑性加工を施して中空状に仕上げる工程としては、複数の鋼板のうちの少なくとも一つの鋼板を半中空状に塑性加工し、これらの鋼板を互いに接合して中空状に仕上げる工程や、鋼板を概略中空状に塑性加工し、同鋼板の端部同士を接合して中空状に仕上げる工程がある。
本発明のエネルギー吸収部材によれば、溶接ビード及び切欠部を設けた従来のエネルギー吸収部材と比べて、製造コストの低減を実現することができると共に、外観形状に影響を及ぼすことなく良好なエネルギー吸収性能を得ることができ、例えばめっきが施されている鋼板を使用することもできる。
本発明のエネルギー吸収部材の製造方法によれば、外観形状に影響を及ぼすことなく、良好なエネルギー吸収性能を有するエネルギー吸収部材を低コストで製造することができ、例えばめっきが施されている鋼板を使用することも可能であって、自動車用構造部材にきわめて好適なエネルギー吸収部材を提供することができる。
図1〜図4は、本発明のエネルギー吸収部材及びその製造方法の一実施例を説明する図である。
図1(c)に示すエネルギー吸収部材A1は、図中の矢印X方向である軸線に直交する断面が中空状を成すと共に、軸線方向に作用する衝撃エネルギーを吸収する長尺部材であって、歪時効特性を有する鋼板を材料とし、歪を付与する加工とその後の歪時効処理により形成した強化部Fを軸線方向に所定間隔で備えている。
このエネルギー吸収部材A1は、ハット材である第1構造材1と、第1構造材1の開放部を閉塞する板状の第2構造材2を備えており、第1及び第2の構造材1,2を互いに接合することで中空状の断面を形成している。
エネルギー吸収部材A1に用いる材料は、歪時効特性を有する鋼材であり、その種類に関しては特に限定されないが、一軸引張り予歪を加えた後に焼き付け処理を施した際の強度上昇が大きいほどエネルギー吸収効果が大きいことから、例えば、一軸引張り予歪2%を施した後、170度×20分の焼き付け処理を施した際の0.2%耐力の上昇量が30Mpa以上であることが望ましい。
また、エネルギー吸収部材A1は、フロントサイドメンバーやクラッシュボックスなどの自動車構造部材として用いられる。このように自動車構造部材に適用する場合には、耐食性に優れるものとして、溶融Znめっき処理を施した鋼板が用いられる。
図2〜図4は、エネルギー吸収部材A1の製造方法に適用可能な歪付与装置50を説明する図である。図示の歪付与装置50は、第1構造材1の素材である鋼板Bに曲げ歪を付与する装置であって、基台51上に、鋼板Bを挟持する固定型52と、この固定型52とともに鋼板Bを挟持する可動型53を備えている。
固定型52及び可動型53は、上型52A,53A及び下型52B,53Bを夫々備えていると共に、これらの間で鋼板Bを固定するための複数の固定治具54,55を備えている。固定治具54,55は、鋼板Bに対する締め付け力を調整することが可能であり、鋼板Bを曲げ変形させた際の材料の流れ量を制御することができる。また、固定型52及び可動型53は、鋼板Bの折り曲げ動作に対処するために、互いの対向部分を斜めに切除した形態を成している。
さらに、歪付与装置50は、天板56に、水平方向に移動可能なスライド57を備えており、このスライド57と装置本体との間に、滑車58a及びワイヤ58bで構成される水平な第1駆動機構58を備えると共に、スライド57と可動型53との間に、同じく滑車59a及びワイヤ59bで構成される斜めの第2駆動機構59を備えている。
上記の歪付与装置50は、エネルギー吸収部材A1の軸線方向(図1中のX方向)に対して直交する方向(図1中のY方向)の線に沿って鋼板Bを折り曲げる。すなわち、図2及び図3に示すように、固定型52及び可動型53に対して、双方の間に鋼板Bの折り曲げ部Cが対応するように位置決めし、その後、第1及び第2の駆動機構58,59で可動型53を上方に約90度回動させることにより、図4に示すように鋼板Bを折り曲げる。このとき、第1及び第2の駆動機構58,59は、可動型53が折り曲げ部Cを中心にして回動するように協働する。
その後、歪付与装置50は、図2の状態に戻るように、第1及び第2の駆動機構58,59で可動型53を下方に回動させ、鋼板Bの折り曲げ部Cを元の状態に曲げ戻す。つまり、この実施例では、歪を付与する加工を行う工程が、軸線方向に直交する方向の線に沿って鋼板Bを曲げた後、同部分(C)を曲げ戻す加工を行う工程であり、これにより鋼板Bに曲げ歪を付与する。
そして、固定型52及び可動型53に対する鋼板Bの再設定、並びに上記の曲げ及び曲げ戻しを繰り返し行うことにより、図1(a)に示すように、軸線方向に所定間隔で線状の歪付与部(後の強化部F)Eを形成する。
上記の歪を付与する工程を経た鋼板Bは、塑性加工を施して中空状に仕上げる工程に送られる。このとき、この実施例では、エネルギー吸収部材A1が、第1及び第2の構造材1,2から成るものであるから、塑性加工を施して中空状に仕上げる工程には、鋼板Bをプレス加工して図1(b)に示す半中空状の第1構造材(ハット材)1を成形する工程と、この第1構造材1と第2構造材(クロージングプレート)2をスポット溶接Sにより接合して図1(c)に示す中空状に仕上げる工程が含まれる。
ここで、プレス成形時において、第1構造材1のコーナー部C1〜C4や縦壁面D1,D2には、曲げ変形が加わって歪が付与される。この際に付与される曲げ歪量は、プレス成形の条件やコーナー部C1〜C4の曲率、鋼板Bの板厚により調整することができ、例えば、厚さ1.5mmの鋼板Bを用いてプレス成形した場合には、鋼板Bの表面付近で概ね10%以上の歪を付与することができる。
また、上記の如く複数の鋼板(構造材1,2)を用い、少なくとも一つの鋼板(第1構造材1)を半中空状に塑性加工し、これらの鋼板を互いに接合して中空状に仕上げるようにすれば、中空状のエネルギー吸収部材A1を簡単に製造することができ、この際、スポット溶接で接合を行えば、従来のように溶接ビードを形成する場合に比べて、溶融Znめっきを損傷する心配も無く、充分な接合強度も得られる。
次に、当該エネルギー吸収部材の製造方法では、歪付与部Eに歪時効処理を施して強化部Fを形成する工程を経る。この工程は、主に熱処理であって、図1(a)に示す如く鋼板Bに歪付与部Eを形成した後、又は図1(b)に示す如く鋼板Bを第1構造材1にプレス成形した後に行うこともできるが、この実施例ではこれらの工程を経た後に行うものとしている。
すなわち、この実施例では、エネルギー吸収部材A1が、フロントサイドメンバーやクラッシュボックス等の自動車構造部材に適用されるものであるから、図1(c)に示す如く第1及び第2の構造材1,2の接合を行ってエネルギー吸収部材A1とし、必要に応じて別の構造部材と適宜組合わせた後に、自動車の塗装における焼付け処理工程を利用して歪付与部Eを強化部Fに形成する。この焼付け処理工程により、歪付与部Eに充分な熱量が与えられ、同部分が歪量に応じて時効硬化し、その強度が向上して強化部Fとなる。
このように、歪付与部Eに歪時効処理を施して強化部Fを形成する工程として、焼付け処理工程を利用すれば、特別な設備や工程の追加を必要とせずに強化部Fを形成することができ、製造コストのさらなる低減に貢献することができる。
上記の各工程を経て製造したエネルギー吸収部材A1は、従来のエネルギー吸収部材のように溶接ビードや切欠部を一切設ける必要がなく、曲げによる歪の付与と焼付け処理工程を利用した歪時効処理により、軸線方向に所定間隔で強化部Fを有するものとなり、強化部Fや第1構造材1の各コーナー部C1〜C4等には加工硬化と歪時効硬化による両方の強化が成されたものとなる。なお、第1構造材1の縦壁面D1,D2といった部位にも加工時の歪量に応じた時効硬化が生じ、自動車用構造材に適用されるエネルギー吸収部材A1の強度向上に寄与する。
また、エネルギー吸収部材A1は、所定間隔で強化部Fを有するにもかかわらず軸線方向の断面形状が一定であり、これは外観形状に何ら影響を及ぼすことなくエネルギー吸収性能が得られることを意味するので、設計自由度を高めることが可能であり、しかも、強化部Fを含む表面の溶融Znめっきを損なうこともないので、充分な耐食性を維持し得ることとなる。
そして、エネルギー吸収部材A1は、通常では、自動車用構造部材としての強度を充分に有するものであると共に、その軸線方向に衝撃を受けた際には、強化部Fの間の部分が優先的に変形し、全体として蛇腹状に収縮変形することで衝撃エネルギーを充分に吸収することができるのであって、例えば溶接ビードや切欠部を設けていた従来のエネルギー吸収部材に比べて、低コストで良好なエネルギー吸収性能を有するものとなる。
図5〜図8は、本発明のエネルギー吸収部材及びその製造方法の他の実施例を説明する図である。なお、先の実施例と同一の構成部位については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施例では、図5に示すように、歪時効特性を有する鋼板Bをプレス加工によってハット材に成形する。このとき、ハット材の各コーナー部C1〜C4は、最終的に得るエネルギー吸収部材の軸線方向(X方向)に対して直交する方向(Y方向)の線に沿ったものとなっている。
その後、適当な引張り装置を使用して、ハット材の両側のフランジ部を拘束して引張ることで鋼板Bを元の平面状に戻し、図6に示すように、鋼板Bに線状の歪付与部(後の強化部F)Eを所定間隔で形成する。つまり、この実施例では、鋼板Bに歪を付与する工程として、鋼板Bの四箇所をプレス成形により同時に曲げ、その後、各曲げ部分を引張りにより同時に曲げ戻す加工を行う。
なお、上記の引張りを行った後、鋼板Bには多少の凹凸が残るが、この凹凸は後の塑性加工で解消されるので、とくに問題になることはない。
上記の如く鋼板Bに歪付与部Eを形成した後には、鋼板Bに塑性加工を施して中空状に仕上げる工程を経る。ここでは、ロール成形によって鋼板Bを概略中空状に塑性加工し、続いて図7に示すように、鋼板Bの端部同士をレーザ溶接Lにより突き合わせ接合して、同鋼板Bを円筒状にする工程が含まれ、さらには、図8に示すように、チューブハイドロフォーミングによって円筒部の中間部分を断面矩形状に液圧成形する工程も含むことができる。このように単一の鋼板Bを中空状に成形することにより、充分な強度を有するエネルギー吸収部材となる。
さらに、歪付与部Eに歪時効処理を施して強化部Fを形成する工程は、図6に示す如く鋼板Bに歪付与部Eを形成した後、又は図7に示す如く鋼板Bを円筒状に形成した後に行うこともできるが、当該エネルギー吸収部材をロントサイドメンバーやクラッシュボックス等の自動車構造部材に適用する場合には、図8に示す如く液圧成形した後、先の実施例と同様に、自動車の塗装における焼付け処理工程を利用することができ、これによってさらなる低コスト化を実現する。
上記の各工程を経て製造したエネルギー吸収部材A2は、軸線方向に所定間隔で強化部Fを有し、外観形状に何ら影響を及ぼすことなくエネルギー吸収性能を有すると共に、表面の溶融Znめっきによる充分な耐食性を有している。
そして、エネルギー吸収部材A2は、自動車用構造部材としての充分な強度を有すると共に、その軸線方向に衝撃を受けた際には、強化部Fの間の部分が優先的に変形し、全体として蛇腹状に収縮変形することで衝撃エネルギーを充分に吸収することができ、例えば溶接ビードや切欠部を設けていた従来のエネルギー吸収部材に比べて、低コストで良好なエネルギー吸収性能を有するものとなる。
なお、本発明に係わるエネルギー吸収部材及びその製造方法は、その詳細な構成が上記各実施例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能であり、例えば、エネルギー吸収部材の形態としては、当然のことながら断面矩形状や円形状以外のものもあり得る。
また、製造方法においては、鋼板に対して軸線方向に直交する線に沿って歪を付与する工程が最初となるが、その後の歪付与部に歪時効処理を施して強化部を形成する工程と、鋼板に塑性加工を施して中空状に仕上げる工程は、上記各実施例でも説明したように、必要に応じて順番を入れ替えることができる。
A1 A2 エネルギー吸収部材
B 鋼板
E 歪付与部
F 強化部
1 第1構造材
2 第2構造材
B 鋼板
E 歪付与部
F 強化部
1 第1構造材
2 第2構造材
Claims (8)
- 軸線に直交する断面が中空状を成すとともに軸線方向に作用する衝撃エネルギーを吸収する部材であって、歪時効特性を有する鋼板を材料とし、歪を付与する加工とその後の歪時効処理により形成した強化部を軸線方向に所定間隔で備えていることを特徴とするエネルギー吸収部材。
- 互いに接合して中空状の断面を形成する複数の構造材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー吸収部材。
- フロントサイドメンバーやクラッシュボックスなどの自動車構造部材として用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のエネルギー吸収部材。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のエネルギー吸収部材を製造するに際し、歪時効特性を有する鋼板に対して上記軸線方向に直交する線に沿って歪を付与する工程と、歪付与部に歪時効処理を施して強化部を形成する工程と、鋼板に塑性加工を施して中空状に仕上げる工程を備えたことを特徴とするエネルギー吸収部材の製造方法。
- 歪を付与する工程が、軸線方向に直交する方向の線に沿って鋼板を曲げた後、同部分を曲げ戻す加工を行う工程であることを特徴とする請求項4に記載のエネルギー吸収部材の製造方法。
- 複数の鋼板を用い、鋼板に塑性加工を施して中空状に仕上げる工程が、少なくとも一つの鋼板を半中空状に塑性加工し、これらの鋼板を互いに接合して中空状に仕上げる工程であることを特徴とする請求項4又は5に記載のエネルギー吸収部材の製造方法。
- 鋼板に塑性加工を施して中空状に仕上げる工程が、鋼板を概略中空状に塑性加工し、同鋼板の端部同士を接合して中空状に仕上げる工程であることを特徴とする請求項4又は5に記載のエネルギー吸収部材の製造方法。
- フロントサイドメンバーやクラッシュボックスなどの自動車構造部材に用いるエネルギー吸収部材であって、歪付与部に歪時効処理を施して強化部を形成する工程が、自動車の塗装における焼付け処理工程であることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載のエネルギー吸収部材の製造方法。
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2004
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