JP7399851B2 - 車両のボディサイド構造フレーム - Google Patents

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Description

本願は、2018年6月25日に提出された欧州特許出願18382467.1号の利益と権利を主張する。
本発明は、車両のボディサイド構造フレーム、及び車両のボディサイド構造フレームを製造するための方法に関する。
自動車のような車両は、車両の耐用期間中、車両が受け得る、すべての荷重に耐える構造骨格を含む。構造骨格はまた、例えば他の自動車又は障害物と接触する場合、衝撃に耐え、且つ衝撃を吸収するように形成されている。
車両、例えば自動車の構造骨格は、この点で、バンパー、ピラー(Aピラー、Bピラー、Cピラー、Dピラー)、サイドインパクトビーム、ロッカー又はシル、ヒンジピラー、及びショックアブソーバを含んでもよい。ボディサイド構造フレームは、一般的に、ロッカーパネル、ヒンジピラー、Aピラー、及びBピラーを備える。ボディサイド構造フレームはまた、CピラーとDピラーを備える。
一部の例において、ボディサイド構造フレームは、複数の構造部品をドア周りで繋げる、例えば、予め形成されたBピラーの下部を予め形成されたロッカーに、Bピラーの上部を予め形成されたAピラー及び/又はCピラーに、予め形成されたヒンジピラーの下部をロッカーに、またヒンジピラーの上部をAピラー及び/又はCピラーに繋げることにより形成され得る。
そのような構造部材は、互いに接合される1つ以上のプレートにより形成され得る。例えば、Bピラーは、中央補強Bピラー、内側プレート、及び一部の例における外側プレートにより形成され得る。中央補強部、内側プレート、及び外側プレートは、それぞれのサイドフランジにおいて接合され得る。Bピラー、Aピラー、Cピラー、及び他の構造部材は、ボディサイド構造フレームを形成するように接合するため、例えば単一のサプライヤ、又は異なるサプライヤにより、車両メーカーに供給され得る。
他の例において、ボディサイド構造フレームは、一体構造として形成され、車両メーカーに供給され得る。この態様によれば、ボディサイド構造フレームは、例えば熱間成形又は冷間成形により、複合ブランクを形成して成形するため、異なるブランクを接合する、例えば溶接することにより、形成され得る。
米国公開特許2006/0097549号において、この種類の一体ボディサイド構造フレーム、及び該一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法の例を示す。この明細書は、底部シル部材、ルーフパネル部、及び該シル部材と該ルーフパネル部の間において伸びる複数のピラーを含む自動車のサイドパネルを示す。この明細書のシル部材は、ピラーとルーフパネル部を用いて、高強度鋼から形成されるシートメタルブランクから単一構造を形成し、少なくとも1つの範囲を有する。この範囲は、部分的に硬くなり、自動車の衝突時、増加した荷重を受ける。
複合ブランクを形成するように異なるブランクを溶接すること、及び該複合ブランクを成形することは、一般的に、テーラー溶接ブランク(TWB)と呼称される。異なる厚み、大きさ、材料、又は特性のブランクが、構造要件を順守する一方、構成要素の重量を最小化するため、複合ブランクを形成するように接合され得る。これらのブランクは、「端部同士で」(「突合せ継手」で)溶接される。
これらのテーラードブランクは、一般的に、熱間鍛造されるように形成され、その後、自動車部品、例えばボディサイド構造フレームを形成するように製造される。一方、そのようなテーラードブランクはまた、冷間成形されるように形成され得る。熱間成形ダイクエンチ(HFDQ)は、少なくとも1000MPa、好ましくは約1500MPa、又は最大で2000MPa、若しくはそれ以上の引張強度を有する超高強度鋼(UHSS)の特性を備える打ち抜き部品を形成するため、ボロン鋼のシートを用いる。
熱間鍛造工程において用いられる鋼の例は22MnB5鋼である。22MnB5鋼は、フェライト-パーライト相で供給される。機械的特性は、この構造に関する。加熱後、ブランクは熱間成形され、焼き入れされる。この工程はプレス硬化として知られている。そのような工程により、主要なマルテンサイト構造が形成され得る。結果として、最終的な引張強度と降伏力が著しく増加する。
Usibor(登録商標)1500Pは22MnB5鋼の例である。Usibor(登録商標)の組成は以下の重量割合でまとめられる。(残りは鉄(Fe)と不可避の不純物である。)
Figure 0007399851000001
Usibor(登録商標)1500Pは、例えば1100MPaの降伏強度、及び1500MPaの最大引張強度を有してもよい。
Usibor(登録商標)2000は、より大きな強度を有する別のボロン鋼である。Usibor(登録商標)2000の降伏強度は1400MPaでもよい。また、最大引張強度は1800MPaより大きくてもよい。Usibor(登録商標)2000の組成は、重量に対して最大0.37%の炭素、最大1.4%のマンガン、最大0.7%のシリコン、及び最大0.005%のホウ素を含む。
様々な他のUHSSの鋼組成も、自動車産業に用いられ得る。特に、欧州公開特許2735620号に記載されている鋼の組成が適切であるとみなされてもよい。特に、欧州公開特許2735620号の表1、及び段落0016~0021が参照される。また、段落0067~0079も考慮される。
一部の例において、UHSSのブランクは、重量に対して約0.22%の炭素、1.2%のシリコン、及び2.2%のマンガンを含んでもよい。
一部の他の例において、UHSSのブランクは、重量に対して0.17~0.23%の炭素、最大2.5%のマンガン、最大0.5%のシリコン、及び0.002~0.005%のボロンを含んでもよい。
熱間鍛造に用いられる別の材料はDuctibor(登録商標)500である。Ductibor(登録商標)500は、より大きな延性を有する鋼材料である。また、これらの鋼材料は、衝撃中のエネルギーを吸収するために有効であってもよい。Ductibor(登録商標)500の降伏強度は400MPa以上でもよい。また、最大引張強度は550MPa以上でもよい。
Ductibor(登録商標)500の組成は、最大0.1%の炭素、最大1.3%のマンガン、最大0.5%のシリコン、及び最大0.001%のホウ素を含む。
Ductibor(登録商標)1000は、Usibor(登録商標)1500及びUsibor(登録商標)2000に比べて伸びを増加するため、熱間鍛造に用いられる別の材料である。Ductibor(登録商標)1000の降伏強度は800MPa以上でもよい。また、最大引張強度は1000MPa以上でもよい。Ductibor(登録商標)1000の組成は、最大0.12%の炭素、最大2%のマンガン、最大0.75%のシリコン、及び最大0.005%のホウ素を含む。
成形工程における脱炭とスケール形成、及び腐食と酸化のダメージを防ぐため、これらの組成のいずれかの鋼(例えば、Usibor(登録商標)及び上述の他の組成のような22MnB5鋼)がコーティングと共に提示される。このコーティングは、例えばアルミニウム-シリコン(AlSi)コーティング、又は亜鉛若しくは亜鉛合金を主に有するコーティングでもよい。
一方、アルミニウム-シリコンコーティングは、溶接挙動に関して重大な欠点を有する。アルミニウム-シリコンコーティングを有するブランクが、テーラー溶接ブランク(TWB)を形成するため、別の手段を用いずに溶接されるとき、コーティングのアルミニウムが溶接領域の中に入り得る。これにより、結果として得られる構成部品の機械的特性の重大な悪化を生じて、溶接領域における破断の可能性を増加し得る。
これらの問題を克服するため、レーザアブレーションにより、溶接範囲に近い領域におけるコーティングの一部を取り除くことが知られている。この方法は、追加のステップが(テーラード又は複合)ブランクと構成部品の製造に対して必要であり、この追加のステップが、工程の反復性にも関わらず、廃棄されることになる多くの部分を含む複雑な品質の工程を必要とするという不利な点を有する。この不利な点は、溶接ステップのコストの増加を伴い、産業における技術競争力を制限する。
先行技術において、コーティングのアブレーションステップを避けるための他の方法が開発されている。一方、そのような方法は、アルミニウムが溶接範囲全体にあることを防ぐため、追加の粉末又はワイヤの使用を必要とする。
一体ボディサイド構造フレームを形成した後、一体ボディサイド構造フレームは、車両の構造骨格の残存部分、例えばAピラー、Bピラー、Cピラー、ヒンジピラー、及びロッカーの内の少なくとも1つの内側プレートに接合され得る、例えば溶接され得る。例えば、一体ボディサイド構造フレームの下部は、ロッカーの内側プレートの下部フランジに繋げられ得る。また、一体ボディサイド構造フレームの上部は、Aピラー及び/又はCピラーの内側プレートの上部フランジに繋げられ得る。したがって、この方法で形成される一体ボディサイド構造フレームは、「外側」パネルに対応し得る。この「外側」パネルは、Aピラーの内側プレート、Bピラーの内側プレート、Cピラーの内側プレート、ヒンジピラーの内側プレート、及び/又はロッカーの内側プレートにより補われ得る。
一方、この方法により、Aピラーの一部は完全に閉じない。Aピラーの内側パネルの下部フランジと一体ボディサイド構造フレームは、全体の長さに沿って組み合わさらない。すなわち、隙間がAピラーの一部にある。この隙間は、実質的にBピラーの後方、特にBピラーの中心部の後方に配置されているAピラーの領域において、すなわちBピラーのU字部に対応する領域において生じ得る。同様に、ロッカーとボディサイド構造フレームの内側パネルの上部フランジは、ロッカーの全体の長さに沿って接しない。これは、実質的にBピラー及び/又はヒンジピラーの後方に配置されているロッカーの領域において起こり得る。したがって、ロッカーの一部は完全に閉じなくてもよい。
これらの態様によれば、完全に閉じていないAピラー及び/又はロッカーの一部がある。すなわち、Aピラー及び/又はロッカーは、それぞれの内側プレートと共に、閉じた部分を形成しない。したがって、そのような部分は、内側パネルと外側パネルが、全体の長さに沿って、上側フランジと下側フランジの両方を介して溶接される解決法に比べると、小さな強度を有することがある。すなわち、そのような部分において、ピラーとロッカーは、まず変形されて、車両の構造骨格の残存部分に取り付けられる。小さな強度を有するそのような部分により、衝突時における車両の構造的挙動の減少をもたらし得る。一方、ドアに関する、サイド構造フレームの良好な機能的挙動を確実にするため、またボディサイド構造フレームの幾何学的環境の特性により、サイド構造フレームと1つ(又は複数)の内側プレートとの間に、例えばボディサイド構造フレームのラバーシールの適切な位置を同時に保証する、全体部分に沿って完全に閉じた部分を設けることが難しいことがある。
本発明は、上述の不利な点の一部を少なくとも部分的に解決するシステムと方法の例を提供する。
第1の態様において、車両の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法が提供されている。この方法は、複数のブランクを供給するステップと、複合ブランクを形成するため、ブランクを互いに接合するステップとを備える。このブランクを接合するステップは、少なくとも2つのブランクを部分的に重複させることにより、1つ以上の重複範囲を形成することを含む。また、上記方法は、一体ボディサイド構造フレームを形成するため、複合ブランクを変形するステップを備える。この一体ボディサイド構造フレームは、下方ビーム部、上方ビーム部、下方ビーム部を上方ビーム部に繋げるフロントピラー部、及び下方ビーム部を上方ビーム部に繋げるリアピラー部を含む。
この態様によれば、一体ボディサイド構造フレームの一部の領域の厚みが増加する。したがって、一体ボディサイド構造フレームの強度も増加し得る。重複が、要求される領域に正確に形成されるため、1つ以上の重複範囲における厚みの増加により、1つのブランクの全体の厚みが増加する解決法に比べて、一体ボディサイド構造フレームの全体の重さ、及び溶接線の数を減らし得る。
この発明において、部分的に重複する2つのブランクは、2つのブランクの一部だけが重複することを示す。
下方ビーム部はロッカー部でもよい。上方ビーム部は、車両のルーフと並行に伸び得る。フロントピラー部とリアピラー部は、下方ビーム部から上方ビーム部に向けて実質的に垂直に伸び得る。したがって、一体ボディサイド構造フレームは、フロントドア開口部及び/又はリアドア開口部のドア開口部、及び/又はリアドア開口部とフロントドア開口部の両方を含むドア開口部を形成し得る。また、そのような一体ボディサイド構造フレームは、「ワンピースドアリング」又は「一体ドアリング」と呼称される。
この発明において、ロッカー、Aピラー、Bピラー、Cピラー、及びヒンジピラーは、以下のように説明される。ロッカー又はシルは、実質的に水平方向に配置されている構成要素であり、車両のリア部品からフロント部品に向けて、ドア開口部より下方で伸びる。Bピラーは、垂直に配置されている構成要素であり、車両のフロアからルーフに向けて伸びる。Bピラーは、車両の中心領域に配置されており、フロントドア開口部とリアドア開口部を一般的に隔てる。ヒンジピラーは、車両のフロアからエンジンフード又はウインドスクリーンに向けて実質的に伸びる垂直なボディである。フロントドアのヒンジは、一般的に、ヒンジピラーに取り付けられる。Aピラーは、ドア開口部の上部領域において、ルーフパネルの一部及びフロントウインドスクリーンの一部と実質的に平行に伸びる弓形のボディである。Aピラーは、Bピラーの上部からヒンジピラーの上部に向けて伸びる。一部の構成において、Aピラーは、Bピラーより下方で伸び得る。Cピラーは、車両のリアドアより後方にある構造であり、ロッカー部から上方に伸びる。一部の実施例において、Cピラーは、(AピラーがBピラーより下方で伸びる場合、)ロッカーからAピラーに向けて実質的に垂直方向に伸び得る。他の実施例において、Cピラーは、Bピラーに合うように、ルーフパネルの一部及びリアドア開口部の上部領域と実質的に平行に伸びる実質的に垂直な部分と弓形の部分を備える。
一部の実施例において、Bピラー、Aピラー、ヒンジピラー、及びロッカーは、ドアフレームを形成し得る。したがって、フロントドア開口部に対する一体ボディサイド構造フレームが形成され得る。
他の実施例において、一体ボディサイド構造フレームは、Bピラーの下部をロッカーに、Bピラーの上部をCピラーの上部に、及びCピラーの下部をロッカーに繋げることにより、形成され得る。したがって、リアドア開口部に対するフレームが形成され得る。
別の実施例において、一体ボディサイド構造フレームは、車両のフロントドア開口部とリアドア開口部を囲み得る。これらの実施例において、ロッカーは、ヒンジピラー及びCピラーに繋げられ得る。一方、Aピラーは、ヒンジピラーをCピラーに繋げ得る。これらの実施例の一部において、一体ボディサイド構造フレームはまた、Bピラーを備える。
これらのすべての実施例において、一体ボディサイド構造フレームは外側フレームであってもよい。したがって、一体外側ボディサイド構造フレームは、車両の構造の残存部分に接合され得る。代替として、一体ボディサイド構造フレームは内側フレームであってもよい。そのような一体内側フレームは外側フレームに接合され得る。
ボディサイド構造フレームは、一体構造として形成されるとき、単一の構造であるため、異なるピラーの間の境界が不明確である。したがって、本明細書において、符号が、Bピラー、Aピラー、Cピラーなどを形成するとみなされる一体構造の部分を示すように、Bピラー「部」、Aピラー「部」、Cピラー「部」などに形成される。
ビーム部とピラー部の間の遷移部は、ピラー部がビーム部に合う領域、すなわち実質的に水平に形成されているボディから実質的に垂直なボディに変化する領域である。
したがって、Bピラー部とロッカー部の間の遷移部は、Bピラー部がロッカー部に合う領域、すなわち実質的に水平に形成されているボディから実質的に垂直なボディに変化する領域である。Aピラー部とBピラー部の間の遷移部、Aピラー部とヒンジピラー部の間の遷移部、及びヒンジピラー部とロッカー部の間の遷移部が、同様に形成され得る。類似的に、Cピラー部とAピラー部の間の遷移部、Cピラー部とBピラー部の間の遷移部、及びCピラー部とロッカー部の間の遷移部も、形成され得る。
1つ以上の重複範囲が、材料の減少と強度の減少を防ぐように形成され得る。この材料の減少と強度の減少は、構造用部品が、まず形成されて、ボディサイド構造フレームを形成するように接合される解決法に比べると、一体ボディサイド構造フレームの一部において起こり得る。
一部の実施例において、重複範囲の少なくとも1つは、ビーム部、例えば下方ビーム部又は上方ビーム部と、ピラー部、例えば一体構造フレームのフロントピラー部又はリアピラー部との間の遷移部に実質的に対応してもよい。これは、1つの重複範囲が、リアピラー部、例えばBピラー部若しくはCピラー部と、下方ビーム部、例えばロッカー部との間の遷移部、リアピラー部と上方ビーム部との間の遷移部、フロントピラー部、例えばヒンジピラー部若しくはBピラー部と下方ビーム部との間の遷移部、又はフロントピラー部と上方ビーム部との間の遷移部に対応し得ることを示す。
代替として、又は追加として、重複が、大きな荷重が予想される位置に形成され得る。例えば、重複が、ビーム部及び/又はピラー部内に形成され得る。これらの実施例の一部において、重複範囲の少なくとも1つは、上方ビーム部内に、例えばAピラー部又はCピラー部内に形成され得る。
一部の実施例において、ブランクを互いに接合することは、重複範囲においてブランクを互いに溶接することを備えてもよい。重複範囲においてブランクを互いに接合することにより、溶接範囲に近い領域におけるコーティングの一部を取り除くこと、又は粉末材料若しくはワイヤ材料を用いることは、必要でない。したがって、製造工程の効率は向上し得る。そのため、コストは減少し得る。選択的に、これらのブランクの溶接はスポット溶接を備えてもよい。他の実施例において、代替の溶接技術、例えばリモートレーザ溶接が用いられてもよい。別の実施例において、ブランクは、他の適切な方法、例えば接着剤により、接合され得る。
一部の実施例において、一体ボディサイド構造フレームはフロントフレームであってもよい。これらの実施例において、下方ビーム部はロッカー部を備えてもよい。上方ビーム部はAピラー部を備えてもよい。フロントピラー部はヒンジピラー部を備えてもよい。リアピラー部はBピラー部を備えてもよい。
1つ以上の重複範囲が、横からの衝突時、大きな荷重を受ける一体サイド構造フレームの範囲、例えばBピラーとロッカーとの間の遷移部、及び/又はBピラーとAピラーとの間の遷移部に形成され得る。
これらの実施例の一部において、重複範囲の1つが、ロッカー部とBピラー部との間の遷移部、すなわち実質的に水平な構成から実質的に垂直な構成に変化する領域に実質的に対応してもよい。このように、ロッカーの内側プレートとBピラーのU字部の底部との間において形成される隙間により生じる強度の損失は、重複範囲によりもたらされる厚みの増加により補われてもよい。したがって、ロッカー部からBピラー部に向けて伸びる一体ボディサイド構造フレームの一部は補強される。
代替として、又は追加として、重複範囲の1つが、Bピラー部とAピラー部との間の遷移部に実質的に対応してもよい。結果として、Bピラー部からAピラー部に向けて伸びる一体ボディサイド構造フレームの一部は補強される。
一部の実施例において、重複範囲の1つが、Aピラー部とヒンジピラー部との間の遷移部に実質的に対応してもよい。そのような重複範囲は、特にヒンジ部からAピラー部に向けて伸びる部分において、さらなる剛性を構造フレームに与え得る。
また、重複範囲の1つが、ロッカー部とヒンジ部との間の遷移部に実質的に対応してもよい。
追加として、又は代替として、重複範囲の1つが、Aピラー部内に形成され得る。
一体ボディサイド構造フレームは複数の重複範囲を備えてもよい。例えば、Bピラー部は、Bピラー部の下部、すなわちロッカー部とBピラー部との間の遷移部に形成されている1つの重複範囲、及びBピラー部の上部、すなわちBピラーとAピラーの間の遷移部に形成されている別の重複範囲を備えてもよい。したがって、Bピラー部と一体ボディサイド構造フレーム全体の剛性が増加し得る。
一部の別の実施例において、一体ボディサイド構造フレームはリアフレームであってもよい。これらの実施例において、フロントピラー部はBピラー部を備える。下方ビーム部はロッカー部を備えてもよい。上方ビーム部とリアピラー部は、ロッカー部からBピラー部に向けて伸びるCピラー部を備えてもよい。
これらの実施例の一部において、重複範囲の1つが、ロッカー部とBピラー部との間の遷移部に実質的に対応してもよい。
代替として、又は追加として、重複範囲の1つが、Bピラー部とCピラー部との間の遷移部に実質的に対応してもよい。
別の実施例において、重複範囲の1つが、Cピラー部とロッカー部との間の遷移部に実質的に対応してもよい。
一部の他の実施例において、一体ボディサイド構造フレームは、車両のフロントドア及びリアドアの両方に対する単一の開口部を囲むフレームであってもよい。これらの実施例において、下方ビーム部はロッカー部を備えてもよい。フロントピラー部はヒンジピラー部を備えてもよい。リアピラー部はCピラー部を備えてもよい。上方ビーム部はAピラー部を備えてもよい。したがって、Aピラー部はヒンジピラー部からCピラー部に向けて伸び得る。また、Cピラー部はロッカー部からAピラー部に向けて伸び得る。
この発明において、Bピラーとロッカーの重複範囲は、Bピラー部とロッカー部の間の遷移部に実質的に対応する、又は設けられる重複範囲として解釈される。AピラーとBピラーの重複範囲は、Aピラー部とBピラー部の間の遷移部に実質的に対応する、又は設けられる重複範囲として解釈される。Aピラーとヒンジの重複範囲は、Aピラー部とヒンジピラー部の間の遷移部に実質的に対応する、又は設けられる重複範囲として解釈される。ヒンジとロッカーの重複範囲は、ヒンジピラー部とロッカー部の間の遷移部に実質的に対応する、又は設けられる重複範囲として解釈される。Cピラーとロッカーの重複範囲は、Cピラー部とロッカー部の間の遷移部に実質的に対応する、又は設けられる重複範囲として解釈される。CピラーとBピラーの重複範囲は、Cピラー部とBピラー部の間の遷移部に実質的に対応する、又は設けられる重複範囲として解釈される。CピラーとAピラーの重複範囲は、Cピラー部とAピラー部の間の遷移部に実質的に対応する、又は設けられる重複範囲として解釈される。Bピラーの重複範囲は、Bピラー部内に形成されている重複範囲として解釈される。Aピラーの重複範囲は、Aピラー部内に形成されている重複範囲として解釈される。Cピラーの重複範囲は、Cピラー部内に形成されている重複範囲として解釈される。
この発明において、重複範囲の長さは、重複範囲の一部であるビーム部、例えばAピラー部又はロッカー部の長手方向の軸に沿った距離として解釈される。重複範囲の一部であるビーム部の長手方向の軸は、車両の長手方向の軸、すなわちリア部からフロント部に向かう軸に対応し得る。重複範囲の高さは、重複範囲の長さに対して実質的に垂直であり、重複範囲の一部であるフロントピラー部又はリアピラー部の長手方向の軸、例えばBピラー部、ヒンジピラー部、又はCピラー部の長手方向の軸に沿った距離として解釈される。重複範囲の高さは、車両の垂直軸、すなわちフロアからルーフに向かう軸に実質的に対応し得る。重複範囲の長さ及び/又は高さは重複範囲に沿って変化し得る。
Bピラーとロッカーの重複範囲は、20~600mm、好ましくは100~500mm、さらに好ましくは200~400mmの長さ(ロッカーの長手方向の軸に沿った距離)を有してもよい。また、高さ(Bピラーの長手方向の軸に沿った距離)は、20~600mm、好ましくは100~500mm、さらに好ましくは200~400mmであってもよい。Cピラーとロッカーの重複範囲、ヒンジとロッカーの重複範囲、及びAピラーとBピラーの重複範囲は、Bピラーとロッカーの重複範囲と同様の大きさを有してもよい。
Aピラーとヒンジの重複範囲の長さ(Aピラー部の長手方向の軸に沿った距離)は、20~600mm、好ましくは40~400mmであってもよい。また、高さ(ヒンジピラー部の長手方向の軸に沿った距離)は、20~600mm、好ましくは40~300mmであってもよい。CピラーとAピラーの重複範囲の長さ(Aピラー部の長手方向の軸に沿った距離)及び高さ(ヒンジピラー部の長手方向の軸に沿った距離)は、Aピラーとヒンジの重複範囲の長さ及び高さと同様であってもよい。
Aピラーの重複範囲は、20~600mm、好ましくは40~400mmの長さ(Aピラー部の長手方向の軸に沿った距離)、及び20~600mm、好ましくは40~400mmの高さ(長さに対して垂直な距離)を有してもよい。
Bピラーの重複範囲は、20~600mm、好ましくは40~300mmの高さ(Bピラー部の長手方向の軸に沿った距離)、及び20~400mm、好ましくは40~200mmの長さ(Bピラー部の長手方向の軸に対して垂直な距離)を有してもよい。
Cピラーの重複範囲は、20~600mm、好ましくは40~300mmの長さ(Cピラー部の長手方向の軸に沿った距離)、及び20~400mm、好ましくは40~200mmの高さ(長さに対して垂直な距離)を有してもよい。
一体ボディサイド構造フレームは、複数のブランクを接合することにより形成される。少なくとも2つのブランクが、重複範囲の1つにより、互いに接合される。したがって、一体ボディサイド構造フレームは、少なくとも2つのブランク、例えば4つのブランクを備える。
一部の実施例において、各部は複数のブランクを含んでもよい。例えば、Bピラー部は2つ又は3つのブランクにより形成され得る。
単一ボディサイド構造フレームは、重複範囲を有する最小2つのブランクの間に接合部を備えてもよい。2つのブランクの間における重複範囲を有する接合部は、スポット溶接、又は他の溶接技術、若しくは他の接合技術により溶接され得る。一体ボディサイド構造フレームを形成するため、重複範囲において2つのブランクを溶接することにより、溶接工程の生産性を向上させ得る。したがって、例えば突合せ継手溶接の構成において、ブランクが重複範囲を介して溶接されないとき、形成されるブランクの間の寸法的な隙間は防がれ得る。したがって、重複範囲を有する接合部により、ブランクの異なる公差を吸収することを助け得る。
一部の実施例において、一体ボディサイド構造フレームは、重複範囲を有する2つのブランクの間に接合部を、また端部同士の構成、例えば正方形突合せ継手を有する別の接合部を備えてもよい。
一部の実施例において、一体ボディサイド構造フレームを形成するため、複合ブランクを変形することは、複合ブランクの熱間成形を備える。ブランクの少なくとも一部は、超高強度鋼(UHSS)から形成され得る。ボロン鋼、例えば22MnB5又は上述の他の鋼の組成が、適切なUHSSであってもよい。これらのブランク、例えばボロン鋼のブランクは、アルミニウムシリコンコーティング又は亜鉛コーティングを備えてもよい。
一部の実施例において、熱間成形は、オーステナイト化温度よりも大きく、複合ブランクを加熱すること、例えば400~600℃の温度まで複合ブランクを冷却すること、及び一体ボディサイド構造フレームを形成するため、複合ブランクを形成することを備えてもよい。一部の実施例において、この形成は、複数の形成ステップを備えてもよい。これらの形成ステップは、例えば成形、トリミング、又は切断を備え、また単一の多段プレスにおいて行われ得る。複数の形成ステップを備える形成の例は、米国登録特許9,492,859号及び国際公開特許2016142367号に示し得る。
代替として、複合ブランクは、冷間成形により変形され得る。高強度鋼又は超高強度鋼は、冷間成形により一体ボディサイド構造フレームを形成するため、用いられ得る。
複合を形成する複数のブランクは、異なる材料及び/又は厚みを備えてもよい。例えば、Usibor(登録商標)(例えばUsibor(登録商標)1500又はUsibor(登録商標)2000)のブランク、及びDuctibor(登録商標)(例えばDuctibor(登録商標)500又はDuctibor(登録商標)1000)のブランク又はブランクの一部が用いられ得る。熱間成形工程において、これらの種類の材料を用いることにより、主にマルテンサイト構造をUsibor(登録商標)部に、また主にフェライト-パーライト構造をDuctibor(登録商標)部にもたらす。これらの態様によれば、一体ボディサイド構造フレームの特性は調整され得る。
別の態様によれば、本明細書のいずれかの実施例に記載の方法により得られる一体ボディサイド構造フレームが提供される。
一部の実施例において、一体ボディサイド構造フレームは、本明細書のいずれかの実施例に記載の異なる引張強度を有する領域を備えてもよい。これらの実施例の一部において、異なる引張強度を有する領域は、異なる微細構造を有してもよい。
一部の実施例において、ブランクの少なくとも1つは、異なる引張強度を有する領域を備えてもよい。ブランクは、異なる引張強度を有する2つの異なる材料から構成され得る。より小さな引張強度を有する領域の延性は適切に大きくなる。したがって、衝突時におけるエネルギー吸収が増加し得る。
代替として、異なる引張強度を有するこれらの領域は、異なる微細構造を有してもよい。異なる微細構造は、熱間成形された一体ボディサイド構造フレームに形成され得る。これらの微細構造は、オーステナイト化温度よりも大きく、複合ブランクを加熱することにより、またボディサイド構造フレームを形成するため、複合ブランクの成形中、複合ブランクの冷却を制御することにより、形成され得る。複合ブランクの異なる領域の冷却は、加熱器と共に成形ツールの範囲を与えることにより、制御され得る。したがって、一体ボディサイド構造フレームは、主にマルテンサイト構造を有する範囲、及びフェライト、パーライト、ベイナイト、又はこれらの組み合わせを有する範囲を備える。代替として、異なる微細構造は、例えばレーザ光を用いて、一体ボディサイド構造フレームの一部を部分的に加熱することにより、形成され得る。この一体ボディサイド構造フレームは、主にマルテンサイト構造を、フェライト、及び/又はパーライト、及び/又はベイナイト、及び/又は焼き戻しマルテンサイト、及びこれらの組み合わせを含む構造に変えるため、プレス硬化される。主にマルテンサイト構造の引張強度は、1400MPa、好ましくは1500MPaより大きくてもよい。一方、より小さな強度を有する領域は、1000MPa、好ましくは800MPa未満、例えば500~800MPaの引張強度を有してもよい。
本発明の非限定的な実施例が、添付された図面を参照して以下に説明される。
図1は、従来技術に記載されている、車両の一体ボディサイド構造フレームの実施例を示す。 図2は、図1の一体ボディサイド構造フレームの線A-A’に沿った断面図を示す。 図3は、車両の一体ボディサイド構造フレームの実施例を示す。 図4は、図3の一体ボディサイド構造フレームの線A-A’に沿った断面図を示す。 図5は、図3の一体ボディサイド構造フレームを形成するため、変形される前の複合ブランクを示す。 図6Aは、車両の一体ボディサイド構造フレームの別の実施例を示す。 図6Bは、車両の一体ボディサイド構造フレームの別の実施例を示す。 図7は、車両の一体ボディサイド構造フレームの別の実施例を示す。 図8Aは、Aピラープレート及びロッカープレートに接合される一体ボディサイド構造フレームの実施例を示す。 図8Bは、Aピラープレート及びロッカープレートに接合される一体ボディサイド構造フレームの実施例を示す。 図9は、車両の一体ボディサイド構造フレームの別の実施例を示す。 図10は、車両の一体ボディサイド構造フレームの別の実施例を示す。 図11は、車両の一体ボディサイド構造フレームの別の実施例を示す。
これらの図において、同じ符号が、対応する要素を示すため、用いられる。
図1は、従来技術に記載されている、車両の一体ボディサイド構造フレーム1の実施例を示す。ボディサイド構造フレーム1は、ロッカー部3、Aピラー部5、ロッカー部3をAピラー部5に繋げるヒンジピラー部4、及びロッカー部3をAピラー部5に繋げるBピラー部2を備える。ヒンジピラー部4は車両の前方部に配置される。一方、Bピラーは、車両の長手方向の軸に関して、中央部に配置される。
ボディサイド構造フレーム1は、2つのブランク、すなわち第1ブランク10と第2ブランク20から形成される。ブランクは、レーザ溶接線19に沿った溶接により互いに接合される。ブランクは、「端部同士で」、例えば正方形突合せ継手で溶接される。ブランクは、複合ブランクを形成するため、まず溶接される。この複合ブランクは、一体ボディサイド構造フレーム1を形成するため、変形される。したがって、第1ブランク10と第2ブランク20は、複合成形工程において、予め取り付けられて、同時に変形される。
図1に示していないが、一体ボディサイド構造フレーム1が、車両の構造骨格の残存部分に接合されることが分かる。図1において、ロッカー部3が、(図1に示していない)車両のロッカーの内側プレートに接合される。また、Aピラー部5が、(図1に示していない)車両のAピラーの内側プレートに接合される。
図2は、ロッカーとAピラーの内側プレートを含む、図1の一体ボディサイド構造フレーム1の線A-A’に沿った断面図を示す。一体ボディサイド構造フレーム1は、Aピラーの内側プレート70、及びロッカーの内側プレート60に接合される。
Aピラーの内側プレート70は下部フランジ71と上部フランジ72を備える。一体ボディサイド構造フレーム、特にAピラー部5は、上部フランジ72を介して、Aピラーの内側プレート70に繋がる。上述のように、Aピラーの下部フランジ71は、ボディサイド構造フレーム1のAピラー部5と完全に合致しない。すなわち、隙間が下部フランジ71とボディサイド構造フレーム1との間にある。そのような隙間は、衝突時、構造的挙動に関して弱点を示し得る。
ロッカーの内側プレート60は下部フランジ61と上部フランジ62を備える。ボディサイド構造フレームは、下部フランジ61を介して、ロッカーの内側プレート60に接続される。Aピラー部5に対するAピラーの内側プレート70の繋がりと同様に、ロッカーの内側プレート60は、ボディサイド構造フレーム1のロッカー部3と完全に合致しない。また、この隙間は構造的弱点であってもよい。
図1及び2の一体ボディサイド構造フレームのブランクは端部同士で溶接される。また、重複範囲が形成されない。
図3は、車両に対する一体ボディサイド構造フレーム1の実施例を示す。この実施例において、図3のボディサイド構造フレーム1はフロントフレームである。ボディサイド構造フレームは一体構造を有する。下方ビーム部はロッカー部3を備える。上方ビーム部はAピラー部5を備える。フロントビーム部は、ロッカー部3をAピラー部5に繋げるヒンジピラー部4を備える。リアビーム部は、ロッカー部3をAピラー部5に繋げるBピラー部2を備える。Bピラー部は、2つの横フランジを有するU字部を備えてもよい。
図3の一体ボディサイド構造フレーム1は、2つのブランク、すなわち複合ブランクを形成し、互いに接合される第1ブランク10と第2ブランク20から形成される。この複合ブランクは、一体ボディサイド構造フレーム1を形成するため、変形される。第1ブランク10と第2ブランクは、重複範囲11において部分的に重複する。すなわち、第1ブランクの一部と第2ブランクの一部だけが重複する。
図3の実施例において、第1ブランク10と第2ブランク20は、重複範囲11を介してスポット溶接される。この特定の実施例において、重複範囲11は第1ブランク10の下部に配置される。第1ブランク10の上部は、レーザ溶接線19を介して、第2ブランク20にレーザ溶接される。第1ブランク10の上部を第2ブランク20にレーザ溶接することは、コーティングの効果を抑えるため、ブランクのコーティングを取り除く、又は粉末若しくはワイヤを用いるステップを含んでもよい。コーティングとブランクの基材を混ぜるため、例えば溶接範囲に作用するレーザ光を振動させる、又は溶接範囲に磁場を作用させるような、コーティングの悪影響を抑えるための他の方法が、重複のない接合部に用いられ得る。
この実施例において、所定のブランク、すなわち第1ブランク10は、Bピラー部2の少なくとも一部を含んでもよい。また、別のブランクは、ボディサイド構造フレームの残存部分を含んでもよい。例えば、第2ブランク20は、ロッカー部3、ヒンジ部4、及びAピラー部5の少なくとも一部を含んでもよい。したがって、Bピラーに実質的に対応する第1ブランクは、実質的に細長い形状を有してもよい。そのような形状により、ブランクを形成し、くずを最小化するため、コイルの材料の使用を最適化することを助け得る。
この実施例において、重複範囲11は、ロッカー部3とBピラー部2との間の遷移部に実質的に形成され得る。この重複範囲は、Bピラーとロッカーの重複範囲11と呼称され得る。
別の実施例において、1つ以上の重複範囲が、追加として、又は代替として、一体ボディサイド構造フレームの他の部分に形成され得る。
図4は、図3の一体ボディサイド構造フレーム1の線A-A’に沿った断面図を示す。ボディサイド構造フレーム1は、Aピラーの内側プレート70、及びロッカーの内側プレート60に接合される。ボディサイド構造フレームは、下部フランジ61を介して、ロッカーの内側プレート60に繋がる。重複範囲11におけるボディサイド構造フレームの厚みが大きくなるにつれて、重複範囲11は、一体ボディサイド構造フレームに対して、ロッカーの内側プレート60及びボディサイド構造フレーム1のロッカー部3と完全に合致しない構造的悪影響を少なくとも抑えるために十分な剛性をもたらし得る。
図5は、図3のボディサイド構造フレームを形成するため、変形される前の複合ブランクを示す。複合ブランク100は、2つのブランク、すなわち第1ブランク10を第2ブランク20に接合することにより形成される。第1ブランク10と第2ブランク20は重複範囲11において部分的に重複する。この実施例において、第1ブランク10の上部は、溶接線19を介して、第2ブランク20に端部同士でレーザ溶接される。ブランクが互いに接合されると、複合ブランク100が形成される。この複合ブランクは、図3に示すような一体ボディサイド構造フレームを形成するため、変形される。
変形は、熱間成形、すなわち、場合により、オーステナイト化温度、特にAc3よりも大きく、複合ブランクを炉内で加熱することを含んでもよい。炉内で加熱した後、ブランクは、プレスに移されてもよく、ボディサイド構造フレームの最終形状を得るため、該プレス内で変形される。形成の間、及び形成の直後、焼き入れが行われ得る。特に、焼き入れは、マルテンサイト微細構造が得られるように、臨界冷却速度よりも大きな冷却を含んでもよい。一部の実施例において、焼き入れが、ボディサイド構造フレームの選択された部分において避けられ得る。
図6Aは、車両の一体ボディサイド構造フレーム1の別の実施例を示す。図6Aの一体ボディサイド構造フレーム1は、フロントフレームであり、4つのブランクから形成される。それぞれのブランクは、Aピラー部5、Bピラー部2、ヒンジピラー部4、及びロッカー部3の少なくとも一部を含んでもよい。例えば、第1ブランク10は、第2ブランク20及び第3ブランク30に接合され得る。一方、第4ブランク40は、反対側において、第2ブランク20及び第3ブランク30に接合され得る。図6Aにおいて、第1ブランク10は、完全なBピラー部2の少なくとも一部を含んでもよい。第2ブランク20は、ロッカー部3の少なくとも一部を含んでもよい。第3ブランク30は、Aピラー部の一部、場合により、完全なAピラー部を含んでもよい。第4ブランク40は、ヒンジピラー部4の少なくとも一部を含んでもよい。
これらの実施例において、一体ボディサイドフレームは複数の重複範囲を備えてもよい。例えば、所定の重複範囲11が、ロッカー部3とBピラー部2との間の遷移部に対応し、設けられる。重複範囲は、Bピラーとロッカーの重複範囲11と呼称され得る。一体ボディサイド構造フレームはまた、Aピラーとヒンジピラーの重複範囲13を備えてもよい。このAピラーとヒンジピラーの重複範囲13は、Aピラーとヒンジピラーとの間の遷移部に対応し、設けられる。
重複範囲を介して接合されるブランクはスポット溶接され得る。ブランクとの間に重複範囲を有することなく、接合される他のブランクは、溶接線19に沿って互いに溶接され得る。
Bピラーとロッカーの重複範囲11は、Bピラー部の幅、すなわち横フランジから別の横フランジまでの幅と同じ長さ(ロッカーの長手方向の軸に沿った距離)、及びロッカー部3の高さ、すなわちロッカー部の下部フランジから上部フランジまでの高さと同じ高さ(Bピラーの長手方向の軸に沿った距離)を有してもよい。他の実施例において、Bピラーとロッカーの重複範囲11の高さは、ロッカー部の高さより小さくてもよい。
Aピラーとヒンジの重複範囲13は、ヒンジピラー部の幅と同じ長さを有してもよい。
一部の実施例において、ヒンジピラーからAピラーまで伸びる領域は、衝突時、大きな荷重を受け得る。第3の重複範囲から厚みを増すことにより、領域の剛性が増加する。
図6Bは、図6Aに示す実施例と同様の車両の一体ボディサイド構造フレーム1の別の実施例を示す。図6Bのボディサイド構造フレーム1は、Bピラー部2を有する第1ブランク10を備え、Bピラーとロッカーの重複範囲11において、第2ブランク20に、またAピラーとBピラーの重複範囲12において、第3ブランク30に接合される。この図において、第2ブランク20は、ロッカー部3を備え、ヒンジとロッカーの重複範囲14を介して第4ブランク40に接合される。第4ブランク40は、ヒンジ部4を含んでもよく、Aピラーとヒンジの重複範囲13において、第3ブランクに接合され得る。この実施例において、第3ブランク30はAピラー部5の一部を含む。したがって、図6Bにおいて、一体ボディサイド構造フレーム1は4つのブランクにより形成される。
別の実施例において、一体ボディサイド構造フレームは、追加のブランクにより形成され得る。これらの追加ブランクは、重複範囲又は端部同士の溶接線により、ブランクの間で、又は上記ブランクのいずれかに接合され得る。
図7は、図6A,6Bに示す実施例と同様の車両の一体ボディサイド構造フレーム1の別の実施例を示す。図7において、ボディサイド構造フレーム1は、第1ブランク10と第2ブランク20が部分的に重複するBピラーとロッカーの重複範囲11、及び第1ブランク10と第3ブランク30が部分的に重複するAピラーとBピラーの重複範囲12を備える。
図7において、Bピラーとロッカーの重複範囲11は、下部におけるBピラー部2の幅に対応する長さ、及びロッカー部3の高さの半分に対応する高さを有する。この態様によれば、第1ブランク10はロッカー部3の高さを完全に覆わない。同様に、AピラーとBピラーの重複範囲12は、上部におけるBピラー部2の幅に対応する長さ、及びAピラー部5の高さの半分に対応する高さを有してもよい。他の実施例において、重複範囲の形状は、ボディサイド構造フレームの形状、及び/又は車両の構造的挙動に応じる。
これらの実施例において、第4ブランク4は、第3ブランク3と第2ブランク5に溶接線19に沿って溶接される。代替として、接合は、本明細書のいずれかの実施例に記載のこれらのブランクを部分的に重複させることにより、形成され得る。
ボディサイド構造フレームの全体強度が少なくとも保たれる一方、一体ボディサイド構造フレームの変形、又は衝突時における、ボディサイド構造フレームにより吸収されるエネルギーを増加させることを制御するため、一体ボディサイド構造フレームは、異なる機械的特性を有する領域を備えてもよい。
図7の一体ボディサイド構造フレーム1は、熱間成形により変形され、焼き入れされ得る。図7の一体ボディサイド構造フレームは、アルミニウム-シリコンコーティングを有するボロン鋼の4つのブランクから形成される。プレス硬化の後、ボディサイド構造フレームは、1400MPaよりも大きい引張強度を備える、主に実質的にマルテンサイトの微細構造を有する。一方、ボディサイド構造フレームの第1ブランク10は、より小さな引張強度を有する領域25を備える。より小さな引張強度を有する領域25は、マルテンサイト構造に関して、異なる微細構造を有する。そのようなより小さな強度の領域25は、フェライト、及び/又はベイナイト、及び/又はパーライト、及び/又は焼き戻しマルテンサイト、及び/又はこれらの組み合わせを備えてもよい。したがって、より小さな強度の領域の引張強度は1000MPaより小さくてもよい。したがって、この領域の延性は増加する。また、エネルギーの吸収が増加し得る。さらに、ボディサイド構造フレームの変形が、より正確に制御され得る。したがって、一体ボディサイド構造フレームは、1400MPaより大きな引張強度を備える領域、すなわち硬性範囲、及び1000MPaより小さな引張強度を備える領域、すなわち軟性範囲を有してもよい。
図7において、より小さな強度の領域25は、第1ブランク10の下部に形成され、Bピラーとロッカーの重複範囲11の真上に形成され得る。この態様によれば、Bピラーとロッカーの重複範囲11は、Bピラー部2の最も下方の領域に対応し得る。結果として、Bピラーとロッカーの重複範囲11、すなわち第1ブランクと第2ブランクが部分的に重複する範囲は、ボディサイド構造フレームに剛性を与える。また、より小さな強度を有する領域25は、衝突時、この部分の侵入が減少し得るように、Bピラー部の変形を制御することを助ける。
より小さな強度を有する領域25は、ボディサイド構造フレームを形成するため、熱間成形ダイクエンチ工程の間、プレスツール内でプレスされる一方、複合ブランクのこれらの領域の異なる冷却により形成され得る。代替として、そのような領域は、熱間成形の間、異なる加熱により形成され、これらの領域が、オーステナイト化温度よりも高い温度に達することを防ぐ。別の実施例において、より小さな強度は、これらの領域における微細構造を修正するため、プレス硬化後、一体ボディサイド構造フレームの一部の領域を部分的に加熱することにより、得られてもよい。
他の実施例において、より小さな強度を有する領域は、機械的特性、例えば引張強度と伸びを変えるように微細構造を修正することよりも、ボディサイド構造フレームの残存部分に関して、異なる機械的特性を有する材料から形成され得る。例えば、より小さな強度の領域25はDuctibor(登録商標)から形成され得る。また、ボディサイド構造フレームの残存部分はUsibor(登録商標)から形成され得る。
他の実施例において、複数のブランクは異なる厚みを有してもよい。別の実施例において、一部のブランクは、異なる厚みを有する部分により、構成され得る。
本明細書に開示されているいずれかの実施例において、一体ボディサイド構造フレームは、「パッチワーク」、すなわち複合ブランクに設けられる局所的な補強を含む。
衝突時、一体ボディサイド構造フレームの応答を向上させるためのこれらの異なる方法が、ボディサイド構造フレーム、及び少なくとも1つのブランクに組み込まれ得ることに注意すべきである。
他の実施例に記載の一体ボディサイド構造フレームは、図7に関して説明された実施例のいずれかに記載の衝突時、フレームを向上させるように、より小さな強度の領域を備えてもよい。
上述の実施例において、一体ボディサイド構造フレームは、ロッカーの内側プレートの下部フランジ、及びAピラーの内側プレートの上部フランジに接合される一方、代替として、ロッカーの外側プレート、及び/又はAピラーの外側プレートに接合され得る。一部の場合、車両の骨格は、ボディサイド構造フレームを接合する前、例えば製造目的に対して、ロッカー又はAピラーの外側プレート、若しくは内側プレートを含んでもよい。図8A,8Bは、Aピラープレートとロッカープレートに接合される一体ボディサイド構造フレームの実施例を示す。
図8Aにおいて、一体ボディサイド構造フレーム1の下部は、ロッカー60の内側プレートの下部フランジに接合される。この実施例において、第2ブランク20は、図4に関する方法と同様に、ロッカー60の内側プレートの下部フランジ61に接合される。第3ブランク30は、Aピラーの外側プレート75の上部フランジ77に接合され得る。
一方、図8Bにおいて、第2ブランク20は、ロッカー65の外側プレートの下部フランジ66に接合される。他方、第3ブランク30は、図4に関する方法と同様に、Aピラー70の内側プレートの上部フランジ72に接合される。
図9は、車両の一体ボディサイド構造フレーム1の別の実施例を示す。この一体ボディサイド構造フレームはリアフレームである。この実施例において、下方ビーム部はロッカー部3を備えてもよい。フロントピラー部はBピラー部2を備えてもよい。リアピラー部と上方ビーム部は、ロッカー部3からBピラー部2に向けて伸びるCピラー部6を備えてもよい。
一体ボディサイド構造フレーム1は1つ以上の重複範囲を備える。この図において、構造フレーム1は、Bピラーとロッカーの重複範囲11、及びCピラーとBピラーの重複範囲16を備える。この図の構造フレーム1は、3つのブランクを備える。一方のブランク10はBピラー部2を含む。別のブランク20はロッカー部3を含む。他のブランク50はCピラー部6を含む。この実施例において、ブランク10,50は、CピラーとBピラーの重複範囲16において部分的に重複する。ブランク10,20は、Bピラーとロッカーの重複範囲11において部分的に重複する。一方、ブランク20,50は、溶接線19を介して端部同士で互いに接合する。
他の実施例において、構造フレーム1は、Bピラーとロッカーの重複範囲11及びCピラーとBピラーの重複範囲16の一方だけを備えてもよい。
代替として、又は追加として、重複範囲の1つは、Cピラー部とロッカー部との間の遷移部に実質的に対応し得る。すなわち、構造フレームはCピラーとロッカーの重複範囲を備えてもよい。
図10は、車両の一体ボディサイド構造フレーム1の別の実施例を示す。この一体ボディサイド構造フレームは、車両のフロントドアとリアドアに対する単一の開口部を囲む。この実施例において、下方ビーム部はロッカー部3を備えてもよい。また、フロントピラー部はヒンジピラー部4を備えてもよい。さらに、リアピラー部はCピラー部6を備えてもよい。並びに、上方ビーム部はAピラー部5を備えてもよい。Aピラー部5は、ヒンジ部4からCピラー部6に向けて伸び得る。Cピラー部6は、ロッカー部3からAピラー部5に向けて伸び得る。
この図において、一体ボディサイド構造フレーム1は、Aピラー部2内に形成されている所定の重複範囲17を備える。したがって、Aピラー部2は、ブランク31,32を部分的に重複することにより、形成され得る。他のブランクとの間の繋がりは、端部同士の溶接線19を介して形成され得る。
他の実施例において、1つ以上の重複範囲が、一体ボディサイド構造フレーム1の他の部分に形成され得る。
一部の実施例において、構造フレーム1はAピラーとヒンジの重複範囲を備えてもよい。このAピラーとヒンジの重複範囲は、Aピラー部とヒンジピラー部との間の遷移部に実質的に対応する。
代替として、又は追加として、重複範囲の1つは、Cピラー部とロッカー部との間の遷移部に実質的に対応し得る。すなわち、構造フレームはCピラーとロッカーの重複範囲を備えてもよい。
代替として、又は追加として、重複範囲の1つは、ヒンジ部とロッカー部との間の遷移部に実質的に対応し得る。すなわち、構造フレームはヒンジとロッカーの重複範囲を備えてもよい。
これらの実施例において、一体ボディサイド構造フレーム1は13個のピラー部を備えない。一方、Bピラーは、「非一体」ボディサイド構造フレームを形成するように、独立して形成され、一体ボディサイド構造フレームに接合され得る。
別の態様において、一体ボディサイド構造フレームに接合されるBピラーから形成されるボディサイド構造フレームを製造するための方法が提供される。この方法は、本明細書のいずれかの実施例に記載のBピラー部を備えないフロントドア開口部とリアドア開口部の両方を囲むため、一体ボディサイド構造フレームを供給するステップと、Bピラーを供給するステップと、一体ボディサイド構造フレームにBピラーを接合するステップとを備える。結果として、「非一体」ボディサイド構造フレームは製造され得る。
図11は、Bピラー部2を備える一体ボディサイド構造フレームと同様に、車両の一体ボディサイド構造フレーム1の別の実施例を示す。この実施例において、Bピラー部を含むブランクは、変形する前、例えば熱間成形される前、他のブランクに接合される。Bピラー部2は、ヒンジピラー4とCピラー部6との間において形成され、ロッカー部3からAピラー部5に向けて伸び得る。
図10に示すように、Aピラー重複範囲17に加えて、一体ボディサイド構造フレーム1はまた、Bピラーとロッカーの重複範囲11及びAピラーとBピラーの重複範囲12を備えてもよい。
一体ボディサイド構造フレーム1は、図10に関して説明された1つ以上の重複範囲のいずれかの組み合わせを備えてもよい。
別の態様において、2つの一体ボディサイド構造フレームから形成されるボディサイド構造フレームを製造するための方法が提供される。この方法は、本明細書に開示されているいずれかの実施例に記載の一体フロントボディサイド構造フレームを供給するステップと、本明細書に開示されているいずれかの実施例に記載の一体リアボディサイド構造フレームを供給するステップと、ボディサイド構造フレームを形成するため、フロントボディサイド構造フレーム及びリアボディサイド構造フレームをBピラー部に沿って接合するステップとを備える。したがって、結果として得られる構造フレームは、「非一体」ボディサイド構造フレームである。
完全性のため、本発明の様々な態様を以下の番号付きの条項に示す。
[第1項]
車両の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法であって、
前記方法は、
複数のブランクを供給するステップと、
複合ブランクを形成するため、前記ブランクを互いに接合するステップとを備えており、
前記ブランクを接合するステップは、2つのブランクを部分的に重複させることにより、1つ以上の重複範囲を形成することを含んでおり、
前記方法は、前記一体ボディサイド構造フレームを形成するため、前記複合ブランクを変形するステップを備えており、
前記一体ボディサイド構造フレームは、
下方ビーム部、
上方ビーム部、
前記下方ビーム部を前記上方ビーム部に繋げるフロントピラー部、
及び前記下方ビーム部を前記上方ビーム部に繋げるリアピラー部を含む、ことを特徴とする方法。
[第2項]
前記ブランクを互いに接合するステップは、
1つ以上の前記重複範囲において、前記ブランクを互いに溶接することを備えており、
特に、少なくとも1つの前記重複範囲において、前記ブランクをスポット溶接することを備える、第1項に記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第3項]
少なくとも1つの前記重複範囲は、ビーム部とピラー部の間の遷移部に実質的に対応する、第1項又は第2項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第4項]
少なくとも1つの前記重複範囲は、ビーム部及び/又はピラー部内に形成されている、第1項~第3項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第5項]
前記一体ボディサイド構造フレームを形成するため、前記複合ブランクを変形するステップは、複合ブランクを熱間成形することを備える、第1項~第4項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第6項]
前記複数のブランクは、異なる材料及び/又は厚みを備える、第1項~第5項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第7項]
前記一体ボディサイド構造フレームは外側フレームの一部を備える、第1項~第6項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第8項]
前記一体ボディサイド構造フレームは外側フレームである、第7項に記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第9項]
前記一体ボディサイド構造フレームは内側フレームの一部を備える、第1項~第7項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第10項]
前記一体ボディサイド構造フレームは内側フレームである、第9項に記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第11項]
前記一体ボディサイド構造フレームは、外側フレームの一部及び内側フレームの一部を備える、第1項~第6項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第12項]
前記一体ボディサイド構造フレームはフロントフレームであって、
前記下方ビーム部はロッカー部を備え、
前記上方ビーム部はAピラー部を備え、
前記フロントピラー部はヒンジピラー部を備え、
前記リアピラー部はBピラー部を備える、第1項~第11項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第13項]
前記重複範囲の1つは、前記ロッカー部と前記Bピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第12項に記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第14項]
前記重複範囲の1つは、前記Bピラー部と前記Aピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第12項又は第13項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第15項]
前記重複範囲の1つは、前記Aピラー部と前記ヒンジピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第12項~第14項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第16項]
前記重複範囲の1つは、前記ロッカー部と前記ヒンジピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第12項~第15項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第17項]
前記重複範囲の1つはAピラー部内に形成されている、第12項~第16項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第18項]
前記一体ボディサイド構造フレームはリアフレームであって、
前記下方ビーム部はロッカー部を備え、
前記フロントピラー部はBピラー部を備え、
前記上方ビーム部と前記リアピラー部は、前記ロッカー部から前記Bピラー部に向けて伸びるCピラー部を備える、第1項~第11項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第19項]
前記重複範囲の1つは、前記ロッカー部と前記Bピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第18項に記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第20項]
前記重複範囲の1つは、前記Bピラー部と前記Cピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第18項又は第19項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第21項]
前記重複範囲の1つは、前記Cピラー部と前記ロッカー部との間の遷移部に実質的に対応する、第18項~第20項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第22項]
前記下方ビーム部はロッカー部を備え、
前記フロントピラー部はヒンジピラー部を備え、
前記リアピラー部はCピラー部を備え、
前記上方ビーム部はAピラー部を備え、
前記Aピラー部は前記ヒンジピラー部から前記Cピラー部に向けて伸びて、
前記Cピラー部は前記ロッカー部から前記Aピラー部に向けて伸びる、第1項~第11項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第23項]
前記重複範囲の1つは、前記Aピラー部と前記ヒンジピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第22項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第24項]
前記重複範囲の1つは、前記ロッカー部と前記Cピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第22項又は第23項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第25項]
前記重複範囲の1つは、前記ロッカー部と前記ヒンジピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第22項~第24項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第26項]
前記重複範囲の1つは、前記Aピラー部と前記Cピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第22項~第25項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第27項]
前記重複範囲の1つはAピラー部内に形成されている、第22項~第26項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第28項]
前記一体ボディサイド構造フレームはまた、前記ヒンジピラー部と前記Cピラー部との間に形成され、前記ロッカー部から前記Aピラー部に向けて伸びるBピラー部を備える、第22項~第27項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第29項]
前記重複範囲の1つは、前記ロッカー部と前記Bピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第27項に記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第30項]
前記重複範囲の1つは、前記Bピラー部と前記Aピラー部との間の遷移部に実質的に対応する、第28項又は第29項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを製造するための方法。
[第31項]
第1項~第30項のいずれかに記載の方法により得られるような、一体ボディサイド構造フレーム。
[第32項]
前記一体ボディサイド構造フレームは、異なる引張強度を有する領域を備えており、
異なる引張強度を有する前記領域は、異なる微細構造を有する、第31項に記載の一体ボディサイド構造フレーム。
[第33項]
ボディサイド構造フレームを製造するための方法であって、
第12項~第17項のいずれかに記載の一体フロントボディサイド構造フレームを供給するステップと、
第18項~第21項のいずれかに記載の一体リアボディサイド構造フレームを供給するステップと、
ボディサイド構造フレームを形成するため、前記Bピラー部に沿って、前記一体フロントボディサイド構造フレーム及び前記一体リアボディサイド構造フレームを接合するステップとを備える、方法。
[第34項]
ボディサイド構造フレームを製造するための方法であって、
第22項~第27項のいずれかに記載の一体ボディサイド構造フレームを供給するステップと、
Bピラーを供給するステップと、
前記Bピラーを前記一体ボディサイド構造フレームに接合するステップとを備える、方法。
[第35項]
ボディサイド構造フレームを製造するための方法であって、
第8項に記載の外側一体ボディサイド構造フレームを供給するステップと、
第10項に記載の内側一体ボディサイド構造フレームを供給するステップと、
ボディサイド構造フレームを形成するため、前記外側一体ボディサイド構造フレーム及び前記内側一体ボディサイド構造フレームを互いに接合するステップとを備える、方法。
本明細書において、多くの実施例が開示されている一方、他の代替、修正、使用法、及び/又はこれらの実施例と同等のものでもよい。また、記載されている実施例のすべての可能な組み合わせも適用を受ける。したがって、本発明の範囲は、特定の実施例に限定されるべきではない一方、以下の請求項の公正な解釈により定められるべきである。

Claims (10)

  1. 車両の一体ボディサイド構造フレーム(1)を製造するための方法であって、
    前記方法は、
    複数のボロン鋼のブランク(10,20,30,40,50)を供給するステップと、
    複合ブランク(100)を形成するため、ボロン鋼の前記ブランク(10,20,30,40,50)を互いに接合するステップとを備えており、
    ボロン鋼の前記ブランク(10,20,30,40,50)を接合するステップは、2つのボロン鋼のブランクを部分的に重複させることにより、1つ以上の重複範囲(11,12,13,14)を形成することを含んでおり、
    前記方法は、前記一体ボディサイド構造フレーム(1)を形成するため、前記複合ブランク(100)を変形するステップを備えており、
    前記一体ボディサイド構造フレーム(1)は、
    ロッカー部(3)を備える下方ビーム部、
    上方ビーム部(5)、
    前記下方ビーム部を前記上方ビーム部(5)に繋げるフロントピラー部(4,2)、
    及び前記下方ビーム部を前記上方ビーム部(5)に繋げるリアピラー部(2,6)を含んでおり、
    前記重複範囲(11,12,13,14)の1つは、前記ロッカー部(3)とBピラー部(2)との間の遷移部に実質的に対応しており、前記ロッカー部(3)内に形成されている、ことを特徴とする方法。
  2. 前記ブランク(10,20,30,40,50)を互いに接合するステップは、
    1つ以上の前記重複範囲(11,12,13,14)において、前記ブランク(10,20,30,40,50)を互いにスポット溶接することを備える、請求項1に記載の一体ボディサイド構造フレーム(1)を製造するための方法。
  3. 前記一体ボディサイド構造フレーム(1)はフロントフレームであって、
    前記上方ビーム部(5)はAピラー部(5)を備え、
    前記フロントピラー部(4,2)はヒンジピラー部(4)を備え、
    前記リアピラー部(2,6)はBピラー部(2)を備える、請求項1に記載の一体ボディサイド構造フレーム(1)を製造するための方法。
  4. 前記重複範囲(11,12,13,14)の1つは、前記Bピラー部(2)と前記Aピラー部(5)との間の遷移部に実質的に対応する、請求項3に記載の一体ボディサイド構造フレーム(1)を製造するための方法。
  5. 前記重複範囲(11,12,13,14)の1つは、前記Aピラー部(5)と前記ヒンジピラー部(4)との間の遷移部に実質的に対応する、請求項3に記載の一体ボディサイド構造フレーム(1)を製造するための方法。
  6. 前記重複範囲(11,12,13,14)の1つは、前記ロッカー部(3)と前記ヒンジピラー部(4)との間の遷移部に実質的に対応する、請求項3に記載の一体ボディサイド構造フレーム(1)を製造するための方法。
  7. 前記一体ボディサイド構造フレーム(1)はリアフレームであって、
    前記フロントピラー部(4,2)はBピラー部(2)を備え、
    前記上方ビーム部(5)と前記リアピラー部(2,6)は、前記ロッカー部(3)から前記Bピラー部(2)に向けて伸びるCピラー部(6)を備える、請求項1に記載の一体ボディサイド構造フレーム(1)を製造するための方法。
  8. 前記フロントピラー部(4,2)はヒンジピラー部(4)を備え、
    前記リアピラー部(2,6)はCピラー部(6)を備え、
    前記上方ビーム部(5)はAピラー部(5)を備え、
    前記Aピラー部(5)は前記ヒンジピラー部(4)から前記Cピラー部(6)に向けて伸びて、
    前記Cピラー部(6)は前記ロッカー部(3)から前記Aピラー部(5)に向けて伸びる、請求項1に記載の一体ボディサイド構造フレーム(1)を製造するための方法。
  9. 前記一体ボディサイド構造フレーム(1)を形成するため、前記複合ブランク(100)を変形するステップは、前記複合ブランク(100)を熱間成形することを備える、請求項1に記載の一体ボディサイド構造フレーム(1)を製造するための方法。
  10. 複数の前記ブランク(10,20,30,40,50)は、異なる材料及び/又は異なる厚みを備える、請求項9に記載の一体ボディサイド構造フレーム(1)を製造するための方法。
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