JP5320952B2 - 突合せ溶接ワークの強化方法及び突合せ溶接ワーク - Google Patents

突合せ溶接ワークの強化方法及び突合せ溶接ワーク Download PDF

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Description

本発明は、板材相互を突合せ溶接して作成したワークにおける溶接部近傍の熱影響軟化部を強化する突合せ溶接ワークの強化方法及び突合せ溶接ワークに関する。
従来から、鋼板同士をレーザ突合せ溶接によって接合し、その接合した鋼板(テーラードブランク材)をプレス加工により所望の形状の製品に成形する技術が知られており、この際強度や板厚が互いに異なる鋼板同士をレーザ突合せ溶接を行って、1枚の鋼板としてプレス成形を行うことで、製品の部分的な補強や軽量化が可能となる。
このようなレーザ突合せ溶接によって得られた鋼板は、特に母材の引張強度が780MPa以上の高張力鋼板では、溶接部近傍に、溶接時の熱の影響を受けて軟化する熱影響軟化部(HAZ部)が発生する。この熱影響軟化部は、成形時にて破断を引き起こし、成形性の悪化を招いている。
このため従来では、熱影響軟化部の幅を板厚の25%以下とし、その際、溶接速度を毎分8m以上とすることで、熱影響軟化部での破断を起因とする成形性の悪化に対応している(下記特許文献1参照)。
特開2006−218500号公報
しかしながら、上記した従来の方法では、溶接速度を毎分8m以上とする必要があるので、溶接条件が限定されることになり、汎用性に劣るという問題がある。
そこで、本発明は、溶接条件が限定されることなく、熱影響軟化部での破断を起因とする成形性および部材強度性能の悪化を抑制することを目的としている。
本発明は、突合せ溶接して作成したワークの溶接部近傍の熱影響軟化部を、プレス成形により曲面形状の屈曲部を形成して塑性変形させることで、加工硬化させて強化する突合せ溶接ワークの強化方法であって、前記突合せ溶接を行う一対の板材は互いに強度が異なり、前記屈曲部を成形する際の低強度側材料の高強度側材料に向かう流動を、前記ワークに形成した流動抑え部によって抑えることを特徴とする。
本発明によれば、熱影響軟化部は、塑性変形させることで加工硬化されるので、強度を高めることができ、したがって溶接条件が限定されることなく、熱影響軟化部での破断を起因とする成形性および部材強度性能の悪化を抑制することできる。
また、熱影響軟化部に対し、プレス成形により屈曲部を形成することで塑性変形させているので、熱影響軟化部の加工硬化がより確実かつ容易に実施できる。
その際、熱影響軟化部に対し、曲面形状の屈曲部を形成することで塑性変形させているので、単に折り曲げることで塑性変形させた場合に比較して、熱影響軟化部の全体をより均一に加工硬化することができる。
また、低強度側材料の高強度側材料側への材料移動を流動抑え部が抑えることで溶接ビードが屈曲部の中心となり、溶接ビードの両側の熱影響軟化部がより均等に塑性変形して加工硬化が均一化し、より高品質な製品を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
図1は、板材としての2枚の薄鋼板1,3をレーザによる突合せ溶接を実施してワークとしての1枚のテーラードブランク材(以下、単にブランク材とする)5を作成した後、このブランク材5の熱影響軟化部を強化して、所定の製品に成形加工するまでを、(a)〜(e)の順に示している。
まず、図1(a)に示すように、2枚の薄鋼板1,3をその端縁部1a,3a同士を互いに突合せ、この突合せ部に、図示しないレーザ加工ヘッドから出力されるレーザ光7を突合せ部に沿って移動させながら照射して端縁部1a,3a同士を溶接接合する。ここで、上記した2枚の薄鋼板1,3は、引張強度が780MPa以上の高張力鋼板で、かつ一方の例えば薄鋼板1の強度が他方の薄鋼板3の強度よりも高いものとする。
なお、これら2枚の薄鋼板1,3の強度の違いは、板厚を互いに異ならせるか、あるいは引張強度を互いに異ならせることによって達成される。例えば、(1)板厚を同等として引張強度を互いに異ならせる、(2)引張強度を同等として板厚を互いに異ならせる、(3)板厚及び引張強度の双方を互いに異ならせる。これら各方法によって2枚の薄鋼板1,3の強度を異ならせることができる。本実施形態では、上記(1)によって強度を異ならせている。
図1(a)のレーザ溶接後は、薄鋼板1,3相互間に溶接部である溶接ビード11が形成されるとともに、この溶接ビード11近傍に、図2に示すように、溶接による熱の影響を受けて軟化する熱影響軟化部(HAZ部)13,15がそれぞれ発生する。各薄鋼板1,3における熱影響軟化部13,15の溶接ビード11と反対側は、薄鋼板1,3の母材部分17,19となる。
このようなレーザ溶接後の1枚の鋼板であるブランク材5は、図3に示すように、熱影響軟化部13,15の強度が、溶接ビード11や母材部分17,19と比較して低くなっている。この熱影響軟化部13,15は、引張強さが低い鋼板の溶接品に比較して、引張強さの高い高張力鋼や超高張力鋼の溶接品において顕著に現れ、その後の製品形状とするためのプレス成形時または成形後の部材の衝突変形時に破断を引き起こす要因となる。なお、上記した熱影響軟化部13,15が発生する要因としては、高張力鋼板中のマルテンサイト組織が溶接熱により焼き戻されるからである。一方、溶接ビード11は、一度溶融して凝固するため、マルテンサイト化されて母材部分17,19よりも硬度が高まっている。
次に、上記したブランク材5を、図1(b)に示すように、下型21と上型23とで、溶接ビード11及びその近傍の少なくとも熱影響軟化部13,15を含む部位に対してプレス成形し、図1(c)に示すような屈曲部25を形成して熱影響軟化部13,15を塑性変形させる。
すなわち、下型21は、溶接ビード11に沿って延びる凹曲面状の凹部21aを備える一方、上型23は、上記凹部21aに対応して溶接ビード11に沿って延びる凸曲面状の凸部23aを備え、これら凹部21a及び凸部23a相互間で上記した屈曲部25を成形する。この際、凹部21aの最深部及び凸部23aの頂点位置、すなわち凹部21a及び凸部23aの幅方向(図1(b)中で左右方向)中心位置に、溶接ビード11を整合させた状態でプレス成形する。これにより、図1(c)に示すように、溶接ビード11が中心位置となった曲面形状の屈曲部25が形成される。
このように溶接ビード11及びその近傍の熱影響軟化部13,15に対し屈曲部25を形成して熱影響軟化部13,15を塑性変形させることで、熱影響軟化部13,15が加工硬化されて強化される。そして、この熱影響軟化部13,15を強化したブランク材5を、図1(d)に示すように、図示しないプレス成形機にて下型27と上型29とでプレス成形し、図1(e)に示す製品31が完成する。この成形後における屈曲部25の製品形状への影響はない。
この際、本実施形態では、上記ブランク材5をプレス成形する際に、熱影響軟化部13,15を強化しているので、熱影響軟化部13,15での割れや破断を引き起こすことを抑制でき、高品質な製品31を得ることができる。すなわち、本実施形態では、溶接条件が限定されることなく、熱影響軟化部13,15での破断を起因とする成形性および部材強度性能の悪化を抑制することができる。
なお、上記図1(e)の製品31は、その一例として自動車の車体骨格部材であるサイドメンバを示しており、強度が低い薄鋼板3側の部分30を車体前方側に配置する一方、強度が高い薄鋼板1側の部分10を車室側に対応する位置に配置することで、車両の前面衝突時に、強度が低い部分30によって潰れ変形しやすくして衝撃吸収し、強度が高い部分10によって車室形状を維持することになる。
また、本実施形態では、熱影響軟化部13,15に対し、プレス成形により屈曲部25を形成することで塑性変形させているので、熱影響軟化部13,15の加工硬化がより確実かつ容易に実施できる。
その際、本実施形態では、熱影響軟化部13,15に対し、曲面形状の屈曲部25を形成することで塑性変形させているので、単に折り曲げることで塑性変形させた場合に比較して、熱影響軟化部13,15の全体をより均一に加工硬化することができる。
なお、上記した第1の実施形態では、2枚の薄鋼板1,3は、引張強度が互いに異なっているが、引張強度が互いに同等であってもよい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、図4に示すように、第1の実施形態のブランク材5に代わるブランク材5Aが、第1の実施形態と同様の屈曲部25を溶接ビード11及び熱影響軟化部13,15に対応する部位に備えるとともに、強度の低い薄鋼板3側の熱影響軟化部15に隣接する母材部分19に、屈曲部25とほぼ同形状の低強度側母材屈曲部33を、屈曲部25とほぼ平行な状態となるように屈曲部25と同時にプレス成形する。
前記第1の実施形態では、屈曲部25を成形する際に、強度の低い薄鋼板3側の材料の延び量(塑性変形量)が強度の高い薄鋼板1側に比較して多くなるので、薄鋼板3の薄鋼板1側への材料移動が発生し、溶接ビード11が屈曲部25の中心(頂点位置)から薄鋼板1側にずれる恐れがある。
そこで、第2の実施形態では、強度の低い薄鋼板3の母材部分19に低強度側母材屈曲部33を、屈曲部25と同時に成形することで、低強度側母材屈曲部33を成形する部分の下型と上型とで強度の低い薄鋼板3を固定保持し、薄鋼板3の薄鋼板1側への材料移動を阻止して溶接ビード11が屈曲部25の中心(頂点位置)となるようにする。
このように溶接ビード11が屈曲部25の中心(頂点位置)となることで、溶接ビード11の両側の熱影響軟化部13,15がより均等に塑性変形して加工硬化が均一化し、より高品質なブランク材5を得ることができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、図5に示すように、前記図4に示した第2の実施形態の低強度側母材屈曲部33に加え、強度の高い薄鋼板1側の熱影響軟化部13に隣接する母材部分17に高強度側母材屈曲部35を形成する、この高強度側母材屈曲部35は、屈曲部25及び低強度側母材屈曲部33とほぼ同形状ではあるが、これら屈曲部25及び低強度側材屈曲部33よりも高さが低く、屈曲部25とほぼ平行な状態となるように屈曲部25と同時にプレス成形する。
すなわち、図6に示すように、屈曲部25及び低強度側母材屈曲部33の高さをそれぞれh1及びh2、高強度側母材屈曲部35の高さをh3とすると、h1=h2>h3の関係となる。
この場合には、屈曲部25及び低強度側母材屈曲部33に対応する部位が先に型に接触して同時に成形され始め、それに遅れて高強度側母材屈曲部35が成形されることになる。高強度側母材屈曲部35を成形することで、高強度側母材屈曲部35を成形する部分の下型と上型とで強度の高い薄鋼板3を固定保持することになり、薄鋼板1から薄鋼板3側への材料移動を阻止する。
これにより、溶接ビード11が屈曲部25のより中心(頂点位置)となるようにし、溶接ビード11の両側の熱影響軟化部13,15がさらに均等に塑性変形して加工硬化が均一化し、さらに高品質なブランク材5を得ることができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、前記図1に示した第1の実施形態に対し、ブランク材5Cの屈曲部25における強度の低い薄鋼板3側の曲面形状とした熱影響軟化部15の曲率半径r2を、強度の高い薄鋼板1側の曲面形状とした熱影響軟化部13の曲率半径r1より小さくしている。
したがって、ここでの屈曲部25を成形する際に使用する前記図1(b)に示した下型21及び上型23の凹部21a及び凸部23aの曲率も、上記の各薄鋼板1,3に対応するよう変化させている。
このように、強度の低い薄鋼板3側の熱影響軟化部15の曲率半径を小さくすることで、屈曲部25を成形する際に、強度の低い薄鋼板3側の強度の高い薄鋼板1側への材料移動を阻止し、溶接ビード11が屈曲部25の中心(頂点位置)となるようにする。
第4の実施形態では、前記した第2の実施形態や第3の実施形態のように、屈曲部25のほかに低強度側母材屈曲部33や高強度側母材屈曲部35を形成する必要がないので、より簡素化した型構造で、溶接ビード11を屈曲部25の中心に位置させて、熱影響軟化部13,15に対する加工硬化を均一化することができる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態は、上記第4の実施形態における熱影響軟化部13,15の曲率半径r1,r2を変化させる代わりに、屈曲部25における強度の低い薄鋼板3側の曲面形状とする熱影響軟化部15に対応する下型21及び上型23の凹部21a及び凸部23aの型表面を、屈曲部25における強度の高い薄鋼板1側の曲面形状とする熱影響軟化部13に対応する下型21及び上型23の凹部21a及び凸部23aの型表面よりも粗面として摩擦抵抗を大きくする。
これにより、屈曲部25を成形する際に、強度の低い薄鋼板3側の強度の高い薄鋼板1側への材料移動を、型表面の摩擦力によって阻止することができる。
第5の実施形態においても、第4の実施形態と同様に、屈曲部25のほかに低強度側母材屈曲部33や高強度側母材屈曲部35を形成する必要がないので、より簡素化した型構造で、溶接ビード11を屈曲部25の中心に位置させて、熱影響軟化部13,15に対する加工硬化を均一化することができる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態は、図8,図9に示すように、2枚の薄鋼板1,3の強度の違いを、板厚を互いに異ならせることで達成している。すなわち、ここでは薄鋼板1,3相互の引張強度をほぼ同等とした上で、薄鋼板3を、薄鋼板1よりも板厚を薄くして強度を低くしている。
なお、図8(a),(b)はブランク材5D,5Eに屈曲部25を形成する前の状態を示し、図9(a),(b)は屈曲部25を形成した後の状態を示す。
この場合には、溶接ビード11における薄鋼板1,3相互の突合せ部に、図8(a),のように上部に段差35が発生するか、あるいは図8(b)のように下部に段差37が発生する。図8(a)の場合には、上部の段差35に対応して上型23の凸部23aに、板厚が薄い薄鋼板3側に向けて接近するようにして傾斜面23bを形成し、この傾斜面23bの立上り部23cを、段差35に整合させた状態で図9(a)のようにしてプレス成形する。
一方、図8(b)の場合には、下部の段差37に対応して下型21の凹部21aに、板厚が薄い薄鋼板3側に向けて接近するようにして傾斜面21bを形成し、この傾斜面21bの立上り部21cを、段差37に整合させた状態で図9(b)のようにしてプレス成形する。
これにより、下型21と上型23により、溶接ビード11及びその近傍の熱影響軟化部13,15に屈曲部25を形成するときに、溶接ビード11が屈曲部25の中心(頂点位置)からずれることを抑えることができる。
上記傾斜面23b及び傾斜面21bを形成した部分の上型23及び下型21に、段差35及び37の形状に合わせて段差を形成した場合には、屈曲部25を成形する際に、型の段差が薄鋼板1,3側の段差35,37に干渉し、溶接ビード11が屈曲部25の中心(頂点位置)からずれやすくなってしまう。
なお、上記した各実施形態では、熱影響軟化部13,15を塑性変形させることで強化する加工方法として、屈曲部25を形成しているが、薄鋼板1,3の各母材部分17,19を互いに離れる方向に引っ張ることで熱影響軟化部13,15を伸張させて塑性変形させてもよい。
本発明の第1の実施形態に係わる2枚の薄鋼板を突合せ溶接して1枚のテーラードブランク材を作成した後、このブランク材の熱影響軟化部を強化して、所定の製品に成形加工するまでを、(a)〜(e)の順に示した加工工程図である。 テーラードブランク材の溶接ビード近傍の断面図である。 テーラードブランク材の溶接ビードを中心とした強度分布図である。 第2の実施形態を示すテーラードブランク材の熱影響軟化部を塑性変形させた斜視図である。 第3の実施形態を示すテーラードブランク材の熱影響軟化部を塑性変形させた斜視図である。 図5のA−A断面図である。 第4の実施形態を示すテーラードブランク材の溶接ビード近傍の断面図である。 第6の実施形態を示す2枚の薄鋼板の厚さが異なる場合のテーラードブランク材の溶接ビード近傍をプレス成形する前の断面図で、(a)は薄鋼板相互の突合せ部の段差が上部に位置する場合、(b)は薄鋼板相互の突合せ部の段差が下部に位置する場合である。 (a)は図8(a)に対して溶接ビード近傍をプレス成形した後の断面図、(b)は図8(b)に対して溶接ビード近傍をプレス成形した後の断面図である。
符号の説明
1,3 薄鋼板(板材)
5 テーラードブランク材(ワーク)
11 溶接ビード(溶接部)
13,15 熱影響軟化部
17,19 薄鋼板の母材部分
25 曲面状の屈曲部
33 低強度側母材屈曲部
35 高強度側母材屈曲部
h1 屈曲部の母材表面からの高さ
h2 低強度側母材屈曲部の母材表面からの高さ
h3 高強度側母材屈曲部の母材表面からの高さ
r1 高強度側の薄鋼板の熱影響軟化部における屈曲部の曲率半径
r2 低強度側の薄鋼板の熱影響軟化部における屈曲部の曲率半径

Claims (7)

  1. 板材相互を突合せ溶接して作成したワークの溶接部近傍の熱影響軟化部を、プレス成形により曲面形状の屈曲部を形成して塑性変形させることで、加工硬化させて強化する突合せ溶接ワークの強化方法であって、前記突合せ溶接を行う一対の板材は互いに強度が異なり、前記屈曲部を成形する際の低強度側材料の高強度側材料に向かう流動を、前記ワークに形成した流動抑え部によって抑えることを特徴とする突合せ溶接ワークの強化方法。
  2. 前記突合せ溶接を行う一対の板材は互いに強度が異なり、このうち低強度側の板材の母材部分に、前記屈曲部を成形する際の低強度側材料の高強度側材料に向かう流動を抑える低強度側母材屈曲部を形成することを特徴とする請求項に記載の突合せ溶接ワークの強化方法。
  3. 前記強度が互いに異なる一対の板材のうち高強度側の板材の母材部分に、高強度側母材屈曲部を形成し、この高強度側母材屈曲部の母材表面からの高さを、前記屈曲部及び低強度側母材屈曲部の母材表面からの高さより低くしたことを特徴とする請求項に記載の突合せ溶接ワークの強化方法。
  4. 前記突合せ溶接を行う一対の板材は互いに強度が異なり、このうち低強度側の板材の前記熱影響軟化部における屈曲部の曲率半径を、高強度側の板材の前記熱影響軟化部における屈曲部の曲率半径より小さくしたことを特徴とする請求項に記載の突合せ溶接ワークの強化方法。
  5. 前記突合せ溶接を行う一対の板材は互いに強度が異なり、このうち低強度側の板材の前記熱影響軟化部に接するプレス成形型の型表面を、高強度側の板材の前記熱影響軟化部に接するプレス成形型の型表面よりも摩擦抵抗を大きくしたことを特徴とする請求項に記載の突合せ溶接ワークの強化方法。
  6. 前記突合せ溶接を行う一対の板材は互いに板厚が異なり、この各板材相互の突合せ部に形成される段差を、前記曲面形状の屈曲部を成形するプレス成形型の型表面に前記一対の板材のうち板厚が薄い側に向けて接近するようにして形成した傾斜面の立上り部に整合させた状態で、プレス形成することを特徴とする請求項に記載の突合せ溶接ワークの強化方法。
  7. 板材相互を突合せ溶接して作成したワークの溶接部近傍の熱影響軟化部が、プレス成形により曲面形状の屈曲部を形成して塑性変形させることで加工硬化強化され、前記突合せ溶接を行う一対の板材は互いに強度が異なり、前記屈曲部を成形する際の低強度側材料の高強度側材料に向かう流動が、前記ワークに形成した流動抑え部によって抑えられていることを特徴とする突合せ溶接ワーク。
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