JP2002192247A - 2枚重ね製品の成形方法 - Google Patents

2枚重ね製品の成形方法

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JP2002192247A
JP2002192247A JP2000395827A JP2000395827A JP2002192247A JP 2002192247 A JP2002192247 A JP 2002192247A JP 2000395827 A JP2000395827 A JP 2000395827A JP 2000395827 A JP2000395827 A JP 2000395827A JP 2002192247 A JP2002192247 A JP 2002192247A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製品本体に板状部品を重ね合わせた2枚重ね製
品を、製品本体となる第1の板材2’に板状部品となる
第2の板材3’を接合して成るブランク材1’を用いて
成形する方法であって、第1の板材2’の外縁部を拘束
した状態で第1の板材2’を張出し成形しつつ、第2の
板材3’を非拘束で成形するものにおいて、第1の板材
2’の伸びが第2の板材3’にオーバーラップする部分
で規制されて、第2の板材にオーバーラップしない部分
での第1の板材の過大な伸びを生ずることを防止する。 【解決手段】第2の板材3’の一部分を第1の板材2’
に接着し、接着部4以外の部分では第1と第2の両板材
2’,3’間に隙間が形成されるようにする。成形途中
まで両板材2,3間に隙間が残り、第1の板材2’の第
2の板材3’にオーバーラップする部分に作用する摩擦
力が減少し、オーバーラップ部分での伸びを生じ易くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製の製品本体
に金属製の板状部品を重ね合わせた2枚重ね製品を成形
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の2枚重ね製品は、製品本
体と板状部品とを別々にプレス成形した後、製品本体に
板状部品を溶接等で結合して製造しているが、これでは
製品本体用と板状部品用の各別のプレス型が必要にな
り、製品の製造コストが高くなる。
【0003】そこで、製品本体となる第1の板材に板状
部品となる第2の板材を接合して成るブランク材を用
い、第1の板材の外縁部を拘束した状態で第1の板材を
張出し成形しつつ、第2の板材を非拘束で成形すること
が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の成形方法によれ
ば、単一のプレス型で2枚重ね製品を成形でき、コスト
ダウンを図れるが、張出し成形による第1の板材の伸び
が第2の板材にオーバーラップする部分で規制され、そ
のため、第2の板材にオーバーラップしていない第1の
板材の部分に過大な伸びを生じ、製品本体の強度が低下
する不具合がある。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、製品本体の強
度低下を生ずることなく、2枚重ね製品を単一のプレス
型で良好に成形し得るようにした方法を提供することを
課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、金属製の製品本体に金属製の板状部品を重ね
合わせた2枚重ね製品を成形する方法であって、製品本
体となる第1の板材に板状部品となる第2の板材を接合
して成るブランク材を用い、第1の板材の外縁部を拘束
した状態で第1の板材を張出し成形しつつ、第2の板材
を非拘束で成形するものにおいて、第2の板材の一部分
を第1の板材に接着し、第2の板材の残りの部分と第1
の板材との間に隙間を形成している。
【0007】第1の板材の伸びは第2の板材の接着部分
で規制されるが、本発明では、第2の板材の一部分のみ
を第1の板材に接着しているため、接着部分の面積は狭
く、第1の板材が部分的に過度の伸びを生ずることを抑
制できる。また、第2の板材の一部分を第1の板材にス
ポット溶接することも考えられるが、これでは第2の板
材が溶接部以外の部分でも第1の板材に接触し、第1の
板材の張出し成形時に第2の板材にオーバーラップする
第1の板材の部分が第2の板材との間の摩擦力で伸びに
くくなる。これに対し、本発明では、第1の板材と第2
の板材との間に接着部分を除いて隙間が形成されている
ため、第1の板材の第2の板材とのオーバーラップ部分
に作用する張出し成形時の摩擦力が減少し、オーバーラ
ップ部分での伸びを生じ易くなる。かくて、第1の板材
が第2の板材とのオーバーラップ部分に亘って均等に伸
びるようになり、部分的な過度の伸びによる製品本体の
強度低下が確実に防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1(A)は、自動車のフードの
アウタパネルの裏面に取付けるフードインナ1を示して
いる。フードインナ1は、金属製の製品本体2の左右両
側部に、フードヒンジの取付部を補強する板状部品3を
重ね合わせた2枚重ね製品であり、図1(B)に示す如
く、製品本体2となる比較的薄い第1の板状部材2’に
板状部品3となる比較的厚い第2の板材3’を接合して
成るブランク材1’を用いて成形される。
【0009】その詳細は図2に示す通りであり、先ず、
図2(A)に示す如く、下側のパンチ10と上側のダイ
11とピン12aを介して上方に付勢されるブランクホ
ルダ12とを有するプレス型に、第2の板材3’を下に
した状態で第1の板材2’の成形領域の外縁部(スクラ
ップ部)がブランクホルダ12に着座するようにブラン
ク材1’をセットし、次に、ダイ11をパンチ10に向
けて下降させる。これによれば、第1の板材2’の外縁
部がダイ11とブランクホルダ12との間に挟まれて拘
束され、この状態でブランク材1’がダイ11によりブ
ランクホルダ12と共に押し下げられる。そして、第2
の板材3’がパンチ10に当接したところで第1の板材
3’の張出し成形が開始される。
【0010】張出し成形の初期段階では、第1の板材
2’の第2の板材3’にオーバーラップする部分におけ
る変形が規制され、図2(B)に示す如く、主として第
1の板材2’の第2の板材3’にオーバーラップしない
部分が変形する。その後、図2(C)に示す如く、第2
の板材3’も変形し、最終的に、図2(D)に示す如
く、ブランク材1’がパンチ10とダイ11との間に挟
まれて、第1と第2の両板材2’,3’が夫々パンチ1
0とダイ11に合致する所要の形状に成形される。そし
て、成形後、第1の板材2’の外縁部(スクラップ部)
をトリミング加工で除去し、フードインナ1を得る。
【0011】ここで、第2の板材3’の外縁部はブラン
クホルダ12とダイ11との間に挟まれておらず、第2
の板材3’は非拘束で材料の伸びを生ずることなく成形
される。そのため、製品の成形アール部laにおける板
状部品3の成形時の曲げモーメントが大きくなり、その
分スプリングバック量も大きくなる。ところで、第2の
板材3’を第1の板材2’の外縁部に達する幅広のもの
とし、第2の板材3’もその外縁部を拘束した状態で張
出し成形した場合、図3(B)に示す如く、板厚が薄
く、且つ、成形アール部laにおける曲率半径が大きく
なる製品本体2のスプリングバック量αの方が板状部品
3のスプリングバック量βより大きくなり、製品本体2
と板状部品3との間に隙間を生ずる。これに対し、本実
施形態では、板状部品3単独でのスプリングバック量が
製品本体2のスプリングバック量αと同等以上になり、
図3(A)に示す如く板状部品3が製品本体2と同等に
スプリングバックし、製品本体2と板状部品3との間の
隙間の発生が防止される。
【0012】また、ブランク材1’の製造に際し、第2
の板材3’の一部分を第1の板材2’にスポット溶接で
接合することも考えられるが、本実施形態では、図4に
示す如く、第2の板材3’の一部分を接着テープ4で第
1の板材2’に接着し、第2の板材3’の残りの部分と
第1の板材2’との間に0.05〜0.1mm程度の隙
間が形成されるようにしている。また、図5に示すよう
に、第2の板材3’をコイル材から打抜くせん断工程で
第2の板材3’に生ずるバリ3’aの発生面とは反対側
の面を第1の板材2’に対する接着面としている。ここ
で、第2の板材3’のバリ3’aの発生面とは反対側の
面の外縁部はダレ3’bを生じている。そのため、第1
の板材2’の張出し成形の初期段階で第1の板材2’の
第2の板材3’にオーバーラップしない部分が変形する
際に、第1の板材2’が図5に示す如くダレ3’bの部
分で緩やかに湾曲し、第1の板材2’の第2の板材3’
の外縁に合致する部分における応力集中が緩和される。
従って、この応力集中に起因する第1の板材2’の傷や
亀裂の発生が効果的に防止される。
【0013】また、第1の板材2’は最終的に第2の板
材3’に密着するが、成形途中までは接着テープ4と第
2の板材3’の外縁との間の範囲で第1と第2の両板材
2’,3’間に隙間が残っている。そのため、第1の板
材2’の第2の板材3’にオーバーラップする部分に第
2の板材3’との接触で作用する張出し成形時の摩擦力
が減少し、オーバーラップ部分での伸びを生じ易くな
る。かくて、第1の板材2’が第2の板材3’にオーバ
ーラップしない部分からオーバーラップする部分に亘っ
て均等に伸びるようになる。従って、第1の板材2’が
第2の板材3’にオーバーラップしない部分で過度に伸
びることはなく、製品本体2の強度低下が防止される。
【0014】以上、フードインナ1の成形に本発明を適
用した実施形態について説明したが、フードインナ以外
の2枚重ね製品の成形にも同様に本発明を適用できる。
尚、フードインナ1では、製品本体2と板状部品3との
重ね合わせ部に後加工でヒンジ取付ボルトを挿通する穴
を明け、板状部品3側からヒンジ取付ボルトにナットを
締め込むため、製品本体2に板状部品3を強固に結合し
ておく必要はないが、製品本体に対する板状部品の結合
強度を必要とする製品については、第2の板材を第1の
板材に部分接着したブランク材を用いて製品を成形した
後、板状部品を製品本体にスポット溶接すれば良い。ま
た、上記実施形態では、第2の板材3’として厚板を用
いたが、第2の板材を第1の板材と同じ薄板とする場合
にも同様に本発明を適用できる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、2枚重ね製品を単一のプレス型で製品本体の
強度低下を生ずることなく良好に成形でき、コストダウ
ンを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明方法で成形する2枚重ね製品の一
例を示す斜視図、(B)この製品の成形に用いるブラン
ク材を示す斜視図。
【図2】(A)プレス型へのブランク材のセット状態を
示す要部の断面図、(B)成形初期段階の要部の断面
図、(C)成形中間段階の要部の断面図、(D)成形最
終段階の要部の断面図。
【図3】(A)本発明方法による成形後の製品の要部の
断面図、(B)第2の板材も張出し成形したときの製品
の要部の断面図。
【図4】成形前のブランク材の要部の断面図。
【図5】成形中のブランク材の要部の拡大断面図。
【符号の説明】
1…フードインナ(2枚重ね製品) 1’…ブランク材 2…製品本体 2’…第1の板材 3…板状部品 3’…第2の板材 4…接着テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の製品本体に金属製の板状部品を
    重ね合わせた2枚重ね製品を成形する方法であって、 製品本体となる第1の板材に板状部品となる第2の板材
    を接合して成るブランク材を用い、第1の板材の外縁部
    を拘束した状態で第1の板材を張出し成形しつつ、第2
    の板材を非拘束で成形するものにおいて、 第2の板材の一部分を第1の板材に接着し、第2の板材
    の残りの部分と第1の板材との間に隙間を形成すること
    を特徴とする2枚重ね製品の成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007075881A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Sumitomo Metal Ind Ltd 自動車部品の製造法及び溶接ブランク材

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