JP2559307Y2 - 自動車用成形天井 - Google Patents

自動車用成形天井

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JP2559307Y2
JP2559307Y2 JP3808393U JP3808393U JP2559307Y2 JP 2559307 Y2 JP2559307 Y2 JP 2559307Y2 JP 3808393 U JP3808393 U JP 3808393U JP 3808393 U JP3808393 U JP 3808393U JP 2559307 Y2 JP2559307 Y2 JP 2559307Y2
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reinforcing
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ceiling
paper
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貴志 森
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池田物産株式会社
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のルーフ内側に
取り付ける自動車用成形天井に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の天井には、成形天井と呼ばれて
いる平板状天井が多く用いられ、その成形基材として比
較的軽量な段ボール基材が使用される。段ボール基材
は、波形中芯の両面にライナーを接着した構成であり、
成形型によって所定条件でプレス成形した後、表面側の
ライナーに表皮材が接合一体化される。
【0003】ところで、車体設計上、成形天井は車体の
ルーフ側にサンバイザーやアシストグリップ等とともに
共締めされて取り付けられる関係から、天井周囲部分に
は他の部分よりも剛性が要求され、必要な剛性を確保す
るため補強部材を別途に付着することもある。また、最
近は段ボール基材をプレス成形する前に中芯と片側ライ
ナーとの間に補強紙を介装することも行われており、補
強部材を取り付ける作業工数を削減し、一体化を図って
いる。この場合、補強紙はその部分に必要とされる剛性
に応じた目付量のものが使用され、その厚みも目付け量
に比例して厚くなると言うように、その介装される部分
によって異る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、成形天井は
天井メイン部に対して車幅方向の両側周囲部分が略コ字
形に湾曲するとともに前後周囲部分も比較的大きな湾曲
を持つ形状であり、段ボール基材を天井形状にプレス成
形する場合にその両側周囲部分や前後周囲部分で特に深
絞りされる。このため、前述のようにプレス成形前に中
芯と片側ライナーとの間に補強紙を介装すると、プレス
後に補強紙の境目が筋としてライナーに形成されたり、
段差が発生する。この片側ライナーに形成される筋また
は段差は、表皮材を接合一体化した状態において表皮材
に完全に吸収されず、表皮材にも形成されて外観を損ね
る虞がある。このような問題は、剛性をより大きくする
ため補強紙として目付け量の大きい、すなわち厚紙にな
るほど顕著となる。
【0005】なお、この筋または段差を生じ難くする方
法としては、補強紙の裁断部分を刃形のテーパを付けて
カットしたり、補強紙の大きさを天井湾曲形状に合わせ
て、筋等が発生したとしても目だちにくい位置に形成さ
れるようにすることが考えられる。しかしながら、前者
の場合は量産的に限界があり、後者の場合は必要以外の
天井部分にも補強することとなり、その分だけ天井重量
が増大し、何れの方法も完全に解消できない。
【0006】本考案の目的は、以上のような補強紙構成
を改良して、筋または段差の発生を構造的に防止して、
必要部分のみに最適剛性を付与できるようにした自動車
用成形天井を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、波形中芯の両面に熱可塑性接着材を介してラ
イナーを接着した段ボール基材が用いられ、前記段ボー
ル基材を成形型により天井形状にプレス成形するととも
に、段ボール基材の表面側に表皮材を接合一体化してな
る自動車用成形天井において、前記段ボール基材は、そ
の周囲部分にあって中芯と片側ライナーとの間に介装さ
れるとともに、幅寸法の異なる平板状をした複数枚の補
強紙からなる補強層を有し、前記補強層が各補強紙をそ
の幅の大きい順番に階段状にずらせて積層し、かつ、そ
の階段状の側が段ボール基材の周囲端末から離れる中央
側に向けて介装させていることを要旨としている。
【0008】
【作用】以上の補強紙構成によれば、補強層は必要枚数
の補強紙を幅が大きい順番に階段状にずらせて積層され
ている。この積層構成を採用することにより、所定の剛
性を得るために必要とする補強紙は、1枚であっても、
複数枚であっても目付け量的にはぼ同じであり、また複
数枚構成の場合、その全体の厚さは1枚のときと同程度
になるが、各補強紙の厚さは使用枚数に比例して薄くで
きる。また階段状構成により、段差が相対的に小さくな
るので、筋または段差発生要因になり難く従来のような
筋または段差の形成を防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を用いて
説明する。図1は図2のA−A線に沿う拡大断面図、図
2は本考案の一実施例である自動車用成形天井の半分を
示す概略図、図3は図2のB−B線に沿う拡大断面図、
4は補強層単品の構成を示す断面図、図5は他の補強層
単品の構成を示す断面図である。
【0010】同図の自動車用成形天井1は、段ボール基
材2を成形型によりプレス成形して天井形状に形成した
後、段ボール基材2の表面側に表皮材5を一体化してい
る点、段ボール基材2が波形中芯3の両面に熱可塑性接
着材を介してライナー4を接合一体化している点、中芯
3は波形進行方向が車幅方向となるよう設けられている
では従来と同じくしている。異なる点は、表皮材5側の
ライナー4と中芯3との間に介装される補強紙構成であ
り、以下、この要部構成について段ボール基材2の成形
手順を含めて詳述する。
【0011】段ボール基材2の原反製造においては、ロ
ール巻された中芯3用の紙に所定ピッチの波形を形成し
つつ、形成された波形の両面にライナー4を熱可塑性接
着材を塗布しながら、連続に一体化される。前記熱可塑
性接着材は、従来と同じく所定温度に加熱される前状態
では少なくとも片側ライナー4が波形中芯3から容易に
剥離可能なものを用いている。この段ボール基材2は、
略天井大の1個分のプランクに裁断されて、基材成形お
よび表皮圧着工程に供給される。基材成形では成形型に
段ボール基材2が型内にセットされる。
【0012】そして、成形型内にセットされた状態か
ら、剛性補強箇所として指定されている両側周囲部分a
や前後周囲部分bなどに対応して、上側に位置するライ
ナー4を剥して別途用意された補強層6,7等を中芯3
との間に挿入して挟み込む。なお、挟み込み操作しつつ
補強層6,7を形成することも可能である。
【0013】補強層6は、図4に示す如く両側周囲部分
に用いられるべく設計されて、幅寸法の異なる平板状を
した3枚の補強紙8,9,10からなり、表皮材5側に
幅の一番大きな補強紙8を位置させて差し込み操作され
る。補強層7は、図5に示す如く前後周囲部分bに用い
られるべく設計されて、幅寸法の異なる平板状をした2
枚の補強紙11,12からなり、表皮材5側に幅の一番
大きな補強紙11を位置させて差し込み操作される。差
し込み操作においては必要に応じてオレフィン系フイル
ム13あるいは塗布タイプの熱可塑性接着材を用いて位
置ずれが起きないように処理される。
【0014】補強層6のセットを完了した後、段ボール
基材2は従来と同様、加熱しながらプレス成形されて、
成形型面に対応した天井形状に成形される。また、表皮
圧着工程では、段ボール基材2の表面側に表皮材3を配
置し、この表皮材3を段ボール基材2に接着材14等を
必要に応じて介在して圧接させ、表皮材3を接合一体化
すると、成形天井1が完成する。
【0015】以上のようにして形成される成形天井1
は、補強層6,7が挿入されている部分において、その
補強層6,7に相当する分だけ剛性が補強されており、
この補強された部分を自動車のルーフ部側に固定して取
り付けられる。
【0016】また、以上の補強層6を構成する補強紙
8,9,10や補強層7を構成する補強紙11,12
は、設計上、補強部分の補強剛性度合を目付け量等に換
算してどの様な紙を用いるかが選定されている。例え
ば、補強層6としては補強剛性度合が目付け量300g
/cm3で、3層の厚さを0.6mmに抑えたい場合、補
強紙8,9,10に同じ紙を使用するときは厚さが0.
2mm、目付け量100g/cm3のものが用意される。
異なる紙で構成してもよい。この場合、幅の一番大きな
補強紙は厚さの一番薄いものに設定し、補強紙8側に配
置することが好ましい。 また、補強層7としては補強
剛性度合が目付け量250g/cm3で、2層の厚さを
0.5mmに抑えたい場合、補強紙11,12に同じ紙
を使用するときは厚さが0.25mm、目付け量125
g/cm3のものが用意される。
【0017】つまり、これら補強層を何層にするかは、
補強剛性度合、使用紙質などを前提として決定される。
この決定に際しては、段差に起因する筋または段差が表
皮材3の表面にできない程度の厚さ内にあることであ
り、この実施例では表皮材3側に幅の一番大きな補強紙
8または11を配置しているので、補強紙8,11が筋
または段差を発生させない程度の厚さになっている。こ
れにより表皮材3には従来のような筋または段差の発生
がなく、外観を向上できる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したとおり、本考案に係る自動
車用成形天井にあっては、補強層が複数枚構成および階
段構成により、段差発生要因をなくし、部分的に大きな
剛性を付与する場合にも、従来の筋または段差発生を構
造的に防止できる。すなわち、筋または段差を生じるこ
となく、重量増を最小にとどめつつ必要部分のみに最適
剛性を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図2】本考案の一実施例である自動車用成形天井の半
分を示す概略図である。
【図3】図2のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図4】補強層単品の構成を示す要部断面図である。
【図5】他の補強層単品の構成を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 成形天井 2 段ボール基材 3 中芯 4 ライナー 5 表皮材 6,7 補強層 8,9,10 補強紙 11,12 補強紙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波形中芯の両面に熱可塑性接着材を介し
    てライナーを接着した段ボール基材が用いられ、前記段
    ボール基材を成形型により天井形状にプレス成形すると
    ともに、段ボール基材の表面側に表皮材を接合一体化し
    てなる自動車用成形天井において、 前記段ボール基材は、その周囲部分にあって中芯と片側
    ライナーとの間に介装されるとともに、幅寸法の異なる
    平板状をした複数枚の補強紙からなる補強層を有し、前
    記補強層が各補強紙をその幅の大きい順番に階段状にず
    らせて積層し、かつ、その階段状の側が段ボール基材の
    周囲端末から離れる中央側に向けて介装されていること
    を特徴とする自動車用成形天井。
JP3808393U 1993-06-21 1993-06-21 自動車用成形天井 Expired - Lifetime JP2559307Y2 (ja)

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JPH074198U JPH074198U (ja) 1995-01-20
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JP6583309B2 (ja) * 2017-02-24 2019-10-02 Jfeスチール株式会社 車体の補強部材の形状最適化方法及び装置

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JPH074198U (ja) 1995-01-20

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