JP6583309B2 - 車体の補強部材の形状最適化方法及び装置 - Google Patents

車体の補強部材の形状最適化方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車車体構造を補強する補強部材の最適な形状を求める車体の補強部材の形状最適化方法及び装置に関し、特に、最適化解析方法により前記補強部材の形状を最適化する車体の補強部材の形状最適化方法及び装置に関する。
なお、本発明において形状最適化とは、予め所定の形状、例えばT字形状を想定し、その所定の形状を前提として最適な形状を求めることではなく、所定の形状を想定することなく、解析条件を満たす最適な形状を求めることを意味する。
近年、特に自動車産業においては環境問題に起因した車体の軽量化が進められており、車体の設計にコンピュータ支援工学による解析(以下、「CAE解析」という)は欠かせない技術となっている。
このCAE解析では数理最適化、板厚最適化、形状最適化、トポロジー最適化などの最適化技術を用いることにより、車体の軽量化や剛性の向上などといった車体性能の向上が図られることが知られており、これらの最適化技術は、例えばエンジンブロックなどの鋳物の構造最適化によく用いられている。
最適化技術の中でも、特にトポロジー最適化が着目されつつある。
トポロジー最適化とは、ある程度の大きさの設計空間を設け、当該設計空間に立体要素を組み込み、与えられた条件を満たし、かつ必要最小限の立体要素の部分を残すことで、当該条件を満たす最適形状を求める方法である。そのため、トポロジー最適化は、設計空間をなす立体要素に直接拘束を行い、直接荷重を加えるという方法が用いられる。
このようなトポロジー最適化に関する技術として、複雑な構造体のコンポーネントのトポロジー最適化のための方法が特許文献1に開示されている。
特開2010−250818号公報
弓削、他1名、「建設機械の最適設計」、成蹊大学工学研究報告、Vol.41、No.1、2004年、p.1-5
自動車の車体等の構造体は主に薄板を用いて構成されており、このような薄板で構成される車体の一部位について最適化技術により形状を最適化する場合、従来は非特許文献1に記載されるように、対象となる車体の一部を取り出して、当該部分を独立させて最適化しており、その設計空間に対して車体全体からの荷重や拘束状態を反映させることは困難であり、それ故に車体の一部位に最適化技術を適用することが難しいという課題があった。また、前記一部位を車体全体の最適化解析から最適化形状を求めたとしても、最適化した部位が消滅する場合もあって、それを薄板構造に適切に反映させるにはいかにするべきかという課題もあった。
特許文献1に開示されている技術は、トポロジー最適化による最適化解析に係る数学演算上の手法及び物理的システムに関するものであり、上記のような薄板構造の最適化といった課題に対しては何らの解決手段を与えるものではない。
さらに、近年、自動車の車体を構成する薄板に、該薄板と異なる材料特性である樹脂やFRP(Fiber-Reinforced Plastics;繊維強化樹脂)からなる補強部材を貼り付けて補強し、車体の剛性や強度を向上させることが行われているが、このような補強部材の形状や補強部材の貼り付け位置を最適化の対象とした従来技術はなく、車体を補強する補強部材の最適化形状を求める最適化技術の開発が望まれていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、車体である構造体の一部に該構造体と異なる材料特性の補強部材を結合して前記構造体を補強するに際し、前記補強部材の最適な形状を求める車体の補強部材の形状最適化方法及び装置を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る車体の補強部材の形状最適化方法は、車体である構造体の一部に結合する該構造体と材料特性の異なる補強部材の最適な形状を求めるものであり、コンピュータが以下の各ステップを行うものであって、平面要素及び/又は立体要素を用いて前記構造体をモデル化した構造体モデルを取得する構造体モデル取得ステップと、立体要素からなり前記構造体モデルの一部と結合する前記構造体とは別の補強部材モデルを生成する補強部材モデル生成ステップと、該補強部材モデルの材料特性を設定する材料特性設定ステップと、前記補強部材モデルを前記構造体モデルの一部に結合して最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成ステップと、該生成した最適化解析モデルに解析条件を与え、前記補強部材モデルを最適化の解析対象として最適化解析を行い、前記補強部材モデルの最適な形状を求める最適化解析ステップと、を備えたことを特徴とするものである。
(2)上記(1)に記載のものにおいて、前記材料特性設定ステップは、前記補強部材モデルの材料特性として、ヤング率、ポアソン比、比重を設定することを特徴とするものである。
(3)上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記材料特性設定ステップは、前記補強部材モデルの材料特性の面内異方性を与える主軸角度を与え、該主軸角度に対応する前記材料特性の値を設定し、複数の層からなる場合は、それぞれの主軸角度を持つ層を重ね合わせることを特徴とするものである。
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のものにおいて、前記最適化解析ステップは、トポロジー最適化による解析処理を行うことを特徴とするものである。
(5)本発明に係る車体の補強部材の形状最適化装置は、車体である構造体の一部に結合する該構造体と材料特性の異なる補強部材の最適な形状を求めるものであって、平面要素及び/又は立体要素を用いて前記構造体をモデル化した構造体モデルを取得する構造体モデル取得部と、立体要素からなり前記構造体モデルの一部と結合する前記構造体とは別の補強部材モデルを生成する補強部材モデル生成部と、該補強部材モデルの材料特性を設定する材料特性設定部と、前記補強部材モデルを前記構造体モデルの一部に結合して最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成部と、該生成した最適化解析モデルに解析条件を与え、前記補強部材モデルを最適化の解析対象として最適化解析を行い、前記補強部材モデルの最適な形状を求める最適化解析部と、を備えたことを特徴とするものである。
(6)上記(5)に記載のものにおいて、前記材料特性設定部は、前記補強部材モデルの材料特性として、ヤング率、ポアソン比、比重を設定することを特徴とするものである。
(7)上記(5)又は(6)に記載のものにおいて、前記材料特性設定部は、前記補強部材モデルの材料特性の面内異方性を与える主軸角度を与え、該主軸角度に対応する前記材料特性の値を設定し、複数の層からなる場合は、それぞれの主軸角度を持つ層を重ね合わせることを特徴とするものである。
(8)上記(5)乃至(7)のいずれかに記載のものにおいて、前記最適化解析部は、トポロジー最適化による解析処理を行うことを特徴とするものである。
本発明においては、車体である構造体の一部に結合する該構造体と材料特性の異なる補強部材の最適な形状を求めるものであり、コンピュータが以下の各ステップを行うものであって、平面要素及び/又は立体要素を用いて前記構造体をモデル化した構造体モデルを取得する構造体モデル取得ステップと、立体要素からなり前記構造体モデルの一部と結合する前記構造体とは別の補強部材モデルを生成する補強部材モデル生成ステップと、該補強部材モデルの材料特性を設定する材料特性設定ステップと、前記補強部材モデルを前記構造体モデルの一部に結合して最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成ステップと、該生成した最適化解析モデルに解析条件を与え、前記補強部材モデルを最適化の解析対象として最適化解析を行い、前記補強部材モデルの最適な形状を求める最適化解析ステップと、を備えたことにより、前記構造体を補強する補強部材の最適な形状を精度よく求めることができ、該最適な形状の補強部材を前記構造体に結合することにより、該構造体の所定の性能を向上したり、また、所定の性能に保持しつつ軽量化に資することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る車体の補強部材の形状最適化装置のブロック図である。 実施の形態で解析対象とする車体モデル、補強部材モデル及び最適化解析モデルを説明する図である。 実施の形態において、立体要素を用いて生成した補強部材モデルと、該補強部材モデルと車体モデルとの結合状態及び方法を説明する図である。 実施の形態に係る最適化解析において最適化解析モデルに与える荷重拘束条件の一例を示す図である。 実施の形態に係る最適化解析により形状最適化された最適形状補強部材モデルの一例を示す図である((a):斜視図、(b):上面図)。 実施の形態に係る車体の補強部材の形状最適化方法の処理の流れを示すフローチャート図である。 実施例において、車体モデルに荷重拘束条件を与えたときの車体変位の解析結果を示す図である。 実施例において、形状最適化された最適形状補強部材モデルの厚み方向の形状を説明する図である((a):A−A断面、(b):上面、(c):B−B断面)。 実施例において、最適化解析モデルに荷重拘束条件を与えたときの補強部材モデルに生じる応力分布を説明する図である((a):A−A断面、(b):全体、(c):B−B断面)。 実施例において、最適形状補強部材モデルを用いて車体モデルを軽量化する軽量化解析モデルを説明する図である((a):ルーフリンフォースを有する車体モデル、(b):ルーフリンフォースを除去した車体モデル、(c):最適形状補強部材モデル)。 実施例において、車体モデルのルーフ部の板厚とルーフ部の重量の関係(a)、及び、ルーフ部の板厚と車体モデルの変化重量の関係(b)を示すグラフである。 実施例において、最適形状補強部材モデルを結合した軽量化解析モデルのルーフ部の板厚と剛性向上率との関係を示すグラフである。 実施例において、車体モデル及び軽量化解析モデルに荷重拘束条件を与えたときのルーフ部における変形を説明する図である。
本発明の実施の形態に係る車体の補強部材の形状最適化方法及び装置について説明するに先立ち、本発明で対象とする構造体モデルについて説明する。
なお、本明細書に添付する図面においては、形状及び寸法が示されている場合があるが、本発明は、これらの形状及び寸法に限定するものではない。
<構造体モデル>
構造体モデルは、構造体の一部に該構造体と異なる材料特性の補強部材を結合するに際し、平面要素及び/又は立体要素を用いて前記構造体をモデル化したものであり、本実施の形態では、構造体モデルとして、図2(a)に示す車体モデル31を対象としている。
車体モデル31は、自動車の車体骨格部品やシャシー部品等といった複数の部品で構成されたものであり、車体モデル31の各部品は、平面要素及び/又は立体要素によりモデル化されている。また、車体モデル31を構成する各部品の要素(平面要素及び立体要素)や材料特性(材質)等に関する情報は、構造体モデルファイル23(図1参照)に格納されている。
なお、本実施の形態では、車体のルーフ(図2に示す車体モデル31のルーフ部33に対応)の下面に、該車体と異なる材料特性の補強部材を貼付することにより補強し、積雪強度を向上する場合を対象とした例を示す。
<車体の補強部材の形状最適化装置>
次に、本実施の形態に係る車体の補強部材の形状最適化装置1(以下、単に「形状最適化装置1」という)の構成について、図1〜5に基づいて以下に説明する。
本実施の形態に係る形状最適化装置1は、車体である構造体の一部に該構造体の一部と異なる材料特性の補強部材を結合して前記構造体を補強するに際し、前記補強部材の最適な形状を求めるものであり、図1に示すように、PC(パーソナルコンピュータ)等によって構成され、表示装置3、入力装置5、記憶装置7、作業用データメモリ9及び演算処理部11を有している。
そして、表示装置3、入力装置5、記憶装置7及び作業用データメモリ9は、演算処理部11に接続され、演算処理部11からの指令によってそれぞれの機能が実行される。
以下、本実施の形態に係る形状最適化装置1の各構成について説明する。
≪表示装置≫
表示装置3は、解析結果の表示等に用いられ、液晶モニター等で構成される。
≪入力装置≫
入力装置5は、構造体モデルファイル23の表示指示や操作者の条件入力等に用いられ、キーボードやマウス等で構成される。
≪記憶装置≫
記憶装置7は、構造体モデルファイル23等の各種ファイルの記憶等に用いられ、ハードディスク等で構成される。
≪作業用データメモリ≫
作業用データメモリ9は、演算処理部11で使用するデータの一時保存や演算に用いられ、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
≪演算処理部≫
演算処理部11は、図1に示すように、構造体モデル取得部13と、補強部材モデル生成部15と、材料特性設定部17と、最適化解析モデル生成部19と、最適化解析部21を有し、PC等のCPU(中央演算処理装置)によって構成される。これらの各部は、CPUが所定のプログラムを実行することによって機能する。
演算処理部11における上記の各部の機能を以下に説明する。
(構造体モデル取得部)
構造体モデル取得部13は、自動車の車体を平面要素及び/又は立体要素を用いてモデル化した車体モデル31(図2(a))を取得するものであり、記憶装置7に記憶された構造体モデルファイル23から車体モデル31の要素情報や材料特性情報を読み込むことにより取得することができる。
ただし、構造体モデル取得部13は、車体のCADデータに基づいて、該車体を平面要素及び/又は立体要素によりモデル化して車体モデル31を新たに生成するものであってもよい。
(補強部材モデル生成部)
補強部材モデル生成部15は、立体要素からなり車体モデル31の(図2(a))一部と結合する車体モデル31とは別の補強部材モデル35(図2(b))を生成するものである。以下、補強する車体の対象部位として、ルーフ部33を例として説明する。
補強部材モデル35は、例えば図3に示すように、車体モデル31において補強する対象となる部位であるルーフ部33の下面から下方に向かって立体要素35aを積み重ねるように生成することができる。
補強部材モデル生成部15により生成される補強部材モデル35は、後述する最適化解析部21による最適化解析の対象となるものであり、最適化解析の過程において補強に不要な部位に位置する立体要素を消去し、補強に必要となる部位に位置する立体要素を残存させる。
なお、補強部材モデル生成部15は、ルーフ部33の下面から下方に所定の設計空間を設定し、該設計空間を複数の立体要素に要素分割することにより、補強部材モデル35を生成するものであってもよい。
(材料特性設定部)
材料特性設定部17は、補強部材モデル生成部15が生成した補強部材モデル35の材料特性を設定するものである。材料特性設定部17が設定する補強部材モデル35の材料特性として、ヤング率、ポアソン比及び比重などが挙げられる。
さらに、補強部材モデル35として、例えばFRP(Fiber Reinforced Plastics;繊維強化樹脂)のように、その材料特性(機械的特性)が面内異方性を有する材料を対象とする場合においては、補強部材モデル35の材料特性の面内異方性を与える主軸角度を与え、該主軸角度に対応する前記材料特性の値を設定することで、補強部材モデル35の材料特性に面内異方性を設定することができる。また、補強部材が複数の層からなる場合においては、該複数の層ごとに主軸角度を設定することも可能である。
なお、材料特性設定部17は、後述する最適化解析モデル生成部19により補強部材モデル35を車体モデル31の一部に結合して最適化解析モデル41(図2(c))生成した後、最適化解析モデル41における補強部材モデル35の材料特性を設定するものであってもよい。
(最適化解析モデル生成部)
最適化解析モデル生成部19は、図2に示すように、補強部材モデル生成部15が生成した補強部材モデル35を車体モデル31の一部に結合して最適化解析モデル41を生成するものである。
例えば、ルーフ部33と補強部材モデル35を結合する方法としては、ルーフ部33が平面要素33aでモデル化されている場合、例えば図3に示すように、補強部材モデル35の立体要素35aのノード(節点)とルーフ部33の平面要素33aのノードとを共有するものがある。
もっとも、最適化解析モデル生成部19は、例えば、剛体要素を介して車体モデル31の一部と補強部材モデル35の前記ノード同士を連結するものであってもよく、車体モデル31の一部と補強部材モデル35との間で荷重が伝達されるものであれば特に限定されず、はり要素、ビーム要素、ロッド要素、剛体結合要素などでもよい。
さらに、車体モデル31において補強部材モデル35と結合する部位が立体要素でモデル化されている場合においては、上記と同様、最適化解析モデル生成部19は、当該部位の立体要素と補強部材モデル35の立体要素をノード共有などにより結合するものであればよい。
なお、最適化解析モデル生成部19により最適化解析モデル41を生成するに際しては、車体モデル31から分離した状態にある車体モデル31の一部に補強部材モデル35を結合して一体化し、該一体化した車体モデル31の一部と補強部材モデル35を車体モデル31に結合するものであってもよい。
(最適化解析部)
最適化解析部21は、最適化解析モデル生成部19が生成した最適化解析モデル41(図2(c))に解析条件を与え、補強部材モデル35を最適化の解析処理を行う対象として最適化解析を行い、補強部材モデル35の最適形状を求めるものである。
最適化解析部21による最適化解析には、例えば、トポロジー最適化を適用することができる。トポロジー最適化において密度法を用いる際に、中間的な密度が多い場合には離散化が好ましく、下式であらわされる。
K(ρ)=ρpK
ただし、
K:要素の剛性マトリックスにペナルティを課した剛性マトリックス
K:要素の剛性マトリックス
ρ:規格化された密度
p:ペナルティ係数
離散化によく用いられるペナルティ係数は2以上であり、ペナルティ係数の値は適宜設定することができる。
なお、最適化解析部21は、トポロジー最適化処理を行うものでもよいし、他の計算方式による最適化処理であってもよい。したがって、最適化解析部21としては、例えば市販されている有限要素を用いた解析ソフトを使用することもできる。
最適化解析を行うための解析条件としては、最適化解析モデル41に荷重を付加する位置や拘束位置を与える荷重拘束条件と、最適化解析の目的に応じて設定する目的条件と、最適化解析を行う上で課す制約条件とがある。
図4に、荷重拘束条件の一例を示す。図4に示す荷重拘束条件は、ルーフ部33の積雪強度を評価することを想定したものであり、最適化解析モデル41の下部にある4箇所のジャッキアップ設置部を完全拘束とし、ルーフ部33の上面に車体高さ方向下向きの分布荷重を与えたものである。
目的条件としては、例えば、最適化解析モデル41におけるひずみエネルギー総和の最小化、変位の最小化、剛性の最大化などがある。
さらに、制約条件としては、最適化解析の対象となる補強部材モデル35の体積制約率などがある。制約条件は、複数設定可能である。
図5に、最適化解析部21にトポロジー最適化を適用して得られた最適形状補強部材モデル43の一例を示す。図5においては、最適形状補強部材モデル43を表示するためにルーフ部33を非表示にしている。
最適形状補強部材モデル43は、図5に示すように、上記の解析条件(荷重拘束条件、目的条件、制約条件)を満たすように立体要素が残存及び消去することにより求められる。
<車体の補強部材の形状最適化方法>
次に、本実施の形態に係る車体の補強部材の形状最適化方法(以下、単に「形状最適化方法」という)について、以下に説明する。
本実施の形態に係る形状最適化方法は、車体である構造体の一部に該構造体の一部と異なる材質の補強部材を結合して前記構造体を補強するに際し、前記補強部材の最適な形状を求めるものであって、図6に示すように、構造体モデル取得ステップS1と、補強部材モデル生成ステップS3と、材料特性設定ステップS5と、最適化解析モデル生成ステップS7と、最適化解析ステップS9と、を備えたものである。以下、各ステップについて説明する。
なお、本実施の形態に係る形状最適化方法は、上記の各ステップをコンピュータによって構成された形状最適化装置1(図1参照)を用いて実行するものである。
≪構造体モデル取得ステップ≫
構造体モデル取得ステップS1は、平面要素及び/又は立体要素を用いて前記構造体をモデル化した構造体モデルとして図2(a)に示す車体モデル31を取得するステップであり、形状最適化装置1においては、構造体モデル取得部13が行う。
≪補強部材モデル生成ステップ≫
補強部材モデル生成ステップS3は、立体要素35a(図3参照)からなり車体モデル31の一部と結合する車体モデル31とは別の補強部材モデル35(図2(b)参照)を生成するステップであり、図1に示す形状最適化装置1においては補強部材モデル生成部15が行う。
≪材料特性設定ステップ≫
材料特性設定ステップS5は、補強部材モデル生成ステップS3において生成した補強部材モデル35の材料特性を設定するステップであり、形状最適化装置1においては材料特性設定部17が行う。
材料特性設定ステップS5において補強部材モデル35に設定する材料特性としては、ヤング率、ポアソン比及び比重などが挙げられる。
さらに、補強部材が、例えばFRPのようにその材料特性が面内異方性を有する場合においては、補強部材モデル35の材料特性の面内異方性を与える主軸角度を与え、該主軸角度に対応する前記材料特性の値を設定することで、補強部材モデル35の材料特性の面内異方性が設定される。また、補強部材が複数の層からなる場合においては、該複数の層ごとに主軸角度を設定することも可能である。
≪最適化解析モデル生成ステップ≫
最適化解析モデル生成ステップS7は、補強部材モデル生成ステップS3において生成した補強部材モデル35を車体モデル31の一部に結合して最適化解析モデル41を生成するものであり、図1に示す形状最適化装置1においては最適化解析モデル生成部19が行う。
≪最適化解析ステップ≫
最適化解析ステップS9は、最適化解析モデル生成ステップS5において生成した最適化解析モデル41に解析条件を与え、補強部材モデル35を最適化の解析処理を行う対象として最適化解析を行い、補強部材モデル35の最適形状を求めるステップであり、図1に示す形状最適化装置1においては最適化解析部21が行う。
最適化解析モデル41に与える解析条件としては、最適化解析モデル41に荷重を付加する位置や拘束位置を与える荷重拘束条件(図4参照)と、最適化解析の目的に応じて設定する目的条件がある。
最適化解析ステップS9における最適化解析には、トポロジー最適化を適用することができる。さらに、トポロジー最適化において密度法を適用する場合、要素のペナルティ係数を2以上に設定して離散化を行うようにすることが好ましい。
もっとも、最適化解析ステップS9における最適化解析には、他の計算方式により最適化の解析処理を適用することができ、最適化の解析処理を行うものとしては、例えば、市販されている有限要素を用いた解析ソフトを使用することができる。
以上、本実施の形態に係る車体の補強部材の形状最適化方法及び装置によれば、車体である構造体を補強する補強部材の最適な形状を精度よく求めることができる。さらに、該最適な形状の補強部材を用いることで、構造体の軽量化を図ることが可能となる。最適な形状の補強部材を用いた構造体の軽量化については、後述する実施例において具体的に説明する。
なお、上記においては、車体のルーフを補強する補強部材の形状最適化を対象として説明したが、本発明で形状最適化の対象とする部位はこれに限るものではなく、例えば、車体のドアパネル、トランク、フード、フェンダーなどを補強する補強部材の形状最適化するものであってもよい。さらに、上記の説明は、構造体として自動車の車体を対象としたものであるが、本発明は、構造体の種類を限定するものではない。また、本発明の適用例として、鋼板からなる構造体に、樹脂、FRP(繊維強化樹脂、GFRP、CFRPなど)、アルミニウム板、マグネシウム板、チタン板などを貼付する場合などが相当する。
本発明の効果を確認するため、実施例1では、本発明に係る車体の補強部材の形状最適化方法及び装置により、自動車の車体のルーフを補強する補強部材の最適な形状を求める実験を行ったので、以下、これについて説明する。
実験においては、まず、図2に示す車体モデル31を取得した。車体モデル31は、いずれも平面要素及び/又は立体要素を用いて車体をモデル化したものであり、車体モデル31の材質は鋼板とし、補強部材モデル35の材質は樹脂として、その材料特性は表1に示すように設定した。
次に、図2(b)に示す補強部材モデル35を生成し、補強部材モデル35の材料特性を設定した。
補強部材モデル35は、図3に示すように、ルーフ部33の下面から下方に向かって立体要素35aを積み重ねるように生成した。ここで、補強部材モデル35の厚みは10mmに設定した。なお、車体モデル31のルーフ部33はシェルモデル(平面要素)とした。
さらに、補強部材モデル35の材料は樹脂とし、その材料特性として、表1に示すヤング率、ポアソン比及び比重の値を設定した。
そして、材料特性を設定した補強部材モデル35を図3に示すように車体モデル31のルーフ部33の下面に結合し、図2に示す最適化解析モデル41を生成した。補強部材モデル35とルーフ部33との結合は、補強部材モデル35の立体要素35aとルーフ部33の平面要素33aそれぞれのノード(節点)を共有させることにより行った。
最後に、生成した最適化解析モデル41に解析条件を与えてトポロジー最適化を実行し、補強部材モデル35の最適な形状を求めた。
解析条件としては、図4に示す荷重拘束条件を与え、目的条件をひずみエネルギー総和の最小化、制約条件を体積制約率20%以下とした。図4に示す荷重拘束条件は、車体モデル31の4箇所のジャッキアップ設置部(図4中の△印)を完全拘束とし、ルーフ部33の上面の節点に対して車体高さ方向下向きに500Nの分布荷重を与えるものである。ここで、分布荷重を与えたルーフ部33の節点数は、24248個とした。
最適化解析により得られた最適形状補強部材モデル43の結果を図5に、図4に示す荷重拘束条件を車体モデル31に与えたときの車体高さ方向の車体変位の解析結果を図7に示す。
図7より、ルーフ部33の中央部(図7中の破線楕円で囲った部位)に比べて、ルーフ部33の前端部81及び後端部83における変位が大きいことがわかる。
図5及び図7の結果から、最適化解析の過程において、車体変位が少ない部位には立体要素35aは残存せず、車体変位が大きい部位を支持するように立体要素35aが残存し、その結果、最適形状補強部材モデル43は、図5(b)中に破線で示すように、車体の前端部および後端部において車体幅方向に延在して車体左右のサイドレール部37をつなぐブリッジ形状と、該ブリッジ形状とサイドレール部37とをつなぐL字形状を有するものになった。
図8に、最適形状補強部材モデル43の前部(図8(b)中のA−A断面)及び中央部(図8(b)中のB−B断面)における断面形状を示す。である。
最適形状補強部材モデル43は、その前部では、図8(a)に示すように厚み方向において室外側の立体要素が残存した形状であるのに対し、中央部では、(図8(c))に示すように厚み方向において室外側の立体要素が消去し、室内側の立体要素が残存した形状となっている。
最適形状補強部材モデル43の前部と中央部とで、その厚み方向の形状が異なった理由としては、ルーフ部33は車体モデル31のサイドレール部37とつながっており、ルーフ部33の拘束状態がピラー39(図8(b)参照)の位置によって変わるため、最適化解析において補強部材モデル35の厚み方向に発生する応力分布の差異に起因することが考えられる。
図9に、最適化解析を行う前の最適化解析モデル41に図4に示す荷重拘束条件を与えたときの補強部材モデル35の応力分布の解析結果を示す。
補強部材モデル35の中央部は、ピラー39(図8(b)参照)の近傍であるため、図9(d−2)に示すような固定端の梁モードに近い応力分布となるのに対し、補強部材モデル35の前部は、ピラー39から離れた位置であるため、図9(d−1)に示すような応力分布となる。そして、このような厚み方向における応力分布の違いにより、最適化解析において立体要素が残存する部位に差異が生じたと考えられる。
以上より、本発明に係るに車体の補強部材の形状最適化方法及び装置により、車体を補強する補強部材の最適な形状を精度よく求めることができることが示された。
実施例2では、本発明により形状最適化した補強部材を用いて車体の軽量化を検討する実験を行ったので、以下、これについて説明する。
実験では、本発明に係る車体の補強部材の形状最適化方法及び装置により求めた最適形状補強部材モデルを用い、図10に示すような、車体左右のサイドレール部57をつなぐルーフリンフォース55をルーフ部53の下面に配設した車体モデル51を対象として、車体の軽量化を検討した。
まず、車体モデル51からルーフリンフォース55を除去した車体モデル61を対象とし、本実施の形態に係る形状最適化装置1又は形状最適化方法により、図10(c)に示す最適形状補強部材モデル65を求め、最適形状補強部材モデル65を車体モデル61のルーフ部63に結合して軽量化解析モデル(図5(a)に示す最適化解析を実行した後の最適化解析モデル41に相当)生成する。
ここで、最適形状補強部材モデル65は、前述の実施例1で用いた最適化解析と同一の解析条件を与えて求めたものであり、その重量は5.3kgであった。
次に、ルーフリンフォース55を有する車体モデル51(図10(a))に、図4に示す荷重拘束条件を与えて構造解析を行い、性能維持の目標となる車体特性の目標値を取得する。本実施例では、車体特性としてはルーフ部53における車体高さ方向の最大変位を用いた。
同様に、最適形状補強部材モデル65を結合した軽量化解析モデルについても、図4に示す荷重拘束条件を与えて構造解析を行い、該軽量化解析モデルに係る車体特性の解析値として、ルーフ部63(図10(b))における車体高さ方向の最大変位を取得した。
さらに、軽量化解析モデルのルーフ部63における最大変位(解析値)と、車体モデル51のルーフ部53における最大変位(目標値)とを比較し、軽量化最適化モデルの最大変位が車体モデル51の最大変位よりも小さい場合、軽量化解析モデルのルーフ部63の板厚をさらに減少して構造解析を行い、ルーフ部63の最大変位を車体特性の解析値として再び取得した。
このように、軽量化解析モデルの最大変位が、車体モデル51の最大変位と等しく(等価剛性)なるまで、軽量化解析モデルのルーフ部63の板厚を減少してルーフ部63の最大変位を取得した。
図11に、ルーフ部63の板厚とその重量の関係と、ルーフ部63の板厚と車体の変化重量の関係を示す。
図11(b)に示す車体の変化重量は、ルーフリンフォース55が設けられ、かつルーフ部53の板厚が1.2mmである車体モデル51の重量を基準とし、ルーフ部63の板厚が変化したときの軽量化解析モデルの変化重量であり、最適形状補強部材モデル65の重量からルーフリンフォース55の重量と及びルーフ部63の板厚減少によって変化した重量を減じたものである。
例えば、ルーフ部63が初期板厚1.2mmの場合における車体の変化重量は、ルーフ部63の板厚減少によって変化する重量が0kgであるため、最適形状補強部材モデル65の重量(=5.3kg)からルーフリンフォース55の重量(=1.7kg)を減じた値(5.3kg-1.7kg=+3.6kg)となる。
実施例2で対象とした軽量化解析モデルのルーフ部63は、初期の板厚が1.2mm、重量が15.6kgであり、図11(a)に示すように、ルーフ部63の重量は、その板厚との相関係数RがR2=1となることから、その板厚の減少とともに直線的に減少する。
そして、図11(b)に示すように、ルーフ部63の板厚減少に伴って車体の変化重量は減少し、ルーフ部63の板厚が0.93mmのとき、車体の変化重量は0kgとなる。すなわち、ルーフ部63の板厚を0.93mm以下に減少することにより、軽量化解析モデルは車体モデル51よりも軽量化できることがわかる。
図12に、ルーフ部63の板厚を変更したときの軽量化解析モデルの剛性向上率を示す。ここで、剛性向上率は、ルーフリンフォース55が設けられている車体モデル51の剛性と、最適形状補強部材モデル65を結合した軽量化解析モデルの剛性との比であり、車体モデル51及び軽量化解析モデルの剛性は、ルーフ部53及びルーフ部63それぞれに与えられた荷重の総和を最大変位で除した値である。
図12より、ルーフ部63が初期板厚1.2mmであるとき、軽量化解析モデルの剛性は、車体モデル51に比べて約33%高い値である。そして、ルーフ部63の板厚を減少させると、軽量化解析モデルの剛性向上率は減少し、板厚0.53mmのときに剛性向上率はほぼ0%、すなわち、ルーフリンフォース55を有する車体モデル51の剛性とほぼ等しくなる(等価剛性)。
図13に、車体モデル51(最適形状補強部材モデル65(図10(c))なし)と、ルーフ部63に最適形状補強部材モデル65を結合した軽量化解析モデル71(ルーフ部63の板厚1.2mm及び0.53mm)における車体変位の解析結果を示す。
軽量化解析モデル71のルーフ部63の板厚が1.2mmの場合(図13(b))、軽量化解析モデル71の車体変位は、車体モデル51の車体変位に比べて全体的に小さく、ルーフ部63における最大変位(-0.21mm)は、車体モデル51のルーフ部53における最大変位(-0.28mm)よりも小さい値である。
一方、軽量化解析モデル71のルーフ部63の板厚が0.53mmの場合(図13(c))、ルーフ部63における最大変位(-0.28mm)を示す部位は、車体モデル51のルーフ部53における最大変位(-0.28mm)を示す部位と異なっているものの、両者の最大変位は等しい値である。
よって、図11〜図13の結果から、ルーフリンフォース55の替わりに最適形状補強部材モデル65を用いた場合、ルーフ部63の板厚を1.2mmから0.53mmに減少することで、図11(b)の点線矢印から、ルーフ部63の板厚0.53mmは車体の変化重量-5.2kgに対応することから、ルーフリンフォース55が設けられている車体モデル51と同等の剛性を保ったまま、ルーフリンフォース55の削減とルーフ部63の板厚減少によって車体重量を5.2kg軽量化できることが示された。
以上、本発明に係る車体の補強部材の形状最適化方法及び装置により、車体を補強する補強部材の最適な形状を求め、該最適形状の補強部材を車体に結合することで、車体の性能を維持したまま該車体を軽量化できることが実証された。
1 形状最適化装置
3 表示装置
5 入力装置
7 記憶装置
9 作業用データメモリ
11 演算処理部
13 構造体モデル取得部
15 補強部材モデル生成部
17 材料特性設定部
19 最適化解析モデル生成部
21 最適化解析部
23 構造体モデルファイル
31 車体モデル
33 ルーフ部
33a 平面要素
35 補強部材モデル
35a 立体要素
37 サイドレール部
39 ピラー
41 最適化解析モデル
43 最適形状補強部材モデル
51 車体モデル
53 ルーフ部
55 ルーフリンフォース
57 サイドレール部
61 車体モデル
63 ルーフ部
65 最適形状補強部材モデル
71 軽量化解析モデル
81 ルーフ部前端部
83 ルーフ部後端部

Claims (6)

  1. 体の一部に結合する補強部材であって、該体と材料特性の異なる補強部材の最適な形状を求める車体の補強部材の形状最適化方法であり、コンピュータが以下の各ステップを行うものであって、
    平面要素及び/又は立体要素を用いて前記体をモデル化した体モデルを取得する体モデル取得ステップと、
    前記車体モデルとは別であり、材料特性として面内異方性を有する繊維強化樹脂からなる補強部材をモデル化した補強部材モデルであって、立体要素からなり、立体要素を積み重ねるように生成するか、または、所定の設計空間を新たに設定し複数の立体要素に要素分割して、前記体モデルの一部と結合する補強部材モデルを生成する補強部材モデル生成ステップと、
    前記補強部材モデルの材料特性の面内異方性を与える主軸角度を与え、該主軸角度に対応する前記材料特性の値を設定し、複数の層からなる場合は、それぞれの主軸角度を持つ層を重ね合わせることで前記補強部材モデルの材料特性を設定する材料特性設定ステップと、
    前記補強部材モデルを前記体モデルの一部に、ノード同士の連結又はノード共有によって結合して最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成ステップと、
    該生成した最適化解析モデルに解析条件を与え、前記補強部材モデルを最適化の解析対象として最適化解析を行い、前記補強部材モデルの最適な形状を求める最適化解析ステップと、を備えたことを特徴とする車体の補強部材の形状最適化方法。
  2. 前記材料特性設定ステップは、前記補強部材モデルの材料特性として、ヤング率、ポアソン比、及び比重を設定することを特徴とする請求項1に記載の車体の補強部材の形状最適化方法。
  3. 前記最適化解析ステップは、トポロジー最適化による解析処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の車体の補強部材の形状最適化方法。
  4. 体の一部に結合する補強部材であって、該体と材料特性の異なる補強部材の最適な形状を求める車体の補強部材の形状最適化装置であって、
    平面要素及び/又は立体要素を用いて前記体をモデル化した体モデルを取得する構造体モデル取得部と、
    前記車体モデルとは別であり、材料特性として面内異方性を有する繊維強化樹脂からなる補強部材をモデル化した補強部材モデルであって、立体要素からなり、立体要素を積み重ねるように生成するか、または、所定の設計空間を新たに設定し複数の立体要素に要素分割して、前記体モデルの一部と結合する補強部材モデルを生成する補強部材モデル生成部と、
    前記補強部材モデルの材料特性の面内異方性を与える主軸角度を与え、該主軸角度に対応する前記材料特性の値を設定し、複数の層からなる場合は、それぞれの主軸角度を持つ層を重ね合わせることで前記補強部材モデルの材料特性を設定する材料特性設定部と、
    前記補強部材モデルを前記体モデルの一部にノード同士の連結又はノード共有によって結合して最適化解析モデルを生成する最適化解析モデル生成部と、
    該生成した最適化解析モデルに解析条件を与え、前記補強部材モデルを最適化の解析対象として最適化解析を行い、前記補強部材モデルの最適な形状を求める最適化解析部と、を備えたことを特徴とする車体の補強部材の形状最適化装置。
  5. 前記材料特性設定部は、前記補強部材モデルの材料特性として、ヤング率、ポアソン比、及び比重を設定することを特徴とする請求項4に記載の車体の補強部材の形状最適化装置。
  6. 前記最適化解析部は、トポロジー最適化による解析処理を行うことを特徴とする請求項4又は5に記載の車体の補強部材の形状最適化装置。
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