JP6614301B1 - 車体の振動特性の適正化解析方法及び装置 - Google Patents

車体の振動特性の適正化解析方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車体の振動特性を適正化する車体の振動特性の適正化解析方法及び装置を提供する。【解決手段】本発明に係る車体の振動特性の適正化解析方法は、振動解析を行って車体の一部の最大変位を求める振動解析ステップS1と、最大変位と同じ変位を与える荷重を求める最大変位荷重取得ステップS3と、求めた荷重を与えて最適化の対象とする部品又は部材を特定する感度解析ステップS5と、特定した部品又は部材に対して設計空間を設定する設計空間設定ステップS7と、設定した設計空間に最適化ブロックモデルを生成する最適化ブロックモデル生成ステップS9と、最適化ブロックモデルを車体に結合して最適化解析モデルを生成する結合処理ステップS11と、最大変位荷重取得ステップS3で求めた荷重を荷重条件とし、振動による慣性力を考慮して最適化解析を行い、最適化ブロックモデルの最適な形状を求める最適化解析ステップS13を備えたものである。【選択図】 図10

Description

本発明は、自動車の車体の一部の振動特性を適正化し、該車体の一部の動的剛性を向上するとともに軽量化を達成する最適な形状を求める車体の振動特性の適正化解析方法及び装置に関する。
なお、本発明において形状最適化とは、予め所定の形状、例えばT字形状を想定し、その所定の形状を前提として最適な形状を求めることではなく、所定の形状を想定することなく、解析条件を満たす最適な形状と配置を求めることを意味する。
構造体の剛性の指標には静的剛性と動的剛性とがある。
構造体の静的剛性は、フックの法則に従い、構造体の質量とは無関係にばね定数が増加すれば向上する。
これに対し、構造体の動的剛性は、加振点からの荷重の入力により構造体の形状が周期的に変化する場合においては、その振動特性が関係するとされている。例えば図20に示すような1自由度系の振動の場合における動的剛性は、剛性K(多自由度系の振動の場合は剛性マトリクスに相当)と質量Mとを用いてω=(K/M)0.5で表される振動数により評価され、剛性Kを向上することで振動数ωが増加すれば、動的剛性は向上するとされる。
しかしながら、構造体の剛性Kが増加しても質量Mが増加すれば振動数ωが増加しない場合もあり、このような場合には動的剛性は向上しないことになる。そのため、動的剛性を向上するためは、構造体を軽量化して剛性を向上することが有効であるが、一般的に、質量Mが増加すれば剛性Kも増加するため、剛性を増加させることと軽量化(質量Mの低減)とは相反するので、双方を同時に達成することは非常に難しい。それゆえ、構造体の振動特性を適正化して動的剛性を向上するには試行錯誤的な対応が多かった。
近年、特に自動車産業においては環境問題に起因した車体の軽量化が進められており、車体の設計にコンピュータ支援工学による解析(以下、「CAE解析」という)は欠かせない技術となっている。
このCAE解析では数理最適化、板厚最適化、形状最適化、トポロジー最適化などの最適化技術を用いることによって剛性の向上や軽量化が図られることが知られており、例えばエンジンブロックなどの鋳物の構造最適化によく用いられている。
最適化技術の中で、特にトポロジー最適化が着目されつつある。
トポロジー最適化はある程度の大きさの設計空間を設け、当該設計空間に立体要素を組み込み、与えられた条件を満たしかつ必要最小限の立体要素の部分を残すことで当該条件を満たす最適形状とするという方法である。そのため、トポロジー最適化は、設計空間をなす立体要素に直接拘束を行い、直接荷重を加えるという方法が用いられる。
このようなトポロジー最適化に関する技術として、複雑な構造体のコンポーネントのトポロジー最適化のための方法が特許文献1に開示されている。
特開2010−250818号公報
自動車の車体の一部(例えば、車体部品)における振動現象は、振動数が約30Hzまでは体感されるため、運転者や搭乗者に不快感を与え、安全運転にも支障をきたす。そこで、これ以上の振動数とするためには、車体の一部の動的剛性を向上する必要がある。そして、加振点に外力を受けて振動している車体の振動数は、前述のとおり、車体の静的な剛性と質量で表され、たとえば、車体の板厚を増やして、車体の静的剛性を向上させても、車体部品の質量が増加するので、振動数が高い領域に遷移しないため、車体部品の動的剛性を向上させることはできない。
さらに、車体部品においては、自動車において振動を発するもの(例えば、エンジン等)の振動と共振しないような振動特性とすることが望まれる場合もある。
これまでに、静的剛性が高くて出来る限り軽量な構造を有する車体を最適化解析により設計する技術が用いられていたが、車体の一部の動的な振動現象は車体が周期的に変化するものであるため、動的な振動現象を考慮して車体の一部の振動特性を適正化することができる解析技術が望まれていた。
特許文献1に開示されている技術は、数学演算上の手法および解析の物理的システムに関するものであり、上記のような課題に対しては何らの解決手段を与えるものではない。そのため、上記課題を解決するための技術の開発が望まれていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、該車体の一部の振動特性を適正化し、該車体の一部の動的剛性の向上と軽量化を達成する車体の振動特性の適正化解析方法及び装置を提供することを目的としている。
(1)本発明に係る車体の振動特性の適正化解析方法は、車体の一部の振動特性を適正化するために、コンピュータが以下の各ステップを行うものであって、前記車体の一部に所定の加振条件を与えて振動解析を行い、該車体の一部の振動の最大変位を求める振動解析ステップと、該求めた最大変位と同じ変位を前記車体の一部に与えるのに要する荷重を求める最大変位荷重取得ステップと、前記車体の一部を支持する部品又は部材を最適化の対象として設計空間を設定する設計空間設定ステップと、該設定した設計空間に、立体要素からなる最適化ブロックモデルを生成する最適化ブロックモデル生成ステップと、該生成した最適化ブロックモデルを前記車体に結合し、最適化解析モデルを生成する結合処理ステップと、前記最大変位荷重取得ステップで求めた荷重を荷重条件として与え、振動により前記車体の一部に生じる慣性力を考慮して前記最適化ブロックモデルについて最適化解析を行い、該最適化ブロックモデルの最適な形状を求める最適化解析ステップと、を備えたことを特徴とするものである。
(2)上記(1)に記載のものにおいて、前記最適化ブロックモデル生成ステップは、前記最適化ブロックモデルの質量が最適化の対象とする前記部品又は部材の質量と等しくなるように、該最適化ブロックモデルの比重を設定することを特徴とするものである。
(3)上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、最大変位荷重取得ステップで求めた荷重を荷重条件として与えて前記車体の感度解析を行い、前記最適化の対象とする部品又は部材を特定する感度解析ステップを備え、前記設計空間設定ステップは、該感度解析ステップで特定した前記部品又は部材に対して設計空間を設定することを特徴とするものである。
(4)本発明に係る車体の振動特性の適正化解析装置は、車体の一部の振動特性を適正化するものであって、前記車体の一部に所定の加振条件を与えて振動解析を行い、該車体の一部の最大変位を求める振動解析部と、該求めた最大変位と同じ変位を前記車体の一部に与えるのに要する荷重を求める最大変位荷重取得部と、前記車体の一部を支持する部品又は部材を最適化の対象として設計空間を設定する設計空間設定部と、該設定した設計空間に、立体要素からなる最適化ブロックモデルを生成する最適化ブロックモデル生成部と、該生成した最適化ブロックモデルを前記車体に結合し、最適化解析モデルを生成する結合処理部と、前記最大変位荷重取得部により求められた荷重を荷重条件として与え、該加振により前記車体の一部に生じる慣性力を考慮して前記最適化ブロックモデルについて最適化解析を行い、該最適化ブロックモデルの最適な形状を求める最適化解析部と、を備えたことを特徴とするものである。
(5)上記(4)に記載のものにおいて、前記最適化ブロックモデル生成部は、前記最適化ブロックモデルの質量が最適化の対象とする前記部品又は部材の質量と等しくなるように、該最適化ブロックモデルの比重を設定することを特徴とするものである。
(6)上記(4)又は(5)に記載のものにおいて、最大変位荷重取得部により求められた荷重を荷重条件として与えて前記車体の感度解析を行い、前記最適化の対象とする部品又は部材を特定する感度解析部を備え、前記設計空間設定部は、該感度解析部により特定された前記部品又は部材に対して設計空間を設定することを特徴とするものである。
本発明においては、車体の一部の振動特性を適正化するために、コンピュータが以下の各ステップを行うものであって、前記車体の一部に所定の加振条件を与えて振動解析を行い、該車体の一部の振動の最大変位を求める振動解析ステップと、該求めた最大変位と同じ変位を前記車体の一部に与えるのに要する荷重を求める最大変位荷重取得ステップと、前記車体の一部を支持する部品又は部材を最適化の対象として設計空間を設定する設計空間設定ステップと、該設定した設計空間に、立体要素からなる最適化ブロックモデルを生成する最適化ブロックモデル生成ステップと、該生成した最適化ブロックモデルを前記車体に結合し、最適化解析モデルを生成する結合処理ステップと、前記最大変位荷重取得ステップで求めた荷重を荷重条件として与え、振動により前記車体の一部に生じる慣性力を考慮して前記最適化ブロックモデルについて最適化解析を行い、該最適化ブロックモデルの最適な形状を求める最適化解析ステップと、を備えたことにより、前記車体の一部を支持する部品又は部位の最適な形状を求めることができ、前記車体の一部の振動特性を適正化し、該車体の一部の動的剛性の向上と軽量化に資することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る車体の振動特性の適正化解析装置のブロック図である。 本発明の実施の形態において、振動特性の適正化の対象とする車体の一部であるステアリングハンドルと、ステアリングハンドルを支持する部品又は部材を説明する図である。 本発明の実施の形態において、ステアリングハンドルを支持するブラケットの元形状を示す図である。 ステアリングハンドルの周波数応答解析により求められた周波数応答の結果の一例を示すグラフである。 本実施の形態において、振動解析における加振条件と、該振動解析の解析結果に基づいて求めた荷重条件とを説明する図である。 本実施の形態において、感度解析により求めた部品の感度を示す材料密度のコンター図である。 本実施の形態において、最適化の対象とするブラケットの元形状と、該ブラケットについて設定した設計空間の一例を示す図である。 本実施の形態において、最適化の対象とするステイ部と接続部の双方について設計空間を設定した場合の一例を示す図である。 本実施の形態において、最適化解析により求められた最適化ブロックモデルの最適形状と、該ブラケットの最適形状に基づいて設定した最適化形状部品の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る車体の振動特性の適正化解析方法のフローチャート図である。 本発明の実施例において、周波数応答解析により求められたステアリングハンドルの最大変位を示す結果である(Y加振)。 本発明の実施例において、周波数応答解析により求められたステアリングハンドルの最大変位を示す結果である(Z加振)。 本発明の実施例において、最適化解析の対象とした接続部と、該接続部について設定した設計空間を示す図である。 本発明の実施例において、接続部を最適化の対象として求めた最適化ブロックモデルの最適形状と、該接続部の最適形状に基づいて設定した最適化形状部品を示す図である。 本発明の実施例において、ステアリングハンドルの周波数応答解析において求められた周波数応答の解析結果を示すグラフである(Y加振)。 本発明の実施例において、ステアリングハンドルの周波数応答解析において求められた周波数応答の解析結果を示すグラフである(Z加振)。 本発明の実施例において、周波数応答解析により求められた周波数応答におけるピーク周波数を示すグラフである(Y加振)。 本発明の実施例において、周波数応答解析により求められた周波数応答におけるピーク周波数を示すグラフである(Z加振)。 本発明の比較対象として、板厚を増加した部品及び部材とその板厚増加量を示す図である。 構造体の静的剛性と動的剛性を説明する図である。
本発明の実施の形態に係る車体の振動特性の適正化解析方法及び装置について説明するに先立ち、本実施の形態で対象とする車体について説明する。
<車体>
本実施の形態に係る車体41は、図2に示すように、Aピラー43、ダッシュボード45及び車体フロアのトンネル部47等の車体骨格部品と、振動特性の適正化の対象とする車体41の一部であるステアリングハンドル49と、ステアリングハンドル49を支持する部品又は部材であるステアリングビーム51、ブラケット53、接続部55及びステイ部57を含んで構成されたものである。
ステアリングハンドル49は、加振されて振動する部品であり、本実施の形態においては、図2に示すように、ステアリングハンドル49のステアリング面(ステアリングハンドル49の回転中心軸に直交する面)における左右方向(図2中のY軸方向)と上下方向(図2中のZ軸方向)に振動するものである。
ステアリングハンドル49を支持する部品又は部材とは、ステアリングハンドル49を直接的又は間接的に支持するものであって、ステアリングハンドル49を加振したときにその振動が伝達される経路にあるものである。
ステアリングビーム51は、両端が車体41のAピラー43に固定されているものである。
ブラケット53は、一端側が車体のダッシュボード45に固定され、他端側がステアリングビーム51に接続されている(図3参照)。
接続部55は、ステアリングビーム51の両端とAピラー43とを接続して固定するものである。
ステイ部57は、下端が車体フロアのトンネル部47に接続して固定され、上端側がステアリングビーム51に接続されている。
なお、上記の各部品又は部材は、平面要素及び/立体要素を用いてモデル化されており、モデル化した要素情報等は、後述する車体モデルファイル31(図1参照)に記憶しておいてもよい。
<車体の振動特性の適正化解析装置>
本実施の形態に係る車体の振動特性の適正化解析装置(以下、「振動特性適正化解析装置」という。)の構成について、以下に説明する。
本実施の形態に係る振動特性適正化解析装置1は、図1に示すように、PC(パーソナルコンピュータ)等によって構成され、表示装置3、入力装置5、記憶装置7、作業用データメモリ9及び演算処理部11を有している。
そして、表示装置3、入力装置5、記憶装置7及び作業用データメモリ9は、演算処理部11に接続され、演算処理部11からの指令によってそれぞれの機能が実行される。
以下、図2に示す車体41を対象とし、車体の一部であって振動特性の適正化の対象とするステアリングハンドル49と、ステアリングハンドル49の振動が伝達する経路にある部品であるブラケット53の形状の最適化を行った場合について、本実施の形態に係る振動特性適正化解析装置1の各構成について説明する。
≪表示装置≫
表示装置3は、解析結果の表示等に用いられ、液晶モニター等で構成される。
≪入力装置≫
入力装置5は、車体モデルファイル31の表示指示や操作者の条件入力等に用いられ、キーボードやマウス等で構成される。
≪記憶装置≫
記憶装置7は、車体モデルファイル31等の各種ファイルの記憶等に用いられ、ハードディスク等で構成される。
≪作業用データメモリ≫
作業用データメモリ9は、演算処理部11で使用するデータの一時保存や演算に用いられ、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
≪演算処理部≫
演算処理部11は、図1に示すように、振動解析部13と、最大変位荷重取得部15と、感度解析部17と、設計空間設定部19と、最適化ブロックモデル生成部21と、結合処理部23と、最適化解析部25と、を有し、PC等のCPU(中央演算処理装置)によって構成される。これらの各部は、CPUが所定のプログラムを実行することによって機能する。
演算処理部11における上記の各部の機能を以下に説明する。
(振動解析部)
振動解析部13は、車体41におけるステアリングハンドル49に所定の加振条件を与えて振動解析を行い、ステアリングハンドル49の最大変位を求めるものである。
本実施の形態において、振動解析部13は、振動解析の一手法である周波数応答解析を用いる。周波数応答解析とは、構造体に定常的に正弦波荷重が作用した場合の応答を求めるものである。
本実施の形態における周波数応答解析において、ステアリングハンドル49に与える加振条件として、複数の正弦波周波数と各正弦波周波数における荷重振幅を与える。本実施の形態では、図2に示すように、ステアリングハンドル49をY方向とZ方向のそれぞれに振動させるように加振条件(Y加振、及びZ加振)を与えた。
図4に、周波数応答解析の結果の一例を示す。図4において、横軸は、振動の周波数、縦軸は、各周波数の加速度振幅である。
このように、周波数応答解析の結果から、各周波数の正弦波の変位を足し合せてステアリングハンドル49の変位の時間応答を求め、該求めた時間応答における最大変位を求めることができる。
(最大変位荷重取得部)
最大変位荷重取得部15は、振動解析部13が求めたステアリングハンドル49の最大変位と同じ変位をステアリングハンドル49に与えるのに要する荷重を求めるものである。
本実施の形態では、Y加振とZ加振のそれぞれについて周波数応答解析を行い、Y方向及びZ方向それぞれの最大変位を取得し、図5に示すように、Y加振とZ加振それぞれに対する荷重(Y荷重及びZ荷重)を求める。
最大変位荷重取得部15は、例えば、ステアリングハンドル49に与える荷重を変化させて慣性リリーフ法を用いた質量を考慮する静解析を行い、振動解析部13が求めた最大変位と同じ変位となる荷重を試行錯誤的に求めるものであってもよい。
なお、最大変位荷重取得部15は、周波数応答解析により求めたステアリングハンドル49の最大変位と、加振方向に荷重を負荷したときのステアリングハンドル49の変位とを一致させるため、荷重を負荷したときのステアリングハンドル49の回転自由度を適宜修正してもよい。
なお、荷重としてステアリングハンドル49に与えるY荷重及びZ荷重は、図5(b)に示すように、どちらも一方向(Y荷重:車体幅方向の右向き、Z荷重:車体上下方向の下向き)としているが、これは、荷重を与える方向を反転させても、後述する最適化解析において求められるひずみエネルギーや応力の絶対値に差異は生じないため、最適化解析の結果にも違いがないためである。
(感度解析部)
感度解析部17は、最大変位荷重取得部15が求めた荷重を荷重条件として与えて車体41の感度解析(例えば、以下の公知の参考文献参照)を行い、最適化の対象とする部品又は部材を特定するものである。
(参考文献)竹澤ら、日本機械学会論文集(A編)、76巻761号(2010−1)、p.1〜p.9
感度解析とは、材料特性、幾何学特性、境界条件等のパラメータを変更することにより、解析対象とする構造体(例えば、車体41)の構造的応答がどのような影響を受けるかを推定するものである。本実施の形態において、感度解析部17は、後述する最適化解析部25による最適化解析の設計変数を材料特性に係るパラメータとし、最適化解析における目標関数の感度を構造的応答に対する影響として求めるものとする。
例えば、最適化解析部25による最適化解析にトポロジー最適化を適用し、該トポロジー最適化において密度法を用いる場合、設計空間を設定せず、車体の部品又は部材をモデル化する要素(平面要素及び/立体要素)の材料密度を設計変数とし、目標関数である車体41のひずみエネルギー総和の最小化を目的条件としてトポロジー最適化を行うことにより、要素の材料密度が求められる。このようにして求められた材料密度は、車体41の剛性に対する感度を表す指標となる。
図6に、ステアリングハンドル49の振動が伝達する経路にある部品又は部材であるステアリングビーム51、ブラケット53、接続部55及びステイ部57について感度解析を行った結果の一例を示す。図6は、感度解析において剛性に対する感度を表す材料密度の値をコンター表示したものであり、材料密度の値が1.0に近いほど、性能に対する感度が大きく、材料密度の値が0に近いほど、性能に対する感度が小さいことを意味する。これより、ブラケット53の感度が他の部品又は部材に比べて高いために、ブラケット53を最適化の対象として特定することができる。
(設計空間設定部)
設計空間設定部19は、感度解析部17により特定された部品又は部材を最適化の対象として設計空間を設定するものである。
図7に、感度解析部17により最適化の対象として特定されたブラケット53に対して設計空間59を設定した一例を示す。設計空間59は、元のブラケット53の形状や、ブラケット53の周囲にある他の部品との隙間に基づいて、任意に設定することができる。
なお、設計空間設定部19は、感度解析部17により特定された部品又は部材を最適化の対象として設計空間を設定するもの限らず、最適化の対象とする部品又は部材を任意に特定し、設計空間を設定してもよい。
さらに、設計空間設定部19は、一つの部品又は部材についてのみ設定するものに限るものではない。例えば、接続部55とステイ部57(図2参照)のそれぞれについて、図8に示すように、設計空間63及び設計空間65を設定してもよい。
(最適化ブロックモデル生成部)
最適化ブロックモデル生成部21は、設計空間設定部19により設定した設計空間に、立体要素からなる最適化ブロックモデルを生成するものである。
図7(b)に、ブラケット53に対して設定した設計空間59に、立体要素からなる最適化ブロックモデル61を生成した例を示す。
最適化ブロックモデル生成部21が生成する最適化ブロックモデルは、後述する最適化解析部25による最適化解析の対象となるものであり、最適化解析の過程において剛性向上に対する寄与が低い部位に位置する立体要素が消去され、剛性向上に対する寄与が大きい部位に位置する立体要素が残存する。
なお、最適化ブロックモデル生成部21が生成する最適化ブロックモデルは、5面体以上8面体以下であって互いに平行な2面を少なくとも一組有する立体要素でモデル化したものであることが好ましい。
また、最適化ブロックモデル生成部21は、車体41における設計空間59の周囲の面と平行になる面が最大面積となるように前記最適化ブロックモデルを生成することが好ましい。
さらに、最適化ブロックモデル生成部21は、車体を構成する平面要素及び又は立体要素との結合部に節点を配置し、前記周囲の面と平行になる面に沿うように六面体立体要素を積み上げて最適化ブロックモデルを生成するものであってもよい。
(結合処理部)
結合処理部23は、最適化ブロックモデル生成部21により生成された最適化ブロックモデルを、車体に結合し、最適化解析モデルを生成するものである。
最適化ブロックモデルと車体との結合は、剛体要素を用いるもの、あるいは、節点共有させるもの、のいずれであってもよい。
(最適化解析部)
最適化解析部25は、結合処理部23が生成した最適化解析モデルに、最大変位荷重取得部15により求めた荷重を荷重条件として与え、加振により車体の一部に生じる慣性力を考慮して最適化ブロックモデルを最適化の対象として最適化解析を行い、該最適化ブロックモデルの最適な形状を求めるものである。
また、最適化解析部25は、最適化解析における最適化解析条件として、最適化解析の目的に応じて設定する目的条件と、最適化解析を行う上で課す制約条件とを与える。
目的条件は、例えば、最適化解析モデルにおけるひずみエネルギー総和の最小化、変位の最小化、体積の最小化、質量の最小化などがある。
一方、制約条件は、最適化解析の対象となる最適化ブロックモデルの体積制約率、任意の節点の変位量、応力などがある。制約条件は、複数設定可能である。
さらに、最適化解析部25は、加振により車体の一部に生じる慣性力を慣性リリーフ法により考慮する。ここでは、慣性リリーフ法とは、慣性力の座標の基準となる支持点において物体が支持された状態(自由支持状態)で等加速度運動中の物体に作用する力から応力やひずみを求める解析手法であり、運動中の飛行機や船の静解析に使用されている。
本実施の形態では、該加振によるステアリングハンドル49の振動の最大変位と同じ変位を与える荷重を与えて最適化解析において慣性リリーフ法を適用することで、ステアリングハンドル49を加振したときの慣性力を考慮することができる。
なお、最適化解析部25による最適化解析には、例えば、トポロジー最適化を適用することができる。トポロジー最適化において密度法を用いる際に中間的な密度が多い場合には、下式で表すように最適化パラメータとしてペナルティ係数を与えて離散化することが好ましい。
離散化によく用いられるペナルティ係数は2以上であり、ペナルティ係数の値は適宜設定することができる。
図9(a)に、本実施の形態において最適化解析部25にトポロジー最適化を適用したブラケット53の最適化ブロックモデルの最適形状67の例を示す。
最適化ブロックモデルの最適形状67は、最大変位荷重取得部15が求めた荷重を荷重条件としてステアリングハンドル49に与え、最適化解析条件としては、目的条件にはひずみエネルギー総和最小を与え、制約条件には体積制約率20%以下を与え、トポロジー最適化において残存した最適化ブロックモデルであり、一端側がダッシュボード45に接続し、他端側がステアリングビーム51の車体前方側の外周面の半周以上に接触して接続している。
このように、最適化ブロックモデルの最適形状67は、図9(a)に示すように、上記の解析条件(荷重条件、目的条件、制約条件)を満たすように立体要素が残存及び消去することにより求められる。
さらに、図9(b)は、最適化ブロックモデルの最適形状67を模擬した最適化形状部品69であり、最適形状67と同様に、一端側がダッシュボード45に接続し、他端側がステアリングビーム51の車体前方側の外周面の半周以上に接触して接続する形状に設定されている。
なお、最適化解析部25は、上記のとおりトポロジー最適化を行うものでもよいし、他の計算方式による最適化解析であってもよい。また、最適化解析部25としては、例えば市販されている有限要素法を用いた解析ソフトを使用することもできる。
<車体の振動特性の適正化解析方法>
次に、本実施の形態に係る車体の振動特性の適正化解析方法(以下、単に「振動特性適正化解析方法」という。)について、以下に説明する。
本実施の形態に係る振動特性適正化解析方法は、車体の一部の振動特性を適正化するものであって、図10に示すように、振動解析ステップS1と、最大変位荷重取得ステップS3と、感度解析ステップS5と、設計空間設定ステップS7と、最適化ブロックモデル生成ステップS9と、結合処理ステップS11と、最適化解析ステップS13と、を備えたものである。以下、上記の各ステップについて説明する。
なお、本実施の形態に係る振動特性適正化解析方法は、上記の各ステップをコンピュータによって構成された振動特性適正化解析装置1(図1参照)を用いて実行するものである。
≪振動解析ステップ≫
振動解析ステップS1は、車体の一部に所定の加振条件を与えて振動解析を行い、該車体の一部の最大変位を求めるステップである。本実施の形態においては、振動特性適正化解析装置1の振動解析部13が、車体41の一部であるステアリングハンドル49(図2参照)に所定の加振条件を与えて振動解析を行い、ステアリングハンドル49の最大変位を求める。
≪最大変位荷重取得ステップ≫
最大変位荷重取得ステップS3は、振動解析ステップS1において求めた最大変位と同じ変位を車体の一部に与えるのに要する荷重を求めるステップである。本実施の形態においては、振動特性適正化解析装置1の最大変位荷重取得部15が、振動解析ステップS1において求めたステアリングハンドル49の最大変位と同じ変位を与えるのに要する荷重を求める。
≪感度解析ステップ≫
感度解析ステップS5は、最大変位荷重取得ステップS3で求めた荷重を荷重条件として与えて車体の感度解析を行い、最適化の対象とする部品又は部材を特定するステップである。本実施の形態においては、振動特性適正化解析装置1の感度解析部17が、最大変位荷重取得部15により求められた荷重を荷重条件として与えて車体41の感度解析を行い、図6に示すように、感度の高い部品であるブラケット53を最適化の対象として特定する。
≪設計空間設定ステップ≫
設計空間設定ステップS7は、感度解析ステップS5において最適化の対象として特定された部品又は部材に対して設計空間を設定するステップである。本実施の形態においては、振動特性適正化解析装置1の設計空間設定部19が、図7に示すように、感度解析ステップS5で特定されたブラケット53を最適化の対象として設計空間59を設定する。
≪最適化ブロックモデル生成ステップ≫
最適化ブロックモデル生成ステップS9は、設計空間設定ステップS7において設定した設計空間に、立体要素からなる最適化ブロックモデルを生成するステップである。本実施の形態においては、振動特性適正化解析装置1の最適化ブロックモデル生成部21が、図7(b)に示すように、ブラケット53について設定した設計空間59に最適化ブロックモデル61を生成する。
≪結合処理ステップ≫
結合処理ステップS11は、最適化ブロックモデル生成ステップS9において生成した最適化ブロックモデルを車体に結合し、最適化解析モデルを生成するステップである。本実施の形態においては、振動特性適正化解析装置1の結合処理部23が、最適化ブロックモデル生成ステップS9において生成した最適化ブロックモデル61を車体41に結合し、最適化解析モデル(図示なし)を生成する。
≪最適化解析ステップ≫
最適化解析ステップS13は、最大変位荷重取得ステップS3で求めた荷重を荷重条件として与え、加振により車体の一部に生じる慣性力を考慮して最適化ブロックモデルについて最適化解析を行い、該最適化ブロックモデルの最適な形状を求めるステップである。本実施の形態においては、振動特性適正化解析装置1の最適化解析部25が、最大変位荷重取得ステップS3において求めた荷重を荷重条件として与え、加振によりステアリングハンドル49に生じる慣性力を考慮してブラケット53の最適化ブロックモデル61について最適化解析を行い、最適化ブロックモデルの最適形状67(図9(a))を求める。
また、最適化解析ステップS13においては、最適化解析における最適化解析条件として、最適化解析の目的に応じて設定する目的条件と、最適化解析を行う上で課す制約条件とを与える。
さらに、最適化解析ステップS13においては、該加振によるステアリングハンドル49の振動の最大変位と同じ変位を与える荷重を与えて最適化解析を行うにあたって、慣性リリーフ法を適用することで、ステアリングハンドル49を加振したときの慣性力を考慮することができる。
なお、最適化解析ステップS13における最適化解析には、例えば、トポロジー最適化を適用することができる。さらに、トポロジー最適化において密度法を適用する場合、最適化パラメータとして与えるペナルティ係数を2以上に設定して離散化を行うようにすることが好ましい。
もっとも、最適化解析ステップS13における最適化解析には、他の計算方式により最適化の解析処理を適用することができ、最適化の解析処理を行うものとしては、例えば、市販されている有限要素を用いた解析ソフトを使用することもできる。
以上、本実施の形態に係る車体の振動特性の適正化解析方法および装置によれば、振動する部品からの振動が伝達する経路にある部品又は部材の最適な形状を求めることにより、車体の一部の振動特性を適正なものにすることができ、車体の一部の動的剛性の向上と軽量化が可能となる。
なお、本実施の形態に係る車体の振動特性の適正化解析方法および装置においては、車体の感度解析を行い、最適化の対象とする部品としてブラケットを特定するものであったが、本発明は、感度解析を行わずに、適宜選択した部品を最適化の対象として最適化解析を行うものであってもよい。
また、本発明は、最適化ブロックモデル生成部21又は最適化ブロックモデル生成ステップS9により生成した最適化ブロックモデルの質量が最適化の対象とする部品又は部材の質量と等しくなるように、該最適化ブロックモデルの比重を設定することが好ましい。これにより、最適化ブロックモデルを解析対象とする最適化解析において、振動する部品の加振による慣性力の影響を精度よく考慮することができる。
さらに、上記の説明は、車体からの振動を受けて振動する部品としてステアリングハンドルと、ステアリングハンドルの振動を伝達する部品としてブラケットを対象とするものであったが、本発明はこれに限るものではなく、振動特性の適正化を図りたい部品と、該部品の振動が伝達する経路にある部品又は部材であれば、特に限定されずに適用することができる。
本発明に係る車体の振動特性の適正化解析方法及び装置の効果を検証する実験を行ったので、以下、これについて説明する。
本実施例では、図2に示すような、車体41と、車体41の一部であり加振されるステアリングハンドル49と、ステアリングハンドル49を支持するステアリングビーム51、ブラケット53、接続部55及びステイ部57と、を解析対象とし、振動解析、感度解析及び形状の最適化解析を行なった。
まず、ステアリングハンドル49に所定の加振条件を与えて振動解析を行った。本実施例では、図2に示すように、ステアリングハンドル49のステアリング面における左右方向の振動(Y加振)と上下方向の振動(Z加振)のそれぞれを加振条件として与えた。
振動解析には周波数応答解析を用い、Y加振とZ加振のそれぞれについて振動の周波数応答を求めた。そして、求めた周波数応答から、ステアリングハンドル49のY加振及びZ加振それぞれについて最大変位を求めた。図11及び図12に、Y加振及びZ加振のそれぞれについてのステアリングハンドル49の最大変位を示す。
そして、図11及び図12に示すようなステアリングハンドル49の最大変位と同じ変位となる荷重を、Y加振及びZ加振のそれぞれについて求めた(図5参照)。
次に、図7(a)に示すように、ブラケット53について設計空間59を設定し、また、図13に示すように、接続部55について設計空間63を設定した。なお、図13(a)は、接続部55の元形状、図13(b)は、接続部55について設定した設計空間63を示したものである。
なお、ブラケット53及び接続部55の元形状は、ステアリングビーム51の車体41への取り付けに一般的に用いられている形状を模したものであって、ブラケット53の元形状は、ステアリングビーム51を上方から吊って支持する形状であり、接続部55の元形状は、ステアリングビーム51の端部を軸周りの2方向から挟み込む形状である。
また、本実施例においてブラケット53と接続部55を最適化解析の対象とした。
次に、設定した設計空間59及び設計空間63のそれぞれについて最適化ブロックモデル61(図7(b))及び最適化ブロックモデル71(図13(b))を生成した。そして、生成した最適化ブロックモデル61及び最適化ブロックモデル71をそれぞれ車体41に結合して、最適化解析モデル(図示なし)を生成した。
続いて、生成した最適化解析モデルに、荷重条件と最適化解析条件を与え、最適化解析を行った。
荷重条件としては、図5(b)に示すように、ステアリングハンドル49のY方向及びZ方向のそれぞれに荷重(Y荷重及びZ荷重)を与えた。
最適化解析条件としては、目的条件としてひずみエネルギー総和最小を、制約条件として体積制約率20%以下を与えた。
そして、上記の荷重条件と最適化解析条件を与えた最適化解析モデルについて、トポロジー最適化による最適化解析を行い、最適化ブロックモデルを求めた。
図9に、ブラケット53について求めた最適化ブロックモデルの最適形状67を、図14(a)に、接続部55について求めた最適化ブロックモデルの最適形状73を示す。
さらに、本実施例では、最適化ブロックモデルの最適形状67(図9(a))及び最適形状73(図14(a))のそれぞれに対し、図9(b)に示す最適化形状部品69及び図14(b)に示す最適化形状部品75を決定し、該決定した最適化形状部品69及び最適化形状部品75を適用した車体41の振動特性を評価した。
なお、接続部55についての最適化形状部品75は、最適化ブロックモデルの最適形状73を模擬したものであり、最適形状73と同様に、ステアリングビーム51の端部を軸周りの3方向から支持するように該端部をAピラー43に接続して固定するように設定されたものである。
ここで、振動特性は、車体41のステアリングハンドル49に所定の加振条件を与えたときの周波数応答解析を行い、該周波数応答解析により求めた周波数応答において加速度がピークとなる周波数により評価した。
また、周波数応答解析における加振条件は、最大変位を求める周波数応答解析と同一条件とし、ステアリングハンドル49に対してY方向及びZ方向のそれぞれに与えた。
なお、加振条件は、ステアリングハンドル49の振動特性の評価において一般的に適用される条件とし、周波数応答解析においては、加振点であるステアリングハンドル49に与える周波数と、該周波数における荷重振幅を設定した。
本実施例では、発明例として、ブラケット53の最適化形状部品69(図9(b))を用いたものを発明例1、ブラケット53の最適化形状部品69と車幅左右の接続部55の最適化形状部品75(図14(b))を用いたものを発明例2とした。
また、元形状のブラケット53と接続部55を用いたものを基準例とした。
発明例2における周波数応答解析の結果を図15及び図16にそれぞれ示す。
図15は、加振条件としてY加振を与えた場合の周波数応答(横軸:周波数、縦軸:加速度)であり、周波数35.1Hzにおいて加速度がピーク値を示している。
また、図16は、加振条件としてZ加振を与えた場合の周波数応答(横軸:周波数、縦軸:加速度)であり、周波数30.5Hzにおいて加速度がピーク値を示している。
図17に、加振条件としてY加振を与えた場合にピーク周波数の結果を、図18に、加振条件としてZ加振を与えた場合のピーク周波数の結果を示す。
図17及び図18より、Y加振及びZ加振のいずれの場合においても、基準例に比べると、ブラケット53の形状を最適化した発明例1におけるピーク周波数は増加していることが分かる。さらに、ブラケット53とともに接続部55の形状を最適化した発明例2におけるピーク周波数は基準例に比べてさらに増加し、Y加振においては7.4Hz、Z加振の場合においては4.6Hz増加する結果となった。さらに、発明例2においては、元形状に比べて121g軽量化された。
図17及び図18に示す発明例1及び発明例2の結果は、人(運転手)が体感する約30Hz以上の振動数にステアリングに振動数を適正化し、動的剛性(しっかり感)が向上したことを示すものである。
次に、動的剛性の向上効果を得るために、最適化の対象とする部品又は部材に用いられる鋼板の板厚を増加させた場合を比較例とし、発明例と比較検討した。
比較例においては、図19に示すように、ステアリングハンドル49の振動を伝達する経路にあるステアリングビーム51、ブラケット53及び接続部55の一部又は全部について、それぞれ図19中に示されている数値だけ各部品又は部材の元形状よりも板厚を増加させた。
そして、比較例についても発明例と同様に周波数応答解析を行い、周波数応答において加速度がピークとなるピーク周波数を求めた。その結果、比較例においては、Y加振については5.5Hz、Z加振については4.7Hzのピーク周波数の上昇が得られ、発明例と同程度に動的剛性が向上する結果となった。しかしながら、比較例においては、板厚を増加したことにより3.3kgの重量増加となり、動的剛性を向上するための重量効率が発明例に比べて非常に悪い結果となった。
以上より、本発明に係る車体の振動特性の適正化解析方法及び装置により、車体の一部の振動が伝達する経路にある部品又は部材の最適な形状を求めることにより、前記車体の一部の振動特性を適正化し、該車体の一部の動的剛性を向上し軽量化を達成できることが示された。
1 振動特性適正化解析装置
3 表示装置
5 入力装置
7 記憶装置
9 作業用データメモリ
11 演算処理部
13 振動解析部
15 最大変位荷重取得部
17 感度解析部
19 設計空間設定部
21 最適化ブロックモデル生成部
23 結合処理部
25 最適化解析部
31 車体モデルファイル
41 車体
43 Aピラー
45 ダッシュボード
47 トンネル部
49 ステアリングハンドル
51 ステアリングビーム
53 ブラケット
55 接続部
57 ステイ部
59 設計空間(ブラケット)
61 最適化ブロックモデル(ブラケット)
63 設計空間(接続部)
65 設計空間(ステイ部)
67 最適形状(ブラケット)
69 最適化形状部品(ブラケット)
71 最適化ブロックモデル(接続部)
73 最適形状(接続部)
75 最適化形状部品(接続部)

Claims (6)

  1. 車体の一部の振動特性を適正化するために、コンピュータが以下の各ステップを行う車体の振動特性の適正化解析方法であって、
    前記車体の一部に所定の加振条件を与えて振動解析を行い、該車体の一部の振動の最大変位を求める振動解析ステップと、
    該求めた最大変位と同じ変位を前記車体の一部に与えるのに要する荷重を求める最大変位荷重取得ステップと、
    前記車体の一部を支持する部品又は部材を最適化の対象として設計空間を設定する設計空間設定ステップと、
    定した前記設計空間に、立体要素からなる最適化ブロックモデルを生成する最適化ブロックモデル生成ステップと、
    成した前記最適化ブロックモデルを前記車体に結合し、最適化解析モデルを生成する結合処理ステップと、
    前記最大変位荷重取得ステップで求めた荷重を荷重条件として与え、加振により前記車体の一部に生じる慣性力を考慮して前記最適化ブロックモデルについて最適化解析を行い、該最適化ブロックモデルの最適な形状を求める最適化解析ステップと、を備えたことを特徴とする車体の振動特性の適正化解析方法。
  2. 前記最適化ブロックモデル生成ステップは、前記最適化ブロックモデルの質量が最適化の対象とする前記部品又は部材の質量と等しくなるように、該最適化ブロックモデルの比重を設定することを特徴とする請求項1記載の車体の振動特性の適正化解析方法。
  3. 前記最大変位荷重取得ステップで求めた荷重を荷重条件として与えて前記車体の感度解析を行い、前記最適化の対象とする部品又は部材を特定する感度解析ステップを備え、
    前記設計空間設定ステップは、該感度解析ステップで特定した前記部品又は部材に対して設計空間を設定することを特徴とする請求項1又は2記載の車体の振動特性の適正化解析方法。
  4. 車体の一部の振動特性を適正化する車体の振動特性の適正化解析装置であって、
    前記車体の一部に所定の加振条件を与えて振動解析を行い、該車体の一部の最大変位を求める振動解析部と、
    該求めた最大変位と同じ変位を前記車体の一部に与えるのに要する荷重を求める最大変位荷重取得部と、
    前記車体の一部を支持する部品又は部材を最適化の対象として設計空間を設定する設計空間設定部と、
    定した前記設計空間に、立体要素からなる最適化ブロックモデルを生成する最適化ブロックモデル生成部と、
    成した前記最適化ブロックモデルを前記車体に結合し、最適化解析モデルを生成する結合処理部と、
    前記最大変位荷重取得部により求められた荷重を荷重条件として与え、加振により前記車体の一部に生じる慣性力を考慮して前記最適化ブロックモデルについて最適化解析を行い、該最適化ブロックモデルの最適な形状を求める最適化解析部と、を備えたことを特徴とする車体の振動特性の適正化解析装置。
  5. 前記最適化ブロックモデル生成部は、前記最適化ブロックモデルの質量が最適化の対象とする前記部品又は部材の質量と等しくなるように、該最適化ブロックモデルの比重を設定することを特徴とする請求項4記載の車体の振動特性の適正化解析装置。
  6. 前記最大変位荷重取得部により求められた荷重を荷重条件として与えて前記車体の感度解析を行い、前記最適化の対象とする部品又は部材を特定する感度解析部を備え、
    前記設計空間設定部は、該感度解析部により特定された前記部品又は部材に対して設計空間を設定することを特徴とする請求項4又は5記載の車体の振動特性の適正化解析装置。
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