JPH074178A - シールド装置 - Google Patents
シールド装置Info
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- JPH074178A JPH074178A JP16624793A JP16624793A JPH074178A JP H074178 A JPH074178 A JP H074178A JP 16624793 A JP16624793 A JP 16624793A JP 16624793 A JP16624793 A JP 16624793A JP H074178 A JPH074178 A JP H074178A
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- JP
- Japan
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- earth
- sand
- specific resistance
- resistance value
- chamber
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】掘削刃6aと隔壁7の間に、地山2から掘削形
成される土砂39を充填し得るチャンバ9を形成し、該
チャンバ9に作泥水38を供給する作泥水供給装置12
と、該チャンバ9からの排土量を調整する排土量調整装
置20を設けたシールド装置1において、チャンバ9内
の土砂39の比抵抗値ρnを検出し得るセンサ15を複
数設け、該センサ15が検出する比抵抗値ρnによって
チャンバ9内の土砂39の充満度RNを演算し得るよう
に比抵抗値演算部32と、充満度判定部33を接続して
おく。 【効果】各測定位置PXn毎に検出される比抵抗値ρn
に対応した形で出力される充満度RNに基づいて、チャ
ンバ9内の密度Dが所定の均質な値D1になるように、
排土量或いは作泥水供給量を調整出来る。
成される土砂39を充填し得るチャンバ9を形成し、該
チャンバ9に作泥水38を供給する作泥水供給装置12
と、該チャンバ9からの排土量を調整する排土量調整装
置20を設けたシールド装置1において、チャンバ9内
の土砂39の比抵抗値ρnを検出し得るセンサ15を複
数設け、該センサ15が検出する比抵抗値ρnによって
チャンバ9内の土砂39の充満度RNを演算し得るよう
に比抵抗値演算部32と、充満度判定部33を接続して
おく。 【効果】各測定位置PXn毎に検出される比抵抗値ρn
に対応した形で出力される充満度RNに基づいて、チャ
ンバ9内の密度Dが所定の均質な値D1になるように、
排土量或いは作泥水供給量を調整出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掘削土砂の土圧を利用
して切羽を支持する泥土圧式シールド装置等のシールド
装置に関する。
して切羽を支持する泥土圧式シールド装置等のシールド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の泥土圧式シールド装置にお
ける泥土圧管理方法を示す図である。従来、図7に示す
ような泥土圧式シールド装置41では、その掘進時に形
成される掘削土砂を、切羽42aから、カッタディスク
43と隔壁44の間のチャンバ45内に取り込み、ここ
に若干の作泥水を注入してやることによって、該チャン
バ45内に泥土46を充満させて、該泥土46の泥土圧
を介して地山42の圧力F1と対抗させる形で、切羽4
2aを支持している。こういったシールド装置41で
は、その掘進中には隔壁44より切羽42a側のチャン
バ45を目視確認することは出来ないので、隔壁44の
前側等に土圧計47を装着しておき、該土圧計47によ
り、図7斜線領域に示すチャンバ45内及びスクリュコ
ンベヤ48内の泥土圧を、地山42の土圧F1と掘進条
件に対応した形で、一定に管理しておくことによって、
該地山42の変形を抑えるようにしている。
ける泥土圧管理方法を示す図である。従来、図7に示す
ような泥土圧式シールド装置41では、その掘進時に形
成される掘削土砂を、切羽42aから、カッタディスク
43と隔壁44の間のチャンバ45内に取り込み、ここ
に若干の作泥水を注入してやることによって、該チャン
バ45内に泥土46を充満させて、該泥土46の泥土圧
を介して地山42の圧力F1と対抗させる形で、切羽4
2aを支持している。こういったシールド装置41で
は、その掘進中には隔壁44より切羽42a側のチャン
バ45を目視確認することは出来ないので、隔壁44の
前側等に土圧計47を装着しておき、該土圧計47によ
り、図7斜線領域に示すチャンバ45内及びスクリュコ
ンベヤ48内の泥土圧を、地山42の土圧F1と掘進条
件に対応した形で、一定に管理しておくことによって、
該地山42の変形を抑えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こういった
シールド装置41では、チャンバ45内に取り込まれた
掘削土砂がその下部45aで圧密されていたり、或い
は、該チャンバ45内の上部45bに地山42中の水や
作泥水等が溜ってしまったりして、チャンバ45内にお
ける泥土46の密度が一様になっていない場合がある。
しかし、上述したような土圧計47は、該土圧計47が
装着された近傍における泥土圧を計測しているだけなの
で、カッタチャンバ45内全体の泥土圧を正確に検出し
ているとは言い難い。また、このような土圧計47は、
チャンバ45に注入された作泥水を交えた泥土46の圧
力を計測しているので、該チャンバ45内に実質上泥土
46が充満していなくて作泥水ばかりが多量にある状態
のときにも、当該計測圧力値が作泥水の圧力ばかりを反
映して高圧値を示している場合もあり得る。従って、こ
ういった土圧計47が示す計測値のみで、チャンバ45
内全体における泥土46の管理を行いながら、難しい地
山を掘進することは、その計測精度に限界があるところ
から、信頼性に欠ける。故に、より一層精密に泥土46
の圧力を把握管理して、切羽を常に安定的に保持し得る
ような適当なる手法の開発が望まれていた。そこで本発
明は、上記事情に鑑み、掘削土砂の土圧を利用して切羽
を支持するシールド装置において、シールドチャンバ内
の泥土充満度を正確に把握して、常に該泥土充満度に対
応させた形で掘削土砂の土圧管理を行うことが出来るよ
うにした、シールド装置を提供するものである。
シールド装置41では、チャンバ45内に取り込まれた
掘削土砂がその下部45aで圧密されていたり、或い
は、該チャンバ45内の上部45bに地山42中の水や
作泥水等が溜ってしまったりして、チャンバ45内にお
ける泥土46の密度が一様になっていない場合がある。
しかし、上述したような土圧計47は、該土圧計47が
装着された近傍における泥土圧を計測しているだけなの
で、カッタチャンバ45内全体の泥土圧を正確に検出し
ているとは言い難い。また、このような土圧計47は、
チャンバ45に注入された作泥水を交えた泥土46の圧
力を計測しているので、該チャンバ45内に実質上泥土
46が充満していなくて作泥水ばかりが多量にある状態
のときにも、当該計測圧力値が作泥水の圧力ばかりを反
映して高圧値を示している場合もあり得る。従って、こ
ういった土圧計47が示す計測値のみで、チャンバ45
内全体における泥土46の管理を行いながら、難しい地
山を掘進することは、その計測精度に限界があるところ
から、信頼性に欠ける。故に、より一層精密に泥土46
の圧力を把握管理して、切羽を常に安定的に保持し得る
ような適当なる手法の開発が望まれていた。そこで本発
明は、上記事情に鑑み、掘削土砂の土圧を利用して切羽
を支持するシールド装置において、シールドチャンバ内
の泥土充満度を正確に把握して、常に該泥土充満度に対
応させた形で掘削土砂の土圧管理を行うことが出来るよ
うにした、シールド装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、地盤掘削
刃(6a)と隔壁(7)を設け、前記地盤掘削刃(6
a)と前記隔壁(7)の間に土砂充填空間(9)を、該
地盤掘削刃(6a)により地盤(2)を掘削して形成さ
れる土砂(39)を、該隔壁(7)より後方側に所定量
づつ排出自在な形で、該土砂充填空間(9)に充填し得
るように形成したシールド装置(1)において、前記土
砂充填空間(9)に、該土砂充填空間(9)中の土砂
(39)の比抵抗値(ρn)を検出し得る比抵抗値検出
手段(15)を複数設け、前記複数の比抵抗値検出手段
(15)に、該比抵抗値検出手段(15)が検出する土
砂(39)の比抵抗値(ρn)により前記土砂充填空間
(9)中の土砂(39)の充満度(RN)を演算する土
砂充満度演算手段(32、33)を接続し、前記土砂充
満度演算手段(32、33)から出力された土砂(3
9)の充満度(RN)に基づいて、前記土砂充填空間
(9)中の土砂(39)の密度(D)が所定の値(D
n)になるよう調整する密度調整手段(12、20)を
設けて、構成される。また、本発明は、地盤掘削刃(6
a)と隔壁(7)を設け、前記地盤掘削刃(6a)と前
記隔壁(7)の間に土砂充填空間(9)を、該地盤掘削
刃(6a)により地盤(2)を掘削して形成される土砂
(39)を、該隔壁(7)より後方側に所定量づつ排出
自在な形で、該土砂充填空間(9)に充填し得るように
形成したシールド装置(1’)において、前記土砂充填
空間(9)に、該土砂充填空間(9)中の土砂(39)
の比抵抗値(ρn)を検出し得る比抵抗値検出手段(1
5)を上下方向に移動自在に設け、前記比抵抗値検出手
段(15)に、該比抵抗値検出手段(15)が検出する
土砂(39)の比抵抗値(ρn)により前記土砂充填空
間(9)中の土砂(39)の充満度(RN)を演算する
土砂充満度演算手段(32、33)を接続し、前記土砂
充満度演算手段(32、33)から出力された土砂の充
満度(RN)に基づいて、前記土砂充填空間(9)中の
土砂(39)の密度(D)が所定の値(Dn)になるよ
う調整する密度調整手段(12、20)を設けて、構成
される。なお、( )内の番号等は、図面における対応
する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
作用の欄についても同様である。
刃(6a)と隔壁(7)を設け、前記地盤掘削刃(6
a)と前記隔壁(7)の間に土砂充填空間(9)を、該
地盤掘削刃(6a)により地盤(2)を掘削して形成さ
れる土砂(39)を、該隔壁(7)より後方側に所定量
づつ排出自在な形で、該土砂充填空間(9)に充填し得
るように形成したシールド装置(1)において、前記土
砂充填空間(9)に、該土砂充填空間(9)中の土砂
(39)の比抵抗値(ρn)を検出し得る比抵抗値検出
手段(15)を複数設け、前記複数の比抵抗値検出手段
(15)に、該比抵抗値検出手段(15)が検出する土
砂(39)の比抵抗値(ρn)により前記土砂充填空間
(9)中の土砂(39)の充満度(RN)を演算する土
砂充満度演算手段(32、33)を接続し、前記土砂充
満度演算手段(32、33)から出力された土砂(3
9)の充満度(RN)に基づいて、前記土砂充填空間
(9)中の土砂(39)の密度(D)が所定の値(D
n)になるよう調整する密度調整手段(12、20)を
設けて、構成される。また、本発明は、地盤掘削刃(6
a)と隔壁(7)を設け、前記地盤掘削刃(6a)と前
記隔壁(7)の間に土砂充填空間(9)を、該地盤掘削
刃(6a)により地盤(2)を掘削して形成される土砂
(39)を、該隔壁(7)より後方側に所定量づつ排出
自在な形で、該土砂充填空間(9)に充填し得るように
形成したシールド装置(1’)において、前記土砂充填
空間(9)に、該土砂充填空間(9)中の土砂(39)
の比抵抗値(ρn)を検出し得る比抵抗値検出手段(1
5)を上下方向に移動自在に設け、前記比抵抗値検出手
段(15)に、該比抵抗値検出手段(15)が検出する
土砂(39)の比抵抗値(ρn)により前記土砂充填空
間(9)中の土砂(39)の充満度(RN)を演算する
土砂充満度演算手段(32、33)を接続し、前記土砂
充満度演算手段(32、33)から出力された土砂の充
満度(RN)に基づいて、前記土砂充填空間(9)中の
土砂(39)の密度(D)が所定の値(Dn)になるよ
う調整する密度調整手段(12、20)を設けて、構成
される。なお、( )内の番号等は、図面における対応
する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、複数の比抵抗
値検出手段(15)が検出する比抵抗値(ρn)の大小
によって、土砂充満度演算手段(32、33)が、該比
抵抗値検出手段(15)の各々が位置する測定位置(P
Xn)部分の土砂(39)の充満度(RN)の大小を判
別し、該土砂(39)の充満度(RN)に基づいて、密
度調整手段(12、20)が土砂充填空間(9)内の土
砂(39)の密度(D)を所定の値(Dn)に調整した
状態で、地盤掘削刃(6a)が地盤(2)を掘削するよ
うに作用する。また、本発明は、上下方向に移動自在な
比抵抗値検出手段(15)の上下移動動作を利用して、
土砂充填空間(9)の任意の測定位置(PXn)におけ
る比抵抗値(ρn)を該比抵抗値検出手段(15)が検
出し、該検出された比抵抗値(ρn)に基づいて、土砂
充満度演算手段(32、33)が該測定位置(PXn)
部分毎の充満度(RN)を演算算出するように作用す
る。
値検出手段(15)が検出する比抵抗値(ρn)の大小
によって、土砂充満度演算手段(32、33)が、該比
抵抗値検出手段(15)の各々が位置する測定位置(P
Xn)部分の土砂(39)の充満度(RN)の大小を判
別し、該土砂(39)の充満度(RN)に基づいて、密
度調整手段(12、20)が土砂充填空間(9)内の土
砂(39)の密度(D)を所定の値(Dn)に調整した
状態で、地盤掘削刃(6a)が地盤(2)を掘削するよ
うに作用する。また、本発明は、上下方向に移動自在な
比抵抗値検出手段(15)の上下移動動作を利用して、
土砂充填空間(9)の任意の測定位置(PXn)におけ
る比抵抗値(ρn)を該比抵抗値検出手段(15)が検
出し、該検出された比抵抗値(ρn)に基づいて、土砂
充満度演算手段(32、33)が該測定位置(PXn)
部分毎の充満度(RN)を演算算出するように作用す
る。
【0006】
【実施例】図1は本発明によるシールド装置の一実施例
を示す断側面図、図2は図1のII、II矢視図、図3は図
1に示すシールド装置に用いられる比抵抗値検出用のセ
ンサの一例を示す図、図4は図3に示すセンサによって
検出された泥土比抵抗値の経時変化様態の一例を示す
図、図5は図1に示すシールド装置における泥水圧管理
装置の制御系統の一例を示す図、図6は本発明によるシ
ールド装置の別の実施例を示す図である。
を示す断側面図、図2は図1のII、II矢視図、図3は図
1に示すシールド装置に用いられる比抵抗値検出用のセ
ンサの一例を示す図、図4は図3に示すセンサによって
検出された泥土比抵抗値の経時変化様態の一例を示す
図、図5は図1に示すシールド装置における泥水圧管理
装置の制御系統の一例を示す図、図6は本発明によるシ
ールド装置の別の実施例を示す図である。
【0007】トンネル掘進中のシールド装置1は、図1
に示すように、所定性状の地盤である地山2の土圧を支
持し得る形で横転円筒状に形成された外殻5を有してお
り、外殻5は、該シールド装置1自体によって地山2中
に横転円柱状に掘進形成された坑道3の矢印A方向側端
部に示す先頭位置に配置している。外殻5の図1左部に
示す前部には、カッタディスク6が、該カッタディスク
6の前面側に装着された地盤掘削刃である掘削刃6aを
切羽2aと対向させた形で設けられており、カッタディ
スク6は、坑道3の先頭位置におけるトンネル軸心と整
合した形のシールド軸心CT1を中心として、外殻5に
対して矢印C、D方向に旋回駆動自在な形になってい
る。カッタディスク6には、外殻5内への掘削土砂取り
込み口である開口部6sが、該カッタディスク6のフレ
ーム部分を矢印A、B方向に貫通する形で穿設形成され
ており、シールド装置1は、地山2から掘削によって生
じる土砂39が、開口部6sを介して外殻5内に取り入
み自在な形になっている。
に示すように、所定性状の地盤である地山2の土圧を支
持し得る形で横転円筒状に形成された外殻5を有してお
り、外殻5は、該シールド装置1自体によって地山2中
に横転円柱状に掘進形成された坑道3の矢印A方向側端
部に示す先頭位置に配置している。外殻5の図1左部に
示す前部には、カッタディスク6が、該カッタディスク
6の前面側に装着された地盤掘削刃である掘削刃6aを
切羽2aと対向させた形で設けられており、カッタディ
スク6は、坑道3の先頭位置におけるトンネル軸心と整
合した形のシールド軸心CT1を中心として、外殻5に
対して矢印C、D方向に旋回駆動自在な形になってい
る。カッタディスク6には、外殻5内への掘削土砂取り
込み口である開口部6sが、該カッタディスク6のフレ
ーム部分を矢印A、B方向に貫通する形で穿設形成され
ており、シールド装置1は、地山2から掘削によって生
じる土砂39が、開口部6sを介して外殻5内に取り入
み自在な形になっている。
【0008】また、外殻5の内側には、図1に示すよう
に、その全体形状が略円盤状に形成された隔壁7が、前
記カッタディスク6のカッタヘッド部分と図1左右方向
に所定の間隔をもって対向する形で、該外殻5の内周面
等に固定装着されて設けられており、外殻5の内側に
は、隔壁7とカッタディスク6の掘削刃6aの間に土砂
充填空間としてチャンバ9が、該掘削刃6aにより地山
2を掘削して形成される土砂39を前記開口部6sを介
してここに取り込み充填自在な形で、空間状に形成配設
されている。隔壁7の下部には排土口7cが、チャンバ
9内を該隔壁7の後側に向けて連通させる形で開口形成
されており、排土口7cにはスクリュコンベヤ10が、
そのパイプ状に形成されたケーシング10a内において
スクリュ羽根付きのロータ10bが旋回駆動する動作を
介してチャンバ9内の土砂39を排土口7cから、隔壁
7より後方側(矢印B方向側)に所定量づつ排出自在な
形でここに装着されている。スクリュコンベヤ10の矢
印B方向側に示す後側にはベルトコンベヤ11が、該ス
クリュコンベヤ10によってその排土口10c迄搬送さ
れる土砂39を、該排土口10cからさらに坑道3の後
側に向けて搬送し得る形で設けられており、排土口10
cには排土量調整装置20が、スクリュコンベヤ10か
らベルトコンベヤ11に排出される土砂39の排出量を
任意に調整し得る形で設けられている。一方、隔壁7の
上部には、図1に示すように、注入口7aが、チャンバ
9の内外を連通させる形で開口形成されており、注入口
7aには、チャンバ9内に作泥水38を任意の量づつ供
給自在な作泥水供給装置12が、注入パイプ12aを介
して接続されている。
に、その全体形状が略円盤状に形成された隔壁7が、前
記カッタディスク6のカッタヘッド部分と図1左右方向
に所定の間隔をもって対向する形で、該外殻5の内周面
等に固定装着されて設けられており、外殻5の内側に
は、隔壁7とカッタディスク6の掘削刃6aの間に土砂
充填空間としてチャンバ9が、該掘削刃6aにより地山
2を掘削して形成される土砂39を前記開口部6sを介
してここに取り込み充填自在な形で、空間状に形成配設
されている。隔壁7の下部には排土口7cが、チャンバ
9内を該隔壁7の後側に向けて連通させる形で開口形成
されており、排土口7cにはスクリュコンベヤ10が、
そのパイプ状に形成されたケーシング10a内において
スクリュ羽根付きのロータ10bが旋回駆動する動作を
介してチャンバ9内の土砂39を排土口7cから、隔壁
7より後方側(矢印B方向側)に所定量づつ排出自在な
形でここに装着されている。スクリュコンベヤ10の矢
印B方向側に示す後側にはベルトコンベヤ11が、該ス
クリュコンベヤ10によってその排土口10c迄搬送さ
れる土砂39を、該排土口10cからさらに坑道3の後
側に向けて搬送し得る形で設けられており、排土口10
cには排土量調整装置20が、スクリュコンベヤ10か
らベルトコンベヤ11に排出される土砂39の排出量を
任意に調整し得る形で設けられている。一方、隔壁7の
上部には、図1に示すように、注入口7aが、チャンバ
9の内外を連通させる形で開口形成されており、注入口
7aには、チャンバ9内に作泥水38を任意の量づつ供
給自在な作泥水供給装置12が、注入パイプ12aを介
して接続されている。
【0009】ところで、シールド装置1には、前記チャ
ンバ9内に充填された土砂39の泥土圧を管理するため
の泥土圧管理装置13が設けられており、泥土圧管理装
置13は、チャンバ9中の土砂39の比抵抗値ρnをそ
れぞれ検出するための被抵抗値検出手段として、実施例
においては4電極式のセンサ15を複数有している。複
数のセンサ15は、図1又は図2に示すように、前記外
殻5の内周面及び隔壁7の前面側等に、互いに所定の間
隔をなす形で、それぞれ装着されており、各センサ15
は、図3に示すように、片状に形成された絶縁体16を
有している。絶縁体16には図3上端部及び下端部に示
す、一対の電極17A、17Bが、図3においては位置
P1と位置P2との間に所定電圧を印加するように電流
を通じ得る形で、所定の間隔L1をなすよう装着配設さ
れており、一対の電極17A、17B間には、一対の測
定電極19A、19Bが、該測定電極19A、19B間
の電圧の値Vnを計測して、これによって各測定位置P
Xnの土砂39の比抵抗値ρnを検出し得る形で、所定
の間隔L2をなすよう設けられている。
ンバ9内に充填された土砂39の泥土圧を管理するため
の泥土圧管理装置13が設けられており、泥土圧管理装
置13は、チャンバ9中の土砂39の比抵抗値ρnをそ
れぞれ検出するための被抵抗値検出手段として、実施例
においては4電極式のセンサ15を複数有している。複
数のセンサ15は、図1又は図2に示すように、前記外
殻5の内周面及び隔壁7の前面側等に、互いに所定の間
隔をなす形で、それぞれ装着されており、各センサ15
は、図3に示すように、片状に形成された絶縁体16を
有している。絶縁体16には図3上端部及び下端部に示
す、一対の電極17A、17Bが、図3においては位置
P1と位置P2との間に所定電圧を印加するように電流
を通じ得る形で、所定の間隔L1をなすよう装着配設さ
れており、一対の電極17A、17B間には、一対の測
定電極19A、19Bが、該測定電極19A、19B間
の電圧の値Vnを計測して、これによって各測定位置P
Xnの土砂39の比抵抗値ρnを検出し得る形で、所定
の間隔L2をなすよう設けられている。
【0010】また、泥土圧管理装置13は、図5に示す
ように、主制御部31を有しており、主制御部31に
は、比抵抗値演算部32、充満度判定部33、作泥水注
入量制御部35、排土量制御部36等が接続している。
そして、比抵抗値演算部32には前記センサ15の各々
が、作泥水注入量制御部35には前記作泥水供給装置1
2が、排土量制御部36には前記排土量調整装置20
が、それぞれ接続されている。従って、泥土圧管理装置
13は、各センサ15が、その電極17A、17Bを介
して流された電流Iによって測定電極19A、19Bが
捉えた電圧Vの値Vnから、該センサ15のそれぞれが
位置するチャンバ9内の各測定位置PXnにおける比抵
抗値ρnをそれぞれ検出して、該検出された比抵抗値ρ
nによって、比抵抗値演算部32、充満度判定部33
が、チャンバ9内の充満度RNを演算する充満度演算手
段として、各測定位置PXn毎の被測定物質、即ち土砂
39の充満度RNを演算判定し得るように構成されてい
る。そして、該演算判定された土砂39の充満度RNに
基づいて、作泥水供給装置12が注入口7aへの作泥水
38の供給量を調整し、また排土量調整装置20がスク
リュコンベヤ10の排土口10cからベルトコンベヤ1
1側に排出される土砂39の排出量を調整することによ
って、チャンバ9内の土砂39の密度Dが所定の値Dn
になるよう調整し得る形で、該作泥水供給装置12と排
土量調整装置20は、シールド装置1における密度調整
手段を構成する形になっている。
ように、主制御部31を有しており、主制御部31に
は、比抵抗値演算部32、充満度判定部33、作泥水注
入量制御部35、排土量制御部36等が接続している。
そして、比抵抗値演算部32には前記センサ15の各々
が、作泥水注入量制御部35には前記作泥水供給装置1
2が、排土量制御部36には前記排土量調整装置20
が、それぞれ接続されている。従って、泥土圧管理装置
13は、各センサ15が、その電極17A、17Bを介
して流された電流Iによって測定電極19A、19Bが
捉えた電圧Vの値Vnから、該センサ15のそれぞれが
位置するチャンバ9内の各測定位置PXnにおける比抵
抗値ρnをそれぞれ検出して、該検出された比抵抗値ρ
nによって、比抵抗値演算部32、充満度判定部33
が、チャンバ9内の充満度RNを演算する充満度演算手
段として、各測定位置PXn毎の被測定物質、即ち土砂
39の充満度RNを演算判定し得るように構成されてい
る。そして、該演算判定された土砂39の充満度RNに
基づいて、作泥水供給装置12が注入口7aへの作泥水
38の供給量を調整し、また排土量調整装置20がスク
リュコンベヤ10の排土口10cからベルトコンベヤ1
1側に排出される土砂39の排出量を調整することによ
って、チャンバ9内の土砂39の密度Dが所定の値Dn
になるよう調整し得る形で、該作泥水供給装置12と排
土量調整装置20は、シールド装置1における密度調整
手段を構成する形になっている。
【0011】シールド装置1は、以上のような構成を有
しているので、該シールド装置1の掘進作業時には、地
山2を矢印A方向に掘進していく形で坑道3を掘削形成
するために、シールド装置1に後続して建て込まれた覆
工30の前端部に外殻5の反力を求める形にしておい
て、シールド軸心CT1を回転中心としてカッタディス
ク6を矢印C又はD方向に旋回駆動させる。すると、カ
ッタディスク6の前面側に装着された掘削刃6aが地山
2を掘削することによって切羽2aが図1矢印A方向に
前進し、これと共に、外殻5が前進する。この際掘削刃
6aによって掘削された地山2は、土砂39になって、
カッタディスク6に貫通形成された開口部6sからチャ
ンバ9内に入り込み、該チャンバ9に充填されていく。
そこで、シールド装置1においては、土砂39をチャン
バ9に充満させた状態にして、該チャンバ9及びスクリ
ュコンベヤ10内に充満された土砂39の泥土圧を介し
て、地山2の土圧に対抗させる形で切羽2aを支持しつ
つ、掘進を行う。そして、該切羽2aを支持するのに余
った分の土砂39はスクリュコンベヤ10、ベルトコン
ベヤ11を介してシールド後方側に搬出する。
しているので、該シールド装置1の掘進作業時には、地
山2を矢印A方向に掘進していく形で坑道3を掘削形成
するために、シールド装置1に後続して建て込まれた覆
工30の前端部に外殻5の反力を求める形にしておい
て、シールド軸心CT1を回転中心としてカッタディス
ク6を矢印C又はD方向に旋回駆動させる。すると、カ
ッタディスク6の前面側に装着された掘削刃6aが地山
2を掘削することによって切羽2aが図1矢印A方向に
前進し、これと共に、外殻5が前進する。この際掘削刃
6aによって掘削された地山2は、土砂39になって、
カッタディスク6に貫通形成された開口部6sからチャ
ンバ9内に入り込み、該チャンバ9に充填されていく。
そこで、シールド装置1においては、土砂39をチャン
バ9に充満させた状態にして、該チャンバ9及びスクリ
ュコンベヤ10内に充満された土砂39の泥土圧を介し
て、地山2の土圧に対抗させる形で切羽2aを支持しつ
つ、掘進を行う。そして、該切羽2aを支持するのに余
った分の土砂39はスクリュコンベヤ10、ベルトコン
ベヤ11を介してシールド後方側に搬出する。
【0012】こうしてシールド掘進を行う際、チャンバ
9内の土砂39の泥土圧を所定の値に維持した状態で、
掘進を行う必要がある。そこで、シールド装置1におい
ては、その泥土圧管理装置13を用いて、チャンバ9内
の土砂39の充満度RNに応じて土砂39の排出量及び
作泥水38の供給量を調整する形で、該チャンバ9中の
土砂39の密度Dを所定の値Dnに調整していく。これ
には、以下に述べるように、センサ15を介して検出さ
れる比抵抗値ρnの値によって、比抵抗値演算部32と
充満度判定部33にチャンバ9中の土砂39の充満度R
Nを演算させて、該比抵抗値演算部32と充満度判定部
33により出力された土砂39の充満度RNに基づい
て、作泥水供給装置12によって作泥水38をチャンバ
9内に適宜量づつ注入供給すると共に、排土量調整装置
20によって該チャンバ9内からスクリュコンベヤ10
を介してベルトコンベヤ11側に排出される土砂39量
を調整することによって、該チャンバ9内において土砂
39が所定の密度で充満された形になるよう保持した状
態で、掘進を継続する。
9内の土砂39の泥土圧を所定の値に維持した状態で、
掘進を行う必要がある。そこで、シールド装置1におい
ては、その泥土圧管理装置13を用いて、チャンバ9内
の土砂39の充満度RNに応じて土砂39の排出量及び
作泥水38の供給量を調整する形で、該チャンバ9中の
土砂39の密度Dを所定の値Dnに調整していく。これ
には、以下に述べるように、センサ15を介して検出さ
れる比抵抗値ρnの値によって、比抵抗値演算部32と
充満度判定部33にチャンバ9中の土砂39の充満度R
Nを演算させて、該比抵抗値演算部32と充満度判定部
33により出力された土砂39の充満度RNに基づい
て、作泥水供給装置12によって作泥水38をチャンバ
9内に適宜量づつ注入供給すると共に、排土量調整装置
20によって該チャンバ9内からスクリュコンベヤ10
を介してベルトコンベヤ11側に排出される土砂39量
を調整することによって、該チャンバ9内において土砂
39が所定の密度で充満された形になるよう保持した状
態で、掘進を継続する。
【0013】即ち、シールド掘進時、泥土圧管理装置1
3の主制御部31は、前記外殻5の内周面及び隔壁7の
前面側等に装着された複数のセンサ15のそれぞれに、
チャンバ9内における各測定位置PXnの電極17A、
17B間で所定電圧を印加するように電流Iを通じさせ
て、この際の電圧Vの値Vnを、測定電極19A、19
Bに測定させる。すると、複数のセンサ15は、チャン
バ9内において互いに所定の間隔をなす形になっている
各測定位置PXnにおいて、測定電極19A、19B間
の電圧Vの値Vnを測定する形で、各測定位置PXn毎
の比抵抗値ρnを検出する。そこで、主制御部31は、
比抵抗値演算部32に、測定位置PXnにおける比抵抗
値ρnの値をそれぞれ演算算出させて、該比抵抗値ρn
に基づいて、充満度判定部33にチャンバ9内の土砂3
9の充満度RNを判定させる。すると、図3に示すよう
な4電極式のセンサ15によって検出された比抵抗値ρ
n(即ち抵抗率)は、公知のように、チャンバ9内の計
測対象物質、即ち本実施例においては土砂39の密度等
に起因してこれが保有している電気伝導率に対応した形
で所定の値を呈するように変化する。
3の主制御部31は、前記外殻5の内周面及び隔壁7の
前面側等に装着された複数のセンサ15のそれぞれに、
チャンバ9内における各測定位置PXnの電極17A、
17B間で所定電圧を印加するように電流Iを通じさせ
て、この際の電圧Vの値Vnを、測定電極19A、19
Bに測定させる。すると、複数のセンサ15は、チャン
バ9内において互いに所定の間隔をなす形になっている
各測定位置PXnにおいて、測定電極19A、19B間
の電圧Vの値Vnを測定する形で、各測定位置PXn毎
の比抵抗値ρnを検出する。そこで、主制御部31は、
比抵抗値演算部32に、測定位置PXnにおける比抵抗
値ρnの値をそれぞれ演算算出させて、該比抵抗値ρn
に基づいて、充満度判定部33にチャンバ9内の土砂3
9の充満度RNを判定させる。すると、図3に示すよう
な4電極式のセンサ15によって検出された比抵抗値ρ
n(即ち抵抗率)は、公知のように、チャンバ9内の計
測対象物質、即ち本実施例においては土砂39の密度等
に起因してこれが保有している電気伝導率に対応した形
で所定の値を呈するように変化する。
【0014】例えば、土砂39が常に所定の状態で密実
充填されている測定位置PXnにおいてセンサ15を介
して検出される比抵抗値ρnは、図4においてLINE
1に示すように、所定の比抵抗値ρpとρrの間の値を
呈する形で、掘削時間tの経過によって変化することな
く安定している。一方、掘削開始初期に充填されていた
土砂39が、間隙或いは地山2中の水或いは作泥水38
と置換して、該土砂39の密度Dが小さくなってしまっ
た測定位置PXnにおいてセンサ15を介して検出され
る比抵抗値ρnは、図4においてLINE2に示すよう
に、掘削時間tの経過によって徐々に下降曲線を辿る形
で変化する。即ち、センサ15を介して比抵抗値演算部
32が演算算出する比抵抗値ρnは、チャンバ9内の各
測定位置PXnにおける土砂39の密度Dに対応した形
になり、土砂39が密実でなくなった測定位置PXnで
は比抵抗値ρnが所定の値ρpより小に、また土砂39
が過密になった測定位置PXnでは比抵抗値ρnが所定
の値ρrより大になる。従って、例えば図1一点鎖線L
Gより上側のチャンバ9部分に作泥水38が溜って土砂
39が希薄になってきた場合には、該一点鎖線LGより
図1上側に配置しているセンサ15を介して検出される
比抵抗値ρnは図4LINE2に示すように下降曲線を
辿る。そこで、泥土圧管理装置13の主制御部31は、
充満度判定部33に、複数のセンサ15のそれぞれを介
して被抵抗値演算部32によって検出演算された各測定
位置PXnの比抵抗値ρnによって、充満度判定部33
に、チャンバ9内の測定位置PXn毎の土砂39の充満
度RNを判定させて、該判定された充満度RNに基づい
た形で、作泥水注入量制御部35に、作泥水供給装置1
2がチャンバ9に注入する作泥水38の注入量を制御さ
せ、また、排土量制御部36に、スクリュコンベヤ10
の排土口10cからベルトコンベヤ11に排土される土
砂39量を調整するよう排土量調整装置20を制御させ
て、これによってチャンバ9内の土砂39の密度Dが所
定の値Dnになるよう調整制御する。すると、チャンバ
9は、常に各測定位置PXn間で均質な密度Dの土砂3
9が該チャンバ9の全部の領域中に充満された状態にな
り、この状態が保持されるように、土圧管理される。
充填されている測定位置PXnにおいてセンサ15を介
して検出される比抵抗値ρnは、図4においてLINE
1に示すように、所定の比抵抗値ρpとρrの間の値を
呈する形で、掘削時間tの経過によって変化することな
く安定している。一方、掘削開始初期に充填されていた
土砂39が、間隙或いは地山2中の水或いは作泥水38
と置換して、該土砂39の密度Dが小さくなってしまっ
た測定位置PXnにおいてセンサ15を介して検出され
る比抵抗値ρnは、図4においてLINE2に示すよう
に、掘削時間tの経過によって徐々に下降曲線を辿る形
で変化する。即ち、センサ15を介して比抵抗値演算部
32が演算算出する比抵抗値ρnは、チャンバ9内の各
測定位置PXnにおける土砂39の密度Dに対応した形
になり、土砂39が密実でなくなった測定位置PXnで
は比抵抗値ρnが所定の値ρpより小に、また土砂39
が過密になった測定位置PXnでは比抵抗値ρnが所定
の値ρrより大になる。従って、例えば図1一点鎖線L
Gより上側のチャンバ9部分に作泥水38が溜って土砂
39が希薄になってきた場合には、該一点鎖線LGより
図1上側に配置しているセンサ15を介して検出される
比抵抗値ρnは図4LINE2に示すように下降曲線を
辿る。そこで、泥土圧管理装置13の主制御部31は、
充満度判定部33に、複数のセンサ15のそれぞれを介
して被抵抗値演算部32によって検出演算された各測定
位置PXnの比抵抗値ρnによって、充満度判定部33
に、チャンバ9内の測定位置PXn毎の土砂39の充満
度RNを判定させて、該判定された充満度RNに基づい
た形で、作泥水注入量制御部35に、作泥水供給装置1
2がチャンバ9に注入する作泥水38の注入量を制御さ
せ、また、排土量制御部36に、スクリュコンベヤ10
の排土口10cからベルトコンベヤ11に排土される土
砂39量を調整するよう排土量調整装置20を制御させ
て、これによってチャンバ9内の土砂39の密度Dが所
定の値Dnになるよう調整制御する。すると、チャンバ
9は、常に各測定位置PXn間で均質な密度Dの土砂3
9が該チャンバ9の全部の領域中に充満された状態にな
り、この状態が保持されるように、土圧管理される。
【0015】即ち、主制御部31は、作泥水注入量制御
部35と排土量制御部36に、充満度判定部33によっ
て判定された充満度RNに対応するよう、作泥水供給装
置12による作泥水38の注入量と排土量調整装置20
による土砂39の排出量をそれぞれ制御させて、これに
よって、チャンバ9内の全ての測定位置PXnにおける
比抵抗値ρnが、図4斜線領域で示すように、値ρpと
値ρrの間の所定の値ρnを呈するように、該チャンバ
9内の土圧を管理調整する。こうして泥土圧管理装置1
3が、チャンバ9内の全ての測定位置PXnのセンサ1
5が検出する比抵抗値ρnが所定の値ρpと値ρrの間
になるよう、作泥水供給装置12と排土量調整装置20
を制御していくことによって、該チャンバ9内には、そ
の上部に過供給された作泥水38が溜って土砂39が希
薄になっていることなく、常に所定の土圧の土砂39が
均質且つ密実に所定の土圧でチャンバ9全体に充満され
た状態になって、該密実充満された土砂39の土圧によ
って地山2の土圧に抗する形で、常に切羽2aを好適に
支持しつつ掘進を継続することが出来る。同様に、泥土
圧管理装置13を介してチャンバ9内の土圧が管理調整
されることによって、該チャンバ9の下部において、土
砂39が過密に圧密されて、該圧密土砂39が掘削の障
害になることがないので、シールド掘進の円滑化が図ら
れる。
部35と排土量制御部36に、充満度判定部33によっ
て判定された充満度RNに対応するよう、作泥水供給装
置12による作泥水38の注入量と排土量調整装置20
による土砂39の排出量をそれぞれ制御させて、これに
よって、チャンバ9内の全ての測定位置PXnにおける
比抵抗値ρnが、図4斜線領域で示すように、値ρpと
値ρrの間の所定の値ρnを呈するように、該チャンバ
9内の土圧を管理調整する。こうして泥土圧管理装置1
3が、チャンバ9内の全ての測定位置PXnのセンサ1
5が検出する比抵抗値ρnが所定の値ρpと値ρrの間
になるよう、作泥水供給装置12と排土量調整装置20
を制御していくことによって、該チャンバ9内には、そ
の上部に過供給された作泥水38が溜って土砂39が希
薄になっていることなく、常に所定の土圧の土砂39が
均質且つ密実に所定の土圧でチャンバ9全体に充満され
た状態になって、該密実充満された土砂39の土圧によ
って地山2の土圧に抗する形で、常に切羽2aを好適に
支持しつつ掘進を継続することが出来る。同様に、泥土
圧管理装置13を介してチャンバ9内の土圧が管理調整
されることによって、該チャンバ9の下部において、土
砂39が過密に圧密されて、該圧密土砂39が掘削の障
害になることがないので、シールド掘進の円滑化が図ら
れる。
【0016】なお、上述した実施例においては、チャン
バ9内において各測定位置PXnの比抵抗値ρnを検出
するためのセンサ15を、外殻5の内周面及び隔壁7の
前面側等に互いに所定の間隔をなす形で複数装着した例
を述べたが、センサ15は、少なくとも1ヶ或いは複数
のセンサ15が、該チャンバ9内において上下方向に移
動自在であるように設けられていても良い。すると、チ
ャンバ9内の各所における比抵抗値ρnを検出するため
のセンサ15を多数用いる必要なく、単一或いは少数の
センサ15によって、該センサ15をチャンバ9内で上
下に移動させながら各所の比抵抗値ρnを測定検出させ
る形で、該チャンバ9内の各所における土砂39の充満
度RNを容易に検出することが出来る。当該上下に移動
するセンサ15は、図6に示すように、シールド装置
1’のカッタディスク6に、該カッタディスク6と共に
回転自在な形で装着されていても構わない。こうして、
センサ15をカッタディスク6等に該カッタディスク6
と共に回転自在な形で装着しておけば、該センサ15
は、シールド掘進動作時にカッタディスク6の旋回駆動
動作によってチャンバ9内を矢印C、D方向に示すトン
ネル周方向に沿って回転移動することが出来るので、該
センサ15を上下移動させる移動駆動手段が省略され
る。こうして、トンネル周方向に回転自在であることを
含めて、上下方向に移動自在なセンサ15を用いれば、
チャンバ9内における計測点を連続的に多数任意の位置
に設定することが出来るので、チャンバ9内において計
測対象とならない領域を減らして、比抵抗値ρnの計測
精度を向上させることが可能になる。なお、センサ15
の配設個数は、該センサ15が図6に示すように上下方
向に移動自在である場合においても或いは先に延べて図
1に示すように固定されている場合においても任意であ
り、また、該センサ15の装着位置及び、これが上下に
移動自在である場合の移動駆動方法は、上述した以外の
構成であっても差し支えない。さらに、こうしてチャン
バ9内の土砂39の比抵抗値ρnを検出するための比抵
抗値検出手段は、実施例で述べたように4電極式のセン
サ15に限定されるものではなく、その他の比抵抗値検
出手段が適用されても何等差し支えない。
バ9内において各測定位置PXnの比抵抗値ρnを検出
するためのセンサ15を、外殻5の内周面及び隔壁7の
前面側等に互いに所定の間隔をなす形で複数装着した例
を述べたが、センサ15は、少なくとも1ヶ或いは複数
のセンサ15が、該チャンバ9内において上下方向に移
動自在であるように設けられていても良い。すると、チ
ャンバ9内の各所における比抵抗値ρnを検出するため
のセンサ15を多数用いる必要なく、単一或いは少数の
センサ15によって、該センサ15をチャンバ9内で上
下に移動させながら各所の比抵抗値ρnを測定検出させ
る形で、該チャンバ9内の各所における土砂39の充満
度RNを容易に検出することが出来る。当該上下に移動
するセンサ15は、図6に示すように、シールド装置
1’のカッタディスク6に、該カッタディスク6と共に
回転自在な形で装着されていても構わない。こうして、
センサ15をカッタディスク6等に該カッタディスク6
と共に回転自在な形で装着しておけば、該センサ15
は、シールド掘進動作時にカッタディスク6の旋回駆動
動作によってチャンバ9内を矢印C、D方向に示すトン
ネル周方向に沿って回転移動することが出来るので、該
センサ15を上下移動させる移動駆動手段が省略され
る。こうして、トンネル周方向に回転自在であることを
含めて、上下方向に移動自在なセンサ15を用いれば、
チャンバ9内における計測点を連続的に多数任意の位置
に設定することが出来るので、チャンバ9内において計
測対象とならない領域を減らして、比抵抗値ρnの計測
精度を向上させることが可能になる。なお、センサ15
の配設個数は、該センサ15が図6に示すように上下方
向に移動自在である場合においても或いは先に延べて図
1に示すように固定されている場合においても任意であ
り、また、該センサ15の装着位置及び、これが上下に
移動自在である場合の移動駆動方法は、上述した以外の
構成であっても差し支えない。さらに、こうしてチャン
バ9内の土砂39の比抵抗値ρnを検出するための比抵
抗値検出手段は、実施例で述べたように4電極式のセン
サ15に限定されるものではなく、その他の比抵抗値検
出手段が適用されても何等差し支えない。
【0017】また、上述した実施例においては、センサ
15が検出する土砂39の比抵抗値ρnによりチャンバ
9中の土砂39の充満度RNを演算算出するために、泥
土圧管理装置13の比抵抗値演算部32と充満度判定部
33を適用した例を述べたが、センサ15等の比抵抗値
検出手段に接続される土砂充満度演算手段は、該比抵抗
値演算部32と充満度判定部33以外のものであっても
良い。さらに、これら、被抵抗値演算部32、充満度判
定部33等により構成される土砂充満度演算手段が出力
する土砂39の充満度RNに基づいて、チャンバ9中の
土砂39の密度Dが所定の値Dnになるように調整する
ための、密度調整手段は、実施例で述べたような、作泥
水供給装置12や排土量調整装置20に限定されるもの
ではない。なお、上述した実施例においては、本発明に
よるシールド装置を、チャンバ9内に作泥水38を注入
供給して土砂39を泥土状にした状態で切羽2aを保持
するようにした、いわゆる泥土圧式のシールド装置1に
適用した例を述べたが、本発明の適用は、必ずしもこう
いった作泥水38を注入する形の泥土圧式のシールド装
置に限定されるものではなく、例えば作泥水38を用い
ないような、その他の土圧式のシールド装置に適用され
ても差し支えない。その際の、カッタディスク6や隔壁
7及び、両者6、7間に形成されるチャンバ9の形態、
及び掘削された土砂39を隔壁7の後方側に排出するた
めのスクリュコンベヤ10等の土砂排出手段の形態は、
任意である。また、上述した実施例においては、チャン
バ9内の土圧を管理するための泥土圧管理装置13は、
センサ15等を介して土砂39の比抵抗値ρnを検出
し、該比抵抗値ρnによってチャンバ9内の充満度RN
を演算算出し、該充満度RNに基づいて作泥水供給装置
12、排土量調整装置20等の密度調整手段を作動させ
るようにして、土圧管理するように構成されているもの
であり、該土砂39の土圧を直接計測するものではな
い。従って、シールド装置1には、土砂39の比抵抗値
ρnを検出して該比抵抗値ρnによって充満度RNを演
算算出するための、実施例で述べたような比抵抗値検出
手段及び土砂充満度演算手段等と共に、従来用いられて
いる公知の土圧計を併設しておき、該土圧計を用いて土
砂39の土圧を直接計測することによって、さらに一層
精密な土圧管理をおこなっても良いことは勿論である。
15が検出する土砂39の比抵抗値ρnによりチャンバ
9中の土砂39の充満度RNを演算算出するために、泥
土圧管理装置13の比抵抗値演算部32と充満度判定部
33を適用した例を述べたが、センサ15等の比抵抗値
検出手段に接続される土砂充満度演算手段は、該比抵抗
値演算部32と充満度判定部33以外のものであっても
良い。さらに、これら、被抵抗値演算部32、充満度判
定部33等により構成される土砂充満度演算手段が出力
する土砂39の充満度RNに基づいて、チャンバ9中の
土砂39の密度Dが所定の値Dnになるように調整する
ための、密度調整手段は、実施例で述べたような、作泥
水供給装置12や排土量調整装置20に限定されるもの
ではない。なお、上述した実施例においては、本発明に
よるシールド装置を、チャンバ9内に作泥水38を注入
供給して土砂39を泥土状にした状態で切羽2aを保持
するようにした、いわゆる泥土圧式のシールド装置1に
適用した例を述べたが、本発明の適用は、必ずしもこう
いった作泥水38を注入する形の泥土圧式のシールド装
置に限定されるものではなく、例えば作泥水38を用い
ないような、その他の土圧式のシールド装置に適用され
ても差し支えない。その際の、カッタディスク6や隔壁
7及び、両者6、7間に形成されるチャンバ9の形態、
及び掘削された土砂39を隔壁7の後方側に排出するた
めのスクリュコンベヤ10等の土砂排出手段の形態は、
任意である。また、上述した実施例においては、チャン
バ9内の土圧を管理するための泥土圧管理装置13は、
センサ15等を介して土砂39の比抵抗値ρnを検出
し、該比抵抗値ρnによってチャンバ9内の充満度RN
を演算算出し、該充満度RNに基づいて作泥水供給装置
12、排土量調整装置20等の密度調整手段を作動させ
るようにして、土圧管理するように構成されているもの
であり、該土砂39の土圧を直接計測するものではな
い。従って、シールド装置1には、土砂39の比抵抗値
ρnを検出して該比抵抗値ρnによって充満度RNを演
算算出するための、実施例で述べたような比抵抗値検出
手段及び土砂充満度演算手段等と共に、従来用いられて
いる公知の土圧計を併設しておき、該土圧計を用いて土
砂39の土圧を直接計測することによって、さらに一層
精密な土圧管理をおこなっても良いことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、掘
削刃6a等の地盤掘削刃と隔壁7を設け、前記地盤掘削
刃と前記隔壁7の間にチャンバ9等の土砂充填空間を、
該地盤掘削刃により地山2等の地盤を掘削して形成され
る土砂39を、該隔壁7より後方側に所定量づつ排出自
在な形で、該土砂充填空間に充填し得るように形成した
シールド装置1等のシールド装置において、前記土砂充
填空間に、該土砂充填空間中の土砂39の比抵抗値ρn
を検出し得るセンサ15等の比抵抗値検出手段を複数設
け、前記複数の比抵抗値検出手段に、該比抵抗値検出手
段が検出する土砂39の比抵抗値ρnにより前記土砂充
填空間中の土砂39の充満度RNを演算する比抵抗値演
算部32、充満度判定部33等の土砂充満度演算手段を
接続し、前記土砂充満度演算手段から出力された土砂3
9の充満度RNに基づいて、前記土砂充填空間中の土砂
39の密度Dが所定の値Dnになるよう調整する作泥水
供給装置12、排土量調整装置20等の密度調整手段を
設けて構成したので、複数の比抵抗値検出手段が検出す
る比抵抗値ρnの大小によって、土砂充満度演算手段
が、該比抵抗値検出手段の各々が位置する測定位置PX
n部分の土砂39の充満度RNの大小を判別し、該土砂
39の充満度RNに基づいて、密度調整手段が土砂充填
空間内の土砂39の密度Dを所定の値Dnに調整した状
態で、地盤掘削刃が地盤を掘削することが出来る。即
ち、本発明ではセンサ15等の比抵抗値検出手段が検出
する比抵抗値ρnが、被測定対象物の充満度RNに対応
した形になることを利用して、複数の該比抵抗値検出手
段と土砂充満度演算手段によって、該比抵抗値検出手段
が位置する土砂充填空間中の土砂39の充満度RNを精
密に演算算出出来るので、該土砂充填空間即ちシールド
チャンバ内の泥土充満度を常に正確に把握しておくこと
が出来る。そして、密度調整手段は、該算出された充満
度RNに基づいて土砂充填空間中の土砂39の排土量或
いは作泥水供給量等を調整する形で、該土砂充填空間中
の土砂39の密度Dを所定の値Dnに調整する。従っ
て、シールド掘進動作時に土砂充填空間中の土砂39
は、複数の比抵抗値検出手段の各々が位置する各測定位
置PXn間で均質な充満度RNになるように、即ちその
密度Dが一様な所定の値Dnになるように密度調整手段
を介して密度調整された状態で、シールド装置による掘
進進行が行われる。よって、本発明によるシールド装置
を用いれば、常に土砂充填空間即ちシールドチャンバ内
の泥土充満度に対応させた形で掘削土砂の土圧管理を行
うことが出来る。これによって、シールド装置の掘進動
作中に、その土砂充填空間の上部等に過供給された作泥
水等の水分が溜って切羽崩壊の危険性を生じたり、或い
は、該土砂充填空間の下部等に土砂39が過圧密されて
シールド掘進動作の障害になる危険性はなくなり、施工
の信頼性が高くなる。従って、本発明によるシールド装
置は、切羽崩壊の危険性の高い難しい地盤に対しても、
該地盤の掘進によって土砂充填空間中に均質に充満され
た土砂39等の掘削土砂の土圧を利用して該地盤の土圧
を的確に抑える形で、常に切羽を安定的に支持しつつ、
円滑なる掘進を行うことが出来る。
削刃6a等の地盤掘削刃と隔壁7を設け、前記地盤掘削
刃と前記隔壁7の間にチャンバ9等の土砂充填空間を、
該地盤掘削刃により地山2等の地盤を掘削して形成され
る土砂39を、該隔壁7より後方側に所定量づつ排出自
在な形で、該土砂充填空間に充填し得るように形成した
シールド装置1等のシールド装置において、前記土砂充
填空間に、該土砂充填空間中の土砂39の比抵抗値ρn
を検出し得るセンサ15等の比抵抗値検出手段を複数設
け、前記複数の比抵抗値検出手段に、該比抵抗値検出手
段が検出する土砂39の比抵抗値ρnにより前記土砂充
填空間中の土砂39の充満度RNを演算する比抵抗値演
算部32、充満度判定部33等の土砂充満度演算手段を
接続し、前記土砂充満度演算手段から出力された土砂3
9の充満度RNに基づいて、前記土砂充填空間中の土砂
39の密度Dが所定の値Dnになるよう調整する作泥水
供給装置12、排土量調整装置20等の密度調整手段を
設けて構成したので、複数の比抵抗値検出手段が検出す
る比抵抗値ρnの大小によって、土砂充満度演算手段
が、該比抵抗値検出手段の各々が位置する測定位置PX
n部分の土砂39の充満度RNの大小を判別し、該土砂
39の充満度RNに基づいて、密度調整手段が土砂充填
空間内の土砂39の密度Dを所定の値Dnに調整した状
態で、地盤掘削刃が地盤を掘削することが出来る。即
ち、本発明ではセンサ15等の比抵抗値検出手段が検出
する比抵抗値ρnが、被測定対象物の充満度RNに対応
した形になることを利用して、複数の該比抵抗値検出手
段と土砂充満度演算手段によって、該比抵抗値検出手段
が位置する土砂充填空間中の土砂39の充満度RNを精
密に演算算出出来るので、該土砂充填空間即ちシールド
チャンバ内の泥土充満度を常に正確に把握しておくこと
が出来る。そして、密度調整手段は、該算出された充満
度RNに基づいて土砂充填空間中の土砂39の排土量或
いは作泥水供給量等を調整する形で、該土砂充填空間中
の土砂39の密度Dを所定の値Dnに調整する。従っ
て、シールド掘進動作時に土砂充填空間中の土砂39
は、複数の比抵抗値検出手段の各々が位置する各測定位
置PXn間で均質な充満度RNになるように、即ちその
密度Dが一様な所定の値Dnになるように密度調整手段
を介して密度調整された状態で、シールド装置による掘
進進行が行われる。よって、本発明によるシールド装置
を用いれば、常に土砂充填空間即ちシールドチャンバ内
の泥土充満度に対応させた形で掘削土砂の土圧管理を行
うことが出来る。これによって、シールド装置の掘進動
作中に、その土砂充填空間の上部等に過供給された作泥
水等の水分が溜って切羽崩壊の危険性を生じたり、或い
は、該土砂充填空間の下部等に土砂39が過圧密されて
シールド掘進動作の障害になる危険性はなくなり、施工
の信頼性が高くなる。従って、本発明によるシールド装
置は、切羽崩壊の危険性の高い難しい地盤に対しても、
該地盤の掘進によって土砂充填空間中に均質に充満され
た土砂39等の掘削土砂の土圧を利用して該地盤の土圧
を的確に抑える形で、常に切羽を安定的に支持しつつ、
円滑なる掘進を行うことが出来る。
【0019】また、本発明によれば、掘削刃6a等の地
盤掘削刃と隔壁7を設け、前記地盤掘削刃と前記隔壁7
の間にチャンバ9等の土砂充填空間を、該地盤掘削刃に
より地山2等の地盤を掘削して形成される土砂39を、
該隔壁7より後方側に所定量づつ排出自在な形で、該土
砂充填空間に充填し得るように形成したシールド装置
1’において、前記土砂充填空間に、該土砂充填空間中
の土砂39の比抵抗値ρnを検出し得るセンサ15等の
比抵抗値検出手段を上下方向に移動自在に設け、前記比
抵抗値検出手段に、該比抵抗値検出手段が検出する土砂
39の比抵抗値ρnにより前記土砂充填空間中の土砂3
9の充満度RNを演算する被抵抗値演算部32、充満度
判定部33等の土砂充満度演算手段を接続し、前記土砂
充満度演算手段から出力された土砂の充満度RNに基づ
いて、前記土砂充填空間中の土砂39の密度Dが所定の
値Dnになるよう調整する作泥水供給装置12、排土量
調整装置20等の密度調整手段を設けて構成したので、
上下方向に移動自在な比抵抗値検出手段の上下移動動作
を利用して、土砂充填空間の任意の測定位置PXnにお
ける比抵抗値ρnを該比抵抗値検出手段が検出し、該検
出された比抵抗値ρnに基づいて、土砂充満度演算手段
が該測定位置PXn部分毎の充満度RNを演算算出する
ことが出来る。そして、該土砂39の充満度RNに基づ
いて、密度調整手段が土砂充填空間内の土砂39の密度
Dを所定の値Dnに調整した状態で、地盤掘削刃が地盤
を掘削することが出来るので、先に述べたようにセンサ
15等の比抵抗値検出手段を土砂充填空間に複数設けた
シールド装置1等のシールド装置と同様に、土砂充填空
間即ちチャンバ内の土砂39の充満度RNを常に正確に
把握して、該充満度RNを土砂充填空間の土圧管理に反
映させることが出来る。この際、比抵抗値検出手段はこ
れが上下に移動自在であるために、該比抵抗値検出手段
を土砂充填空間に複数設ける必要はなく、単一或いは少
数の比抵抗値検出手段によって、土砂充填空間中の任意
の位置で測定位置PXnを連続的に設定することが出来
る。これによって、シールド装置の構成の簡素化を図り
つつ、土砂充填空間において計測対象とならない領域を
減らして比抵抗値ρnの計測精度を向上させながら、該
土砂充填空間中の土砂39の充満度RNがより一層均質
になるように密度Dの調整を行うことが出来るので、一
層適格な泥土管理を行って、施工の信頼性をさらに高め
ることが可能になる。
盤掘削刃と隔壁7を設け、前記地盤掘削刃と前記隔壁7
の間にチャンバ9等の土砂充填空間を、該地盤掘削刃に
より地山2等の地盤を掘削して形成される土砂39を、
該隔壁7より後方側に所定量づつ排出自在な形で、該土
砂充填空間に充填し得るように形成したシールド装置
1’において、前記土砂充填空間に、該土砂充填空間中
の土砂39の比抵抗値ρnを検出し得るセンサ15等の
比抵抗値検出手段を上下方向に移動自在に設け、前記比
抵抗値検出手段に、該比抵抗値検出手段が検出する土砂
39の比抵抗値ρnにより前記土砂充填空間中の土砂3
9の充満度RNを演算する被抵抗値演算部32、充満度
判定部33等の土砂充満度演算手段を接続し、前記土砂
充満度演算手段から出力された土砂の充満度RNに基づ
いて、前記土砂充填空間中の土砂39の密度Dが所定の
値Dnになるよう調整する作泥水供給装置12、排土量
調整装置20等の密度調整手段を設けて構成したので、
上下方向に移動自在な比抵抗値検出手段の上下移動動作
を利用して、土砂充填空間の任意の測定位置PXnにお
ける比抵抗値ρnを該比抵抗値検出手段が検出し、該検
出された比抵抗値ρnに基づいて、土砂充満度演算手段
が該測定位置PXn部分毎の充満度RNを演算算出する
ことが出来る。そして、該土砂39の充満度RNに基づ
いて、密度調整手段が土砂充填空間内の土砂39の密度
Dを所定の値Dnに調整した状態で、地盤掘削刃が地盤
を掘削することが出来るので、先に述べたようにセンサ
15等の比抵抗値検出手段を土砂充填空間に複数設けた
シールド装置1等のシールド装置と同様に、土砂充填空
間即ちチャンバ内の土砂39の充満度RNを常に正確に
把握して、該充満度RNを土砂充填空間の土圧管理に反
映させることが出来る。この際、比抵抗値検出手段はこ
れが上下に移動自在であるために、該比抵抗値検出手段
を土砂充填空間に複数設ける必要はなく、単一或いは少
数の比抵抗値検出手段によって、土砂充填空間中の任意
の位置で測定位置PXnを連続的に設定することが出来
る。これによって、シールド装置の構成の簡素化を図り
つつ、土砂充填空間において計測対象とならない領域を
減らして比抵抗値ρnの計測精度を向上させながら、該
土砂充填空間中の土砂39の充満度RNがより一層均質
になるように密度Dの調整を行うことが出来るので、一
層適格な泥土管理を行って、施工の信頼性をさらに高め
ることが可能になる。
【図1】本発明によるシールド装置の一実施例を示す断
側面図である。
側面図である。
【図2】図1のII、II矢視図である。
【図3】図1に示すシールド装置に用いられる比抵抗値
検出用のセンサの一例を示す図である。
検出用のセンサの一例を示す図である。
【図4】図3に示すセンサによって検出された泥土比抵
抗値の経時変化様態の一例を示す図である。
抗値の経時変化様態の一例を示す図である。
【図5】図1に示すシールド装置における泥水圧管理装
置の制御系統の一例を示す図である。
置の制御系統の一例を示す図である。
【図6】本発明によるシールド装置の別の実施例を示す
図である。
図である。
【図7】従来の泥土圧式のシールド装置における泥土圧
管理方法を示す図である。
管理方法を示す図である。
1、1’……シールド装置 2……地盤(地山) 6a……地盤掘削刃(掘削刃) 7……隔壁 9……土砂充填空間(チャンバ) 12……密度調整手段(作泥水供給装置) 20……密度調整手段(排土量調整手段) 15……比抵抗値検出手段(センサ) 32……土砂充満度演算手段(比抵抗値演算部) 33……土砂充満度演算手段(充満度判定部) 39……土砂 ρn……比抵抗値 RN……充満度 D……密度
Claims (2)
- 【請求項1】地盤掘削刃と隔壁を設け、前記地盤掘削刃
と前記隔壁の間に土砂充填空間を、該地盤掘削刃により
地盤を掘削して形成される土砂を、該隔壁より後方側に
所定量づつ排出自在な形で、該土砂充填空間に充填し得
るように形成したシールド装置において、 前記土砂充填空間に、該土砂充填空間中の土砂の比抵抗
値を検出し得る比抵抗値検出手段を複数設け、 前記複数の比抵抗値検出手段に、該比抵抗値検出手段が
検出する土砂の比抵抗値により前記土砂充填空間中の土
砂の充満度を演算する土砂充満度演算手段を接続し、 前記土砂充満度演算手段から出力された土砂の充満度に
基づいて、前記土砂充填空間中の土砂の密度が所定の値
になるよう調整する密度調整手段を設けて構成した、シ
ールド装置。 - 【請求項2】地盤掘削刃と隔壁を設け、 前記地盤掘削刃と前記隔壁の間に土砂充填空間を、該地
盤掘削刃により地盤を掘削して形成される土砂を、該隔
壁より後方側に所定量づつ排出自在な形で、該土砂充填
空間に充填し得るように形成したシールド装置におい
て、 前記土砂充填空間に、該土砂充填空間中の土砂の比抵抗
値を検出し得る比抵抗値検出手段を上下方向に移動自在
に設け、 前記比抵抗値検出手段に、該比抵抗値検出手段が検出す
る土砂の比抵抗値により前記土砂充填空間中の土砂の充
満度を演算する土砂充満度演算手段を接続し、前記土砂
充満度演算手段から出力された土砂の充満度に基づい
て、前記土砂充填空間中の土砂の密度が所定の値になる
よう調整する密度調整手段を設けて構成した、シールド
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16624793A JPH074178A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | シールド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16624793A JPH074178A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | シールド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074178A true JPH074178A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15827846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16624793A Pending JPH074178A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | シールド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074178A (ja) |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP16624793A patent/JPH074178A/ja active Pending
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