JP3129853B2 - 泥水加圧式シールド工事における切羽水圧の自動制御装置 - Google Patents

泥水加圧式シールド工事における切羽水圧の自動制御装置

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JP3129853B2 JP26652592A JP26652592A JP3129853B2 JP 3129853 B2 JP3129853 B2 JP 3129853B2 JP 26652592 A JP26652592 A JP 26652592A JP 26652592 A JP26652592 A JP 26652592A JP 3129853 B2 JP3129853 B2 JP 3129853B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、泥水加圧式シールド工
事において、シールド機の後方から切羽に供給されて該
切羽からシールド機の後方に排出される掘削土回収用の
泥水の供給圧を自動的に制御する切羽水圧の自動制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】泥水加圧式シールド工法を採用したシー
ルド工事では、シールド機の後方から切羽に泥水を供給
し、該泥水の供給圧と切羽の土圧とのバランスを保たせ
て切羽の崩壊や切羽からの湧水の発生を防いでいると共
に、切羽からシールド機の後方へ泥水を排出して、この
泥水と共にシールド機で掘削された掘削土を切羽から回
収している。従って、切羽を保持するための切羽箇所に
おける泥水の水圧の調整は、泥水加圧式シールド工法を
行う上で重要な要素であり、これに鑑みて従来は、熟練
したオペレータがマニュアル操作で切羽箇所における泥
水の水圧を調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来
は、熟練したオペレータがマニュアル操作で切羽箇所に
おける泥水の水圧を調整していたため、泥水加圧式シー
ルド工法を採用したシールド工事では、工事を自動化し
て作業の効率化及び省力化を図ることができない不具合
があった。本発明は前記事情に鑑みてなされたものであ
り、切羽箇所における泥水の水圧の調整を自動化して熟
練したオペレータを不要とし、泥水加圧式シールド工事
を自動化して作業の効率化及び省力化を図ることができ
る泥水加圧式シールド工事における切羽水圧の自動制御
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、供給ポンプによりシールド機の後方から切
羽へ泥水を供給して該切羽を保持し、前記シールド機で
掘削された掘削土を、排出ポンプにより前記泥水と共に
前記切羽から前記シールド機の後方へ排出するようにし
た泥水加圧式シールド工事における、前記切羽を保持す
るための該切羽箇所での前記泥水の水圧を制御する装置
であって、前記切羽箇所における前記泥水の水圧を検出
する切羽水圧検出手段と、前記シールド機の掘進速度を
検出する掘進速度検出手段と、前記供給ポンプによる前
記泥水の供給量を検出する供給量検出手段と、前記排出
ポンプによる前記泥水の排出量を検出する排出量検出手
段と、前記掘進速度検出手段、供給量検出手段、及び排
出量検出手段の検出結果に基づいて、前記泥水の給排量
に対する前記掘削土の排出量の過不足を示す偏差流量を
所定時間毎に検出する偏差流量検出手段と、前記偏差流
量検出手段で検出された最新の過去及び現在の偏差流量
に基づいて、該両偏差流量の各々に対応するファジース
ケール値を出力するファジースケール値出力手段と、前
記最新の過去及び現在の偏差流量の各々に対応するファ
ジースケール値に基づいて、該両偏差流量の各々に関す
るメンバーシップ関数値を出力するメンバーシップ関数
値出力手段と、ファジー制御ルールを保持するファジー
制御ルール保持手段と、前記ファジー制御ルールに基づ
いて前記メンバーシップ関数値に対するファジー推論を
行うファジー推論手段と、前記ファジー推論手段による
推論結果に基づいて前記切羽箇所における前記泥水の水
圧の制御量を出力する制御量出力手段と、前記制御量出
力手段から出力された前記制御量と、前記切羽水圧検出
手段で検出された前記切羽箇所における前記泥水の水圧
とに基づいて前記供給ポンプの駆動を制御する制御手段
とを備えることを特徴とする。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例による切羽水圧の自動制
御装置を採用した泥水加圧式シールド機とこれを用いた
泥水加圧式シールド工事のシールド坑内を示す説明図で
ある。図1中1は泥水加圧式シールド機(以下、シール
ド機と称する)であり、先端のカッター3を回転させつ
つ掘進する。掘削されたシールド坑5の側壁にはセグメ
ント7が取着され、シールド機1は、セグメント7の前
端7aをシールドジャッキ9で押すことにより掘進方向
への推進力を得る。
【0006】また、シールド機1のシールド11内に形
成されたカッターチャンバ13には送泥口15と排泥口
17とが設けられており、送泥口15には、シールド機
1の後方から地上の送泥ポンプ19(供給ポンプに相
当)やプラント装置(図示せず)に至る送泥管21が接
続されている。一方、排泥口17には、やはりシールド
機1の後方から地上のプラント装置に至る排泥管23が
接続されており、この排泥管23の管路中には排泥ポン
プ25(排出ポンプに相当)が、排泥管23の管路長に
応じた台数(図1中では1台のみ示している)設けられ
ている。
【0007】前記プラント装置から送泥口15へは、送
泥ポンプ19によって送泥管21を介して泥水(図示せ
ず)が供給され、送泥口15からカッターチャンバ13
内へ供給された泥水は、カッター3のスリットを通して
切羽27に供給される。切羽27に噴出された泥水は、
カッター3により掘削された切羽27の掘削土と共に、
カッター3のスリットを通してカッターチャンバ13内
へ回収され、さらに、排泥ポンプ25によって排泥口1
7から排泥管23を介して地上のプラント装置へ吸引、
排出される。そして、シールド坑5内から地上へ排出さ
れた泥水から前記掘削土中の砂や礫が前記プラント装置
において分離され、残る泥水が送泥ポンプ19によって
再び送泥管21を介して送泥口15に供給される。
【0008】尚、前記送泥管21と送泥口15との間、
及び排泥管23と排泥口17との間には、カッターチャ
ンバ13内へ供給される泥水の流量や、或はカッターチ
ャンバ13内から排出される泥水の流量を調整するため
の開閉バルブ29,31が設けられている。また、開閉
バルブ29,31によって調整された夫々の泥水の流量
は、開閉バルブ29,31に付設された送泥流量センサ
33(供給量検出手段に相当)及び排泥流量センサ35
(排出量検出手段に相当)により検出され、送泥ポンプ
19によって設定される泥水のカッターチャンバ13内
への供給圧は、開閉バルブ29に付設された送泥圧力セ
ンサ37により検出される。
【0009】さらに、カッターチャンバ13には、切羽
27に噴出された泥水の水圧から、切羽27からの反力
による圧力を減じた圧力、つまり、切羽箇所における泥
水の水圧(以下、切羽水圧と称する)を検出する切羽水
圧センサ39(切羽水圧検出手段に相当)が設けられて
おり、シールド機1の先端には、シールド機1の掘進速
度を検出する速度センサ41(掘進速度検出手段に相
当)が設けられている。そして、前記送泥流量センサ3
3、排泥流量センサ35、切羽水圧センサ39、及び速
度センサ41の検出結果は、シールド坑5内の坑内装置
43から、図2に示す各種操作用スイッチ類が設けられ
た地上の制御盤45を介して、本発明の一実施例による
切羽水圧の自動制御装置を構成する制御用コンピュータ
47に、所定時間毎に入力され、これに基づいて制御用
コンピュータ47は送泥ポンプ19の駆動を制御する。
【0010】次に、図3のブロック図を参照して制御用
コンピュータ47の概略構成と該制御用コンピュータ4
7による制御動作について説明する。まず、前記送泥流
量センサ33、排泥流量センサ35、及び速度センサ4
1の検出結果は所定時間毎に偏差流量検出部49(偏差
流量検出手段に相当)に入力され、これに基づいて偏差
流量検出部49は、送泥口15からカッターチャンバ1
3への泥水の供給量やカッターチャンバ13から排泥口
17への泥水の排出量に対する、前記掘削土の排出量の
過不足を示す偏差流量の前記所定時間毎の平均値を検出
し、その検出結果を出力する。
【0011】偏差流量検出部49で検出された所定時間
毎の偏差流量の平均値(以下、偏差流量と略記する)は
ファジースケール値出力部51(ファジースケール値出
力手段に相当)に入力され、該ファジースケール値出力
部51は、最新の過去(以下、前回と称する)及び現在
(以下、今回と称する)の偏差流量に基づいて、図4に
示すような対応による、両偏差流量の各々に対応するフ
ァジースケール値を出力する。例えば、前回の偏差流量
X1が−0.01m3 /minで、今回の偏差流量X2
が0.02m3 /minであるとき、ファジースケール
値出力部51からは、前回の偏差流量X1に対応するフ
ァジースケール値−0.1と、今回の偏差流量X2に対
応するファジースケール値0.2とが出力される。
【0012】ファジースケール値出力部51から出力さ
れた前回及び今回の偏差流量X1,X2の各々に対応す
るファジースケール値は、メンバーシップ関数値出力部
53(メンバーシップ関数値出力手段に相当)に入力さ
れ、メンバーシップ関数値出力部53は、図5の、縦軸
にグレードを取り、横軸にNB(Negative Big)、NS
(Negative Small)、ZO(Zero)、PS(Positive S
mall)、PB(Positive Big)の5段階のファジースケ
ールを取った表に示すメンバーシップ関数Mに基づい
て、前記両偏差流量X1,X2の各々に関するメンバー
シップ関数値を出力する。従って、メンバーシップ関数
値出力部53から出力される、前回及び今回の偏差流量
X1,X2の各々に関するメンバーシップ関数値は、前
回の偏差流量X1については、NS(X1)=A,ZO
(X1)=B、今回の偏差流量X2については、ZO
(X2)=D,PS(X2)=Cとなる。
【0013】メンバーシップ関数値出力部53から出力
された前記両偏差流量X1,X2の各々に関するメンバ
ーシップ関数値は、ファジー推論部55(ファジー推論
手段に相当)に入力され、ここで、以下に示す手順で前
記両メンバーシップ関数値に対するファジー推論が行わ
れる。
【0014】まず、ファジー推論部55では、ファジー
制御ルール保持部57(ファジー制御ルール保持手段に
相当)に保持された、図6に示すファジー制御ルールR
に、前回及び今回の偏差流量X1,X2に関する各2つ
ずつのメンバーシップ関数値NS(X1)=A,ZO
(X1)=B、ZO(X2)=D,PS(X2)=Cを
各1つずつ適用して、前記切羽水圧の制御量を決定する
ための制御パラメータYを推論する。次に、ファジー推
論部55では、前記ファジー制御ルールRに適用した、
前回及び今回の偏差流量X1,X2に関する各1つずつ
のメンバーシップ関数値のグレードの比較を行い、低い
方のグレードの値で前記制御パラメータYの重み付けを
行う。
【0015】以上の、ファジー推論部55が行うファジ
ー推論の内容を示すのが図7であり、これに示すよう
に、前回の偏差流量X1に関するメンバーシップ関数値
NS(X1)=Aと、今回の偏差流量X2に関するメン
バーシップ関数値ZO(X2)=Dとをファジー制御ル
ールRに適用して推論した結果得られる制御パラメータ
YはZOであり、前記両メンバーシップ関数値のグレー
ドの大小関係はA<Dである。従って、制御パラメータ
Yを重み付けしたパラメータY1はA*ZOとなる。同
様に、前回の偏差流量X1に関するメンバーシップ関数
値ZO(X1)=Bと、今回の偏差流量X2に関するメ
ンバーシップ関数値ZO(X2)=Dとに関しては、制
御パラメータYはZO、両メンバーシップ関数値のグレ
ードの大小関係はB>D、制御パラメータYを重み付け
したパラメータY1はD*ZOとなる。
【0016】さらに、前回の偏差流量X1に関するメン
バーシップ関数値ZO(X1)=Bと、今回の偏差流量
X2に関するメンバーシップ関数値PS(X2)=Cと
に関しては、制御パラメータYはPS、両メンバーシッ
プ関数値のグレードの大小関係はB>C、制御パラメー
タYを重み付けしたパラメータY1はC*PSとなる。
尚、前回の偏差流量X1に関するメンバーシップ関数値
NS(X1)=Aと、今回の偏差流量X2に関するメン
バーシップ関数値PS(X2)=Cとに関しては、ファ
ジー制御ルールRが適用されず、制御パラメータY、両
メンバーシップ関数値のグレードの大小関係、及び制御
パラメータYを重み付けしたパラメータY1を導き出す
ためのファジー推論は行われない。
【0017】このように、ファジー推論部55によるフ
ァジー推論の結果得られた3つのパラメータY1=A*
ZO、D*ZO、及びC*PSは、制御量出力部59
(制御量出力手段に相当)に入力され、制御量出力部5
9は、図8に示すように、前記3つのパラメータY1に
対して重心法を適用して、前記切羽水圧の制御量に関す
るファジースケール値Fを割り出す。さらに、制御量出
力部59はこのファジースケール値Fから、図4に示す
ような対応で設定される前記切羽水圧の増減量、即ちフ
ァジー制御量Zを割り出す。例えば、前記3つのパラメ
ータY1から割り出されたファジースケール値Fが0.
041であれば、切羽水圧のファジー制御量Zは0.0
05Kg/cm2 となる。
【0018】そして、制御量出力部59で割り出された
切羽水圧のファジー制御量Zは制御部61(制御手段に
相当)に入力され、制御部61は、送泥圧力センサ37
で検出された泥水のカッターチャンバ13内への供給圧
を監視しながら、切羽水圧センサ39で検出される切羽
水圧が制御量出力部59で割り出されたファジー制御量
Zに応じた圧力となるように送泥ポンプ19の駆動を制
御する。
【0019】制御用コンピュータ47によって前記切羽
水圧をファジー制御する際の具体的な流れを図9に基づ
いて説明すると、まず、ステップS1において、切羽水
圧を変更してからその水圧によるシールド機1の掘進動
作が安定するまでのオフセット時間として、制御カウン
ターIのカウント時間S Cを設定すると共に、偏差流
量が所定値に達する前に制御が行われないように未変更
範囲H0を設定する。そして、前記制御カウンターI及
び制御用コンピュータ47による切羽水圧のファジー制
御量Zを夫々初期値=0とし、さらに、切羽水圧の設定
値PとファジールールRとを設定して、次のステップS
3でシールド機1による掘削を開始し、続いて、ステッ
プS5におけるDIFFIX通信により、前記送泥流量
センサ33、排泥流量センサ35、及び速度センサ41
の検出結果を所定時間毎に取り込む。
【0020】ステップS5に続くステップS7では、シ
ールド機1の駆動が開始されて掘進動作が安定するまで
の間のオフセット量として、シールド機1の掘進量(S
量)が30mm未満であるか否かを確認し、30mm未
満であるときにはステップS21にスキップする一方、
30mm以上であるときには次のステップS9で制御カ
ウンターIの値を1つインクリメントする。
【0021】続いて、シールド機1の掘進に伴ってシー
ルドジャッキ9のジャッキパターンが変更されたか否か
をステップS11で確認し、変更されたときには偏差流
量が急激に変化するため、ステップS13による今回の
偏差流量X2の検出を行わず、ステップS25で制御カ
ウンターIの値を0にリセットし、さらに、ステップS
27で切羽水圧のファジー制御量Zを0としてステップ
S21に移行する。一方、ステップS11でジャッキパ
ターンが変更されていないときには、ステップS13に
移行して、偏差流量検出部49により偏差流量の検出を
行い、さらに、ステップS15で、制御カウンターIの
カウント値がS Cとなったか否か、つまり、シールド
機1の掘進動作の安定に必要な時間が経過したか否かを
確認する。
【0022】制御カウンターIのカウント値がS Cに
達していないときには、前記ステップS27で切羽水圧
のファジー制御量Zを0としてステップS21に移行
し、制御カウンターIのカウント値がS Cに達してい
るときには、I=0とした後に次のステップS17で、
先に検出された前回及び今回の偏差流量X1,X2の絶
対値が共に、初期設定した未変更範囲H0の範囲内であ
るか否かを確認する。前回及び今回の偏差流量X1,X
2の絶対値が共に初期設定した未変更範囲H0の範囲内
であるときには、前記ステップS27で切羽水圧のファ
ジー制御量Zを0としてステップS21に移行し、共に
未変更範囲H0の範囲を上回っているときには、次のス
テップS19で、ファジースケール値出力部51、メン
バーシップ関数値出力部53、ファジー推論部55、及
びファジー制御ルール保持部57を機能させて、前回及
び今回の偏差流量X1,X2にファジー計算を適用し、
切羽水圧のファジー制御量Zを割り出す。
【0023】続いて、ステップS21では、割り出され
たファジー制御量Zを現在までの切羽水圧の設定値Pに
加算処理する。尚、ステップS27からステップS21
に移行した場合には、ステップS27で切羽水圧のファ
ジー制御量Zが0とされているため、現在と以後とでは
切羽水圧の設定値Pは変わらない。そして、ステップS
21で加算処理された後の切羽水圧の設定値Pをステッ
プS23でD/A変換後に制御部61に出力する。制御
部61は先に述べたように、切羽水圧が前記ファジー制
御量Zの分増減されるように送泥ポンプ19の駆動を制
御する。
【0024】以上説明したように本実施例の切羽水圧の
自動制御装置によれば、送泥流量センサ33や排泥流量
センサ35によって泥水の供給量や排出量を検出し、速
度センサ29によってシールド機1の掘進速度を検出
し、これら送泥流量センサ33や排泥流量センサ35と
速度センサ29との検出結果を所定時間毎に制御用コン
ピュータ47の偏差流量検出部49に入力して、泥水の
供給量や排出量に対する前記掘削土の排出量の過不足を
示す偏差流量を所定時間毎に検出し、これに基づいてフ
ァジー推論部55が、ファジー制御ルール保持部57に
保持されたファジー制御ルールRを適用してファジー推
論し、その推論結果に基づいて制御部61が、切羽水圧
センサ39で検出される切羽水圧や送泥圧力センサ37
で検出される泥水のカッターチャンバ13内への供給圧
を監視しつつ送泥ポンプ19の駆動を制御する構成とし
た。
【0025】従って、泥水加圧式シールド工法を行う上
で重要な要素である切羽箇所における泥水の水圧の調整
を自動化することができ、よって、熟練したオペレータ
を不要として泥水加圧式シールド工事全体を自動化し、
作業の効率化及び省力化を図ることができる。尚、切羽
水圧をファジー制御する際の制御用コンピュータ47の
制御の流れや、制御用コンピュータ47によるファジー
制御を行わない条件の設定は、図9のフローチャートに
示す流れや条件に限定されない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、掘
進速度検出手段、供給量検出手段、及び排出量検出手段
で検出された、シールド機の掘進速度、供給ポンプによ
る泥水の供給量、及び排出ポンプによる泥水の排出量に
基づいて、ファジー推論手段がファジー制御ルールを適
用してファジー推論を行い、この推論結果に基づいて決
定される泥水の供給圧の制御量と、切羽水圧検出手段で
検出された切羽箇所における泥水の水圧とに基づいて制
御手段が供給ポンプの駆動を制御する構成としたので、
切羽箇所における泥水の水圧の調整を自動化して熟練し
たオペレータを不要とし、泥水加圧式シールド工事を自
動化して作業の効率化及び省力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による切羽水圧の自動制御装
置を採用した泥水加圧式シールド機とこれを用いた泥水
加圧式シールド工事のシールド坑内を示す説明図であ
る。
【図2】本発明の一実施例による切羽水圧の自動制御装
置を構成する制御用コンピュータを含んだ図1の泥水加
圧式シールド機の制御系を示すブロック図である。
【図3】図2に示す制御用コンピュータの概略構成を示
すブロック図である。
【図4】図3に示す偏差流量検出部で検出される前回及
び今回の偏差流量の平均値と図3に示すファジースケー
ル値出力部から出力されるファジースケール値との対応
を示す説明図である。
【図5】図3に示すメンバーシップ関数値出力部に保持
されたメンバーシップ関数を示す説明図である。
【図6】図3に示すファジー制御ルール保持部に保持さ
れたファジー制御ルールを示す説明図である。
【図7】図3に示すファジー推論部が行うファジー推論
の内容を示す説明図である。
【図8】図3に示す制御量出力部で重心法を用いて切羽
水圧の制御量に関するファジースケール値を割り出す際
の原理を示す説明図である。
【図9】図2に示す制御用コンピュータによって切羽水
圧をファジー制御する際の具体的な流れを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 シールド機 19 送泥ポンプ(供給ポンプ) 25 排泥ポンプ(排出ポンプ) 27 切羽 29 速度センサ(掘進速度検出手段) 33 送泥流量センサ(供給量検出手段) 35 排泥流量センサ(排出量検出手段) 39 切羽水圧センサ(切羽水圧検出手段) 49 偏差流量検出部(偏差流量検出手段) 51 ファジースケール値出力部(ファジースケール値
出力手段) 53 メンバーシップ関数値出力部(メンバーシップ関
数値出力手段) 55 ファジー推論部(ファジー推論手段) 57 ファジー制御ルール保持部(ファジー制御ルール
保持手段) 59 制御量出力部(制御量出力手段) 61 制御部(制御手段) M メンバーシップ関数 R ファジー制御ルール X1,X2 偏差流量

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給ポンプによりシールド機の後方から
    切羽へ泥水を供給して該切羽を保持し、 前記シールド機で掘削された掘削土を、排出ポンプによ
    り前記泥水と共に前記切羽から前記シールド機の後方へ
    排出するようにした、 泥水加圧式シールド工事における、前記切羽を保持する
    ための該切羽箇所での前記泥水の水圧を制御する装置で
    あって、 前記切羽箇所における前記泥水の水圧を検出する切羽水
    圧検出手段と、 前記シールド機の掘進速度を検出する掘進速度検出手段
    と、 前記供給ポンプによる前記泥水の供給量を検出する供給
    量検出手段と、 前記排出ポンプによる前記泥水の排出量を検出する排出
    量検出手段と、 前記掘進速度検出手段、供給量検出手段、及び排出量検
    出手段の検出結果に基づいて、前記泥水の給排量に対す
    る前記掘削土の排出量の過不足を示す偏差流量を所定時
    間毎に検出する偏差流量検出手段と、 前記偏差流量検出手段で検出された最新の過去及び現在
    の偏差流量に基づいて、該両偏差流量の各々に対応する
    ファジースケール値を出力するファジースケール値出力
    手段と、 前記最新の過去及び現在の偏差流量の各々に対応するフ
    ァジースケール値に基づいて、該両偏差流量の各々に関
    するメンバーシップ関数値を出力するメンバーシップ関
    数値出力手段と、 ファジー制御ルールを保持するファジー制御ルール保持
    手段と、 前記ファジー制御ルールに基づいて前記メンバーシップ
    関数値に対するファジー推論を行うファジー推論手段
    と、 前記ファジー推論手段による推論結果に基づいて前記切
    羽箇所における前記泥水の水圧の制御量を出力する制御
    量出力手段と、 前記制御量出力手段から出力された前記制御量と、前記
    切羽水圧検出手段で検出された前記切羽箇所における前
    記泥水の水圧とに基づいて前記供給ポンプの駆動を制御
    する制御手段と、 を備えることを特徴とする泥水加圧式シールド工事にお
    ける切羽水圧の自動制御装置。
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