JP3254643B2 - トンネル掘削機とトンネル掘削方法 - Google Patents
トンネル掘削機とトンネル掘削方法Info
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- JP3254643B2 JP3254643B2 JP23310896A JP23310896A JP3254643B2 JP 3254643 B2 JP3254643 B2 JP 3254643B2 JP 23310896 A JP23310896 A JP 23310896A JP 23310896 A JP23310896 A JP 23310896A JP 3254643 B2 JP3254643 B2 JP 3254643B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カッタディスクに
より切羽を掘削し、掘削土砂をホッパに集積し、集積し
た土砂を水と共に隔壁の外部に排出しながら掘削を行う
トンネル掘削方法とトンネル掘削機に係り、特に崩壊性
のない地質と崩壊性のある地質を掘削する場合に兼用さ
れるものに関する。
より切羽を掘削し、掘削土砂をホッパに集積し、集積し
た土砂を水と共に隔壁の外部に排出しながら掘削を行う
トンネル掘削方法とトンネル掘削機に係り、特に崩壊性
のない地質と崩壊性のある地質を掘削する場合に兼用さ
れるものに関する。
【0002】
【従来の技術】崩壊性のない地質と、崩壊性のある地質
に兼用できるトンネル掘削機として、実公平7−623
8号公報には、図6〜図8に示す構造のものが開示され
ている。崩壊性のない切羽を掘削する場合については、
図6のトンネル掘削機の縦断面図と、その部分拡大図で
ある図7(A)と、その水平断面図である図7(C)に
示すように、トンネル掘削機71の先端のカッタディス
ク72と隔壁73との間のチャンバ74内に設けたホッ
パ77は、着脱自在な前部枠77aを有するものであ
り、かつ、バルブ78と土砂の吸込み口79を上面に設
けたジェットポンプ80を有するU字形の管路81を、
ホッパ77内における送水管75の先端と、排泥管82
との間に介在させて取付けておき、送水管75からの水
の一部を、送水管75から分岐して上方に延出させた分
岐管83のバルブ84と、前記U字形の管路81に設け
たバルブ78の開度によって決定される分量だけチャン
バ74内に供給し、残量は、ジェットポンプ80のノズ
ル80aより噴出させて負圧を発生させ、その負圧によ
り、ホッパ後部の取り込み口85およびジェットポンプ
80の吸込口79から水と共に掘削土砂86を排泥管8
2を通して排出する。
に兼用できるトンネル掘削機として、実公平7−623
8号公報には、図6〜図8に示す構造のものが開示され
ている。崩壊性のない切羽を掘削する場合については、
図6のトンネル掘削機の縦断面図と、その部分拡大図で
ある図7(A)と、その水平断面図である図7(C)に
示すように、トンネル掘削機71の先端のカッタディス
ク72と隔壁73との間のチャンバ74内に設けたホッ
パ77は、着脱自在な前部枠77aを有するものであ
り、かつ、バルブ78と土砂の吸込み口79を上面に設
けたジェットポンプ80を有するU字形の管路81を、
ホッパ77内における送水管75の先端と、排泥管82
との間に介在させて取付けておき、送水管75からの水
の一部を、送水管75から分岐して上方に延出させた分
岐管83のバルブ84と、前記U字形の管路81に設け
たバルブ78の開度によって決定される分量だけチャン
バ74内に供給し、残量は、ジェットポンプ80のノズ
ル80aより噴出させて負圧を発生させ、その負圧によ
り、ホッパ後部の取り込み口85およびジェットポンプ
80の吸込口79から水と共に掘削土砂86を排泥管8
2を通して排出する。
【0003】一方、崩壊性のある地質の切羽を掘削する
場合は、図7(B)および図8に示すように、前記U字
形の管路81を取り外し、送水管75の端部を盲栓88
で塞ぎ、排泥管82の端部には吸い込み用パイプ89を
接続し、バルブ84を開き、送水管75からの加圧水を
分岐管83を通してチャンバ74内に供給し、切羽90
にその静水圧に見合う水圧をかけた状態で掘削を行う。
場合は、図7(B)および図8に示すように、前記U字
形の管路81を取り外し、送水管75の端部を盲栓88
で塞ぎ、排泥管82の端部には吸い込み用パイプ89を
接続し、バルブ84を開き、送水管75からの加圧水を
分岐管83を通してチャンバ74内に供給し、切羽90
にその静水圧に見合う水圧をかけた状態で掘削を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この公知のトンネル掘
削機においては、図6のように、崩壊性のない地質下に
おけるジェットポンプ方式と、図8に示すように、崩壊
性のある地質下における泥水加圧方式との間で、ホッパ
77の前部枠77aの着脱や、U字形の管路81や盲栓
88、吸込み用パイプ89の着脱組換えを行う必要があ
る。
削機においては、図6のように、崩壊性のない地質下に
おけるジェットポンプ方式と、図8に示すように、崩壊
性のある地質下における泥水加圧方式との間で、ホッパ
77の前部枠77aの着脱や、U字形の管路81や盲栓
88、吸込み用パイプ89の着脱組換えを行う必要があ
る。
【0005】このような着脱作業は、チャンバ74内の
作業であり、工期の延長および労力が必要となるため、
全体の施工費が嵩むこととなり、特に地質が頻繁に変化
するいわゆる互層の地質下では大幅なコスト増大につな
がるという問題点がある。
作業であり、工期の延長および労力が必要となるため、
全体の施工費が嵩むこととなり、特に地質が頻繁に変化
するいわゆる互層の地質下では大幅なコスト増大につな
がるという問題点がある。
【0006】またこれらの組換え作業は、いずれの場合
もチャンバ74内で行う必要があり、作業時の安全性を
確保する必要があり、特に崩壊性のある地質下において
は、組換え作業を行う前に、硬化剤の注入等による地盤
改良等を行うことが不可欠であり、このことが、さらな
る工期の延長、労力の増大を招くという問題点がある。
もチャンバ74内で行う必要があり、作業時の安全性を
確保する必要があり、特に崩壊性のある地質下において
は、組換え作業を行う前に、硬化剤の注入等による地盤
改良等を行うことが不可欠であり、このことが、さらな
る工期の延長、労力の増大を招くという問題点がある。
【0007】さらに、ジャットポンプ80を使用するた
め、ノズル80aの目詰まりを起こした場合には、分
解、復旧作業が必要となり、このことも工期、工費の増
大につながるという問題点がある。
め、ノズル80aの目詰まりを起こした場合には、分
解、復旧作業が必要となり、このことも工期、工費の増
大につながるという問題点がある。
【0008】本発明は、上記した問題点に鑑み、地質の
変化に伴って泥水加圧方式と非加圧方式との間で掘削機
方式の切り換えを行う場合、チャンバ内での作業をなく
して安全性の向上を図ると共に、方式の変更を容易に行
え、施工期間の短縮、施工費、労力の削減が可能となる
トンネル掘削機とトンネル掘削方法を提供することを目
的とする。
変化に伴って泥水加圧方式と非加圧方式との間で掘削機
方式の切り換えを行う場合、チャンバ内での作業をなく
して安全性の向上を図ると共に、方式の変更を容易に行
え、施工期間の短縮、施工費、労力の削減が可能となる
トンネル掘削機とトンネル掘削方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のトンネル掘削機
は、カッタディスクと隔壁との間に形成されるチャンバ
と、該チャンバ内に設けられ、前記カッタディスクの回
転により掘削された土砂を集積するホッパと、該ホッパ
内に水を供給する送水ポンプを有する送水装置とを備
え、前記送水ポンプの制御装置に、崩壊性のある地質を
掘削する場合に前記チャンバ内に加圧水を供給して掘削
を行う際に前記送水ポンプの送水量を制御する信号を作
成する第1の制御信号作成手段と、崩壊性の無い地質を
掘削する場合に前記ホッパ内の水位を制御しながら掘削
を行う際に前記送水ポンプの送水量を制御する信号を作
成する第2の制御信号作成手段とを備え、前記第1の制
御信号作成手段は、センサにより検出される前記チャン
バ内の水圧信号を入力し、前記第2の制御信号作成手段
は、前記センサを兼用して検出されるホッパ内の水圧信
号またはこれと別個のセンサにより検出されるホッパ内
の水圧信号もしくはホッパ内水位信号を入力し、前記チ
ャンバの外部に、前記ホッパ内の土砂を水と共に隔壁外
部に排泥管を介して搬出するサクションポンプを備えた
ことを特徴とする(請求項1)。
は、カッタディスクと隔壁との間に形成されるチャンバ
と、該チャンバ内に設けられ、前記カッタディスクの回
転により掘削された土砂を集積するホッパと、該ホッパ
内に水を供給する送水ポンプを有する送水装置とを備
え、前記送水ポンプの制御装置に、崩壊性のある地質を
掘削する場合に前記チャンバ内に加圧水を供給して掘削
を行う際に前記送水ポンプの送水量を制御する信号を作
成する第1の制御信号作成手段と、崩壊性の無い地質を
掘削する場合に前記ホッパ内の水位を制御しながら掘削
を行う際に前記送水ポンプの送水量を制御する信号を作
成する第2の制御信号作成手段とを備え、前記第1の制
御信号作成手段は、センサにより検出される前記チャン
バ内の水圧信号を入力し、前記第2の制御信号作成手段
は、前記センサを兼用して検出されるホッパ内の水圧信
号またはこれと別個のセンサにより検出されるホッパ内
の水圧信号もしくはホッパ内水位信号を入力し、前記チ
ャンバの外部に、前記ホッパ内の土砂を水と共に隔壁外
部に排泥管を介して搬出するサクションポンプを備えた
ことを特徴とする(請求項1)。
【0010】また、本発明のトンネル掘削機は、前記サ
クションポンプに並列にバイパス管路を設けると共に、
該バイパス管路と前記サクションポンプの排泥管への連
通、遮断を選択するバルブを設けたことを特徴とする
(請求項2)。
クションポンプに並列にバイパス管路を設けると共に、
該バイパス管路と前記サクションポンプの排泥管への連
通、遮断を選択するバルブを設けたことを特徴とする
(請求項2)。
【0011】また、本発明のトンネル掘削機は、前記セ
ンサが、前記ホッパ底部の水圧を検出することにより、
前記チャンバ内水圧検出と前記ホッパ内水位の検出手段
として兼用される水圧計でなることを特徴とする(請求
項3)。
ンサが、前記ホッパ底部の水圧を検出することにより、
前記チャンバ内水圧検出と前記ホッパ内水位の検出手段
として兼用される水圧計でなることを特徴とする(請求
項3)。
【0012】本発明のトンネル掘削方法は、カッタディ
スクと隔壁との間のチャンバ内のホッパ内に送水装置に
より水を供給し、前記カッタディスクの回転により掘削
された土砂を前記ホッパに集積し、前記ホッパ内の掘削
土砂を水と共に排泥管を通して排出する場合、前記排泥
管に、サクションポンプと、該サクションポンプに並列
をなすバイパス管路とを設置しておき、崩壊性のある地
質の切羽を掘削する際には、前記バイパス管路を開き、
かつ前記サクションポンプの管路を閉じ、前記チャンバ
内に加圧水を充満させて掘削を行い、崩壊性のない地質
の切羽を掘削する際には、前記バイパス管路を閉じ、前
記サクションポンプの管路を開くと共に、前記ホッパ内
の水位を維持しながら、土砂を含んだ土砂を水とともに
前記サクションポンプにより前記ホッパから排出するこ
とを特徴とする(請求項4)。
スクと隔壁との間のチャンバ内のホッパ内に送水装置に
より水を供給し、前記カッタディスクの回転により掘削
された土砂を前記ホッパに集積し、前記ホッパ内の掘削
土砂を水と共に排泥管を通して排出する場合、前記排泥
管に、サクションポンプと、該サクションポンプに並列
をなすバイパス管路とを設置しておき、崩壊性のある地
質の切羽を掘削する際には、前記バイパス管路を開き、
かつ前記サクションポンプの管路を閉じ、前記チャンバ
内に加圧水を充満させて掘削を行い、崩壊性のない地質
の切羽を掘削する際には、前記バイパス管路を閉じ、前
記サクションポンプの管路を開くと共に、前記ホッパ内
の水位を維持しながら、土砂を含んだ土砂を水とともに
前記サクションポンプにより前記ホッパから排出するこ
とを特徴とする(請求項4)。
【0013】
【作用】請求項1のトンネル掘削機においては、送水ポ
ンプの制御信号作成手段として、泥水加圧方式の際に使
用するもの(第1の制御信号作成手段)と、泥水非加圧
方式に使用するもの(第2の制御信号作成手段)の2方
式に設定し、崩壊性のある地質下ではセンサから得られ
るチャンバ内水圧信号に基づいて、その水圧が所定圧に
なるように、第1の制御信号作成手段により送水ポンプ
を制御し、崩壊性のない地質下ではセンサから得られる
水位信号に基づいて、水位が所定のレベルになるよう
に、第2の制御信号作成手段により送水ポンプを制御す
る。
ンプの制御信号作成手段として、泥水加圧方式の際に使
用するもの(第1の制御信号作成手段)と、泥水非加圧
方式に使用するもの(第2の制御信号作成手段)の2方
式に設定し、崩壊性のある地質下ではセンサから得られ
るチャンバ内水圧信号に基づいて、その水圧が所定圧に
なるように、第1の制御信号作成手段により送水ポンプ
を制御し、崩壊性のない地質下ではセンサから得られる
水位信号に基づいて、水位が所定のレベルになるよう
に、第2の制御信号作成手段により送水ポンプを制御す
る。
【0014】請求項2のトンネル掘削機においては、泥
水加圧方式の場合には、サクションポンプは停止し、バ
イパス管路を通して土砂を含んだ水(排泥)が搬送さ
れ、泥水非加圧方式の場合は、サクションポンプにより
排泥が吸引される。
水加圧方式の場合には、サクションポンプは停止し、バ
イパス管路を通して土砂を含んだ水(排泥)が搬送さ
れ、泥水非加圧方式の場合は、サクションポンプにより
排泥が吸引される。
【0015】請求項3のトンネル掘削機においては、水
圧計が、泥水加圧方式におけるチャンバ内の水圧信号検
出のみならず、泥水非加圧方式における水位信号検出に
も用いられる。
圧計が、泥水加圧方式におけるチャンバ内の水圧信号検
出のみならず、泥水非加圧方式における水位信号検出に
も用いられる。
【0016】請求項4のトンネル掘削方法においては、
泥水加圧方式においては、サクションポンプを停止し、
バイパス管路を通して排泥が搬送され、泥水非加圧方式
においては、サクションポンプにより排泥が吸引されて
搬送される。
泥水加圧方式においては、サクションポンプを停止し、
バイパス管路を通して排泥が搬送され、泥水非加圧方式
においては、サクションポンプにより排泥が吸引されて
搬送される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるトンネル掘削
機の一実施例を泥水加圧方式で運転している状態で示す
構成図、図2(A)は本実施例の掘削部の縦断面図、図
2(B)は(A)のE−E断面図であり、図3は本実施
例のトンネル掘削機を泥水非加圧方式で運転している状
態で示す構成図である。
機の一実施例を泥水加圧方式で運転している状態で示す
構成図、図2(A)は本実施例の掘削部の縦断面図、図
2(B)は(A)のE−E断面図であり、図3は本実施
例のトンネル掘削機を泥水非加圧方式で運転している状
態で示す構成図である。
【0018】図1〜図3において、1は鋼材でなる円筒
状の掘削機本体、2は隔壁、3は隔壁2より前方にカッ
ターシール4を設けて回転自在に取付けられたカッタデ
ィスクであり、カッタディスク3と隔壁2との間にはチ
ャンバ5が形成される。カッタディスク3にはカッタ3
aとバケット3bが取付けられる。隔壁2の左右にはカ
ッタディスク3を回転駆動するための油圧モータでなる
駆動モータ6が取付けられ、その出力歯車7がカッタデ
ィスク3と同心の内歯歯車8と噛合し、駆動モータ6の
作動によりカッタディスク3が回転されるように構成さ
れる。
状の掘削機本体、2は隔壁、3は隔壁2より前方にカッ
ターシール4を設けて回転自在に取付けられたカッタデ
ィスクであり、カッタディスク3と隔壁2との間にはチ
ャンバ5が形成される。カッタディスク3にはカッタ3
aとバケット3bが取付けられる。隔壁2の左右にはカ
ッタディスク3を回転駆動するための油圧モータでなる
駆動モータ6が取付けられ、その出力歯車7がカッタデ
ィスク3と同心の内歯歯車8と噛合し、駆動モータ6の
作動によりカッタディスク3が回転されるように構成さ
れる。
【0019】チャンバ5内には、隔壁2に固定して、カ
ッタディスク3による掘削土砂を集積させるホッパ10
が設けられる。11はホッパ10内に水を供給する送水
装置であり、該送水装置11は、図2に示す地上の送水
タンク12と、送水管14と、送水ポンプ15と、開閉
バルブ17とからなり、送水管14は前記隔壁2を貫通
し、ホッパ10内の前方の底部において、注水口13を
後ろ向きに配置している。
ッタディスク3による掘削土砂を集積させるホッパ10
が設けられる。11はホッパ10内に水を供給する送水
装置であり、該送水装置11は、図2に示す地上の送水
タンク12と、送水管14と、送水ポンプ15と、開閉
バルブ17とからなり、送水管14は前記隔壁2を貫通
し、ホッパ10内の前方の底部において、注水口13を
後ろ向きに配置している。
【0020】18はホッパ10内の掘削土砂を水と共に
隔壁2の外部に排出する排泥管であり、該排泥管18の
吸込口19は、ホッパ10内に前記注水口13にホッパ
10内において対向して設ける。排泥管18には、開閉
バルブ28と、インバータモータ20により駆動される
サクションポンプ21が設けられる。
隔壁2の外部に排出する排泥管であり、該排泥管18の
吸込口19は、ホッパ10内に前記注水口13にホッパ
10内において対向して設ける。排泥管18には、開閉
バルブ28と、インバータモータ20により駆動される
サクションポンプ21が設けられる。
【0021】サクションポンプ21の吐出側には、クラ
ッシャ22、タンク23および汚泥ポンプ24が順次配
置され、各々の間は排泥管18a〜18cにより接続さ
れ、汚泥ポンプ24の吐出側排泥管18dは地上の処理
装置29に接続される。30は泥水加圧方式を採用して
運転している時に、運転を中断する際に、送水ポンプ1
5を運転したままにしておき、送水管14や排泥管18
を水により充満しておくためのバイパス管路、31は該
バイパス管路30に設けた開閉バルブであり、該バイパ
ス管路30は一端が送水管14における開閉バルブ17
の上流側、他端が排泥管18の開閉バルブ28の下流側
に接続されている。
ッシャ22、タンク23および汚泥ポンプ24が順次配
置され、各々の間は排泥管18a〜18cにより接続さ
れ、汚泥ポンプ24の吐出側排泥管18dは地上の処理
装置29に接続される。30は泥水加圧方式を採用して
運転している時に、運転を中断する際に、送水ポンプ1
5を運転したままにしておき、送水管14や排泥管18
を水により充満しておくためのバイパス管路、31は該
バイパス管路30に設けた開閉バルブであり、該バイパ
ス管路30は一端が送水管14における開閉バルブ17
の上流側、他端が排泥管18の開閉バルブ28の下流側
に接続されている。
【0022】25は、泥水加圧方式の際にはチャンバ5
内の水圧検出センサとして働き、また泥水非加圧方式の
際にはホッパ10内の水位検出センサとして働く水圧計
であり、該水圧計25はホッパ10の底部に設けられ、
該水圧計25の検出信号を送る信号ケーブル26は送水
ポンプ15の制御装置15aに接続されている。
内の水圧検出センサとして働き、また泥水非加圧方式の
際にはホッパ10内の水位検出センサとして働く水圧計
であり、該水圧計25はホッパ10の底部に設けられ、
該水圧計25の検出信号を送る信号ケーブル26は送水
ポンプ15の制御装置15aに接続されている。
【0023】図4(A)は送水ポンプ15の制御系統を
示す構成図であり、送水ポンプ15は電動モータ15b
により駆動され、電動モータ5bの速度を変化させる
か、あるいは送水ポンプ15の容量を変化させることに
より送水ポンプ15の時間t当りの吐出水量(送水量)
を変化させることができるものである。本実施例におい
ては、ドライブ回路35からの駆動電流を変化させるこ
とによって電動モータ15bの速度を変化させることに
より、送水ポンプ15の送水量を変化させるものについ
て示している。
示す構成図であり、送水ポンプ15は電動モータ15b
により駆動され、電動モータ5bの速度を変化させる
か、あるいは送水ポンプ15の容量を変化させることに
より送水ポンプ15の時間t当りの吐出水量(送水量)
を変化させることができるものである。本実施例におい
ては、ドライブ回路35からの駆動電流を変化させるこ
とによって電動モータ15bの速度を変化させることに
より、送水ポンプ15の送水量を変化させるものについ
て示している。
【0024】送水ポンプ15の制御装置15aは、前記
ドライブ回路35と、該ドライブ回路35への制御信号
を作成する泥水加圧方式用の第1の制御信号作成手段3
3と、泥水非加圧方式用の第2の制御信号作成手段34
と、水圧計25の出力信号の伝送先をこれらの制御信号
作成手段33、34との間で切り換えるスイッチ32と
からなる。これらの制御信号作成手段33、34は電子
回路によって構成する場合とコンピュータの演算によっ
て実現する場合がある。コンピュータによる場合は、ス
イッチ32はキーボード等からの入力によって切り換え
と同等の作用がなされるように構成することができる。
ドライブ回路35と、該ドライブ回路35への制御信号
を作成する泥水加圧方式用の第1の制御信号作成手段3
3と、泥水非加圧方式用の第2の制御信号作成手段34
と、水圧計25の出力信号の伝送先をこれらの制御信号
作成手段33、34との間で切り換えるスイッチ32と
からなる。これらの制御信号作成手段33、34は電子
回路によって構成する場合とコンピュータの演算によっ
て実現する場合がある。コンピュータによる場合は、ス
イッチ32はキーボード等からの入力によって切り換え
と同等の作用がなされるように構成することができる。
【0025】図4(D)は、水圧計25により検出され
る水圧Pと第1の制御信号作成手段33による場合、お
よび第2の制御信号作成手段34による場合の水圧Pと
送水量Q/tとの関係を示す図であり、泥水非加圧方式
の場合は、目標とする水位に相当する水圧P1より水圧
が高くなると送水量を減少させ、水圧P1より水圧Pが
低くなると送水量を増大させるように送水量を制御し、
泥水加圧方式の場合は、目標とする水圧P2より水圧が
高くなると送水量を減少させ、水圧P2より水圧Pが低
くなると送水量を増大させるように送水量を制御するこ
とにより、チャンバ5内の水圧を所定レベルに維持する
ものである。
る水圧Pと第1の制御信号作成手段33による場合、お
よび第2の制御信号作成手段34による場合の水圧Pと
送水量Q/tとの関係を示す図であり、泥水非加圧方式
の場合は、目標とする水位に相当する水圧P1より水圧
が高くなると送水量を減少させ、水圧P1より水圧Pが
低くなると送水量を増大させるように送水量を制御し、
泥水加圧方式の場合は、目標とする水圧P2より水圧が
高くなると送水量を減少させ、水圧P2より水圧Pが低
くなると送水量を増大させるように送水量を制御するこ
とにより、チャンバ5内の水圧を所定レベルに維持する
ものである。
【0026】制御信号作成手段による信号作成方式とし
ては、図4(B)に示すように、第2の制御信号作成手
段37として水圧計25の出力を変換する例えば係数器
を用い、水圧計25の出力信号Pに、P2=k×P1が
成立するような係数kを乗じて、第1の制御信号作成手
段36の入力信号を整合し、図4(D)の制御曲線Aの
みを用いて送水ポンプ16の制御を行うようにしてもよ
い。
ては、図4(B)に示すように、第2の制御信号作成手
段37として水圧計25の出力を変換する例えば係数器
を用い、水圧計25の出力信号Pに、P2=k×P1が
成立するような係数kを乗じて、第1の制御信号作成手
段36の入力信号を整合し、図4(D)の制御曲線Aの
みを用いて送水ポンプ16の制御を行うようにしてもよ
い。
【0027】また、図4(C)に示すように、水圧計と
して、それぞれ泥水加圧方式、泥水非加圧方式に専用の
水圧計25A、25Bを設け、それぞれの信号をスイッ
チ38で第1の制御信号作成手段39、第2の制御信号
作成手段40に加えてそれぞれ図4(D)の制御曲線
A、Bに従う制御を行うようにすることも可能である。
図4(C)に示すように、2つの水圧計25A、25B
を設ける場合、図4(B)に示したように、一方の水圧
計の出力信号の係数を乗じて検出信号の整合をとるよう
にしてもよい。また、必要に応じて、図1、図3に示す
ように、水圧計25または25A、25Bの出力信号を
信号ケーブル41を介してサクションポンプ21の制御
装置に送り、サクションポンプ21の制御を行ってサク
ションポンプ21の排水量を制御する。この場合は、水
圧あるいは水位が高い程サクションポンプ21の排水量
が大きくなるように制御する。
して、それぞれ泥水加圧方式、泥水非加圧方式に専用の
水圧計25A、25Bを設け、それぞれの信号をスイッ
チ38で第1の制御信号作成手段39、第2の制御信号
作成手段40に加えてそれぞれ図4(D)の制御曲線
A、Bに従う制御を行うようにすることも可能である。
図4(C)に示すように、2つの水圧計25A、25B
を設ける場合、図4(B)に示したように、一方の水圧
計の出力信号の係数を乗じて検出信号の整合をとるよう
にしてもよい。また、必要に応じて、図1、図3に示す
ように、水圧計25または25A、25Bの出力信号を
信号ケーブル41を介してサクションポンプ21の制御
装置に送り、サクションポンプ21の制御を行ってサク
ションポンプ21の排水量を制御する。この場合は、水
圧あるいは水位が高い程サクションポンプ21の排水量
が大きくなるように制御する。
【0028】このトンネル掘削機の作動は次のようにな
される。 [泥水加圧方式の場合]:まず、開閉バルブ17を開
き、バイパス管路30の開閉バルブ31を閉じた状態
で、送水ポンプ15を作動させ、図1に示すように、チ
ャンバ5内を加圧水により充満させ、チャンバ5内の水
圧が図4(D)の設定圧P2になったところで駆動モー
タ6を作動させて掘削を開始すると共に、開閉バルブ2
8を開け、サクションポンプ21を作動させてホッパ1
0内の水を掘削土砂27と共に吸引し排泥管18から排
出する。このような運転中において、図4(A)におい
てスイッチ32を図示の状態として、第1の制御信号作
成手段33により、図4(D)の制御曲線Aに従ってモ
ータ15bを駆動し、チャンバ5内の水圧を地山の静水
圧あるいはそれよりやや高い設定圧P2に維持する。
される。 [泥水加圧方式の場合]:まず、開閉バルブ17を開
き、バイパス管路30の開閉バルブ31を閉じた状態
で、送水ポンプ15を作動させ、図1に示すように、チ
ャンバ5内を加圧水により充満させ、チャンバ5内の水
圧が図4(D)の設定圧P2になったところで駆動モー
タ6を作動させて掘削を開始すると共に、開閉バルブ2
8を開け、サクションポンプ21を作動させてホッパ1
0内の水を掘削土砂27と共に吸引し排泥管18から排
出する。このような運転中において、図4(A)におい
てスイッチ32を図示の状態として、第1の制御信号作
成手段33により、図4(D)の制御曲線Aに従ってモ
ータ15bを駆動し、チャンバ5内の水圧を地山の静水
圧あるいはそれよりやや高い設定圧P2に維持する。
【0029】掘削された土砂27はバケット3bに載
り、カッタディスク3の回転によって周期的にホッパ1
0に落下し、集積される。集積された土砂は、送水管1
4によって予めホッパ10内に供給された水16と共
に、回転するサクションポンプ21の回転力により吸引
される。吸引された土砂は、クラッシャ22に送られ、
クラッシャ22で処理した後、タンク23に送られる。
タンク23の送られた土砂は、排泥ポンプ24により処
理装置29に排出され、水は送水タンク12に戻る。
り、カッタディスク3の回転によって周期的にホッパ1
0に落下し、集積される。集積された土砂は、送水管1
4によって予めホッパ10内に供給された水16と共
に、回転するサクションポンプ21の回転力により吸引
される。吸引された土砂は、クラッシャ22に送られ、
クラッシャ22で処理した後、タンク23に送られる。
タンク23の送られた土砂は、排泥ポンプ24により処
理装置29に排出され、水は送水タンク12に戻る。
【0030】この泥水加圧方式において、掘削を中断す
る場合は、バイパス管路30の開閉バルブ31を開き、
開閉バルブ17、28を閉じ、切羽9を一定圧で保持し
て切羽9の安定を図ると共に、送水ポンプ15、サクシ
ョンポンプ21を作動させて水を循環させておき、これ
によって送水管14、排泥管18、18a〜18dを水
によって充満させておく。そして、開閉バルブ17、2
8を開きかつ開閉バルブ31を閉じて掘削を再開したと
き、送水管14内に水が充満しているので、チャンバ5
内への水の送給が中断されることがなく、従って再開時
にチャンバ5内の圧力の低下により切羽9が崩壊するこ
とが防止される。 [泥水非加圧方式の場合]:図4(A)のスイッチ32
を第2の制御信号作成手段32側に切り換え、まず開閉
バルブ17のみを開けて送水ポンプ15の作動により送
水タンク12内の水を送水管14を介してホッパ10に
送る。そして図3に示すように、ある程度ホッパ10内
の水位Lが上がった時点で排泥管18の開閉バルブ28
を開くと共に、サクションポンプ21を作動させる。そ
して水位Lが上がった所で開閉バルブ28を開けてイン
バータモータ20の作動によりサクションポンプ21を
回転させる。送水ポンプ15は第2の制御信号作成手段
34の発生する信号により、図4(D)のBの制御曲線
に則り、水圧計25の検出圧が設定圧P1に維持される
ように、すなわち所定の水位に維持されるように運転す
る。
る場合は、バイパス管路30の開閉バルブ31を開き、
開閉バルブ17、28を閉じ、切羽9を一定圧で保持し
て切羽9の安定を図ると共に、送水ポンプ15、サクシ
ョンポンプ21を作動させて水を循環させておき、これ
によって送水管14、排泥管18、18a〜18dを水
によって充満させておく。そして、開閉バルブ17、2
8を開きかつ開閉バルブ31を閉じて掘削を再開したと
き、送水管14内に水が充満しているので、チャンバ5
内への水の送給が中断されることがなく、従って再開時
にチャンバ5内の圧力の低下により切羽9が崩壊するこ
とが防止される。 [泥水非加圧方式の場合]:図4(A)のスイッチ32
を第2の制御信号作成手段32側に切り換え、まず開閉
バルブ17のみを開けて送水ポンプ15の作動により送
水タンク12内の水を送水管14を介してホッパ10に
送る。そして図3に示すように、ある程度ホッパ10内
の水位Lが上がった時点で排泥管18の開閉バルブ28
を開くと共に、サクションポンプ21を作動させる。そ
して水位Lが上がった所で開閉バルブ28を開けてイン
バータモータ20の作動によりサクションポンプ21を
回転させる。送水ポンプ15は第2の制御信号作成手段
34の発生する信号により、図4(D)のBの制御曲線
に則り、水圧計25の検出圧が設定圧P1に維持される
ように、すなわち所定の水位に維持されるように運転す
る。
【0031】このうような状態として、駆動モータ6の
運転によりカッタディスク3を回転させ、カッタ3aが
切羽9を掘削する。掘削された土砂27は前記泥水加圧
方式の場合と同様に処理される。
運転によりカッタディスク3を回転させ、カッタ3aが
切羽9を掘削する。掘削された土砂27は前記泥水加圧
方式の場合と同様に処理される。
【0032】このように、排泥はジェットポンプではな
く、サクションポンプで行い、また、水圧計25等のセ
ンサの検出信号による送水ポンプ15の運転制御を、泥
水加圧方式と泥水非加圧方式とで変更することにより、
作業員がチャンバ5内に入って部品の交換作業を行う必
要がなく、また、作業員がチャンバ5内に入って作業す
る必要がないので、泥水非加圧方式から泥水加圧方式に
切り換える場合、切羽9の地質改良を行う必要がない。
く、サクションポンプで行い、また、水圧計25等のセ
ンサの検出信号による送水ポンプ15の運転制御を、泥
水加圧方式と泥水非加圧方式とで変更することにより、
作業員がチャンバ5内に入って部品の交換作業を行う必
要がなく、また、作業員がチャンバ5内に入って作業す
る必要がないので、泥水非加圧方式から泥水加圧方式に
切り換える場合、切羽9の地質改良を行う必要がない。
【0033】図5は本発明の他の実施例であり、サクシ
ョンポンプ21に並列にバイパス管路42を設けると共
に、該バイパス管路42とサクションポンプ21の管路
を連通遮断するバルブ28、43を設けたものである。
本実施例においては、図5に示すように、ホッパ10内
の水位Lを所定レベルに維持しながら掘削する泥水非加
圧方式の場合には、開閉バルブ28を開き、開閉バルブ
43は閉じてサクションポンプ21により泥水を吸引す
る。一方、泥水加圧方式の場合には、開閉バルブ28を
閉じ、開閉バルブ43を開いてバイパス管路42を通し
てチャンバ5内の水の圧力による流動力により排泥す
る。
ョンポンプ21に並列にバイパス管路42を設けると共
に、該バイパス管路42とサクションポンプ21の管路
を連通遮断するバルブ28、43を設けたものである。
本実施例においては、図5に示すように、ホッパ10内
の水位Lを所定レベルに維持しながら掘削する泥水非加
圧方式の場合には、開閉バルブ28を開き、開閉バルブ
43は閉じてサクションポンプ21により泥水を吸引す
る。一方、泥水加圧方式の場合には、開閉バルブ28を
閉じ、開閉バルブ43を開いてバイパス管路42を通し
てチャンバ5内の水の圧力による流動力により排泥す
る。
【0034】このように、泥水加圧方式の場合には送水
ポンプ15によって加圧した水の流動により排泥し、サ
クションポンプ21による吸引を無くすれば、サクショ
ンポンプ21による泥水の吸引によってチャンバ5内に
生じる圧力変動が減少し、水圧の制御が容易となる。
ポンプ15によって加圧した水の流動により排泥し、サ
クションポンプ21による吸引を無くすれば、サクショ
ンポンプ21による泥水の吸引によってチャンバ5内に
生じる圧力変動が減少し、水圧の制御が容易となる。
【0035】なお、ホッパ10内の水位Lやチャンバ5
内の水圧の制御は、タンク23からホッパ10に戻した
り、バイパス管路30の開閉バルブ31の開度を調整し
てバイパスする量を制御することにより行ってもよい。
ホッパ10内の水位Lの検出手段としては、フロート等
を用いても良いが、水圧計25を用いることにより、実
質的に可動部分が無くなり、取付け易く、破損しにくく
なる。また、水圧計25を泥水加圧方式と泥水非加圧方
式とで兼用することにより、信号ケーブル26、41の
本数を含めた部品点数の低減を図ることができる。
内の水圧の制御は、タンク23からホッパ10に戻した
り、バイパス管路30の開閉バルブ31の開度を調整し
てバイパスする量を制御することにより行ってもよい。
ホッパ10内の水位Lの検出手段としては、フロート等
を用いても良いが、水圧計25を用いることにより、実
質的に可動部分が無くなり、取付け易く、破損しにくく
なる。また、水圧計25を泥水加圧方式と泥水非加圧方
式とで兼用することにより、信号ケーブル26、41の
本数を含めた部品点数の低減を図ることができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1によれば、チャンバ内にはジェ
ットポンプを設けず、かつ泥水非加圧方式の場合の排泥
は水位制御とサクションポンプにより行うことを可能と
したので、地質の変化によって掘削機方式を加圧、非加
圧方式の間で切り換える場合、チャンバ内に作業員が入
る必要がなく、作業員の安全が図れる。
ットポンプを設けず、かつ泥水非加圧方式の場合の排泥
は水位制御とサクションポンプにより行うことを可能と
したので、地質の変化によって掘削機方式を加圧、非加
圧方式の間で切り換える場合、チャンバ内に作業員が入
る必要がなく、作業員の安全が図れる。
【0037】また、掘削機方式の変更に伴う交換作業が
不要となる上、チャンバ内で作業するための切羽の地質
改良を行う必要がなくなるので、掘削機方式変更に伴う
施工費および労力が削減される。
不要となる上、チャンバ内で作業するための切羽の地質
改良を行う必要がなくなるので、掘削機方式変更に伴う
施工費および労力が削減される。
【0038】また、掘削機方式変更が容易となるので、
硬岩地盤から軟弱地盤までの幅広い地質について、掘削
機1台で幅広い土質に対応でき、地質に応じた方式の異
なる掘削機を複数台用意しておく必要がないため、経済
化が達成できる。
硬岩地盤から軟弱地盤までの幅広い地質について、掘削
機1台で幅広い土質に対応でき、地質に応じた方式の異
なる掘削機を複数台用意しておく必要がないため、経済
化が達成できる。
【0039】また、ノズル使用の従来装置においては、
詰まりにより、ホッパ等の分解、復旧作業に労力、工期
の延長等の問題を生じ、かつホッパ下回りの複雑な装置
が必要となるが、本発明の場合、このノズル詰まりの問
題がなく、またホッパの構造も単純となる。
詰まりにより、ホッパ等の分解、復旧作業に労力、工期
の延長等の問題を生じ、かつホッパ下回りの複雑な装置
が必要となるが、本発明の場合、このノズル詰まりの問
題がなく、またホッパの構造も単純となる。
【0040】また、ノズル使用の場合、その搬送機能
上、小口径のトンネル掘削機に適用が限られるが、本発
明によれば、送水量および排出量の制御により、小口径
から中口径のトンネル掘削機まで適用範囲を拡大でき
る。また、適用範囲の拡大により、口径の大小による工
法の変更が不要となる。
上、小口径のトンネル掘削機に適用が限られるが、本発
明によれば、送水量および排出量の制御により、小口径
から中口径のトンネル掘削機まで適用範囲を拡大でき
る。また、適用範囲の拡大により、口径の大小による工
法の変更が不要となる。
【0041】請求項2、4によれば、泥水加圧方式にお
いては、サクションポンプを停止させるため、チャンバ
内の水圧の維持が容易となり、水圧の維持が安定して精
度良く行われる。
いては、サクションポンプを停止させるため、チャンバ
内の水圧の維持が容易となり、水圧の維持が安定して精
度良く行われる。
【0042】請求項3は、水圧計を、泥水非加圧方式の
際の水位検出手段と、泥水加圧方式の際の水圧検出手段
として兼用したので、部品点数が低減が可能となり、ま
た、水圧計は取り付け容易で破損しにくくなるという利
点がある。
際の水位検出手段と、泥水加圧方式の際の水圧検出手段
として兼用したので、部品点数が低減が可能となり、ま
た、水圧計は取り付け容易で破損しにくくなるという利
点がある。
【図1】本発明のトンネル掘削機の一実施例を泥水加圧
方式による運転状態で示す構成図である。
方式による運転状態で示す構成図である。
【図2】(A)は本実施例の掘削機の縦断面図、(B)
は(A)のE−E横断面図である。
は(A)のE−E横断面図である。
【図3】本発明のトンネル掘削機の一実施例を泥水非加
圧方式による運転状態で示す構成図である。
圧方式による運転状態で示す構成図である。
【図4】(A)〜(C)は送水ポンプの制御装置の構成
例をそれぞれ示す構成図、図4(D)は送水ポンプの制
御特性図である。
例をそれぞれ示す構成図、図4(D)は送水ポンプの制
御特性図である。
【図5】本発明のトンネル掘削機の他の実施例を示す構
成図である。
成図である。
【図6】従来のトンネル掘削機の泥水非加圧方式による
運転状態を示す縦断面図である。
運転状態を示す縦断面図である。
【図7】(A)は図6の部分拡大図、(B)は図6の一
部の水平断面図、(C)はそのジェットポンプ等を外し
た状態を示す水平断面図である。
部の水平断面図、(C)はそのジェットポンプ等を外し
た状態を示す水平断面図である。
【図8】従来のトンネル掘削機の泥水加圧方式による運
転状態を示す縦断面図である。
転状態を示す縦断面図である。
1:掘削機本体、2:隔壁、3:カッタディスク、4:
カッターシール、5:チャンバ、6:駆動モータ、7:
出力歯車、8:内歯歯車、9:切羽、10:ホッパ、1
1:送水装置、12:送水タンク、14:送水管、1
5:送水ポンプ、15a:制御装置、15b:電動モー
タ、16:水、17、28、31、43:開閉バルブ、
18:排泥管、20:インバータモータ、21:サクシ
ョンポンプ、22:クラッシャ、23:タンク、24:
排泥ポンプ、25、25A、25B:水圧計(セン
サ)、26、41:信号ケーブル、27:掘削土砂、2
9:処理装置、30、42:バイパス管路、32:スイ
ッチ、33、36、39:第1の制御信号作成手段、3
4、37、40:第2の制御信号作成手段、35:ドラ
イブ回路
カッターシール、5:チャンバ、6:駆動モータ、7:
出力歯車、8:内歯歯車、9:切羽、10:ホッパ、1
1:送水装置、12:送水タンク、14:送水管、1
5:送水ポンプ、15a:制御装置、15b:電動モー
タ、16:水、17、28、31、43:開閉バルブ、
18:排泥管、20:インバータモータ、21:サクシ
ョンポンプ、22:クラッシャ、23:タンク、24:
排泥ポンプ、25、25A、25B:水圧計(セン
サ)、26、41:信号ケーブル、27:掘削土砂、2
9:処理装置、30、42:バイパス管路、32:スイ
ッチ、33、36、39:第1の制御信号作成手段、3
4、37、40:第2の制御信号作成手段、35:ドラ
イブ回路
フロントページの続き (72)発明者 石川 泰昭 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 (72)発明者 三木 雅明 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日立建機株式会社内 (72)発明者 有田 亮一 大阪府吹田市芳野町7番9号 三恵株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭60−152799(JP,A) 特開 平9−132994(JP,A) 実開 平2−136196(JP,U) 実開 昭63−56794(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 301 E21D 9/12
Claims (4)
- 【請求項1】カッタディスクと隔壁との間に形成される
チャンバと、該チャンバ内に設けられ、前記カッタディ
スクの回転により掘削された土砂を集積するホッパと、
該ホッパ内に水を供給する送水ポンプを有する送水装置
とを備え、 前記送水ポンプの制御装置に、崩壊性のある地質を掘削
する場合に前記チャンバ内に加圧水を供給して掘削を行
う際に前記送水ポンプの送水量を制御する信号を作成す
る第1の制御信号作成手段と、崩壊性の無い地質を掘削
する場合に前記ホッパ内の水位を制御しながら掘削を行
う際に前記送水ポンプの送水量を制御する信号を作成す
る第2の制御信号作成手段とを備え、 前記第1の制御信号作成手段は、センサにより検出され
る前記チャンバ内の水圧信号を入力し、 前記第2の制御信号作成手段は、前記センサを兼用して
検出されるホッパ内の水圧信号またはこれと別個のセン
サにより検出されるホッパ内の水圧信号もしくはホッパ
内水位信号を入力し、 前記チャンバの外部に、前記 ホッパ内の土砂を水と共に
隔壁外部に排泥管を介して搬出するサクションポンプを
備えたことを特徴とするトンネル掘削機。 - 【請求項2】請求項1において、 前記サクションポンプに並列にバイパス管路を設けると
共に、該バイパス管路と前記サクションポンプの排泥管
への連通、遮断を選択するバルブを設けたことを特徴と
するトンネル掘削機。 - 【請求項3】請求項1または2において、 前記センサが、前記ホッパ底部の水圧を検出することに
より、前記チャンバ内水圧検出と前記ホッパ内水位の検
出手段として兼用される水圧計でなることを特徴とする
トンネル掘削機。 - 【請求項4】カッタディスクと隔壁との間のチャンバ内
のホッパ内に送水装置により水を供給し、前記カッタデ
ィスクの回転により掘削された土砂を前記ホッパに集積
し、前記 ホッパ内の掘削土砂を水と共に排泥管を通して排出
する場合、前記排泥管に、 サクションポンプと、該サクションポン
プに並列をなすバイパス管路とを設置しておき、 崩壊性のある地質の切羽を掘削する際には、前記バイパ
ス管路を開き、かつ前記サクションポンプの管路を閉
じ、前記チャンバ内に加圧水を充満させて掘削を行い、 崩壊性のない地質の切羽を掘削する際には、前記バイパ
ス管路を閉じ、前記サクションポンプの管路を開くと共
に、前記ホッパ内の水位を維持しながら、 土砂を含んだ土砂を水とともに前記サクションポンプに
より前記ホッパから排出することを特徴とするトンネル
掘削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23310896A JP3254643B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | トンネル掘削機とトンネル掘削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23310896A JP3254643B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | トンネル掘削機とトンネル掘削方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1077784A JPH1077784A (ja) | 1998-03-24 |
JP3254643B2 true JP3254643B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=16949907
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23310896A Expired - Fee Related JP3254643B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | トンネル掘削機とトンネル掘削方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3254643B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102242633A (zh) * | 2011-07-23 | 2011-11-16 | 中铁十二局集团有限公司 | 一种超大直径盾构掘进在高水压条件下更换盾尾刷的方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4504882B2 (ja) * | 2005-07-22 | 2010-07-14 | 西松建設株式会社 | 密閉型トンネルボーリングマシン工法 |
CN104533439A (zh) * | 2014-12-29 | 2015-04-22 | 上海市基础工程集团有限公司 | 粘质土中施工的盾构机防结泥饼系统 |
CN109899083A (zh) * | 2019-04-16 | 2019-06-18 | 广东华坤建设集团有限公司 | 受限空间条件下挖掘机排土方法 |
CN112412491B (zh) * | 2020-12-25 | 2022-03-25 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种螺旋输送机防喷涌系统及其控制方法 |
-
1996
- 1996-09-03 JP JP23310896A patent/JP3254643B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102242633A (zh) * | 2011-07-23 | 2011-11-16 | 中铁十二局集团有限公司 | 一种超大直径盾构掘进在高水压条件下更换盾尾刷的方法 |
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---|---|
JPH1077784A (ja) | 1998-03-24 |
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