JP3002283B2 - シールド掘進機の土砂排出装置 - Google Patents
シールド掘進機の土砂排出装置Info
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- JP3002283B2 JP3002283B2 JP3056848A JP5684891A JP3002283B2 JP 3002283 B2 JP3002283 B2 JP 3002283B2 JP 3056848 A JP3056848 A JP 3056848A JP 5684891 A JP5684891 A JP 5684891A JP 3002283 B2 JP3002283 B2 JP 3002283B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土砂溜め部に溜められ
た土砂等を、油圧で駆動されるピストンにより排土用の
圧送パイプを通して圧送するシールド掘進機の土砂排出
装置に係わり、特に、土砂排送ラインにおける土砂等の
噴発を防止するのに好適なシールド掘進機の土砂排出装
置に関するものである。
た土砂等を、油圧で駆動されるピストンにより排土用の
圧送パイプを通して圧送するシールド掘進機の土砂排出
装置に係わり、特に、土砂排送ラインにおける土砂等の
噴発を防止するのに好適なシールド掘進機の土砂排出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】土砂等の圧送ポンプ(以下単に圧送ポン
プという)は、トンネルや鉱山等において土砂溜めタン
クやホッパ等の土砂溜め部にたい積された土砂を圧送パ
イプを介して比較的遠距離まで移送するのに多く使用さ
れている。土砂溜め部にたい積している土砂には、トン
ネル内の湧水や圧力が作用している場合や圧送パイプ側
から逆流しようとする圧力が作用している場合等があ
り、前者の場合は圧送パイプの出口より、後者の場合は
土砂溜め部において土砂等が噴発する危険性がある。
プという)は、トンネルや鉱山等において土砂溜めタン
クやホッパ等の土砂溜め部にたい積された土砂を圧送パ
イプを介して比較的遠距離まで移送するのに多く使用さ
れている。土砂溜め部にたい積している土砂には、トン
ネル内の湧水や圧力が作用している場合や圧送パイプ側
から逆流しようとする圧力が作用している場合等があ
り、前者の場合は圧送パイプの出口より、後者の場合は
土砂溜め部において土砂等が噴発する危険性がある。
【0003】従来の圧送ポンプをシールド掘進機に使用
した具体例を図2および図3について説明する。図2は
圧送ポンプを装着したシールド掘進機の一例を示す縦断
面図、図3は図2のIII−III断面図で圧送ポンプ
の構成および作動説明図である。図において、1はシー
ルド本体、2は地山3を掘削するカッターホイル、4は
掘削された土砂を後方へ移送するスクリュウコンベア、
4aはスクリュウコンベア4に設けられている土砂の吐
出口、5は吐出口4aから吐出される土砂を溜める土砂
溜めタンクで、吐出口4a部に取り付けられている。土
砂溜めタンク5は相対する壁5a,5bを有し、壁5a
には開口5cが設けられており該開口5cは土砂圧送用
の圧送パイプ6が接続されるとともにシール7が装着さ
れている。一方、壁5bには開口5cと同心でほぼ同径
の穴5dが設けられている。8は穴5dに嵌合し穴5d
を案内として壁5a,5b間を移動するスライド筒で、
移動してスライド筒8の先端が壁5a面に達しシール7
に押圧されると、スライド筒8内と圧送パイプ6とが連
通状態になるとともに土砂溜めタンク5内と圧送パイプ
6間は土砂の流通が遮断される。9はスライド筒8内を
摺動するピストン、10はそのピストンロッド、11は
ピストンロッド10の基端側に固着されているピストン
ロッド10より大径のフランジ、12はフランジ11よ
り突出させたロッドである。13a,13bはスライド
筒8を油圧駆動する2本の油圧ジャッキで、スライド筒
8の後端部両側にそれぞれ連結されている。14はピス
トン9、ピストンロッド10等を油圧駆動する油圧ジャ
ッキで、ピストンロッド10の基端部と連結されてい
る。油圧ジャッキ13a,13b,14は、油圧ジャッ
キ14を中央に油圧ジャッキ13a,13bをその両側
に配置していずれもフレーム15に取付けられている。
16、17、18は位置検出用のスイッチで、スイッチ
16がスライド筒8の後進端、スイッチ17がスライド
筒8の前進端、スイッチ18がピストン9の前進端の各
位置を検出し、同時に各油圧ジャッキ13a,13b,
14の停止および伸縮の切換え信号となる。
した具体例を図2および図3について説明する。図2は
圧送ポンプを装着したシールド掘進機の一例を示す縦断
面図、図3は図2のIII−III断面図で圧送ポンプ
の構成および作動説明図である。図において、1はシー
ルド本体、2は地山3を掘削するカッターホイル、4は
掘削された土砂を後方へ移送するスクリュウコンベア、
4aはスクリュウコンベア4に設けられている土砂の吐
出口、5は吐出口4aから吐出される土砂を溜める土砂
溜めタンクで、吐出口4a部に取り付けられている。土
砂溜めタンク5は相対する壁5a,5bを有し、壁5a
には開口5cが設けられており該開口5cは土砂圧送用
の圧送パイプ6が接続されるとともにシール7が装着さ
れている。一方、壁5bには開口5cと同心でほぼ同径
の穴5dが設けられている。8は穴5dに嵌合し穴5d
を案内として壁5a,5b間を移動するスライド筒で、
移動してスライド筒8の先端が壁5a面に達しシール7
に押圧されると、スライド筒8内と圧送パイプ6とが連
通状態になるとともに土砂溜めタンク5内と圧送パイプ
6間は土砂の流通が遮断される。9はスライド筒8内を
摺動するピストン、10はそのピストンロッド、11は
ピストンロッド10の基端側に固着されているピストン
ロッド10より大径のフランジ、12はフランジ11よ
り突出させたロッドである。13a,13bはスライド
筒8を油圧駆動する2本の油圧ジャッキで、スライド筒
8の後端部両側にそれぞれ連結されている。14はピス
トン9、ピストンロッド10等を油圧駆動する油圧ジャ
ッキで、ピストンロッド10の基端部と連結されてい
る。油圧ジャッキ13a,13b,14は、油圧ジャッ
キ14を中央に油圧ジャッキ13a,13bをその両側
に配置していずれもフレーム15に取付けられている。
16、17、18は位置検出用のスイッチで、スイッチ
16がスライド筒8の後進端、スイッチ17がスライド
筒8の前進端、スイッチ18がピストン9の前進端の各
位置を検出し、同時に各油圧ジャッキ13a,13b,
14の停止および伸縮の切換え信号となる。
【0004】図3(a)に示すスライド筒8およびピス
トン9が後進端の位置から、前記構成の圧送ポンプを作
動させる押ボタンスイッチ(図示していない)を操作す
ると、圧油はまず油圧ジャッキ13a,13bのボトム
側に供給され、スライド筒8を前進させ先端がシール7
を押圧した位置でスイッチ17が働いて圧油の供給が断
たれスライド筒8を停止させる。(図3(b)の状態)
この状態を維持したまま図3(c)に示すように油圧ジ
ャッキ14のボトム側に圧油を供給してピストン9を前
進させると、スライド筒8内に充満している土砂は土砂
溜めタンク5と流通が遮断されている圧送パイプ6へ押
し出され、フランジ11がスライド筒8の後端面に当接
した位置でロッド12によりスイッチ18が働き圧油の
供給が断たれてピストン9が停止する。ピストン9が停
止すると同時に図示してない切換弁により油圧ジャッキ
13a,13bのロッド側に圧油が供給されスライド筒
8を後進させる。そしてスライド筒8の後進に併せてピ
ストン9も後進させる(図3(d)の状態)。スライド
筒8およびピストン9が後進端の位置の図3(a)の状
態に復すると土砂溜めタンク5内には土砂が再び充満し
前記動作が順次繰り返され土砂が圧送される。
トン9が後進端の位置から、前記構成の圧送ポンプを作
動させる押ボタンスイッチ(図示していない)を操作す
ると、圧油はまず油圧ジャッキ13a,13bのボトム
側に供給され、スライド筒8を前進させ先端がシール7
を押圧した位置でスイッチ17が働いて圧油の供給が断
たれスライド筒8を停止させる。(図3(b)の状態)
この状態を維持したまま図3(c)に示すように油圧ジ
ャッキ14のボトム側に圧油を供給してピストン9を前
進させると、スライド筒8内に充満している土砂は土砂
溜めタンク5と流通が遮断されている圧送パイプ6へ押
し出され、フランジ11がスライド筒8の後端面に当接
した位置でロッド12によりスイッチ18が働き圧油の
供給が断たれてピストン9が停止する。ピストン9が停
止すると同時に図示してない切換弁により油圧ジャッキ
13a,13bのロッド側に圧油が供給されスライド筒
8を後進させる。そしてスライド筒8の後進に併せてピ
ストン9も後進させる(図3(d)の状態)。スライド
筒8およびピストン9が後進端の位置の図3(a)の状
態に復すると土砂溜めタンク5内には土砂が再び充満し
前記動作が順次繰り返され土砂が圧送される。
【0005】ところで、シールド掘進機で掘削された土
砂は、地山を緩めないよう移送量を調整してスクリュウ
コンベア4で移送される。地山は、湧水を含むものやヘ
ドロ状の軟弱土を多く含むものなど自立しない条件の場
合もある。かかる場合には、スクリュウコンベア4、土
砂溜めタンク5および圧送パイプ6の土砂内に水道が形
成され、切羽における地下水圧や土圧等により土砂内に
含まれている湧水や軟弱土が圧送パイプ6の継ぎ目や排
土口から噴発することがある。このような湧水等の噴発
は、切羽地山の地盤沈下や構築したトンネル内が土砂で
埋まるなどの原因となる。このため、掘削作業を終了し
た場合やセグメント組立時等で圧送ポンプを休止すると
きは、運転員は必ずスライド筒を前進させる操作を行
い、土砂溜めタンク5と圧送パイプ6の間を遮断して、
前記噴発を防止するように規定されている。しかし、圧
送ポンプを休止する頻度はかなり多いため、休止の都度
前記操作を行うことはかなり面倒である。また、他の作
業に紛れて操作を忘れることもあり、その都度操作を確
認することが困難で、危険な状態を確実に防止すること
ができない問題があった。
砂は、地山を緩めないよう移送量を調整してスクリュウ
コンベア4で移送される。地山は、湧水を含むものやヘ
ドロ状の軟弱土を多く含むものなど自立しない条件の場
合もある。かかる場合には、スクリュウコンベア4、土
砂溜めタンク5および圧送パイプ6の土砂内に水道が形
成され、切羽における地下水圧や土圧等により土砂内に
含まれている湧水や軟弱土が圧送パイプ6の継ぎ目や排
土口から噴発することがある。このような湧水等の噴発
は、切羽地山の地盤沈下や構築したトンネル内が土砂で
埋まるなどの原因となる。このため、掘削作業を終了し
た場合やセグメント組立時等で圧送ポンプを休止すると
きは、運転員は必ずスライド筒を前進させる操作を行
い、土砂溜めタンク5と圧送パイプ6の間を遮断して、
前記噴発を防止するように規定されている。しかし、圧
送ポンプを休止する頻度はかなり多いため、休止の都度
前記操作を行うことはかなり面倒である。また、他の作
業に紛れて操作を忘れることもあり、その都度操作を確
認することが困難で、危険な状態を確実に防止すること
ができない問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の如く、従来の土
砂排出装置は、休止時に圧送ポンプ以降における土砂等
の噴発を防止するため、運転員の操作により土砂溜め部
と圧送パイプ管を遮断しているが、操作頻度が多く面倒
である。また、操作忘れしやすいことからその都度操作
を確認しにくいなど、噴発を確実に防止することができ
ない問題点を有していた。
砂排出装置は、休止時に圧送ポンプ以降における土砂等
の噴発を防止するため、運転員の操作により土砂溜め部
と圧送パイプ管を遮断しているが、操作頻度が多く面倒
である。また、操作忘れしやすいことからその都度操作
を確認しにくいなど、噴発を確実に防止することができ
ない問題点を有していた。
【0007】上記の事情に鑑み、本発明の目的は、土砂
排出装置を停止させたとき、土砂溜め部と圧送パイプ間
を自動的に遮断し、土砂等の噴発を確実に防止すること
ができるようにしたシールド掘進機の土砂排出装置を提
供することにある。
排出装置を停止させたとき、土砂溜め部と圧送パイプ間
を自動的に遮断し、土砂等の噴発を確実に防止すること
ができるようにしたシールド掘進機の土砂排出装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、掘削された土砂を後方へ移送す
るスクリュウコンベアと、このスクリュウコンベアの吐
出口に装着され、前記スクリュウコンベアにより移送さ
れた土砂を溜める土砂溜め部と、前記土砂溜め部の相対
する壁面間を移動するスライド筒と、このスライド筒を
移動させる第1の油圧ジャッキと、前記スライド筒内に
摺動可能に嵌合し、スライド筒内の土砂等を圧送パイプ
に送り出すピストンと、このピストンを摺動させる第2
の油圧ジャッキとを備えたシールド掘進機の土砂排出装
置において、前記第1の油圧ジャッキのボトム側の室ま
たはロッド側の室に油圧ポンプからの圧油を供給してこ
の第1の油圧ジャッキを伸縮動させ、前記土砂排出装置
の停止に連動して前記第1の油圧ジャッキのボトム側と
ロッド側の両室を連通させ、前記第2の油圧ジャッキへ
圧油を供給する第1の油圧ジャッキ制御手段と、前記土
砂排出装置の停止に連動して前記第2の油圧ジャッキの
ボトム側とロッド側の両室を油タンクへ連通させる第2
の油圧ジャッキ制御手段と、前記第1の油圧ジャッキ、
および第2の油圧ジャッキのもどり管路に設けた管路抵
抗部とを備えた。
め、本発明においては、掘削された土砂を後方へ移送す
るスクリュウコンベアと、このスクリュウコンベアの吐
出口に装着され、前記スクリュウコンベアにより移送さ
れた土砂を溜める土砂溜め部と、前記土砂溜め部の相対
する壁面間を移動するスライド筒と、このスライド筒を
移動させる第1の油圧ジャッキと、前記スライド筒内に
摺動可能に嵌合し、スライド筒内の土砂等を圧送パイプ
に送り出すピストンと、このピストンを摺動させる第2
の油圧ジャッキとを備えたシールド掘進機の土砂排出装
置において、前記第1の油圧ジャッキのボトム側の室ま
たはロッド側の室に油圧ポンプからの圧油を供給してこ
の第1の油圧ジャッキを伸縮動させ、前記土砂排出装置
の停止に連動して前記第1の油圧ジャッキのボトム側と
ロッド側の両室を連通させ、前記第2の油圧ジャッキへ
圧油を供給する第1の油圧ジャッキ制御手段と、前記土
砂排出装置の停止に連動して前記第2の油圧ジャッキの
ボトム側とロッド側の両室を油タンクへ連通させる第2
の油圧ジャッキ制御手段と、前記第1の油圧ジャッキ、
および第2の油圧ジャッキのもどり管路に設けた管路抵
抗部とを備えた。
【0009】
【作用】土砂排出装置を停止させ、第1油圧ジャッキの
ボトム側の室とロッド側の室とを連通させると、各室に
それぞれ背圧が作用する。このとき、前記第1の油圧ジ
ャッキは、ボトム側の室とロッド側の室に作用する背圧
を受ける有効断面積に比例したシリンダ力を生じ、その
差により各油圧ジャッキは、スライド筒をその先端が土
砂溜め部の圧送パイプを接続した壁面に達するまで伸長
させ、土砂溜め部内と圧送パイプ間の土砂等の流通を遮
断して土砂排送ラインにおける土砂等の噴発を確実に防
止する。
ボトム側の室とロッド側の室とを連通させると、各室に
それぞれ背圧が作用する。このとき、前記第1の油圧ジ
ャッキは、ボトム側の室とロッド側の室に作用する背圧
を受ける有効断面積に比例したシリンダ力を生じ、その
差により各油圧ジャッキは、スライド筒をその先端が土
砂溜め部の圧送パイプを接続した壁面に達するまで伸長
させ、土砂溜め部内と圧送パイプ間の土砂等の流通を遮
断して土砂排送ラインにおける土砂等の噴発を確実に防
止する。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1および前記図3を参照
して説明する。図1は土砂排出装置の油圧回路図であ
る。図中図3と同符号のものは同じものを示す。図にお
いて、20は電動機21に駆動される油圧ポンプ、22
は油圧ジャッキ13a、13bの伸縮の切換え等を行う
複数の切替弁を内蔵したマニホールド、23は油圧ジャ
ッキ14の伸縮の切換えを行う複数の切替弁を内蔵した
マニホールド、24は各油圧ジャッキ13a、13b、
14のもどり管路のマニホールド22、23の下流側に
設けられその流量を規制する管路抵抗部で、本実施例に
おいては可変絞り弁を使用している。25はリリーフ
弁、26は油タンクである。マニホールド22は、AB
R接続の電磁パイロット切替弁(以下単に電磁弁とい
う)30と、電磁弁30の切換わりにより開閉する4個
のパイロット操作のロジック弁31、32、33、34
が内設されており、各ロジック弁31、32、33、3
4が中立位置のときいずれも開となる。一方、マニホー
ルド23には、2位置電磁パイロット切替弁(以下単に
電磁弁という)40と、電磁弁40の切換わりにより開
閉するパイロット操作のロジック弁41が内設されてお
り、電磁弁40が消磁位置のときロジック弁41は開と
なる。
して説明する。図1は土砂排出装置の油圧回路図であ
る。図中図3と同符号のものは同じものを示す。図にお
いて、20は電動機21に駆動される油圧ポンプ、22
は油圧ジャッキ13a、13bの伸縮の切換え等を行う
複数の切替弁を内蔵したマニホールド、23は油圧ジャ
ッキ14の伸縮の切換えを行う複数の切替弁を内蔵した
マニホールド、24は各油圧ジャッキ13a、13b、
14のもどり管路のマニホールド22、23の下流側に
設けられその流量を規制する管路抵抗部で、本実施例に
おいては可変絞り弁を使用している。25はリリーフ
弁、26は油タンクである。マニホールド22は、AB
R接続の電磁パイロット切替弁(以下単に電磁弁とい
う)30と、電磁弁30の切換わりにより開閉する4個
のパイロット操作のロジック弁31、32、33、34
が内設されており、各ロジック弁31、32、33、3
4が中立位置のときいずれも開となる。一方、マニホー
ルド23には、2位置電磁パイロット切替弁(以下単に
電磁弁という)40と、電磁弁40の切換わりにより開
閉するパイロット操作のロジック弁41が内設されてお
り、電磁弁40が消磁位置のときロジック弁41は開と
なる。
【0011】図3(a)に示すように、スライド筒8お
よびピストン9の後進端の位置をスイッチ16が検出す
ると、電磁弁30はa側に切換わり、ロジック弁32,
33が閉となり油圧ポンプ20より供給される圧油は開
状態のロジック弁31を介して油圧ジャッキ13a,1
3bのボトム側に供給され、スライド筒を前進させる。
このとき電磁弁40は、消磁されてb側に位置し、ロジ
ック弁41が開状態になるので、油圧ジャッキ13a,
13bのロッド側の油は、開状態のロジック弁34およ
び開状態のロジック弁41を経て油タンク26に流入す
る。図3(b)に示すように、スライド筒8の先端がシ
ール7を押圧した状態でスイッチ17が働きその検出信
号により電磁弁30が中立位置に切換わると、パイロッ
ト圧油の供給が停止し、各ロジック弁31,32,3
3,34が開となり、各ロジック弁31,32,33,
34を介して油圧ポンプ20よりの圧油がマニホールド
23に送られる。このとき電磁弁40は、上記スイッチ
17の検出信号によりa側に切換えられておりロジック
弁41を閉状態にしているから、マニホールド23に送
られてきた圧油は、油圧ジャッキ14の ボトム側に供
給されてピストン9を前進させ、スライド筒8内に充満
している土砂を圧送パイプ6へ押し出す。図3(c)に
示すように、ピストン9は、フランジ11がスライド筒
8の後端面に当接し、ロッド12によりスイッチ18を
作動する位置まで前進する。一方、ピストン9でスライ
ド筒8内の土砂を押し出している間、油圧ジャッキ13
a,13bのボトム側およびロッド側にも油圧ポンプ2
0よりの圧油が作用しており、スライド筒8はボトム側
とロッド側の両室の有効断面積の差によるシリンダ力の
大きいボトム側からその先端をシール7に強く押圧され
ている。図3(c)に示す状態で、スイッチ18が働く
と、電磁弁30は、b側に切換わり、電磁弁40は、消
磁されてb側へ切換わる。すると、ロジック弁31,3
4が閉、ロジック弁32,33,41が開となる。図3
(d)に示すように、油圧ポンプよりの圧油は、ロジッ
ク弁33を介して油圧ジャッキ13a,13bのロッド
側に送られスライド筒8を後進させる。す ると、スライ
ド筒8によりフランジ11が押され、ピストン9もスラ
イド筒8とともに後進する。このとき、油圧ジャッキ1
3a,13bのボトム側の油は、ロジック弁32,41
を介して油タンク26へ流れ、油圧ジャッキ14のロッ
ド側は、油タンクより油を吸い上げて負圧を防止する。
スライド筒8およびピストン9が、図3(d)に示す状
態を経て図3(a)に示す状態に復すると、土砂圧送の
1サイクルが終わり、以降前記動作を繰り返すことによ
り連続的なポンプ作用で土砂が圧送される。
よびピストン9の後進端の位置をスイッチ16が検出す
ると、電磁弁30はa側に切換わり、ロジック弁32,
33が閉となり油圧ポンプ20より供給される圧油は開
状態のロジック弁31を介して油圧ジャッキ13a,1
3bのボトム側に供給され、スライド筒を前進させる。
このとき電磁弁40は、消磁されてb側に位置し、ロジ
ック弁41が開状態になるので、油圧ジャッキ13a,
13bのロッド側の油は、開状態のロジック弁34およ
び開状態のロジック弁41を経て油タンク26に流入す
る。図3(b)に示すように、スライド筒8の先端がシ
ール7を押圧した状態でスイッチ17が働きその検出信
号により電磁弁30が中立位置に切換わると、パイロッ
ト圧油の供給が停止し、各ロジック弁31,32,3
3,34が開となり、各ロジック弁31,32,33,
34を介して油圧ポンプ20よりの圧油がマニホールド
23に送られる。このとき電磁弁40は、上記スイッチ
17の検出信号によりa側に切換えられておりロジック
弁41を閉状態にしているから、マニホールド23に送
られてきた圧油は、油圧ジャッキ14の ボトム側に供
給されてピストン9を前進させ、スライド筒8内に充満
している土砂を圧送パイプ6へ押し出す。図3(c)に
示すように、ピストン9は、フランジ11がスライド筒
8の後端面に当接し、ロッド12によりスイッチ18を
作動する位置まで前進する。一方、ピストン9でスライ
ド筒8内の土砂を押し出している間、油圧ジャッキ13
a,13bのボトム側およびロッド側にも油圧ポンプ2
0よりの圧油が作用しており、スライド筒8はボトム側
とロッド側の両室の有効断面積の差によるシリンダ力の
大きいボトム側からその先端をシール7に強く押圧され
ている。図3(c)に示す状態で、スイッチ18が働く
と、電磁弁30は、b側に切換わり、電磁弁40は、消
磁されてb側へ切換わる。すると、ロジック弁31,3
4が閉、ロジック弁32,33,41が開となる。図3
(d)に示すように、油圧ポンプよりの圧油は、ロジッ
ク弁33を介して油圧ジャッキ13a,13bのロッド
側に送られスライド筒8を後進させる。す ると、スライ
ド筒8によりフランジ11が押され、ピストン9もスラ
イド筒8とともに後進する。このとき、油圧ジャッキ1
3a,13bのボトム側の油は、ロジック弁32,41
を介して油タンク26へ流れ、油圧ジャッキ14のロッ
ド側は、油タンクより油を吸い上げて負圧を防止する。
スライド筒8およびピストン9が、図3(d)に示す状
態を経て図3(a)に示す状態に復すると、土砂圧送の
1サイクルが終わり、以降前記動作を繰り返すことによ
り連続的なポンプ作用で土砂が圧送される。
【0012】セグメントの組立等で土砂排出装置を停止
する場合は、各ロジック弁31、32、33、34、4
1はパイロット圧油の供給が停止するとともに各電磁弁
30、40が消磁位置となるため開となり、各油圧ジャ
ッキ13a、13b、14のボトム側およびロッド側の
両室に背圧が作用する。このボトム側とロッド側の両室
に作用する作用する背圧は、両室の有効断面積の差によ
りシリンダ力の差を生じ、その差により各油圧ジャッキ
13a、13b、14を伸長させる。この伸長は油圧ジ
ャッキ13a、13bに連結されたスライド筒8の先端
がシール7を押圧する位置まで行われ、土砂溜めタンク
5と圧送パイプ6との間を土砂が流通できない状態に遮
断する。この場合シール7は遮断性を向上させる効果が
ある。各油圧ジャッキ13a、13b、14に作用する
前記背圧は、土砂排出装置を停止させた場合に、スライ
ド筒8の先端が前記土砂溜めタンク5と圧送パイプ6間
との遮断状態まで自動的に伸長させる差圧を生ずるよう
に可変絞り弁24により調整されている。上記運転員が
土砂排出装置を停止させた場合の圧送ポンプの作用は、
圧送ポンプが図3(a)〜(d)のどの工程にあっても
自動的に行われるから、前記運転員の1操作のみで土砂
排出装置の休止時における土砂等の噴発防止状態を確実
かつ容易に得ることができる。したがって圧送パイプ6
以降の修理や交換作業を安全に実施することが出きる効
果がある。
する場合は、各ロジック弁31、32、33、34、4
1はパイロット圧油の供給が停止するとともに各電磁弁
30、40が消磁位置となるため開となり、各油圧ジャ
ッキ13a、13b、14のボトム側およびロッド側の
両室に背圧が作用する。このボトム側とロッド側の両室
に作用する作用する背圧は、両室の有効断面積の差によ
りシリンダ力の差を生じ、その差により各油圧ジャッキ
13a、13b、14を伸長させる。この伸長は油圧ジ
ャッキ13a、13bに連結されたスライド筒8の先端
がシール7を押圧する位置まで行われ、土砂溜めタンク
5と圧送パイプ6との間を土砂が流通できない状態に遮
断する。この場合シール7は遮断性を向上させる効果が
ある。各油圧ジャッキ13a、13b、14に作用する
前記背圧は、土砂排出装置を停止させた場合に、スライ
ド筒8の先端が前記土砂溜めタンク5と圧送パイプ6間
との遮断状態まで自動的に伸長させる差圧を生ずるよう
に可変絞り弁24により調整されている。上記運転員が
土砂排出装置を停止させた場合の圧送ポンプの作用は、
圧送ポンプが図3(a)〜(d)のどの工程にあっても
自動的に行われるから、前記運転員の1操作のみで土砂
排出装置の休止時における土砂等の噴発防止状態を確実
かつ容易に得ることができる。したがって圧送パイプ6
以降の修理や交換作業を安全に実施することが出きる効
果がある。
【0013】前記実施例においては、油圧ジャッキにお
ける背圧を可変絞り弁24を使用して調整するようにし
たが、マニホールド22,23の下流側の管路の抵抗に
よる背圧で前記スライド筒8による遮断状態が可能であ
る場合は可変絞り弁24を設けなくてもよく、また規制
する流量を調整する必要がない場合は単なる絞り弁とし
てもよい。
ける背圧を可変絞り弁24を使用して調整するようにし
たが、マニホールド22,23の下流側の管路の抵抗に
よる背圧で前記スライド筒8による遮断状態が可能であ
る場合は可変絞り弁24を設けなくてもよく、また規制
する流量を調整する必要がない場合は単なる絞り弁とし
てもよい。
【0014】さらに、運転者が土砂排出装置を停止操作
(信号1)した後、スライド筒が伸長したことをスイッ
チ17で確認し(信号2)、信号1、2をもって電動機
を停止しても良い。
(信号1)した後、スライド筒が伸長したことをスイッ
チ17で確認し(信号2)、信号1、2をもって電動機
を停止しても良い。
【0015】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明は、運転員が
土砂排出装置を停止させると、圧送ポンプの油圧ジャッ
キのボトム側とロッド側の両室に背圧を作用させるとと
もに、前記両室間の背圧の差圧が、土砂溜め部と圧送パ
イプ間を遮断する状態にスライド筒を自動的に伸長させ
るようにしたから、土砂排出装置を前記休止状態にした
とき土砂溜め部と圧送パイプ間の土砂等の流通が自動的
に遮断され、土砂排送ラインにおける土砂等の噴発によ
る危険を確実に防止することができる。
土砂排出装置を停止させると、圧送ポンプの油圧ジャッ
キのボトム側とロッド側の両室に背圧を作用させるとと
もに、前記両室間の背圧の差圧が、土砂溜め部と圧送パ
イプ間を遮断する状態にスライド筒を自動的に伸長させ
るようにしたから、土砂排出装置を前記休止状態にした
とき土砂溜め部と圧送パイプ間の土砂等の流通が自動的
に遮断され、土砂排送ラインにおける土砂等の噴発によ
る危険を確実に防止することができる。
【図1】本発明に係わる土砂排出装置の油圧回路の一例
を示すブロック線図。
を示すブロック線図。
【図2】土砂排出装置を備えたシールド掘進機の断面
図。
図。
【図3】図2のIIIーIII断面図で、圧送ポンプの
構成および動作説明図。
構成および動作説明図。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−155598(JP,A) 特開 平2−151361(JP,A) 実開 昭59−192994(JP,U) 実開 昭64−24702(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 1/00 - 23/14
Claims (3)
- 【請求項1】 掘削された土砂を後方へ移送するスクリ
ュウコンベアと、このスクリュウコンベアの吐出口に装
着され、前記スクリュウコンベアにより移送された土砂
を溜める土砂溜め部と、前記土砂溜め部の相対する壁面
間を移動するスライド筒と、このスライド筒を移動させ
る第1の油圧ジャッキと、前記スライド筒内に摺動可能
に嵌合し、スライド筒内の土砂等を圧送パイプに送り出
すピストンと、このピストンを摺動させる第2の油圧ジ
ャッキとを備えたシールド掘進機の土砂排出装置におい
て、前記第1の油圧ジャッキのボトム側の室またはロッ
ド側の室に油圧ポンプからの圧油を供給してこの第1の
油圧ジャッキを伸縮動させ、前記土砂排出装置の停止に
連動して前記第1の油圧ジャッキのボトム側とロッド側
の両室を連通させ、前記第2の油圧ジャッキへ圧油を供
給する第1の油圧ジャッキ制御手段と、前記土砂排出装
置の停止に連動して前記第2の油圧ジャッキのボトム側
とロッド側の両室を油タンクへ連通させる第2の油圧ジ
ャッキ制御手段と、前記第1の油圧ジャッキ、および第
2の油圧ジャッキのもどり管路に設けた管路抵抗部とを
備えたことを特徴とするシールド掘進機の土砂排出装
置。 - 【請求項2】 前記第1の油圧ジャッキ制御手段は、前
記第1の油圧ジャッキのボトム側の室と油圧ポンプとを
連通する管路に設けられ、その管路を遮断・連通する第
1のロジック弁と、前記第1の油圧ジャッキのロッド側
の室と油圧ポンプとを連通する管路に設けられ、その管
路を遮断・連通する第2のロジック弁と、前記スライド
筒および前記ピストンの移動端位置検出用のスイッチ信
号に応じて中立位置に切換えられたとき、前記各ロジッ
ク弁を開状態にさせる電磁パイロット切替弁とにより構
成したことを特徴とする請求項1記載のシールド掘進機
の土砂排出装置。 - 【請求項3】 前記管路抵抗部は、前記土砂排出装置を
停止したとき土砂溜め部と圧送パイプの遮断状態の位置
にスライド筒を自動的に移動させる背圧を前記第1の油
圧ジャッキの両室間に発生させる可変絞り弁により構成
したことを特徴とする請求項1記載のシールド掘進機の
土砂排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3056848A JP3002283B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | シールド掘進機の土砂排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3056848A JP3002283B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | シールド掘進機の土砂排出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04292581A JPH04292581A (ja) | 1992-10-16 |
JP3002283B2 true JP3002283B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=13038839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3056848A Expired - Fee Related JP3002283B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | シールド掘進機の土砂排出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3002283B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP3056848A patent/JP3002283B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04292581A (ja) | 1992-10-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |