JP2696396B2 - 泥水加圧式シールド機 - Google Patents
泥水加圧式シールド機Info
- Publication number
- JP2696396B2 JP2696396B2 JP13806189A JP13806189A JP2696396B2 JP 2696396 B2 JP2696396 B2 JP 2696396B2 JP 13806189 A JP13806189 A JP 13806189A JP 13806189 A JP13806189 A JP 13806189A JP 2696396 B2 JP2696396 B2 JP 2696396B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- air
- mud
- muddy water
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、泥水加圧式シールドに関するものであ
る。
る。
「従来の技術、発明が解決せんとする問題点」 従来より、隔壁前方のチャンバー内に満たした加圧泥
水により地山の崩壊を防止しながら掘進する泥水加圧式
シールド工法は広く知られている。
水により地山の崩壊を防止しながら掘進する泥水加圧式
シールド工法は広く知られている。
しかしながら、泥水加圧式シールドにおいては、シー
ルド掘進中に泥水粘性の適合性が悪く、マッドスクリー
ンが形成されない場合や、急激な土質の変化でバランス
が崩れた場合に、切羽の安定が損なわれ切羽崩壊を誘発
するため、オペレーターが常に切羽の状態を監視し、切
羽崩壊に際しては迅速に対処することが必要となるが、
密閉構造の泥水加圧式シールドは切羽の直接的な視覚確
認が不可能であった。
ルド掘進中に泥水粘性の適合性が悪く、マッドスクリー
ンが形成されない場合や、急激な土質の変化でバランス
が崩れた場合に、切羽の安定が損なわれ切羽崩壊を誘発
するため、オペレーターが常に切羽の状態を監視し、切
羽崩壊に際しては迅速に対処することが必要となるが、
密閉構造の泥水加圧式シールドは切羽の直接的な視覚確
認が不可能であった。
したがって、オペレーターは切羽の状態を適確に監視
することや、切羽崩壊に際して迅速に対処することは非
常に困難であり、時として切羽崩壊を招くという問題が
生じた。
することや、切羽崩壊に際して迅速に対処することは非
常に困難であり、時として切羽崩壊を招くという問題が
生じた。
また、従来の泥水加圧式シールドにおけるチャンバ内
の泥水圧の調節は、送排泥ポンプの制御やリリースバル
ブを設けることで圧力のバランスを維持しているが、閉
塞時に急激な圧力変動を来したり、坑内を泥水で汚す等
の操作性に問題があった。
の泥水圧の調節は、送排泥ポンプの制御やリリースバル
ブを設けることで圧力のバランスを維持しているが、閉
塞時に急激な圧力変動を来したり、坑内を泥水で汚す等
の操作性に問題があった。
さらに、チャンバー内に混入した異物を撤去する際
に、上記従来のシールドにおいては一旦チャンバー内の
泥水を排出し、圧気によりチャンバ内の圧力を保持しな
がら作業者が入室するため、圧気のみによる掘削面の山
留、止水にはある一定の限界があり、また泥水の排出作
業が煩わしいという問題があった。
に、上記従来のシールドにおいては一旦チャンバー内の
泥水を排出し、圧気によりチャンバ内の圧力を保持しな
がら作業者が入室するため、圧気のみによる掘削面の山
留、止水にはある一定の限界があり、また泥水の排出作
業が煩わしいという問題があった。
「問題点を解決するための手段」 この発明は前記従来の課題を解決するために、前部の
チャンバー内を前後に仕切る区画壁を設け、区画壁前方
側のチャンバーを泥水室とし、区画壁後方側のチャンバ
ーを空気室として構成し、この区画壁の下部には泥水室
と空気室を連通する流通口を設け、この流通口付近のチ
ャンバー隔壁に排泥管を配管し、泥水室には送泥管を配
管し、さらに空気室には送気管および圧力調整弁付き排
気管を配管することにより、流通口を通じて泥水室から
空気室内に導入した泥水を空気室内の空気圧の調整と空
気のクッション作用により圧力調整し、ポンプ閉塞時等
の急激な圧力変動に構内を汚すことなく容易に対処でき
るようにすると共に、異物の除去等に際して空気室内に
空気を圧送して泥水の水位を下げることによって簡単に
作業員が入って安全に作業し得るようにした泥水加圧式
シールド機を提案するものである。
チャンバー内を前後に仕切る区画壁を設け、区画壁前方
側のチャンバーを泥水室とし、区画壁後方側のチャンバ
ーを空気室として構成し、この区画壁の下部には泥水室
と空気室を連通する流通口を設け、この流通口付近のチ
ャンバー隔壁に排泥管を配管し、泥水室には送泥管を配
管し、さらに空気室には送気管および圧力調整弁付き排
気管を配管することにより、流通口を通じて泥水室から
空気室内に導入した泥水を空気室内の空気圧の調整と空
気のクッション作用により圧力調整し、ポンプ閉塞時等
の急激な圧力変動に構内を汚すことなく容易に対処でき
るようにすると共に、異物の除去等に際して空気室内に
空気を圧送して泥水の水位を下げることによって簡単に
作業員が入って安全に作業し得るようにした泥水加圧式
シールド機を提案するものである。
「実施例」 以下この発明を図面に示す実施例について説明する
と、シールド本体1の前部の隔壁2で仕切られたチャン
バー内には、これを前後に仕切る区画壁3が設けられ、
その前方側のチャンバーには泥水室4が、また後方側の
チャンバーには空気室5が構成されている。
と、シールド本体1の前部の隔壁2で仕切られたチャン
バー内には、これを前後に仕切る区画壁3が設けられ、
その前方側のチャンバーには泥水室4が、また後方側の
チャンバーには空気室5が構成されている。
区画壁3の下部には泥水室4と空気室5を連通する流
通口6が設けられ、この流通口6付近の隔壁2に排泥管
7が接続配管されている。
通口6が設けられ、この流通口6付近の隔壁2に排泥管
7が接続配管されている。
泥水室4にはその後面の区画壁3に送泥管8が接続配
管され、送泥ポンプにより泥水が供給されるようになっ
ており、また空気室5にはその後面の隔壁2に送気管9
および排気管10が配管され、その送排気の調整と排気管
10に設けた圧力調整弁11とにより、空気室5内の空気圧
を調整するようになっている。
管され、送泥ポンプにより泥水が供給されるようになっ
ており、また空気室5にはその後面の隔壁2に送気管9
および排気管10が配管され、その送排気の調整と排気管
10に設けた圧力調整弁11とにより、空気室5内の空気圧
を調整するようになっている。
隔壁2には、作業員が坑内と空気室5内を出入りする
ためのマンロック12、および異物を坑内に取り出すため
の異物取り込み装置13が設けられている。
ためのマンロック12、および異物を坑内に取り出すため
の異物取り込み装置13が設けられている。
「発明の作用」 以上のように構成されたシールド機により掘進するに
当り、正常運転時には空気室5内のほぼ中間に泥水水位
があるように、送気管9および排気管10の送排気による
空気圧を調整しておき、送排泥ポンプの閉塞時などにお
いて急激な圧力変動を生じた場合には、空気室5内の空
気のクッション作用により圧力を緩衝すると共に、圧力
調整弁11の空気のリリースあるいは送気管9からの空気
の圧送により圧力を適正値に調整する。
当り、正常運転時には空気室5内のほぼ中間に泥水水位
があるように、送気管9および排気管10の送排気による
空気圧を調整しておき、送排泥ポンプの閉塞時などにお
いて急激な圧力変動を生じた場合には、空気室5内の空
気のクッション作用により圧力を緩衝すると共に、圧力
調整弁11の空気のリリースあるいは送気管9からの空気
の圧送により圧力を適正値に調整する。
また、排泥管7の排泥口に異物が詰まった場合には、
その除去等に際して空気室5内に空気を圧送して泥水の
水位を下げ、泥水室4内に泥水を満たした状態で(切羽
における山留め効果を保持した状態)空気室5内に作業
員が入って安全に作業することができる。
その除去等に際して空気室5内に空気を圧送して泥水の
水位を下げ、泥水室4内に泥水を満たした状態で(切羽
における山留め効果を保持した状態)空気室5内に作業
員が入って安全に作業することができる。
「発明の効果」 以上の通りこの発明によれば、ポンプ閉塞時等の急激
な圧力変動時においても、空気室の圧力調整により坑内
を汚すことなく容易に対処することができ、また異物の
除去等に際して空気室内に空気を圧送して泥水の水位を
下げることによって、泥水室4内に泥水を満たしたまま
簡単に作業員が入って安全に作業することが可能とな
る。
な圧力変動時においても、空気室の圧力調整により坑内
を汚すことなく容易に対処することができ、また異物の
除去等に際して空気室内に空気を圧送して泥水の水位を
下げることによって、泥水室4内に泥水を満たしたまま
簡単に作業員が入って安全に作業することが可能とな
る。
第1図はこの発明の実施例を示す縦断側面図である。 1…シールド本体、2…隔壁、3…区画壁、4…泥水
室、5…空気室、6…流通口、7…排泥管、8…送泥
管、9…送気管、10…排気管、11…圧力調整弁、12…マ
ンロック、13…異物取り込み装置。
室、5…空気室、6…流通口、7…排泥管、8…送泥
管、9…送気管、10…排気管、11…圧力調整弁、12…マ
ンロック、13…異物取り込み装置。
Claims (1)
- 【請求項1】前部のチャンバー内を前後に仕切る区画壁
を設け、区画壁前方側のチャンバーを泥水室とし、区画
壁後方側のチャンバー空気室として構成し、前記区画壁
の下部には前記泥水室と空気室を連通する流通口を設
け、この流通口付近のチャンバー隔壁に排泥管を配管
し、前記泥水室には送泥管を配管し、さらに前記空気室
には送気管および圧力調整弁付き排気管を配管してなる
ことを特徴とする泥水加圧式シールド機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13806189A JP2696396B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 泥水加圧式シールド機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13806189A JP2696396B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 泥水加圧式シールド機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH035591A JPH035591A (ja) | 1991-01-11 |
JP2696396B2 true JP2696396B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=15213064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13806189A Expired - Fee Related JP2696396B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 泥水加圧式シールド機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2696396B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1134356B1 (de) * | 2000-03-16 | 2005-06-01 | Hochtief Aktiengesellschaft | Verfahren zur Durchführung von Inspektions- und/oder Wartungsarbeiten beim maschinellen Tunnelvortrieb |
ES2218306T3 (es) * | 2000-07-12 | 2004-11-16 | Hochtief Aktiengesellschaft | Maquina tuneladora de avance por escudo. |
EP3486326A1 (en) | 2017-11-21 | 2019-05-22 | Jennewein Biotechnologie GmbH | Method for the purification of n-acetylneuraminic acid from a fermentation broth |
CN112727481B (zh) * | 2021-02-05 | 2022-11-29 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种开挖仓直排渣浆盾构机和开挖仓直排渣浆方法 |
-
1989
- 1989-05-31 JP JP13806189A patent/JP2696396B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH035591A (ja) | 1991-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5425855B2 (ja) | 泥水式シールド掘進機 | |
JP4693730B2 (ja) | 循環式掘削装置 | |
JP2696396B2 (ja) | 泥水加圧式シールド機 | |
ATE210242T1 (de) | Tunnelvortriebsmaschine und herstellungsverfahren | |
US4487525A (en) | Propulsion pipe laying system | |
JP2007009576A (ja) | 掘削土砂排出装置及びシールド装置 | |
JP3332552B2 (ja) | 泥水シールド機の泥水処理設備 | |
JP2005139890A (ja) | 地盤の削孔システムおよび地盤の削孔方法 | |
JP3254643B2 (ja) | トンネル掘削機とトンネル掘削方法 | |
JP4506025B2 (ja) | 泥水シールド掘進機の圧力開放装置 | |
JPH0332633Y2 (ja) | ||
JPH0431355Y2 (ja) | ||
JP7449637B2 (ja) | 泥水式シールド掘進機およびその掘進方法 | |
JPH0596194U (ja) | 泥水圧系シールド掘進機の泥水圧自動制御装置 | |
JPS5923828Y2 (ja) | 掘削土砂のスラリ−輸送装置 | |
JPH0633716B2 (ja) | シ−ルド掘削装置 | |
JPH07116909B2 (ja) | 水圧バランス式圧送排土シールド工法及びシールド掘進機 | |
JPH0532494U (ja) | シールド掘進機 | |
JPH02112525A (ja) | 泥水ケーソン工法 | |
JPS5814555B2 (ja) | シ−ルド掘進機 | |
JP2750463B2 (ja) | 帯水地盤におけるトレンチ工法 | |
JPH0313368B2 (ja) | ||
JP3002283B2 (ja) | シールド掘進機の土砂排出装置 | |
JPH10317878A (ja) | 泥土圧式シ−ルド工法 | |
JPS641638B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070919 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |