JP2004011306A - 地盤孔明機 - Google Patents

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養安 豊彦
Kentaro Watanabe
渡辺 健太郎
Hidekazu Muramoto
村本 英一
Kazuyuki Yamazaki
山崎 和幸
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Abstract

【課題】作業液の消費量を少なくして施工費を削減できる地盤孔明機の提供。
【解決手段】地盤孔明機では、パイロットヘッド20の回転状態に応じて出力される出力信号により、作業液の噴射を自動制御するコントローラが設けられており、パイロットヘッド20を前進または後進させる場合でも、パイロットヘッド20の回転時には、作業液切換弁111を切り換えて作業液を噴射させ、掘削性、排土性、冷却性を向上させることができる。また、パイロットヘッド20を停止させて推進方向を変更する場合等には、掘削土の排土用や先導体の冷却用の作業液が不要であり、その噴射を停止可能である。従って、パイロットヘッド20の回転状態に応じた適切な量の噴射を実現でき、作業液の無駄な消費を抑えて施工費を削減できる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤孔明機に係り、例えば、ガス管、電力ケーブル、信号ケーブル鞘管、ファイバーケーブル、上水道管、下水道管などを非開削で地中に埋設するための埋設孔を穿孔したり、岩盤に発破用火薬を挿入するための層入孔を穿孔するのに用いられる地盤孔明機に関する。
【0002】
【背景技術】
近年、各種埋設管やケーブル等を非開削で地中に埋設するための埋設孔を穿孔する地盤孔明機の開発が行われている。
図13および図14には、そのような地盤孔明機1が示されている。地盤孔明機1は、水平ドリル装置2と、水平ドリル装置2に作業液を供給する作業液供給車3とで構成されている。水平ドリル装置2から継ぎ足しながら繰り出されるロッド10の先端には、先導体としてのパイロットヘッド20が予め回転自在に取り付けられている。つまり、ロッド10とパイロットヘッド20とによりドリルが形成され、このドリルを水平ドリル装置2で駆動している。
【0003】
この地盤孔明機1を用いて、以下のように水平ドリル工法による埋設作業を行う。
先ず、水平ドリル装置2により、パイロットヘッド20を貫入坑Aから所定角度(10〜20°)で貫入し、推進方向を水平に修正した後に発進立坑Bまで回転させながら掘削する。この後、パイロットヘッド20を回転させながら発進立坑Bからさらに到達立坑Cまで掘削し、先導孔Dを穿孔する。この発進立坑Bおよび到達立坑Cの間では、パイロットヘッド20の位置、深さ、傾斜、回転角度等を、パイロットヘッド20に内蔵された発信器(ゾンデ)からの磁界に基づいて地上の磁気探知機で検出測定し、測定結果に従って推進方向を適宜変更しながら先導孔Dの掘削を進める。また、掘削中には、作業液供給車3から清水、泥水、ベントナイト液等の作業液をロッド10内を通して供給し、パイロットヘッド20から噴射させる。
【0004】
先導孔Dの掘削の後、先端のパイロットヘッド20を拡径用のリーマ30に交換するとともに、このリーマ30にスイベルジョイントを介して埋設管やケーブル等の被埋設物Eを接続する。そして、リーマ30から作業液を吐出させつつ、リーマ30を回転させて戻し、先導孔Dを拡径しながら被埋設物Eを引き込む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上に説明した埋設作業においては、先導孔Dの掘削中や拡径中における掘削性の向上、掘削土の各立坑B、Cへの排土性の向上、およびパイロットヘッド20およびリーマ30の冷却等のために、作業液供給車3から常に作業液を供給し、パイロットヘッド20およびリーマ30から噴射させている。このため、作業中の作業液の消費量が著しく、経費がかさむという問題がある。
また、各立坑B、Cに排土された掘削土は、作業液と混じって泥化しているため、通常のダンプ等で運び出すことができず、バキューム装置により専用の容器に吸い込んで容器運搬されるのが一般的である。従って、通常の残土運搬と比較してコスト高となり、特に作業液の消費量が多い場合には、バキューム量も多く、深刻な問題となる。
【0006】
一方、被埋設物Eは発進立坑Bから到達立坑Cの間に埋設されるのであるが、埋設孔の掘削作業としては必然的に、パイロットヘッド20を貫入坑Aから貫入して発進立坑Bまで掘削する作業を必要とする。このため、掘削作業を効率よく行うためには、貫入坑Aから発進立坑Bまでの掘削長さLをできるだけ短くし、被埋設物Eが埋設されない部分の掘削を短時間で完了させることが望まれる。
また、掘削時間を短くして作業効率を向上させたいという要望は、貫入坑Aから発進立坑Bまでの掘削に限らず、発進立坑Bから到達立坑Cまでの掘削に関しても同様であり、この解決が望まれる。
【0007】
本発明の第1の目的は、作業液の消費量を少なくして施工費を削減できる地盤孔明機を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、掘削作業を効率よく実施できる地盤孔明機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用効果】
本発明の請求項1に係る地盤孔明機は、ロッドと、ロッドを回転させるロッド回転機構と、ロッドを推進させるロッド推進機構と、ロッドの先端に取り付けられて共に回転および推進可能とされた先導体と、この先導体に設けられて前記ロッドを通して供給される作業液を噴射させる噴射口と、前記先導体の回転状態を検出する回転状態検出手段と、この回転状態検出手段からの検出信号に基づいて前記噴射口から噴射される作業液の噴射流量を制御する流量制御機構とを備えていることを特徴とする。
ここで、先導体の回転状態とは、先導体が回転している状態や停止している状態の他、回転している場合には、低速、高速といった回転速度に応じた状態も含まれる。また、噴射流量の制御とは、噴射流量を増加、減少させる他、噴射を所定の掘削長さにわたって停止させたり、所定の掘削長さ中に断続的に停止させる場合も含まれる。さらに、作業液とは、先導体による掘削中や拡径中における掘削性の向上、掘削土の排土性の向上、および先導体の冷却等のために使用される液体の総称である。
【0009】
このような構成の地盤孔明機によれば、先導体の回転状態に応じて出力される回転状態検出手段からの検出信号により、流量制御機構が作業液の噴射流量を制御するので、例えば通常では、掘削中に推進方向を変更する場合に、先導体の回転を停止させて推進のみを行い、土を圧密させながら先導体に設けられた斜切り面に沿って先導体全体の向きを変えるが、このときには、土は圧密されるので、掘削土の量がさほど多くなく、回転しないことで掘削時に生じる熱も低いので、掘削土の排土用や先導体の冷却用に噴射する作業液の量が少なくてよく、このような場合を先導体の回転状態から判断して作業液の噴射を止めたり、噴射流量を少なくすることが可能である。従って、必要に応じた適切な量の作業液が噴射されることになり、作業液の無駄な消費が抑えられて施工費が削減される。
以上により、本発明の第1の目的が達成される。
【0010】
請求項2に係る地盤孔明機は、請求項1に記載の地盤孔明機において、前記先導体の推進状態を検出する推進状態検出手段を備え、前記流量制御機構は、当該推進状態検出手段からの検出信号に基づいて前記噴射口から噴射される作業液の噴射流量を制御するように構成されていることを特徴とする。
このような構成の地盤孔明機では、先導体が推進中であるか否かが推進状態検出手段からの検出信号によってより正確に検出されるようになり、例えば先導体が回転せず、推進もしない状態、すなわち何ら掘削に供されない状態などが確実に判断されるようになり、このような状態のときに作業液の噴射を停止等させることで、作業液の無駄な消費が一層防止される。
【0011】
請求項3に係る地盤孔明機は、請求項1または請求項2に記載の地盤孔明機において、前記先導体の回転角度を検出する回転角度検出手段を備えているとともに、前記噴射口は、当該先導体の回転中心軸上から外れた方向に作業液を噴射可能に開口し、前記流量制御機構は、前記回転角度検出手段からの検出信号に基づいて前記噴射口から噴射される作業液の噴射流量を制御するように構成されていることを特徴とする。
このような構成の地盤孔明機では、回転角度検出手段からの検出信号に基づき、先導体が所定角度にある時だけ作業液を噴射させることにより、掘削孔の先端側では、地山の一部のみが作業液でゆるくなり、このゆるんだ部分に向かって先導体が推進し、先導体の方向が変更される。このため、通常では先導体を回転させずに推進方向の変更が行われるが、本発明の場合では、先導体を回転させながらその推進方向を変えることができ、推進方向の変更中の掘削効率が格段に向上する。しかも、所定角度のときに作業液が噴出するだけであるから、作業液の噴出量が少なくてすみ、本発明の第1の目的を阻害する心配もない。
【0012】
一方、本発明の請求項4に係る地盤孔明機は、ロッドと、ロッドを回転させるロッド回転機構と、ロッドを推進させるロッド推進機構と、ロッドの先端に取り付けられて共に回転および推進可能とされた先導体と、この先導体に設けられて前記ロッドを通して供給される作業液を噴射させる噴射口と、掘削中の前記先導体が回転停止の状態で推進している場合に前記噴射口からの作業液の噴射を停止させる流量制御機構とを備えていることを特徴とする。
【0013】
先導体を回転停止状態で推進させることにより、当該先導体の斜切り面を利用して推進方向を変える場合には従来、先導体から作業液を噴射させながら推進させていた。このため、掘削孔の先端側では、噴射された作業液によって地山がゆるみ、推進させた先導体に反力が生じるまで推進方向が変わりにくく、その分、大きな曲率半径R(図13、図14)で推進方向が変更されることになり、貫入坑Aから発進立坑Bまでの掘削長さLが長くなる。
【0014】
これに対して、本願発明の地盤孔明機によれば、先導体を回転停止状態で推進させて推進方向を変える場合に、流量制御機構によって作業液の噴出を完全に停止または断続的に停止させるので、先導体への反力が容易に生じるようになる。従って、より小さな曲率半径で推進方向が変更されるようになり、貫入坑から発進立坑までの掘削長さが短くなって掘削作業の作業効率が向上する。また、発進立坑から到達立坑までの間で、途中の障害物を回避するために推進方向を変更する場合でも、小さい曲率半径で推進方向を変えることが可能であるから、容易にもとの掘削軌道に戻すことができ、推進方向の変更に関して自由度の大きい掘削作業が行える。
以上により、本発明の第2の目的が達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、第1実施形態では、背景技術で説明した構成と同一の構成には同じ符号を付して説明する。また、後述の第2実施形態以降においても、以下の第1実施形態で説明する構成部材と同一あるいは同等な構成部材には同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
【0016】
〔第1実施形態〕
図1、図2、および図3は、本発明の第1実施形態に係る地盤孔明機1の水平ドリル装置2を示す正面図、側面図、および平面図である。図4は、水平ドリル装置2および作業液供給車3で用いられる油圧回路、水圧回路を示す回路図である。図5は、水平ドリル装置2の要部を模式的に示すブロック図である。
【0017】
図1ないし図5において、水平ドリル装置2は、上部に傾斜部を有した車体部4と、車体部4の下部側に設けられた一対のクローラ式の下部走行体5と、車体部4の内部に配置された駆動源6(図4)と、車体部4上で複数のロッド10(図13、図14)を収容可能に設けられたロッド交換装置7と、ロッド交換装置7から供給されたロッド10を推進させるロッド推進機構8と、ロッド推進機構8に供給されたロッド10を回転させるロッド回転機構9と、油圧回路に電流信号を出力してパイロットヘッド20(先導体)から噴出する作業液の流量を自動制御するコントローラ(流量制御機構)100とを備えている。
【0018】
この水平ドリル装置2によれば、ロッド交換装置7に収容されたロッド10を順次連結しながらロッド推進機構8で推進させ、また、ロッド回転機構9で回転させることにより、図13、図14で説明したように、ロッド10先端のパイロットヘッド20によって先導孔Dを掘削することが可能である。また、パイロットヘッド20をリーマ30に交換して被埋設物Eを引き込み、地中に埋設することが可能である。以下には、水平ドリル装置2の各構成について、概略説明する。
【0019】
車体部4には、オペレータが着座して水平ドリル装置2を運転するキャブ41が設けられている。キャブ41は、車体部4の幅方向にスライドさせることで、着座位置を必要に応じて変更することが可能である。キャブ41には、下部走行体5操縦用の走行用レバー42の他、内部にポテンショメータ(回転状態検出手段、推進状態検出手段)43Aを内蔵したジョイスティック型の作業機レバー43、および各種のインジケータ類が配置された操作盤44が設けられている。
【0020】
ここで、図5には、作業機レバー43のポテンショメータ43Aが等価回路で示されている。図中上側に記載の等価回路は、ポテンショメータ43Aが推進状態検出手段として機能した場合であり、作業機レバー43の前後の傾倒角度に応じた検出信号をフィードモータ84(図4)の正逆の回転速度指令信号としてコントローラ100に出力する。下側に記載の等価回路は、ポテンショメータ43Aが回転状態検出手段として機能した場合であり、作業機レバー43の左右の傾倒角度に応じた検出信号をドリルモータ91(図4)の正逆の回転速度指令信号(図11をも参照)としてコントローラ100に出力する。
【0021】
各下部走行体5は、それぞれ図示しない油圧モータを備えており、駆動源6からコントロール弁を介して供給される油圧で駆動される。なお、下部走行体5としては、クローラ式に限定されず、タイヤ式や、タイヤとクローラとを組み合わせたタイプであってもよい。また、水平ドリル装置2は、下部走行体5が設けられることで自走式とされているが、下部走行体5を駆動力が供給されないタイヤ等で構成することにより、水平ドリル装置2全体を作業液供給車3などで牽引可能な可搬式としてもよい。
【0022】
駆動源6は、図4に示すように、ディーゼルエンジン61と、このディーゼルエンジン61で駆動される主油圧ポンプ62およびパイロット圧用ポンプ63とを含んで構成されている。このうちの主油圧ポンプ62は、シリンダ64で操作される斜板を有した可変容量型であり、シリンダ64がコントローラ100からの指令によりパイロット圧で操作される。
【0023】
ロッド交換装置7は、車体部4上に配置されたフレーム45の前後方向(長手方向)に沿って一体に設けられ、油圧モータ71で回転駆動される回転軸を備えている。この回転軸には、その前後方向に間隔を空けて一対の円盤状のロッド収容プレート73が取り付けられている。各ロッド収容プレート73には、外周に沿って多数の円弧状の凹部73Aが設けられ、前後のロッド収容プレート73の対応する凹部73A間にロッド10が架設され、収容される。ただし、図1ないし図3では、ロッド10の図示を省略してある。
【0024】
収容されたロッド10は、ロッド収容プレート73の回転によって所定位置に来たとき、揺動するロッド交換アーム74で把持されてロッド収容プレート73から外され、ロッド推進機構8側に自動的に供給される。また、使用済みのロッド10は、ロッド推進機構8側で外された後、再度ロッド交換アーム74で把持されてロッド交換装置7に自動的に戻される。
【0025】
なお、フレーム45は、車体部4の傾斜部に沿って前後方向に移動可能に載置されており、その後部寄りの部分が移動用シリンダ40を介して車体部4の前部寄りに連結されている。この移動用シリンダ40が伸び動作した位置が、図2に実線で示す位置であり、フレーム45全体が車体部4で支持された走行位置である。一方、移動用シリンダ40が縮み動作すると、図2に二点鎖線で示すように、フレーム45は前記傾斜部に沿って前方側に移動して前端のアンカー固定部46が接地され、ロッド交換装置7がロッド推進機構8と共に作業位置となる。また掘削作業時には、必要に応じて車体部4の後部に設けられたアウトリガ47が用いられる。
【0026】
ロッド推進機構8は、フレーム45上を前後方向に摺動するクレードル80を備えている。フレーム45の後端側には駆動スプロケット81が、前端側には従動スプロケット82がそれぞれ設けられ、これらのスプロケット81,82に巻き掛けられたチェーン83の両端がクレードル80に接合されている。従って、駆動スプロケット81をフィードモータ84で正転駆動させると、フレーム45上に供給されたロッド10がクレードル80の動きに従って前方に推進し、逆転駆動させると、ロッド10が後方に引き戻される。
【0027】
この際、フィードモータ84は、図4に示すように油圧モータであり、6ポート3位置式のフィード切換弁85を介して主油圧ポンプ62からの油圧で正逆方向に駆動される。フィード切換弁85は、パイロットラインからフィード前進用の比例電磁弁86、およびフィード後進用の比例電磁弁87から供給されるパイロット圧で切り換えられる。比例電磁弁86,87は、コントローラ100から出力される電流信号の大きさに応じたパイロット圧をフィード切換弁85に供給する。そして、このパイロット圧に応じた油圧がフィード切換弁85からフィードモータ84に供給され、これにより、フィードモータ84の回転速度を無段階に調整することが可能である。また、フィードモータ84は、シリンダ88によって斜板角が切り換わる可変容量型であり、コントローラ100からの指令によって段階的に2速切換可能である。
【0028】
ロッド回転機構9は、クレードル80に取り付けられたドリルモータ91を備えている。ドリルモータ91の回転は、減速機を介して回転軸92に出力される。回転軸92の先端にはネジ部92Aが形成されており、このネジ部92Aがロッド10の後端に形成された雌ネジ部に螺合される。
【0029】
このドリルモータ91も、前述のフィードモータ84と同様に油圧モータであり、図4に示すように、ドリル回転切換弁95を介して供給される油圧で正逆方向に駆動される。ドリル回転切換弁95も、正転用の比例電磁弁96、および逆転用の比例電磁弁97から供給されるパイロット圧で切り換えられ、このパイロット圧に応じた油圧がドリル回転切換弁95からドリルモータ91に供給され、その回転速度を無段階に調整することが可能である。さらに、ドリルモータ91は、斜板角度を変えるシリンダ98を備えていることで、コントローラ100からの指令によって段階的に2速切換可能である。
【0030】
コントローラ100は、コンピュータを用いて構成されており、各種の入力信号に基づいて所定の大きさの電流信号を比例電磁弁86,87,96,97に出力し、フィードモータ84およびドリルモータ91の回転を制御する。入力信号としては、ドリルモータ91に設けられたエンコーダ(回転角度検出手段)91Aからのドリルモータ回転用エンコーダ信号、前述した作業機レバー43からのドリルモータ回転速度指令信号およびフィードモータ回転速度指令信号、ドリルモータ91の正転側油圧供給ラインの圧力センサ91Bから出力されるドリルモータ圧信号(正転)、逆転側油圧供給ラインの圧力センサ91Cから出力されるドリルモータ圧信号(逆転)などである。
【0031】
これに対して出力信号としては、比例電磁弁86,87,96,97に出力されるドリル正転切換用、ドリル逆転切換用、フィード前進切換用、フィード後進切換用の前述した電流信号、さらに、図5では図示しないが、斜板角変更用のシリンダ64,88,98(図4)にパイロット圧を供給するための図示しない操作弁切換用の電流信号などである。なお、図5にいて、コントローラ100には、必要に応じて作業液噴射信号が入力し、また、作業液切換用の信号が出力されるが、これらについては後述する。
【0032】
また、水平ドリル装置2には、フレーム45の前端側にロッドレンチ48およびロッドクランパ49が設けられている。これらの構造等の詳細な説明を省略するが、これらは専ら、ロッド10同士の脱着に用いられる。
【0033】
以下には、ロッド10の推進、引き戻し、およびこれらに伴う脱着について説明する。
先行したロッド10の後端側がロッドクランパ49で把持(クランプ)されているとき、後続のロッド10がロッド交換装置7からロッド推進機構8側に供給されると、この後続ロッド10がロッド推進機構8のクレードル80と共に前進し、後続ロッド10の後端に押し付けられる。この状態でロッド回転機構9の回転軸92を回転させると、回転軸92が後続ロッド10の後端側に螺合した後、後続ロッド10も回転し始めて先端の雄ねじ部11(図6)が先行ロッド10後端の雌ねじ部に螺合する。この際には、回転軸92や後続ロッド10がねじ込まれる分だけ、クレードル80もつられて前進するよう、フィード切換弁85が中央位置(ポンプクローズドセンター)とされ、フィードモータ84が空転する。これにより、先行ロッド10に後続ロッド10が連結される。
【0034】
この後、ロッドクランパ49を解除し、フィード切換弁85を切り換えてフィードモータ84を正転させることにより、連結されたロッド10同士がロッド推進機構8によって前進し、掘削作業に供される。そして、後続ロッド10の位置が先行ロッド10の位置と入れ代わったとき、後続ロッド10の後端側をロッドクランパ49で把持するとともに、ドリルモータ91を逆転させて回転軸92を外し、クレードル80を後方に移動させて元の位置に戻し、次のロッド10の供給を待つ。
【0035】
一方、掘削作業が終了し、後続ロッド10を先行ロッド10から外す場合には先ず、これらが連結された状態で、かつ後続ロッド10の後端に回転軸92が螺合しているとき、クレードル80を後方側に戻し、先行ロッド10の後端側をロッドクランパ49で把持し、後続ロッド10の先端側をロッドレンチ48で把持する。この状態で、ロッドレンチ48の把持部をシリンダを用いたリンク機構等によって回転させ、先行ロッド10の後端から後続ロッド10の先端を外し、互いの連結を解除する。この際には、ドリル回転切換弁95がセンター位置(クローズドセンター)とされ、後続ロッド10の回転につられてドリルモータ91が空転する。次いで、この後続ロッド10の先端をロッドレンチ48で把持したまま、ドリル回転切換弁95を切り換えてドリルモータ91を逆転させ、後続ロッド10から回転軸92を外す。最後に、後続ロッド10をロッド交換装置7でロッド推進機構8から戻して収容する。
【0036】
続いて、ドリルを構成するパイロットヘッド20の具体的な構造と、このパイロットヘッド20から噴射される作業液の噴射(流量)制御について以下に説明する。
【0037】
図6、図7において、パイロットヘッド20は、中空のヘッド本体21と、ヘッド本体21の先端に傾斜して設けられた斜切り部22と、ヘッド本体21の後端に螺合された連結部23とを備えている。
【0038】
ヘッド本体21内には、発信器(ゾンデ)24が内蔵されており、この発信器24が発生する磁界の向きと強度とを地上の磁気探知機で検出することで、パイロットヘッド20の位置および地上からの深さを測定可能である。また、パイロットヘッド20の水平方向に対する傾斜角度や、斜切り部22の向き(回転角度)も、発信器24から磁気探知機への磁気通信によって検出可能である。このヘッド本体21の先端は、円錐台状に形成されているとともに、円錐台状部分の一部には先端に向かって軸中心側に傾斜した平坦な傾斜面部21Aが設けられている。
【0039】
斜切り部22は、ヘッド本体21の前記傾斜面部21Aにボルト等で固定された矩形状のプレート部材によって形成されており、ヘッド本体21の先端からさらに延出して設けられている。この斜切り部22が設けられていることで、パイロットヘッド20が回転して形成される先導孔Dの内径は、例えばヘッド本体21の外径よりも若干大きく、先導孔Dとパイロットヘッド20との間には、掘削土を作業液と共に後方側に流し出す隙間が形成されるようになっている。また、パイロットヘッド20を回転させずに前進させると、斜切り部22の傾斜に反力が生じるため、この傾斜に沿ってパイロットヘッド20の方向が変わる。例えば図7で示す位置に斜切り部22がある場合には、パイロットヘッド20がその前進によって徐々に上向きに進むようになる。
連結部23の後端には、テーパ状の雌ねじ部25が形成され、ロッド10の先端に形成された雄ねじ部11が螺合されている。
【0040】
このようなパイロットヘッド20には、ヘッド本体21、斜切り部22、および連結部23を貫通する一連の作業液流通路26が穿設されている。作業液は、ロッド10内の中空部を通ってパイロットヘッド20の雌ねじ部25から流入した後、当該作業液流通路26を通って斜切り部22先端の噴射口22Aから噴射される。作業液の噴射方向は、斜切り部22の傾斜方向に略沿った方向であって、パイロットヘッド20の回転中心軸N上から外れた方向である。また、作業液の作業液供給車3からロッド10への供給は、ドリルモータ91で駆動される減速機の回転軸92を通して行われる。このため、例えば、当該減速機部分には、図4に模式的に示すように、スイベルジョイント110を介して水圧回路が接続されている。
【0041】
図4において、主油圧ポンプ62からの油圧は、作業液切換弁111を介して作業液モータ112に供給される。この作業液モータ112によって作業液ポンプ113が駆動され、作業液タンクから作業液が汲み上げられてドリル(ロッド10、パイロットヘッド20)に供給される。水圧回路中のリリーフ弁114は、噴射口22Aに掘削土等が詰まった場合など、作業液が正常に送られない場合に作動する。そして、作業液切換弁111は、比例電磁弁115からのパイロット圧で切り換えられる。この比例電磁弁115は、コントローラ100(図5)から出力される作業液切換用の電流信号の大きさに応じたパイロット圧を作業液切換弁111に供給する。
なお、本実施形態では、作業液切換弁111の切換用に比例電磁弁115を用いたが、通常の切換弁であってもよい。また、図4の油圧回路および水圧回路のうち、いずれの部分を水平ドリル装置2側に設け、いずれの部分を作業液供給車3側に設けるかは、その実施にあたって任意に決められてよい。
【0042】
そして、このパイロットヘッド20を推進させて先導孔D等の掘削を行うが、パイロットヘッド20を直進させて掘削する場合には、図6に示すように、パイロットヘッド20を回転させ、かつ作業液を噴射させる。また、パイロットヘッド20の推進方向を変更する場合には、図7に示すように、パイロットヘッド20を推進させるのみで回転させず、さらには作業液も噴射させない。このように本実施形態では、作業液がパイロットヘッド20の回転状況や推進状況に応じて噴射制御される。以下には、その具体的な制御内容を図8に基づいて説明する。
【0043】
(ドリル正転+ドリル前進=作業液噴射)
図8において、ドリルをロッド回転機構9で正転させながら、ロッド推進機構8によって前進させる場合には、パイロットヘッド20から作業液を噴射させる。
この状態は主に、パイロットヘッド20で先導孔Dの直線部分を掘削する場合である。また、この状態は、図5に示す作業機レバー43を右方に傾倒させることで出力されるドリルモータ回転速度指令信号(正転)、および作業機レバー43を前方に傾倒させることで出力されるフィードモータ回転速度指令信号(前進)により、コントローラ100で認識される。認識したコントローラ100は、ドリル正転切換用の電流出力、およびフィード前進切換用の電流出力を比例電磁弁86.96にそれぞれ出力し、各切換弁85,95を切り換えてフィードモータ84とドリルモータ91とを駆動させ、さらに、作業液切換用の電流信号を比例電磁弁115に出力し、作業液切換弁111を切り換えて作業液ポンプ113を駆動し、作業液を供給して噴射させる。
【0044】
なお、このときには、ドリルモータ91の正転駆動により、圧力センサ91Bからドリルモータ圧信号(正転)が出力されるため、コントローラ100は、この信号をもトリガーとして作業液切換用の電流信号を出力してもよく、この信号のみをトリガーとして作業液切換用の電流信号を出力してもよい。
【0045】
(ドリル正転+ドリル後進=作業液噴射)
これは、例えばパイロットヘッド20をリーマ30に交換し、先導孔Dを拡径する場合である。つまり、リーマ30をロッド回転機構9で正転させながら、ロッド推進機構8によって後進させる場合であり、リーマ30から作業液を噴射させる。
この状態は、図5に示す作業機レバー43を右方に傾倒させることで出力されるドリルモータ回転速度指令信号(正転)、および作業機レバー43を後方に傾倒させることで出力されるフィードモータ回転速度指令信号(後進)により、コントローラ100で認識される。認識したコントローラ100は、ドリル正転切換用の電流出力、およびフィード後進切換用の電流出力を比例電磁弁86,96にそれぞれ出力してフィードモータ84とドリルモータ91とを駆動させ、さらに、作業液切換用の電流信号を比例電磁弁115に出力して作業液をリーマ30から噴射させる。
【0046】
このときにも、ドリルモータ91の正転駆動により、圧力センサ91Bからドリルモータ圧(正転)信号が出力されるため、コントローラ100は、この信号をもトリガーとして作業液切換用の電流信号を出力してもよく、この信号のみをトリガーとして作業液切換用の電流信号を出力してもよい。
【0047】
(ドリル正転+ドリル推進停止=作業液噴射停止)
ドリルを正転させながら、その推進を止めている状態では、作業液の噴射を停止させる。
この状態は、例えば先導孔Dの掘削時にロッド10同士を連結する場合や、パイロットヘッド20の方向を変換させるために、パイロットヘッド20をその場で回転させて斜切り部22の位置を調整する場合である。そして、この状態は、作業機レバー43を右方に傾倒させることにより、ドリルモータ回転速度指令信号(正転)のみが出力されているときにコントローラ100で認識される。また、この認識を圧力センサ91Bからのドリルモータ圧(正転)信号に基づいて行ってもよい。認識したコントローラ100は、作業液切換用の電流信号を出力せず、作業液を噴射させない。
【0048】
ここで、斜切り部22の位置調整は、次のようにして行われる。すなわち先ず、パイロットヘッド20内の発信器24から磁気探知機への磁気通信により、現時点の斜切り部22の位置を検出する。次いで、所望する向きに推進方向を変更するためには、パイロットヘッド20をどの程度回転させれば斜切り部22が推進方向に見合った位置に来るかを確認し、その回転角度分だけパイロットヘッド20を回転させる。このパイロットヘッド20の回転量は、図5に示すエンコーダ91Aからのドリルモータ回転用エンコーダ信号によって制御される。
【0049】
(ドリル逆転+ドリル推進停止=作業液噴射停止)
ドリルを逆転させながら、その推進を止めている状態でも、作業液の噴射を停止する。
この状態は、例えば被埋設物Eの引き込み時に先行のロッド10から後続のロッド10を外す場合であって、作業機レバー43を左方に傾倒させることにより、ドリルモータ回転速度指令信号(逆転)のみが出力されているときにコントローラ100で認識される。また、この認識を圧力センサ91Cからのドリルモータ圧信号(逆転)に基づいて行ってもよい。
【0050】
なお、先行のロッド10に対して後続のロッド10を正転させながらねじ込み、よってロッド10同士の連結を行う本実施形態では、ロッド10同士を切り離すとき以外にロッド10の逆転を行わないように制御されているため、ドリル逆転+ドリル前進、ドリル逆転+ドリル後進の状態が発生することはなく、掘削制御は行われない。ただし、ロッド10同士をねじ込み式で連結するのではなく、キー溝を利用した連結方式の場合には、パイロットヘッド20やリーマ30を逆転させながら前進または後進させることで、先導孔Dやその拡径を行うことも考えられるため、このような場合には、作業液を噴射させる制御を行ってもよい。
【0051】
(ドリル回転停止+ドリル前進=作業液噴射停止)
ドリルの回転を停止させ、かつドリルを前進させる場合には、作業液の噴射を停止させる。
この状態は、パイロットヘッド20の推進方向を変更しながら前進させる場合であり、作業機レバー43からドリルモータ回転速度指令信号の出力がなく、フィードモータ回転速度指令信号(前進)のみが出力されることで、コントローラ100により認識される。認識したコントローラ100は、作業液を噴射させない。
【0052】
(ドリル回転停止+ドリル後進=作業液噴射停止)
ドリルの回転を停止させ、かつドリルを後進させる場合には、作業液の噴射を停止させる。
この状態は、例えばパイロットヘッド20を後進させて回収する(リーマ30による拡径を行わない)場合であり、作業機レバー43からドリルモータ回転速度指令信号の出力がなく、フィードモータ回転速度指令信号(後進)のみが出力されることで、コントローラ100でにより認識される。認識したコントローラ100は、作業液を噴射させない。
【0053】
(ドリル回転停止+ドリル推進停止=作業液噴射停止)
ドリルの回転および推進が共に停止している場合には、作業液の噴射を停止させる。
この状態は、例えば掘削作業が何ら行われていない場合であり、作業機レバー43からフィードモータ回転速度指令信号およびフィードモータ回転速度指令信号が一切出力されていないことで、コントローラ100により認識される。
【0054】
ところで、図8に示すドリルの回転および推進状態において、斜線で囲まれた状態のときには基本的に、作業液を噴射させないが、例えばドリルの回転および推進が共に停止している場合でも、パイロットヘッド20の噴射口22Aに詰まった掘削土を排除したり、作業液が確実に噴射されるか否かの確認、その他の事情により作業液を吐出させたい場合がある。このような場合には、図5に示す手動作業液スイッチ120を押圧することにより、コントローラ100による作業液噴射の自動制御を解除し、作業液を手動で吐出あるいは噴射させることが可能になっている。
【0055】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)地盤孔明機1の水平ドリル装置2には、パイロットヘッド20やリーマ30の回転操作を行う作業機レバー43が設けられているとともに、それらの回転状態に応じて出力されるポテンショメータ43Aからのドリルモータ回転速度指令信号により、作業液の噴射を自動制御するコントローラ100が設けられているので、例えばパイロットヘッド20を前進または後進させる場合でも、パイロットヘッド20やリーマ30が回転しているときは、作業液切換弁111を切り換えて作業液を噴射させ、掘削性、排土性、冷却性を向上させることができる。また、パイロットヘッド20を停止させて推進方向を変更したり、回収するような場合には、掘削土の排土用や先導体の冷却用の作業液が不要であり、その噴射を停止させることができる。従って、パイロットヘッド20やリーマ30の回転状態に応じた適切な量の作業液を噴射させることができ、作業液の無駄な消費を抑えて施工費を削減できる。
【0056】
(2)また、コントローラ100は、パイロットヘッド20やリーマ30が推進中であるか否かを、ポテンショメータ43Aからのフィードモータ回転速度指令信号よってより正確に検出できるため、例えばパイロットヘッド20やリーマ30が回転しない状態、すなわちロッド10の脱着時や掘削作業が何ら行われていない状態を確実に認識でき、この状態での作業液の噴射を停止させることで、作業液の無駄な消費を一層防止できる。
【0057】
(3)さらに、コントローラ100によれば、パイロットヘッド20を回転停止状態で推進させることにより、推進方向を変更させながら掘削する場合には、作業液の噴出を完全に停止させるので、地山をゆるみにくくしてパイロットヘッド20への反力を容易に生じさせることができる。従って、より小さな曲率半径で推進方向を変更でき、貫入坑Aから発進立坑Bまでの掘削長さLを短くして掘削作業の作業効率を向上させることができる。また、発進立坑Bから到達立坑Cまでの間で、途中の障害物を回避するために推進方向を変更する場合でも、小さい曲率半径で推進方向を変えることができるから、容易にもとの直線状の掘削軌道に戻すことができ、推進方向の変更に関して自由度の大きい掘削作業を実現できる。
【0058】
(4)そして、水平ドリル装置2には、コントローラ100の作業液噴射の自動制御を解除して、手動で作業液を噴射等できる手動作業液スイッチ120が設けられているため、例えば自動制御時には、パイロットヘッド20等を何ら掘削作業を行っていない場合に、作業液を噴射させなかったが、このような状態のときにも、手動作業液スイッチ120を用いて作業液を吐出させることにより、パイロットヘッド20の噴射口22Aに詰まった掘削土等を排除したり、作業液が確実に噴射するか等を確認でき、水平ドリル装置2の使い勝手を良好にできる。
【0059】
(5)コントローラ100には、ドリルモータ91への油圧を検出する圧力センサ91B,91Cからドリルモータ圧信号が出力されるため、ドリルモータ91の回転状態をポテンショメータ43Aからのドリルモータ回転速度指令信号の他、このドリルモータ圧力信号に基づいても判断でき、回転状態をより正確に判断できる。また、ドリルモータ圧信号(正転)とドリルモータ圧信号(逆転)とは、個別の検出信号として出力されるので、これらの信号からは回転するドリルモータ91が正転しているのか、または逆転しているのかを正確に判断することもできる。
【0060】
〔第2実施形態〕
図9には、本発明の第2実施形態が示されている。
本実施形態では、作業液ポンプ113とロッド10(ドリル)との間の作業液流路中に切換弁130を設けた点が、前述した第1実施形態とは異なる。この切換弁130は、コントローラ100(図5)からの切換信号により切り換えられるが、よりドリル側に近い位置に設けられることで、作業液モータ112および作業液ポンプ113を駆動させながら作業液の供給停止、ひいてはパイロットヘッド20からの作業液の噴射を制御することが可能である。
【0061】
具体的な制御としては、コントローラ100において、エンコーダ91Aからのドリルモータ回転用エンコーダ信号を検出信号として監視するとともに、360度回転しているパイロットヘッド20の回転量(回転角度)から、当該パイロットヘッド20が所定の回転角度範囲に回ってきたときを判断し、この角度範囲内にあるときにのみ切換弁130に切換信号に出力し、パイロットヘッド20から作業液を噴出させる。従って、パイロットヘッド20が一回転する間に、作業液の噴射および停車を交互に繰り返すことになる。
【0062】
このような構成では、以下の効果がある。
(6)本実施形態では、回転するパイロットヘッド20が所定角度範囲内に回ってきたときだけ、パイロットヘッド20から作業液を噴射させるため、先導孔Dの先端側では、地山の一方向にある部分のみを作業液でゆるくでき、このゆるんだ部分に向かってパイロットヘッド20の推進方向を容易に変更できる。このため、推進方向の変更中にも、パイロットヘッド20を回転させながら掘削でき、掘削効率を格段に向上させることができる。しかも、所定の回転角度範囲のときに作業液が噴出するだけであるから、作業液の噴出量が少なくてすみ、前述した(1)の効果を阻害する心配もない。
【0063】
(7)また、切換弁130は、作業液ポンプ113よりも下流側に設けられ、作業液モータ112や作業液ポンプ113を駆動させながら切換可能であるから、パイロットヘッド20からの作業液の噴射および停止を、作業液モータ112および作業液ポンプ113の慣性に左右されずにレスポンスよく瞬時に行うことができ、比例電磁弁115の切換を交互に行って噴射および停止を繰り返す場合よりも、良好な応答性の下で確実に実施できる。
【0064】
なお、本実施形態では切換弁130を用いたが、これの代わりに比例制御弁を用いてもよい。
また、所定の回転角度範囲でのみ作業液を噴射させるような前述の制御を行わない場合でも、切換弁130を設けてもよい。このような場合には、作業液の噴射制御を水圧回路側と油圧回路側の双方で実施でき、より多様な制御に対応できる。
【0065】
〔第3実施形態〕
図10には、本発明の第3実施形態に係るマイナスカットの電気回路(流量制御機構)140が示されている。
前記第1、第2実施形態では、作業機レバー43のポテンショメータ43Aから出力されるドリルモータ回転速度指令信号等に基づき、コントローラ100が作業液切換用の電流信号を比例電磁弁115に出力していたが、本実施形態では、そのようなコントローラ100を用いることなく、作業機レバー43の正転側の動きに連動したドリル回転スイッチ141が「ON」となったときに、比例電磁弁115または切換弁130の切換を自動的に実施できるものである。このドリル回転スイッチ141は、図11に示すように、作業機レバー43を中立位置から所定角度以上、右方に傾倒させたときに、ポテンショメータ43Aからの検出信号によって「ON」となる。
【0066】
その動作を電気回路に基づいて説明する。先ず、作業液ポンプ入りスイッチ142を「ON」させると、電流i0、i1が流れ、励磁コイル143が励磁されて接点144,145が閉じる。この際、接点144,145はGNDに接地されているので、電流i0,i1に加えて電流i2が流れる。このため、作業液ポンプ入りスイッチ142は、押圧した手を離すことで閉じた接点が再び離れるモーメンタリスイッチであるが、電流i0,i2により励磁コイル143の励磁状態が維持される。この状態において、作業機レバー43の正転側に傾倒させると、ドリル回転スイッチ141が「ON」し、比例電磁弁115または切換弁130が励磁されて作業液ポンプ113(図4、図9)が作動する。
【0067】
一方、作業機レバー43を中立位置に戻してドリル回転スイッチ141を「OFF」にするか、作業液ポンプ切りスイッチ146を「ON」させ、その接点が開くと、比例電磁弁115や切換弁130の励磁状態が解除され、作業液ポンプ113が停止して作業液の噴射が止まる。
【0068】
このような本実施形態では、以下の(8)の効果がある。
(8)すなわち、比例電磁弁115や切換弁130は、コンピュータを用いたコントローラ100からの出力によって切り換わるのではなく、作業機レバー43の動きに連動したドリル回転スイッチ141の「ON」、「OFF」によって切り換わるので、ドリル回転スイッチ141、比例電磁弁115、切換弁130、およびその他の電子部品を電気的に接続した電気回路140を形成すればよく、コントローラ100を不要にしてコストを削減できる。
【0069】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第3実施形態では、マイナスカットの電気回路により、比例電磁弁115や切換弁130を切り換えていたが、図12に示すように、電源の接続方式を変えることでプラスカットの電気回路(流量制御機構)150を用いてもよい。このような電気回路では、電流i0,i1,i2の流れる向きが第3実施形態とはことなるが、第3実施形態と同様な動作を実現でき、前述の(8)の効果も同様に得ることができる。
【0070】
また、本発明は、パイロットヘッド20から作業液を噴射させるか、または停止させるかのいずれかによってその噴射流量を制御する場合に限らず、噴射流量を絞り込む等して減少させることで、その噴射流量を制御する場合も含まれる。
【0071】
さらに、前記各実施形態では、ドリルモータ91が回転しているか、または停止しているかの状態に応じて作業液の噴射および停止を制御していたが、ドリルモータ91の回転速度に応じて作業液の流量制御を行ってもよい。例えばドリルモータ91が所定の回転速度以上の場合には作業液を噴射し、その回転速度に達しない状態では作業液を停止するといった具合である。
【0072】
前記第1、第2実施形態では、ポテンショメータ43Aが本発明に係る回転状態検出手段と推進状態検出手段との両方を兼用していたが、例えば、回転状態検出手段として、図5に示す圧力センサ91B,91Cを用いてもよく、また、ドリルモータ91あるいは回転軸92の回転を検出可能な回転センサ等であってもよい。そして、推進状態検出手段としては、フィードモータ84に供給される油圧を検出可能な油圧センサや、フィードモータ84の回転を検出可能な回転センサ等であってよい。つまり、回転状態検出手段および推進状態検出手段としては、パイロットヘッド20やリーマ30の回転状態や推進状態を直接的、または間接的に検出できる任意にセンサ類を適用できる。
さらに、本発明に係る回転角度検出手段としても、エンコーダ91Aに限定されるものではなく、ドリルモータ91や回転軸92の回転角度等を検出可能な任意のセンサ類を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る地盤孔明機の水平ドリル装置を示す正面図である。
【図2】前記水平ドリル装置を示す側面図である。
【図3】前記水平ドリル装置を示す平面図である。
【図4】前記水平ドリル装置および作業液供給車で用いられる油圧回路、水圧回路を示す回路図である。
【図5】前記水平ドリル装置の要部を模式的に示すブロック図である。
【図6】先導体としてのパイロットヘッドを示す断面図である。
【図7】前記パイロットヘッドの操作例を示す図である。
【図8】ドリルの回転状態および推進状態に応じた作業液の噴射および停止を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る油圧回路、水圧回路を示す回路図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係るマイナスカットの電気回路を示す回路図である。
【図11】作業機レバーの傾倒角度と出力信号との関係を示す図である。
【図12】本発明の変形例に係るプラスカットの電気回路を示す回路図である。
【図13】本発明の背景技術を説明するための第1の図である。
【図14】本発明の背景技術を説明するための第2の図である。
【符号の説明】
1…地盤孔明機、8…ロッド推進機構、9…ロッド回転機構、10…ロッド、20…先導体であるパイロットヘッド、22A…噴射口、43A…回転状態検出手段および推進状態検出手段であるポテンショメータ、91A…回転角度検出手段であるエンコーダ、100…流量制御機構であるコントローラ、140,150…流量制御機構である電気回路、N…回転中心軸。

Claims (4)

  1. 地盤孔明機(1)において、
    ロッド(10)と、
    ロッド(10)を回転させるロッド回転機構(9)と、
    ロッド(10)を推進させるロッド推進機構(8)と、
    ロッド(10)の先端に取り付けられて共に回転および推進可能とされた先導体(20)と、
    この先導体(20)に設けられて前記ロッド(10)を通して供給される作業液を噴射させる噴射口(22A)と、
    前記先導体(20)の回転状態を検出する回転状態検出手段(43A)と、
    この回転状態検出手段(43A)からの検出信号に基づいて前記噴射口(22A)から噴射される作業液の噴射流量を制御する流量制御機構(100,140,150)とを備えている
    ことを特徴とする地盤孔明機(1)。
  2. 請求項1に記載の地盤孔明機(1)において、
    前記先導体(20)の推進状態を検出する推進状態検出手段(43A)を備え、
    前記流量制御機構(100)は、当該推進状態検出手段(43A)からの検出信号に基づいて前記噴射口(22A)から噴射される作業液の噴射流量を制御するように構成されている
    ことを特徴とする地盤孔明機(1)。
  3. 請求項1または請求項2に記載の地盤孔明機(1)において、
    前記先導体(20)の回転角度を検出する回転角度検出手段(91A)を備えているとともに、
    前記噴射口(22A)は、当該先導体(20)の回転中心軸(N)上から外れた方向に作業液を噴射可能に開口し、
    前記流量制御機構(100)は、前記回転角度検出手段(91A)からの検出信号に基づいて前記噴射口(22A)から噴射される作業液の噴射流量を制御するように構成されている
    ことを特徴とする地盤孔明機(1)。
  4. 地盤孔明機(1)において、
    ロッド(10)と、
    ロッド(10)を回転させるロッド回転機構(9)と、
    ロッド(10)を推進させるロッド推進機構(8)と、
    ロッド(10)の先端に取り付けられて共に回転および推進可能とされた先導体(20)と、
    この先導体(20)に設けられて前記ロッド(10)を通して供給される作業液を噴射させる噴射口(22A)と、
    掘削中の前記先導体(20)が回転停止の状態で推進している場合に前記噴射口(22A)からの作業液の噴射を停止させる流量制御機構(100)とを備えている
    ことを特徴とする地盤孔明機(1)。
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