JPH0688479A - シールド機の掘進速度の自動制御装置 - Google Patents

シールド機の掘進速度の自動制御装置

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JPH0688479A
JPH0688479A JP26653092A JP26653092A JPH0688479A JP H0688479 A JPH0688479 A JP H0688479A JP 26653092 A JP26653092 A JP 26653092A JP 26653092 A JP26653092 A JP 26653092A JP H0688479 A JPH0688479 A JP H0688479A
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control
shield machine
upper limit
detecting
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JP26653092A
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Inventor
Kazuhiro Higaki
和弘 檜垣
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールド機の掘進速度の調整を自動化できる
ようにする。 【構成】 カッターモータに供給される駆動用電流、シ
ールドジャッキの押圧圧力、シールドの推進力、泥水中
の掘削土の密度、及び排泥ポンプの回転数を、電流検出
器3b、ジャッキ圧センサ9b、推進力検出部47、排
泥密度センサ29、及びタコメータ31で検出し、これ
らの検出結果を所定時間毎に制御用コンピュータ45の
各比較部47,55,61,67,73で上限値と比較
し、これに基づいて第1乃至第5制御量出力部65,5
1,59,71,77が所定時間毎に制御量Zを出力
し、この制御量Zに基づいて制御部79が、速度センサ
33や掘進距離センサ35で検出されるシールド機1の
掘進速度、掘進距離を監視しつつ、油圧駆動源9aの駆
動を制御する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド工事に用いら
れるシールド機の掘進速度を自動的に制御する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】シールド工事に用いられるシールド機で
は、セグメントをシールドジャッキで押圧してシールド
に掘進方向への推進力を与え、シールドの前部に設けら
れたカッターを前記推進力により切羽に圧接させると共
に該カッターを回転させて掘削を行い、掘削された掘削
土をポンプやコンベヤ等の排土手段でシールドの後方に
排出している。従って、例えば、シールドジャッキやカ
ッターの駆動源、排土手段等に過大な負荷が加わった場
合、或は過大な負荷が加わりそうな場合には、これらシ
ールドジャッキやカッターの駆動源、排土手段等の負荷
を軽減するために、シールド機の掘進を減速する等、掘
進速度の調整を行う必要が生じる。ところが、シールド
機の掘進速度の調整を行う場合には、掘削の効率が余り
劣化しないように留意することが肝要であり、調整が厄
介であるため、従来は、熟練したオペレータがシールド
機の稼働状況を把握しながらマニュアル操作でシールド
機の掘進速度を調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来
は、熟練したオペレータがマニュアル操作でシールド機
の掘進速度を調整していたため、シールド工事を自動化
して作業の効率化及び省力化を図ることができない不具
合があった。本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、シールド機の掘進速度の調整を自動化して熟練し
たオペレータを不要とし、シールド工事を自動化して作
業の効率化及び省力化を図ることができるシールド機の
掘進速度の自動制御装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、シールドの前部に設けられたカッターと、
前記カッターを回転駆動させるカッター駆動源と、セグ
メントを押圧して前記シールドに推進力を与えるシール
ドジャッキと、前記シールドジャッキを伸縮駆動させる
シールドジャッキ駆動源と、前記カッターで掘削された
掘削土を前記シールドの後方に排出する排土手段とを備
えるシールド機の掘進速度を自動的に制御する装置であ
って、前記カッター駆動源から前記カッターに与えられ
る駆動力を検出するカッター駆動力検出手段と、前記シ
ールドジャッキによる前記セグメントの押圧力を検出す
るシールドジャッキ圧検出手段と、前記シールドの推進
力を検出する推進力検出手段と、前記排土手段により排
出される前記掘削土の単位時間当たりの排出量を検出す
る排土量検出手段と、前記シールド機の掘進速度を検出
する掘進速度検出手段と、前記カッター駆動源の前記駆
動力に対応する許容上限値、前記シールドジャッキの前
記押圧力に対応する許容上限値、前記シールドの推進力
に対応する許容上限値、及び、前記排土手段による前記
掘削土の排出量に対応する許容上限値を夫々設定する第
1乃至第4上限値設定手段と、前記カッター駆動力検出
手段、シールドジャッキ圧検出手段、推進力検出手段、
及び排土量検出手段の各検出結果と、前記第1乃至第4
上限値設定手段で設定された前記各許容上限値との比較
を夫々行う第1乃至第4比較手段と、前記第1乃至第4
比較手段の各比較結果に基づいて前記シールド機の掘進
速度の制御量を夫々出力する第1乃至第4制御量出力手
段と、前記第1乃至第4制御量出力手段から出力された
前記制御量と前記掘進速度検出手段で検出された前記掘
進速度とに基づいて、前記シールドジャッキ駆動源の駆
動を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0005】また、本発明は、前記シールド機の掘進距
離を検出する掘進距離検出手段と、前記第1乃至第4制
御量出力手段が前記制御量を出力した回数を各制御量出
力手段毎にカウントするカウント手段とをさらに備え、
前記制御手段は、前記掘進距離検出手段の検出結果及び
前記カウント手段でカウントされたカウント値に基づい
て、前記シールドジャッキ駆動源の駆動制御の実行、中
止を決定するものとした。さらに、本発明は、前記制御
手段は、前記シールド機が前記セグメント1個の長さ分
掘進する間に前記第1乃至第4制御量出力手段の夫々が
前記制御量を出力した回数に基づいて、前記シールドジ
ャッキ駆動源の駆動制御の実行、中止を決定するものと
した。また、本発明は、前記第1乃至第4比較手段は夫
々固有の時間毎に前記比較を行うものとした。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例によるシールド機の自動
減速制御装置を採用した泥水加圧式シールド機とこれを
用いた泥水加圧式シールド工事のシールド坑内を示す説
明図である。図1中1は泥水加圧式シールド機(以下、
シールド機と称する)であり、シールド11を備えてい
る。シールド11の前部にはカッター3が回転可能に設
けられ、カッター3はカッターモータ3a(カッター駆
動源に相当)により回転駆動される。尚、カッターモー
タ3aに不図示の電源から供給される駆動用電流は、シ
ールド11に設けられた電流検出器3b(カッター駆動
力検出手段に相当)で検出される。
【0007】シールド機1で掘削されたシールド坑5の
内周壁にはセグメント7が取着され、前記シールド11
には、セグメント7の前端7aを押圧するシールドジャ
ッキ9と、該シールドジャッキ9を伸縮させる油圧駆動
源9a(シールドジャッキ駆動源に相当)と、シールド
ジャッキ9がセグメント7の前端7aを押圧する際の押
圧圧力を検出するジャッキ圧センサ9b(シールドジャ
ッキ圧検出手段に相当)とが設けられている。従って、
シールド11は前記シールドジャッキ9の伸縮により推
進力を与えられ、シールド機1は、前記推進力とカッタ
ー3の回転とにより掘進する。
【0008】また、シールド機1のシールド11内に形
成されたカッターチャンバ13には送泥口15と排泥口
17とが設けられており、送泥口15には、シールド1
1の後方から地上の送泥ポンプ19やプラント装置(図
示せず)に至る送泥管21が接続されている。一方、排
泥口17には、やはりシールド11の後方から地上のプ
ラント装置に至る排泥管23が接続されており、この排
泥管23の管路中には排泥ポンプ25(排土手段に相
当)が、排泥管23の管路長に応じた台数(図1中では
1台のみ示している)設けられている。
【0009】前記プラント装置から送泥口15へは、送
泥ポンプ19によって送泥管21を介して泥水(図示せ
ず)が供給され、送泥口15からカッターチャンバ13
内へ供給された泥水は、カッター3のスリットを通して
切羽27に供給される。切羽27に噴出された泥水は、
カッター3により掘削された切羽27の掘削土と共に、
カッター3のスリットを通してカッターチャンバ13内
へ回収され、さらに、排泥ポンプ25によって排泥口1
7から排泥管23を介して地上のプラント装置へ吸引、
排出される。そして、シールド坑5内から地上へ排出さ
れた泥水から前記掘削土中の砂や礫が前記プラント装置
において分離され、残る泥水が送泥ポンプ19によって
再び送泥管21を介して送泥口15に供給される。
【0010】尚、前記排泥管23の管路中には、該排泥
管23を介して地上へ排出される泥水中の前記掘削土の
密度を検出する排泥密度センサ29が設けられ、前記排
泥ポンプ25には、該排泥ポンプ25の回転数を検出す
るタコメータ31が設けられている。そして、本実施例
では、前記排泥密度センサ29とタコメータ31で排土
量検出手段を構成している。さらに、シールド11に
は、シールド機1の掘進速度を検出する速度センサ33
(掘進速度検出手段に相当)と、シールド機1の掘進距
離を検出する掘進距離センサ35(掘進距離検出手段に
相当)とが設けられている。
【0011】そして、前記電流検出器3b、ジャッキ圧
センサ9b、排泥密度センサ29、タコメータ31、速
度センサ33、及び掘進距離センサ35の検出結果は、
シールド坑5内の坑内装置37から、図2に示す各種操
作用スイッチ類が設けられた地上の制御盤43を介し
て、本発明の一実施例による自動減速制御装置を構成す
る制御用コンピュータ45に、所定時間毎に入力され、
これに基づいて制御用コンピュータ45は油圧駆動源9
aの駆動を制御する。
【0012】次に、図3のブロック図を参照して制御用
コンピュータ45の概略構成と該制御用コンピュータ4
5による制御動作について説明する。まず、前記ジャッ
キ圧センサ9bの検出結果はジャッキ圧比較部47(第
2比較手段に相当)に入力される。ジャッキ圧比較部4
7では、ジャッキ圧上限値設定部49(第2上限値設定
手段に相当)に設定されたシールドジャッキ9の押圧圧
力の上限値(本実施例では260kg/cm2 )と、前
記ジャッキ圧センサ9bの検出結果との比較を行い、そ
の比較結果を第2制御量出力部51(第2制御量設定手
段に相当)に出力する。第2制御量出力部51では、ジ
ャッキ圧比較部47による比較の結果を3分毎に確認
し、各確認の都度、前記ジャッキ圧センサ9bの検出結
果が前記上限値を上回っているときに、シールド機1の
掘進速度を所定量(本実施例では3mm/min)減速
させる旨の制御量Zを出力する。
【0013】また、前記ジャッキ圧センサ9bの検出結
果は推進力検出部53(推進力検出手段に相当)に入力
される。推進力検出部53では、前記シールドジャッキ
9が複数あるときには各シールドジャッキ9によるセグ
メント7の前端7aの押圧圧力を足し合わせ、さらに所
定の係数を乗じてシールド11の推進力を算出し、その
結果を出力する。尚、推進力検出部53によるシールド
11の推進力の検出は、上述したようなシールドジャッ
キ9の押圧圧力から計算して検出する以外に、その他の
手段によって検出するものとしてもよい。
【0014】推進力検出部53で検出されたシールド1
1の推進力は、推進力比較部55(第3比較手段に相
当)に入力される。推進力比較部55では、推進力上限
値設定部57(第3上限値設定手段に相当)に設定され
たシールド11の推進力の上限値(本実施例では120
0ton)と、前記推進力検出部53の検出結果との比
較を行い、その比較結果を第3制御量出力部59(第3
制御量設定手段に相当)に出力する。第3制御量出力部
59では、推進力比較部55による比較の結果を4分毎
に確認し、各確認の都度、前記推進力検出部53の検出
結果が前記上限値を上回っているときに、シールド機1
の掘進速度を所定量(本実施例では5mm/min)減
速させる旨の制御量Zを出力する。
【0015】同様に、前記電流検出器3b、排泥密度セ
ンサ29、及びタコメータ31で検出された、カッター
モータ3aに供給される駆動用電流、泥水中の掘削土の
密度、及び排泥ポンプ25の回転数は、電流比較部61
(第1比較手段に相当)、排泥密度比較部67、及び回
転数比較部73に夫々入力される。これら電流比較部6
1、排泥密度比較部67、及び回転数比較部73では、
電流上限値設定部63(第1上限値設定手段に相当)、
排泥密度上限値設定部69、及び回転数上限値設定部7
5に夫々設定された、カッターモータ3a駆動用の電流
の上限値(本実施例では250A)と、泥水中の掘削土
の密度に関する上限値(本実施例では1.35g/cm
3 )と、及び排泥ポンプ25の回転数の上限値(本実施
例では1250rpm)と、前記電流検出器3b、排泥
密度センサ29、及びタコメータ31の検出結果との比
較を夫々行う。そして、それらの比較結果を第1制御量
出力部65(第1制御量設定手段に相当)、第4制御量
出力部71、及び第5制御量出力部77に夫々出力す
る。
【0016】第1、第4及び第5制御量出力部65,7
1,77では、電流比較部61、排泥密度比較部67、
及び回転数比較部73による比較の結果を3分毎に確認
し、各確認の都度、前記電流検出器3b、排泥密度セン
サ29、及びタコメータ31の検出結果が夫々対応する
前記上限値を上回っているときに、シールド機1の掘進
速度を所定量(本実施例では夫々5mm/min、5m
m/min、3mm/min)減速させる旨の制御量Z
を出力する。
【0017】第1乃至第5制御量出力部65,51,5
9,71,77から出力されたシールド機1の掘進速度
の制御量Zは制御部79に入力され、制御部79は、速
度センサ33で検出されるシールド機1の掘進速度が第
1乃至第5制御量出力部65,51,59,71,77
から出力された制御量Zの分減速されるように、油圧駆
動源9aの駆動を制御する。
【0018】このように、本実施例の自動減速制御装置
では、ジャッキ圧センサ9bで検出されたシールドジャ
ッキ9の押圧圧力、推進力検出部53で検出されたシー
ルド11の推進力、電流検出器3bで検出されたカッタ
ーモータ3aに供給される駆動用電流、排泥密度センサ
29で検出された泥水中の掘削土の密度、及びタコメー
タ31で検出された排泥ポンプ25の回転数の夫々に基
づいて、第1乃至第5制御量出力部65,51,59,
71,77から制御量Zが出力される。そして、この制
御量Zに基づいて、制御部79による油圧駆動源9aの
駆動制御が行われる。
【0019】従って、シールドジャッキ9の押圧圧力、
シールド11の推進力、カッターモータ3aに供給され
る駆動用電流、泥水中の掘削土の密度、及び排泥ポンプ
25の回転数の夫々に基づく、制御部79の油圧駆動源
9aに対する駆動制御の制御は、第2、第3、第1、第
4、及び第5制御量出力部51,59,65,71,7
7が制御量Zを出力する時間間隔である、3分、4分、
3分、3分、3分間隔(以下、この間隔を制御インター
バルと称する)となる。
【0020】尚、本実施例では、排泥密度比較部67及
び回転数比較部73で第4比較手段が構成され、排泥密
度上限値設定部69及び回転数上限値設定部75で第4
上限値設定手段が構成されていると共に、第4及び第5
制御量出力部71,77で第4制御量設定手段が構成さ
れている。また、シールドジャッキ9の押圧圧力、シー
ルド11の推進力、カッターモータ3aに供給される駆
動用電流、泥水中の掘削土の密度、及び排泥ポンプ25
の回転数に対応する前記上限値、制御量Z、及び制御イ
ンターバルを、図4にまとめて記す。
【0021】さて、前記油圧駆動源9aの駆動制御に際
して前記制御部79は、第1乃至第5制御量出力部6
5,51,59,71,77が制御量Zを出力した回数
と、前記掘進速度センサ35で検出されたシールド機1
の掘進距離とを監視し、シールド機1が前記セグメント
7の1個分、つまり1リング分掘進する毎に、第1乃至
第5制御量出力部65,51,59,71,77が制御
量Zを何回出力したかによって、油圧駆動源9aの駆動
制御を行うか否かを決定する。尚、本実施例では、制御
部79が制御手段及びカウント手段に相当している。
【0022】従って、本実施例の自動減速制御装置で
は、シールドジャッキ9の押圧圧力、シールド11の推
進力、カッターモータ3aに供給される駆動用電流、泥
水中の掘削土の密度、及び排泥ポンプ25の回転数の夫
々に基づいて制御部79が行う、油圧駆動源9aの駆動
制御に関し、シールド機1が1リング分掘進する間に行
う制御の最大実行回数が規定されている。制御部79
が、シールドジャッキ9の押圧圧力、シールド11の推
進力、カッターモータ3aに供給される駆動用電流、泥
水中の掘削土の密度、及び排泥ポンプ25の回転数の夫
々に基づいて油圧駆動源9aの駆動制御を行う最大実行
回数は図4に示す通りである。
【0023】即ち、シールドジャッキ9の押圧圧力に基
づいて第2制御量出力部51が出力する制御量Zによ
る、制御部79の油圧駆動源9aに対する駆動制御は、
シールド機1が1リング分掘進する毎に最大2回まで行
われ、シールド11の推進力に基づいて第3制御量出力
部59が出力する制御量Zや、カッターモータ3a駆動
用の電流に基づいて第1制御量出力部65が出力する制
御量Zによる、制御部79の油圧駆動源9aに対する駆
動制御は、シールド機1が1リング分掘進する毎に最大
4回まで行われる。
【0024】同様に、泥水中の掘削土の密度に基づいて
第4制御量出力部71が出力する制御量Zによる、制御
部79の油圧駆動源9aに対する駆動制御は、シールド
機1が1リング分掘進する毎に1回だけ行われ、排泥ポ
ンプ25の回転数に基づいて第5制御量出力部77が出
力する制御量Zによる、制御部79の油圧駆動源9aに
対する駆動制御は、シールド機1が1リング分掘進する
毎に最大3回まで行われる。
【0025】制御用コンピュータ45によってシールド
機1の掘進の減速を制御する際の具体的な流れを図5に
基づいて説明すると、まず、ステップS1において、シ
ールド機1の掘進速度の設定値Pを設定し、これと共
に、シールドジャッキ9の押圧圧力、シールド11の推
進力、カッターモータ3aに供給される駆動用電流、泥
水中の掘削土の密度、及び排泥ポンプ25の回転数の夫
々に対応する上限値を設定する。さらに、第1乃至第5
制御量出力部65,51,59,71,77から出力さ
せる1回当たりの制御量Zと、前記制御インターバル及
び最大実行回数とを設定し、前記制御量Zを初期値=0
とした後に、次のステップS3でシールド機1による掘
削を開始して、次のステップS5におけるDIFFIX
通信により、前記電流検出器3b、ジャッキ圧センサ9
b、排泥密度センサ29、タコメータ31、及び速度セ
ンサ33の検出結果を所定時間毎に取り込む。
【0026】ステップS5に続くステップS7では、シ
ールド機1の駆動が開始されて掘進動作が安定するまで
の間のオフセット量として、シールド機1の掘進量(S
量)が30mm未満であるか否かを確認し、30mm未
満であるときにはステップS21にスキップする。一
方、S量が30mm以上であるときには次のステップS
9で、ジャッキ圧センサ9bの検出結果に基づいて、所
定時間毎のシールド11の推進力を推進力検出部53で
検出し、その検出結果や、前記ステップS5で取り込ま
れた各センサ類の検出結果に基づいて、ジャッキ圧比較
部47、推進力比較部55、電流比較部61、排泥密度
比較部67、及び回転数比較部73が、前記各上限値と
の比較を行う。
【0027】続いて、ステップS11で、前記ステップ
S9の比較において上限値を上回った要素に対応する制
御インターバルを確認し、その制御インターバルを超え
ているか否かを判別する。制御インターバルを超えてい
ないときには、ステップS21に移行してシールド機1
の掘進速度の制御量Zを0とし、その後ステップS17
に移行する。一方、制御インターバルを超えているとき
には、次のステップS13で、前記ステップS9の比較
において上限値を上回った要素に対応する最大実行回数
を確認し、その回数以内であるか否かを判別する。最大
実行回数を越えているときには、ステップS21に移行
してシールド機1の掘進速度の制御量Zを0とし、その
後ステップS17に移行し、最大実行回数内であるとき
には次のステップS15で、前記上限値を上回った要素
に対応する制御量出力部から制御量Zを出力させる。
【0028】続いて、ステップS17では、出力された
制御量Zを現在のシールド機1の掘進速度の設定値Pに
加算処理する。尚、ステップS21からステップS17
に移行した場合には、ステップS21でシールド機1の
掘進速度のファジー制御量Zが0とされているため、現
在と以後とでは前記掘進速度の設定値Pは変わらない。
そして、ステップS17で加算処理された後の前記掘進
速度の設定値PをステップS19でD/A変換した後に
制御部79に出力する。制御部79は先に述べたよう
に、シールド機1の掘進速度が前記ファジー制御量Zの
分減速されるように、油圧駆動源9aの駆動を制御して
該油圧駆動源9aからシールドジャッキ9へ供給される
圧油の油圧を減少させ、該シールドジャッキ9の伸長時
の速度を減少させる。
【0029】以上説明したように本実施例の自動減速制
御装置によれば、カッターモータ3aに供給される駆動
用電流、シールドジャッキ9の押圧圧力、シールド11
の推進力、泥水中の掘削土の密度、及び排泥ポンプ25
の回転数といった、シールド機1の掘進速度に影響を及
ぼす要因の状態値を、電流検出器3b、ジャッキ圧セン
サ9b、推進力検出部53、排泥密度センサ29、及び
タコメータ31で検出し、これらの検出結果を制御用コ
ンピュータ45の各比較部47,55,61,67,7
3で上限値と比較し、これに基づいて第1乃至第5制御
量出力部65,51,59,71,77が所定時間毎に
制御量Zを出力し、この制御量Zに基づいて制御部79
が、速度センサ33や掘進距離センサ35で検出される
シールド機1の掘進速度、掘進距離を監視しつつ、油圧
駆動源9aの駆動を制御する構成とした。
【0030】従って、シールドジャッキ9やカッター3
の駆動源であるカッターモータ3aや油圧駆動源9a、
排泥ポンプ25等に過大な負荷を加えないように、シー
ルド機1の掘削速度を下げる際に、その減速制御を自動
的に行うことができ、よって、熟練したオペレータを不
要としてシールド工事全体を自動化し、作業の効率化及
び省力化を図ることができる。
【0031】尚、シールド機1の掘進を減速制御する際
の制御用コンピュータ45の制御の流れや、制御用コン
ピュータ45による減速制御を行わない条件の設定、制
御インターバル、最大実行回数等は、図4の説明図や図
5のフローチャートに示す条件や流れに限定されない。
また、本実施例では、前記排泥密度センサ29とタコメ
ータ31で排土量検出手段を構成するものとしたが、排
泥管23の管路上に、排該泥管23を介して地上へ排出
される泥水中の掘削土の量を検出する手段を設け、その
検出結果を前記排出掘削土量に関する上限値と比較し
て、その比較結果に基づいて制御部79が油圧駆動源9
aの駆動を制御する構成としてもよい。
【0032】さらに、本実施例では、シールド機の掘進
の減速制御を自動的に制御する装置について説明した
が、カッターモータ3aに供給される駆動用電流、シー
ルドジャッキ9の押圧圧力、シールド11の推進力、泥
水中の掘削土の密度、及び排泥ポンプ25の回転数が、
各上限値設定部49,57,63,69,75で設定さ
れた上限値を下回ったときに、第2、第3、第1、第
4、及び第5制御量出力部51,59,65,71,7
7が、シールド機1の掘進速度を上昇させるための制御
量を出力するものとして、シールド機の掘進の加速制御
を行うものとしてもよく、これらを複合して、加速及び
減速の両方の制御を行うものとしてもよい。そして、本
発明による掘進速度の自動制御装置は、実施例で示した
泥水加圧式シールド工事に用いられるシールド機に限定
されず、土圧式シールド工事やブラインドシールド工事
等の他の方式に用いられるシールド機にも適用可能であ
ることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ールドジャッキ圧検出手段、推進力検出手段、カッター
駆動力検出手段、及び排土量検出手段で検出された、シ
ールドジャッキによるセグメントの押圧力、シールドの
推進力、カッター駆動源からカッターに与えられる駆動
力、及び排土手段により排出される掘削土の単位時間当
たりの排出量と、これらの夫々に対応する上限値との比
較結果に基づいて、第1乃至第4制御量出力手段がシー
ルド機の掘進速度の制御量を夫々出力し、この制御量と
掘進速度検出手段で検出されたシールド機の掘進速度と
に基づいて、制御手段がシールドジャッキ駆動源の駆動
を制御する構成としたので、シールド機の掘進速度の調
整を自動化して熟練したオペレータを不要とし、シール
ド工事を自動化して作業の効率化及び省力化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動減速制御装置を採
用した泥水加圧式シールド機とこれを用いた泥水加圧式
シールド工事のシールド坑内を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例による自動減速制御装置を構
成する制御用コンピュータを含んだ図1の泥水加圧式シ
ールド機の制御系を示すブロック図である。
【図3】図2に示す制御用コンピュータの概略構成を示
すブロック図である。
【図4】図1に示すシールドジャッキの押圧圧力、シー
ルドの推進力、カッターモータに供給される駆動用電
流、泥水中の掘削土の密度、及び排泥ポンプの回転数に
対応する上限値、制御量、制御インターバル、及び、制
御部が行う制御の最大実行回数を示す説明図である。
【図5】図2に示す制御用コンピュータによってシール
ド機の掘進速度を制御する際の具体的な流れを示す説明
図である。
【符号の説明】
1 シールド機 3 カッター 3a カッターモータ(カッター駆動源) 3b 電流検出器(カッター駆動力検出手段) 7 セグメント 9 シールドジャッキ 9a 油圧駆動源(シールドジャッキ駆動源) 9b ジャッキ圧センサ(シールドジャッキ圧検出手
段) 11 シールド 25 排泥ポンプ(排土手段) 29 排泥密度センサ(排土量検出手段) 31 タコメータ(排土量検出手段) 33 速度センサ(掘進速度検出手段) 35 掘進速度センサ(掘進速度検出手段) 47 ジャッキ圧比較部(第2比較手段) 49 ジャッキ圧上限値設定部(第2上限値設定手段) 51 第2制御量出力部(第2制御量出力手段) 53 推進力検出部(推進力検出手段) 55 推進力比較部(推進力比較手段) 57 推進力上限値設定部(第3上限値設定手段) 59 第3制御量出力部(第3制御量出力手段) 61 電流比較部(第1比較手段) 63 電流上限値設定部(第1上限値設定手段) 65 第1制御量出力部(第1制御量出力手段) 67 排泥密度比較部(第4比較手段) 69 排泥密度上限値設定部(第4上限値設定手段) 71 第4制御量出力部(第4制御量出力手段) 73 回転数比較部(第4比較手段) 75 回転数上限値設定部(第4上限値設定手段) 77 第5制御量出力部(第4制御量出力手段) 79 制御部(制御手段) Z 制御量

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールドの前部に設けられたカッター
    と、 前記カッターを回転駆動させるカッター駆動源と、 セグメントを押圧して前記シールドに推進力を与えるシ
    ールドジャッキと、 前記シールドジャッキを伸縮駆動させるシールドジャッ
    キ駆動源と、 前記カッターで掘削された掘削土を前記シールドの後方
    に排出する排土手段と、 を備えるシールド機の掘進速度を自動的に制御する装置
    であって、 前記カッター駆動源から前記カッターに与えられる駆動
    力を検出するカッター駆動力検出手段と、 前記シールドジャッキによる前記セグメントの押圧力を
    検出するシールドジャッキ圧検出手段と、 前記シールドの推進力を検出する推進力検出手段と、 前記排土手段により排出される前記掘削土の単位時間当
    たりの排出量を検出する排土量検出手段と、 前記シールド機の掘進速度を検出する掘進速度検出手段
    と、 前記カッター駆動源の前記駆動力に対応する許容上限
    値、前記シールドジャッキの前記押圧力に対応する許容
    上限値、前記シールドの推進力に対応する許容上限値、
    及び、前記排土手段による前記掘削土の排出量に対応す
    る許容上限値を夫々設定する第1乃至第4上限値設定手
    段と、 前記カッター駆動力検出手段、シールドジャッキ圧検出
    手段、推進力検出手段、及び排土量検出手段の各検出結
    果と、前記第1乃至第4上限値設定手段で設定された前
    記各許容上限値との比較を夫々行う第1乃至第4比較手
    段と、 前記第1乃至第4比較手段の各比較結果に基づいて前記
    シールド機の掘進速度の制御量を夫々出力する第1乃至
    第4制御量出力手段と、 前記第1乃至第4制御量出力手段から出力された前記制
    御量と前記掘進速度検出手段で検出された前記掘進速度
    とに基づいて、前記シールドジャッキ駆動源の駆動を制
    御する制御手段と、 を備えることを特徴とするシールド機の掘進速度の自動
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記シールド機の掘進距離を検出する掘
    進距離検出手段と、前記第1乃至第4制御量出力手段が
    前記制御量を出力した回数を各制御量出力手段毎にカウ
    ントするカウント手段とをさらに備え、前記制御手段
    は、前記掘進距離検出手段の検出結果及び前記カウント
    手段でカウントされたカウント値に基づいて、前記シー
    ルドジャッキ駆動源の駆動制御の実行、中止を決定する
    請求項1記載のシールド機の掘進速度の自動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記シールド機が前記
    セグメント1個の長さ分掘進する間に前記第1乃至第4
    制御量出力手段の夫々が前記制御量を出力した回数に基
    づいて、前記シールドジャッキ駆動源の駆動制御の実
    行、中止を決定する請求項2記載のシールド機の掘進速
    度の自動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1乃至第4比較手段は夫々固有の
    時間毎に前記比較を行う請求項1、2又は3記載のシー
    ルド機の掘進速度の自動制御装置。
JP26653092A 1992-09-09 1992-09-09 シールド機の掘進速度の自動制御装置 Pending JPH0688479A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108361042A (zh) * 2018-03-11 2018-08-03 北京工业大学 一种模拟浅埋盾构隧道开挖面被动破坏的试验方法

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