JPH0741663U - 特殊乗車券処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用日が特定されておらず、かつ乗車当日に
限り何回でも乗り降りできる特殊乗車券の使用枚数、未
使用枚数のデータも抽出できるようにして、集計処理の
品質を高める。 【構成】 自動改札機の本体に取込まれたデータ中から
特殊乗車券を示すデータを基に特殊乗車券を抽出する特
殊乗車券抽出手段と、その抽出された特殊乗車券に記録
されているデータ中から使用済データを抽出する使用済
データ抽出手段と、その使用済データ抽出手段が使用済
データを抽出しないときに、抽出された特殊乗車券に使
用済データを書込む使用済データ書込手段と、前記使用
済データ抽出手段が使用済データを抽出したときに、特
殊乗車券の通過枚数を計数するとともに、その使用済デ
ータを抽出しないときに、特殊乗車券の通過枚数と使用
枚数とを計数する計数手段とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、乗車日が特定されておらず、かつ乗車当日に限り、所定区間内であ れば何回でも乗り降りできる特殊乗車券の使用状態を検出することのできる特殊 乗車券処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動改札機対応型の特殊乗車券は、有効であれば自動改札機の本体（以 下、本体）の挿入口に挿入される毎に、入場数又は出場数が計数されるように構 成されている。

【０００３】 また、本体は、駅事務室に設置されているパーソナルコンピュータ、いわゆる パソコンと接続されていて、必要に応じて、例えば一日毎に入場又は出場の集計 処理ができるように構成されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の集計処理は、特殊乗車券も普通乗車券類と同様に、 本体の挿入口に挿入される毎に集計処理が行われるために、入，出場の回数は集 計できても、発売された特殊乗車券が何枚使用されたか、また何枚未使用かを集 計処理することができない欠点があった。

【０００５】 殊に、上述の集計処理の結果は、列車の運行管理や将来の設備計画等の基礎資 料となるため、乗車券の種類毎の正確な集計結果が期待されている。

【０００６】 そこで、本考案は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目 的は、特殊乗車券を正確に集計処理することのできる特殊乗車券処理装置を提供 することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る特殊乗車券処理装置は、上記目的を達成するために、挿入口に挿 入された乗車券類に記録されているデータを基に演算処理して入・出場処理を行 う本体と、その本体に取込まれたデータ中から乗車日が特定されておらず、かつ 乗車当日に限り乗降自由な特殊乗車券を示すデータを基に特殊乗車券を抽出する 特殊乗車券抽出手段と、その特殊乗車券抽出手段で抽出された特殊乗車券に記録 されているデータ中から使用済データを抽出する使用済データ抽出手段と、その 使用済データ抽出手段が使用済データを抽出しないときに、前記特殊乗車券抽出 手段で抽出された特殊乗車券に使用済データを書込む使用済データ書込手段と、 前記使用済データ抽出手段が使用済データを抽出したときに、特殊乗車券の通過 枚数を計数するとともに、その使用済データを抽出しないときに、特殊乗車券の 通過枚数と使用枚数とを計数する計数手段とを有することを特徴としている。

【０００８】

【作用】

上記構成において、特殊乗車券抽出手段は、本体に取込まれたデータ中から乗 車日が特定されておらず、かつ乗車当日に限り乗降自由な特殊乗車券を示すデー タを基に特殊乗車券を抽出する。そして使用済データ抽出手段は、抽出された特 殊乗車券に記録されているデータ中から使用済データを抽出する。この使用済デ ータが抽出されないときは、抽出された特殊乗車券に使用済データ書込手段によ り使用済データが書込まれる。さらに、計数手段は、その使用済データを抽出し たときに、特殊乗車券の通過枚数を計数するとともに、その使用済データを抽出 しないときに、特殊乗車券の通過枚数と使用枚数とを計数する。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１は、一実施例装置の概 略構成図である。

【００１０】 駅の改札口には、本体ａが設置されていて、その本体ａの挿入口１と排出口２ の間には、モータＭにより駆動される搬送機構３が配設されている。この搬送機 構３は、周知の整列搬送路４と主搬送路５とから構成されていて、このうち整列 搬送路４は挿入口１から挿入される特殊乗車券Ｃを含む乗車券類（図１には、特 殊乗車券のみ示されている）を整列する機能を有し、また、主搬送路５は、その 搬送路中に特殊乗車券Ｃに記録されている磁気データを読取るための磁気ヘッド Ｈ1 と、この磁気ヘッドで読取った磁気データをマイクロコンピュータを中心に 構成された制御器ｂで演算処理し、その演算結果を書込むための磁気ヘッドＨ2 と、データの書込みが正常に行われたか否かを読取るためのベリファイ用の磁気 ヘッドＨ3 とを有している。

【００１１】 図中、６は本体ａの側面に設けられ、制御器ｂの演算結果に基づいて改札通路 開放したり、閉止したりするように開閉されるドアである。また、図示しないが 、本体ａ内には、本体ａ内に取込まれた特殊乗車券Ｃにパンチングするパンチン グユニットや、使用日等を印字する印字ユニット等が設けられているが、図面を 簡略化するために省略されている。

【００１２】 駅事務室には、本体ａと接続されているデータ処理機１０が設けられている。 このデータ処理機１０は、周知のパソコンからなり、表示画面１１と、キーボー ド部１２と、プリンタ１３とを有している。

【００１３】 図２は、本実施例装置の電気的構成を示すブロック図であって、ＲＯＭ２０に 格納されているシステムプログラムとＲＡＭ２１に格納されているワーキングデ ータとを用いて演算処理する中央処理部（ＣＰＵ）２２を有している。そして、 このＣＰＵ２２は、Ｉ／Ｏユニット２３を介して各磁気ヘッドＨ1 〜Ｈ3 を駆動 制御するリード・ライタユニット２４と、ドア６を開閉制御するドアドライバ２ ５とを接続している。

【００１４】 また、ＣＰＵ２２には、データ処理機１０側とデータ授受を行うための通信制 御部２６が接続されていて、この通信制御部２６は、データ処理機１０側の通信 制御部１０′と接続されている。

【００１５】 なお、Ｉ／Ｏユニット２３には、モータＭや図示しない各種のセンサ等のドラ イバやアンプ等が接続されているが、ここでは省略されている。

【００１６】 次に、図３のフローチャートを用いて本実施例装置の制御動作を説明する。

【００１７】 今、本体ａの挿入口１に乗車券類が挿入されたとする。そして、その乗車券類 が特殊乗車券Ｃの場合で、つまり、挿入された乗車券類に記録されているデータ が磁気ヘッドＨ1 で読取られ、その読取られたデータ中に特殊乗車券を示すデー タが存在する場合（ステップ１００肯定。以下、ステップをＳとする。）で、か つ使用済データがある場合は（Ｓ１０２肯定）、その特殊乗車券Ｃは、既に使用 開始されたことを意味しているので、この場合は本体ａを通過しただけのデータ がＲＡＭ２１内に蓄積される（Ｓ１０４）。

【００１８】 この本体ａを通過したデータとは、本体ａが入場モードであれば入場した枚数 （入場数）に当たり、本体ａが出場モードであれば出場した枚数（出場数）であ る。

【００１９】 ところで、データ中に使用済データが未だ記録されていない場合は（Ｓ１０２ 否定）、挿入された特殊乗車券Ｃは、最初の使用なので、その特殊乗車券Ｃに使 用済データが磁気ヘッドＨ2 を介して書込まれるとともに、使用枚数に当たる使 用データと上述の通過データとがＲＡＭ２１内に蓄積される（Ｓ１０５、Ｓ１０ ６、Ｓ１０４）。

【００２０】 ＲＡＭ２１内に蓄積されている通過データと使用データは、両通信制御部２６ ，１０′を介してデータ処理機１０に送られて従来と同様に集計処理される。

【００２１】 この集計処理においては、通過データを基にした通過人数の集計の他に、使用 データに基づく集計が得られるので、発売された特殊乗車券Ｃが何枚使用された か、また何枚未使用かが明らかとなる。このため、特殊乗車券の初乗客がどの程 度かの資料が得られ、列車の運行管理等に利用することが可能となる。

【００２２】

【考案の効果】

本考案に係る特殊乗車券処理装置は、本体に取込まれたデータ中から乗車日が 特定されておらず、かつ乗車当日に限り乗降自由な特殊乗車券を示すデータを基 に特殊乗車券を抽出する特殊乗車券抽出手段と、その特殊乗車券抽出手段で抽出 された特殊乗車券に記録されているデータ中から使用済データを抽出する使用済 データ抽出手段と、その使用済データ抽出手段が使用済データを抽出しないとき に、前記特殊乗車券抽出手段で抽出された特殊乗車券に使用済データを書込む使 用済データ書込手段と、前記使用済データ抽出手段が使用済データを抽出したと きに、特殊乗車券の通過枚数を計数するとともに、その使用済データを抽出しな いときに、特殊乗車券の通過枚数と使用枚数とを計数する計数手段とからなるの で、自動改札機の通過数だけでなく、特殊乗車券が何枚使用されたか、又は何枚 未使用かを集計することができる。このため、この集計結果を基に列車の運行管 理等に利用することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例装置の概略構成図である。

【図２】電気的構成を示すブロック図である。

【図３】計数動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 挿入口 ２ 排出口 ３ 搬送機構 ６ ドア １０ データ処理機 ａ 自動改札機の本体（本体） ｂ 制御器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 挿入口に挿入された乗車券類に記録され
   ているデータを基に演算処理して入・出場処理を行う自
   動改札機の本体と、 前記自動改札機の本体に取込まれたデータ中から乗車日
   が特定されておらず、かつ乗車当日に限り乗降自由な特
   殊乗車券を示すデータを基に、その特殊乗車券を抽出す
   る特殊乗車券抽出手段と、 前記特殊乗車券抽出手段で抽出された特殊乗車券に記録
   されているデータ中から使用済データを抽出する使用済
   データ抽出手段と、 前記使用済データ抽出手段が使用済データを抽出しない
   ときに、前記特殊乗車券抽出手段で抽出された特殊乗車
   券に使用済データを書込む使用済データ書込手段と、 前記使用済データ抽出手段が使用済データを抽出したと
   きに、特殊乗車券の通過枚数を計数するとともに、その
   使用済データを抽出しないときに、特殊乗車券の通過枚
   数と使用枚数とを計数する計数手段と、 を有することを特徴とする特殊乗車券処理装置。