JPH074161B2 - 新規飲料 - Google Patents

新規飲料

Info

Publication number
JPH074161B2
JPH074161B2 JP1134770A JP13477089A JPH074161B2 JP H074161 B2 JPH074161 B2 JP H074161B2 JP 1134770 A JP1134770 A JP 1134770A JP 13477089 A JP13477089 A JP 13477089A JP H074161 B2 JPH074161 B2 JP H074161B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beverage
alginate
sodium alginate
alginic acid
viscosity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1134770A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02312542A (ja
Inventor
克巳 村田
慎二 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kibun Foods Inc
Original Assignee
Kibun Foods Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kibun Foods Inc filed Critical Kibun Foods Inc
Priority to JP1134770A priority Critical patent/JPH074161B2/ja
Publication of JPH02312542A publication Critical patent/JPH02312542A/ja
Publication of JPH074161B2 publication Critical patent/JPH074161B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Dairy Products (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は豆乳と分解されて低粘度化したアルギン酸類を
含有する新規な飲料に関する。
〔従来の技術〕 豆乳飲料はその主成分をなす大豆蛋白が栄養的に優れた
植物性蛋白であり、且つそれとともに含まれている植物
性油脂の健康増進効果によって、近年健康飲料として高
く評価され、従来より市販されている。
この豆乳飲料に対し、これをさらに改良し、より効果の
優れた健康飲料とする研究が現在も継続されており、最
近いくつかの成果が発表されている。
一方、最近、難消化性、低カロリー性、便通の良好化作
用、及び安全性等の特長を有する水溶性の食物繊維を含
有した飲料が脚光を浴びている。
しかし、これらの飲料に用いられている食物繊維として
はポリデキストロースがほとんどであり、多種類の食物
繊維が知られている割りには、食物繊維飲料として利用
されているものが少ないのが現状である。
而して、この両者、即ち上記の豆乳飲料と食物繊維飲料
とを組み合わせた飲料については未だ開発されていな
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記したように豆乳をより改良し優れた健康飲
料にするという課題とともに、需要の急増に追付けず、
多様化する消費者のニーズにも応えていないという食物
繊維飲料の課題を同時に解決しようとするものである。
すなわち本発明は、原料確保が容易で、且つ安全性も高
く、又繊維濃度も向上しうる今迄使用されていなかった
新規な食物繊維飲料用の水溶性食物繊維を開発し、これ
と豆乳を組み合わせることにより今迄になかった優れた
健康飲料を提供することを課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは食物繊維について種々研究したと
ころ、アルギン酸類を適切に処理すると優れた食物繊維
飲料になる可能性があることを見出した。
しかし、アルギン酸水溶液それ自体は粘度が高すぎ、そ
のままでは飲料原料として適していないので、飲料に用
いるには処理をして低粘度化する必要がある。本発明者
らはその低粘度化を行うのに好適なアルギン酸リアーゼ
を用いる方法を開発することに成功し、且つこれを豆乳
に添加する技術を確立して本発明を完成した。
すなわち本発明は、アルギン酸類の低粘度分解物及び豆
乳を含有することを特徴とすることを特徴とする飲料を
提供するものである。
本発明の飲料の主成分となる豆乳は公知の方法、例えば
特公昭60-53587号公報に開示されている「丸大豆、剥皮
大豆、またはこれらの水性浸漬物を約80℃以上で短時間
処理し、ここで大豆蛋白の熱変性を実質的に起させるこ
となく、リボキシダーゼ活性を低減せしめ、ここに得ら
れた大豆抽出原料を75〜100℃の0.07〜5.0%炭酸水素ナ
トリウム含有水性液の存在下で摩砕し、スラリーを得、
必要に応じて得られたスラリーより豆乳を分離すること
を特長とする大豆臭および苦渋味の除去された豆乳の製
造方法」によって製造された豆乳を用いることができ
る。
次に、本発明において原料として用いられるアルギン酸
類はアルギン酸又はアルギン酸塩又はアルギン酸誘導体
である。アルギン酸塩としてはアルギン酸ナトリウム、
アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウム等であり、
特にアルギン酸ナトリウムが使いやすい。
又、アルギン酸誘導体としてはアルギン酸プロピレング
リコールエステルが好ましい。
これらのアルギン酸類を入手するには市販されているア
ルギン酸類を購入するのが最も簡便であるが、アルギン
酸を含有する海草類から抽出し精製するか、或いはシュ
ードモナス等の微生物によって産生せしめたものを精製
してもよい。
しかし、アルギン酸類は前述の通りそのまま水溶液にし
ても下記表−1に示す通り、極めて粘度が高く、飲料と
して使用可能な4cp程度の粘度にするにはわずか0.03%
(重量%、以下特にことわらない限り%は重量%であ
る)しか添加できず、飲料原料として使用するのには適
していない。
したがって、飲料原料としてより高濃度で使用するには
何んらかの方法で粘度を低下させねばならない。そこで
本発明者らはアルギン酸類の低粘度化のための分解方法
について研究した結果、酵素を用いた分解法が最も好ま
しいことを見出した。
即ち、本発明で用いられるアルギン酸類の酵素分解法は
次の2つの方法がある。
その第1の方法はまずアルギン酸類、例えばアルギン酸
ナトリウムに水を加え10℃で10〜15時間攪拌して溶解さ
せ、1〜5%の水溶液による。次にこれにアルギン酸分
解酵素であるアルギン酸リアーゼをアルギン酸ナトリウ
ム1grに対し5〜50単位加え、30〜50℃でpH6〜7にして
1〜3時間反応させ、アルギン酸ナトリウムを分解させ
て、1〜5%濃度の低粘度アルギン酸ナトリウム水溶液
を得る方法である。
なお、上記アルギン酸リアーゼの単位としてはpH6.5,30
℃で0.1%アルギン酸ナトリウム水溶液に酵素を作用さ
せた時、1ml溶液の235nmの吸光度を1分間に1上昇せし
める酵素力を1単位として表示したものである。
次に第2の方法は第1の方法よりもより優れた方法であ
って、あらかじめ、アルギン酸ナトリウムとアルギン酸
リアーゼを粉体混合しておき、これに水を加えて溶解せ
しめると同時に分解反応を行わしめる方法である。
この方法においては1〜30%の高濃度の低粘度アルギン
酸ナトリウム水溶液が得られる。
なお、本方法で行うアルギン酸ナトリウムとアルギン酸
リアーゼの配合割合は通常アルギン酸ナトリウム1gに対
し5〜50単位(単位は前記定義の通り)になるようにす
るのが好ましい。
又、添加する水の量はアルギン酸ナトリウムの濃度が1
〜15%でpHが6〜7になるようにすることが好ましい。
本方法の溶解、分解反応条件としては10〜50℃で1〜24
時間反応せしめるとよい結果が得られる。
本発明においてアルギン酸類を分解する際、使用される
アルギン酸分解酵素、すなわちアルギン酸リアーゼは公
知のアルギン酸リアーゼを産生する微生物、例えばシュ
ードモナス属、フラホバクテリウム属、クレブシエラ
属、エッシュリヒア属、デンドリフェラ属などに属する
アルギン酸リアーゼ生産能を有する微生物を培養するこ
とによって得られたもの、(特開昭60-38117号公報、特
開昭59-143597号公報、特開昭63-39589号公報参照)や
アワビ、ウニ、カイ等の海洋生物の消化管や内臓由来の
ものを用いることができる、しかし現在では数社から市
販されているのでそれらを利用するのが最も簡便であ
る。
本発明の飲料を製造するには、上記で得られた低粘度ア
ルギン酸類溶液に水を加えて所定濃度に調整した後、豆
乳及び必要により他の飲料添加成分を添加し、よく混合
し、ついで殺菌するという方法によって行う。
この場合、豆乳の濃度は固形分として2.5%〜8%、低
粘度アルギン酸の濃度は2〜10%、好ましくは3〜5%
がよく、殺菌は通常の飲料用の殺菌法、例えば直接蒸気
殺菌又は間接プレート殺菌等を行えばよい。
なお、溶液のpHは3以上でアルギン酸ナトリウムが凝集
し、白濁してしまうのでpHは3.5以上にしておく必要が
ある。
又、飲料添加成分としては、通常飲料に用いられる風味
成分、例えば砂糖、蜂蜜、乳糖、水アメ等の糖類、果
汁、酸味料、香味料の他、必要に応じて鉄、カルシウム
等のミネラル等、各種ビタミン類、アミノ酸やタンパク
質類等も添加することができる。
これらの成分の配合量は目的により適宜選択されるが、
添加物全体で通常8〜20%程度が好ましい。但しアルギ
ン酸類はCa等の多価金属イオンが存在するとこれらと反
応してゲル化する性質があるので、これらの添加にあた
っては、その量が多過ぎないよう注意しなければならな
い。
なみに、CaCl2の場合には本発明者らの研究によると0.2
%を越えると凝集及び白濁が生じるのでその添加量を0.
2%以下にしておく必要があることが確認されている。
なおこの点に関しては他の多価金属の場合にもほぼ同様
の上限があるものと推測される。
〔実施例〕
以下、実施例で本発明を説明する。なお、以下で用いら
れている部及び%は全て重量部及び重量%である。
実施例1 丸大豆250gを沸騰している1%炭酸水素ナトリウム水溶
液2l中に豆乳して6分間加熱した。得られた熱処理大豆
に90℃以上に加熱された0.1%炭酸水素ナトリウム水溶
液を注ぎながら磨砕して最終液量を使用大豆の8倍量の
2kgとした。この大豆磨砕液を80℃に加熱して200メッシ
ュの振動篩いで粕分を分離して全固形分9.5%、pH7.4の
豆乳1.2kgを得た。
次に、アルギン酸ナトリウム((株)紀文フードケミフ
ァ社製:350M)9部とアルギン酸リアーゼ(ナガセ生化
学工業(株)製)1部を粉体混合し、この混合物100gに
水を710g加え、攪拌しながら30℃でpH6.5にて4時間溶
解しつつ分解反応を行わせ、その後、引き続き10℃で20
時間分解反応を行った。得られたアルギン酸ナトリウム
溶液の濃度は10%であり、粘度は3cp(30℃)であっ
た。
このアルギン酸ナトリウム溶液50部を上記の豆乳47.9部
に加え、さらにブドウ糖および果糖の混合液糖2部、食
塩0.1部を添加した後、攪拌、混合してアルギン酸ナト
リウムを5%含有する食物繊維入り豆乳飲料を得た。
実施例2 アルギン酸ナトリウム((株)紀文フードケミファ社
製:20M)9部とアルギン酸リアーゼ(ナガセ生化学工業
(株)社製)1部を粉体混合し、この混合物100gに水を
710g加え、攪拌しながら30℃でpH6.5にて8時間溶解し
つつ分解反応を行わせた。得られたアルギン酸ナトリウ
ム溶液の濃度は10%であり、粘度は3cp(30℃)であっ
た。
このアルギン酸ナトリウム溶液30部を、実施例1の豆乳
45部に加え、さらにブドウ糖及び果糖の混合液糖2部、
食塩0.1部、水22.9部を添加した後、攪拌、混合してア
ルギン酸ナトリウムを3%含有する食物繊維入り豆乳を
得た。
実施例3 アルギン酸ナトリウム((株)紀文フードケミファ社
製:350M)5.6gを水94.4gに加え、攪拌しながら10℃で12
時間かけて溶解させた。得られたアルギン酸ナトリウム
水溶液の濃度は5%であった。この水溶液中にアルギン
酸リアーゼ(ナガセ生化学工業(株)製)を乾物換算の
アルギン酸ナトリウム1重量部に対し0.1重量部添加
し、30℃でpH6.5にて2時間分解反応を行わしめた。こ
のものの粘度は3cpであり、低粘度アルギン酸ナトリウ
ムの濃度は4.5%であった。
このアルギン酸ナトリウム溶液66.7部を、実施例1の豆
乳31.2部に加え、さらにブドウ糖及び果糖の混合液糖2
部、食塩0.1部を添加した後、攪拌、混合してアルギン
酸ナトリウムを3%含有する食物繊維入り豆乳を得た。
〔発明の効果〕
本発明はアルギン酸類からなる食物繊維飲料を含有する
豆乳飲料を提供するものであり、従来の豆乳飲料と比べ
食物繊維含量が多く、豆乳本来の健康増進効果に加え食
物繊維由来の効果が補強された、より優れた飲料を提供
することができるとともに、該飲料に対し多様化してい
る消費者のニーズにも応えるという効果を持っている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルギン酸類の低粘度分解物及び豆乳を含
    有することを特徴とする飲料。
  2. 【請求項2】アルギン酸類がアルギン酸又はその塩又は
    その誘導体であることを特徴とする請求項1記載の飲
    料。
  3. 【請求項3】糖類、果汁、酸味料、香料、着色剤、タン
    パク質、ビタミン類から選ばれた1種または2種以上の
    成分が添加されていることを特徴とする請求項1記載の
    飲料。
JP1134770A 1989-05-30 1989-05-30 新規飲料 Expired - Lifetime JPH074161B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1134770A JPH074161B2 (ja) 1989-05-30 1989-05-30 新規飲料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1134770A JPH074161B2 (ja) 1989-05-30 1989-05-30 新規飲料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02312542A JPH02312542A (ja) 1990-12-27
JPH074161B2 true JPH074161B2 (ja) 1995-01-25

Family

ID=15136157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1134770A Expired - Lifetime JPH074161B2 (ja) 1989-05-30 1989-05-30 新規飲料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH074161B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6989166B2 (en) * 2001-12-20 2006-01-24 N.V. Nutricia Soft drink replacer
JP4728572B2 (ja) * 2003-11-11 2011-07-20 国立大学法人広島大学 アレルギー体質改善剤
JP2007135463A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Japan Organo Co Ltd ゼリー状食品の製造方法
FR3070831B1 (fr) * 2017-09-11 2021-07-30 Roquette Freres Procede de preparation d'une composition a base de proteines de legumineuses

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02312542A (ja) 1990-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4036993A (en) Process for preparation of fish meat extracts
JP4613825B2 (ja) 酸性たん白飲食品及びその素材
JP3559487B2 (ja) ミネラル高含有牡蠣エキスおよびその製造方法
KR100378831B1 (ko) 함초를 주성분으로 하는 식품의 제조방법
CN113349356A (zh) 一种冰岛红极参肠卵营养果冻及其制备方法
JPH074161B2 (ja) 新規飲料
JPH0634690B2 (ja) アルギン酸類飲料及びその製造法
KR19990015782A (ko) 다시마 추출물을 주성분으로 하는 다시마 음료의 제조방법
KR101917180B1 (ko) 규소 기반의 식품첨가물 제조 방법
JP2004215521A (ja) カルシウム複合体の製造法
JP2003221362A (ja) クエン酸及びクエン酸カルシウム、並びにその製造方法
JP3762364B2 (ja) ミミズと蟻を用いた健康食品の製造方法
CN113812551A (zh) 一种玉米肽固体饮料及其制备方法
JP3029057B2 (ja) 食物アレルギー用ミルク組成物
JP3496178B2 (ja) モロヘイヤエキスの製造方法及びモロヘイヤ含有飲料の製造方法
JP3014575B2 (ja) 呈味改良剤
KR930001275B1 (ko) 솔잎농축물을 이용한 불포화산 알카리음료 제조방법
JP3902538B2 (ja) 豚皮と鶏冠を用いた健康食品の製造方法
CN101347212B (zh) 高含量γ-氨基丁酸的大豆加工食品与制造方法
JPS63169973A (ja) 飲料の製造法
RU2124853C1 (ru) Способ получения основы для производства безалкогольных напитков
JPH0117666B2 (ja)
JPS6029463B2 (ja) オキアミエキスの品質改善法
JPH07170923A (ja) 低蛋白質、低カリウム、低リンのカルシウム強化米飯の製造方法
JP2004024181A (ja) 栄養補給食品

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100125

Year of fee payment: 15